JP2572402Y2 - 摺動面保護装置 - Google Patents

摺動面保護装置

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JP2572402Y2
JP2572402Y2 JP1993074031U JP7403193U JP2572402Y2 JP 2572402 Y2 JP2572402 Y2 JP 2572402Y2 JP 1993074031 U JP1993074031 U JP 1993074031U JP 7403193 U JP7403193 U JP 7403193U JP 2572402 Y2 JP2572402 Y2 JP 2572402Y2
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sliding surface
cover
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protection device
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和雄 一村
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は工作機械の摺動面の保護
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、主軸中心線を挟んでその両側に刃
物台を有するスラントベッド形の4軸制御NC旋盤にお
いては、図4に示すように下側サドル101上面のX軸
摺動面がワークWの切削点の下方に位置するため、落下
する切粉が載り易く、そのうえ刃物台102が切粉の流
出を阻止する形状になっているため載った切粉が堆積し
やすい。従って軟質材のワイパ等で摺動面を拭う程度で
は摺動面が傷つき易く、熱い切粉が摺動面上に堆積する
ことで熱変位により加工精度を悪化させる原因となる。
このため図示しない切削液を大量に吹きつけて堆積した
切粉を洗い流す方法を採用したり、図4のようにテレス
コカバー103を取付けて直接摺動面に切粉が載らない
ようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の技術で述べた切
削液を大量に吹きつけて摺動面上に堆積した切粉を洗い
流す方法は、通常の切削液装置では容量が十分でなく、
専用の切削液装置を別に設置する必要があるため大がか
りとなり、コストアップにつながるという問題を有して
いる。またテレスコカバーを取付ける方法は、テレスコ
カバー自体が高価で、そのうえカバー1枚分が突出する
だけ前側にゆとりが必要となる。
【0004】しかし4軸制御NC旋盤のX軸摺動面にお
いては、前側にゆとりがないため刃物台がそれだけ後方
に位置することになる。このため刃先位置がオーバハン
グして切削性能が悪くなりびびりが発生しやすい。その
うえテレスコカバーの重なり部分のワイパ等に傷が付き
やすく、保守を怠ると切粉が侵入し易くなるという問題
を有している。本考案は従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、大がかりな切削液装置を別途に設ける必要がな
く、テレスコカバーのように保守の必要が少なく、切削
性能に悪影響のない摺動面保護装置を提供しようとする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案における摺動面保護装置は、基台上に設けられ
た摺動面の移動体が後退することにより露出する部分の
保護装置であって、コ字形断面形状の互いに重なり合う
伸縮自在な複数のカバーと、該カバーに設けられた伸び
縮みのための直線ガイドと、前記基台の先端に前記カバ
ーの先端を回転可能に支持する第1支持部材と、前記移
動体の前端面の前記摺動面より上方に離れた位置に前記
カバーの後端を回転可能に支持する第2支持部材と、前
記移動体の前端面のカバー内に設けられた前記摺動面を
洗い流す切削液ノズルとからなるものである。
【0006】
【作用】刃物台がX軸方向後退端の待機位置より前進し
てワークに接近すると、カバーが縮んでの重なり部分が
次第に多くなるとともにカバー上面の傾斜角が次第に大
きくなり、切粉排出シュート面として都合のよい状態と
なり、切削加工により発生する切削がカバー上に落ちて
も上面を滑って排出され堆積することがない。また、カ
バーの隙間から侵入した微小な切粉等は稼働中常時摺動
面に噴射されている切削液により洗い流す。
【0007】
【実施例】実施例について図1〜図3にもとづいて説明
する。4軸制御NC旋盤のスラント形ベッド1下側のZ
軸摺動面1a上に下側サドル2が移動位置決め可能に載
置され、サドル2上面のX軸摺動面2a上に刃物台3が
移動位置決め可能に載置されている。刃物台3にはZ軸
方向の旋回中心軸のまわりで旋回割出可能にタレット4
が設けられており、タレット4に複数の工具取付ステー
ションが設けられている。
【0008】サドル2にはX軸摺動面2aの刃物台後退
時に露出する部分の前面と両側面を覆う衝立てカバー5
が固着されており、この衝立てカバー5の両側面を覆う
部分を跨ぐようにコ字形断面形状のカバー6A,6Bが
2個設けられている。カバー6A,6Bは両側面に摺動
可能に係合する直線ガイド7A,7Bを有し、この直線
ガイド7A,7Bに沿って伸縮自在に重なり合ってお
り、前側のカバー6Aは先端が衝立てカバー5の前面を
覆う部分の上端にヒンジピン8により回転可能に支持さ
れ、後側のカバー6Bは後端が刃物台3の前端面のX軸
摺動面2aと離れた上方位置にヒンジピン9により回転
可能に支持されている。
【0009】従って、カバー6A,6Bは刃物台3が後
退端に移動した際には上面がほぼ水平であるが、切削加
工が行われる。これより前進位置では前下がりの傾斜角
を有するようになる。更に刃物台3の前端面にはヒンジ
ピン9の上方を覆うひさし11が取つけられており、ヒ
ンジ部分の僅かな隙間から微小切粉が侵入するのを防止
している。
【0010】また、刃物台3前端面の下側カバー内に切
削液ノズル12が取付けられ、切削液ノズルの摺動面側
を向く二つの吐出口から噴出する切削液によりカバー6
A,6Bの僅かな隙間から侵入した摺動面上の微小切粉
等を洗い流すようになっており、役目を終わった切削液
は衝立カバー5下側の図示しない切欠き部より流出する
ようになっている。尚、本実施例ではカバー6A,6B
は二枚構成としたが,刃物台のX軸移動量が大きい場合
には構成枚数を増やすことができるのは勿論である。
【0011】続いて本実施例の作用を説明する。X軸方
向後退端位置で待機中の刃物台3が切削開始位置まで前
進し刃先がワークWに接近すると、カバー6A,6Bが
縮んで重なり部分が多くなり、上面の傾斜角が大きくな
って切粉排出シュート面として都合の良い状態となる。
この状態でNCより切込指令又は切削送り指令が出て切
削加工が開始されると、切粉がカバー6A,6B上に落
下してもすぐすべり落ちてカバー上に堆積することはな
い。また稼働中は常時カバー内のノズル12から切削液
を噴出して、摺動面上の微小切粉を洗い流しているため
摺動面ワイパの損傷も少なく摺動面を完全に保護するこ
とができる。
【0012】
【考案の効果】本考案は上述のとおり構成されているの
で次に記載する効果を奏する。基台の先端に互い重なり
合う複数の伸縮自在のカバーの先端を回転可能に支持
し、カバーの後端を移動体の前端面の摺動面より離れた
上方位置に回転可能に支持して、移動体が後端の待機位
置より切削位置に前進するに従い、カバーが縮んで重な
り部分が多くなるとともに上面の傾斜角が大きくなって
切粉等の排出シュート面として都合のいい状態となるた
め、カバー上に切粉等が堆積することがなく、微小切粉
のカバー内への侵入が少ない。
【0013】また微小切粉等がカバー内に入っても摺動
面上に切削液を流して洗い流すようにしたので、より確
実な摺動面保護が可能となり、例えば4軸制御NC旋盤
の下側刃物台用摺動面等のように切削点の下側にあって
常に切粉や切削液に曝される悪条件下にある摺動面の簡
素で他の機能を制限することのない保護装置として効果
を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の摺動面保護装置を有する4軸
制御NC旋盤の下側サドル及び刃物台の側面図である。
【図2】図1のA−A線視図である。
【図3】図1のB−B線視図である。
【図4】従来の技術のテレスコカバーを有する4軸制御
NC旋盤の下側サドル及び刃物台の側面図である。
【符号の説明】
1 スラントベッド 2 下側
サドル 2a X軸摺動面 3 刃物
台 5 衝立てカバー 6A,6
B カバー 7A,7B 直線ガイド 8,9
ヒンジピン 12 ノズル

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台上に設けられた摺動面の移動体が後
    退することにより露出する部分の保護装置であって、コ
    字形断面形状の互いに重なり合う伸縮自在な複数のカバ
    ーと、該カバーに設けられた伸び縮みのための直線ガイ
    ドと、前記基台の先端に前記カバーの先端を回転可能に
    支持する第1支持部材と、前記移動体の前端面の前記摺
    動面より上方に離れた位置に前記カバーの後端を回転可
    能に支持する第2支持部材と、前記移動体の前端面のカ
    バー内に設けられた前記摺動面を洗い流す切削液ノズル
    とからなることを特徴とする摺動面保護装置。
JP1993074031U 1993-12-25 1993-12-25 摺動面保護装置 Expired - Fee Related JP2572402Y2 (ja)

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JPH0740049U JPH0740049U (ja) 1995-07-18
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JP7199919B2 (ja) * 2018-11-05 2023-01-06 セイコーインスツル株式会社 カバー構造

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