JP7199919B2 - カバー構造 - Google Patents

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Description

本発明は、カバー構造に関する。
従来、工作機械に切粉、油分などの異物が侵入することを防止するためのカバー構造がある。
例えば、特許文献1には、工作機械のコラムとサドルとに両端が取り付けられたアコーディオン式カーテンと、コラムとサドルとの間に傾斜して配置されたテレスコカバーと、を備えた構造が開示されている。
例えば、特許文献2には、コラムとサドルとの間のベッド上のサドル用案内を覆うテレスコカバーと、コラムとサドルとの間に設けられベッド上方を覆う傾斜テレスコカバーと、を備えた構造が開示されている。傾斜テレスコカバーは、テレスコカバーの外側両端面に僅少隙間を有して重なるように配置されている。
特開平9-70734号公報 実開平5-29657号公報
しかしながら、2種類のカバーを別個独立に設けると、各カバーの設置スペース(各カバーのストロークスペースを含む。)が必要となり、構造が大型化してしまう。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、構造の大型化を抑制することができるカバー構造を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るカバー構造は、対象物を第一方向に移動可能な移動装置と、前記移動装置を覆うスライドカバーと、を備え、前記スライドカバーは、前記第一方向の外方から前記移動装置を覆う第一覆い部と、前記第一覆い部と一体に結合され、前記第一方向と直交する第二方向の外方から前記移動装置を覆う第二覆い部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、スライドカバーにおいて第一覆い部と第二覆い部とが互いに一体に結合されるため、第一覆い部と第二覆い部とが別個独立に設けられた場合と比較して、各覆い部の設置スペース(ストロークスペース)を可及的に小さく抑えることができる。したがって、構造の大型化を抑制することができる。加えて、第一方向の外方および第二方向の外方のそれぞれから移動装置に異物が侵入することを抑制することができる。
上記のカバー構造において、前記第一覆い部は、前記第二方向に沿う第一軸と、前記第一軸と平行な第二軸と、前記第一軸の周りに回動可能な第一カバーと、前記第二軸の周りに回動可能な第二カバーと、前記第一カバーと前記第二カバーとが互いに摺接するように前記第二カバーを案内するガイド部と、を備えてもよい。
この構成によれば、スライド式(第一カバーと第二カバーとの摺接)と旋回式(第一軸周りの第一カバーの回動、第二軸周りの第二カバーの回動)とを組み合わせた構成で構造の大型化を抑制することができる。
上記のカバー構造において、前記第一方向および前記第二方向のそれぞれと直交する第三方向から見て、前記第一軸は、前記第一方向の移動始端または移動終端で前記第二軸と重なってもよい。
この構成によれば、第三方向から見て第一軸が第一方向の移動始端および移動終端で第二軸よりも第一方向の外方に位置する場合と比較して、構造の大型化を抑制することができる。
上記のカバー構造において、前記第一軸は、前記第一方向の移動過程で前記第二軸よりも前記第一方向の内方に位置してもよい。
この構成によれば、第一軸が第一方向の移動過程で第二軸よりも第一方向の外方に位置する場合と比較して、構造の大型化を抑制することができる。
上記のカバー構造において、前記対象物を載置可能なステージを更に備え、前記移動装置は、前記ステージを前記第一方向に移動可能であり、前記第一方向および前記第二方向のそれぞれと直交する第三方向から見て、前記第一軸は、前記ステージと重なってもよい。
この構成によれば、第三方向から見て第一軸がステージの外方に位置する場合と比較して、構造の大型化を抑制することができる。
上記のカバー構造において、前記ガイド部は、前記第一カバーの内方において前記第一カバーと隙間をあけて配置され、前記第二カバーの少なくとも一部は、前記第一方向の移動過程で前記隙間に介在してもよい。
この構成によれば、第一カバー、第二カバーおよびガイド部の3つの部材の厚み分のスペースでスライドカバー(第一覆い部)を設置できるため、省スペース化に寄与する。加えて、第二カバーが第一カバーの内面に摺接するため、第二カバーが第一カバーの外面に摺接する場合と比較して、第二カバーを目立ちにくくすることができる。
上記のカバー構造において、前記第二覆い部は、前記第一カバーと一体に結合された第一側カバーと、前記第二カバーと一体に結合された第二側カバーと、を備え、前記第二側カバーの少なくとも一部は、前記第一方向の移動過程で前記第一側カバーと重なってもよい。
この構成によれば、第二側カバーが第一方向の移動過程で第一側カバーと離反する場合と比較して、第二方向の外方から移動装置に異物が侵入することをより一層効果的に抑制することができる。
上記のカバー構造において、前記移動装置は、前記第一方向に延びるレールを備え、前記スライドカバーは、前記第一方向における前記レールの両側に設けられていてもよい。
この構成によれば、スライドカバーが第一方向におけるレールの片側のみに設けられた場合と比較して、構造の大型化をより一層効果的に抑制することができる。
上記のカバー構造において、前記移動装置は、前記対象物を前記第一方向に移動可能な第一移動機構と、前記第一移動機構によって前記第一方向に移動可能とされ、かつ、前記対象物を前記第二方向に移動可能な第二移動機構と、を備えてもよい。
この構成によれば、移動装置が第一移動機構および第二移動機構を備えた構成において、構造の大型化を抑制することができる。
上記のカバー構造において、前記スライドカバーは、前記第一移動機構を覆う第一被覆体と、前記第二移動機構を覆う第二被覆体と、を備え、前記第一被覆体は、 前記第一方向の外方から前記第一移動機構を覆う前記第一覆い部と、前記第一覆い部と一体に結合され、前記第二方向の外方から前記第一移動機構を覆う前記第二覆い部と、を備え、前記第二被覆体は、前記第二方向の外方から前記第二移動機構を覆う第三覆い部と、前記第三覆い部と一体に結合され、前記第一方向の外方から前記第二移動機構を覆う第四覆い部と、を備えてもよい。
この構成によれば、スライドカバーにおいて第一覆い部と第二覆い部とが互いに一体に結合されるとともに、第三覆い部と第四覆い部とが互いに一体に結合されるため、各覆い部が別個独立に設けられた場合と比較して、各覆い部の設置スペースを可及的に小さく抑えることができる。したがって、構造の大型化を抑制することができる。
本発明によれば、構造の大型化を抑制することができるカバー構造を提供することができる。
実施形態のカバー構造の斜視図であり、第一方向の移動始端を示す図である。 実施形態のカバー構造の上面図である。 図2のIII-III断面を含む図であり、第一方向の移動始端を示す図である。 第一方向の移動終端を示す、図3に相当する図である。 実施形態の第一方向の移動始端における第一覆い部および第二覆い部の斜視図である。 実施形態の第一覆い部の断面を示す、図3の要部拡大図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。以下の実施形態では、XY移動装置(移動装置)を覆うスライドカバーを備えたカバー構造を例に挙げて説明する。なお、以下の説明に用いる図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
(カバー構造1)
図1は、本実施形態のカバー構造1の斜視図である。
図1に示すように、カバー構造1は、ステージ2、XY移動装置3およびスライドカバー4を備える。以下の説明では、必要に応じてX,Y,Zの直交座標系を用いて説明する。水平面内の所定方向をX方向(第一方向)、水平面内においてX方向と直交する方向をY方向(第二方向)、X方向及びY方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ方向(第三方向)とする。X方向、Y方向およびZ方向のうち、図中矢印方向をプラス(+)方向とし、矢印とは反対の方向をマイナス(-)方向とする。図1は、本実施形態のカバー構造1のX方向の移動始端を示す図である。
(ステージ2)
ステージ2は、対象物を載置可能である。例えば、対象物は、時計などの部品が挙げられる。例えば、ステージ2に載置された対象物は、工作機械(不図示)によって加工される。ステージ2は、載置台10および枠体11を備える。
載置台10は、対象物を載置可能な矩形形状の載置領域10aを有する(図2参照)。例えば、載置領域10aの一辺の長さは、数十mmである。図中符号12は、載置台10を枠体11に固定するための締結部材を示す。
枠体11は、枠部11aおよび側壁部11bを備える。枠部11aは、載置領域10aを囲む矩形枠状を有する。各締結部材12は、枠部11aの四隅部に配置されている。側壁部11bは、X方向における枠部11aの両端から-Z方向に向けて延びている。各側壁部11bは、X方向に厚みを有し、かつ、Y方向に長手を有する矩形板状を有する。
(XY移動装置3)
XY移動装置3は、ステージ2をX方向およびY方向のそれぞれに移動可能である。XY移動装置3は、X移動機構20(第一移動機構)およびY移動機構30(第二移動機構)を備える。
X移動機構20は、対象物をX方向に移動可能である。X移動機構20は、Y移動機構30の土台として機能する。図3に示すように、X移動機構20は、Xベース21、Xレール22(レール)およびX駆動機構23を備える。
Xベース21は、+Z方向に開口する矩形箱状を有する。Xベース21は、底壁21aおよび周壁21bを備える。
底壁21aは、ステージ2の外形よりも大きい矩形形状を有する。周壁21bは、底壁21aの外周に沿う矩形枠状を有する。周壁21bは、底壁21aの外周から+Z方向に向けて延びている。
Xレール22は、X方向に延びている。Xレール22は、Xベース21の+Z方向の端部(周壁21bのY方向側壁の上端)に固定されている。
X駆動機構23は、Xベース21に搭載されている。X駆動機構23は、Y移動機構30をXレール22に沿って移動可能とするX駆動源23aを備える。X駆動源23aは、連結部材(不図示)を介してXベース21の底壁21aに固定されている。例えば、X駆動源23aは、モータである。
Y移動機構30は、X移動機構20によってX方向に移動可能とされる。Y移動機構30は、対象物をY方向に移動可能である。Y移動機構30は、ステージ2の土台として機能する。Y移動機構30は、Yベース31、Yレール32およびY駆動機構33を備える。
Yベース31は、+Z方向に開口する矩形箱状を有する。Yベース31は、Xベース21よりも小さい外形を有する。
Yレール32は、Y方向に延びている。Yレール32は、Yベース31の+Z方向の端部(X方向側壁の上端)に固定されている。
Y駆動機構33は、Yベース31に搭載されている。Y駆動機構33は、ステージ2をYレール32に沿って移動可能とするY駆動源33aを備える。Y駆動源33aは、連結部材(不図示)を介してYベース31に固定されている。例えば、Y駆動源33aは、モータである。
(スライドカバー4)
スライドカバー4は、XY移動装置3を覆う。スライドカバー4は、X移動機構20を覆うX被覆体40(第一被覆体)を備える。X被覆体40は、X方向におけるXレール22の両側に設けられている。図中符号40Aは+X方向側に位置する被覆体、図中符号40Bは-X方向側に位置する被覆体をそれぞれ示す。以下、両側(一対)のX被覆体40のうち、+X方向側に位置する被覆体40Aを挙げて説明する。-X方向側に位置する被覆体40Bは、+X方向側の被覆体40Aと同様の構成を有するため、詳細説明は省略する。
図1に示すように、X被覆体40(+X方向側の被覆体40A)は、第一覆い部41および第二覆い部42を備える。
第一覆い部41は、X方向の外方からX移動機構20を覆う。図6に示すように、第一覆い部41は、第一軸51、第二軸52、第一カバー53、第二カバー54およびガイド部55を備える。
第一軸51は、Y方向に沿って延びている。第一軸51は、Yベース31の+X方向側壁に支持されている。Z方向から見て、第一軸51は、ステージ2と重なる。
第二軸52は、第一軸51と平行に延びている。第二軸52は、Xベース21の周壁21bのX方向側壁の上端に支持されている。
図3は、本実施形態のカバー構造1のX方向の移動始端を示す図である。
図4は、本実施形態のカバー構造1のX方向の移動終端を示す図である。
図4に示すように、Z方向から見て、第一軸51は、X方向の移動終端で第二軸52と重なる。図3に示すように、第一軸51は、X方向の移動始端およびX方向の移動過程(X方向の移動終端を除く。)のそれぞれにおいて、第二軸52よりもX方向の内方に位置する。
図5は、本実施形態のカバー構造1のX方向の移動始端における第一覆い部41および第二覆い部42の斜視図である。
第一カバー53は、第一軸51の周りに回動可能である。図5に示すように、第一カバー53は、Y方向に長手を有する矩形板状を有する。第一カバー53の+Z方向端部は、第一軸51の周りに回動可能に第一軸51に連結されている。
第二カバー54は、第二軸52の周りに回動可能である。第二カバー54は、Y方向に長手を有する矩形板状を有する。第二カバー54の-Z方向端部は、第二軸52の周りに回動可能に第二軸52に連結されている。
図6は、本実施形態のカバー構造1の第一覆い部41の断面を示す、図3の要部拡大図である。ガイド部55は、第一カバー53と第二カバー54とが互いに摺接するように第二カバー54を案内する。図6に示すように、ガイド部55は、第一カバー53の内方において第一カバー53と隙間56をあけて配置されている。第二カバー54の少なくとも一部は、X方向の移動過程で隙間56に介在する。ガイド部55は、Y方向に長手を有するL字断面の板状を有する。ガイド部55の+Z方向端部は、第一カバー53の内面に一体に結合されている。
図4に示すように、+X方向の移動終端において、第一カバー53は、第二カバー54の全部を+X方向から覆う。X方向の移動終端において、第一カバー53の-Z方向端は、Xベース21の+Z方向の端部(周壁21bの+X方向側壁の上端)に近接する。
図1に示すように、第二覆い部42は、第一覆い部41と一体に結合されている。第二覆い部42は、Y方向の外方からX移動機構20を覆う。
第二覆い部42は、第一側カバー61および第二側カバー62を備える。
第一側カバー61は、第一カバー53と一体に結合されている。第一側カバー61は、第一カバー53と共に、第一軸51の周りに回動可能である。第一側カバー61は、Yベース31(図6参照)の-Y方向を覆う側壁部34よりもY方向内方に位置する。例えば、第一側カバー61は、第一カバー53と同一の部材で一体に形成されている。第一側カバー61は、Y方向における第一カバー53の両側に設けられている。第一側カバー61は、第一カバー53との結合部から離れるほど先細りとなる形状を有する。
図5に示すように、第二側カバー62は、第二カバー54と一体に結合されている。第二側カバー62は、第二カバー54と共に、第二軸52の周りに回動可能である。第二側カバー62は、第一側カバー61よりもY方向内方に位置する。例えば、第二側カバー62は、第二カバー54と同一の部材で一体に形成されている。第二側カバー62は、Y方向における第二カバー54の両側に設けられている。第二側カバー62は、第二カバー54との結合部から離れるほど先細りとなる形状を有する。
Y移動機構30のX方向の移動過程において、第二側カバー62の少なくとも一部は、Y方向外方から見て第一側カバー61と重なる形状を有し、Y方向外方から常にX移動機構20を覆う。また、X方向の移動始端において、移動始端側の第一側カバー61は、側壁部34によりY方向外方から覆われ、移動終端側の第一側カバー61は、第二側カバー62と協働してY方向外方からX移動機構20を覆う(図1参照)。
このように、Y移動機構30のX方向の移動始端、移動終端およびX方向の移動過程のそれぞれにおいて、第一側カバー61および第二側カバー62は、Y方向から見て隙間の無い連続した外形を形成する。
図1に示すように、スライドカバー4は、Y移動機構30を覆うY被覆体70(第二被覆体)を更に備える。Y被覆体70は、Y方向におけるYレール32(図3参照)の両側に設けられている。図中符号70Aは+Y方向側に位置する被覆体、図中符号70Bは-Y方向側に位置する被覆体をそれぞれ示す。以下、両側(一対)のY被覆体70のうち、+Y方向側に位置する被覆体70Aを挙げて説明する。-Y方向側に位置する被覆体70Bは、+Y方向側の被覆体70Aと同様の構成を有するため、詳細説明は省略する。
Y被覆体70(+Y方向側の被覆体70A)は、第三覆い部71および第四覆い部72を備える。
第三覆い部71は、Y方向の外方からY移動機構30を覆う。第三覆い部71は、第一覆い部41と同様の構成を有するため、詳細説明は省略する。
第四覆い部72は、第三覆い部71と一体に結合されている。第四覆い部72は、X方向の外方からY移動機構30を覆う。第四覆い部72は、第二覆い部42と同様の構成を有するため、詳細説明は省略する。
以上説明したように、本実施形態に係るカバー構造1は、対象物をX方向に移動可能な移動装置3と、移動装置3を覆うスライドカバー4と、を備え、スライドカバー4は、X方向の外方から移動装置3を覆う第一覆い部41と、第一覆い部41と一体に結合され、X方向と直交するY方向の外方から移動装置3を覆う第二覆い部42と、を備える。
本実施形態によれば、スライドカバー4において第一覆い部41と第二覆い部42とが互いに一体に結合されるため、第一覆い部41と第二覆い部42とが別個独立に設けられた場合と比較して、各覆い部41,42の設置スペース(ストロークスペース)を可及的に小さく抑えることができる。したがって、構造の大型化を抑制することができる。加えて、X方向の外方およびY方向の外方のそれぞれから移動装置3に異物が侵入することを抑制することができる。
また、本実施形態では、第一覆い部41は、Y方向に沿う第一軸51と、第一軸51と平行な第二軸52と、第一軸51の周りに回動可能な第一カバー53と、第二軸52の周りに回動可能な第二カバー54と、第一カバー53と第二カバー54とが互いに摺接するように第二カバー54を案内するガイド部55と、を備える。
本実施形態によれば、スライド式(第一カバー53と第二カバー54との摺接)と旋回式(第一軸51周りの第一カバー53の回動、第二軸52周りの第二カバー54の回動)とを組み合わせた構成で構造の大型化を抑制することができる。
また、本実施形態では、Z方向から見て、第一軸51は、X方向の移動終端で第二軸52と重なる。
本実施形態によれば、Z方向から見て第一軸51がX方向の移動終端で第二軸52よりもX方向の外方に位置する場合と比較して、構造の大型化を抑制することができる。
また、本実施形態では、第一軸51は、X方向の移動過程で第二軸52よりもX方向の内方に位置する。
本実施形態によれば、第一軸51がX方向の移動過程で第二軸52よりもX方向の外方に位置する場合と比較して、構造の大型化を抑制することができる。
また、本実施形態では、対象物を載置可能なステージ2を更に備える。移動装置3は、ステージ2をX方向に移動可能である。Z方向から見て、第一軸51は、ステージ2と重なる。
本実施形態によれば、Z方向から見て第一軸51がステージ2の外方に位置する場合と比較して、構造の大型化を抑制することができる。
また、本実施形態では、ガイド部55は、第一カバー53の内方において第一カバー53と隙間56をあけて配置されている。第二カバー54の少なくとも一部は、X方向の移動過程で隙間56に介在する。
本実施形態によれば、第一カバー53、第二カバー54およびガイド部55の3つの部材の厚み分のスペースでスライドカバー4(第一覆い部41)を設置できるため、省スペース化に寄与する。加えて、第二カバー54が第一カバー53の内面に摺接するため、第二カバー54が第一カバー53の外面に摺接する場合と比較して、第二カバー54を目立ちにくくすることができる。
また、本実施形態では、第二覆い部42は、第一カバー53と一体に結合された第一側カバー61と、第二カバー54と一体に結合された第二側カバー62と、を備える。第二側カバー62の少なくとも一部は、X方向の移動過程で第一側カバー61と重なる。
本実施形態によれば、第二側カバー62がX方向の移動過程で第一側カバー61と離反する場合と比較して、Y方向の外方から移動装置3に異物が侵入することをより一層効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、移動装置3は、X方向に延びるXレール22を備える。X被覆体40は、X方向におけるXレール22の両側に設けられている。
本実施形態によれば、X被覆体40がX方向におけるXレール22の片側のみに設けられた場合と比較して、構造の大型化をより一層効果的に抑制することができる。
加えて、両側のX被覆体40において、スライド式(第一カバー53と第二カバー54との摺接)と旋回式(第一軸51周りの第一カバー53の回動、第二軸52周りの第二カバー54の回動)とを組み合わせた構成とすることで、構造の大型化をより一層効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、移動装置3は、対象物をX方向に移動可能なX移動機構20と、X移動機構20によってX方向に移動可能とされ、かつ、対象物をY方向に移動可能なY移動機構30と、を備える。
本実施形態によれば、移動装置3がX移動機構20およびY移動機構30を備えた構成において、構造の大型化を抑制することができる。
また、本実施形態では、スライドカバー4は、X移動機構20を覆うX被覆体40と、Y移動機構30を覆うY被覆体70と、を備える。X被覆体40は、X方向の外方からX移動機構20を覆う第一覆い部41と、第一覆い部41と一体に結合され、Y方向の外方からX移動機構20を覆う第二覆い部42と、を備える。Y被覆体70は、Y方向の外方からY移動機構30を覆う第三覆い部71と、第三覆い部71と一体に結合され、X方向の外方からY移動機構30を覆う第四覆い部72と、を備える。
本実施形態によれば、スライドカバー4において第一覆い部41と第二覆い部42とが互いに一体に結合されるとともに、第三覆い部71と第四覆い部72とが互いに一体に結合されるため、各覆い部41,42,71,72が別個独立に設けられた場合と比較して、各覆い部41,42,71,72の設置スペースを可及的に小さく抑えることができる。したがって、構造の大型化を抑制することができる。
(変形例)
なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
上述した実施形態では、スライドカバー4が移動装置3を覆う例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、スライドカバー4は、対象物を覆っていてもよい。
上述した実施形態では、第一覆い部41が、第一軸51の周りに回動可能な第一カバー53と、第二軸52の周りに回動可能な第二カバー54と、第一カバー53と第二カバー54とが互いに摺接するように第二カバー54を案内するガイド部55と、を備える例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、第一覆い部41は、第一カバー53および第二カバー54のそれぞれに摺接する第三カバーを更に備えてもよい。例えば、第一覆い部41は、3つ以上の複数のカバーを備えた摺接構造を採用してもよい。
上述した実施形態では、第一側カバー61が第一カバー53と同一の部材で一体に形成されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、第一側カバー61は、第一カバー53と異なる部材で一体に結合されていてもよい。
また、第二側カバー62が第二カバー54と同一の部材で一体に形成されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、第二側カバー62は、第二カバー54と異なる部材で一体に結合されていてもよい。
上述した実施形態では、Z方向から見て第一軸51がX方向の移動終端で第二軸52と重なる例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、Z方向から見て、第一軸51は、X方向の移動終端で第二軸52よりもX方向の内方に位置してもよい。例えば、Z方向から見て、第一軸51は、X方向の移動終端で第二軸52よりもX方向の外方に位置してもよい。
上述した実施形態では、第一軸51がX方向の移動過程で第二軸52よりもX方向の内方に位置する例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、第一軸51は、X方向の移動過程で第二軸52よりもX方向の外方に位置してもよい。
上述した実施形態では、Z方向から見て第一軸51がステージ2と重なる例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、Z方向から見て、第一軸51は、ステージ2の外方に位置してもよい。
上述した実施形態では、X被覆体40がX方向におけるXレール22の両側に設けられている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、X被覆体40は、X方向におけるXレール22の片側のみに設けられていてもよい。
また、Y被覆体70がY方向におけるYレール32の両側に設けられている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、Y被覆体70は、Y方向におけるYレール32の片側のみに設けられていてもよい。
上述した実施形態では、移動装置3がX移動機構20およびY移動機構30を備える例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、移動装置3は、X移動機構20またはY移動機構30のいずれか一方のみを備えてもよい。例えば、移動装置3は、Z移動機構を備えてもよい。
上述した実施形態では、カバー構造1の一例として、XY移動装置3を覆うスライドカバー4を備えた構造を例に挙げて説明したが、これに限らない。例えば、カバー構造1は、X移動装置のみを覆うスライドカバーを備えた構造であってもよい。例えば、カバー構造1は、Y移動装置のみを覆うスライドカバーを備えた構造であってもよい。例えば、カバー構造1は、Z移動装置を覆うスライドカバーを備えた構造であってもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1…カバー構造
2…ステージ
3…XY移動装置(移動装置)
4…スライドカバー
20…X移動機構(第一移動機構)
22…Xレール(レール)
30…Y移動機構(第二移動機構)
40…X被覆体(第一被覆体)
41…第一覆い部
42…第二覆い部
51…第一軸
52…第二軸
53…第一カバー
54…第二カバー
55…ガイド部
56…隙間
61…第一側カバー
62…第二側カバー
70…Y被覆体(第二被覆体)
71…第三覆い部
72…第四覆い部

Claims (8)

  1. 対象物を第一方向に移動可能な移動装置と、
    前記移動装置を覆うスライドカバーと、を備え、
    前記スライドカバーは、
    前記第一方向の外方から前記移動装置を覆う第一覆い部と、
    前記第一覆い部と一体に結合され、前記第一方向と直交する第二方向の外方から前記移動装置を覆う第二覆い部と、を備え、
    前記第一覆い部は、
    前記第二方向に沿う第一軸と、
    前記第一軸と平行な第二軸と、
    前記第一軸の周りに回動可能な第一カバーと、
    前記第二軸の周りに回動可能な第二カバーと、
    前記第一カバーと前記第二カバーとが互いに摺接するように前記第二カバーを案内するガイド部と、を備え、
    前記ガイド部は、前記第一カバーの内方において前記第一カバーと隙間をあけて配置され、
    前記第二カバーの少なくとも一部は、前記第一方向の移動過程で前記隙間に介在することを特徴とするカバー構造。
  2. 前記第一方向および前記第二方向のそれぞれと直交する第三方向から見て、
    前記第一軸は、前記第一方向の移動始端または移動終端で前記第二軸と重なることを特徴とする請求項に記載のカバー構造。
  3. 前記第一軸は、前記第一方向の移動過程で前記第二軸よりも前記第一方向の内方に位置することを特徴とする請求項に記載のカバー構造。
  4. 前記対象物を載置可能なステージを更に備え、
    前記移動装置は、前記ステージを前記第一方向に移動可能であり、
    前記第一方向および前記第二方向のそれぞれと直交する第三方向から見て、前記第一軸は、前記ステージと重なることを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載のカバー構造。
  5. 前記第二覆い部は、
    前記第一カバーと一体に結合された第一側カバーと、
    前記第二カバーと一体に結合された第二側カバーと、を備え、
    前記第二側カバーの少なくとも一部は、前記第一方向の移動過程で前記第一側カバーと重なることを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載のカバー構造。
  6. 前記移動装置は、前記第一方向に延びるレールを備え、
    前記スライドカバーは、前記第一方向における前記レールの両側に設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のカバー構造。
  7. 前記移動装置は、
    前記対象物を前記第一方向に移動可能な第一移動機構と、
    前記第一移動機構によって前記第一方向に移動可能とされ、かつ、前記対象物を前記第二方向に移動可能な第二移動機構と、を備えることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のカバー構造。
  8. 前記スライドカバーは、
    前記第一移動機構を覆う第一被覆体と、
    前記第二移動機構を覆う第二被覆体と、を備え、
    前記第一被覆体は、
    前記第一方向の外方から前記第一移動機構を覆う前記第一覆い部と、
    前記第一覆い部と一体に結合され、前記第二方向の外方から前記第一移動機構を覆う前記第二覆い部と、を備え、
    前記第二被覆体は、
    前記第二方向の外方から前記第二移動機構を覆う第三覆い部と、
    前記第三覆い部と一体に結合され、前記第一方向の外方から前記第二移動機構を覆う第四覆い部と、を備えることを特徴とする請求項に記載のカバー構造。
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