JP2572302Y2 - 採光シャッターのシャッターカーテンの構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、閉鎖状態で採光、遮光
が任意にできる採光シャッターに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、シャッターを閉鎖した状態で外光
の採光、遮光が任意にできる採光シャッターは各種知ら
れている。しかしながら従来の採光シャッターの多く
は、シャッターカーテンを構成するスラット面に採光窓
を設けるか、またはスラット本体に採光窓を設け、この
採光窓を上側のスラット本体内に出没させて採光、遮光
に切替えるものであり、前者の採光シャッターでは採光
窓は開け放しのままで遮光できないか、または採光窓に
設けた引き戸を手で開閉する形式のものであり、また後
者の採光シャッターは、下側のスラットの採光窓を上側
のスラット本体内に出没させて採光、遮光するためにス
ラットを前後二面の箱型構造としなければならず、重量
が増加すると共にコストが上昇する。また、従来の上下
スラットの連結は、上側のスラットに下側のスラットを
インターロック部を係合して直接連結するか、上下のス
ラットを別部材の連結部材を介して連結するかの何れか
であって、この連結方法による採光シャッターでは前記
スラット面に採光窓を設ける形式の採光シャッターにな
らざるをえない。

【０００３】

【本考案が解決しようとする課題】本考案は、上記従来
の採光シャッターの実情に鑑み、最も単純な構成で採
光、遮光自在に切替えることができる採光シャッターを
提供することを目的としたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
本考案は、スラットを上下方向に連綴してシャッターカ
ーテンを構成するに、上記シャッターカーテンは上下方
向への可撓性を有する透光性樹脂からなる連結部材を介
してスラットを上下方向に連綴し、該連結部材の伸長時
にシャッターカーテンを採光可能に構成した採光シャッ
ターのシャッターカーテンの構造を特徴としている。

【０００５】

【作用】従って、シャッターカーテンを降下し、可撓性
を有する透光性樹脂の連結部材を撓曲させて上下のスラ
ットを密接させてシャッターカーテンを閉鎖すれば、シ
ャッターカーテンは遮光状態となり、また、上記閉鎖状
態からシャッターカーテンをやや引上げて連結部材の撓
曲を伸長させるか、または連結部材が伸長した状態でシ
ャッターカーテンを降下し、シャッターカーテン下端が
着床したところで降下を停止すればシャッターカーテン
は採光状態となる。

【０００６】

【実施例】以下本考案を図示の実施例に基いて詳細に説
明する。図１（Ａ）は本考案構造のシャッターカーテン
の採光状態の内面視要部斜視図、図１（Ｂ）は同シャッ
ターカーテンの遮光状態の内面視要部斜視図、図２はス
ラットと連結部材の連結部の拡大端面図である。図にお
いて、１は開口部に取付けられ、上方に巻上げ、下方に
巻出されて開口部を開閉するシャッターカーテン、２は
鋼板等剛性があり、かつ非透光性の帯状の板材を外側に
凸の緩い円弧状に曲成し、その上下長辺に沿って外側に
開口するＣ字状のメス型係合部２ａ、２ａを形成したシ
ャッターカーテン１のスラット、３は可撓性の透光性樹
脂の上下長辺に沿ってＴ字状のオス型係合部３ａ、３ａ
を形成し、上記スラット２を相互に連綴する帯状の連結
部材で、前記スラット２の上下長辺のＣ字状のメス型係
合部２ａを連結部材３の上下長辺のＴ字状のオス型係合
部３ａに順次係合してシャッターカーテン１が構成され
る。

【０００７】上記シャッターカーテン１は開口部の閉鎖
に際し、巻込み収納状態から電動または手動で降下させ
ると、下方のスラット２の重量が順次スラット２を連結
する可撓性の連結部材３にかかり、連結部材３が伸長状
態になってシャッターカーテン１が降下する。そこでシ
ャッターカーテン１の下端が丁度着床したところで降下
を停止すれば、図１（Ａ）に示すように伸長した連結部
材３部を通して外光が室内に入り、シャッターカーテン
１は採光状態で閉鎖される。ここでさらにシャッターカ
ーテンを降下させれば、上方のスラット２の重量が順次
可撓性の連結部材３にかかり、連結部材３が外側に撓曲
して上下のスラット２が図１（Ｂ）に示すように密接
し、シャッターカーテン１は遮光状態で閉鎖される。上
記遮光閉鎖状態から採光閉鎖状態に戻すには、シャッタ
ーカーテン１を僅か巻上げて連結部材３の撓曲を伸長さ
せれば、図１（Ａ）に示す採光閉鎖状態に戻すことがで
きる。なお、透光性樹脂の連結部材３はシャッターカー
テン１の全面に入れず部分的に入れても良く、また無色
透明である必要はなく、色付き透光性のものにしてデザ
イン効果を挙げるようにしてもよい。

【０００８】

【考案の効果】以上説明したように本考案は、スラット
を上下方向に連綴してシャッターカーテンを構成する
に、上記シャッターカーテンは上下方向への可撓性を有
する透光性樹脂からなる連結部材を介してスラットを上
下方向に連綴し、該連結部材の伸長時にシャッターカー
テンを採光可能に構成したもので、スラット自体には何
ら加工が不要で、連結部材を透光性の連結部材としただ
けの最も簡単な構成であるから、軽量、かつ安価な採光
シャッターが提供でき、しかも採光、遮光の切替えも手
でいちいち採光窓を開け閉めする必要なく、シャッター
カーテンを僅かに上下操作するだけで任意に切替えら
れ、また、連結部材は柔軟な樹脂製であるから、金属同
士の接触となる従来の連結部材に比べシャッターカーテ
ンの開閉が静粛であると共に摩耗も少なく、かつ、透光
性の連結部材を部分的に入れたり、色付き透光性のもの
にしてデザイン効果を挙げたりすることもでき、採光状
態の外観も窓式のものに比べ洗練されて見える等、実用
上多大の効果を奏するものである。

【０００９】

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）は本考案構造のシャッターカーテンの採
光状態の内面視要部斜視図である。（Ｂ）は同シャッタ
ーカーテンの遮光状態の内面視要部斜視図である。

【図２】スラットと連結部材の連結部の拡大端面図であ
る。

【００１０】

【符号の説明】

１ シャッターカーテン ２ スラット ２ａ Ｃ字状のメス型係合部 ３ 連結部材 ３ａ Ｔ字状のオス型係合部

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スラットを上下方向に連綴してシャッタ
   ーカーテンを構成するに、上記シャッターカーテンは上
   下方向への可撓性を有する透光性樹脂からなる連結部材
   を介してスラットを上下方向に連綴し、該連結部材の伸
   長時にシャッターカーテンを採光可能に構成したことを
   特徴とする採光シャッターのシャッターカーテンの構
   造。