JP2570927Y2 - ハブを有するカップリング - Google Patents

ハブを有するカップリング

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JP2570927Y2
JP2570927Y2 JP1991080345U JP8034591U JP2570927Y2 JP 2570927 Y2 JP2570927 Y2 JP 2570927Y2 JP 1991080345 U JP1991080345 U JP 1991080345U JP 8034591 U JP8034591 U JP 8034591U JP 2570927 Y2 JP2570927 Y2 JP 2570927Y2
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JP
Japan
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shaft
coupling
air vent
fitting hole
vent groove
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JP1991080345U
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JPH0522856U (ja
Inventor
泰史 桧山
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、内燃機関において
ウォータポンプの回転軸に流体式ファンカップリングの
駆動側ホィールを連結する場合に使用されるハブを有す
るカップリングに関する。
【0002】 従来、この種のウォータポンプの回転軸
にファンカップリングの駆動側ホィールを連結する場
合、例えば実開昭61−157125号公報に示すよう
なハブを有するカップリングが使用されている。このカ
ップリングを図3及び図4に基づいて説明すると、カッ
プリング20は軸部11とフランジ部12とを備えてい
る。このカップリング20には、軸部11と同心の軸嵌
入孔部13と、この軸嵌入孔部13内を外部に連通させ
る空気抜き孔15とが形成されている。この空気抜き孔
15は、軸嵌入孔部13内にウォータポンプの回転軸を
嵌入する際に内部の空気が圧縮されて回転軸が嵌入し難
くなるのを防止するためのものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のカップリング0では、冷間鍛造等で製造した後に
空気抜き孔15の機械加工が必要となり、製造コストの
低減上問題である。また、空気抜き孔15は加工上小さ
くできず、しかも使用目的から1個しか設けていなかっ
たため、カップリング20の回転中心まわりの質量バラ
ンスが崩れ、カップリング20の回転で振動等が生ずる
おそれがある。更に、ウォータポンプの回転軸と軸嵌入
孔部13の内周面との間を通って軸嵌入孔部13内に水
が浸入した場合の排水がうまくゆかず、錆び付きを起こ
す等の欠点があった。
【0004】この考案は上記従来の課題を解決するため
になされたもので、空気抜き溝を加工を要することなく
設けることができると共に、使用中に軸嵌入孔部内に浸
入した水を外部排出できるハブを有するカップリング
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めにこの考案は、ウォータポンプの回転軸にファンカッ
プリングの駆動側ホィールを連結するハブを有するカッ
プリングであって、該カップリングの軸部の一端に、該
軸部と同心の軸嵌入孔部を有し、該軸嵌入孔部の内周面
に軸方向に沿う空気抜き溝を形成し、この空気抜き溝
は、前記軸嵌入孔部の奥端より開口端に向かって漸次深
く形成されているものである。
【0006】
【作用】カップリング冷間鍛造等で製造する段階で空
気抜き溝を軸嵌入孔部の内周面に形成でき、複数本設け
ることも容易である。また、軸嵌入孔部の内周面に形成
された空気抜き溝により内部の空気を逃がしながら軸嵌
入孔部内に軸を嵌入することができる。更に、軸嵌入孔
部内に嵌入された軸と軸嵌入孔部の内周面に形成された
空気抜き溝とで水の排出路が形成されるから、軸嵌入孔
部内への水の浸入が抑制され、浸入した水は外部に排出
可能である。特に、空気抜き溝部を複数本設けた場合に
浸入水の外部排出は確実となる。
【0007】
【実施例】以下、この考案の実施例を図1及び図2に基
づいて説明する。
【0008】図1はこの考案に係るハブを有するカップ
リング示す図2のI−I線断面図、図2は図1の右側
面図であり、図において従来例の部品と同一の部品には
同じ符号を付して説明を省略した。
【0009】ハブを有するカップリング10は軸部11
とフランジ部12とを備えている。
【0010】このカップリング0には、軸部11と同
心の軸嵌入孔部13が形成され、この軸嵌入孔部13の
内周面には軸方向に沿う少なくとも2本以上の空気抜き
溝14が等間隔で形成され、各空気抜き溝14は、軸嵌
入孔部13の奥端より開口端に向かって漸次深くなって
いる。このようなカップリング0は、冷間鍛造等によ
り製造されている。
【0011】次に、このように構成されたカップリング
0の作用を説明する。
【0012】カップリング0の組立て時、まず、軸嵌
入孔部13内に図示しないウォータポンプの回転軸を嵌
入させるが、回転軸の嵌入工程中、軸嵌入孔部13の内
部空気は、軸嵌入孔部13の内周面に設けた空気抜き溝
14により外部に逃がされて圧縮されない。このため、
回転軸の嵌入は容易である。
【0013】回転軸の嵌入後、軸部11に、図示しない
ファンカップリングのカップリング本体をベアリングを
介し回転可能に装着し、かつこのカップリング本体に並
べて駆動側ホィールを固着すると共に、フランジ部12
に、図示しない駆動プーリを固着して組立てが完了す
る。
【0014】また、カップリング0の使用時(駆動プ
ーリを介しフランジ部12に回転を与えることでファン
カップリングの駆動側ホィール及びウォータポンプの回
転軸を回転させる時)、転軸の外周面と軸嵌入孔部1
3の内周面に形成された空気抜き溝14とで水の排水路
が複数本等間隔で形成されているため、軸嵌入孔部13
内への水の浸入は抑制される。たとえ軸嵌入孔部13内
に水が浸入しても遠心力で空気抜き溝14に導かれてウ
ォータポンプ側に排出される。この場合、空気抜き溝1
4のカップリング半径方向外側部(空気抜き溝14の底
部)は排水方向(ウォータポンプ側)に行くほどカップ
リング径方向外側に広がるように形成されているか
ら、軸嵌入孔部13内からの排水はより良好に行われ
る。
【0015】また、空気抜き溝14を軸嵌入孔部13の
内周面に等間隔で形成したため、カップリング0の回
転中心まわりの質量バランスが崩れることもない。もっ
とも、そのおそれがない場合(例えば回転軸が小径で空
気抜き溝14の位置が回転中心に近い場合)には、空気
抜き溝14は1本でも良く、複数本設ける時は等間隔に
設けなくても良い。
【0016】なお、前記実施例では、内燃機関における
ウォータポンプの回転軸と流体式ファンカップリングの
駆動側ホィールとを連結するカップリングついて説明
したが、インロー継手にも適用可能であることは言うま
でもない。
【0017】
【考案の効果】以上の通りこの考案は、軸嵌入孔部の内
周面に軸方向に沿う空気抜き溝を形成したため、冷間鍛
造等だけで従来のような製造後の空気抜き孔の加工を要
することなく製造することができる。また、軸の嵌入
時、内部の空気を圧縮させることなく外部に逃がすこと
ができるから、軸の嵌入は容易である。更に、前記空気
抜き溝と軸嵌入孔部内に嵌入された軸とで排水路を形成
したため、軸嵌入孔部内への水の浸入を抑制でき、浸入
した水は外部に排出可能である。この場合、空気抜き溝
のカップリング半径方向外側部は排水方向(ウォータポ
ンプ側)に行くほどカップリング半径方向外側に広がる
ように形成されているから、軸嵌入孔部内からの排水は
より良好に行われる。特に、空気抜き溝が複数本設けら
れている場合は浸入水の外部排出が確実となり、軸嵌入
孔部内の錆付き防止が図れる。従って、軸の嵌入の容易
性を維持しながら、製造コストの低減が図れると共に、
錆付き防止でメンテナンスなしの長期使用が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例のハブを有するカップリン
示す図2の1−1線断面図である。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】従来例のハブを有するカップリング示す図4
の3−3線断面図である。
【図4】図3の右側面図である。
【符号の説明】
10 ハブを有するカップリング 11 軸部 13 軸嵌入孔部 14 空気抜き溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウォータポンプの回転軸にファンカップ
    リングの駆動側ホィールを連結するハブを有するカップ
    リングであって、該カップリングの軸部の一端に、該軸
    部と同心の軸嵌入孔部を有し、該軸嵌入孔部の内周面に
    軸方向に沿う空気抜き溝を形成し、この空気抜き溝は、
    前記軸嵌入孔部の奥端より開口端に向かって漸次深く形
    成されていることを特徴とするハブを有するカップリン
    グ。
JP1991080345U 1991-09-09 1991-09-09 ハブを有するカップリング Expired - Lifetime JP2570927Y2 (ja)

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JPH0522856U JPH0522856U (ja) 1993-03-26
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