JP2571998B2 - 配線・配管材の布設装置及び器具 - Google Patents

配線・配管材の布設装置及び器具

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JP2571998B2 JP28883392A JP28883392A JP2571998B2 JP 2571998 B2 JP2571998 B2 JP 2571998B2 JP 28883392 A JP28883392 A JP 28883392A JP 28883392 A JP28883392 A JP 28883392A JP 2571998 B2 JP2571998 B2 JP 2571998B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物内での電力線、通
信線等の配線材、或いは電線管、給排水湯管、ガス管等
の配管材の配線や配管、あるいは地下道、駅構内等での
配線や配管に使用される布設装置及び器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物内等での電力線、通信線等の
配線材、或いは電線管等の配管材の配線や配管には、天
井壁等に沿ってダクトを配設し、このダクト内に配線・
配管材を布設することが行われている。このような、配
線・配管材を布設する布設路が長く、布設路の周囲が囲
われた通路で形成されたダクト内への配線、配管にあっ
ては、配線・配管材をそのまま押し込んで挿通させるに
は抵抗が大きすぎるため、次にような方法が採られてい
た。すなわち、予めダクトの通路内に細い線材を撚った
呼び線とよばれるものを通路の一端から他端まで通し、
他端まで通した呼び線の端に配線・配管材を連結し、通
路の一端側から呼び線を引っ張ることによって通路内に
配線・配管材を引き込み、通路内に配線・配管材を布設
する方法が採られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法は、呼び線がダクトの通路途中で引っか
かりやすく、通路の一端から他端まで通す作業に時間が
かかり、作業性が悪いという問題があった。さらに、通
路内に配線・配管材が布設され、その後、次の配線・配
管材を布設する場合、あるいは既に配線・配管材が通路
内に布設されたところに新たに配線・配管材を追加して
布設する場合には、配線・配管材の布設作業はさらに厄
介であるという問題があった。すなわち、既設の配線・
配管材に邪魔されて呼び線の送り込みが困難となり、
又、呼び線を送り込むときに既設の配線・配管材を損傷
させるおそれがあるという問題があった。とくに、布設
路が直線状でなく曲がり部分を有する場合には、呼び線
がダクトの通路壁に当たり、送り込みができない場合が
生じる。又、呼び線を引っ張って配線・配管材を引き込
むときの抵抗も大きくなかなか引き込めないといった問
題があった。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、その目的とするところは、長い布設路に対
して配線・配管材の引き込み作業を楽に進めることがで
き、既設の配線・配管材があっても、次の配線・配管材
の布設を容易に行うことができて、配線・配管材の布設
作業を効率よく行うことができる配線・配管材の布設装
置及び器具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、図面に付した番号を用いて説明すると、
請求項1記載の発明は、「配線・配管材Xを布設する布
設路1を囲う周壁に長手方向に連続して形成される開口
61を有し、その開口縁が走行路2を構成する平行なレ
ール21で形成される受け具6と、前記走行路2を構成
するレール21間に保持され、レール21に沿って移動
するローラ311を有する走行部31と、配線・配管材
Xを連結するための連結部32と、走行部31を走行路
2に沿って移動操作する操作部材4を取り付けるための
取付部33とを備えた走行体3と、からなることを特徴
とする配線・配管材の布設装置」を、その内容としてい
る。
【0006】また、請求項2記載の発明は、「配線・配
管材Xを布設する布設路1を囲う周壁に長手方向に連続
して形成される開口61を有し、その開口縁が走行路2
を構成する平行なレール21で形成される受け具6と、
前記走行路2を構成するレール21間に保持され、レー
ル21に沿って移動するローラ511を有する走行部5
1と、配線・配管材Xを連結するための連結部52と、
走行部51を走行路2に沿って移動操作する操作部53
とを備えた布設具5と、からなることを特徴とする配線
・配管材の布設装置」を、その内容としている。
【0007】また、請求項3記載の発明は、「布設路1
に沿って設けられた走行路2を構成する平行なレール2
1を走行することによって布設路1上に配線・配管材X
を布設する走行体3であって、前記走行路2を構成する
レール21間に保持され、レール21に沿って移動する
ローラ311を有する走行部31と、配線・配管材Xを
連結するための連結部32と、走行部31を走行路2に
沿って移動操作する操作部材4を取り付けるための取付
部33とを備えたことを特徴とする走行体3」を、その
内容としている。
【0008】また、請求項4記載の発明は、「布設路1
に沿って設けられた走行路2を構成する平行なレール2
1を走行することによって布設路1上に配線・配管材X
を布設する布設具5であって、前記走行路2を構成する
レール21間に保持され、レール21に沿って移動する
ローラ511を有する走行部51と、配線・配管材Xを
連結するための連結部52と、走行部51を走行路2に
沿って移動操作する操作部53とを備えたことを特徴と
する布設具5」を、その内容としている。
【0009】請求項3記載の発明に係る走行体3は、請
求項1記載の発明に係る布設装置に直接使用することが
でき、又、請求項4記載の発明に係る布設具5は、請求
項2記載の発明に係る布設装置に直接使用することがで
きる。
【0010】そして、請求項5記載の発明は、「配線・
配管材Xを布設する布設路1を囲う周壁に長手方向に連
続して形成される開口61を有し、その開口縁がその間
に保持されて、前記布設路に配線・配管材を布設するた
めの走行体又は布設具に取付けられたローラが走行する
走行路2を構成する平行なレール21で形成されること
を特徴とする受け具6」を、その内容としている。この
受け具6は布設路1と走行路2とが一体になったもので
あり、請求項1又は2記載の発明に係る布設装置に直接
使用することができる。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明に係る布設装置にあって
は、受け具6に備わった走行路2のレール21に走行部
31のローラ311を保持させ、連結部32に配線・配
管材Xを連結し、取付部33には操作部材4を取り付け
た走行体3を、外部からの操作部材4の操作により走行
路2に走行させることにより、受け具6の布設路1上に
配線・配管材Xを布設することができるようになってい
る(図1)。又、請求項1記載の発明に係る布設装置に
あっては、受け具6に備わった走行路2のレール21に
走行部31のローラ311を保持させ、取付部33に剛
性を備えた操作部材4を取り付けて、操作部材4を繰り
出すことにより走行体3を走行路2の他端まで走行さ
せ、他端で連結部32に配線・配管材Xを連結し、操作
部材4を引き戻すことにより走行体3を戻して受け具6
の布設路1上に配線・配管材Xを布設することもできる
ようになっている。
【0012】また、請求項2記載の発明に係る布設装置
にあっては、受け具6に備わった走行路2のレール21
に走行部51のローラ511を保持させ、連結部52に
配線・配管材Xを連結した布設具5を、布設具5に備わ
った操作部53を操作することにより走行路2に走行さ
せ、受け具6の布設路1上に配線・配管材Xを布設する
ことができるようになっている(図8)。この布設装置
にあっても、請求項1記載の布設装置と同様に、布設具
5の操作部53が剛性を備えたものであれば、布設具5
を一旦走行路2の他端まで走行させた後、連結部52に
配線・配管材Xを連結し、引き戻して受け具6の布設路
1上に配線・配管材Xを布設することもできる。
【0013】このような請求項1又は2記載の発明にあ
っては、いずれも、従来のダクトと異なり、配線・配管
材Xを布設する布設路1を囲う周壁に長手方向に連続し
て形成される開口61を有し、その開口縁が走行路2を
構成するレール21によって形成された受け具6を用い
ており、その受け具6に備わった走行路2を構成するレ
ール21に沿って移動するローラ311、511等を備
えた走行体3又は布設具5による走行と、操作部材4又
は操作部53による外部からの操作とにより、配線・配
管材Xの布設作業を円滑に進めることができるようにな
っている。
【0014】請求項3記載の発明に係る走行体3は、平
行なレール21を備えた走行路2に走行させるものであ
って、その走行部31に備わったローラ311によって
レール21上をころがし、連結部32によって配線・配
管材Xを連結し、取付部33によって走行部31を移動
操作する操作部材4を取り付けることができるようにな
っており、取付部33に取り付けた操作部材4の操作で
走行路2に沿って移動することができるようになってい
る。そして、このような走行体3は請求項1記載の布設
装置に適用して、配線・配管材Xの布設作業を楽に進め
ることができるようになっている。
【0015】又、請求項4記載の発明に係る布設具5
は、平行なレール21を備えた走行路2に走行させるも
のであって、走行部51に備わったローラ511によっ
てレール21上をころがし、連結部52に配線・配管材
Xを連結し、操作部53の操作で走行路2に沿って移動
することができるようになっている。このような布設具
5は請求項2記載の布設装置に適用して、配線・配管材
Xの布設作業を楽に進めることができるようになってい
る。
【0016】そして、請求項5記載の発明に係る受け具
6は、それ自体に布設路1と走行路2とが備わったもの
であり、かつ配線・配管材Xを布設する布設路1を囲う
周壁に長手方向に連続して形成された開口61により走
行路2が構成されたものであるから、この走行路2に操
作部材4又は操作部40を外部から操作しながら走行体
3又は布設具5を走行させれば、布設路1上に配線・配
管材Xを布設することができるようになっている。した
がって、請求項1又は2記載の布設装置に適用して、配
線・配管材Xの布設作業を楽に進めることができるよう
になっている。
【0017】
【実施例】以下、図面にしたがって各請求項に記載の発
明の具体例について説明する。図1及び図2は請求項1
記載の布設装置の一実施例を示したものであり、この布
設装置は、所定間隔ごとに配置されたC形状の多数の枠
組み材62とこれら枠組み材62相互を連結する連結材
63とが組み合わされた、長手方向に連続する受け具6
を備えている。受け具6は、内側に配線・配管材Xを布
設する布設路1を形成し、布設路1には、電力線、通信
線等の配線材、或いは電線管、給排水湯管、ガス管等の
配管材が布設されるようになっている。又、受け具6は
開口61が長手方向に沿って連続して形成され、その開
口縁は走行路2となる平行な棒状のレール21によって
構成されている。
【0018】図1に示すように、線材によって組み立て
られる受け具6については、例えば、連結材63のA、
B箇所を切断することにより、受け具6を左右方向に簡
単に曲げることができ、又、連結材63のA、C箇所又
はB、D箇所を切断することにより、受け具6を上下方
向に簡単に曲げることができる。このため、受け具6を
設置する現場の状況に応じて、連結材63を切断し、現
場の設置場所の形態に対応するように曲げて受け具6を
設置することができる。なお、切断箇所は、連結材63
どうしが重なる場合にはそれらを針金等で結束し、連結
材63どうしが離れる場合には別の連結材を継いでそれ
らを針金等で結束することによって簡単に連結すること
ができる。
【0019】また、図1に示す受け具6にあっては、例
えば、レール21のE、F箇所を切断し、切断したレー
ル21の端部を外向きに曲げることによって途中からの
走行体3の挿入や、取り出しを容易に行うこともでき
る。このような方法を採ることにより、受け具6の布設
路1の途中間での配線・配管材Xの布設が可能となる
他、他の受け具6に布設された配線・配管材Xの引き込
みや、他の受け具6への配線・配管材Xの布設も容易に
行うことができる。
【0020】走行路2には走行体3を走行させることが
できるようになっている。図1及び図2に示すように、
走行体3は、走行路2のレール21間に保持されてレー
ル21に沿って移動するローラ311を有する走行部3
1と、この走行部31の一側面側に設けられ、配線・配
管材Xを連結するための連結部32と、走行部31の他
側面側に設けられ、走行部31を移動操作する操作部材
4を取り付けるための取付部33とを備えている。
【0021】図2に示すように、走行体3の走行部31
は、軸部材301にそれぞれベアリング302を介して
枢着された二つのローラ部材311a、311bの組み
合わせによって構成されたローラ311を有している。
走行部31は、二つのローラ部材311a、311bが
組み合わされたときに形成される凹部303内にレール
21が嵌まり込んで、レール21間に保持されるように
なっている。
【0022】このようにローラ311が別々のローラ部
材311a、311bの組み合わせによって構成されて
いるのは、次のような理由による。すなわち、平行なレ
ール21の間に一つのローラ311を転がそうとする場
合、同一の進行方向に対して一方のレール21を転がる
ローラ311の回転方向と他方のレール21を転がるロ
ーラ311の回転方向とはそれぞれ逆の関係になってい
る。そこで、別々のローラ部材311a、311bの組
み合せにより、例えば下側のレール21に対しては片側
のローラ部材311aが接触するようにし、上側のレー
ル21に対してはローラ部材311bが接触するように
した形態をとることによって、ローラ部材311a、ロ
ーラ部材311bを互いに逆回転させながらレール21
間での走行を滑らかにすることができる。
【0023】なお、走行路2を構成するレール21は、
上側のレール21が受け具6の布設路1側である内方に
位置し、下側のレール21が外方に位置しているが、走
行体3の形態により、上側のレール21が外方に位置
し、下側のレール21が内方に位置したものであっても
よい。
【0024】図3は走行体3の別の実施例を示し、この
走行体3は、上側と下側の各レール21に対して別々に
転がる2個のローラ31を有した走行部31を備えてい
る。各ローラ311の外周にはそれぞれレール溝304
が形成され、一方のローラ311のレール溝304には
下側のレール21が嵌まり、他方のローラ311のレー
ル溝304には上側にレール21が嵌まり、同一の軸部
材301にそれぞれベアリング302を介して枢着さ
れ、各々のローラ311が逆回転しながらレール21間
を走行するようになっている。このように、上側と下側
の各レール21に対して別々に転がる2個のローラ31
1を有した走行部31を備えたものにあっては、各ロー
ラ311をそれぞれレール21に嵌合させた後、軸部材
301を通して組み立てることによって、レール21の
中間地点から簡単に取り付けることができる。
【0025】図4は走行体3のさらに別の実施例を示
し、この走行体3は、それぞれ別々の軸部材301a、
301bにベアリング302を介して枢着されたローラ
311を有する走行部31を備えた例である。各々のロ
ーラ311は軸部材301a、301bどうしが板材3
05によって連結されている。
【0026】図5は走行体3のさらに別の実施例を示
し、この走行体3は、ローラ311が図2又は図3に示
す形態で組み立てられたものであって、さらに組み立て
られたローラ311が連結板306によって複数連結さ
れた走行部31を備えたものとなっており、より安定し
た状態でレール21間を走行させることができるように
なっている。
【0027】走行部31を構成するローラ311は平行
なレール21の間隔に対応した大きさを有する必要はな
い。図6は走行体3のさらに別の実施例を示し、この走
行体3は、上側のレール21に接触するローラ311
と、下側のレール21に接触するローラ311とが交互
に配置され、各々のローラ311の軸に連結板307が
枢着され、下側のレール21に接触するローラ311相
互にはバネ部材308が取着された構造の走行部31を
備えている。この走行体3の場合には、バネ部材308
を引き伸ばすことによってローラ311の上下間隔を狭
め、平行なレール21間から取り外すことができ、又、
バネ部材309を引き伸ばした状態でレール21間へ挿
入後、バネ部材308を離せば、バネ部材308の戻り
で各ローラ311が上側のレール21と下側のレール2
1とに接触して保持することができるようになってい
る。そして、各ローラ311を矢印方向に回転させなが
らレール21間を走行させることができるようになって
いる。
【0028】図7は平行なレールの間隔より小さいロー
ラ311で形成される走行体3の実施例を示し、この走
行体3は多数の小さなローラ311が平行なレールの間
隔に合うように上下に配置され、これら多数のローラ3
11が板状部材309によって軸支された走行部31を
備えたものである。
【0029】このような走行部31を備えた走行体3に
は、配線・配管材Xを連結するための連結部32及び走
行部31を移動操作する操作部材4を取り付けるための
取付部33が設けられている。
【0030】連結部32は、図1及び図2に示すよう
に、配線・配管材Xの端部に連結した紐材70を挿通さ
せる挿通孔321を有し、挿通孔321内に紐材70を
挿通させて結束することにより配線・配管材Xを連結す
るようになっている。なお、連結部32は配線・配管材
Xを連結できる構造を備えたものであればよく、その連
結手段は問わず、例えば配線・配管材Xの端部を直接挟
んで止めつける挟持片を備えたものであってもよく、あ
るいは配線・配管材Xの端部につながれたネット状の引
込具を係止できる突出したピンを備えたものであっても
よい。
【0031】取付部33については、図1及び図2に示
すように、操作部材4の端部を挿入する挿入孔331を
備え、操作部材4を取り付け得るようになっている。な
お、操作部材4の形態として柔らかい紐体の場合や硬い
棒体の場合等があり、紐体の場合には結束、止め付け、
ひっかけ等のできる構造のもの、又、棒体の場合には嵌
合、螺合、係合等のできる構造のもの等、操作部材4の
それぞれの形態に対応した構造を備えたものとなってい
る。又、操作部材4は取付部33に取り付けて走行体3
を走行させることができるものであればよく、例えば、
平行なレール21間を自身で走行することができる自走
式の走行車を操作部材4として使用し、走行車を取付部
33に取り付け、走行部31を牽引して走行させるよう
にしてもよい。この場合、走行車の駆動輪及びレール2
1の表面に互いにかみ合う凹凸を形成したり、レール2
1又は駆動輪に摩擦抵抗の大きなゴム体を設けたりする
等により、走行車が確実に走行し得るようにするとよ
い。
【0032】連結部32や取付部33は、図2〜図4に
示すように、軸部材301、301a、301bの端部
に設けられている場合の他、図5〜図7に示すように、
連結板306、307や板状部材309に設けられる。
なお、連結部32や取付部33は走行部31の一側面、
他側面に設けられた形態に限られない。又、連結部32
や取付部33は走行部31と一体に形成されるものであ
っても、別体で組み付けられるものであってもよい。
【0033】次に、請求項2に記載の発明の具体例につ
いて説明する。図8及び図9は請求項2記載の布設装置
の一実施例を示したものであり、この布設装置は、受け
具6と布設具5とからなり、受け具6の走行路2には敷
設具5を走行させることができるようになっている。受
け具6については図1に示す受け具と同じものを使用す
ることができる。
【0034】布設具5は、走行路2を構成する平行なレ
ール21間に保持されてレール21に沿って移動するロ
ーラ511を有する走行部51と、配線・配管材Xを連
結するための連結部52と、走行部51を走行路2に沿
って移動操作するための操作部53とを備えている。走
行部51は前述の走行体3の走行部31と同様の構造を
適用することができ、又、連結部52は走行体3の連結
部32と同様の構造を適用することができる。図8及び
図9に示す布設具5の操作部53は、一端がローラ51
1の軸部材501に取着され、手で把持することができ
る棒状体531よって形成されている。したがって、作
業者は操作部53である棒状体531を手で握って移動
することによって、布設具5を受け具6の走行路2に沿
って走行させるように操作することができる。
【0035】図10は布設具5の別の実施例を示したも
のであり、この布設具5は、所定間隔離して配置された
複数の走行部51を有し、操作部53が、走行部51相
互を連結する、剛性を備えたロープ532によって構成
されている。この布設具5の場合は、操作部40である
ロープ532は、それ自身の剛性で走行路2のレール2
1間に保持された走行部51を走行路2に沿って送り込
むことができるとともに、連結部に連結された配線・配
管材Xを受け具6の布設路1に沿って引き込むことがで
きる強度を備えている。このようなロープ532として
は、鋼線又は複数本の鋼線を編んだもの、あるいは合成
樹脂繊維を堅く撚ったもの、F.R.P.でロープ状に
形成したもの等がある。この例の場合の布設具5は、送
り込みと引き戻しの両方が行えるから、作業者は定位置
に立ったまま配線・配管材Xの布設作業を進めることが
できる。また、走行路2の曲がりに対してもロープ53
2の可撓性により曲がりに沿って送り込み、引き戻しが
可能である。なお、連結部は最初の走行部51のみに設
けてあればよく、二番目以降の走行部51については、
配線・配管材Xの連結構造は特に必要でない。
【0036】図11に示す布設具5は、走行部51と、
この走行部51に取り付けられた硬い棒材533からな
る操作部53とを備えている。この布設具5は棒材53
3の後端に同じ布設具5が継ぎ足される構造となってお
り、全体を長く形成できるようになっている。走行部5
1への操作部53の取付部分は、図12に示すように、
部材Aと部材Bとからなり、部材Aは走行部51のロー
ラ511の軸部材501に枢着されており、これに棒材
533が螺着されている。一方、部材Bは回動自在に部
材Aに取り付けられており、他の布設具5の棒材533
の後端に形成された雄ネジが螺合して、継ぎ足しできる
ようになっている。この例の場合の布設具5も、図10
に示す布設具5と同様に、送り込みと引き戻しの両方が
行えるから、作業者は定位置に立ったまま配線・配管材
の布設作業を進めることができる。
【0037】なお、布設具5の操作部53としては、上
記継ぎ足しによる棒材533の他に、一本の長尺状の棒
体で構成されるものであってもよく、柔らかな線条体で
あってもよい。又、操作部53には操作部材4と同様の
ものを適用することができ、例えば、平行なレール21
間を自身で走行することができる自走式の走行車を操作
部53として使用してもよい。この場合、走行車の駆動
輪及びレール21の表面に互いにかみ合う凹凸を形成し
たり、レール21又は駆動輪に摩擦抵抗の大きなゴム体
を設けたりする等により、走行車が確実に走行し得るよ
うにするとよい。
【0038】以上、請求項1記載の布設装置及び請求項
2記載の布設装置の各実施例について説明したが、これ
ら布設装置に使用される受け具6は、布設路1を囲う周
壁に長手方向に連続して形成される開口61を有し、そ
の開口縁が走行路2を構成するレール21によって形成
されたものであればよい。したがって、図1又は図8に
示す受け具6の他に、例えば図13に示すように、長手
方向に沿って連続して形成された開口61を有するよう
に、鋼板の曲げ成形あるいは押出成形によって断面C字
形の筒状体に形成され、その開口61の開口縁には棒状
のレール21が配置固定されたものでもよく、又、図1
4に示すように、布施路1が断面円形状の管状に形成さ
れ、布設路1の上部に走行体3を走行させるレール21
を有する走行路2を一体に備えたものであってもよい。
その他、断面三角形状の布設路1を形成したもの等であ
ってもよい。
【0039】また、走行路2を構成するレール21は、
図1に示すように断面円形状の棒状に形成されたものに
限らず、断面三角形状、四角形状その他の形状であって
もよく、表面に凹凸を形成したものであってもよい。
又、図15又は図16に示すように、断面コの字形状の
部材を向い合わせに形成したものであってもよい。この
ようなレール21に対しては、例えば図16に示すよう
にレール21の内側に挿入されて転がる走行部31を備
えた走行体3、あるいは走行部51を備えた布設具5を
走行させることができるようになっている。
【0040】又、受け具6は、長方形の周壁の一辺に開
口61が形成される形態に限らず、例えば、図17に示
すように、隅部に開口61が形成されるものであっても
よい。この例の場合は、開口縁に形成された走行路2を
構成する棒状のレール21間には直角に配置固定された
二個のローラ311を有する走行部31を備えた走行体
3が保持されて、走行することができるようになってい
る。布設具5についても同様の構造により、走行させる
ことができる。
【0041】なお、走行体3及び布設具5は、請求項1
又は記載の発明に係る布設装置に使用されるだけでな
く、図18に示すように、布設路1と別体で構成された
走行路2に対して走行させて使用することができる。
【0042】次に、配線・配管材Xの具体的な布設方法
について説明する。請求項1記載の発明に係る布設装
置、例えば図1に示す布設装置にあっては、受け具6に
備わった走行路2のレール21に走行部31のローラ3
11を保持させ、連結部32に配線・配管材Xを連結
し、取付部33には操作部材4を取り付けた走行体3
を、外部からの操作部材4の操作により走行路2に走行
させることにより、受け具6の布設路1上に配線・配管
材Xを布設することができる。又、操作部材4に剛性を
備えた場合には、受け具6に備わった走行路2のレール
21に走行部31のローラ311を保持させ、取付部3
3に剛性を備えた操作部材4を取り付けて、操作部材4
を繰り出すことにより走行体3を走行路2の他端まで走
行させ、他端で連結部32に配線・配管材Xを連結し、
操作部材4を引き戻すことにより走行体3を戻して受け
具6の布設路1上に配線・配管材Xを布設することもで
きる。
【0043】また、請求項2記載の発明に係る布設装
置、例えば図8及び図9に示す布設装置にあっては、図
19に示すように、受け具6に備わった走行路2のレー
ル21に走行部51のローラ511を保持させ、連結部
32に配線・配管材Xを連結した布設具5を、布設具5
に備わった操作部53を操作することにより走行路2に
走行させ、受け具6の布設路1上に配線・配管材Xを布
設することができる。
【0044】又、請求項2記載の発明に係る布設装置に
あっても、請求項1記載の布設装置と同様に、布設具5
の操作部53が剛性を備えたものであれば、布設具5を
一旦走行路2の他端まで走行させた後、連結部52に配
線・配管材Xを連結し、引き戻して受け具6の布設路1
上に配線・配管材Xを布設することもできる。例えば図
10に示す布設具5を用いた場合、図20に示すよう
に、受け具6の走行路2に対し、布設具5を一端から他
端まで走行させ、次いで、図21に示すように、連結部
52に配線・配管材Xを連結し、引き戻すことにより受
け具6の布設路1上に配線・配管材Xを布設することが
できる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜5記載
の発明に係る布設装置及び器具を用いることによって、
外部からの操作で布設路に対して配線・配管材を引き込
むことができ、また既設の配線・配管材が邪魔になるこ
となく次の配線・配管材の布設を容易に行うことがで
き、長い布設路に対しての配線・配管材の布設作業を効
率よく行うことができて、従来のダクト内への配線、配
管作業に比べて、作業性を著しく向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1記載の発明に係る布設装置の一実施
例を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す布設装置の断面図である。
【図3】 走行体の一実施例を示す断面図である。
【図4】 走行体の他の実施例を示す断面図である。
【図5】 走行体の他の実施例を示す側面図である。
【図6】 走行体の他の実施例を示す側面図である。
【図7】 走行体の他の実施例を示す側面図である。
【図8】 請求項2記載の発明に係る布設装置の一実施
例を示す斜視図である。
【図9】 図8に示す布設装置の断面図である。
【図10】 請求項2記載の発明に係る布設装置の他の
実施例を示す斜視図である。
【図11】 布設具の別の実施例を示す側面図である。
【図12】 図14に示す布設具の連結構造を示す断面
図である。
【図13】 受け具の他の実施例を示す斜視図である。
【図14】 受け具の他の実施例を示す正面図である。
【図15】 走行路の異なった受け具の他の実施例を示
す斜視図である。
【図16】 走行路の異なった受け具の他の実施例を示
す正面図である。
【図17】 隅に開口を備えた受け具の実施例を示す断
面図である。
【図18】 走行体の使用形態を示す斜視図である。
【図19】 配線・配管材の布設方法の一工程を示す側
面図である。
【図20】 配線・配管材の布設方法の一工程を示す側
面図である。
【図21】 配線・配管材の布設方法の一工程を示す側
面図である。
【符号の説明】
1 布設路 2 走行路 3 走行体 4 操作部材 5 布設具 6 受け具 21 レール 31 走行部 311 ローラ 32 連結部 33 取付部 51 走行部 511 ローラ 52 連結部 53 操作部 61 開口 X 配線・配管材

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線・配管材を布設する布設路を囲う周
    壁に長手方向に連続して形成される開口を有し、その開
    口縁が走行路を構成する平行なレールで形成される受け
    具と、 前記走行路を構成するレール間に保持され、レール
    に沿って移動するローラを有する走行部と、前記配線・
    配管材を連結するための連結部と、前記走行部を前記
    行路に沿って移動操作する操作部材を取り付けるための
    取付部とを備えた走行体と、 からなることを特徴とする配線・配管材の布設装置。
  2. 【請求項2】 配線・配管材を布設する布設路を囲う周
    壁に長手方向に連続して形成される開口を有し、その開
    口縁が走行路を構成する平行なレールで形成される受け
    具と、 前記走行路を構成するレール間に保持され、レール
    に沿って移動するローラを有する走行部と、前記配線・
    配管材を連結するための連結部と、前記走行部を前記
    行路に沿って移動操作する操作部とを備えた布設具と、 からなることを特徴とする配線・配管材の布設装置。
  3. 【請求項3】 布設路に沿って設けられた走行路を構成
    する平行なレールを走行することによって布設路上に配
    線・配管材を布設する走行体であって、 前記走行路を構成するレール間に保持され、レール
    に沿って移動するローラを有する走行部と、前記配線・
    配管材を連結するための連結部と、前記走行部を前記
    行路に沿って移動操作する操作部材を取り付けるための
    取付部とを備えたことを特徴とする走行体。
  4. 【請求項4】 布設路に沿って設けられた走行路を構成
    する平行なレールを走行することによって布設路上に配
    線・配管材を布設する布設具であって、 前記走行路を構成するレール間に保持され、レール
    に沿って移動するローラを有する走行部と、前記配線・
    配管材を連結するための連結部と、前記走行部を前記
    行路に沿って移動操作する操作部とを備えたことを特徴
    とする布設具。
  5. 【請求項5】 配線・配管材を布設する布設路を囲う周
    壁に長手方向に連続して形成される開口を有し、その開
    口縁がその間に保持されて、前記布設路に配線 ・配管材
    を布設するための走行体又は布設具に取付けられたロー
    ラが走行する走行路を構成する平行なレールで形成され
    ることを特徴とする受け具。
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