JP2570318B2 - コンデンサーの製造方法 - Google Patents

コンデンサーの製造方法

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JP2570318B2 JP62247448A JP24744887A JP2570318B2 JP 2570318 B2 JP2570318 B2 JP 2570318B2 JP 62247448 A JP62247448 A JP 62247448A JP 24744887 A JP24744887 A JP 24744887A JP 2570318 B2 JP2570318 B2 JP 2570318B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、アルミニウム板にナイロン樹脂層を被覆し
た積層板を絞り加工してなるコンデンサー外装容器を用
いたコンデンサーの製造方法に係り、特に電気絶縁性に
優れたコンデンサーが得られる製造方法に関する。
(従来の技術及びその問題点) アルミ電解コンデンサーを構成するコンデンサー素子
を収納するための外装容器としては、通常、アルミニウ
ム板を絞り加工した有底円筒状の容器が用いられ、該円
筒状容器の外周面に電気絶縁や内容物表示を目的とし
て、塩化ビニル樹脂やポリオレフィン樹脂等からなるス
リーブを被覆することがなされている。
近年、電子部品の小型化が図られ、アルミ電解コンデ
ンサーでも同様に小型化の傾向にあり、さらに表面実装
(チップオンボード)用のリード線をなくしたチップ形
アルミ電解コンデンサーの開発がなされている。このよ
うな小型のアルミ電解コンデンサーでは上記スリーブの
被覆が極めて困難であり、また工程の簡略化の要請か
ら、アルミニウム板に絶縁層(ナイロン樹脂層)を被覆
した積層板を絞り加工して外装容器とする技術の実用化
が検討されている。
しかしながら、上記アルミニウム板1とナイロン樹脂
層2からなる積層板3を用いて絞り加工後、第6図の断
面概略図に示した、従来から使用されている打抜きダイ
ス12と打抜きポンチ11からなる通常の打抜き装置によっ
て打抜き加工を行なうと、その切断機構のために第4図
の断面図及び第4図のv部の拡大図である第5図に示し
たように、外装容器4の開口端部6のアルミニウムが一
部露出した状態になることを避けられない。露出長さは
少なくとも (t=容器の側壁厚さ)となる。
そこで、このような積層板からなる容器を用いて、コ
ンデンサー素子を挿入した後、通常の巻締め加工を施し
たコンデンサーでは第7図の断面概略図に示したように
配線基板等に実装後、巻締め部分の先端部Sで絶縁不良
となり易いという問題があった。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、積層板からなる外装容器を先端部の円周方
向に、特定断面形状の円弧状周溝を設けた押えごまを用
いて巻締め加工することによって、上記問題点を解消で
きることを見出したものである。
本発明に使用するコンデンサー用外装容器ではアルミ
ニウム板1として、純度95%以上のもので厚みが0.2〜
0.5mm程度のものが好適に使用でき、さらに表面をリン
酸−クロム酸塩等による化成処理や電解エッチング等の
エッチング処理を施したものも使用できる。
このアルミニウム板1の少なくとも片面には、ナイロ
ン樹脂層2が被覆してある。
ナイロン樹脂層2に使用するナイロン樹脂としては種
々のものが使用でき、例えば6ナイロン、6−6ナイロ
ン、ナイロン系ポリマーアロイ、ナイロン系エラストマ
ー及び6,12−ナイロン共重合体等が好適に使用できる。
さらに上記樹脂を積層したものも使用でき、ナイロン樹
脂層2の厚みは15μm〜100μm、好ましくは15μm〜5
0μmの範囲が好ましい。
上記厚みが15μm未満では、積層板を絞り加工した
後、絞り率が大きいと、容器のコーナー部分で樹脂層が
剥離しやすく、100μmを越えると、絞り加工後、かし
め加工を施すと、かしめた部分の樹脂層が剥離しやすい
という問題がある。
アルミニウム板1に上記ナイロン樹脂層2を被覆する
方法としては、種々の方法が適用できるが、アルミニウ
ム板表面に各種接着剤を塗布した後、あらかじめ製膜し
たナイロン樹脂フイルムを同時に積層する方法や、押出
機により樹脂を溶融押出して積層する方法が生産性が良
好で好ましい。
上記のナイロン樹脂積層板はナイロン樹脂層が外層に
なるように絞り加工するが、この方法としては、ランス
スリットによる順送り金型等を用いて、外装用容器とし
て必要な絞り率やしごき率で多段の絞り加工を実施する
ことができる。
本発明では第1図の断面概略図に示すように積層板を
絞り加工後、通常の打抜き装置により打抜き加工して得
られた上記外装容器4にコンデンサー素子5を収納した
後、先端部の円周方向の特定の断面形状の周溝7を設け
た押えごま8により、容器の開口端部を巻締め加工す
る。
巻締め加工時の開口端部からの変形長さLは (tは容器の側壁厚さ)以上となるようにこま8を下方
に押し下げる必要があり、Lが上記数値未満では樹脂の
被覆部分が小さくなり絶縁性に劣る。
第2図に上記押えごま8の先端部の断面拡大概略図を
示した。押えごま8の周溝7の断面形状は次の(a)、
(b)を満足する必要がある。
(a)周溝7の最深部9から押えごまの根元方向への円
弧の開き角度θ1が80〜90゜の範囲。
(b)円弧の曲率半径Rが外装容器の側壁厚みの2倍以
上。
ここで(a)の円弧の開き角度θ1が80゜未満のこま
を使用すると、容器の開口端部が鋭角で折曲げられ、外
側のナイロン樹脂層が削られてアルミニウムが露出部分
が大きくなるため、巻締め部の絶縁効果に劣り、θ1が
90゜を越えるものでは、巻締め加工が不可能となる。
また(b)の曲率半径Rが外装容器の側壁厚みの2倍
未満のこまを使用すると、容器の開口端部がつぶれてし
まい良好な曲りが形成できない。
なお、第2図に示した押えこま先端方向への円弧の開
き角度θ2は特に限定されないが、60゜程度以下に設け
ると巻締め加工がやりやすいという利点がある。
上記押えこまを使用して巻締め加工を行なったものは
第3図の断面図に示すようにアルミニウム外面のナイロ
ン樹脂層2が円弧の頂点を完全におおう形状となるため
コンデンサー取り付け後の絶縁性が良好である。
以下、本発明を実施例により説明する。
(実施例) 厚さ0.3mmのアルミニウム板の片面に6−ナイロン樹
脂フイルム(20μm)をエポキシ系接着剤により被覆し
た積層板を、ナイロン樹脂が外側になるように順送りラ
ンススリット金型により絞り加工後、第6図の断面図に
示した打抜き具により打抜き加工して外径5mm、高さ5mm
の有底円筒形状のコンデンサー外装用容器を得た。(容
器の側壁厚みt=0.25mm、開口端部のアルミニウム露出
長さ0.3mm) 得られた容器を用い、変形長さLを0.6mmとし、第2
図のθ1およびRを変えた各種断面形状の押えごまを使
用して巻締め加工を行ない、「曲げ形状」及び「削れ」
を評価し、その結果を表1に示した。
ここで「曲げ形状」の評価はナイロン樹脂層被覆端部
の位置を目視で検査したものであり、(○)は円弧状の
曲げ部分の頂点を越えて樹脂が被覆されているもの、
(△)は曲げ部分の頂点部分まで被覆されているもの、
(×)は被覆が頂点までなされていないものである。
また、「削れ」の評価はナイロン樹脂層の剥れの状態
を目視で検査し(○)は樹脂の剥れ、剥れ等がなく良
好、(△)は樹脂の剥れが若干認められ、(×)は樹脂
の削れ等がひどく実用性のないものである。
表1から本発明のθ1およびRを満足する押えごまを
使用したコンデンサーでは巻締め部分の樹脂の被覆が充
分で、かつ樹脂の削れがなく良好なことが判る。これに
対して、上記のθ1またはRが範囲を逸脱する押えごま
を使用したものでは樹脂の被覆または樹脂の削れがあり
コンデンサーとして実用上問題があることが判る。
(発明の効果) 上述したように本発明によればナイロン樹脂被覆した
積層板を用いて絶縁性に優れたコンデンサーが得られ、
アルミ電解コンデンサーやチップ形電解コンデンサーの
製造方法として利用性が大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明で使用する巻締め装置の断面概略図、第
2図は本発明で使用する押えごまの断面拡大図、第3図
は本発明により得られたコンデンサーの巻締め部の断面
図、第4図は打ち抜き加工後の容器の断面図、第5図は
第4図のV部の拡大断面図、第6図は打ち抜き装置の断
面概略図、第7図は従来のコンデンサーの実装状態を示
す断面概略図である。 1……アルミニウム板 2……ナイロン樹脂層 3……積層板 4……コンデンサー外装容器 5……コンデンサー素子 7……円弧状周溝 8……押えごま 9……周溝の最深部 L……押し下げ量、t……容器側壁の厚み

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム板(1)の少なくとも片面
    に、ナイロン樹脂層(2)を被覆した積層板(3)をナ
    イロン樹脂層が外側になるように絞り加工して、側壁厚
    みtの有底円筒形状のコンデンサー外装容器(4)を形
    成し、当該外装容器にコンデンサー素子(5)を収納し
    た後、先端部の円周方向に下記(a)、(b)を満足す
    る断面形状の円弧状周溝(7)を設けた押えごま(8)
    により、上記容器の開口端部を開口端部からの変形長さ
    Lが 以上となるように巻締め加工することを特徴とするコン
    デンサーの製造方法。 (a)周溝(7)の最深部(9)から押えごまの根元方
    向への円弧の開き角度θ1が80〜90゜の範囲。 (b)円弧の曲率半径Rが外装容器の側壁厚みtの2倍
    以上。
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