JP2571384Y2 - 大空間向消火システム - Google Patents

大空間向消火システム

Info

Publication number
JP2571384Y2
JP2571384Y2 JP5553892U JP5553892U JP2571384Y2 JP 2571384 Y2 JP2571384 Y2 JP 2571384Y2 JP 5553892 U JP5553892 U JP 5553892U JP 5553892 U JP5553892 U JP 5553892U JP 2571384 Y2 JP2571384 Y2 JP 2571384Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fire
water discharge
water
gun
inclination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5553892U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH069659U (ja
Inventor
賢司 加藤
照夫 岩田
薫 田辺
淳一 成宮
直哉 松岡
裕史 島
敦 万本
利幸 小沢
好章 不破
賢昭 外村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hochiki Corp filed Critical Hochiki Corp
Priority to JP5553892U priority Critical patent/JP2571384Y2/ja
Publication of JPH069659U publication Critical patent/JPH069659U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2571384Y2 publication Critical patent/JP2571384Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、スポーツ施設やコンベ
ンション施設等の大規模な大空間構造物の防災施設に用
いられる大空間向消火システムに係わり、詳しくは火災
位置を検出する火災検出器と、放水を行う放水銃と、火
災検出器から得られる情報に基づいて放水銃を制御する
監視制御装置とから構成される大空間向消火システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建築物は高層化、大規模化の途を
たどり、上述したスポーツ施設やコンベンション施設等
の大規模な大空間構造物の建設が増加傾向にある。これ
らの大空間建造物は、多様な用途に供され、しかも多数
の人々を収容することから、その安全性が重要視され、
とりわけ防災設備の充実が急務となっている。
【0003】このような大空間構造物に対する防災設備
として、従来、大空間向消火システムが本案出願人によ
り既に開発されている。このシステムは、上述のように
火災位置を検出する火災検出器と、放水を行う放水銃
と、火災検出器から得られる情報に基づいて放水銃を制
御する監視制御装置とから構成されており、監視制御装
置は火災検出器により火災位置を検出(例えば、走査に
よって火災位置を検出)し、この検出結果を演算処理
し、その演算結果に基づいて放水銃の方向付けを行うと
ともに、放水圧力を決定する。そして、放水銃の方向付
け、および放水圧力が決定されると、操作担当者が監視
制御装置の放水銃操作盤に設けられているキースイッチ
を操作することにより、放水が開始される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、従来の大空
間向消火システムにおいては次のような問題点があっ
た。すなわち、火災検出器や、放水銃を取り付ける設置
台および設置台への取り付けに精度が要求されるにもか
かわらず、設置台の老朽化等により傾きが生じた場合に
放水銃の方向付け精度が低下してしまう恐れがある。例
えば、80m放水する放水銃が、角度が1度ずれるだけ
で散布位置が±4〜8mずれることになる。これに対し
て、従来は角度および左右の精度のずれは、手動にて補
正していた。定期的な点検時(例えば、消防法に基づく
定期点検時)に補正を行うにしても、その間に大きくず
れると、放水位置がずれてします。一方、走査型の火災
検出器では角度や左右の精度のずれは、メンテナンス時
に再調整することで対処していた。しかし、例えば高さ
20m、警戒区域半径200mを監視している場合、角
度が1°ずれると、±40mも検出位置がずれてしま
う。したがって、結果的に火災位置に対して放水位置が
ずれることになる。
【0005】そこで本考案は、火災検出器や、放水銃が
施工時の取り付け状態から傾いたことを知ることができ
る大空間向消火システムを提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案による大空間向消火システムは、火災位置を検出
する火災検出手段と、放水を行う放水手段と、火災検出
手段より得られる火災位置情報に基づいて前記放水手段
の方向付け制御を行う放水制御手段とを備えた大空間向
消火システムにおいて、前記火災検出手段あるいは前記
放水手段のうちの少なくとも1つの傾きを検出する傾き
検出手段と、前記火災検出手段あるいは前記放水手段の
うちの少なくとも1つの傾きが検出されたときに報知を
行う報知手段と、を設けたことを特徴とする。
【0007】また、好ましい態様として、前記報知手段
は、前記火災検出手段あるいは前記放水手段のうちの少
なくとも1つが傾いたことを報知する内容の情報を、文
字表示、図形表示、音声出力のうちの少なくとも1つ、
あるいはこれらの2つ以上を組み合わせて報知すること
を特徴とする。
【0008】
【作用】本考案では、火災検出手段または放水手段が施
工時の状態(すなわち、水平かつ所定方向の初期設置状
態)から傾くと、この傾きが傾き検出手段によって検出
され、その結果が報知手段に入力される。これにより火
災検出手段(火災検出器)または放水手段(放水銃)が
傾いたことを知らせる報知が行われる。この場合、火災
検出手段または放水手段が傾いたことを示す内容が表示
手段にて表示されるか、または、火災検出手段または放
水手段が傾いたことを示す内容の音声メッセージが音声
合成手段により出力される。あるいは、文字による表示
と音声メッセージの出力とが一緒に行われる。
【0009】したがって、上記報知内容を監視員が知る
ことにより、火災検出手段が施工時の取り付け状態から
傾くことによる火災検出位置のずれ(最終的には、放水
手段の方向付けのずれ)や、放水手段自体が施工時の水
平な取り付け状態から傾くことによる放水ずれが容易に
分かり、定期的点検を待たずに、適切な対応を取ること
ができ、火災に対する備えが十分なものになる。
【0010】
【実施例】以下、本考案を図面に基づいて説明する。図
1は本考案に係る大空間向消火システムの一実施例を示
す構成図である。この図において、1は放水銃であり、
架台2の上に水平回動部3を介して水平方向に回動自在
に装着されている。また、放水銃1は垂直方向に対して
最大飛距離を与える仰角θ(例えば25°前後)をもっ
て角度付けされている。
【0011】放水銃1には消火ポンプ(図示略)で加圧
された消火用水が二次側給水配管5Aを通して供給され
るとともに、空気配管6を通して圧縮空気が供給され
る。空気配管6から供給された圧縮空気は放水銃1内に
おける消火用水の周囲に吹き込まれ、この圧縮空気の吹
き込みにより、低い放水圧力および少ない放水量で長距
離および広散布領域が確保できる。
【0012】7は電動弁であり、放水圧力の制御に使用
される。この電動弁7は二次側給水配管5Aと一次側給
水配管5Bとの接続部分に取り付けられており、放水圧
力制御部8により開閉制御される。9は圧力センサであ
り、その検出部分が二次側給水配管5A内に挿入されて
おり、二次側給水配管5A内の放水圧力を検出する。
【0013】放水圧力制御部8は、上記電動弁7の開閉
制御を行って放水圧力の調整を行い、放水銃1の放水距
離を制御する。この場合、放水圧力制御部8は後述する
放水銃操作盤10より供給される設定放水距離に応じた
設定圧力信号Piと、圧力センサ9により検出された放
水圧力Pとの偏差をとり、この偏差を増幅して電動弁7
に供給する。すなわち、圧力センサ9で検出する放水圧
力Pを設定圧力Piに保つフィードバック制御を行う。
【0014】11A,11Bは各々監視区域を走査して
火災発生位置を検出する火災検出器であり、例えば監視
区域を斜め上方から見渡せる場所に設置されている。火
災検出器11A,11Bとしては、例えば、検出部を水
平回りに所定ステップづつ断続的に回動走査させ、さら
に各ステップ毎に内蔵した反射鏡の垂直回転により垂直
方向の走査を行って火災による炎からの放射エネルギー
を検出する熱放射型のものが用いられる。
【0015】12Aはジャイロスコープ等を利用した傾
き検出器であり、架台2の水平回動部3に取り付けられ
ている。この場合、傾き検出器12Aの取り付けにあっ
ては、架台2の水平をとった後に、検出値が零になるよ
うに行う。この傾き検出器12Aの出力は放水銃操作盤
10に入力される。12B,12Cも傾き検出器12A
と同様の傾き検出器であり、火災検出器11A,11B
に取り付けられている。この場合も傾き検出器12B,
12Cの取り付けにあっては、火災検出器11A,11
Bの水平をとった後に、その検出値が零になるように行
う。これら傾き検出器12B,12Cの出力はそれぞれ
放水銃操作盤10に入力される。
【0016】ここで、図2は火災検出器11A,11B
への傾き検出器12B,12Cの取り付け状態を示す斜
視図である。この図に示すように、傾き検出器12B,
12Cは火災検出器11A,11Bの本体の下部側面
(図面手前側)に取り付けられている。
【0017】図1に戻り、13はスピーカであり、放水
銃操作盤10より音声信号が供給される。14はCRT
等を使用したモニタであり、放水銃操作盤10より映像
信号が供給される。
【0018】上述した放水銃1およびこれに付属する機
器(架台2、水平回動部3、一次側給水配管5B、二次
側給水配管5A、空気配管6、電動弁7、放水圧力制御
部8、圧力センサ9、傾き検出器12A〜12Cおよび
火災検出器11A,11B)と同様のものが他に3台分
設けられており、それぞれ放水銃操作盤10により制御
される。
【0019】放水銃操作盤10は、大空間向消火システ
ム各部を制御するものであり、上記火災検出器11A,
11Bより出力される検出信号に基づいて火災位置を確
認すると、その位置に消火水が散布されるように放水銃
1の方向付けを行うとともに、設定放水距離に応じた設
定圧力信号Piを放水圧力制御部8に供給する。
【0020】この場合、放水銃操作盤10は、通常の監
視状態ではモニタ14の表示画面に例えば図4に示すよ
うに警戒区域の平面図16を表示し、さらに、この警戒
区域平面図16の中に放水銃1の設定位置を示すマーク
18a〜18dを併せて表示する。そして、この状態で
例えば通常時作動している火災検出器11A,11Bに
て火災を検出すると、火源位置を示す水平走査角θと垂
直走査角αで定まる火源位置を警戒区域平面図16の中
に火源位置マーク20として表示する。
【0021】また、放水銃操作盤10は、傾き検出器1
2A〜12Cより出力される検出信号に基づいて放水銃
1および火災検出器11A,11Bの傾きを検出し、そ
の検出値が所定範囲を超えた判断すると、その旨を報知
するためにスピーカ13より警報メッセージを出力する
とともに、モニタ14に警報表示を行う。例えば火災検
出器11Aが所定の範囲を超えて傾いた場合、『火災検
出器11Aが傾いています。点検して下さい』という内
容を音声と文字で報知する。
【0022】なお、先に述べたように、放水銃1の角度
が1度ずれるだけで消火水の散布領域が±4〜8mずれ
てしまうことから、放水銃1および火災検出器11A,
11Bの傾きの許容範囲は、±4m以内に収まる傾きの
範囲である。但し、必ずしもこの値に限定されるもので
はない。
【0023】図1に戻り、放水銃操作盤10の前面左パ
ネルLP上には、監視区域に設定されている4台の放水
銃1のいずれか一つを選択するための銃切替釦22と、
放水距離を遠距離、中距離、近距離の3段階に切替える
ための距離設定釦23と、放水銃1を右または左回りに
回動操作するための回動操作釦24がそれぞれ取り付け
られている。また、前面右パネルRP上には、放水の起
動停止を行うためのキースイッチ25が取り付けられて
いる。この場合、図示せぬキーを差し込んだ「定位」の
位置からキーを「放水」の位置に設定すると、選択した
放水銃1から放水が開始される。そして、「放水」の位
置から反時計回りにキーを動かし、「停止」の位置に設
定すると、放水が停止する。
【0024】次に、図3は放水銃操作盤10の構成を示
すブロック図である。この図において、30はCPU
(中央処理装置)、31はROM(リードオンリメモ
リ)、32はワーキングRAM(ランダムアクセスメモ
リ)である。この場合、ROM31にはCPU30を制
御するためのプログラムが書き込まれている。また、ワ
ーキングRAM32はCPU30の動作において使用さ
れる。
【0025】33は表示制御部であり、CPU30によ
り作成された表示データを入力し、この表示データに基
づいてモニタ14における表示制御を行う。34は上記
銃切替釦22、距離設定釦23、回動操作釦24および
キースイッチ25等で構成されるスイッチ部である。3
5はI/O(入出力)部であり、CPU30と水平回動
部3、放水圧力制御部8、火災検出器11A,11B、
および、傾きセンサ12A〜12Cとの間の信号の授受
を行う。
【0026】上記放水銃1は放水手段に対応する。ま
た、上記放水銃操作盤10は放水制御手段に対応する。
また、上記火災検出器11A,11Bは火災検出手段に
対応する。また、上記傾き検出器12A〜12Cは傾き
検出手段に対応する。また、上記放水銃操作盤10、上
記スピーカ13および上記モニタ14は報知手段100
を構成する。
【0027】このように構成された大空間向消火システ
ムにおいて、その放水銃1および火災検出器11A,1
1Bの傾き検出処理について図5に示すフローチャート
を参照しながら説明する。なお、この傾き検出処理は1
分毎に割込み処理として実行される。
【0028】システムに電源を投入した後、まず、ステ
ップS1で傾き検出器12Aの出力を読み込む。次い
で、ステップS2で読み込んだ傾きの度合いを示す検出
値が所定の範囲(傾きの許容範囲)内であるか否かの判
定を行い、範囲内であると判断すると、ステップS3へ
進む。他方、範囲外であると判断するとステップS4で
表示・音声処理を行う。なお、傾く原因としては、例え
ば地震による機器の移動、気温変化に伴う建物のゆがみ
などがある。一方、メンテナンスとしては、例えば6ヵ
月毎の周期で行うことが多く、このとき仮火災を想定し
て火災検出器を実際に作動させて火災検出位置の確認を
行う。
【0029】ステップS4に進むと、警報メッセージを
出力するための音声データを作成するとともに、警報メ
ッセージを表示するための表示データを作成する。そし
て、音声データを音声合成部36に供給し、表示データ
を表示制御部33に供給する。これにより、音声合成部
36にて音声の合成および組み合わせが行われ、さらに
音声信号に変換されて増幅部37に供給され、スピーカ
13より音声メッセージ(例えば『放水銃1が傾いてい
ます。点検して下さい。』)が出力される。また、表示
制御部33にてドットデータに変換されてモニタ14に
供給される。これにより、モニタ14に一連の文字(例
えば『放水銃1が傾いています。点検して下さい!』)
が点滅表示される。
【0030】ステップS2の判定において、傾き検出器
12Aの検出値が所定の範囲内であると判断すると、ス
テップS3で傾き検出器12Bの出力を読み込む。そし
て、ステップS5で読み込んだ傾きの度合いを示す検出
値が所定の範囲内であるか否かの判定を行い、範囲内で
あると判断すると、ステップS6へ進む。他方、範囲外
であると判断するとステップS7で表示・音声処理を行
う。
【0031】ステップS7では、上述したステップS4
の処理と同様の処理が行われ、スピーカ13より音声メ
ッセージ(例えば『火災検出器11Aが傾いています。
点検して下さい。』)が出力され、さらにモニタ14に
一連の文字(例えば『火災検出器11Aが傾いていま
す。点検して下さい!』)が点滅表示される。
【0032】ステップS5の判定において、傾き検出器
12Bの検出値が所定の範囲内であると判断すると、ス
テップS6で傾き検出器12Cの出力を読み込む。次い
で、ステップS8で読み込んだ傾きの度合いを示す検出
値が所定の範囲内であるか否かの判定を行い、範囲内で
あると判断するとメインルーチン(火災検出、消火処
理)へ戻る。他方、範囲外であると判断すると、ステッ
プS9で表示・音声処理を行う。
【0033】ステップS9でも上述したステップS4,
7の処理と同様の処理が行われ、スピーカ13より音声
メッセージ(例えば『火災検出器11Bが傾いていま
す。点検して下さい』)が出力され、さらにモニタ14
に一連の文字(例えば『火災検出器11Bが傾いていま
す。点検して下さい!』)が点滅表示される。したがっ
て、本実施例特有の効果としては、例えば放水銃1、火
災検出器11A、11Bの設置台、あるいは放水銃1、
火災検出器11A、11B自体の取り付け精度が比較的
よくなくても、傾きが報知されるので、その度、傾きの
補正処置をとることができるので、当初から厳しい精度
のもとで設置しなくて済むという利点がある。
【0034】なお、上記実施例では、傾き検出器12A
〜12Cとしてジャイロスコープ等を利用したものを用
いたが、傾きが検出できるものであればどのようなもの
でも使用が可能である。なお、ジャイロスコープであれ
ば、水平のみならず3次元的に傾きを検出でき、しかも
非常に精度が高いという特徴があるが、その反面コスト
が高くなりがちである。そのため、コスト面を考慮する
と、例えば水平器と、水準器とを備えた傾き検出器であ
って、ある一点から重りを吊るし、検出器本体が傾斜す
ると、この重りの吊るしている線材が検出器本体の電極
に接触することで、水平でなくなったと判断するような
タイプであってもよい。このようなタイプは簡易に製作
でき、低コストであるという利点がある。
【0035】また、上記実施例では、放水銃1、火災検
出器11A,11Bの傾きを音声メッセージと文字で報
知するようにしたが、一方でも構わないし、さらにこれ
以外に図形でもよい。あるいは、これら3つの情報のう
ちのいずれか2つ以上のものを組み合わせて報知を行っ
てもよい。
【0036】また、上記実施例では、放水銃1、火災検
出器11A,11Bの傾きが所定範囲から逸脱したとき
に報知を行うようにしたが、所定範囲を設けることな
く、少しでも傾いたときに報知を行うようにしても良
い。
【0037】また、上記実施例では、放水銃1、火災検
出器11A,11Bがそれぞれ傾いた場合に音声メッセ
ージで出力するとともに、文字で表示するようにした
が、これら報知を行う以外、自動的に傾きを修正できる
機能を持たせるようにしても良い。
【0038】
【考案の効果】本考案によれば、放水銃や、火災検出器
の施工時における取り付け状態から傾いた場合に、その
状況を音声または文字表示による報知を行うようにした
ので、この報知内容を監視員が知ることにより、火災検
出手段が施工時の取り付け状態から傾くことによる火災
位置検出のずれ(すなわち、放水手段の方向付けのず
れ)や、放水手段自体が施工時の水平な取り付け状態か
ら傾くことによる方向ずれ(放水ずれ)を容易に判断す
ることができ、その後の適切な対応を取ることができ
る。例えば、速やかにずれを補正する処置をとることが
でき、定期的なメンテナンス時期を待たずに、火災に対
する備えを十分なものとすることができる。その結果、
より確実な火災予防となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る大空間向消火システムの一実施例
を示す構成図である。
【図2】同実施例の大空間向消火システムの傾き検出器
の火災検出器への取り付け例を示す側面図である。
【図3】同実施例の大空間向消火システムの構成を示す
ブロック図である。
【図4】同実施例の大空間向消火システムのモニタに映
し出される映像を示す平面図である。
【図5】同実施例の大空間向消火システムの傾き検出処
理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 放水銃(放水手段) 10 放水銃操作盤(放水制御手段) 11A,11B 火災検出器(火災検出手段) 12A〜12C 傾き検出器(傾き検出手段) 13 スピーカ 14 モニタ 30 CPU 31 ROM 32 ワーキングRAM 33 表示制御部 36 音声合成部 37 増幅部 100 報知手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 成宮 淳一 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (72)考案者 松岡 直哉 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (72)考案者 島 裕史 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (72)考案者 万本 敦 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (72)考案者 小沢 利幸 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (72)考案者 不破 好章 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (72)考案者 外村 賢昭 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A62C 31/00 - 31/28 A62C 37/00 - 37/50 G08B 17/12

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火災位置を検出する火災検出手段と、 放水を行う放水手段と、 火災検出手段より得られる火災位置情報に基づいて前記
    放水手段の方向付け制御を行う放水制御手段と、 を備えた大空間向消火システムにおいて、 前記火災検出手段あるいは前記放水手段のうちの少なく
    とも1つの傾きを検出する傾き検出手段と、 前記火災検出手段あるいは前記放水手段のうちの少なく
    とも1つの傾きが検出されたときに報知を行う報知手段
    と、 を設けたことを特徴とする大空間向消火システム。
  2. 【請求項2】 前記報知手段は、前記火災検出手段ある
    いは前記放水手段のうちの少なくとも1つが傾いたこと
    を報知する内容の情報を、文字表示、図形表示、音声出
    力のうちの少なくとも1つ、あるいはこれらの2つ以上
    を組み合わせて報知することを特徴とする請求項1記載
    の大空間向消火システム。
JP5553892U 1992-07-15 1992-07-15 大空間向消火システム Expired - Lifetime JP2571384Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5553892U JP2571384Y2 (ja) 1992-07-15 1992-07-15 大空間向消火システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5553892U JP2571384Y2 (ja) 1992-07-15 1992-07-15 大空間向消火システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH069659U JPH069659U (ja) 1994-02-08
JP2571384Y2 true JP2571384Y2 (ja) 1998-05-18

Family

ID=13001501

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5553892U Expired - Lifetime JP2571384Y2 (ja) 1992-07-15 1992-07-15 大空間向消火システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2571384Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8606373B2 (en) * 2009-04-22 2013-12-10 Elkhart Brass Manufacturing Company, Inc. Firefighting monitor and control system therefor

Also Published As

Publication number Publication date
JPH069659U (ja) 1994-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101957409B1 (ko) 지진 감지 및 자기진단 기능이 구비된 수배전반(고압반, 저압반, 전동기 제어반, 분전반)
JPS6357066A (ja) 放水ノズルのターゲット識別装置
US20190054333A1 (en) Autonomous fire locating and suppression apparatus and method
JP2005115796A (ja) 防災総合システム
KR102169077B1 (ko) 옥내소화전을 이용한 터널 진입 차단 장치 및 이를 포함하는 터널 화재 원격 자동화 소화 시스템
JP2571384Y2 (ja) 大空間向消火システム
KR101113418B1 (ko) 화재 감시기능을 갖는 건물용 자동 제어시스템의 제어방법
JPH0346776Y2 (ja)
JP2005115797A (ja) 火災報知設備
JP3025041B2 (ja) トンネル火災検知システム
JPH10258136A (ja) 火災検出消火システム
JP2005224524A (ja) 消火用液体放出ノズルの制御システム
JPH05277204A (ja) 放水銃による消火システム
JP2880460B2 (ja) 都市防災用監視装置
JP4013107B2 (ja) 防災システム
JPH0631009A (ja) 大空間向消火システム
JPH069654U (ja) 大空間向消火システム
JPH11206906A (ja) 消火設備の放水予定範囲表示装置
JP3733519B2 (ja) 防災システム
JPH0519427B2 (ja)
KR102143296B1 (ko) 산업 안전 led 프로젝터
JP2000093540A (ja) 消火設備の消火装置選択システム
KR200378125Y1 (ko) 다중 방식에 의한 옥내외 공간 전용 화재감지장치
KR20190116019A (ko) 재난현장 모니터링 시스템
JPH08266680A (ja) 自動消火装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080220

Year of fee payment: 10