JP2571847Y2 - 軸受ホルダー - Google Patents

軸受ホルダー

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JP2571847Y2
JP2571847Y2 JP1993037802U JP3780293U JP2571847Y2 JP 2571847 Y2 JP2571847 Y2 JP 2571847Y2 JP 1993037802 U JP1993037802 U JP 1993037802U JP 3780293 U JP3780293 U JP 3780293U JP 2571847 Y2 JP2571847 Y2 JP 2571847Y2
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shaped cut
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徹 中西
久弥 中川
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Nidec Sankyo Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、回転軸を支承する2個
の軸受を夫々出力側凹陥部及び反出力側凹陥部で保持す
る軸受ホルダーに関する。
【0002】
【従来の技術】例えばモータなどでは、回転軸に直接接
してこれを滑らかに回転させる軸受を支えるための軸受
ホルダーが用いられている。この軸受ホルダーの材料と
しては、成型に適した樹脂のような絶縁体あるいはアル
ミニュウムのような金属が用いられて、成型によって作
られている。図3は従来の軸受ホルダー1の構造を示す
断面図で、例えば樹脂を成型して作られており、2及び
3は夫々この軸受ホルダー1の一方端及び他方端に形成
されて軸受が圧入される大径の出力側凹陥部及び反出力
側凹陥部、4は両凹陥部2,3を連結するように形成さ
れて回転軸が挿入される小径の中空部、5はリブであ
る。このようにして軸受を介して軸受ホルダー1によっ
て支承される回転軸は出力軸として働いて、これにはプ
ーリやベルトなどの伝達部材が装着されてモータの回転
力を負荷に伝達するようになっている。このようなモー
タの回転時、伝達部材を介して回転力が伝達される矢印
方向Xには回転軸に対して側圧が加わるようになり、モ
ータには負荷が無い場合より大きな側圧電流が流れるこ
とになる。側圧電流はモータの消費電力を抑える点で小
さいことが望ましい。
【0003】ところで図3の軸受ホルダー1では、夫々
一方端及び他方端に形成されて軸受が圧入される各凹陥
部2,3の位置が樹脂成型するとき左右にずれやすくな
るので、回転軸の傾きの方向が制御できなくなって側圧
電流にばらつきが生ずるという欠点がある。この欠点を
除くため、図4に示したように回転軸側の外周面にD状
カット面6を形成して、各凹陥部2,3に圧入される軸
受の内面の傾きを上記D状カット面6の方向と一致させ
て、回転軸の傾きの方向を側圧方向Xに一致させるよう
にした構造の軸受ホルダー1が考えられている。
【0004】しかし図4の軸受ホルダー1では、樹脂成
型時の引けにより各凹陥部2,3の同軸度が出にくい
(同軸度が0にならない)という欠点が生じてくる。こ
のため、この構造をさらに改善して、図5に示したよう
に一方端の出力側凹陥部2の底面2Aを傾斜させて形成
し、この傾斜した底面2Aに軸受8を斜めに圧入するこ
とにより、上記引けの影響を防止して同軸度を出すよう
にした構造の軸受ホルダー1が提供されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図5の
構造の軸受ホルダー1では、底面2Aが傾斜されて形成
されている出力側凹陥部2に圧入される軸受の圧入代が
大きいと、圧入後軸受があまり傾かないため、各凹陥部
2,3の同軸度があまり改善されないという問題があ
る。
【0006】本考案は以上のような問題に対処してなさ
れたもので、夫々一方端及び他方端に形成される各凹陥
部の同軸度を改善するようにした軸受ホルダーを提供す
ることを目的をするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、回転軸を支承する2個の軸受を夫々出力側
凹陥部及び反出力側凹陥部で保持する軸受ホルダーにお
いて、上記軸受ホルダーの回転軸側の外周面にD状カッ
ト面を形成し、上記出力側凹陥部の中心を上記D状カッ
ト面の方向にずらして形成してなることを特徴とするも
のである。
【0008】
【作用】軸受ホルダーの回転軸側の外周面にD状カット
面を形成すると共に、出力側凹陥部の中心を上記D状カ
ット面の方向にずらして形成することにより、D状カッ
ト面の方向への軸受の傾きは打ち消されるようになるの
で、各凹陥部の同軸部を改善することができる。
【0009】
【実施例】以下図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。図1は本考案の軸受ホルダーの実施例を示す断面図
で、本実施例において、軸受ホルダー11は従来と同じ
ように成型に適した樹脂のような絶縁体あるいはアルミ
ニュウムのような金属が用いられて、例えば樹脂を成型
して作られており、12及び13は夫々この軸受ホルダ
ー11の一方端及び他方端に形成されて軸受が圧入され
る大径の出力側凹陥部及び反出力側凹陥部、14は両凹
陥部12,13を連結するように形成されて回転軸が挿
入される小径の中空部、15はリブである。16は軸受
ホルダー11の回転軸側の外周面に形成されたD状カッ
ト面である。
【0010】軸受ホルダー11の夫々一方端及び他方端
に形成された出力側凹陥部12及び反出力側凹陥部13
のうち、出力側凹陥部12の中心12Aは上記D状カッ
ト面16の方向に距離Lだけずらして形成してある。こ
のように、特に、出力側凹陥部12の中心12AをD状
カット面16の方向にずらすことにより、各凹陥部1
2,13の同軸度、すなわち軸受ホルダー11の同軸度
を改善することが可能となる。ここで、図1の軸受ホル
ダー11に次のような基準位置を設定するものとする
(これら各基準位置A,B,Cは設計上定められてい
る)。 A:反出力側凹陥部13の内端面13aから1mmの位置 B:出力側凹陥部12の内端面12aから1mmの位置 C:出力側凹陥部12の外端面12bから1mmの位置 このような各基準位置A,B,Cに基づいて同軸度Mを
示すと、このMは次のように表わされる。 M=(BCの距離d2/ABの距離d1)×距離L×2 但し、出力側凹陥部12の鉛直面12cは理想的に仕上
がっているものとする。
【0011】以上のような本実施例において、一例とし
て今、各凹陥部12,13の同軸度MがD状カット面1
6の方向に20μmずれていたとすると、前記式に基づ
いて出力側凹陥部12の中心12AをD状カット面16
の方向にずらす距離Lを、次のようにして求めることが
できる。 L=20μm×(1/2)×(d1/d2) ここで、d1=11.25,d2=2.0、に設定するものとする。 この結果、L=20μm×(1/2)×(11.25/2.0) =56.25μm すなわち、出力側凹陥部12の中心12AをD状カット
面16の方向に距離L=56.25μmずらすことによ
り、同軸度M=0に改善することができるようになる。
【0012】図2は本実施例の軸受ホルダー11を用い
て組み立てたモータ18の主要部を示す断面図で、19
及び20は夫々各凹陥部12,13に圧入した軸受、2
1は各軸受19,20によって支承されるように圧入さ
れた回転軸である。ここで、出力側凹陥部12の中心1
2Aは図1のようにD状カット面16の方向に距離Lだ
け、例えば56.25μmだけずらして形成されてい
る。
【0013】このように本実施例によれば、軸受ホルダ
ー11の回転軸側の外周面にD状カット面16を形成す
ると共に、出力側凹陥部12の中心12Aを上記D状カ
ット面16の方向に距離Lだけずらして形成することに
より、D状カット面16の方向への軸受19,20の傾
きは打ち消されるようになるので、各凹陥部12,13
の同軸度、すなわち軸受ホルダー11の同軸度を改善す
ることができる。なお、本実施例中の出力側凹陥部12
の中心12Aのずらす距離Lの値は一例を示したもので
あり、目的、用途等に応じて任意の変更が可能である。
【0014】
【考案の効果】以上述べたように本考案によれば、軸受
ホルダーの回転軸側の外周面にD状カット面を形成する
と共に、出力側凹陥部の中心を上記D状カット面の方向
にずらして形成することにより、D状カット面の方向へ
の軸受の傾きは打ち消されるようになるので、各凹陥部
の同軸度を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の軸受ホルダーの実施例を示す断面図で
ある。
【図2】本実施例の軸受ホルダーを用いて組み立てたモ
ータの主要部を示す断面図である。
【図3】従来例を示す断面図である。
【図4】他の従来例を示す断面図である。
【図5】その他の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
11 軸受ホルダー 12 出力側凹陥部 12A 出力側凹陥部12の中心 13 反出力側凹陥部 16 D状カット面 18 モータ 19,20 軸受 21 回転軸 L 出力側凹陥部12の中心12AをD状カット面16
の方向にずらす距離

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を支承する2個の軸受を夫々出力
    側凹陥部及び反出力側凹陥部で保持する軸受ホルダーに
    おいて、上記軸受ホルダーの回転軸側の外周面にD状カ
    ット面を形成し、上記出力側凹陥部の中心を上記D状カ
    ット面の方向にずらして形成してなることを特徴とする
    軸受ホルダー。
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