JP2572703Y2 - シフトレバーノブの防振構造 - Google Patents

シフトレバーノブの防振構造

Info

Publication number
JP2572703Y2
JP2572703Y2 JP1991082721U JP8272191U JP2572703Y2 JP 2572703 Y2 JP2572703 Y2 JP 2572703Y2 JP 1991082721 U JP1991082721 U JP 1991082721U JP 8272191 U JP8272191 U JP 8272191U JP 2572703 Y2 JP2572703 Y2 JP 2572703Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift lever
knob
shaft
vibration
lever knob
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1991082721U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0534354U (ja
Inventor
敬司 更科
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Plast Co Ltd filed Critical Nihon Plast Co Ltd
Priority to JP1991082721U priority Critical patent/JP2572703Y2/ja
Publication of JPH0534354U publication Critical patent/JPH0534354U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2572703Y2 publication Critical patent/JP2572703Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、フロアシフトタイプの
シフトレバー、特に車両床面に対して傾斜姿勢をとるシ
フトレバーの先端に固着されるシフトレバーノブの防振
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】シフトレバーノブの本体は木製あるいは
合成樹脂製が普通であり、それ自体が軽量で且つ硬質で
あるがため、シフトレバーを介して駆動系の振動がシフ
トレバーノブに増幅されて伝達され、運転操作時の不快
感及び車内に異音を発生させる原因となっている。こう
した異音の発生を抑制すべくシフトレバーノブの内部に
軟質インサート部材を介してダンパーウェイトを装着す
る提案が、例えば実開昭57−153024号公報など
によりなされている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかるに、上記公報な
どにより開示されたシフトレバーノブの防振構造によれ
ば、ダンパーウェイトは傾斜するシフトレバーシャフト
の中心軸に関して同心円周上に均等配置されているた
め、傾斜側への振巾が大きく、傾斜反対側への振巾が小
さい。それゆえ、振動抑制効果が不十分であるという問
題点があった。
【0004】本考案は、かかる問題点を解決すべくなさ
れたものであり、傾斜姿勢をとるシフトレバーであって
も振動抑制効果の高いシフトレバーノブの防振構造を提
供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本考案はギヤシフトが中立位置にあるときに水平な
車両床面に対して傾斜した姿勢を取るシフトレバーシャ
フトの先端に固着されるシフトレバーノブにおいて、該
シフトレバーノブの内部に配置されるダンパーウェイト
がシャフト中心軸に関して、車両床面側に軽く、車両床
面とシフトレバーシャフトの交わる点から延びる垂線方
向側に重く偏在させて配置されてなることを主要な構成
としている。
【0006】
【作用】シフトレバーノブの内部に配置されるダンパー
ウェイトがシャフト中心軸に関して、傾斜側が軽く、傾
斜反対側に重く偏在されているため、ダンパーウェイト
の重心、従ってノブ全体の重心がシャフト軸の傾斜反対
側にズレるので、ノブの重力のシャフト軸方向の分力の
作用点とシャフト軸との距離が大きくなり、例えばノブ
に反時計回り方向の振動回転が起ころうとした場合に
は、ノブの重力のシャフト軸周りの時計回り方向の回転
モーメントが大きくなって、ノブ重力のシャフト軸に垂
直な方向の分力がノブを傾斜方向へ倒そうとする動きを
打ち消し、期待どおりの振動抑制効果を奏するようにな
る。更に、ダンパーウェイトがシャフトの直上に配さ
れ、ノブの重心位置が相対的に高い位置となるため、ダ
ンパーウェイトの傾斜反対側への偏在に起因するノブ重
心の偏位と相まって、振動抑制効果を一層高めることに
なる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて
具体的に説明する。図1に本考案の代表的な実施例を示
す。
【0008】シフトレバーノブNは、金属製のシフトレ
バーシャフト4の先端部に直接固着され、同シャフトま
わりに強度と剛性を出すための芯材層であるノブインサ
ート(例:ポリアセタール樹脂製)と、その外面に配設
されソフトな握り感を出すためのスキン層(例:PVC
製)とからなる二層構造であり、シフトレバーシャフト
4の上方でノブインサート2の内部には、亜鉛合金(Z
DC)製のダンパーウェイト1が、その中心軸線l'をシ
ャフト4の中心軸線l から0.5mmだけ傾斜反対側に偏
心させて配設固定してある。
【0009】したがって同防振構造によると、シフトレ
バーシャフト4が車両から振動を受けたとき、ノブNは
そのシャフト軸に垂直な面内で略円運動をすることにな
るが、ノブNの質量m、円運動の半径r、円運動の角速
度をωとして、その円運動の遠心力Fをダンパーウェイ
トの均等配置の場合と偏在位置の場合とで比較するとき
には、ノブNの質量mと円運動の角速度ωは共通と考え
て良いので、その遠心力Fの大きさは半径rで決まるこ
とになる。ダンパーウェイト1を本考案のように偏在配
置させると、ノブ全体の重心がシャフト軸の傾斜反対側
にズレるので、ノブNの重力のシャフト軸方向の分力の
作用点とシャフト軸との距離が大きくなり、前述の遠心
力Fが大きくなると共に、例えばノブに反時計回り方向
の振動回転が起ころうとした場合には、ノブNの重力の
シャフト軸周りの時計回り方向の回転モーメントが大き
くなって、ノブ重力のシャフト軸に垂直な方向の分力が
ノブを傾斜方向へ倒そうとする動きを打ち消し、期待ど
おりの振動抑制効果を奏することができる。また、ダン
パーウェイト1はノブインサート2の上端、即ちシャフ
ト4の直上に配置されるので、ノブNの重心位置が相対
的に高い位置となるため、ダンパーウェイト1の傾斜反
対側への偏在に起因するノブ重心の偏位と相まって、そ
の相乗効果により振動抑制効果を一層高める。
【0010】なお、図1の符号1aで示した凹部はダン
パーウェイト1を成形金型にセットするときの位置決め
ピンに挿入するための凹部である。
【0011】図2及び図3は、それぞれ本考案の他の代
表的な実施例を示し、図2の実施例ではダンパーウェイ
ト1の形状を傾斜側に軽く、傾斜反対側に重くなるよう
に設計し、図3の実施例ではダンパーウェイト1の中心
軸線l から傾斜方向に中心軸線l'を僅かにズラした凹陥
部を形成し、その側壁部分の肉厚を傾斜側で薄く、傾斜
反対側で厚くしたものである。これらの実施例において
も、図1に示した実施例と同様の作用・効果を奏し、確
実な防振機能を有している。
【0012】
【考案の効果】以上の説明から理解できるように、本考
案の防振構造によると、シフトレバーシャフトの傾斜側
と傾斜反対側との間の振巾のズレが抑制され、ダンパー
ウェイトが均等に配置されている場合に較べてより効果
的に振動が抑制でき、運転操作時における不快感をなく
すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一の代表的な実施例を示すシフトレ
バーにおけるノブ部の縦断面図である。
【図2】本考案の第二実施例を示すシフトレバーにおけ
るノブ部の縦断面図である。
【図3】本考案の第三実施例を示すシフトレバーにおけ
るノブ部の縦断面図である。
【符号の説明】
N シフトレバーノブ 1 ダンパーウェイト 1a 凹部 2 ノブインサート 3 スキンカバー 4 シフトレバーシャフト l,l' 中心軸線

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ギヤシフトが中立位置にあるときに水平
    車両床面に対して傾斜した姿勢を取るシフトレバーシ
    ャフトの先端に固着されるシフトレバーノブにおいて、
    該シフトレバーノブの内部に配置されるダンパーウェイ
    トがシャフト中心軸に関して、車両床面側に軽く、車両
    床面とシフトレバーシャフトの交わる点から延びる垂線
    方向側に重く偏在させて配置されてなることを特徴とす
    るシフトレバーノブの防振構造。
JP1991082721U 1991-10-11 1991-10-11 シフトレバーノブの防振構造 Expired - Fee Related JP2572703Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991082721U JP2572703Y2 (ja) 1991-10-11 1991-10-11 シフトレバーノブの防振構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991082721U JP2572703Y2 (ja) 1991-10-11 1991-10-11 シフトレバーノブの防振構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0534354U JPH0534354U (ja) 1993-05-07
JP2572703Y2 true JP2572703Y2 (ja) 1998-05-25

Family

ID=13782276

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991082721U Expired - Fee Related JP2572703Y2 (ja) 1991-10-11 1991-10-11 シフトレバーノブの防振構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2572703Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6684473B1 (en) 1999-10-21 2004-02-03 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Method of and apparatus for manufacturing belt for continuously variable transmission
JP2012123725A (ja) * 2010-12-10 2012-06-28 Hitachi Constr Mach Co Ltd 作業機械の操作レバー

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0618745B2 (ja) * 1985-09-20 1994-03-16 ティーディーケイ株式会社 成形金型
JPS63179524U (ja) * 1987-05-08 1988-11-21

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0534354U (ja) 1993-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS62253523A (ja) 車両のラジエ−タ支持装置
JPS5912292A (ja) ラジエ−タの支持装置
US4237998A (en) Sound insulating arrangement around a vehicle gear shift lever
JP2572703Y2 (ja) シフトレバーノブの防振構造
JP2599196Y2 (ja) 車両のエンジンマウント
JP2001178584A (ja) シートバックフレーム構造
JP2708807B2 (ja) 弾性支持マウントの緩衝体
JPH0720743Y2 (ja) ペダルの防振構造
JP6658946B1 (ja) ゴルフクラブ
JP2001165220A (ja) 防振装置
JPH08173479A (ja) 車両用の磁気浮上式防振ベッド
JPH0429153Y2 (ja)
EP4299427A1 (en) Bicycle rotation limiting structure
JPH041399Y2 (ja)
JPS625379Y2 (ja)
JP2581959Y2 (ja) ボールジョイント
JPH0312579Y2 (ja)
JPH0625733Y2 (ja) 内燃機関のバランスシャフト
JPH0519640Y2 (ja)
JPS6131861Y2 (ja)
JPS583682Y2 (ja) キヤスタ
JPH048019Y2 (ja)
JPH019591Y2 (ja)
JP2006193042A (ja) 車両用ホイール構造
JPS6326266Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees