JP2573377Y2 - フレキシブルブーツ - Google Patents

フレキシブルブーツ

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JP2573377Y2
JP2573377Y2 JP1992029714U JP2971492U JP2573377Y2 JP 2573377 Y2 JP2573377 Y2 JP 2573377Y2 JP 1992029714 U JP1992029714 U JP 1992029714U JP 2971492 U JP2971492 U JP 2971492U JP 2573377 Y2 JP2573377 Y2 JP 2573377Y2
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JP
Japan
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flexible boot
fixed
rotating member
drive shaft
band
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悟 小西
篤 石川
善一 福村
敬三 長澤
真 友上
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NTN Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車の動力伝達系に
おけるプロペラシャフトやドライブシャフト等の等速ジ
ョイントに被せて使用されるフレキシブルブーツに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4には、このような等速ジョイントに
使用されるフレキシブルブーツの一例が示されている。
この等速ジョイントは、プロペラシャフト用の等速ジョ
イントであり、駆動軸1の一端部に固定された内輪2
と、図示されない従動軸の他端部に固定された外輪3
と、内輪2と外輪3との間に設けられた回転伝達用のボ
ール4とを備えている。フレキシブルブーツ5は、一端
部を駆動軸1に締め付けバンド6により固定され、他端
部を金属筒体7を介して外輪3に固定されている。フレ
キシブルブーツ5の内部空間8にはグリースが充填され
ている。
【0003】このような等速ジョイントにおいては、駆
動軸1と、外輪3に固定された従動軸とが相対変位する
ため、フレキシブルブーツ5は伸縮自在になっている。
またフレキシブルブーツは、ゴム或いは合成樹脂等の気
体透過性の弾性材料から構成されていて、その材料を透
過する気体の透過量が材料の内外面間の圧力差の増大お
よび温度上昇に応じて増加するために、等速ジョイント
装置の作動が繰り返されるうちにフレキシブルブーツ5
の内部空間8と外部との圧力差が大きくなってフレキシ
ブルブーツ5がへこんだりあるいは高温により膨張した
りする不都合な現象が生じることがある。これを防止す
るために、駆動軸1に締め付けバンド6により固定され
るフレキシブルブーツ5の端部内周面に軸方向に沿う複
数の突条9を設け、この突条9により通気路10を形成
して、フレキシブルブーツ5の内部空間8と外部とを連
通させるようにしてある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、フレキ
シブルブーツの端部内周面にこのような突条を形成する
と、図5に示すように、フレキシブルブーツ5の端部を
駆動軸1に被せたときに、突条9により通気路10が常
に形成されているため、この通気路10から水やほこり
が内部空間8内に侵入することがある。また、突条9の
分だけ外周面が盛り上がり、この状態で締め付けバンド
を締め付けると、その盛り上がった部分に応力が集中
し、作動角が大きくとられたりするうちにフレキシブル
ブーツの材料によっては締め付けバンドのエッジにより
亀裂が生じる恐れがある。
【0005】本考案は、このような従来の問題を解決す
るものであり、フレキシブルブーツの端部に突条による
通気路を設けることなく、必要なときに内部と外部とを
連通させることのできるフレキシブルブーツを提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するために、回転部材に固定されるフレキシブルブー
ツの少くとも一方の端部が、前記回転部材の回転速度が
ある一定値を越えたときに、必要な量、すなわち前記少
なくとも一方の端部とそれが固定される回転部材との間
に所定量の間隙を形成できる量、だけ遠心力で伸びる伸
縮バンドにより固定するようにしたものである。
【0007】
【作用】伸縮バンドのばね定数と、伸縮バンドによって
フレキシブルブーツの少くとも一方の端部を継手部の回
転部材に締付ける弾性締付け力とを、継手部の回転部材
の回転速度がある一定値を越えると必要な量だけ伸び
て、フレキシブルブーツの端部と回転部材との間に所定
量の間隙が形成されるように設定しておく。これによ
り、例えば回転部材の常用回転域では、伸縮バンドの締
め付け力によりフレキシブルブーツの内部空間は密閉状
態に保たれ、内部空間の空気が膨張するようなある一定
値以上の高速回転域では、伸縮バンドの締め付け力が緩
んで、フレキシブルブーツの端部と回転部材との間に隙
間ができ、フレキシブルブーツの内部と外部とが連通す
る。
【0008】
【実施例】図1(a)は本考案の一実施例を示してい
る。駆動軸11の一端部には内輪12が固定され、図示
されない従動軸の他端部には外輪13が固定され、内輪
12と外輪13との間には回転伝達用のボール14が介
装されている。フレキシブルブーツ15は、その一端部
をガータースプリングやOリングのような伸縮バンド1
6により駆動軸11に固定され、その他端部を金属筒体
17を介して外輪13に固定されている。フレキシブル
ブーツ15の内部空間18にはグリースが充填されてい
る。
【0009】フレキシブルブーツ15の一端部外周面に
は、図1(b)に示すように、軸方向に3つの環状溝1
9が形成されており、この中の2つの環状溝19に伸縮
バンド16が装着されている。
【0010】次に上記実施例の動作について説明する。
駆動軸11が回転すると、内輪12およびボール14を
介して外輪13に回転力が伝達され、外輪13に固定さ
れた図示されない従動軸が回転する。駆動軸11が、常
用回転域、例えばプロペラシャフト用等速ジョイントの
場合は4000〜5000rpm以下で回転するとき
は、フレキシブルブーツ15の一端部は、伸縮バンド1
6により駆動軸11に完全に密着して、内部空間18を
確実にシールしている。駆動軸11が高速回転域、例え
ば8000〜10000rpm以上で回転すると、エン
ジン,トランスミッションからの伝熱等により等速ジョ
イントの温度も高くなり、内部空間8内の空気も膨張す
るが、駆動軸11の高速回転による遠心力によって、フ
レキシブルブーツ15の一端部および伸縮バンド16が
伸びるので、フレキシブルブーツ15の一端部と駆動軸
11との間に隙間ができ、この隙間を通じて内部空間8
の空気と外気とが流通し、フレキシブルブーツ15の異
常変形がない。
【0011】上記実施例は、プロペラシャフト用等速ジ
ョイントに使用されたフレキシブルブーツの例である
が、ドライブシャフト用等速ジョイントに使用するフレ
キシブルブーツの場合は、常用回転域と高速回転域の数
値がプロペラシャフト用とは異なるので、ドライブシャ
フト用に適したばね定数を伸縮バンド16に設定し、ま
た伸縮バンド16によってフレキシブルブーツ15の一
端部を駆動軸11に締付けておく弾性締付力(初期荷
重)をドライブシャフト用に適するように設定しておく
必要がある。例えば高速回転域である1000rpm以
上でフレキシブルブーツ15の一端部と駆動軸11との
間に隙間ができるように設定する。
【0012】図2は本考案の別の実施例の要部を示して
おり、上記実施例にストッパリング20を設けたもので
ある。すなわち、フレキシブルブーツ15の一端部外周
面に設けた環状溝19の外側の少し離れた位置に、スチ
ールリングのような剛性の高いストッパリングを設け
て、高速回転時の遠心力により伸縮バンド16が伸びた
場合にも、ストッパリング20である一定以上の伸びを
規制することにより、フレキシブルブーツ15の一端部
と駆動軸11との間の隙間を一定に保つようにしたもの
である。これにより、過度な隙間による内部空間8内の
グリースの流出や、外部からの水やほこりの侵入を防止
することができ、また伸縮バンド16の伸びすぎによる
疲労も防止することができる。
【0013】図3は本考案のさらに別の実施例における
伸縮バンドを示している。この伸縮バンド26は、大部
分の固定長部26aと小部分の伸縮部26bとからなっ
ている。固定長部26aはばね定数が小さく、伸縮部2
6bはばね定数が大きい。したがって、駆動軸11が高
速回転域に入ると、伸縮部26bだけが伸びることにな
る。
【0014】伸縮バンド16,26は、使用する等速ジ
ョイントの種類に応じてその特性を決める必要がある
が、図1に示すように伸縮バンド16を2本使用した
り、あるいは3本使用したり、あるいは特性の異なる伸
縮バンドを組み合わせて使用してもよい。
【0015】
【0016】
【考案の効果】以上のように、本考案は、相対変位可能
な継手部を構成する一方の回転部材と他方の回転部材と
にそれぞれの端部が固定されるフレキシブルブーツであ
って、回転部材に固定される少くとも一方の端部を、回
転部材の回転速度がある一定値を越えたときに既述の
要な量だけ遠心力で伸びる伸縮バンドにより固定したの
で、フレキシブルブーツ内の空気が熱膨張する高速回転
時に、フレキシブルブーツに対する締め付け力を緩めて
フレキシブルブーツの内部と外部とを連通させることが
でき、従来のような通気路を形成するための突条を必要
としないので、亀裂の発生や水等の侵入を防止すること
ができる。また、上記伸縮バンドは遠心力により伸びる
から、フレキシブルブーツの内部と外部とは高速回転時
のみしか連通せず、高速回転時には、回転部材及びフレ
キシブルブーツの高速回転によって外部の水等を振り切
る作用が生じるため、フレキシブルブーツ内部への水等
の侵入をより良好に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 本考案の一実施例を示す等速ジョイン
トの断面図。 (b) 同等速ジョイントにおけるフレキシブルブーツ
の部分拡大断面図。
【図2】本考案の別の実施例における要部を示す断面
図。
【図3】本考案のさらに別の実施例における伸縮バンド
の平面図。
【図4】従来の等速ジョイントの断面図。
【図5】従来の等速ジョイントにおけるフレキシブルブ
ーツを駆動軸に嵌め込んだ状態を示す断面端面図。
【符号の説明】
11 駆動軸 12 内輪 13 外輪 14 ボール 15 フレキシブルブーツ 16,26 伸縮バンド 17 金属筒体 18 内部空間 19 環状溝 20 ストッパリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 長澤 敬三 静岡県磐田市見付4164番地の1 (72)考案者 友上 真 静岡県磐田郡福田町中島134番地の5 (56)参考文献 実開 昭62−166104(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16J 15/52 F16D 3/16

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 継手部を構成する一方の回転部材と他方
    の回転部材とにそれぞれの端部が固定されるフレキシブ
    ルブーツであって、回転部材に固定される端部の少なく
    とも一方が、前記回転部材の回転速度がある一定値を越
    えたときに、前記少なくとも一方の端部とそれが固定さ
    れる回転部材との間に所定量の間隙を形成できる量だけ
    遠心力によって伸びる伸縮バンドにより固定されるフレ
    キシブルブーツ。
JP1992029714U 1992-05-07 1992-05-07 フレキシブルブーツ Expired - Lifetime JP2573377Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992029714U JP2573377Y2 (ja) 1992-05-07 1992-05-07 フレキシブルブーツ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992029714U JP2573377Y2 (ja) 1992-05-07 1992-05-07 フレキシブルブーツ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0590053U JPH0590053U (ja) 1993-12-07
JP2573377Y2 true JP2573377Y2 (ja) 1998-05-28

Family

ID=12283782

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62166104U (ja) * 1986-04-14 1987-10-22

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JPH0590053U (ja) 1993-12-07

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