JP2571235Y2 - 電気自動車用空調装置 - Google Patents

電気自動車用空調装置

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JP2571235Y2 JP3956292U JP3956292U JP2571235Y2 JP 2571235 Y2 JP2571235 Y2 JP 2571235Y2 JP 3956292 U JP3956292 U JP 3956292U JP 3956292 U JP3956292 U JP 3956292U JP 2571235 Y2 JP2571235 Y2 JP 2571235Y2
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實 竪本
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車載したバッテリの電
気エネルギを利用して車室内の冷暖房を行う電気自動車
用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内燃機関を駆動源とする自動車
は、その出力の一部を使用して車室内空調を行い、車室
内環境の向上を計っている。
【0003】しかし、車載したバッテリの電気エネルギ
をモータで駆動力に変えて走行する電気自動車は、バッ
テリ性能の都合上、一充電当りの走行距離や走行性能が
重視される段階にあり、車室内環境の向上に内燃機関を
駆動源とする自動車なみの配慮をする余裕がないのが現
状である。従って、従来の電気自動車においては、一般
にデフロスタ装置としての使用を主目的としたヒータ装
置が装備されているだけであり、クーラ装置を装備する
までには至っていない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、今後電気自
動車を広く普及させるためには、走行性能はもちろんの
こと、車室内環境等あらゆる面で内燃機関自動車なみに
性能を向上させる必要がある。
【0005】しかしながら、現状のバッテリ性能のまま
では、一充電当りの走行距離や動力性能を向上させよう
とするとバッテリの車載数を増すしかなく、これによる
車両重量の増加は走行性能に好ましいものではない。こ
のような状況において、電気自動車にヒータ装置やクー
ラ装置を装備する場合には、両装置の駆動源としても車
載バッテリを使用することになり、限られたバッテリ容
量を有効に使用する工夫が必要になる。ちなみに、40
km/Hで走行する時の消費電力が4kw程度となる電
気自動車にヒータ装置及びクーラ装置を装備すると、そ
の消費電力はいずれも1kw以上になると見込まれる。
従って、両装置を同時使用した走行を続けると消費電力
が倍増し、電気自動車の走行可能距離(一充電当り)は
略半減することになる。
【0006】そこで、本考案の目的は、限られたバッテ
リ要領を有効に利用し、走行可能距離の確保と車室内環
境の向上とを適度にバランスさせうるようにした、電気
自動車用空調装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、前述の課題を
解決するもので、車載したバッテリの電気エネルギで走
行する電気自動車に装備され、前記電気エネルギを利用
して車室内の冷暖房を行う電気自動車用空調装置におい
て、電気エネルギを熱交換して車室内暖房を行う電気式
のヒータ装置と、電動コンプレッサが供給する冷媒で車
室内冷房を行うクーラ装置と、該クーラ装置の作動を選
択するクーラスイッチと、前記ヒータ装置及びクーラ装
置の運転を制御するコントロールユニットとを具備し、
前記クーラスイッチで前記クーラ装置の作動を選択した
時には前記ヒータ装置の作動を停止して両者を同時運転
しないように構成したことを特徴とする電気自動車用空
調装置である。
【0008】
【作用】前述の手段によれば、クーラスイッチをONに
してクーラ装置の作動が選択されると、ヒータ装置は必
ず作動を停止する。このため、クーラ装置及びヒータ装
置は同時運転されることがなく、いずれか一方の装置が
必要に応じて選択運転されるので、大きな電力消費を伴
うことなく電気自動車の車室内環境を向上させることが
できる。また、誤操作による両装置の同時作動を防止で
きるため、限られたバッテリ容量を浪費して走行可能距
離が低減することもない。
【0009】
【実施例】本考案の一実施例を図1ないし図4に基づい
て説明する。
【0010】図1のブロック図において、1はブロアフ
ァン、2はクーラ装置(エバポレータ)、3はヒータ装
置を示しており、モータ1aによって運転されるブロア
ファン1で吸引した内気又は外気が、クーラ装置2及び
ヒータ装置3を通過して車室内へ吹出すようなダクト構
成になっている。この空調装置はコントロールユニット
4によって運転制御されるが、該コントロールユニット
には、インストルメントパネルの適所に配設された温度
設定レバー5、ブロアファンスイッチ6及びクーラスイ
ッチ7の他、クーラ装置2の出口近傍に配設されたエバ
ポレータ吹出温度センサ8、ヒータ装置3の出口適所に
配設された一対のヒータ吹出温度センサ9及び温度ヒュ
ーズ10が接続されている。また、本実施例のコントロ
ールユニット4に供給される電源は、複数のバッテリを
直列に接続して得られるDC240Vと、該DC240
Vを変圧したDC12Vのイグニッション(IG)ライ
ンの2系統である。なお、11は内外気切換ダンパ、1
2は温度調節ダンパ、13,14は吹出口切換ダンパで
ある。
【0011】図2は、図1に示した空調装置の概略配線
図で、温度設定レバー5の設定位置に応じて変化する抵
抗値がA/D変換器15を介してコントロールユニット
4へ入力され、この信号によってヒータ装置3の作動を
制御する。本実施例のヒータ装置3は、内燃機関車両で
用いられる水温式ヒータコアにて変えて、自己温度制御
機能を有するPTCヒータ(いわゆるセラミックヒー
タ)を3個(3a,3b,3c)使用し、スイッチ回路
16を介して後述する3段階の電流制御を可能にしてい
る。また、ヒータ吹出し温度センサ9はヒータ吹出し温
度の上限を規制するもので、たとえば2個の感温リード
スイッチ(ノーマルクローズタイプ)を直列に接続し
て、温風の当たるヒータ出口壁面に配設することによ
り、所定値以上の高温検出時にヒータ装置3への通電を
停止することができる。さらに、温度ヒューズ10は、
ヒータ装置3と直列に接続したもので、ヒータユニット
内部が異常に温度上昇した時に溶断し、ヒータへの通電
電流を直接遮断して火災を防止するものである。なお、
温度ヒューズ10の設置場所は一対のヒータ吹出温度セ
ンサ9の中間位置壁面が好ましく、この場合の両者の設
定温度は、ヒータ吹出温度センサ9を100℃とすれ
ば、温度ヒューズ10は120℃程度となる。
【0012】一方、クーラ装置3は、電動モータ2aで
駆動される電動コンプレッサ(図示省略)からエバポレ
ータへ供給される冷媒が外気又は内気と熱交換するもの
で、クーラON/OFF判別回路17からコントロール
ユニット4にクーラ装置ONの信号が入力された時に作
動する。このクーラ装置3の冷房能力を定める電動モー
タ2aの運転制御は、ヒータ装置3と共用である温度設
定レバー5の設定位置(抵抗値をA/D変換した信号)
及びエバポレータ吹出温度センサ8からA/D変換器1
8を介して入力される温度信号に基づいて、コントロー
ルユニット4からインバータ回路19へ出力される制御
信号によってなされる。なお、エバポレータ吹出温度セ
ンサ8としては、ディスク型サーミスタ等が好適であ
る。
【0013】また、本実施例のブロアファンスイッチ6
は3段階の強弱切換えが可能であり、該スイッチの設定
位置はブロアファンON/OFF判別回路20を介して
コントロールユニット4に入力される。なお、上述した
ヒータ装置3及びクーラ装置2の作動は、ブロアファン
スイッチ6が、その強弱に関係なくONである場合に限
られる。
【0014】次に、コントロールユニット4内の制御例
を図3のフローチャートに示して説明する。上述した空
調装置の作動開始にはブロアファン1の作動が必要条件
であり、このため、最初にブロアファンスイッチ6の設
定位置をチェックする。この時、ブロアファンスイッチ
6がOFFの位置に設定されていると、クーラ装置2及
びヒータ装置3はいずれも停止状態のままである。しか
し、ブロアファンスイッチ6がその強弱にかかわらずO
Nの位置(すなわちブロアファン1が運転状態)にあれ
ば、続いてクーラスイッチ7の設定位置をチェックす
る。
【0015】クーラスイッチ7がONに設定されている
場合は、乗員がクーラ装置3の作動が必要と判断したこ
とになり、ヒータ装置3の作動を必ず停止してからクー
ラ制御を開始する。このクーラ制御においては、温度設
定レバー5の設定位置に応じて定まる設定温度と、エバ
ポレータ吹出温度センサ8が検出する吹出し温度との差
(吹出し温度−設定温度)を計算し、その結果に基づい
たインバータ制御指令を出力する。すなわち、この温度
差が大きい時には電動モータ2aの回転数を大きくして
エバポレータへ供給される冷媒量を増加させ、反対に温
度差が小さい時には回転数を小さくして冷媒量を減少さ
せるように制御する。
【0016】これに対して、クーラスイッチ7がOFF
に設定されている場合は、乗員がクーラ装置2を作動さ
せる程暑くないと判断したことになり、クーラ装置2の
作動を停止してヒータ制御を開始する。このヒータ制御
においては、最初にヒータ吹出温度センサ9で検出した
温度をチェックし、この検出温度が所定値(たとえば1
00°C)を超えた高温でないことを確認する。続いて
温度設定レバー5の設定位置をチェックする。この温度
設定レバー5は、設定位置を抵抗Rの変化として示し、
該抵抗値Rが小さい程設定温度は低い。従って、抵抗値
Rが所定値(たとえば2.5KΩ)より大きい場合にヒ
ータ装置3を作動させ、抵抗値Rが所定値以下の場合は
ヒータ装置3の作動を停止する。なお、ヒータ吹出温度
センサ9が所定値を超えた高温を検出した場合は、すぐ
にヒータ装置3の作動を停止し、温度ヒューズ10が溶
断するような異常高温になるのを防止する。
【0017】また、図4のフローチャートは3個のヒー
タ装置3a,3b,3cを備えた場合のヒータ制御例を
示したもので、温度設定レバー5から出力される抵抗値
Rが2.5KΩ以下の場合はヒータ装置3を全て停止
し、2.5KΩ<R≦3.5KΩの場合は1個、3.5
KΩ<R≦4.5KΩの場合は2個、そして4.5KΩ
<Rの場合は3個全てに各々通電することにより、必要
に応じて3段階のきめ細かいヒータ制御を可能にしてい
る。なお、本実施例では3段階のヒータ制御としたが、
ヒータ装置の数を変えることによって、2段階あるいは
4段階以上の制御も可能なことは言うまでもない。
【0018】従って、上述した電気自動車用空調装置に
よれば、クーラスイッチ7のON/OFFから判断して
クーラ装置2又はヒータ装置3のいずれか一方しか作動
しないため、車室内の空調に要する電力を最少限にとど
めることができる。しかも、クーラ装置2のモータ制御
にインバータ回路を用い、かつ、ヒータ装置3を分割し
てきめ細かいヒータ制御を行うので、省電力と快適な車
室内環境を適度にバランスさせて両立できるようにな
る。
【0019】
【考案の効果】前述した本考案の電気自動車用空調装置
によれば、クーラ装置とヒータ装置の同時使用が防止さ
れ、限られたバッテリ容量を有効に利用して、走行可能
距離の確保と車室内環境の向上とを適度なバランスで達
成できるので、電気自動車の普及に大きな効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による電気自動車用空調装置の一実施例
を示すブロック図である。
【図2】図1の概略配線図である。
【図3】コントロールユニット内の制御例を示すフロー
チャートである。
【図4】3個のヒータ装置を設けた場合のヒータ装置制
御例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ブロアファン 2 クーラ装置(エバポレータ) 3 ヒータ装置 4 コントロールユニット 5 温度設定レバー 6 ブロアファンスイッチ 7 クーラスイッチ 8 エバポレータ吹出温度センサ 9 ヒータ吹出温度センサ 10 温度ヒューズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 名取 一雄 東京都調布市西つつじケ丘2丁目4番1 号 東京電力株式会社 技術研究所内 (72)考案者 藤原 昇 東京都調布市西つつじケ丘2丁目4番1 号 東京電力株式会社 技術研究所内

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車載したバッテリの電気エネルギで走行す
    る電気自動車に装備され、前記電気エネルギを利用して
    車室内の冷暖房を行う電気自動車用空調装置において、
    電気エネルギを熱交換して車室内暖房を行う電気式のヒ
    ータ装置と、電動コンプレッサが供給する冷媒で車室内
    冷房を行うクーラ装置と、該クーラ装置の作動を選択す
    るクーラスイッチと、前記ヒータ装置及びクーラ装置の
    運転を制御するコントロールユニットとを具備し、前記
    クーラスイッチで前記クーラ装置の作動を選択した時に
    は前記ヒータ装置の作動を停止して両者を同時運転しな
    いように構成したことを特徴とする電気自動車用空調装
    置。
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KR101219707B1 (ko) * 2011-05-24 2013-01-09 기아자동차주식회사 전기 버스의 공조 장치
JP5960458B2 (ja) * 2012-03-19 2016-08-02 株式会社日本クライメイトシステムズ 車両用空調装置
US9487062B2 (en) * 2012-10-19 2016-11-08 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Oil filled heater core
JP7228858B1 (ja) * 2022-01-13 2023-02-27 三菱製鋼株式会社 空気調和装置

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