JP2573298B2 - 入力加重型トランスバーサルフィルタ - Google Patents

入力加重型トランスバーサルフィルタ

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JP2573298B2
JP2573298B2 JP9714188A JP9714188A JP2573298B2 JP 2573298 B2 JP2573298 B2 JP 2573298B2 JP 9714188 A JP9714188 A JP 9714188A JP 9714188 A JP9714188 A JP 9714188A JP 2573298 B2 JP2573298 B2 JP 2573298B2
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【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は,入力信号を実時間でフィルタ演算処理す
る入力加重形トランスバーサルフィルタに関する。
(従来の技術) 入力信号の実時間フィルタが、例えば文献「IEEE,Tra
nsaction on Consumer Electronics Vo1 CE−26,Februa
ry 1980」のPERFORMANCE EVALUATIONS OF SELECTED AUT
OMATIC DEGHOSTING SYSTEMS FOR TEREVISIONに記載され
ている。
第5図は、この種の6タップの入力加重形トランスバ
ーサルフィルタ(以下トランスバーサルフィルタと記
す)を示している。期間T毎にサンプルされて標本化さ
れた標本化系列信号{x(i)}は、入力端子1を介し
て6個の係数器10〜15に入力される。係数器10〜14は、
それぞれ入力信号に対して係数C0〜C4を掛けて出力し、
その出力をそれぞれ加算器20〜24に供給し、係数器15は
入力信号に係数C5を掛けてその出力を遅延時間Tを持つ
遅延素子34に供給する。加算器20〜24は、遅延素子30〜
34と交互になるように直列接続され、加算器20の出力は
遅延素子4を介して出力端子2に導出される。遅延素子
20〜24及び4は入力端子3から与えられるクロックCKに
より駆動されている。
上記のトランスバーサルフィルタの加算器20の出力系
列信号{yi}は と表わされる。この出力系列信号{y(i)}を遅延素
子4でT期間保持したものが、このトランスバーサルフ
ィルタの最終的な出力系列信号{y(i−1)}とな
る。
上記(1)式で示される演算処理は、広範な技術分野
で用いられている。特にテレビジョンゴースト除去、テ
レビジョン信号デジタル処理の分野では T=70ns〜93nsで用いられ、高速でかつ実時間で(1)
式を実行するために、係数器10〜15としてはランダムロ
ジックによる乗算器以外にROM(リードオンリーメモ
リ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)が用いられて
る。
ところで、トランスバーサルフィルタの集積回路(I
C)化を考えた場合、上記の係数器の回路規模は比較的
大きく、1つのICチップで確保できるタップ数は高々20
タップ程度である。これに対して、ゴースト除去装置を
実現するためには、200タップ以上のトランスバーサル
フィルタが必要とされるため、ICチップが10個以上も必
要となり、部品点数が多いこと、基板面積が大きいこと
などの理由で経費が高くなり実現性に乏しい。
(発明が解決しようとする課題) 上記したように、高速動作で実時間演算を得る従来の
トランスバーサルフィルタは、係数器の回路規模が大き
くなり、IC化しても充分な数のタップ数を得られないと
いう問題があった。
そこでこの発明は、従来と同一タップ数のフィルタを
実現するのに回路規模は従来より格段と小さくてよく、
従来と同一の係数器規模で実現するとタップ数は従来よ
りも格段と多くすることができる入力加重形トランスバ
ーサルフィルタを提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) この発明は、係数器を時分割動作させるもので、期間
T毎にサンプル標本化された入力標本化系列信号に対し
て乗算される係数を前記期間Tの間にn(nは2以上の
自然数)回切換えて乗算する。そしてこの係数器の出力
をパイプライン形加算手段により加え合せ、このパイプ
ライン形加算手段の出力を、デマルチプレックス加算手
段により(n−2)サンプルおきにnサンプル分加算
し,前記T期間毎に標本化系列出力を出力するように構
成されるものである。
また、上記パイプライン形加算手段は、前記複数の係
数器のうち最も遅れたインパルス応答を得るための初段
の係数器を除く他の係数器を出力が入力される加算器
と、この加算器と前記係数器との間を接続し,それぞれ
(T/n)の遅延期間を持つ遅延素子がn2個の直列接続さ
れた遅延手段とを備えるものである。
(作用) 上記の手段により、係数器が期間Tの間に時分割使用
されるために、パイプライン形加算手段の遅延素子列か
らは期間Tの間に複数の係数乗算結果を得ることができ
る。そして出力段においてこの乗算結果をデマルチプレ
ックス加算することでフィルタ出力を得ている。よっ
て、係数器は、従来のものの複数分の機能を果たしてお
り、係数器の規模を低減できる。また従来と同じ規模の
係数器を使用すればタップ数を格段と増加することがで
きる。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図はこの発明の一実施例であり、タップ数kが
6、係数の時分割多重度nが2の例を示している。入力
端子11には期間T毎に標本化された標本化系列信号a=
{x(i)}が入力される。この標本化系列信号aは、
係数器A10〜A12に入力される。係数器A10〜A12には、そ
れぞれセレクタA90〜A92からの係数が供給されるもの
で、各係数器A10〜A12における係数は、例えば期間Tの
間に2種類切換えられる。セレクタA90では係数C0とC
1、セレクタA91では係数C2とC3、セレクタA92では係数C
4とC5が切換えられる。セレクタA90〜A92は、セレクト
信号Sが“1"のときは小さい番号のタップ係数(C0,C2,
C4)を選択し、“0"のときは大きい番号のタップ係数
(C1,C3,C5)を選択する。
係数器A10、A11の出力はそれぞれ加算器A20、A21に供
給され、係数器A12の出力はラッチ回路による遅延素子A
37に供給される。加算器A20と、A21との間には、遅延時
間(T/2)の遅延素子A30〜A33が直列接続され、また、
加算器A21と遅延素子A37間には遅延素子A34〜A36が直列
接続されている。
上記加算器A20から遅延素子A37までの遅延回路は、パ
イプライン形加算器A80を形成している。この加算器A80
の出力は、デマルチプレックス加算手段A70に入力され
る。この加算手段A70は、先の加算器A20の出力が供給さ
れる遅延素子A51及びこの遅延素子A51の出力が供給され
る遅延素子A52と、この遅延素子A52と先の遅延素子A51
の出力を加算する加算器A60と、この加算器A60の出力が
供給され、期間Tの遅延時間を持つ遅延素子A40とで構
成される。
第2図は、上記のトランスバーサルフィルタの動作を
説明するために示したタイミングチャートである。
第2図に示すように、セレクト信号S及びデマルチプ
レックス加算手段A70で使用されるクロックCK1は、周期
Tであり。クロックCK2は、(T/2)の周期である。標本
化系列信号aは、周期Tでサンプリングされているの
で、クロックCK1及びセレクト信号Sの周期で x(i−5),x(i−4),x(i−3),x(i−2)…
で示すようにデータ内容が変わる。
これに対して係数器A10〜A12の出力d,c,bは、係数が
周期(T/2)で切換えられるのでそれぞれ 係数器A10の場合、 C0・x(i−5),C1・x(i−5),C0・x(i−
4),C1・x(i−4),C0・x(i−3),C1・x(i
−3),C0・x(i−2),C1・x(i−2)… 係数器A11の場合、 C2・x(i−5),C3・x(i−5),C2・x(i−
4),C3・x(i−4),C2・x(i−3),C3・x(i
−3),C2・x(i−2),C3・x(i−2)… 係数器A12の場合、 C4・x(i−5),C5・x(i−5),C4・x(i−
4),C5・x(i−4),C4・x(i−3),C5・x(i
−3),C4・x(i−2),C5・x(i−2)… のように周期(T/2)の系列の出力が得られる。
これらの係数器A10〜AZDの出力d〜bは、パイプライ
ン形加算手段A80で加算されるが、各係数器出力の時間
差を、1つの係数器で切換えられる係数の数nに対して
n2(この実施例では4)個の遅延素子(遅延時間T/n)
で設定すると、第2図に示すように、加算器A20の出力
eとしては、偶数タップの出力和ΣEと奇数タップの出
力和Σ0とが交互に現れる。
この出力eは、デマルチレックス加算器A70に入力さ
れて、偶数タップの出力と奇数タップの出力とが加算さ
れる。この結果、加算器A60の出力fは、第2図に示す
ようになる。
ここで、第2図に示す出力fのうち斜線で示した部分
の信号を式で表わすと、各係数C0〜C5の要因を含み、か
つ入力信号系列の要因も全て含み、(1)式と同じにな
る。
そこで,この斜線で示す期間の信号を、期間Tの間遅
延素子A40で保持するように動作させれば、出力端子12
に所望の出力系列信号{y(i)}を得ることができ
る。
第3図はこの発明の他の実施例である。このフィルタ
は、タップ数kが、従来と同じ6個、係数の時分割多重
度nが3の場合を示している。
入力端子11には期間T毎に標本化された標本化系列信
号a={x(i)}が入力される。この標本化系列信号
aは、係数器B10〜B11に入力される。係数器B10とB11に
は、それぞれ係数レジスタB90とB91からの係数が胸腔さ
れるもので、各係数器B10、B11における係数は、例えば
期間Tの間に3種類切換えられる。係数レジスタB90で
は係数C0,C1,C2、係数レジスタB91では係数C3,C4,C5が
切換えられる。係数レジスタB90,B91は、(T/3)の周期
のクロックCK3で駆動され、入力系列信号{x(i)}
の標本化クロックCK1の立上りと同位相時に、それぞれC
0とC3を出力し、中間位相時にC1とC4を出力し、最終位
相時にC2とC5を出力する。
係数器B10の出力は加算器B20に供給され、係数器B11
の出力は遅延素子B38に供給される。加算器B20と遅延素
子B38との間には、遅延時間(T/3)の遅延素子B30〜B38
が直列接続される。これらの遅延素子B30〜B38(n2=9
個)もクロックCK3で駆動される。
上記とパイプライン形加算手段B80の出力は、デマル
チプレックス加算手段B70の遅延素子B51に入力される。
遅延素子B51〜B56は直列接続され、加算器B60では、遅
延素子B52,B54,B56の出力が加算される。そしてこの加
算器B60の出力が、クロックCK1で動作する遅延素子B40
で期間T保持され出力端子22に出力される。
第4図は、上記実施例のトランスバーサルフィルタの
動作を説明するために示したタイミングチャートであ
る。
第4図に示すように、係数レジスタB10,B11の係数を
切換えるクロックCK3は、標本化サンプル周期Tの1/3で
ある。したがって、標本化系列信号aは、係数聞B10とB
11においてそれぞれ、第4図に示す信号列c,bのように
係数が時分割多重された信号となる。従って加算聞B20
の出力は、信号dで示すような系列信号となる。
このように得られた信号dを、デマルチプレックス加
算手段B70に入力し、丸印で囲むタイミングの信号を加
算すると、加算器B60からは、信号eが得られる。この
信号eのうち2サンプルおき、つまり周期(T)で得ら
れる斜線で示したタイミングの成分を見ると、この信号
は先に示した(1)式で表わされる。このサンプルを行
なうのが先の遅延素子B40である。よって出力端子22か
らは、所望の信号f={y(i)}を得ることができ
る。
上記の実施例では、タップ数は、図面の簡単化のため
に6として説明したが、係数器とパイプライン加算手段
を繰返して増設することにより、時分割多重度nの整数
倍のタップ数とすることができる。また、第1図の実施
例と第3図の実施例からわかるように、時分割多重度が
nの場合は、パイプライン形加算手段を構成する遅延手
段の遅延量は(T/n)になり、その加算器間の数はn2
なる。そして、パイプライン加算手段の出力を(n−
2)サンプルおきにnサンプル加算することにより、所
望の出力系列信号を得ることができる。
係数器としては掛算機能を有するものであれば、いか
なる構成のものでも有効に適用できる。また出力加重形
トランスバーサルフィルタのように、各係数器に入力す
る系列信号間に時間差1T(1は自然数)がある場合は、
パイプライン形加算手段の加算器間に、同じ期間差を与
えるように、遅延期間T/nの遅延素子(nは時分割多重
度)をn1個追加挿入すればよい。
[発明の効果] 以上説明したようにこの発明によれば、従来と同じタ
ップ数が要求される場合、係数器を時分割多重して使う
ことにより、実時間フィルタの構成要素で最も大きな回
路規模の係数器の数を格段と低減できる。よってIC化し
たときはチップ面積が小さくなり同一機能当りのコスト
が低減される。また、従来と同一回路規模が許容される
場合には、タップ数を大幅に増大することができ、特に
ゴースト除去装置等に使用して有効なハードウエアの実
現が容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す回路図、第2図は第
1図の回路の動作を説明するために示したタイミングチ
ャート、第3図はこの発明の他の実施例を示す回路図、
第4図は第3図の回路の動作を説明するために示したタ
イミングチャート、第5図は従来の入力加重形トランス
バーサルフィルタを示す回路図である。 A10〜A12、B10、B11……係数器、A90〜A92……セレク
タ、B90、B91……係数レジスタ、A80、B80……パイプラ
イン形加算手段。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】期間T毎に標本化された標本化系列信号が
    入力され、この標本化系列信号に対して乗算される係数
    が前記期間Tの間にn(nは2以上の自然数)回切換え
    られる複数の係数器と、 この係数器の出力を加え合せるパイプライン形加算手段
    と、 このパイプライン形加算手段の出力を(n−2)サンプ
    ルおきにnサンプル分加算し、前記T期間毎に標本化系
    列出力を出力するデマルチプレックス加算手段と を具備したことを特徴とする入力加重形トランスバーサ
    ルフィルタ。
  2. 【請求項2】上記パイプライン形加算手段は、前記複数
    の係数器の出力がそれぞれ入力される複数の加算器と、
    この複数の加算器の間に、それぞれ(T/n)の遅延期間
    を持つ遅延素子がn2個の直列接続された遅延手段とを具
    備したことを特徴とする入力加重形トランスバーサルフ
    ィルタ。
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JPH0834407B2 (ja) * 1990-06-28 1996-03-29 株式会社東芝 入力加重形トランスバーサルフィルタ
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