JP2573521B2 - pーtertーブトキシフェニルアルキルアルコールおよびその製造法 - Google Patents

pーtertーブトキシフェニルアルキルアルコールおよびその製造法

Info

Publication number
JP2573521B2
JP2573521B2 JP1041876A JP4187689A JP2573521B2 JP 2573521 B2 JP2573521 B2 JP 2573521B2 JP 1041876 A JP1041876 A JP 1041876A JP 4187689 A JP4187689 A JP 4187689A JP 2573521 B2 JP2573521 B2 JP 2573521B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tert
formula
alcohol
compound
mol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1041876A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02221240A (ja
Inventor
信満 隈元
澄夫 若林
正行 梅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokko Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokko Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokko Chemical Industry Co Ltd filed Critical Hokko Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP1041876A priority Critical patent/JP2573521B2/ja
Publication of JPH02221240A publication Critical patent/JPH02221240A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2573521B2 publication Critical patent/JP2573521B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Description

【発明の詳細な説明】 イ)発明の目的 産業上の利用分野 本発明は、医薬、農薬、液晶ポリマーなどの中間体と
して用いられる既知のp−ヒドロキシフェニルアルキル
アルコールを得るための前駆体として有用な新規なp−
tert−ブトキシフェニルアルキルアルコールおよびその
製造法に関する。
従来技術 本発明化合物の異性体である既知のp−n−ブトキシ
フェニルプロパノールは、p−n−ブトキシケイ皮酸エ
ステルに水添してp−n−ブトキシフェニルプロピオン
酸エステルとし、これをリチウムアルミニウムハイドラ
イドで還元することにより得られる。
しかしながら、p−n−ブトキシフェニルプロパノー
ルの脱n−ブチル化反応は、後記の比較製造例で示すよ
うに厳しい条件の処理を必要とするため副反応をともな
い、目的とするp−ヒドロキシフェニルプロパノールを
得ることはできない。
一方、フェノール性水酸基の保護には一般的にベンジ
ル基、メトキシメチル基、2−ヒドロピラニル基、ジメ
チル−tert−ブチルシリル基などが用いられている。
しかしながら、これらの保護基は、操作性、安全性、
経済性などにおいて不都合な点を有する。
発明が解決しようとする課題 本発明は前記した従来の化合物に代わるp−ヒドロキ
シフェニルアルキルアルコールを得るための先駆体とし
て有用なp−tert−ブトキシフェニルアルキルアルコー
ルおよびその製造法を提供するものである。
したがって、従来の化合物に代わって、p−ヒドロキ
シフェニルアルキルアルコールを得るための新規な前駆
体であり、それを工業規模で、かつ高収率で合成する技
術の創製が要望されている。
ロ)発明の構成 課題を解決するための手段 本発明者らは、上記の従来技術の問題点を解決するた
めに鋭意検討した。その結果、フェノール性水酸基の保
護基としてtert−ブチル基を有する本発明の新規なp−
tert−ブトキシフェニルアルキルアルコールを用いるこ
とにより、p−n−ブトキシプロパノールを用いるより
も、p−ヒドロキシフェニルアルキルアルコールを安価
で、かつ高収率で得られることを見いだした。すなわ
ち、後記参考製造例1〜3に示すごとく、こうして得た
p−tert−ブトキシフェニルアルキルアルコールを塩
酸、硫酸などの脱tert−ブチル化剤で処理するか、p−
トルエンスルホン酸などの不揮発性酸を添加して減圧下
で生成するイソブチレンを反応系外に留去することによ
り、速やかにp−ヒドロキシフェニルアルキルアルコー
ルに導かれることを知見し、p−ヒドロキシフェニルア
ルキルアルコールを得るための前駆体として有用である
ことを見いだした。
すなわち、本発明の第1の要旨とするところは、 一般式 で表わされるp−tert−ブトキシフェニルアルキルアル
コールに関する。
また、本発明の第2の要旨とするところは、 一般式 で表わされるp−tert−ブトキシフェニルマグネシウム
ハライドに 一般式 X′(CH2nOM (II) (式中、X、X′は同一または相異なるハロゲン原子を
示し、Mはアルカリ金属、ハロゲン化アルカリ土類金属
を示し、nは3〜5の整数を示す。) で表わされる化合物をハロゲン化銅触媒の存在下で反応
させることを特徴とする 一般式 で表わされるp−tert−ブトキシフェニルアルキルアル
コールの製造法に関する。
次に、本発明の式(I)化合物のp−tert−ブトキシ
フェニルアルキルアルコールの合成経路は下記に示すと
おりである。
次に、本発明の式(I)化合物の合成法について詳細
に説明する。
まず、本発明の式(I)化合物の合成原料であるグリ
ニヤール試薬の式(III)化合物は公知の化合物であ
り、公知の方法により得るか、または市販品を用いれば
よい。
式(III)化合物のXはハロゲン原子であり、塩素、
ヨウ素、臭素などが挙げられる。
式(II)化合物において、Mがアルカリ金属の例とし
ては、ナトリウム、リチウム、カリウムなどが、ハロゲ
ン化アルカリ土類金属の例としては、塩化マグネシウ
ム、などが挙げられ、いずれも公知の方法により製造
し、用いることができる。例えば、式(II)化合物の具
体例としては、水素化ナトリウムと5−ブロモ−1−ペ
ンタノールを反応させて得られる5−ブロモペンチロキ
シナトリウムが、n−ブチルリチウムと4−クロロ−ブ
タノールを反応させて得られる4−クロロブトキシリチ
ウムが、メチルクロライドのグリニヤール試薬であるメ
チルマグネシウムクロライドと3−クロロ−1−プロパ
ノールを反応させて得られる3−クロロプロポキシマグ
ネシウムクロライドなどが挙げられる。
前記したように3−クロロ−1−プロパノールなどの
ω−ハロアルキルヒドリン〔式(III)化合物のMが水
素原子〕と反応させるグリニヤール試薬は式(III)化
合物がそのまま利用できるが、コストが高いため、安価
なメチル(またはエチル)マグネシウムハライドを用い
るほうが有利である。有用なメチル(またはエチル)マ
グネシウムハライドとしては塩化物、臭化物、ヨウ化物
などが挙げられる。
また、使用されるハロゲン化銅触媒のハロゲン原子と
しては塩素、臭素、ヨウ素などが挙げられる。有用なハ
ロゲン化銅触媒としては、塩化第一銅、臭化第一銅、ヨ
ウ化第一銅、塩化リチウム・塩化第二銅錯体などがあ
る。
次に、ハロゲン化銅触媒の存在下で、式(III)化合
物のグリニヤール試薬と式(II)化合物を反応させて、
目的とする式(I)化合物を得るクロスカップリング反
応の操作を下記に示す。
まず、式(III)化合物のグリニヤール試薬溶液に10
-4〜10-1モル倍量、好ましくは10-3〜10-2モル倍量のハ
ロゲン化銅触媒を加え、40〜120℃の温度で、式(II)
化合物の溶液を滴下し、1〜5時間撹拌を続けて、目的
とする式(I)化合物を得る。
このクロスカップリング反応で使用する溶媒として
は、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジブチル
エーテルなどのエーテル類などが挙げられる。
このクロスカップリング反応は、式(II)化合物のア
ルキル鎖が長くなると反応性が低下するため、式(II
I)化合物または式(II)化合物は臭化物やヨウ化物の
使用が望ましく、反応温度は40〜120℃にすることが必
要である。
反応終了後、塩化アンモニウム水溶液などで加水分解
し、有機層を分離する。この有機層を水洗後、溶媒を留
去し、減圧蒸留すると、目的とする式(I)で表わされ
るp−tert−ブトキシフェニルアルキルアルコールが得
られる。
上記した式(I)化合物の合成法は、実施例1〜3に
示した。
実施例1 p−tert−ブトキシフェニルプロパノールの
製造 撹拌機および還流コンデンサーを取り付け、窒素置換
して、乾燥した1容量の4径フラスコに、p−tert−
ブトキシフェニルマグネシウムクロライド(1.5モル/
)のテトラヒドロフラン溶液667ml(1.0モル)を入
れ、続いて塩化第一銅1.0g(0.01モル)を加えた。そし
て、これに予めメチルマグネシウムクロライド82.3g
(1.1モル)と3−クロロ−1−プロパノール 94.5g
(1.0モル)を反応させて得た3−クロロプロポキシマ
グネシウムクロライド153.3g(1モル)を50〜70℃で2
時間かけて滴下し、さらに同温度で2時間撹拌を続け
た。次いで、飽和の塩化アンモニウム水溶液500ml中に
反応液を注ぎ込み、さらにトルエン500mlを加えて有機
層を分液し、水洗後、無水芒硝で脱水する。そして、溶
媒を留去し、減圧下で蒸留して、沸点140℃/2mmHgの留
分としてp−tert−ブトキシフェニルプロパノール189.
6g(ガスクロマトグラフィー純度99.8%、収率91.0%)
を得た。
このようにして得たp−tert−ブトキシフェニルプロ
パノールの分析値は次に示すとおりであった。
(1)元素分析値 C(%) H(%) 計算値 75.0 9.7 実測値 75.2 9.8 (2)NMRスペクトル δ 1.30(9H,s,Ha) δ 2.60(2H,t,Hd) δ 1.70(1H,s,Hg) δ 1.88(2H,guint,He) δ 3.56(2H,t,Hf) δ 6.76(2H,d,Hb) δ 6.96(2H,d,Hc) (3)赤外吸収スペクトル 3350cm-1 OH伸縮 実施例2 p−tert−ブトキシフェニルブタノールの製
造法 実施例1と同様に4径フラスコにp−tert−ブトキシ
フェニルマグネシウムクロライド(1.5モル/)のテ
トラヒドロフラン溶液667ml(1.0モル)を入れ、続いて
塩化第一銅1.4g(0.01モル)を加えた。そして、これに
予めn−ブチルリチウム64.1g(1.0モル)のジエチルエ
ーテル溶液と4−クロロ−1−ブタノール108.6g(1.0
モル)を反応させて得た4−クロロブトキシリチウム11
4.5g(1.0モル)を90〜100℃で2時間かけて滴下し、さ
らに同温度で2時間撹拌を続けた。次いで、飽和の塩化
アンモニウム水溶液500ml中に反応液を注ぎ込み、さら
にトルエン500mlを加えて有機層を分液した。そして、
水洗後、無水芒硝で脱水した。そして、溶媒を留去し、
減圧下で蒸留して、沸点140℃/2mmHgの留分としてp−t
ert−ブトキシフェニルブタノール189.6g(ガスクロマ
トグラフィー純度99.8%、収率85.3%)を得た。
このようにして得たp−tert−ブトキシフェニルブタ
ノールの分析値は、次に示すとおりであった。
(1)元素分析値 C(%) H(%) 計算値 75.6 10.0 実測値 75.9 10.1 (2)NMRスペクトル δ 1.39(9H,s,Ha) δ 2.63(2H,t,Hd) δ 1.90(1H,s,Hh) δ 1.62(4H,m,Hef) δ 3.68(2H,t,Hg) δ 6.83(2H,d,Hb) δ 7.09(2H,d,Hc) (3)赤外吸収スペクトル 3360cm-1 OH伸縮 実施例3 p−tert−ブトキシフェニルペンタノールの
製造 実施例1と同様に4径フラスコにp−tert−ブトキシ
フェニルマグネシウムクロライド(1.5モル/)のテ
トラヒドロフラン溶液667ml(1.0モル)を入れ、続いて
リチウム4塩化銅(II)(テトラヒドロフラン溶液、0.
01モル使用)を加えた。そして、これに予め水素化ナト
リウム24.0g(1.0モル)と5−ブロモ−1−ペンタノー
ル167.0g(1.0モル)を反応させて得た5−ブロモペン
チルオキシナトリウム189.0g(1.0モル)を80〜100℃で
2時間かけて滴下し、さらに同温度で2時間撹拌を続け
た。次いで、飽和の塩化アンモニウム水溶液500ml中に
反応液を注ぎ込み、さらにトルエン500mlを加えて有機
層を分液した。そして、水洗後、無水芒硝で脱水した。
そして、溶媒を留去し、減圧下で蒸留して、沸点162℃/
1mmHgの留分としてp−tert−ブトキシフェニルペンタ
ノール189.6g(ガスクロマトグラフィー純度99.8%、収
率80.2%)を得た。
このようにして得たp−tert−ブトキシフェニルペン
タノールの分析値は次に示すとおりであった。
(1)元素分析値 C(%) H(%) 計算値 76.2 10.2 実測値 76.3 10.4 (2)NMRスペクトル δ 1.30(9H,s,Ha) δ 2.53(2H,t,Hd) δ 1.35〜1.80(7H,m,Hefgi) δ 3.56(2H,t,Hh) δ 6.76(2H,d,Hb) δ 6.98(2H,d,Hc) (3)赤外吸収スペクトル 3355cm-1 OH伸縮 参考製造例1 p−ヒドロキシフェニルプロパノールの
製造法 撹拌機の付いた300ml容量のフラスコにp−tert−ブ
トキシフェニルプロパノール104.2g(0.5モル)を入
れ、25〜30℃で濃塩酸150gを滴下して2時間撹拌を続け
た。
反応後、10%の炭酸ソーダ水溶液270mlで中和して300
mlのジクロロメタンで抽出した。その後、溶媒を留去し
てp−ヒドロキシフェニルプロパノールの粗結晶を得
た。次いで真空蒸留により、沸点167℃/2mmHgの留分と
して70.1g(ガスクロマトグラフィー純度99.9%、収率9
2.1%)を得た。
このようにして得たp−ヒドロキシフェニルプロパノ
ールの分析値は次に示すとおりであり、NMRスペクト
ル、赤外線吸収スペクトルは標品とも完全に一致した。
(1)融点51〜54℃ (2)NMRスペクトル δ 1.74(2H、guint、He) δ 6.69(2H、d、Hb) δ 2.57(2H、tri、Hd) δ 7.08(2H、d、Hc) δ 3.29(1H、s、Hg) δ 8.08(1H、s、Ha) δ 3.54(2H、tri、Hf) (3)赤外吸収スペクトル 3352cm-1 OH伸縮 参考製造例2 p−ヒドロキシフェニルブタノールの製
造法 撹拌機の付いた300ml容量のp−tert−ブトキシフェ
ニルブタノール111.2g(0.5モル)を入れ、25〜30℃で4
0%の硫酸100gを滴下して、2時間撹拌を続けた。
反応後、10%の炭酸ソーダ水溶液270mlで中和して300
mlのジクロロメタンで抽出した。その後、溶媒を留去し
てp−ヒドロキシフェニルブタノールの粗結晶を得た。
これにヘキサン300mlを加え、30分間撹拌し、ろ過して
得た結晶を乾燥し、白色結晶75.0g(ガスクロマトグラ
フィー純度99.7%、収率90.3%)を得た。
このようにして得たp−ヒドロキシフェニルブタノー
ルの分析値は次に示すとおりであり、NMRスペクトル、
赤外線吸収スペクトルは標品とも完全に一致した。
(1)融点 52〜55℃ (2)NMRスペクトル δ 1.29〜1.80(4H、m、Hef) δ 6.74(2H、d、
Hb) δ 2.51(2H、tri、Hd) δ 7.03(2H、d、
Hc) δ 3.14(1H、s、Hh) δ 8.10(1H、s、
Ha) δ 3.54(2H、tri、Hg) (3)赤外吸収スペクトル 3351cm-1 OH伸縮 参考製造例3 p−ヒドロキシフェニルペンタノールの
製造法 撹拌機の付いた300ml容量のフラスコにp−tert−ブ
トキシフェニルペンタノール118.2g(0.5モル)、p−
トルエンスルホン酸5gを入れ、アスピレーターを用い、
減圧下(25mmHg)でマグネチックスターラーで撹拌しな
がら40℃に2時間保ち、生成するイソブチレンガスを留
去した。
反応後、10%の炭酸ソーダ水溶液270mlで中和して300
mlのジクロロメタンで抽出した。その後、溶媒を留去し
てp−ヒドロキシフェニルペンタノールの粗結晶を得
た。これにヘキサン300mlを加え、30分間撹拌した。ろ
過して得た結晶を乾燥し、白色結晶80.8g(ガスクロマ
トグラフィー純度99.6%、収率89.8%)を得た。
このようにして得たp−ヒドロキシフェニルペンタノ
ールの分析値は次に示すとおりであり、NMRスペクト
ル、赤外線吸収スペクトルは標品とも完全に一致した。
(1)融点65〜66℃ (2)NMRスペクトル δ 1.37〜1.81(7H、m、Hefgi) δ 6.73(2H、d、H
b) δ 2.51(2H、t、Hd) δ 7.01(2H、d、
Hc) δ 3.55(2H、t、Hh) δ 8.04(1H、s、
Ha) (3)赤外吸収スペクトル 3351cm-1 OH伸縮 比較製造例 p−n−ブトキシフェニルプロパノール20.8g(0.1モ
ル)および濃塩酸30g(0.3モル)を100mlフラスコに入
れ、25〜30℃で2時間撹拌を続けたが、全く変化は認め
られなかった。さらに還流温度で5時間撹拌を続けてた
が変化がなかった。同様に上記の濃塩酸に代えて濃臭化
水素酸30gを加えて還流温度で5時間撹拌を続けたとこ
ろ、原料は消失していたが、目的とするp−ヒドロキシ
フェニルプロパノールは得られず、副生成物としてアル
コール部分が臭素化されたp−n−ブトキシフェニルプ
ロピルブロマイドと一部にp−ヒドロキシフェニルプロ
ピルブロマイドがそれぞれ生成した。
ハ)発明の効果 本発明のp−tert−ブトキシフェニルアルキルアルコ
ールをブチル化剤で処理するか、不揮発性酸を添加して
減圧下で生成するイソブチレンを反応系外に留去するこ
とにより、医薬、農薬、液晶ポリマーなどの合成中間体
として重要なp−ヒドロキシフェニルアルキルアルコー
ルを安価で、かつ高収率で容易に得ることができる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、nは3〜5の整数を示す。) で表わされるp−tert−ブトキシフェニルアルキルアル
    コール。
  2. 【請求項2】一般式 (式中、Xはハロゲン原子を示す。) で表わされるp−tert−ブトキシフェニルマグネシウム
    ハライドに 一般式 X′(CH2nOM (式中、X′はハロゲン原子、Mはアルカリ金属、ハロ
    ゲン化アルカリ土類金属を示し、nは3〜5の整数を示
    す。) で表わされる化合物をハロゲン化銅触媒の存在下で反応
    させることを特徴とする 一般式 (式中、nは3〜5の整数を示す。) で表わされるp−tert−ブトキシフェニルアルキルアル
    コールの製造法。
JP1041876A 1989-02-23 1989-02-23 pーtertーブトキシフェニルアルキルアルコールおよびその製造法 Expired - Lifetime JP2573521B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1041876A JP2573521B2 (ja) 1989-02-23 1989-02-23 pーtertーブトキシフェニルアルキルアルコールおよびその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1041876A JP2573521B2 (ja) 1989-02-23 1989-02-23 pーtertーブトキシフェニルアルキルアルコールおよびその製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02221240A JPH02221240A (ja) 1990-09-04
JP2573521B2 true JP2573521B2 (ja) 1997-01-22

Family

ID=12620472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1041876A Expired - Lifetime JP2573521B2 (ja) 1989-02-23 1989-02-23 pーtertーブトキシフェニルアルキルアルコールおよびその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2573521B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI247736B (en) * 2002-03-29 2006-01-21 Sumitomo Chemical Co Method of producing p-hydroxyphenylalkanols
JP4864328B2 (ja) * 2005-01-25 2012-02-01 大日本住友製薬株式会社 α−ケトエステル化合物の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02221240A (ja) 1990-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Arai et al. 1, 2-Asymmetric induction in the SN2'-allylation of organocopper and organozinc reagents
JP2526661B2 (ja) フルオロアルキルビニル化合物の製造法
Yamaguchi et al. Regioselective Preparation of Allylgermanes.
JP2573521B2 (ja) pーtertーブトキシフェニルアルキルアルコールおよびその製造法
JP2528972B2 (ja) アルキニル化合物の連続製造方法
JP2693615B2 (ja) 1‐ハロ‐4,6,10‐ヘキサデカトリエン化合物およびその製造方法
JP4165858B2 (ja) tert−アミロキシハロゲノベンゼン化合物とその製法およびtert−アミロキシシアノビフェニル化合物とその製法、並びにシアノヒドロキシビフェニル化合物の製法
JPH08157410A (ja) スチレン誘導体の製造方法
JPH0471896B2 (ja)
JPS6113696B2 (ja)
JP2586950B2 (ja) p‐又はm‐tert―ブトキシベンズアルデヒドの製造法
JP4203192B2 (ja) ニトロフェニルフェノール化合物の製造法
JPS6212770B2 (ja)
JP3340760B2 (ja) パラ−第三級ブトキシフェニルジメチルカルビノールおよびその製造法
EP0307106B1 (en) P- or m-tert butoxyphenethyl alcohol and process for preparing the same
JP2586949B2 (ja) p―又はm―ヒドロキシベンズアルデヒドの製造法
JP2717689B2 (ja) p―またはm―ヒドロキシフェニルアルキルアルコールの製造法
JPS6049170B2 (ja) β−アルコキシエトキシメチルハライドの製造方法
US6814895B2 (en) Process for the synthesis of 1-(3,5-bis(trifluoromethyl)phenyl)ethan-1-one
JP3340761B2 (ja) パラ−第三級ブトキシ−α−メチルスチレンの製造法
JP4150540B2 (ja) 含フッ素アルコールの製造方法
JPS6320212B2 (ja)
JP3922607B2 (ja) p−またはm−ヒドロキシアルキルベンゼンの製造法およびその中間体
JP4243397B2 (ja) 新規な不飽和2級アルコールおよびその製造法
JPH034557B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071024

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081024

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081024

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091024

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091024

Year of fee payment: 13