JP2573313Y2 - 釣り用リールのハンドル折り畳み構造 - Google Patents

釣り用リールのハンドル折り畳み構造

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JP2573313Y2
JP2573313Y2 JP1992052517U JP5251792U JP2573313Y2 JP 2573313 Y2 JP2573313 Y2 JP 2573313Y2 JP 1992052517 U JP1992052517 U JP 1992052517U JP 5251792 U JP5251792 U JP 5251792U JP 2573313 Y2 JP2573313 Y2 JP 2573313Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ハンドル軸の端部に形
成された取付け台に軸芯周りでの揺動により格納姿勢
と、使用姿勢とに切換自在にハンドルを支承すると共
に、ハンドルの側にスライド操作自在に備えたカム体
と、このカム体を前記取付け台の所定面とハンドルの所
定面とに圧接させてハンドルの折り畳み作動を阻止する
バネとを備えてロック手段を形成して成る釣り用リール
のハンドル折り畳み構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のように構成されたハンドル
折り畳み構造として、実開平3−71762号公報に示
されるものが存在し、この従来例では、カム体を楔状に
形成することにより、ハンドルを使用姿勢に設定した場
合には、このカム体がバネの付勢力によりハンドルとハ
ンドル取付け台との間に挿入される結果、格納姿勢への
折れ曲がりが阻止され、又、格納時には、バネの付勢力
に抗してカム体を押圧操作することにより、このカム体
の規制が解除されハンドルの折り畳みが許されるよう構
成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ここで、前述したハン
ドル折り畳み構造について考えるに、この構造は比較的
小型で、しかも、少ない部品で形成できるという良好な
面を有する反面、ロック解除操作時には、カム体がハン
ドルの内部に形成された袋状の空間に入り込む構造であ
ることから、例えば、長期に亘る使用によって、この空
間内に塵埃が蓄積した場合、あるいは、この空間に侵入
した海水の塩分が結晶化した場合等には、カム体の作動
が不完全になり、カム体の作動が円滑で無くなることも
あり改善の余地がある。因みに、従来のようにバネの付
勢力だけでカム体をロック位置に設定する構造のもので
は、前述のように塵埃、塩分の結晶等が内部に形成され
た場合には、これらの噛み込みに起因して、バネの付勢
力だけではカム体をロック位置に設定できないこともあ
り、適切な改善手段が望まれている。又、この従来例の
ように、カム体をバネの付勢力だけでハンドルとハンド
ル取付け台との間に挿入する構造のものでは、折り畳み
方向に強力な外力が作用した際に、この外力によってカ
ム体をロック解除位置に偏位させ、釣り人の意思に反し
てハンドルが折り畳み姿勢に達することもあり、改善の
余地がある。尚、この不都合を解消するため、強力なバ
ネの使用も考えられるが、このようにバネの付勢力を大
きくした場合には、カム体のロック解除操作が重くな
り、操作性を悪化させるものとなる。本考案の目的は、
カム体の作動空間に塵埃等が侵入することがあっても、
ハンドルを確実にロック姿勢に設定でき、しかも、強力
な外力が作用してもハンドルが折り畳み姿勢に陥ること
の無いハンドル折り畳み構造を合理的に構成する点にあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案の特徴は冒頭に記
したように、軸芯周りでの揺動により格納姿勢と、使用
姿勢とに切換自在に支承したハンドルの側にスライド操
作自在にカム体を備え、このカム体を取付け台の所定面
とハンドルの所定面とに圧接させてハンドルの折り畳み
作動を阻止するバネを備えてロック手段を形成して成る
釣り用リールのハンドル折り畳み構造において、前記カ
ム体にスライド操作方向に沿う姿勢の突片を形成し、こ
のカム体のロック解除方向への操作時に前記突片の挿通
を許す貫通開口を前記ハンドルに形成し、又、使用姿勢
の前記ハンドルに対する格納姿勢への外力の作用時に、
前記カム体の姿勢変更により前記開口と係合して該カム
体のロック解除方向への偏位を阻止する係合凹部を前記
突片に形成して成る点にあり、その作用、及び、効果は
次の通りである。
【0005】
【作用】上記特徴を例えば図1乃至図5に示すように構
成すると、従来と同様にカム体6の操作によってハンド
ル3の折り畳みが許容され、又、カム体6に作用するバ
ネ7の付勢力によってハンドル3の使用姿勢の保持が行
われると共に、ハンドル3の折り畳みを行う際にカム体
6を押圧操作した場合には、カム体6に形成された突片
6Aがハンドル3の貫通開口3Cに挿通することにな
り、例えば、ハンドル3の内部に侵入した塵埃等によっ
て、この操作時の後にカム体6の復元動作が阻害されて
も、この突片6Aを人為的に押し込み方向に操作するこ
とにより、カム体6をハンドル3の折り畳み作動を阻止
する位置まで戻せるものとなり、しかも、ハンドル3に
対して格納方向へ強力な外力が作用することがあって
も、図2に示す如く、この外力に伴うハンドル3の姿勢
偏位によってカム体6の係合凹部6Bが開口3Cに係合
して、該カム体6の係合解除方向への作動が阻止される
ものとなる。尚、このように外力によってハンドル3に
対して格納方向への力が作用した場合には、バネ7の付
勢力によってカム体6が、その案内面6Sを介して取り
付け台2の取り付け片2Aに接触して安定姿勢にあるの
で、カム体6は作動方向に僅かに変位した状態で、その
係合凹部6Bにハンドル3の貫通開口3Cが係合する結
果、該カム体6のロック解除方向への作動が阻止される
ものとなる。又、この構成では、突片6Aが貫通開口3
Cを挿通するよう構成されているので、カム体6の作動
時には、この貫通開口3Cによってカム体6の姿勢が規
制され、カム体6そのものの振れ等が阻止されるものと
なる。つまり、この考案ではカム体6に対し、戻し操作
を可能にする突片6Aを形成することにより、バネ7の
付勢力を大きい値に設定すること無く、カム体6の復元
動作を人為的に補助することが可能になり、しかも、バ
ネ7に強力なものを用いず、又、特別に部品を備えずと
も、大きい外力の作用時にはカム体6の偏位を規制して
ハンドル3の格納姿勢への偏位を阻止でき、更に、特別
の案内構造を形成せずとも、突片6Aと開口3Cとの接
触によりカム体6の作動姿勢も安定するのである。
【0006】
【考案の効果】従って、カム体の作動空間に塵埃等が侵
入することがあっても、ハンドルを確実にロック姿勢に
設定でき、強力な外力が作用してもハンドルが折り畳み
姿勢に陥ることが無く、しかも、折り畳み操作を軽く行
えるハンドル折り畳み構造が合理的に構成できたのであ
る。特に本考案では、カム体の操作時に突片がハンドル
の開口に案内される形態となり、カム体の姿勢が安定し
て円滑な操作感覚を得るという効果も奏する。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図5及び図6に示すように、ハンドル軸1の端部
に形成された取付け台2に軸芯X周りで揺動自在にハン
ドル3を連結支承して、このハンドル3を起立させた使
用姿勢と、リール本体4の側に折り畳んだ格納姿勢とに
切換自在に釣り用リールのハンドルを構成する。尚、図
6にはハンドル3を格納姿勢に設定した状態のリールの
側面を表している。又、ハンドル3はグリップ5を備え
たアーム部3A、及び、ハンドル軸1に沿う姿勢の基端
部3Bとで形成されると共に、前記軸芯Xはハンドル3
のアーム部3Aの長手方向に沿う姿勢に設定され、又、
ハンドル3の基端部にスライド操作型のカム体6を有し
たロック手段Rを備えている。つまり、図1乃至図4に
示すように、取付け台2にはハンドル3の基端部を支持
する取付け片2Aを一体的に形成し、前記カム体6はバ
ネ7で付勢される状態でハンドル3の基端部に内装さ
れ、このカム体6には取付け片2Aの端面に接触する案
内面6Sと、ハンドル3の内面の傾斜面に接触するカム
面6Tと、このカム体6の作動方向に沿う姿勢の突片6
Aとを形成してあり、ハンドル3にはカム体6をロック
解除方向に操作した際に前記突片6Aが挿通する貫通開
口3Cを形成してあり、更に、ハンドル3に対して格納
方向に強力な外力が作用した際に、カム体6の姿勢変更
により、ハンドル3の開口3Cと係合してカム体6のロ
ック解除方向への偏位を阻止する係合凹部6Bを、前記
突片6Aに形成している。尚、カム体6の長期に亘る使
用により磨耗を生じた場合にもカム体6の脱落を阻止す
るよう前記カム面6Tは、ハンドル3の内部側ほど、こ
のカム面6Tの突出量が拡大するよう突出部6Uが成形
されている。
【0008】又、この構造ではカム体6が、およそ楔状
に形成されると共に、前記軸芯Xを基準として、バネ7
の付勢力でカム体6が接触する部位と対向する側のハン
ドル3の端面3Dを取付け台に接触させるよう構成さ
れ、図1に示すように、ハンドル3を使用姿勢に設定し
た場合には、バネ7の付勢力に起因するカム体6の接触
圧がハンドル3を起立させる側に作用し、かつ、前記ハ
ンドル3の端面3Dが取付け台2に接触することにより
ハンドル3が使用姿勢に維持され、しかも、この状態で
折り畳み方向に外力が作用しても取付け片2Aとハンド
ル3との間にカム体6が挟み込まれる状態にあるので、
この方向への動作は阻止され、更に、強力な外力が作用
した場合には図2に示す如く、カム体6の姿勢変更によ
って係合凹部6Bがハンドル3の開口3Cに係合して、
ハンドル6の格納姿勢への偏位を確実に阻止するものと
なる。尚、バネ7、カム体6、及び、これらからの力で
ハンドル3を使用姿勢に維持する構造を併せてロック手
段Rと称し、このロック手段Rではカム体6をハンドル
内部に側に押し込み操作した場合には、図3に示す如
く、ハンドル3の内面の傾斜面とカム面6Tとの接触が
解除されて、軸芯X周りでのハンドル3の折り畳み方向
への操作が可能になると共に、図3及び図4に示すよう
に、突片6Aが貫通開口3Cを挿通し、その端部がハン
ドル3の外部に露出するので、例えば、ハンドル内に侵
入した塵埃、結晶化した塩分によりカム体6の復元方向
(ロック位置に向かう方向)への作動が阻害された場合
でも、釣り人がこの突片6Aを押し込み操作してロック
状態への復元が可能なように構成されている。尚、ハン
ドル3を折り畳んで格納姿勢に設定した場合には、図4
に示す如く、カム体6の案内面6Sが取り付け片2Aの
側面に対してバネ7の付勢力で押し付けられ、この格納
姿勢が維持される。
【0009】〔別実施例〕 本考案は上記実施例以外に、例えば、スピニングリール
以外に両軸受リールに適用する等、様々な構成のリール
に適用することが可能である。
【0010】尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面と
の対照を便利にするために符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】使用姿勢のハンドル基端部の断面図
【図2】外力作用状態でのハンドル基端部の断面図
【図3】格納操作途中におけるハンドル基端部の断面図
【図4】格納姿勢でのハンドル基端部の断面図
【図5】ハンドルの形状を示す正面図
【図6】ハンドルを格納した状態のリールの側面図
【符号の説明】
1 ハンドル軸 2 取付け台 3 ハンドル 3C 開口 6 カム体 6A 突片 6B 係合凹部 7 バネ R ロック手段 X 軸芯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01K 89/01

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドル軸(1)の端部に形成された取
    付け台(2)に軸芯(X)周りでの揺動により格納姿勢
    と、使用姿勢とに切換自在にハンドル(3)を支承する
    と共に、ハンドル(3)の側にスライド操作自在に備え
    たカム体(6)と、このカム体(6)を前記取付け台
    (2)の所定面とハンドル(3)の所定面とに圧接させ
    てハンドル(3)の折り畳み作動を阻止するバネ(7)
    とを備えてロック手段(R)を形成して成る釣り用リー
    ルのハンドル折り畳み構造であって、 前記カム体(6)にスライド操作方向に沿う姿勢の突片
    (6A)を形成し、このカム体(6)のロック解除方向
    への操作時に前記突片(6A)の挿通を許す貫通開口
    (3C)を前記ハンドル(3)に形成し、又、使用姿勢
    の前記ハンドル(3)に対する格納姿勢への外力の作用
    時に、前記カム体(6)の姿勢変更により前記開口(3
    C)と係合して該カム体(6)のロック解除方向への偏
    位を阻止する係合凹部(6B)を前記突片(6A)に形
    成して成る釣り用リールのハンドル折り畳み構造。
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