JP2571746B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

燃料噴射弁

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JP2571746B2
JP2571746B2 JP5164218A JP16421893A JP2571746B2 JP 2571746 B2 JP2571746 B2 JP 2571746B2 JP 5164218 A JP5164218 A JP 5164218A JP 16421893 A JP16421893 A JP 16421893A JP 2571746 B2 JP2571746 B2 JP 2571746B2
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勇 笹尾
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Keihin Seiki Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は燃料噴射装置に用いられ
る燃料噴射弁に関するもので、この燃料噴射弁は、EC
Uからの噴射信号に基づいて燃料の噴射を行なうもの
で、電気信号を燃料流量に変換するとともに燃料を霧化
して噴射する。
【0002】
【従来の技術】従来の燃料噴射弁は例えば実公平4−8
308号公報に示される。これによると、燃料噴射弁
は、筒状のハウジングと、ハウジングに内設され、その
外周に電磁コイルが巻回わされたコイルボビンと、コイ
ルボビンの内孔内に配置され電磁コイルへの通電によっ
て可動コアを磁気吸引する固定コアと、ハウジングの先
端に取着され、可動コアに一体的に設けられた弁部によ
って開閉される弁座を備えた弁座形成体と、よりなり電
磁コイルへ通電されると、ハウジング,固定コア,可動
コア、によって磁気回路を形成し、該磁気回路により生
ずる磁力によって可動コアがスプリングのバネ力に抗し
て固定コアに吸着され、もって弁部が弁座形成体の弁座
を開放して燃料を機関に向けて噴射したものである。一
方、電磁コイルへの通電が断たれると、磁力は消滅し、
弁部はスプリングのバネ力によって弁座を閉塞し、もっ
て機関に向かう燃料の噴射が抑制される。そして、かか
る弁部による弁座の開閉は機関の運転中において繰り返
して行なわれる。ここで従来の燃料噴射弁の弁部を含む
可動鉄心にあってはSUS440C等の鉄系金属材料が
用いられ、弁座を含む弁座形成体はパーマロイ,KM3
5等の鉄系金属材料によって形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、排気ガスの浄化
は一層望まれるものであり、ガソリン燃料に代えてアル
コール燃料あるいは天然ガス等のガス燃料が使用され
る。このアルコール燃料を使用すると、燃料の粘性がガ
ソリン燃料に比べて大きく減少することから液体潤滑性
が低下し、弁部と弁座とのタタカレ摩耗あるいは可動コ
アの摺動摩耗に対して対策を請ずる必要がある。又、天
然ガスを使用する際にあっては、液体による潤滑が全く
行なわれないことからタタカレ摩耗、摺動摩耗に対する
配慮が充分成される必要があった。
【0004】本発明は前記課題に鑑み成されたもので、
その目的とするところは液体潤滑作用の少ない燃料、あ
るいは液体潤滑作用が全く行なわれない燃料の使用が可
能な燃料噴射弁を提供することにある。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明になる燃料噴射弁は
前記目的達成の為に、円筒状をなすハウジングと;ハウ
ジング内に配置され、その中心に軸心方向に貫通する内
孔を備え、外周に電磁コイルが巻回わされたコイルボビ
ンと;コイルボビンの内孔内に配置され、その軸心方向
に通孔が穿設されるとともにハウジングに磁気的に結合
された固定コアと;固定コアにスプリングを介して対向
配置され、その先端に弁部を備えた可動コアと;弁部に
て開閉される弁座と、弁座に連なって外方に向かって開
口する燃料噴射孔とを備えハウジングの先端に取着され
る弁座形成体と;を有する燃料噴射弁において、少なく
とも可動コアの弁部と、弁座形成体とを鉄系金属材料で
形成し、弁部又は弁座形成体の一方又は両方にボロンを
浸透させ、それらの金属表面にFe2Bの硼化物層を形
成したものである。
【0006】
【作用】鉄系金属材料の表面にFe2Bの硼化物層を形
成したことによると、高硬度な表面硬度を得ることがで
きるとともにその表面仕上りを向上でき、もって耐摩耗
性の向上と、摩擦抵抗を減少することができたもので液
体潤滑性の悪い燃料あるいは液体潤滑の行なわれない燃
料の使用時にあっても弁部を含む可動コア及び弁座の摩
耗性の向上を図ることができたものである。
【0007】
【実施例】本発明になる燃料噴射弁の一実施例を図1に
よって説明する。1は鉄系金属材料よりなり下方が開口
する有底筒状のハウジングであり、該ハウジングの中心
部には通孔2Aを有する固定コア2が一体的に形成され
る。本例にあって通孔2Aは上方より下方に向けて貫通
し、上方の通孔2Aより燃料が流入する。3は非磁性材
料よりなりその中心部に内孔3Aが貫通するコイルボビ
ンであり、外周には電磁コイル4が巻回わされる。そし
て、コイルボビン3はハウジング1内にあって且つ内孔
3Aが固定コア2の外周に挿入される。5はハウジング
1の開口部に固定的に配置される弁座形成体であり、こ
の弁座形成体5には弁座5Aと弁座5Aより外方に向け
て開口する燃料噴射孔5Bが形成されるもので、SUS
440C等の鉄系金属材料にて形成される。そして、弁
座形成体5の弁座5Aと固定コア2の下端2Bとの間に
は、その間における軸心方向の移動が許容される可動コ
ア6が配置されるもので、この可動コア6の先端には弁
座5Aに対接する弁部7が形成され、この弁部7は可動
コア6とともにスプリング8によって弁座5Aに弾性的
に付勢されて弁座5Aを閉塞する。そして、この弁部7
を含む可動コア6はパーマロイ,KM35等の鉄系金属
材料によって形成される。
【0008】そして、電磁コイル4への非通電時におい
て、弁部7はスプリング8の弾性力によって弁座5Aを
閉塞し、電磁コイル4への通電時において弁部7はスプ
リング8の弾性力に抗して上動して弁座5Aを開放し、
もって通孔2A内に供給される燃料が弁座5Aより燃料
噴射孔5Bを介して機関に向けて噴射供給される。
【0009】そして、本発明になる燃料噴射弁にあって
は、鉄系金属材料よりなる弁座5A、鉄系金属材料より
なる弁部7の何れか一方あるいは両方にボロンを浸透さ
せ、それらの金属表面にFe2Bの硼化物層を形成した
ものである。ボロンの浸透は例えば弁部7あるいは弁座
5Aの表面に溶融塩法によって750℃〜1100℃で
浸透させる。以上によると、弁部7あるいは弁座5Aの
表面に従来の窒化、浸炭、焼入れで得ることのできない
Hv硬度1400〜2000の表面硬度を得ることがで
きる。このように弁部7あるいは弁座5Aの表面にFe
2Bの硼化物層が形成されたことによると、円滑なる高
硬度の表面が得られることによって、弁部7と弁座5A
のタタカレ摩耗、及び摺動摩耗を著しく減少できたもの
で、特に燃料としてアルコールあるいはガスを使用し、
燃料による液体潤滑が行なわれない(あるいは行なわれ
にくい)燃料の使用状態にあってもそれらの摩耗を極め
て効果的に抑制できたものである。
【0010】又、前記、硼化物層の上部に炭素膜を被膜
処理すると、前記に比較して表面硬度はHv硬度210
0〜2800へと更に増加するとともに特に炭素膜は非
晶質であって結晶粒界がないことから平滑性に秀れ低摩
擦係数を有することよりタタカレ摩耗、摺動摩耗を一層
向上し得るものである。
【0011】更に又、硼化物層の上部にクロムを浸透さ
せたことによっても表面を高硬度に維持することができ
て弁部7及び弁座5Aのタタカレ摩耗及び摺動摩耗の減
少に寄与しうるものである。尚、弁部をもって可動コア
とする球弁としてもよい。
【0012】
【発明の効果】以上の如く、本発明になる燃料噴射弁に
よると、少なくとも可動コアの弁部と、弁座形成体とを
鉄系金属材料で形成し、弁部又は弁座形成体の一方又は
両方にボロンを浸透させ、それらの金属表面にFe2B
の硼化物層を形成したこと。あるいは、弁部又は弁座形
成体の一方又は両方にボロンを浸透させてFe2Bの硼
化物層を形成するとともに該硼化物層上に炭素膜を被膜
したこと。あるいは、弁部又は弁座形成体の一方又は両
方にボロンを浸透させるとともにクロムを浸透させ、F
e2Bの硼化物層の上部にクロム層を形成したこと。に
よって弁部又は弁座形成体(弁座)の表面を円滑なる高
硬度面とすることができたので、特に液体潤滑性のない
ガス燃料あるいは液体潤滑性の少ないアルコール燃料を
使用する燃料噴射弁におけるタタカレ摩耗、摺動摩耗を
大きく低減することが可能となったものでその効果極め
て大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる燃料噴射弁の一実施例を示す縦断
面図。
【符号の説明】
5 弁座形成体 5A 弁座 6 可動コア 7 弁部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状をなすハウジングと;ハウジング
    内に配置され、その中心に軸心方向に貫通する内孔を備
    え、外周に電磁コイルが巻回わされたコイルボビンと;
    コイルボビンの内孔内に配置され、その軸心方向に通孔
    が穿設されるとともにハウジングに磁気的に結合された
    固定コアと;固定コアにスプリングを介して対向配置さ
    れ、その先端に弁部を備えた可動コアと;弁部にて開閉
    される弁座と、弁座に連なって外方に向かって開口する
    燃料噴射孔とを備えハウジングの先端に取着される弁座
    形成体と;を有する燃料噴射弁において、少なくとも可
    動コアの弁部7と、弁座形成体5とを鉄系金属材料で形
    成し、弁部7又は弁座形成体5の一方又は両方にボロン
    を浸透させ、それらの金属表面にFe2Bの硼化物層を
    形成してなる燃料噴射弁。
  2. 【請求項2】 前記、弁部7又は弁座形成体5の一方又
    は両方にボロンを浸透させてFe2Bの硼化物層を形成
    するとともに該硼化物層上に炭素膜を被膜してなる請求
    項1記載の燃料噴射弁。
  3. 【請求項3】 前記、弁部7又は弁座形成体5の一方又
    は両方にボロンを浸透させるとともにクロムを浸透さ
    せ、Fe2Bの硼化物層の上部にクロム層を形成してな
    る請求項1記載の燃料噴射弁。
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