JP2668766B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

燃料噴射弁

Info

Publication number
JP2668766B2
JP2668766B2 JP5210989A JP21098993A JP2668766B2 JP 2668766 B2 JP2668766 B2 JP 2668766B2 JP 5210989 A JP5210989 A JP 5210989A JP 21098993 A JP21098993 A JP 21098993A JP 2668766 B2 JP2668766 B2 JP 2668766B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable core
core
housing
valve
fixed core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5210989A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0742649A (ja
Inventor
勇 笹尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keihin Corp
Original Assignee
Keihin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keihin Corp filed Critical Keihin Corp
Priority to JP5210989A priority Critical patent/JP2668766B2/ja
Publication of JPH0742649A publication Critical patent/JPH0742649A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2668766B2 publication Critical patent/JP2668766B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料噴射装置に用いら
れる燃料噴射弁に関するもので、この燃料噴射弁は、E
CUからの噴射信号に基づいて燃料の噴射を行なうもの
で、電気信号を燃料流量に変換するとともに燃料を霧化
して噴射する。
【0002】
【従来の技術】従来の燃料噴射弁は特開平1−1634
62号公報に示される。これによると、軸方向に燃料通
路を形成した筒体のコアと、該コアに巻装した電磁コイ
ルと、該電磁コイル及び前記コアを収容したハウジング
と、一端に噴射孔を形成し該噴射孔に連通する燃料通路
を軸方向に形成した筒体から成り、該筒体の他端を前記
コアに隣接して前記ハウジングに収容したバルブボデー
と、該バルブボデーの燃料通路から前記噴射孔に至る壁
面で形成したバルブシートに一端が着座可能に対向し、
他端に前記コアに対向するアーマチュアを備え、前記バ
ルブボデーの燃料通路内に摺動自在に配設したニードル
バルブと、該ニードルバルブに設けた係止部に軸方向に
所定の間隙を以って対向すると共に前記ハウジングに固
定し、当該ニードルバルブの前記バルブシートから離隔
する方向への移動を所定距離に規制するストッパとを備
えた燃料噴射弁において、バルブボデー、ニードルバル
ブ及びストッパの少なくとも何れか一つを表面を硬化処
理した制振材料で形成した燃料噴射弁が示される。そし
て、電磁コイルに通電されると、ニードルバルブはスプ
リングのバネ力に抗してコア側に吸引され、ニードルバ
ルブがストッパーに当接した状態でコア側への移動が規
制されて弁体がバルブシートを最大に開口する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の燃料噴射
弁によると、バルブシートの開口はニードルバルブがス
トッパーに当接した状態で決定されるものであり、この
為に格別にストッパーを用意し、該ストッパーをニード
ルバルブに対応して組みつける必要がある。又、ニード
ルバルブのコア側の端部(上端)にはアーマチュアが用
意されて固着される。以上によれば、ストッパー、アー
マチュアと格別なる部品を用意する必要があるとともに
取着の為の組みつけ作業を要するもので安価な燃料噴射
弁を提供できない。
【0004】一方、部品点数、組みつけ工数の削減の観
点からストッパーを廃止し、アーマチュアを直接的にコ
アの下端に当接することが考慮されるが、これら当接部
にタタカレ摩耗が生じて好ましいものでない。特に近
年、排気ガスの浄化は一層望まれるものであり、ガソリ
ン燃料に代えてアルコール燃料あるいは天然ガス等のガ
ス燃料が使用された際問題となる。すなわち、アルコー
ル燃料を使用した際、燃料の粘性がガソリン燃料に比べ
て大きく減少することから液体潤滑性が低下し、タタカ
レ摩耗が生じ、又、天然ガス使用時にあっては液体によ
る潤滑が全く行なわれないことからタタカレ摩耗が生ず
る。
【0005】本発明は、前記課題に鑑み成されたもの
で、その目的とするところは、液体潤滑作用の少ない燃
料、あるいは液体潤滑作用が全く行なわれない燃料の使
用が可能で且つ製造コストの安価な燃料噴射弁を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明になる燃料噴射弁
は前記目的達成の為に、円筒状をなすハウジングと、ハ
ウジング内に配置され、その中心に軸心方向に貫通する
内孔を備え、外周に電磁コイルが巻回されたコイルボビ
ンと、コイルボビンの内孔内に配置され、その軸心方向
に通孔が穿設されるとともにハウジングに磁気的に結合
された固定コアと、固定コアにスプリングを介して対向
配置され、その先端に弁部を備えた可動コアと、可動コ
アの弁部にて開閉される弁座と、弁座に連なって外方に
向かって開口する燃料噴射孔とを備えハウジングの先端
に取着される弁座形成体とを有し、電磁コイルへの通電
時において可動コアの上端を固定コアの下端に当接する
ことによって可動コアの開放側移動ストロークを規制す
るとともに、可動コアと固定コアとを鉄系金属材料にて
形成し、少なくとも可動コアと固定コアとが当接する可
動コアの上端及び固定コアの下端の一方又は両方にボロ
ンを浸透させ、それらの表面Fe2Bの硼化物層を形成
するとともに該硼化物層上に炭素膜を被膜したものであ
る。
【0007】鉄系金属材料よりなる可動コアの上端及び
固定コアの下端の表面にFe2Bの硼化物層を形成する
とともに該硼化物層上に炭素膜を被膜したことによる
と、高硬度な表面硬度を得ることができるとともにその
表面仕上がりを向上でき、もって耐摩耗性の向上と、摩
擦抵抗を減少することができたもので液体潤滑性の悪い
燃料あるいは液体潤滑の行なわれない燃料の使用時にあ
っても、それら当接面の耐摩耗性の向上を達成できる。
又、従来のストッパー、アーマチュアを廃止することが
でき、製造コストを低減できる。
【0008】
【実施例】本発明になる燃料噴射弁の一実施例を図1に
よって説明する。1は鉄系金属材料よりなり下方が開口
する有底筒状のハウジングであり、該ハウジングの中心
部には通孔2Aを有する固定コア2が一体的に形成され
る。本例にあって通孔2Aは上方より下方に向けて貫通
し、上方の通孔2Aより燃料が流入する。3は非磁性材
料よりなりその中心部に内孔3Aが貫通するコイルボビ
ンであり、外周には電磁コイル4が巻回される。そし
て、コイルボビン3はハウジング1内にあって且つ内孔
3Aが固定コア2の外周に挿入される。5はハウジング
1の開口部に固定的に配置される弁座形成体であり、こ
の弁座形成体5には弁座5Aと弁座5Aより外方に向け
て開口する燃料噴射孔5Bが形成されるもので、SUS
440C等の鉄系金属材料にて形成される。そして、弁
座形成体5の弁座5Aと固定コア2の下端2Bとの間に
は、その間における軸心方向の移動が許容される可動コ
ア6が配置されるもので、この可動コア6の先端には弁
座5Aに対接する弁部7が形成され、この弁部7は可動
コア6とともにスプリング8によって弁座5Aに弾性的
に付勢されて弁座5Aを閉塞する。可動コア6の弁座5
Aを開放する側の移動ストロークは可動コア6の上端6
Aが固定コア2の下端2Bに当接することによって規制
される。そして、この弁部7を含む可動コア6はパーマ
ロイ、KM35等の鉄系金属材料によって形成される。
尚、9はコイルボビン3の下方鍔部と弁座形成体5との
間に配置されハウジング1と磁気的に結合される磁極円
板である。
【0009】そして、電磁コイル4への非通電時におい
て、弁部7はスプリング8の弾性力によって弁座5Aを
閉塞し、電磁コイル4への通電時において、可動コア6
はスプリング8の弾性力に抗して上動し、可動コア6の
上端6Aが固定コア2の下端2Bに当接する迄移動して
弁部7は弁座5Aを開放し、もって、通孔2A内に供給
される燃料が弁座5Aより燃料噴射孔5Bを介して機関
に向けて噴射供給される。
【0010】そして、鉄系金属材料よりなる固定コア2
の下端2B、鉄系金属材料よりなる可動コア6の上端6
Aの何れか一方あるいは両方にボロンを浸透させ、それ
らの金属表面にFe2Bの硼化物層を形成するとともに
該硼化物層上に炭素膜を被膜したものである。以上によ
ると、固定コア2の下端2Aあるいは可動コア6の上端
6Aの表面に従来の窒化、浸炭、焼入れあるいはFe2
Bの硼化物層では得ることのできないHv硬度の表面硬
度を得ることができる。ここで、硼化物層の上部に炭素
膜が被膜処理されたことによると、上記表面硬度の増加
に加え、特に炭素膜は非晶質であって結晶粒界がないこ
とから平滑性に秀れ、円滑な高硬度の表面が得られる。
而して、固定コア2の下端2A、可動コア6の上端6A
のタタカレ摩耗、及び摺動摩耗を著しく減少できたもの
で、特に燃料としてアルコールあるいはガスを使用し、
燃料による液体潤滑が行なわれない(あるいは行なわれ
にくい)燃料の使用状態にあってもそれらの摩耗を極め
て効果的に抑制できたものである。
【0011】
【0012】更に又、硼化物層の上部にクロムを浸透さ
せたことによっても表面を高硬度に維持することができ
て固定コア2の下端2A、可動コア6の上端6Aのタタ
カレ摩耗及び摺動摩耗の減少に寄与しうるものである。
【0013】
【発明の効果】以上の如く、本発明になる燃料噴射弁に
よると、少なくとも可動コアと、固定コアとを鉄系金属
材料で形成し、固定コアの下端と可動コアの上端の一方
又は両方にボロンを浸透させ、それらの金属表面にFe
2Bの硼化物層を形成するとともに該硼化物層上に炭素
膜を被膜したこと、あるいは、固定コアの下端と可動コ
アの上端の一方又は両方にボロンを浸透させるとともに
クロムを浸透させ、Fe2Bの硼化物層の上部にクロム
層を形成したこと。によって固定コアの下端と可動コア
の上端の表面を円滑なる高硬度面とすることができたの
で、特に液体潤滑性のないガス燃料あるいは液体潤滑性
の少ないアルコール燃料を使用する燃料噴射弁における
タタカレ摩耗、摺動摩耗を大きく低減することが可能と
なったものでその効果極めて大なるものである。又、可
動コアの上端を固定コアの下端に直接当接させることに
よって可動コアの移動ストロークを規制したので、スト
ッパー、アーマチュアが不要となり、部品点数、組みつ
け工数の削減が可能となり、製造コストの低減を達成で
きたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる燃料噴射弁の一実施例を示す縦断
面図。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 固定コア 2B 固定コアの下端 6 可動コア 6A 可動コアの上端

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内筒状をなすハウジングと、ハウジング
    内に配置され、その中心に軸心方向に貫通する内孔を備
    え、外周に電磁コイルが巻回されたコイルボビンと、コ
    イルボビンの内孔内に配置され、その軸心方向に通孔が
    穿設されるとともにハウジングに磁気的に結合された固
    定コアと、固定コアにスプリングを介して対向配置さ
    れ、その先端に弁部を備えた可動コアと、可動コアの弁
    部にて開閉される弁座と、弁座に連なって外方に向かっ
    て開口する燃料噴射孔とを備えハウジングの先端に取着
    される弁座形成体とを有し、電磁コイルへの通電時にお
    いて可動コアの上端を固定コアの下端に当接することに
    よって可動コアの開放側移動ストロークを規制するとと
    もに前記、可動コアの上端及び固定コアの下端の一方又
    は両方にボロンを浸透させてFe2Bの硼化物層を形成
    するとともに該硼化物層上に炭素膜を被膜してなる燃料
    噴射弁。
  2. 【請求項2】 円筒状をなすハウジングと、ハウジング
    内に配置され、その中心に軸心方向に貫通する内孔を備
    え、外周に電磁コイルが巻回されたコイルボビンと、コ
    イルボビンの内孔内に配置され、その軸心方向に通孔が
    穿設されるとともにハウジングに磁気的に結合された固
    定コアと、固定コアにスプリングを介して対向配置さ
    れ、その先端に弁部を備えた可動コアと、可動コアの弁
    部にて開閉される弁座と、弁座に連なって外方に向かっ
    て開口する燃料噴射孔とを備えハウジングの先端に取着
    される弁座形成体とを有し、電磁コイルへの通電時にお
    いて可動コアの上端を固定コアの下端に当接することに
    よって可動コアの開放側移動ストロークを規制するとと
    もに前記、可動コアの上端及び固定コアの下端の一方又
    は両方にボロンを浸透させるとともにクロムを浸透さ
    せ、Fe2Bの硼化物層の上部にクロム層を形成してな
    る燃料噴射弁。
JP5210989A 1993-08-03 1993-08-03 燃料噴射弁 Expired - Lifetime JP2668766B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5210989A JP2668766B2 (ja) 1993-08-03 1993-08-03 燃料噴射弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5210989A JP2668766B2 (ja) 1993-08-03 1993-08-03 燃料噴射弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0742649A JPH0742649A (ja) 1995-02-10
JP2668766B2 true JP2668766B2 (ja) 1997-10-27

Family

ID=16598481

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5210989A Expired - Lifetime JP2668766B2 (ja) 1993-08-03 1993-08-03 燃料噴射弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2668766B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54151828U (ja) * 1978-04-13 1979-10-22
JPS58137864U (ja) * 1982-02-18 1983-09-16 愛三工業株式会社 電磁燃料噴射器
JPH0735763B2 (ja) * 1987-05-27 1995-04-19 株式会社日立製作所 耐衝撃性・耐摩耗性に優れた電磁式燃料噴射弁
JPH01163462A (ja) * 1987-12-18 1989-06-27 Aisan Ind Co Ltd 電磁式燃料噴射弁

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0742649A (ja) 1995-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR930007614Y1 (ko) 전자 작동기
JP4591593B2 (ja) 燃料噴射弁
US5732888A (en) Electromagnetically operable valve
US4518938A (en) Solenoid having low-friction coating internally of the armature sleeve
US7051960B2 (en) Fuel injection valve
EP2148081A1 (en) Upper guide system for solenoid actuated fuel injectors
US6955336B2 (en) Sleeveless solenoid for a linear actuator
JP2010530621A (ja) 電磁駆動装置
US6759934B2 (en) Proportionally-controllable solenoid actuator
US6851630B2 (en) Electromagnetic fuel injection valve
JP2668766B2 (ja) 燃料噴射弁
JP2571746B2 (ja) 燃料噴射弁
JP3666693B2 (ja) 電磁式燃料噴射装置
JPH0742650A (ja) 燃料噴射弁
JP3605478B2 (ja) 内燃機関の動弁装置
JP3790991B2 (ja) 燃料噴射弁におけるアーマチュアの製造方法
JPH0712028A (ja) 燃料噴射弁
CN110651116B (zh) 喷射器
JP2000045932A (ja) ソレノイドポンプ装置
JP4048754B2 (ja) リニアソレノイドバルブ
JP4151335B2 (ja) 電磁弁
JPH089423Y2 (ja) 燃料噴射弁
JPH01163462A (ja) 電磁式燃料噴射弁
JP2006077951A (ja) 電磁弁
JPH0237002Y2 (ja)