JP2573119Y2 - 車両シートの回転機構 - Google Patents

車両シートの回転機構

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JP2573119Y2
JP2573119Y2 JP1992004508U JP450892U JP2573119Y2 JP 2573119 Y2 JP2573119 Y2 JP 2573119Y2 JP 1992004508 U JP1992004508 U JP 1992004508U JP 450892 U JP450892 U JP 450892U JP 2573119 Y2 JP2573119 Y2 JP 2573119Y2
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JP
Japan
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spring member
vehicle seat
lower rail
leaf spring
rotation mechanism
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1992004508U
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English (en)
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JPH0556580U (ja
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清明 井上
元洋 市川
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Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車両シートの回転機構に
関し、特にそのガタ止め構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に従来の回転機構の一例を示し、車
両フロアFに固定されたロアレール1は断面U字形のリ
ング状をなし、該ロアレール1内に、図略の車両シート
を支持した逆U字断面のリング状アッパレール2が摺動
回転自在に嵌装されている。アッパレール2には周方向
の一か所に、径方向内方へ向かうブラケット51に基端
を固定して下方へ略コ字形に延びる板バネ部材52が設
けてあり、アッパレール2を図略の位置決め機構で所定
位置に位置決めした状態で、板バネ部材52の弧面をな
す先端面が、ロアレール1の内側フランジに下方へ湾曲
形成した突出部11に至り、これに接して(図中実線)
レール間のガタの発生を防止している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、ロアレール
1の表面には一般に塗装がなされるが、塗膜の摩擦抵抗
塗膜に板バネ部材52の先端面が接した時にスリップ
音等の異音が生じることがあり、これを防止するために
突出部11表面の塗膜を除去する作業を必要とした。ま
た、板バネ部材52と突出部11の接触は点接触である
ため、摩耗を防止するために板バネ部材52の先端面に
表面硬度の高い特殊コーティングを施す必要があった。
【0004】本考案はかかる課題を解決するもので、ロ
アレールの塗膜除去作業や板バネ先端面の特殊コーティ
ングを行うことなく、スリップ音の発生および摩耗を防
止し、簡易かつ確実に回転シート位置決め時のガタ防止
を図ることが可能な車両シートの回転機構を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の構成を説明する
と、図1ないし図5に例示するように、車両フロアFに
固定されたリング状のロアレール1に車両シートを支持
するリング状のアッパレール2を摺動回転自在に嵌装し
てなる車両シートの回転機構において、上記アッパレー
ル2の周面には所定位置に周方向に沿って滑らかな弧状
で上方へ湾曲突出する板バネ部材3を設けるとともに、
上記ロアレール1の周面には所定位置に上記板バネ部材
3の移動経路内に周方向に沿って滑らかな弧状で下方へ
湾曲突出して板バネ部材3の頂面部が弾接する突出部
1を形成し、かつ上記板バネ部材3の頂面部3aには周
方向へ間隔をおいて周方向と直交する方向に伸びる両端
閉鎖の多数の溝条31を形成したものである。
【0006】
【作用】上記構成において、板バネ部材3の頂面部3a
がロアレール1の突出部11に接触すると、頂面部3a
の溝条31により上記突出部11の塗膜が削られ除去さ
れる。したがって、塗膜除去工程が不要となる。
【0007】また、板バネ部材の頂面部3aの溝条31
には常にグリスを保持させることができるから耐摩耗性
が向上し、表面硬度の高い特殊コーティングを施す必要
はない。
【0008】
【実施例】図1において、ロアレール1は略U字断面を
なすリング状で、車両フロアFに固定されている。一
方、車両シートを支持するアッパレール2は逆U字断面
をなし、上記ロアレール1内に嵌装されて摺動自在に回
転する。アッパレール2の頂面に接して閉断面のリーン
ホースメント4が設けられ、ロアレール1の内方に位置
するその底面には周方向の一か所に板バネ部材3の基端
が固定してある。
【0009】上記板バネ部材3はアッパレール2の内周
面方向へ開放する略U字形をなし、上記内周面方向へほ
ぼ水平に張り出す先端部30は、図3に示す如くレール
周方向に沿って円弧状に上方へ湾曲突出する形状に成形
してある。頂面部3aには、図1ないし図4に示すよう
に、アッパレール2の周方向に沿う方向に一定間隔で周
方向とほぼ直交する方向に伸びる多数の溝条31が形成
してある。これら溝条31は先端部30の端縁に達して
おらず、両端閉鎖としてある。
【0010】ロアレール1には、図1に示す如く、開口
縁の内側フランジの所定位置に下方へ突出する突出部
1が形成してあり、この突出部11は図1、図2に示す
如く、ロアレール1の周方向に滑らかに湾曲する円弧状
をなしている。そして、上記フランジの下面と対向し
て、板バネ部材3の先端部30が位置しており、上記突
出部11はアッパレール2と一体に回動する板バネ部材
3の移動経路に位置する。
【0011】図2に示すように、ロアレール1内をアッ
パレール2が相対回転すると、板バネ部材3はロアレー
ル1の突出部11に接近し、頂面部3aのx点より接触
が開始される。アッパレール2が図略の機構により位置
決めされた時点では、板バネ部材3の頂面部3aと突出
11は互いの頂点で圧接し、両レール1,2のガタ発
生が防止される。なお、反対方向より板バネ部材3が
出部11に接近した場合には、頂面部3aの接触はy点
よりなされる。そこで、上記溝条31はx点よりy点の
間の頂面部3a上に形成されている。
【0012】かかる構造において、アッパレール2を回
転させ、板バネ部材3の頂面部3aとロアレール1の
出部11を摺接させると、頂面部3aの溝条31の角で
突出部11の塗膜が削られ除去される。したがって、異
音を防止するための塗膜除去作業を別途行う必要はな
い。
【0013】また、溝条31内にはグリスを注入すれば
グリスは溝条31内に良好に保持されるからグリスが板
バネ部材3の頂面部3aとロアレール1の突出部11間
で潤滑の役割を果し、耐摩耗性が維持され、表面硬度の
高い特殊コーティングを施す必要もない。
【0014】なお、溝条の形状および数は上記実施例に
限られない。
【0015】
【考案の効果】以上の如く、本考案の車両シートの回転
機構によれば、回転シート位置決め時のガタ防止と、ロ
アレールとアッパレールとの弾接部の耐摩耗性向上を
造簡易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガタ防止構造を具備する回転機構の断面図であ
る。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】板バネ部材の正面図である。
【図4】図3のA矢視図である。
【図5】図3のB部拡大断面図である。
【図6】従来のガタ防止構造を具備する回転機構の断面
図である。
【符号の説明】
1 ロアレール11 突出部 2 アッパレール 3 板バネ部材3a 頂面部 31 溝条 F 車両フロア

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両フロアに固定されたリング状のロア
    レールに車両シートを支持するリング状のアッパレール
    を摺動回転自在に嵌装してなる車両シートの回転機構に
    おいて、上記アッパレールの周面には所定位置に、平板
    状の先端部を周方向に沿って滑らかな弧状で上方へ湾曲
    突出する板バネ部材を設けるとともに、上記ロアレール
    の周面には所定位置に上記板バネ部材の移動経路内に
    方向に沿って滑らかな弧状で下方へ湾曲突出して板バネ
    部材の頂面部が弾接する突出部を形成し、かつ上記板バ
    部材の頂面部には周方向へ間隔をおいて周方向とほぼ
    直交する方向に伸びる両端閉鎖の多数の溝条を形成した
    ことを特徴とする車両シートの回転機構。
JP1992004508U 1992-01-10 1992-01-10 車両シートの回転機構 Expired - Lifetime JP2573119Y2 (ja)

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JP1992004508U JP2573119Y2 (ja) 1992-01-10 1992-01-10 車両シートの回転機構

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JP1992004508U JP2573119Y2 (ja) 1992-01-10 1992-01-10 車両シートの回転機構

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Publication Number Publication Date
JPH0556580U JPH0556580U (ja) 1993-07-27
JP2573119Y2 true JP2573119Y2 (ja) 1998-05-28

Family

ID=11586000

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE202011110137U1 (de) * 2010-11-23 2013-01-09 C. Rob. Hammerstein Gmbh & Co. Kg Gleitschiene und Vorrichtung zum Herstellen einer Gleitschiene einer Längsverstellvorrichtung eines Fahrzeugsitzes

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0638747Y2 (ja) * 1988-04-06 1994-10-12 トヨタ車体株式会社 車両のシート回転装置

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JPH0556580U (ja) 1993-07-27

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