JP2570338Y2 - ガス漏れ警報遮断システム及びガス遮断装置 - Google Patents

ガス漏れ警報遮断システム及びガス遮断装置

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JP2570338Y2
JP2570338Y2 JP1992011352U JP1135292U JP2570338Y2 JP 2570338 Y2 JP2570338 Y2 JP 2570338Y2 JP 1992011352 U JP1992011352 U JP 1992011352U JP 1135292 U JP1135292 U JP 1135292U JP 2570338 Y2 JP2570338 Y2 JP 2570338Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はガス漏れ警報遮断システ
ム及びガス遮断装置に係り、特に、所定濃度以上のガス
を検出してガス漏れを警報すると共にガス流路に設けた
電磁弁を作動してガス流路を遮断するガス漏れ警報遮断
システム及び該システムに適したガス遮断装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置として、図9に示す
ように構成されたものがあった。同図において、ガスメ
ータ1に内蔵された制御部11には、ガスメータ1の計
量部12の動作に連動して流量信号を発生する流量セン
サ2と、ガス流路に設けられた電磁弁3と、宅内に設け
られたガス漏れ警報器4とが信号線L1 乃至L3 を介し
てそれぞれ接続されている。なお、6はLPガスボンン
ベ、7はボンベ切換機能付調圧器、8はガス流路として
のガス配管、9はガス燃焼器である。
【0003】以上の構成により、制御部11は、信号線
1 を介して流量センサ2から入力する流量信号によっ
て流量を演算し、この演算によって求めた流量によって
異常流量があるかどうかを判断し、異常と判断したとき
には、信号線L2 を介して電磁弁3に対して遮断信号を
送出してガス流路8を遮断させる。また、継続使用時間
の異常のときには、信号線L3 を介してガス漏れ警報器
4に遮断予告信号を送信して警報音を一定時間発生させ
た後、依然異常状態が継続していれば同様に遮断させ
る。
【0004】また、ガス漏れ警報器4は、ガス漏れを検
出すると警報音を発生すると共に、図10に示すように
警報音の発生から約40秒の一定時間経過しても依然ガ
ス漏れを検出しているときに一定時間間隔で一定時間幅
のパルス信号からなる遮断信号を信号線L3 を介して制
御部11に対して送出する。遮断信号を受信した制御部
11は、1秒当たり1回2〜20ミリ秒のサンプリング
を行い2回連続して有りと判断すると、遮断信号が入力
されたと認識して電磁弁3に対して遮断信号を送出して
ガス流路8を遮断させる。
【0005】上述したガス遮断装置では、自殺などの自
損行為をしようとしてガス燃焼器9の器具栓を開放する
と、ガス漏れ警報器4がガス漏れを検知して警報音を発
生すると共に一定時間後のガスメータ1の制御部11に
遮断信号を送出し、この遮断信号の入力に応じて制御部
11が電磁弁3に対して遮断信号を送出してガス流路8
を遮断させるので、自損行為者は目的と達成することが
できない。
【0006】しかし、自損行為者がガス漏れ警報器4が
発生する警報音を聞いて上記一定時間内にガス漏れ警報
器4の電源コンセント4aを引き抜いたり、ガス漏れ警
報器4と制御部11との間の信号線L3 を切断した場
合、制御部11には遮断信号が入力されることがなくな
り、制御部11は電磁弁3を作動してガス流路8を遮断
することができなくなるので、自損行為を効果的に防止
することができなくなる。
【0007】そこで、ガス漏れ警報器4の電源コンセン
ト4aが抜かれてガス漏れ警報器4が機能しなくなった
り、或いは制御部11とガス漏れ警報器4との間の信号
線L3 が断線したとき、ガス漏れ警報器4が正常に接続
されていないと判断する警報器未接続識別機能を制御部
11に持たせ、この機能により制御部11がガス漏れ警
報器4が正常に接続されていないと判断したとき、制御
部11が遮断信号を電磁弁3に対して送出してガス流路
8を自動的に遮断させ、自損行為の防止を図るようにし
たものも考えられている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかし、制御部11に
警報器未接続識別機能を持たせたガス遮断装置において
は、未接続検知だけでガス流路8を遮断してしまうた
め、誤って電源コンセント4aを抜いてしまってもその
都度ガスが遮断されてしまうようになり、使用勝手が悪
いという問題があった。
【0009】また、制御部11とガス漏れ警報器4との
間の信号線L3 が自損行為によらず誤って断線した場合
にもガス遮断が行われるので、この断線した信号線L3
が業者による修理によって復旧するまでガスが遮断した
ままになって使えなくなるなどの不都合もあった。
【0010】よって本考案は、上述した従来の問題点に
鑑み、自損行為が発生したときだけガス遮断するように
して使用勝手を損なうことなく自損行為を防止できるよ
うにしたガス漏れ警報遮断システム及び該システムに適
したガス遮断装置を提供することを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本考案により成されたガス漏れ警報遮断システムは、図
1の基本構成図に示すように、所定濃度以上のガスを検
出しで警報を発生し、前記ガス検出が継続しているとき
前記警報発生の開始から一定時間後に遮断信号を出力
し、前記警報の発生に前後して警報を発生していること
を通知するために前記遮断信号と識別可能な鳴動信号を
出力するガス漏れ警報器4と、ガス流路8に設けられた
電磁弁3と、前記ガス漏れ警器4が出力する前記鳴動信
号の入力から一定時間を計時する計時手段11cと、前
記ガス漏れ警報器4が正常に接続されていない未接続状
態を検出する未接続検出手段13 ,13 と、前記計
時手段11cが一定時間の計時を行っている間に前記未
接続検出手段13 ,13 による未接続状態の検出が
あったとき前記電磁弁3を作動してガス流路8を遮断す
る遮断制御手段11dとを有するガス遮断装置1とを備
えることを特徴としている
【0012】上記課題を解決するため本考案により成さ
れたガス遮断装置は、図1の基本構成図に示すように、
所定濃度以上のガスを検出して警報を発生するガス漏れ
警報器4が前記ガス検出を継続しているとき前記警報発
生の開始から一定時間後に出力する遮断信号を入力し、
該遮断信号の入力に応じてガス流路8に設けられた電磁
弁3を作動してガス流路8を遮断する遮断制御手段11
dと、前記ガス漏れ警報器4が前記警報の発生に前後し
て警報を発生していることを通知するために出力する前
記遮断信号と識別可能な鳴動信号を入力し、該鳴動信号
の入力から一定時間を計時する計時手段11cと、前記
ガス漏れ警報器4が正常に接続されていない未接続状態
を検出する未接続検出手段13 ,13 とを備え、遮
断制御手段11dは、前記計時手段11cが一定時間の
計時を行っている間に前記未接続検出手段13 ,13
による未接続状態の検出があったとき前記電磁弁3を
作動してガス流路8を遮断することを特徴としている
【0013】
【作用】図1の構成により、ガス漏れ警報器4が、所定
濃度以上のガスを検出して警報を発生し、前記ガス検出
が継続しているとき前記警報発生の開始から一定時間後
に遮断信号を出力し、前記警報の発生に前後して警報を
発生していることを通知するために前記遮断信号と識別
可能な鳴動信号を出力する。また、ガス遮断装置1が、
ガス漏れ警器4が出力する鳴動信号の入力から一定時間
を計時する計時手段11cとガス漏れ警報器4が正常に
接続されていない未接続状態を検出する未接続検出手段
13 ,13 と遮断制御手段11dとを有し、遮断制
御手段11dが計時手段11cが一定時間の計時を行っ
ている間に未接続検出手段13 ,13 による未接続
状態の検出があったときガス流路8に設けられた電磁弁
3を作動しでガス流路8を遮断する。
【0014】従って、ガス漏れ警報器4が所定濃度以上
のガスを検出しておらず、鳴動信号を出力していないと
きには、計時手段11cが一定時間の計時を行っていな
いので、この状態において、未接続検出手段13 ,1
により未接続検出が行われても、電磁弁3が遮断さ
れることがなく、誤ってガス漏れ警報器4のコンセント
が抜かれてもガスが遮断されてガスの使用が不能になる
ことがない。これに対し、自損行為によりガス栓が開放
された場合には、ガス漏れ警報器4が所定濃度以上のガ
スを検出して警報を発生するが、この警報発生に前後し
て鳴動信号を発生してガス遮断装置1に対して出力し、
これに応じて計時手段11cによる一定時間の計時が開
始されているので、警報の発生に応じて自損行為者が故
意にガス漏れ警報器4のコンセントを引き抜き、ガス漏
れ警報器4を未接続状態にしたときには、これを未接続
検出手段13 ,13 が検出し、これに応じて遮断制
御手段11dが電磁弁3を作動してガス流路8を遮断す
ることができる。
【0015】また、図1の構成により、遮断制御手段1
1dが、所定濃度以上のガスを検出して警報を発生する
ガス漏れ警報器4が前記ガス検出を継続しているとき警
報発生の開始から一定時間後に出力する遮断信号を入力
し、該遮断信号の入力に応じてガス流路8に設けられた
電磁弁3を作動してガス流路8を遮断する。そして、計
時手段11cが、警報の発生に前後して警報を発生して
いることを通知するためにガス漏れ警報器4が出力する
遮断信号と識別可能な鳴動信号を入力し、該鳴動信号の
入力から一定時間を計時し、未接続検出手段13 ,1
がガス漏れ警報器4が正常に接続されていない未接
続状態を検出するようになっていて、遮断制御手段11
dは、計時手段11cが一定時間の計時を行っている間
に未接続検出手段13 ,13 による未接続状態の検
出があったとき電磁弁3を作動してガス流路8を遮断す
従って、鳴動信号の入力に応じて計時手段11cが
一定時間の計時を行っていない状態において、未接続検
出手段13 ,13 により未接続検出が行われても、
電磁弁3が遮断されることがなく、誤ってガス漏れ警報
器4のコンセントが抜かれてもガスが遮断されてガスの
使用が不能になることがない。これに対し、自損行為に
よりガス栓が開放され所定濃度以上のガスの検出によっ
て発生される鳴動信号の入力に応じて計時手段11cが
一定時間の計時を行っている状態において、警報の発生
に応じて自損行為者が故意にガス漏れ警報器4のコンセ
ントを引き抜き、ガス漏れ警報器4を未接続状態にした
ときには、これを未接続検出手段13 ,13 が検出
し、これに応じて遮断制御手段11dが電磁弁3を作動
してガス流路8を遮断することができる。
【0016】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図2は本考案によるガス漏れ警報遮断システムの
一実施例の概略構成を示す図であり、同図において、図
9について上述した従来のものと同一の部分には同一の
符号を付してある。
【0017】図2において、ガスメータ1内の制御部1
1は予め定めた制御プログラムに従って動作するマイク
ロコンピュータ(CPU)により構成され、制御プログ
ラム等を格納したROM11aと各種のデータを格納す
るデータエリアや信号処理の過程で使用するワークエリ
アなどが設けられたRAM11bとを有する。
【0018】信号線L1 を介して制御部11に接続され
た流量センサ2は、例えばガスメータの計量部が所定ガ
ス量を計量する毎に1つのパルスからなる流量信号を発
生する。従って、この流量信号を受け取る制御部11
は、パルスの間隔を計測することによりガスの流量を知
ることができる。
【0019】信号線L2 を介して制御部11に接続され
ている電磁弁3はガス流路8の途中に設けられ、例えば
磁石の吸引力によって弁開状態に保持され、制御部11
からの遮断信号により例えば電磁コイルに通電を行って
磁石の吸引力を打ち消すことで弁閉状態となってガス流
路8を遮断する。このようにして一度弁閉状態にされた
電磁弁3は、磁石の吸引力により弁開状態が保持できる
位置まで弁を手動操作することで弁開される。そして、
この電磁弁3には、その弁状態を検知して弁状態信号を
制御部11に送出する弁状態検出スイッチ3aが付属さ
れている。
【0020】インターフェース13及び信号線L3 を介
して双方向通信可能なように制御部11と接続されてい
るガス漏れ警報器4は、図3に示すように、予め定めら
れたプログラムに従って動作するマイクロコンピュータ
(CPU)からなる制御部41と、これに接続されたガ
ス漏れ検知回路42及び警報回路としてのブザー回路4
3とを有する。ガス漏れ検知回路42は、可燃ガスを検
知する検知素子を有し、所定濃度以上のガス漏れを検知
すると制御部41に対してガス漏れ検知信号を出力す
る。このガス漏れ信号が入力された制御部41は、これ
に応じてブザー回路43に図4(a)に示すような信号
を送出して警報を発生させると共に、この警報の発生と
同時に図4(b)に示すような鳴動信号を出力し、また
警報の発生から約40秒の一定時間後に依然ガス検知し
ていれば図4(b)に示すような遮断信号を出力して発
光ダイオード44を点灯させ、このことによりフォトト
ランジスタ45をオンさせることによって信号線L3
びインターフェース13を介して制御部11に鳴動信号
及び遮断信号を送出する。
【0021】制御部41にはフォトトランジスタ46も
接続されており、このフォトトランジスタ46が発光ダ
イオード47のオンによってオンすることで後述する遮
断予告信号が入力される。ガス漏れ警報器4は電源がオ
ンしているとき点灯する発光ダイオード48を有し、こ
の発光ダイオード48が点灯することでオンするフォト
トランジスタ49が発光ダイオード47と直列に接続さ
れている。
【0022】制御部11は、ガス漏れ警報器4からの遮
断信号を入力すると電磁弁3を遮断させる。また、制御
部11は、流量信号に基づいて異常流量と判断するとガ
ス漏れ警報器4に遮断予告信号を信号線L3 及びインタ
ーフェース13を介して送出した一定時間後に電磁弁3
を作動してガス流路8を遮断する。一方、この遮断予告
信号を入力したガス漏れ警報器4はこれに応じて警報部
を作動させて警報音を発生する。
【0023】上記インターフェース13には、ガス漏れ
警報器4からの鳴動信号及び遮断信号の受信、ガス漏れ
警報器4への遮断予告信号の送信、及びガスメータに対
するガス漏れ警報器4の未接続状態を検出するため、図
3に示すような回路が形成されている。インターフェー
ス13とガス漏れ警報器4とを接続している信号線L3
は2本の線L31,L32からなる。線L31のインターフェ
ース側端には電源VCCとの間に第1のスイッチSW1
接続されると共にアースとの間に第2の検出部132
接続され、線L32のインターフェース側端には電源VCC
との間に第2のスイッチSW2 が接続されると共にアー
スとの間に第1の検出部131 が接続されている。な
お、第1及び第2のスイッチSW1 及びSW2 は図2中
の制御部11からの信号によりオン・オフされ、第1及
び第2の検出部131 及び132 からの検出信号は制御
部11に入力される。また、線L31及びL32のガス漏れ
警報器側端の間には、上記発光ダイオード47及びフォ
トトランジスタ49の直列回路とフォトトランジスタ4
5との並列回路が接続されている。
【0024】以上の構成によって、ガス漏れ警報器4が
図5(a)に示すように警報音を発生し、この警報音の
発生に続いて3つのパルスからなる図5(b)に示すよ
うな鳴動信号を出力すると、これに同期して発光ダイオ
ード44が点滅する。一方、制御部11は図5(d)に
示すように通常1秒周期で第2のスイッチSW2 をオ
ン.オフしており、発光ダイオード44の点灯を第2の
スイッチSW2 のオン期間に流れる電流I2 を第2の検
出部132 が検出することによって鳴動信号の最初のパ
ルスを入力する。
【0025】この鳴動信号の最初のパルスを入力した制
御部11は、図5(d)に示すように第2のスイッチS
2 をオン・オフする周期を0.1 秒に切り換え、この0.
1 秒の周期で第2のスイッチSW2 をオン・オフする。
第2のスイッチSW2 を0.1秒の周期でオン・オフして
いるときに、鳴動信号のパルスによる発光ダイオード4
4の2回の点灯を第2の検出部132 が検出すると、制
御部11は鳴動信号を入力したと判断する。
【0026】制御部11は鳴動信号が入力されたことを
判断すると、図5(c)に示すようにそれまで第2のス
イッチSW2 のオフ期間に1分間隔でオン・オンしてい
た第1のスイッチSW1 のオン・オフ周期を1秒に切り
換えると共に、第2のスイッチSW2 のオン・オフ周期
を元の1秒周期に戻し、かつ内部の10分タイマを起動
させる。
【0027】また、ガス漏れ警報器4の接続及び未接続
は、第1のスイッチSW1 をオンしたとき電流I1 が流
れ、これを第1の検出部131 が検出して出力する信号
を制御部11が入力するか、入力しないかによって判断
する。すなわち、信号線3 の断線のときは勿論のこと、
ガス漏れ警報器4の電源コンセント4aが引き抜かれた
きには発光ダイオード48が不点灯になってフォトトラ
ンジスタ49がオフになって第1のスイッチSW1 をオ
ンしても電流I1 が流れないので、これによって制御部
11はガス漏れ警報器4の未接続を判断することができ
る。
【0028】制御部11は、警報器未接続検出、すなわ
ち、信号線L3 の断線検出及び電源コンセント3aの引
き抜き検出を行うと、それ以前にガス漏れ警報器4から
警報信号を入力しているかどうかを判断し、ガス漏れ信
号を入力しているときには自損行為によって警報器未接
続状態になったと想定して図5(e)に示すような遮断
作動信号を電磁弁3に対して送出して電磁弁3にガス流
路8を遮断させる。
【0029】なお、詳細には説明しないが、線L31及び
32は、上述したように、本来制御部11とガス漏れ警
報器13との間での遮断信号及び遮断予告信号の送受を
行うために使用されるもので、この信号の送受を行うた
め上記スイッチSW1 及びSW2 やフォトトランジスタ
45などが適当な周期でオン・オフされる。
【0030】以上説明した装置の動作を、制御部11を
構成するCPUが予め定めた制御プログラムに従って行
う仕事を示す図6及び図7のフローチャートと制御部4
1を構成するCPUが予め定めた制御プログラムに従っ
て行う仕事を示す図8のフローチャートとを参照して詳
細に説明する。
【0031】先ず、制御部11は、図6に示すように、
その動作が開始すると先ずその最初のステップS1にお
いて流量センサ2からの流量信号を取り込み、続くステ
ップS2において取り込んだ流量信号のパルス間隔によ
って流量を演算する。その後ステップS3に進み、ステ
ップS2において演算した流量が異常流量であるかどう
かを判断する処理を行う。続いてステップS4に進んで
ステップS3において異常流量と判断したときのガス漏
れ警報器4への遮断予告信号の送信処理を行い、その後
ステップS5に進んでガス漏れ警報器4からのガス漏れ
信号の受信処理を行う。そして最後にガス流路8を遮断
した電磁弁3を開状態に復帰する際の安全確認処理を行
う。この弁復帰安全確認処理においては、弁を手動復帰
させたとき流量がないこととガス漏れ信号がないことを
確認し、どちらかが存在する場合には直ちに再度ガス遮
断する。この処理の終了後は上記ステップS1に戻り、
上述のステップを繰り返し行う。
【0032】上記ステップS5のガス漏れ信号受信処理
は図7に示すサブルーチンによって行われ、先ずステッ
プS15aにおいて弁状態検出スイッチ3aからの信号
によって電磁弁3が弁閉しているかどうかを判定し、弁
閉していないときにはステップS15bに進んで鳴動信
号が入力されているか否かを示す鳴動フラグがオンして
いるかを判定し、この判定がNOのときにはステップS
15cに進む。ステップS15cにおいては、ガス漏れ
警報器4から信号線L3 及びインターフェース13を介
して鳴動信号が入力されているかどうかを判定する。ス
テップS15aの判定がYESのときにはこのサブルー
チンを抜けてステップS6に進み、ステップS1乃至S
4を経て再び上記ステップS15aに戻ってくる。
【0033】ステップS15cの判定がNOのときには
このサブルーチンを抜けてステップS6に進み、ステッ
プS1乃至S4を経て再び上記ステップS15aに戻っ
てくる。一方、ステップS15cの判定がYESのと
き、すなわちガス漏れ警報器4がガス漏れを検出して警
報音を発生すると同時に鳴動信号を送出していて、制御
部11に鳴動信号が入力されているときにはステップS
15dに進み、ここで鳴動フラグをオンしてからステッ
プS15eに進んで10分タイマを起動し、その後この
サブルーチンを抜けてステップS6に進み、ステップS
1乃至S4を経て再び上記ステップS15aに戻ってく
る。
【0034】上記ステップS15dにおいて鳴動フラグ
をオンした後はステップS15bの判定がYESになっ
てステップS15fに進むようになり、このステップS
15fにおいて10分タイマがタイムアップとなったか
否かを判定する。このステップS15fの判定がNOの
とき、すなわち10分タイマがその起動から10分経過
していないときにはステップS15gに進んでガス漏れ
警報器4の未接続検出が行われたか否かを判定する。未
接続検出が行われていないときにはステップS15hに
進んでガス漏れ警報器4から遮断信号が入力されている
か否かを判定し、このステップS15hの判定がNOの
ときにはこのサブルーチンを抜けてステップS6に進
み、ステップS1乃至S4を経て再び上記ステップS1
5aに戻ってくる。
【0035】上記ステップS15g及びS15hの判定
がYESのときにはステップS15iに進み、ここで遮
断弁3を遮断させる作動信号を出力してからステップS
1515jに進んで鳴動フラグをオフし、次のステップ
S15kに進んで10分タイマをクリアしてからこのサ
ブルーチンを抜けてステップS6に進み、ステップS1
乃至S4を経て再び上記ステップS15aに戻ってく
る。
【0036】上記ステップS15fの判定がYESのと
き、すなわち10分タイマが起動されても10分の未接
続検出及び遮断信号入力がないときにはステップS15
mに進んで鳴動フラグをオフしてからこのサブルーチン
を抜けてステップS6に進み、ステップS1乃至S4を
経て再び上記ステップS15aに戻ってくる。
【0037】なお、上記動作において、ガス漏れ警報器
4はガス漏れを検知して警報音を発生し、この警報音に
よってガス使用者がガス漏れに気付いて警報音の発生か
ら約40秒の間にガス漏れを止めるなどの処置をとる
と、ガス漏れ警報器4が遮断信号を送出することがなく
なり、ステップS15hの判定がYESになることがな
いので、10分タイマのタイムアウトによって鳴動フラ
グがオフにされる。
【0038】上記ガス漏れ警報器4が警報音を発生して
いてもこれに気付かなかったり、或いは無視した場合に
は、ガス漏れ警報器4からの遮断信号の入力に応じて作
動信号を電磁弁3に対して送出してガス流路8を遮断さ
せる。
【0039】また、鳴動信号の入力に応じて起動した1
0分タイマがタイムアウトとなる前に警報器の未接続を
検出した場合には、自損行為者がガス漏れ警報器4の警
報音を聞き、電磁弁3がガス流路8を遮断する前にガス
漏れ警報器4の電源コンセント4aを抜いたり或いは信
号線L3 を切断したと判断し、作動信号を電磁弁3に対
して送出してガス流路8を遮断させる。
【0040】上述したように一度ガス漏れを検出した後
一定時間内にガス漏れ警報器4の未接続が検出されたと
きのみ、自損行為があったと判断してガス流路8を遮断
し、それ以外のときのガス漏れ警報器4の未接続検出に
よってはガス遮断が行われないようになっている。
【0041】一方、制御部41は、図8に示すように、
その動作においてステップS21でガス漏れ検知回路4
2からの信号によりガス漏れ検知があったか否かを判定
し、この判定がNOのときには他の処理へ進み、このス
テップS21がYESでガス漏れ検知があったときには
ステップS22に進んで図示しない警報表示灯の点灯を
行わせると共にブザー回路43を作動させて警報音を発
生させる。その後ステップS23に進んで約40秒の出
力遅延タイマを起動してからステップS24に進み、こ
こで鳴動信号を送出する。鳴動信号は図4(b)に示し
たように例えば1600ミリ秒間隔で送出される900
ミリ秒持続する3つのパルスからなっている。
【0042】その後ステップS25に進み、ここで出力
遅延タイマがタイムアップとなったか否かを判定し、こ
のステップS25の判定がNOのときにはステップS2
6に進んでガス漏れ検知回路42からの信号によりガス
漏れ検知が継続しているか否かを判定し、この判定がY
ESのときには上記ステップS25に戻り、判定がNO
のときには他の処理に進む。ステップS26の判定がY
ESのときにはステップS27に進んでガスメータへ送
出するための遮断信号を出力してから他の処理に進む。
【0043】上述のようにガス漏れ警報器4は、遮断信
号を出力する前に、まず、ガス漏れ警報器4でガス漏れ
の検出に応じて警報音の発生を開始したことを通知する
鳴動信号をガス遮断装置としても働くガスメータに送出
しているので、この鳴動信号によりガス遮断装置側はガ
ス漏れ警報器4側でガス漏れが検知されたことを知るこ
とができ、例えその後の遮断信号が入力されなくても、
一定時間内に自損行為によってACコンセントの引き抜
きや信号線の切断が行われた場合には、そのガス漏れ警
報器が未接続状態になったことを検知するとによってガ
スを遮断することができるようになる。
【0044】なお、上述した実施例では、電磁弁3をガ
スメータと独立に設けた例を示しているが、電磁弁3は
ガスメータに内蔵されたものであってもよい。
【0045】また、ガスメータとガス漏れ警報とからな
るシステムに適用した例を示したが、本考案は、電磁弁
3を点線で示す遠隔操作スイッチ20によって弁閉及び
弁開するようにしたものや、センタとの通信を行う点線
で示す網制御ユニット(NCU)30を備えたものにも
適用可能である。特に、センタとの通信を行うNCU3
0を備えたものにあっては、センタからの弁開信号によ
らなければ弁開できないとか、電磁弁3を遮断したこと
の通報を受けた保守業者が制御部を構成するCPUをリ
セットしない限り弁開できないようにしてもよい。
【0046】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、
定濃度以上のガスを検出しておらず、鳴動信号を出力し
ていないときには、未接続検出が行われても、ガス供給
が遮断されることがなく、誤ってコンセントが抜かれて
もガスが遮断されてガスの使用が不能になることがな
い。これに対し、自損行為によりガス栓が開放された場
合には、所定濃度以上のガスを検出して警報を発生する
が、この警報発生に前後して鳴動信号を発生して出力
し、これに応じて一定時間の計時が開始され、警報の発
生に応じて自損行為者が故意にコンセントを引き抜き、
未接続状態にしたときには、これを検出してガス流路を
遮断する。従って、自損行為によって放出されるガスの
検出に応じて発生される警報を自損行為者が聞き、ガス
漏れ警報器が遮断信号を送出する前に自損行為者がガス
漏れ警報器を未接続状態にしても、自損行為を防止する
ことができ、しかもガス漏れ警報器を誤って未接続状態
にした場合には、これだけでガス流路を遮断することが
ないので、使用勝手が損なわれることがないガス漏れ警
報遮断システムが得られる仮に、自損行為者が警報を
聞いてガス栓を一度閉じ、所定濃度以上のガスを検出し
なくして警報の発生を停止させ、その後ガス漏れ警報器
のコンセントを引き抜いてからガス栓を再度開放するよ
うなことを行っても、最初の警報発生に前後して発生さ
れる鳴動信号によって一定時間の計時が開始されている
ので、例えばコンセントの引き抜きによる未接続状態が
検出された時点で確実にガス遮断を行うことができる。
【0047】また、鳴動信号の入力に応じて一定時間の
計時を行っていない状態において、未接続検出を行って
も、ガス遮断を行うことがなく、誤ってガス漏れ警報器
のコンセントが抜かれてもガスを遮断してガスの使用を
不能にすることがない。これに対し、自損行為によりガ
ス栓が開放され所定濃度以上のガスの検出によって発生
される鳴動信号の入力に心じて一定時間の計時を行って
いる状態において、例えば、警報の発生に応じて自損行
為者が故意にガス漏れ警報器のコンセントを引き抜き、
ガス漏れ警報器を未接続状態にしたときには、これを検
出してガス流路を遮断することができる。従って、自損
行為によって放出されるガスの検出に応じて発生される
警報を自損行為者が聞き、ガス漏れ警報器が遮断信号を
送出する前に自損行為者がガス漏れ警報器を未接続状態
にしても、自損行為を防止することができ、しかもガス
漏れ警報器を誤って未接続状態にした場合には、これだ
けでガス流路を遮断することがないので、使用勝手が損
なわれることがないガス遮断装置が得られる仮に、自
損行為者が警報を聞いてガス栓を一度閉じ、所定濃度以
上のガスを検出しなくして警報の発生を停止させ、その
後ガス漏れ警報器の例えばコンセントを引き抜いてから
ガス栓を再度開放するようなことを行っても、最初の警
報発生に前後して発生される鳴動信号によって一定時間
の計時が開始されているので、例えばコンセントの引き
抜きによる未接続状態を検出した時点で確実にガス遮断
を行うことができる。。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるガス漏れ警報遮断システム及びガ
ス遮断装置の基本構成を示す図である。
【図2】本考案によるガス漏れ警報遮断システムの一実
施例を示す図である。
【図3】警報器未接続検出を行うための図2中のインタ
ーフェースとガス漏れ警報器との一部分の構成を示す図
である。
【図4】図2中のガス漏れ警報器の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図5】図2中の制御部の動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図6】図2中の制御部を構成するCPUが行う仕事の
メインルーチンを示すフローチャートである。
【図7】図6中のステップのサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図8】図3中の制御の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図9】従来のガス遮断装置の一例を示す図である。
【図10】図9のガス遮断装置に使用されているガス漏
れ警報器の動作を説明するためのタイミングチャートで
ある。
【符号の説明】
1 ガス遮断装置(ガスメータ) 3 電磁弁 4 ガス漏れ警報 ガス流路 11c 計時手段(CPU11) 11d 遮断制御手段(CPU11) 13,13未接続検出手段

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定濃度以上のガスを検出して警報を発
    生し、前記ガス検出が継続しているとき前記警報発生の
    開始から一定時間後に遮断信号を出力し、前記警報の発
    生に前後して警報を発生していることを通知するために
    前記遮断信号と識別可能な鳴動信号を出力するガス漏れ
    警報器と、 ガス流路に設けられた電磁弁と、 前記ガス漏れ警器が出力する前記鳴動信号の入力から一
    定時間を計時する計時手段と、前記ガス漏れ警報器が正
    常に接続されていない未接続状態を検出する未接続検出
    手段と、前記計時手段が一定時間の計時を行っている間
    に前記未接続検出手段による未接続状態の検出があった
    とき前記電磁弁を作動してガス流路を遮断する遮断制御
    手段とを有するガス遮断装置とを備えることを特徴とす
    るガス漏れ警報遮断システム。
  2. 【請求項2】 所定濃度以上のガスを検出して警報を発
    生するガス漏れ警報器が前記ガス検出を継続していると
    き前記警報発生の開始から一定時間後に出力する遮断信
    号を入力し、該遮断信号の入力に応じてガス流路に設け
    られた電磁弁を作動してガス流路を遮断する遮断制御手
    段と、 前記ガス漏れ警報器が前記警報の発生に前後して警報を
    発生していることを通知するために出力する前記遮断信
    号と識別可能な鳴動信号を入力し、該鳴動信号の入力か
    ら一定時間を計時する計時手段と、 前記ガス漏れ警報器が正常に接続されていない未接続状
    態を検出する未接続検出手段とを備え、 遮断制御手段は、前記計時手段が一定時間の計時を行っ
    ている間に前記未接続検出手段による未接続状態の検出
    があったとき前記電磁弁を作動してガス流路を遮断する
    ことを特徴とするガス遮断装置。
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