JP2573838Y2 - 粉体搬送用スクリュー装置 - Google Patents

粉体搬送用スクリュー装置

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JP2573838Y2
JP2573838Y2 JP1993001851U JP185193U JP2573838Y2 JP 2573838 Y2 JP2573838 Y2 JP 2573838Y2 JP 1993001851 U JP1993001851 U JP 1993001851U JP 185193 U JP185193 U JP 185193U JP 2573838 Y2 JP2573838 Y2 JP 2573838Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は粉体搬送用スクリュー装
置に関するものであり、例えば、電子式複写機において
トナーの攪拌・搬送装置として使用する粉体搬送用スク
リュー装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子式複写機のトナー攪拌・搬送装置と
して、回転スクリューを使用したものが知られている。
図2を参照して従来型の粉体搬送用スクリュー装置の一
具体例を説明する。回転スクリュー構体(1)は、帯鋼
を螺旋状に巻回して製作されたスクリュー(2)の内径
穴部にシャフト(3)を挿通し、両構成部材を半田付け
やカシメ等の適当な接合手段を利用して固定一体化した
ものである。電子式複写機の本体に回転スクリュー構体
(1)を取付ける際には、電子式複写機本体の一方のサ
イドプレート(4B)を取外し、この状態で回転スクリ
ュー構体(1)の先端部分を他方のサイドプレート(4
A)の軸穴内に差込み、サイドプレート(4A)の外側
に突出した回転スクリュー構体(1)の先端に回転駆動
用の歯車(5)を嵌込む。スナップリング(6A)で歯
車(5)を外側より係止した後、回転スクリュー構体
(1)の他端をサイドプレート(4B)の軸穴内に挿通
し、この状態でサイドプレート(4A)を電子式複写機
の本体に締着固定する。最後に、サイドプレート(4
B)の外側に突出している回転スクリュー構体(1)の
先端にスナップリング(6B)を取付ける。この結果、
回転スクリュー構体(1)は、サイドプレート(4A)
(4B)間にベアリング(7)(8)を介して回転可能
に支持される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】図2に示す回転スクリ
ュー構体(1)は、スクリュー(2)とシャフト(3)
を半田付けやカシメ等の接合手段を利用して固着一体と
しているため、組立てに手間が掛かり、コスト高の原因
となっている。また、上記のような接合手段を利用して
一体化された回転スクリュー構体(1)には、トナーの
攪拌・搬送時にスクリュー(2)とシャフト(3)との
接合部にトナーが詰まる等の危険性が附随する。
【0004】更に、回転スクリュー構体(1)を本体に
組込むとき、あるいは取外すとき、一方のサイドプレー
ト(4B)を取外さなければならず、手間が掛かる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決手段とし
て本考案は、スクリューの回転によって粉体を攪拌・搬
送する装置において、粉体の攪拌・搬送手段を、粉体搬
送域に挟んでその両側に所定の対向間隔を維持して対設
された2枚1組のサイドプレートと、このサイドプレー
トのそれぞれに軸心を一致させて対向して伸び、回転可
能に軸支された2本1組の回転軸と、上記2枚のサイド
プレートの間で、前記対向する回転軸の内端部に形成さ
れた溝にその両端部分を圧入することにより、前記回転
軸と同軸状に係止させて接合一体化した1本のシャフト
レス・スクリューにより構成したことを特徴とする粉体
搬送用スクリュー装置を提供するものである。
【0006】
【作用】シャフトレス・スクリューの一端を、一方のサ
イドプレートに回転可能に軸支されている第1の回転軸
の内端部に溝への嵌め込みにより係止した後、第2の回
転軸の先端部分を、他方のサイドプレートの外側から内
側に向って嵌込み、上記シャフトレス・スクリューの他
端を第2の回転軸の内端部に溝への嵌め込みにより係止
し、粉体搬送用スクリュー装置の組立てを終了する。
【0007】
【実施例】以下、図1を参照しながら本考案の一具体例
を説明する。尚、以下の記述において、従来技術を示す
図2と同一の構成部材は同一の参照番号で表示し、重複
事項に関しては説明を省略する。
【0008】本考案に係る粉体搬送用スクリュー装置
(15)は、トナー等の粉体の攪拌・搬送手段を、粉体搬
送域を挾んで両側に所定の対向間隔を置いて平行に対設
された2枚1組のサイドプレート(4A)(4B)と、
このサイドプレート(4A)(4B)のそれぞれに回転
軸の中心を一致させた状態で回転可能に軸支された2本
1組のスタッド状回転軸(9A)(9B)と、上記2枚
のサイドプレート(4A)(4B)の間で、対向配置さ
れたスタッド状回転軸(9A)(9B)のそれぞれの内
端部にその先端部分を係止された1本のシャフトレス・
スクリュー(10)から構成されている。図1に示す装置
(15)では、サイドプレート(4A)および(4B)の
内側に対向して突出しているスタッド状回転軸(9A)
(9B)の内端外周面に軸線方向に向って延びる溝(1
1)および(12)を設け、この溝(11)(12)内に折曲
げ成形されたシャフトレス・スクリュー(10)の先端部
分を圧入することによって、2本のスタッド状回転軸
(9A)(9B)とシャフトレス・スクリュー(10)を
接合一体化している。
【0009】粉体搬送用スクリュー装置(15)の組付け
に際しては、シャフトレス・スクリュー(10)の一端
を、溝(11)内への圧入を利用して一方のサイドプレー
ト(4A)に回転可能に軸支されている第1のスタッド
状回転軸(9A)の内端部に係止した後、第2のスタッ
ド状回転軸(9B)の先端部分を、他方のサイドプレー
ト(4B)の外側から内側に向って嵌込み、第2のサイ
ドプレート(4B)に向って延びているシャフトレス・
スクリュー(10)の他端を、溝(12)内への圧入を利用
して第2のスタッド状回転軸(9B)の内端部に係止す
る。この結果、対向配置されたサイドプレート(4A)
と(4B)の間に、1本のシャフトレス・スクリュー
(10)を回転可能に軸支しスタッド状回転軸(9A)
(9B)は夫々第1及び第2のサイドプレート(4A)
(4B)の内側に嵌装したスナップリング(6A)(6
B)により外方へ移動することなく固定され、粉体搬送
用スクリュー装置(15)が完成する。
【0010】
【考案の効果】本考案においては、シャフトレス・スク
リュー(10)をスタッド状回転軸(9A)(9B)の
間に溝への圧入嵌込みにより装着する組付方式を採用す
ることによって、従来装置で問題とされていたシャフト
(3)にスクリュー(2)を半田付けやカシメにより固
着する回転スクリュー構体(1)の製作が不要になる。
また、組立に際し、サイドプレート(4B)の取外しと
再組付けも不要となり、組付けが非常に簡略化されると
共に組立工数が大幅に減少する。更に、トナーの攪拌・
搬送部材がシャフトレス・スクリュー(10)のみによ
って形成されているため、従来の回転スクリュー構体
(1)で頻発していたトナー詰まりが略解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る粉体搬送用スクリュー装置の一部
破断正面図。
【図2】従来型粉体搬送用スクリュー装置の一部破断正
面図。
【符号の説明】
4A サイドプレート 4B サイドプレート 9A スタッド状回転軸 9B スタッド状回転軸 10 シャフトレス・スクリュー 11 溝 12 溝 15 粉体搬送用スクリュー装置

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリューの回転によって粉体を攪拌・
    搬送する装置において、粉体の攪拌・搬送手段を、粉体
    搬送域に挟んでその両側に所定の対向間隔を維持して対
    設された2枚1組のサイドプレートと、このサイドプレ
    ートのそれぞれに軸心を一致させて対向して伸び、回転
    可能に軸支された2本1組の回転軸と、上記2枚のサイ
    ドプレートの間で、前記対向する回転軸の内端部に形成
    された溝にその両端部分を圧入することにより、前記回
    転軸と同軸状に係止させて接合一体化した1本のシャフ
    トレス・スクリューにより構成したことを特徴とする粉
    体搬送用スクリュー装置。
JP1993001851U 1993-01-28 1993-01-28 粉体搬送用スクリュー装置 Expired - Fee Related JP2573838Y2 (ja)

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JPH0659341U JPH0659341U (ja) 1994-08-19
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS57116632U (ja) * 1981-01-06 1982-07-20
JPS597290U (ja) * 1982-07-05 1984-01-18 三菱電機株式会社 ポンプ制御装置
JPS62146179U (ja) * 1986-03-11 1987-09-16

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JPH0659341U (ja) 1994-08-19

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