JP2571514Y2 - 池水槽浄化装置 - Google Patents

池水槽浄化装置

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JP2571514Y2
JP2571514Y2 JP8878292U JP8878292U JP2571514Y2 JP 2571514 Y2 JP2571514 Y2 JP 2571514Y2 JP 8878292 U JP8878292 U JP 8878292U JP 8878292 U JP8878292 U JP 8878292U JP 2571514 Y2 JP2571514 Y2 JP 2571514Y2
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登久雄 鈴木
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有限会社ベルテクニカルカンパニー
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、人工池や水槽(以下、
「池水槽」という)内の水中のゴミあるいは水面に浮遊
する浮遊物を収集して除去する池水槽浄化装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来は、池水槽内の水中のゴミあるいは
水面に浮いた浮遊物を除去するために、池水槽内の水を
池水槽の底面の排水口より全て排水した後、池水槽内を
清掃し、この池水槽内に新たな水を流入していた。
【0003】あるいは、従来の池水槽浄化装置において
は、前記排水口又は該排水口に連通した排水ダクトの一
端にゴミや浮遊物を捕集可能な網や布袋でなる捕集部を
着脱自在に設けていた。そして前記捕集部を取り外して
捕集部内に収納されたゴミや浮遊物を除去し、その後再
び前記捕集部を排水口又は排水ダクトの一端に装着して
いた。
【0004】例えば、実公平4−15291号や実開昭
62−174615号は浴槽内のゴミ取り用の浄化装置
を示すものであるが、実公平4−15291号において
は、開口を有するリング状の保持板の前記開口の周縁
に、弾性を有し且つ湾曲状を成す3本の足部を120度
間隔で配設し、これらの足部を浴槽釜の吐出口内に挿脱
自在に設け、さらに前記保持板の開口を開閉自在に被蓋
する逆止弁を設けると共に、前記開口を覆うような状態
で金属又は樹脂等からなる100〜200メッシュ程度の網又
は布袋等からなる捕集部を設けていた。前記逆止弁は捕
集部内に収納されたゴミを逆流させないためのものであ
る。
【0005】また、実開昭62−174615号におい
ては、浴槽と風呂釜とを連通する循環パイプ内に網でな
る捕集部を設け、前記循環パイプと浴槽との連結部に、
捕集部内に収納されたゴミを逆流させないために逆止弁
を設けていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】池水槽内のゴミや浮遊
物を浄化処理をせずに下水や河川に流すことは環境汚染
につながるものであった。また、従来の池水槽浄化装置
においては、前記捕集部内に収納されたゴミ等を除去す
る手間を容易にするためには、排水口や排水ダクト(前
述の従来実施例の浴槽においては吐出口や循環パイプ)
に捕集部を着脱自在に設ける必要があるので、装置が複
雑になり高価になるという問題点があった。特に、大き
な人工池などの大型の池水槽になると排水口や排水ダク
トから流出する排水の流速は大きくなるために、前述し
た浴槽の従来例で示すような比較的簡単な捕集部の装着
機構では強度的に不十分であるので、排水の流速に充分
耐えられるような強度を有する装着機構を設ける必要が
あり、そのために装置が複雑になり高価になるという問
題点があった。
【0007】また、捕集部内に収納されたゴミを逆流さ
せないために逆止弁を設けている装置においては、高価
になると共に、逆止弁は捕集部内に収納されたゴミを除
去するときに邪魔になるという問題点があった。
【0008】本考案は叙上の問題点を解決するために開
発されたもので、簡単な機構で安価であり、収納したゴ
ミを逆流させることなく確実に収納でき、しかも収納し
たゴミを容易に除去可能であり排水ダクトに着脱自在な
池水槽浄化装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の池水槽浄化装置10においては、池水槽1
1の水面下方に排水口17を備えた排水ダクト12を連
通すると共に、前記排水ダクト12内に発生する水流に
より沈下し且つ排水ダクト12内の水流の停止により上
縁を水面上へ浮上させる浮力を有するフロート14を備
えるダストバスケット13を設け、且つダストバスケッ
ト13の上周縁を排水口17の周縁に係止可能に設けた
ものである。
【0010】また、前記排水ダクト12を池水槽11内
の水面下に設け、排水ダクトの排水口を水面付近に位置
させることができる。
【0011】さらに、前記池水槽11内の一側壁面側に
堰21を設け、該堰21と前記一側壁面間で排水ダクト
12を形成することができる。
【0012】また、前記池水槽11の底面に排水口17
を設け、該排水口17に排水ダクト12を連通してもよ
い。
【0013】なお、前記排水ダクト12の排水口17下
方に略垂直方向の直線部121を設けることが後述する
理由により好ましい。
【0014】また、本考案の池水槽浄化装置10の排水
ダクト12の一端を密閉し、あるいは排水ダクト12の
一端を密閉式の集水タンク24に連通し、前記排水ダク
ト12内の水又は密閉式の集水タンク24内の水を排水
する排水ポンプ16を設けることができる。
【0015】また、本考案の池水槽浄化装置10の排水
ダクト12の一端を、上縁が前記池水槽11内の最高水
位以上の高さを有し且つ池水槽11内の水を流入可能な
深さを有する集水タンク15に連通し、該集水タンク1
5の上面を外気と連通すると共に、開放式の前記集水タ
ンク15内の水を排水する排水ポンプ16を設けること
ができる。
【0016】また、本考案の池水槽浄化装置10の排水
ダクト12の一端を密閉し或いは開放式又は密閉式の集
水タンク15、24に連通し、該排水ダクト12内の
水、開放式又は密閉式の集水タンク15、24内の水を
排水する排水用バルブ18を設けることができる。
【0017】
【作用】上記のように構成された池水槽浄化装置10の
池水槽11内の水を排水ダクト12から排水していない
状態では、ダストバスケット13はフロート14の浮力
によりダストバスケット13の上縁が水面上に浮上して
いる。池水槽11内の水が排水ダクト12から排水され
て排水ダクト12内に水流が発生すると、池水槽11か
らの流水はダストバスケット13の網状体を通過してダ
ストバスケット13を下方へ押圧して排水ダクト12へ
流入する。この水流による押圧力はフロート14の浮力
に抗してダストバスケット13を沈下させ、ダストバス
ケット13の上周縁が排水口17の周縁に係止してダス
トバスケット13は停止する。池水槽11内のゴミや水
面の浮遊物は流水に流されてダストバスケット13の上
面開口からダストバスケット13内に収納される。
【0018】次いで、排水を停止して排水ダクト12内
の水流がなくなると、ダストバスケット13はフロート
14の浮力により上昇しダストバスケット13の上縁が
水面上へ浮上するので、ダストバスケット13内に収納
されたゴミや浮遊物はダストバスケット13の上面開口
から池水槽11へ逆流しない。
【0019】ダストバスケット13内に収納されたゴミ
や浮遊物は池水槽11内からダストバスケット13を容
易に引き揚げて廃棄物処理場へ運び、廃棄される。この
ときダストバスケット13は障害となる逆止弁などの付
属物を設けてないのでダストバスケット13内のゴミは
容易に廃棄される。
【0020】また、前記池水槽11内の一側壁面側に堰
21を設け、該堰21と前記一側壁面間で排水ダクト1
2を形成し、該排水ダクト12の上端の排水口22を池
水槽11内の水面下付近に設けると、池水槽11内の水
面付近の水が排水ダクト12内に流入するので、多くの
水面の浮遊物がダストバスケット13内に収納され易く
なる。
【0021】また、排水ダクト12の一端を密閉した池
水槽浄化装置10、又は密閉式の集水タンク24に連通
した池水槽浄化装置10は、排水ポンプ16の運転を開
始又は停止したり、排水用バルブ18を開閉することに
より排水ダクト12内に水流を発生又は停止し、そのた
めダストバスケット13が前述したように上下動する。
【0022】また、排水ダクト12の一端を開放式の集
水タンク15に連通した池水槽浄化装置10は、排水ポ
ンプ16を運転しない状態或いは排水用バルブ18を閉
塞した状態では、集水タンク15の水位が池水槽11の
水位と同じであるために排水ダクト12内に水流は発生
せず、排水ポンプ16を運転開始或いは排水用バルブ1
8を開放して集水タンク15内の水を排水すると、集水
タンク15の水位が下がり池水槽11の水位との違いに
よる圧力差が生じるために池水槽11の水が排水ダクト
12を経て集水タンク15へ流出し、排水ダクト12内
に水流が発生するので、ダストバスケット13が前述し
たように上下動する。
【0023】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1において、11は、人工池や水槽などの池水槽であ
る。この池水槽11の底面に排水口17を設け、この排
水口17に排水ダクト12の一端を連通し、他端は池水
槽11の近くに設けた集水タンク15に連結している。
前記集水タンク15は上面が開口して外気と連通してい
る開放式の集水タンクで、集水タンク15内の水を外部
へ排水する排水ポンプ16を設けている。なお、集水タ
ンク15は上面を図示せざる上面壁で閉塞し、この上面
壁に外気との通気口を設けて集水タンク15内を外気に
連通することもできる。
【0024】前記集水タンク15は上縁が池水槽11の
最高水位以上の高さを有しており、且つ池水槽11内の
水を流入可能な深さを有しており、好ましくは底縁が
水槽11の底面より深くし、池水槽11内の水を全て集
水タンク15内に流入できるように設けるとよい。
【0025】さらに、前記排水口17は、図2において
池水槽11の一側壁面に近い位置に設けているが、排水
口17を設ける位置は任意であり限定されず、後述する
ダストバスケット13でゴミを捕集しやすい最適な位置
に設けることができる。
【0026】また、前記排水ダクト12は排水口17の
直下に略垂直方向の直線部121を形成しているので、
この直線部121内を後述するダストバスケット13が
スムーズに上下動する。
【0027】13は、水中のゴミを捕集可能な網状体で
成るダストバスケットで、図2では排水口17の平面形
状が矩形状を成しているので、ダストバスケット13は
排水口17の形状に対応して矩形状を成す上面開口を形
成し、上下方向の各水平断面形状は排水ダクト12の直
線部121内に挿入可能に形成されている。そしてダス
トバスケット13の上周縁は排水口17の周縁に係止可
能に設けている。さらに、ダストバスケット13の底面
には、前記排水ダクト12内に発生する水流により沈下
し且つ排水ダクト12内の水流の停止によりダストバス
ケット13の上縁を水面上へ浮上させる浮力を有するフ
ロート14を設けている。
【0028】フロート14はダストバスケット13の任
意の位置に設けることができるが、排水ダクト12に発
生した水流がダストバスケット13の網状体を通過する
ときフロート14が水流に抵抗する壁面の作用をし、水
流がダストバスケット13の底面のフロート14を下方
へ押圧するので、好ましくはフロート14をダストバス
ケット13の底面に設けるとよい。なお、フロート14
の設置位置にかかわらずダストバスケット13の底面に
流水を通過させない壁面を設けることができる。
【0029】また、前記排水口17の形状は任意の形状
でよく、これに伴ってダストバスケット13の上面開口
の形状は排水口17に対応して同形状に形成する。例え
ば、排水口17を円形にすると、ダストバスケット13
は排水口17の形状に対応して円形に形成し、ダストバ
スケット13の上周縁を排水口17の上縁に係止可能に
設ける。
【0030】なお、ダストバスケット13は、図1で
は、水平断面形状が下方に向けて小さくなるように形成
しているが、ダストバスケット13が排水ダクト12内
に挿入可能であれば同一断面形状であってもよい。すな
わち、ダストバスケット13の外周と排水口17間のす
き間をできだけ少なくするよう同一断面形状に形成すれ
ば、ダストバスケット13が沈下して排水口17に係止
するまでの僅かな時間的な遅れがあっても、池水槽11
内のゴミはダストバスケット13と排水口17間のすき
間から排水ダクト12へ流出しにくくなるという効果が
生じる。
【0031】なお、排水ダクト12内に水流が発生した
ときダストバスケット13がより速く沈下するために
は、ダストバスケット13の上縁が水面上に浮上してい
るとき、ダストバスケット13の下方部分が排水ダクト
12内に挿入された状態になっていることが望ましい。
なぜなら排水ダクト12内で発生する水流の押圧力をダ
ストバスケット13の底面で効率よく受けやすくするた
めである。しかも、ダストバスケット13の下方部分が
排水ダクト12内に常時挿入された状態であれば、ダス
トバスケット13の上縁が水面上に浮上しているときで
も、ダストバスケット13が排水口17の位置から外れ
て他の位置へ漂うことはない。
【0032】以下、上記実施例の作用を説明する。
【0033】排水ポンプ16を運転しない状態では、集
水タンク15の水位が池水槽11の水位と同じであるた
めに池水槽11内には水流がなく、ダストバスケット1
3は図1の二点鎖線で示すようにフロート14の浮力に
よりダストバスケット13の上縁が水面上に浮上してい
る。排水ポンプ16を運転開始して集水タンク15内の
水を外部へ排水すると、集水タンク15の水位が下り池
水槽11の水位との違いによる圧力差が生じるために池
水槽11の水が排水口17から排水ダクト12を経て集
水タンク15へ流出する。このとき池水槽11内に発生
した水流はダストバスケット13の網状体を通過して排
水ダクト12へ流入するときダストバスケット13の底
面のフロート14を下方へ押圧する。この押圧力はフロ
ート14の浮力に抗してダストバスケット13を沈下さ
せ、ダストバスケット13の上周縁が排水口17の周縁
に係止してダストバスケット13は停止する。池水槽1
1内の流水と共に流れる池水槽11内のゴミがダストバ
スケット13の上面開口から流れ込みダストバスケット
13内に収納される。一方、水面の浮遊物は際立った移
動ではないが比較的多くダストバスケット13の上方位
置に移動してくる。
【0034】次いで、排水ポンプ16の運転を停止する
と、集水タンク15の水位が上昇し池水槽11の水位と
同位置に達したとき排水ダクト12内の水流が停止す
る。すると、ダストバスケット13はフロート14の浮
力により上昇しダストバスケット13の上縁が水面上へ
浮上するので、ダストバスケット13の上方の水面の浮
遊物はダストバスケット13内に収納され、且つダスト
バスケット13内のゴミや浮遊物がダストバスケット1
3の上面開口から池水槽11内へ逆流することがない。
【0035】ダストバスケット13内に収納されたゴミ
や浮遊物を除去するときは、池水槽11内からダストバ
スケット13を容易に引き揚げて廃棄物処理場へ運び廃
棄する。
【0036】なお、ダストバスケット13を引き揚げ易
くするためにダストバスケット13の上縁に把手を設け
るとよい。さらにダストバスケット13はゴミを廃棄す
るときの障害となる逆止弁などの付属物を設けてないの
でダストバスケット13内のゴミは容易に廃棄される。
【0037】次に、他の実施例について図3及び図4を
参照して上述実施例と同様の部分は省略して説明する。
【0038】図4に示すように、池水槽11の一側壁面
の一部を水平断面で三方を囲む堰21を設けて池水槽1
1の一部を隔離した排水ダクトを形成し、この排水ダク
トに池水槽11の一側壁に設けた排水ダクト12を連通
している。しかも前記堰21の上端縁と同じ高さで池水
槽11の側壁面に段付部23を形成し、この段付部23
と堰21の上端縁で排水口22を形成し、この排水口2
2は池水槽11の水面下にしかも水面付近に位置してお
り、排水口22の直下には略垂直方向の直線部121が
形成されている。そして、前述実施例と同様に、前記直
線部121内を上下動するダストバスケット13を設け
る。
【0039】したがって、排水ダクト12内に水流が生
じていないときは図3の二点鎖線で示すようにダストバ
スケット13の上縁が水面上へ浮上しているが、排水ダ
クト12内に水流が発生するとダストバスケット13は
沈下し、ダストバスケット13の上周縁が堰21の上端
の排水口22の周縁に係止する。前記排水口22の位置
が水面に近い位置であるので比較的水面に近い水が排水
口22内に流入し、前述実施例と比較すると、はるかに
大量の水面上の浮遊物が効率よくダストバスケット13
内に流れ込み収納される。
【0040】排水ダクト12内の水流が停止すると、ダ
ストバスケット13はフロート14の浮力により上昇し
ダストバスケット13の上縁が水面上へ浮上するのでダ
ストバスケット13内に収納されたゴミや浮遊物は池水
槽11へ逆流せず確実にダストバスケット13内に収納
される。
【0041】また、池水槽11が沈殿池のように大きい
場合は、図5に示すように、池水槽11内に池水槽11
の一側壁面に平行に対峙した堰21を設けて池水槽11
の一部を隔離して、池水槽11の一側壁面の横方向全長
に及ぶ大きな排水ダクトを形成することができる。前記
堰21の上端縁は池水槽11の水面下付近に位置させ、
堰21の上端縁と同じ高さで池水槽11の側壁面に段付
部23を形成し、この段付部23と前記堰21の上端縁
とで前記排水ダクトの排水口22を形成し、排水口22
の直下には略垂直方向の直線部121が形成されてい
る。さらに、堰21の下端は図3に示すように池水槽1
1の底面に連結しており、この大きな排水ダクトは池水
槽11の一側壁又は底面に設けた排水ダクト12に連通
している。
【0042】なお、前記排水ダクトの他の例として池水
槽11の側壁面の上方に横方向に長い排水溝路のような
排水ダクトを突設することができる。すなわち、池水槽
11の側壁面から横方向に排水ダクトの底面壁を突設
し、この底面壁に堰21の下端を連結して排水ダクトを
形成することができる。
【0043】そして、前述実施例と同様に、前記直線部
121内を上下動するダストバスケット13を設ける。
ダストバスケット13は、図5に示すように、ダストバ
スケット13の上周縁が大きな排水ダクトの排水口22
の周縁に係止するように形成したものであるので、必然
的に大きくなるが、ダストバスケット13をクレーンな
どのように吊り揚げて移動する装置を用いてダストバス
ケット13内のゴミや浮遊物を廃棄すればよい。なお、
この廃棄処理を容易にするために、複数の小型のダスト
バスケット13を前記排水ダクト内に装着することがで
き、さらに前記複数の小型のダストバスケット13を案
内するガイド壁を排水ダクト内に設けることができる。
なお、この実施例の作用は前記実施例と同様であるが、
沈殿池などのように大量の水面の浮遊物を効率よく処理
することができる。
【0044】次に、前述実施例における集水タンク15
や排水ポンプ16などの排水装置の他の例について、図
6及び図7を参照して説明する。
【0045】図6において、集水タンク24は密閉式の
タンクであり、この密閉式の集水タンク24内の水を排
水する排水ポンプ16を設けている。池水槽11の排水
ダクト12と集水タンク24とを管25で水密に連結し
ており、前述実施例のようなタンクの上面が外気と連通
する集水タンク15とは異なり、前記密閉式の集水タン
ク24の高さあるいは設置位置は任意に設けることがで
きる。排水ポンプ16を運転開始して集水タンク24内
の水を排水すると、池水槽11の水は排水ダクト12を
経て集水タンク24内へと流出するので、排水ダクト1
2内の水流によりダストバスケット13が沈下し、排水
ポンプ16の運転を停止すると、排水ダクト12の水流
は停止するのでダストバスケット13が浮上し、前述実
施例と同様の作用をする。
【0046】また、上記密閉式の集水タンク24を設け
た実施例と同様の原理から、集水タンク24を設けずに
池水槽11の排水ダクト12の一端を密閉し、排水ダク
ト12内の水を排水する排水ポンプ16を設けることが
できる。
【0047】図7において、18は排水用バルブで、池
水槽11の排水ダクト12の一端を蓋19で密閉し、こ
の蓋19に連通する管27に前記排水用バルブ18を介
設し、管27の一端から流出する水を排水する排水溝2
6を設けている。排水用バルブ18を開放して排水ダク
ト12内の水を排水すると、池水槽11の水が排水ダク
ト12を経て流出し、前述実施例と同様に排水ダクト1
2内の水流によりダストバスケット13が上下動して池
水槽11内のゴミや浮遊物を捕集する。
【0048】また、前記排水用バルブ18を、図7の場
合と同様に、上述の密閉式の集水タンク24や上面が外
気と連通している集水タンク15の壁面に設けることも
できる。この場合、排水用バルブ18から水が流出する
原理は、上述実施例の排水ポンプ16による強制的な揚
水作用とは異なり、池水槽11の水位との圧力差による
ので、排水用バルブ18は池水槽11内の水位より下方
位置に設け、好ましくは池水槽11の底面より下方位置
に設ける。
【0049】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0050】(1) 池水槽の水面下方に排水口を備えた排
水ダクトを連通すると共に、前記排水ダクト内に発生す
る水流により沈下し且つ排水ダクト内の水流の停止によ
り上縁を水面上へ浮上させる浮力を有するフロートを備
えるダストバスケットを設け、且つダストバスケットの
上周縁を排水口の周縁に係止可能に設けたので、池水槽
の水を排水すると、排水口をダストバスケットで覆い、
排水流と共に流れるゴミや浮遊物は確実にダストバスケ
ット内に収納され、排水流が停止すると、ダストバスケ
ットの上縁は水面上へ浮上するために、収納されたゴミ
や浮遊物を池水槽内へ逆流させることなく確実に収納で
きた。
【0051】(2) しかも、ダストバスケットは池水槽か
ら引き揚げるだけでよく、逆止弁などの障害となる付属
物が無いので、ダストバスケット内のゴミや浮遊物を容
易に廃棄できた。
【0052】(3) 排水ダクトを池水槽内の水面下に設
け、排水ダクトの排水口を水面付近に設けたので、比較
的水面付近の水が排水ダクト内に流れ込むため、多くの
水面の浮遊物を効率よくダストバスケット内に収納でき
た。
【0053】(4) 前記池水槽内の一側壁面側に堰を設
け、該堰と前記一側壁面間で排水ダクトを形成したの
で、沈殿池などの大きな池水槽にも適用でき、大量の浮
遊物を容易に収納し、且つ容易に廃棄できた。
【0054】(5) 前記池水槽の底面に排水口を設け、該
排水口に排水ダクトを連通したので、排水口は任意の位
置に設けることができるため、ゴミを捕集しやすい最適
な位置に本考案の装置を設けることができた。
【0055】(6) 前記排水ダクトの排水口下方に略垂直
方向の直線部を設けたので、ダストバスケットが排水ダ
クトの直線部内をスムーズに上昇及び下降できる池水槽
浄化装置を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の全体を示す概略断面図
【図2】本考案の全体を示す図1の平面図
【図3】本考案の他の実施例の全体を示す概略断面図
【図4】本考案の他の実施例の全体を示す図3の平面図
【図5】本考案のさらに他の実施例の全体を示す平面図
【図6】本考案の排水装置の他の実施例を示す概略断面
【図7】本考案の排水装置のさらに他の実施例を示す概
略断面図
【符号の説明】
10 池水槽浄化装置 11 池水槽 12 排水ダクト 13 ダストバスケット 14 フロート 15 集水タンク(開放式の) 16 排水ポンプ 17 排水口 18 排水用バルブ 19 蓋 21 堰 22 排水口 23 段付部 24 集水タンク(密閉式の) 25 管 26 排水溝 27 管 121 直線部(排水ダクトの)

Claims (8)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 池水槽の水面下方に排水口を備えた排水
    ダクトを連通すると共に、前記排水ダクト内に発生する
    水流により沈下し且つ排水ダクト内の水流の停止により
    上縁を水面上へ浮上させる浮力を有するフロートを備え
    るダストバスケットを設け、且つダストバスケットの上
    周縁を排水口の周縁に係止可能に設けたことを特徴とす
    る池水槽浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記排水ダクトを池水槽内の水面下に設
    け、排水ダクトの排水口を水面付近に位置させた請求項
    1記載の池水槽浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記池水槽内の一側壁面側に堰を設け、
    該堰と前記一側壁面間で排水ダクトを形成した請求項1
    又は2記載の池水槽浄化装置。
  4. 【請求項4】 前記池水槽の底面に排水口を設け、該排
    水口に排水ダクトを連通した請求項1記載の池水槽浄化
    装置。
  5. 【請求項5】 前記排水ダクトの排水口下方に略垂直方
    向の直線部を設けた請求項1、2、3又は4記載の池水
    槽浄化装置。
  6. 【請求項6】 池水槽浄化装置の排水ダクトの一端を密
    閉し、あるいは排水ダクトの一端を密閉式集水タンクに
    連通し、前記排水ダクト内の水又は密閉式集水タンク内
    の水を排水する排水ポンプを設けたことを特徴とする請
    求項1〜5いづれか一つに記載の池水槽浄化装置。
  7. 【請求項7】 池水槽浄化装置の排水ダクトの一端を、
    上縁が前記池水槽内の最高水位以上の高さを有し且つ池
    水槽内の水を流入可能な深さを有する集水タンクに連通
    し、該集水タンクの上面を外気と連通すると共に、開放
    式の前記集水タンク内の水を排水する排水ポンプを設け
    たことを特徴とする請求項1〜5いづれか一つに記載の
    池水槽浄化装置。
  8. 【請求項8】 池水槽浄化装置の排水ダクトの一端を密
    閉し、或いは排水ダクトの一端を開放式又は密閉式の集
    水タンクに連通し、前記排水ダクト内の水、あるいは開
    放式又は密閉式の集水タンク内の水を排水する排水用バ
    ルブを設けたことを特徴とする請求項1〜5いづれか一
    つに記載の池水槽浄化装置。
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