JP2571797Y2 - 断熱紙カップ - Google Patents

断熱紙カップ

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JP2571797Y2
JP2571797Y2 JP1990086148U JP8614890U JP2571797Y2 JP 2571797 Y2 JP2571797 Y2 JP 2571797Y2 JP 1990086148 U JP1990086148 U JP 1990086148U JP 8614890 U JP8614890 U JP 8614890U JP 2571797 Y2 JP2571797 Y2 JP 2571797Y2
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JP
Japan
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paper cup
outer cylinder
paper
cup body
curl portion
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JP1990086148U
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JPH0445212U (ja
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良隆 浅井
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、飲料等を入れるための断熱性に優れたカッ
プに関するものである。
[従来の技術] 一般に、飲料等を小分けするための容器として紙カッ
プが広く用いられている。そして、飲料は温められた状
態或いは冷やされた状態で紙カップに入れられるのが普
通である。ところが、コーヒーや紅茶のような高温の飲
料を紙カップに入れた場合、側壁外周に熱が伝わるので
手で持ち難いという問題がある。また、ジュース等の低
温の飲料を紙カップに入れた場合には、紙カップの側壁
に結露を生じたり側壁が冷たくなったりするので、これ
を握ろうとするのに不快感を感ずるという問題がある。
そこで、このような問題を改良するために、紙カップに
折畳み式の把手を設けたものやカップをプラスチック製
としたものが使用されている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、折畳み式の把手を設けた紙カップは、
把手を組み立てるのが煩わしく、また、組み立てた把手
が不安定で持ちにくいという欠点があった。
一方、プラスチック製のカップは、紙カップに比べて
撓みやすく、断熱性に問題があるのであまり実用的なも
のではない。また、この断熱性を向上させるものとして
発泡ポリスチレンを使用したものがあるが、このもので
は肉厚をかなり厚くしないと強度的に使用に耐えないと
いう問題があり、製造時にも破損しやすく、カップの単
価が高くなるという欠点がある。さらに、これらのプラ
スチック製のカップは不燃性であって廃棄した場合に公
害問題になることから、最近では使用を控える傾向にあ
る。
本考案は、上記のような欠点を解決するために創案さ
れたものであり、簡単な構成で強度的に優れており、断
熱効果も高い紙カップを提供することを目的としてい
る。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案の断熱紙カップ
は、上方開口縁に外向きカール部を有する有底の紙カッ
プ本体と、上方及び下方共に開口しており下方開口縁に
内向きカール部を有する紙製の外筒とからなり、外筒は
その上方開口内面が紙カップ本体における外向きカール
部直下の側壁外周に接触すると共にその下方開口縁の内
向きカール部が紙カップ本体の下方の側壁外周に接触す
る大きさであって、紙カップ本体に外筒を被せ外筒の上
方開口内面を紙カップ本体における外向きカール部直下
の側壁外周に接着して両者を一体とすることにより形成
され、紙カップ本体と外筒の間の空隙が外筒の下方開口
縁の内向きカール部の近傍で最大となっていることを特
徴としている。
[作用] 上記構成の断熱紙カップにおいては、紙カップ本体と
外筒の間に形成される空隙により熱が伝わるのが防止さ
れる。
[実施例] 以下、本考案の実施例について説明する。
第1図に示すように、断熱紙カップ1は、有底の紙カ
ップ本体2と上方及び下方共に開口した中空円筒状の外
筒3とで構成されている。
紙カップ本体2は普通の紙と同様のものであり、内面
若しくは内外両面にポリエチレン等の合成樹脂をコーテ
ィングした紙からなる胴部4の下方に同じ紙からなる底
板5を巻き締めると共に、上方開口縁に外向きカール部
6が形成されたものである。
一方、中空円筒状の外筒3は、紙単体若しくは片面又
は両面にポリエチレン等の合成樹脂をコーティングした
紙からできており、胴部7の下方開口縁に内向きカール
部8が形成されている。そして、外筒3はその胴部7が
紙カップ本体2の胴部4より裾が少し拡がったテーパー
を有するもので、その上方開口内面が紙カップ本体2に
おける外向きカール部8が紙カップ本体2の下方の側壁
外周に接触する大きさとされている。
そして、紙カップ本体2に外筒3を被せ、外筒3の上
方開口内面を紙カップ本体2における外向きカール部6
直下の側壁外周(第1図の9で示す部分)にホットメル
ト等の手段で接着して両者を一体とすることにより、断
熱紙カップ1が形成されている。なお、使用形態によっ
ては、外筒3の下方開口縁に形成された内向きカール部
8の部分も紙カップ本体2の下方の側壁外周に接着する
ことにより、紙カップ本体2と外筒3の結合がより確実
となるようにしてもよい。
上記構成の断熱紙カップ1においては、テーパーの異
なる紙カップ本体2の胴部4と外筒3の胴部7の間に空
隙10が形成され、この空隙10の部分が断熱作用を果たす
ので、断熱カップ1に飲料等を入れた場合、胴部4の熱
が胴部7に伝わるのが防止される。そして、飲料等は紙
カップ本体2の下の方に長く入っていることになるが、
紙カップ本体2と外筒3の間の空隙10が外筒3の下方開
口縁の内向きカール部8の近傍で最大、すなわち空隙10
は下方に行くほど大きくなっているので良好な断熱効果
を発揮する。
[考案の効果] 本考案の断熱紙カップは上述のように構成されている
ので、通常の紙カップに対してテーパーの異なった底な
しの外筒を組み合わせるという簡単な構成により断熱効
果を有するカップを得ることができ、しかも外筒の上方
開口縁が紙カップ本体における外向きカール部に突き当
たる状態で両者が組み合わされるので外れにくい安定し
た二重カップが得られる。
そして、飲料等は紙カップ本体の下の方に長く入って
いることになるが、紙カップ本体と外筒の間の空隙は下
方に行くほど大きくなっているので良好な断熱効果を発
揮する。
また、紙カップ本体及び外筒共に紙で作成されている
ので、本考案の断熱紙カップは廃棄処分が容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る断熱紙カップの一実施例を示す断
面図である。 1…断熱紙カップ、2…紙カップ本体、3…外筒、4…
胴部、5…底板、6…外向きカール部、7…胴部、8…
内向きカール部、9…(外向きカール部直下の)側壁外
周、10…空隙

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上方開口縁に外向きカール部を有する有底
    の紙カップ本体と、上方及び下方共に開口しており下方
    開口縁に内向きカール部を有する紙製の外筒とからな
    り、外筒はその上方開口内面が紙カップ本体における外
    向きカール部直下の側壁外周に接触すると共にその下方
    開口縁の内向きカール部が紙カップ本体の下方の側壁外
    周に接触する大きさであって、紙カップ本体に外筒を被
    せ外筒の上方開口内面を紙カップ本体における外向きカ
    ール部直下の側壁外周に接着して両者を一体とすること
    により形成され、紙カップ本体と外筒の間の空隙が外筒
    の下方開口縁の内向きカール部の近傍で最大となってい
    ることを特徴とする断熱紙カップ。
JP1990086148U 1990-08-17 1990-08-17 断熱紙カップ Expired - Lifetime JP2571797Y2 (ja)

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