JP2571758Y2 - ソレノイド駆動回路の出力モニタ装置 - Google Patents

ソレノイド駆動回路の出力モニタ装置

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JP2571758Y2
JP2571758Y2 JP1992039965U JP3996592U JP2571758Y2 JP 2571758 Y2 JP2571758 Y2 JP 2571758Y2 JP 1992039965 U JP1992039965 U JP 1992039965U JP 3996592 U JP3996592 U JP 3996592U JP 2571758 Y2 JP2571758 Y2 JP 2571758Y2
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solenoid
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宏 青柳
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株式会社ユニシアジェックス
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  • Magnetically Actuated Valves (AREA)
  • Control Of Voltage And Current In General (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はソレノイド駆動回路の出
力モニタ回路に関し、特にソレノイドをパルス駆動する
ソレノイド駆動回路の出力をモニタする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば車両に搭載されるトルクコンバー
タ付自動変速機においては、クラッチ,ブレーキ等の変
速要素に供給される油圧を制御するために、油圧回路に
ソレノイドバルブを介装し、このソレノイドバルブの開
閉をソレノイドに出力されるデューティ信号により制御
している。
【0003】前記ソレノイドバルブ等のソレノイドを駆
動する場合、立ち上がりは大きな起動電流を供給してバ
ルブ等のソレノイドで作動される部材における動作の応
答性を良くし、作動後は、その状態を保持するのに必要
なだけの小電流(保持電流)を供給して省電力化を図る
ことが行われている。かかるソレノイドを駆動する装置
としてドロッピングレジスタ方式のソレノイド駆動回路
が知られている(実願平3−92080号等参照)。
【0004】従来のドロッピングレジスタ方式のソレノ
イド駆動回路では、図3に示すように、駆動回路2から
の出力線は2本あり、駆動回路2は一方の出力線でソレ
ノイド4と直接接続し、もう1本でドロッピングレジス
タ3を介してソレノイド4と接続している。そして図3
の信号波形図を示す図4において、ソレノイド4は、時
間t10 〜t11 では駆動回路2から一方の出力線を介して
起動電流が供給され、時間t11 〜t12 で駆動回路2から
もう一方の出力線とドロッピングレジスタ3を介して保
持電流が供給される。
【0005】また図3において、駆動回路2の出力x、
yは、抵抗R11、PNPトランジスタTrを介してモニタ
され、抵抗R12の端子からCPU1にモニタ信号zが入
力される。そして信号zはCPU1から駆動回路2に出
力した信号wと比較され、両信号レベルが一致していれ
ばソレノイド駆動回路2に異常が発生していると判定す
るようになっている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、従来のソレ
ノイド駆動回路の出力モニタ装置では、保持電流を供給
する為のドロッピングレジスタ3を必要とし、また起動
電流と保持電流をソレノイド4に供給する為に出力線も
2本必要となる。これに代わって採用されつつあるもの
として、パルスによる電流制御方式のソレノイド駆動回
路、即ち、駆動回路2からパルス信号を出力し、ソレノ
イド4の誘導リアクタンスを利用してソレノイド4への
保持電流を供給する方式のソレノイド駆動回路がある。
このソレノイド駆動回路では、ドロッピングレジスタを
省略することが出来、したがって出力線も1本で済むと
いう利点がある。しかしながら、かかるソレノイド駆動
回路では、出力がパルスである為、駆動回路2の出力の
タイミングにより、CPU1の出力信号の信号レベルと
出力電圧の電圧レベルとを正しく比較判定することが出
来ず、出力電圧の制御判定が困難であった。
【0007】本考案ではこのような従来の課題に鑑みて
なされたもので、確実に出力信号をモニタ可能なソレノ
イド駆動回路の出力モニタ装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため本考案は、入力
信号がハイレベルの時にソレノイドにパルス信号を出力
してソレノイドへの通電電流を制御し、入力信号がロー
レベルの時に前記パルス信号を停止して前記ソレノイド
への通電を停止する制御手段を備えたソレノイド駆動回
路において、前記制御手段のパルス出力の電圧レベルを
保持するホールド回路と、前記入力信号がローレベルに
なり前記制御手段のパルス信号が停止した時に、前記ホ
ールド回路の保持電圧を放電させる放電手段と、前記ホ
ールド回路の信号レベルをモニタするモニタ手段と、該
モニタ手段でモニタされた信号レベルを前記制御手段の
入力信号レベルと比較する比較手段と、を備えるように
した。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、入力信号に基づいてその
ハイレベル期間でソレノイドが駆動された時、制御手段
の出力のパルス電圧はホールド回路に保持される。そし
てこの信号レベルはモニタ手段によりモニタされ、比較
手段により制御手段の入力信号と比較される。
【0010】ソレノイド駆動回路が正常である場合、ホ
ールド回路の信号レベルは、入力信号のハイレベル期間
で制御手段のパルス出力の発生でハイレベルとなり、制
御手段の入力信号がローレベルになり制御手段のパルス
信号が停止した時には、放電手段によりホールド回路が
放電するので、ローレベルになる。したがって制御手段
の入力信号の信号レベルがハイレベル、ローレベルの時
に、ホールド回路の信号レベルが上記正常の場合の信号
レベルと異なった場合には、ソレノイド駆動回路が異常
であると判定することが可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1及び2に基づ
いて説明する。尚、図3と同一要素のものについては同
一符号を付して説明は省略する。本実施例を示す図1に
おいて、定電流制御回路11は制御手段に相当し、CPU
1のポートP1 からの入力信号がハイレベルになった
時、ソレノイド4に所定時間、起動電流を供給した後、
パルス電圧をソレノイド4に印加して保持電流を供給す
るパルスによる定電流制御方式の制御回路である。ホー
ルド回路はコンデンサC、抵抗R3 ダイオードD 2
よって構成され、コンデンサCは、一端でアースに接続
し、+側で、カソードがコンデンサC側のダイオードD
2 、抵抗R3を介して定電流制御回路11の出力端に接続
している。そしてコンデンサCは定電流制御回路11から
出力されたパルス電圧のピークで充電され、充電電圧は
コンデンサCで平滑されダイオードD2 によって保持さ
れる。またコンデンサCは、+側で、アノードがコンデ
ンサ側のクランプダイオードD1 、抵抗R1 を介して定
電流制御回路11の入力端に接続し、コンデンサCの両端
には抵抗R2 が接続されている。前記クランプダイオー
ドD 1 、抵抗R 1 、及び抵抗R 2 で放電手段を構成す
る。インバータ12はモニタ手段に相当し、コンデンサC
の端子電圧を反転させてCPU1のポートP2 に出力す
る。またCPU1には、ポートP2 に入力されたモニタ
信号をポートP1 の信号と比較する比較手段が備えられ
ている。尚、抵抗R1 〜R3 の抵抗値はR3 ≪R1 ≪R
2 となっており、夫々の抵抗値を、例えばR1 =20k
Ω、R2 = 510kΩ、R3 = 4.7kΩに設定する。
【0012】次に動作を説明する。ソレノイド駆動回路
が正常である場合、図2(A)に示すように時刻t1にお
いてCPU1の出力信号aがハイレベル「H」に立ち上
がった時、ソレノイド4への通電が開始する。また定電
流制御回路11の出力bの電圧がハイレベルに立ち上がれ
ば、信号cに示すようにコンデンサCは抵抗R2 、R3
で分圧された電圧レベルまで、コンデンサC、抵抗R3
の時定数で充電され、信号cは時刻t2でハイレベルにな
る。その後、時刻t3まではソレノイド4の誘導リアクタ
ンスが零となるのでソレノイド4には起動電流が通電さ
れ、信号cはハイレベルで保持される。そしてインバー
タ12を介してCPU1のポートP2 に入力される信号d
はローレベルとなる。
【0013】時間t3〜t4では定電流制御回路11の出力b
がパルスとなり、このパルスをデューティ制御すること
により、ソレノイド4に発生した誘導リアクタンスでソ
レノイド4への通電量を制御する。またコンデンサCの
電圧は、ダイオードD2 によって出力bのピーク値のま
ま平滑して保持され、CPU1の出力信号aもハイレベ
ルである為、ダイオードD1 によってクランプされ信号
cはハイレベルのままとなる。
【0014】時刻t4において、CPU1の出力信号aが
ローレベル「L」になった時、コンデンサCはダイオー
ドD1 、抵抗R1 を介して短時間で放電し、信号cは、
コンデンサC、抵抗R1 の時定数によって決定される所
定時間後にローレベルとなる。したがってCPU1のポ
ートP2 に入力された信号dが夫々時間t2〜t4でローレ
ベル、信号cがローレベルになる所定時間後の時刻t5
ハイレベルであればソレノイド駆動回路は正常であると
判定される。
【0015】図2(B)に示すように、例えば時刻t4
CPU1の出力信号がローレベルに立ち下がっても、定
電流制御回路11の出力bはハイレベルのままである場
合、R3 ≪R1 となっているのでコンデンサCは定電流
制御回路11の出力により充電されて信号cはハイレベル
を保持する。したがって時刻t5ではCPU1のポートP
2 の信号dの信号レベルがローレベルのままとなり、異
常と判定される。
【0016】また図2(C)に示すように、例えば時刻
t6でソレノイド4の端子がアースにショートしたような
場合、時刻t6以降、定電流制御回路11の出力bはローレ
ベルに固定される。この時、信号a、出力bは夫々ハイ
レベル、ローレベルであるので、コンデンサCは、コン
デンサC、抵抗R 2 によって決定される時定数で放電
し、信号cは一定時間後にローレベルに固定される。し
たがってCPU1の出力信号aが次の時間t2〜t4におい
て、信号dがハイレベルとなるので、異常と判定され
る。
【0017】かかる構成によれば、CPU1から定電流
制御回路11への入力信号がハイレベルの時、パルス電圧
を出力する定電流制御回路11の出力の電圧レベルをコン
デンサC、ダイオードD2 で保持し、CPU1の出力信
号がローレベルになった時、コンデンサCをダイオード
1 、抵抗R1 を介して放電し、このコンデサCの電圧
をモニタすることにより、パルスによる定電流制御方式
のソレノイド駆動回路であっても、出力信号を確実にモ
ニタすることが出来、性能が向上する。またかかる方式
のソレノイド駆動回路であるのでドロッピングレジスタ
を用いる必要がなく、ソレノイド4への出力線も1本で
済む。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、制
御手段の入力信号がハイレベルの期間、ホールド回路で
制御手段の信号レベルを保持し、ローレベルになった
時、ホールド回路を放電させ、このホールド回路の信号
レベルをモニタして制御手段の入力信号と比較すること
により、制御手段の出力が電圧パルスであっても制御手
段の出力信号を確実にモニタすることが出来、ソレノイ
ド駆動回路の出力モニタ装置の性能が向上する。またパ
ルス方式のソレノイド駆動回路であるのでドロッピング
レジスタを用いる必要がなく、ソレノイドへの出力線も
1本で済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す回路図。
【図2】図1の信号波形図。
【図3】従来の回路図。
【図4】図3の信号波形図。
【符号の説明】
1 CPU 4 ソレノイド 11 定電流制御回路 C コンデンサ D1 、D2 ダイオード 1 〜R 3 抵抗

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号がハイレベルの時にソレノイド
    にパルス信号を出力してソレノイドへの通電電流を制御
    し、入力信号がローレベルの時に前記パルス信号を停止
    して前記ソレノイドへの通電を停止する制御手段を備え
    たソレノイド駆動回路において、 前記制御手段のパルス出力の電圧レベルを保持するホー
    ルド回路と、 前記入力信号がローレベルになり前記制御手段のパルス
    信号が停止した時に、前記ホールド回路の保持電圧を放
    電させる放電手段と、 前記ホールド回路の信号レベルをモニタするモニタ手段
    と、 該モニタ手段でモニタされた信号レベルを前記制御手段
    の入力信号レベルと比較する比較手段と、 を備えたことを特徴とするソレノイド駆動回路の出力モ
    ニタ装置。
JP1992039965U 1992-06-11 1992-06-11 ソレノイド駆動回路の出力モニタ装置 Expired - Lifetime JP2571758Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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