JP2001011658A - コンデンサケース用樹脂被覆アルミニウム材及びそれを用いたコンデンサケース、そのコンデンサケースを用いたコンデンサ - Google Patents

コンデンサケース用樹脂被覆アルミニウム材及びそれを用いたコンデンサケース、そのコンデンサケースを用いたコンデンサ

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利樹 前園
Motohiro Nanbae
元広 難波江
Masatoshi Sato
雅敏 佐藤
Daisuke Sato
大助 佐藤
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Furukawa Electric Co Ltd
Nippon Chemi Con Corp
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Furukawa Electric Co Ltd
Nippon Chemi Con Corp
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    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンデンサケース用に深絞り加工した後の密
着性に優れたコンデンサケース用樹脂被覆アルミニウム
材及びそれを用いたコンデンサケース、そのコンデンサ
ケースを用いたコンデンサを提供する。 【解決手段】 少なくとも一面を中心線平均粗さ(R
a)が0.4μm以上、十点平均粗さ(Rz)が6μm
以上及び粗さ曲線の中心線から上方0.5μmの線と交
差する山の数が5個/1.0mm以上に表面粗面化した
アルミニウム又はアルミニウム合金の粗面化面に化成皮
膜を設け、さらにこの化成皮膜上に有機樹脂皮膜を設け
たコンデンサケース用樹脂被覆アルミニウム材、これを
用いたコンデンサケースとさらにこれを用いたコンデン
サ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンデンサケース
用樹脂被覆アルミニウム材に係わり、更に詳しくは、ア
ルミニウム材をコンデンサケース用に深絞り加工した後
の密着性に優れた、後加熱処理の不要なコンデンサケー
ス用樹脂被覆アルミニウム材及びそれを用いたコンデン
サケース、そのコンデンサケースを用いたコンデンサに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンデンサケース(コンデンサケーシン
グ)の種類は、以下のように形状が多々有り、具体的な
数値として例示すると円筒形のものでは(A)タイプで
はφ16×22L、φ5×7.0L、(B)タイプで
は、φ16×37L、φ5×10.9L、(C)タイプ
では、φ14.5×47L、φ5×14.4L(以上、
単位はmmであり、φは直径、Lは長さを示す。)等が
ある。このコンデンサケースを使用したコンデンサの構
造及びその製造について以下に説明する。
【0003】まずコンデンサケースは、素材→深絞り→
脱脂の工程で作成される。次いで、このコンデンサケー
スを用いたコンデンサの構成について詳細に説明する。
図2にコンデンサ素子の展開構造、図1にコンデンサの
断面図を示す。図2に示すように陽極箔2と陰極箔3を
セパレーター8を介して巻回し、図1に示すコンデンサ
素子を形成する。陽極箔2と陰極箔3にはそれぞれ電極
タブ4、5が接続されており、コンデンサ素子1の巻回
端面より導出される。電極タブ4、5にはさらにリード
線6、7が接続されている。図1に示すように巻回され
たコンデンサ素子1には駆動用の電解液を含浸するとと
もに、アルミニウムからなる有底筒状のコンデンサケー
ス10に収納する。さらに、コンデンサケースの開口端
部には、リード線を貫通する貫通孔を有するゴム製の封
口体9を収納する。コンデンサにおいて、この封口体の
脱落を防止するとともに、コンデンサの密封を得るため
に、コンデンサケースの側面に横溝11を設ける加工を
行って、コンデンサケースを封口体に圧着させるととも
に、コンデンサケースの開口端部をカーリング加工し
て、加工先端部10aとして封口体9に食い込ませるよ
うにして密封している(この横溝加工とカーリング加工
を合わせて「かしめ」と称している)。
【0004】さらにかしめ工程について詳細に説明す
る。コンデンサケース10にコンデンサ素子1と封口体
9を挿入して、所定位置(コンデンサ素子の端面がコン
デンサケースの底面及び封口体と当接した位置)に配置
する。この状態で、コンデンサケースを回転させるとと
もに、コンデンサケースにかしめ治具を押し当てて、横
溝加工およびカーリング加工を行う。これを図3
(A)、(B)に示す。(A)が加工前、(B)が加工
後の状態を示す断面図である。横溝加工を行うには、軸
21に回転自在に取り付けられた円盤状のかしめゴマ2
2をコンデンサケース10に押し当てて横溝11を形成
する。また、カーリング加工は回転軸23に取り付けら
れたカーリング治具24を押し当てて、カーリング加工
を行う。カーリング治具は中央部が径小に、その両端部
が径大となるような曲率を有するものである。なお、図
3(A)、(B)における図1、2との同符号は同じも
のを示す。
【0005】このようなコンデンサ製造の密封工程(か
しめ工程)では、コンデンサケース10を金属加工して
変形させている。また、コンデンサケースは通常アルミ
ニウム材からなり、ケース外面には他の電子部品との接
触による作動不良を防止するとともに、表面に定格電圧
及び容量を表記するための塩ビ製の樹脂カバーが設けら
れているが、近年特開平08−1857号公報にあるよ
うな熱可塑性ナイロン樹脂ラミネート材や特開平09−
275043号公報にあるような熱可塑性ポリエステル
樹脂の塗装材を用いることにより塩ビカバーを廃止する
技術が提案されている。
【0006】ところで、このような樹脂被覆されたコン
デンサケースでは樹脂層とアルミニウム面との密着性が
悪いと、この横溝加工及びカーリング加工した際に、樹
脂層がアルミニウム面から剥離してしまうことがある。
コンデンサケースの樹脂層は主にコンデンサのコンデン
サケースの絶縁を担っているが、金属層より剥離する
と、樹脂層にピンホールが発生し易くなり、絶縁性が低
下するおそれがある。さらにアルミニウム板に対する樹
脂塗装あるいは樹脂ラミネートの問題として、1)樹脂
フィルムのラミネート材は高湿度雰囲気で密着性が低下
する、2)塗装材が前記(B)タイプ、(C)タイプの
コンデンサケースのような絞り比が2.2〜2.4程度
の高いものでは密着性不足のため加工時に塗膜剥離が発
生する、という問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的はコンデンサケース用に深絞り加工した後の密着性
に優れたコンデンサケース用樹脂被覆アルミニウム材及
びそれを用いたコンデンサケース、そのコンデンサケー
スを用いたコンデンサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは種々検討の
結果、アルミニウム素材の表面に特定の粗面化処理を施
し、化成処理層及び熱硬化性樹脂被覆層を順次設けるこ
とによって従来の塗装材の問題点である絞り比の高いも
のでの加工後の塗膜密着性を大きく向上しうることを見
い出し、この知見に基づき本発明をなすに至った。本発
明は、(1)少なくとも一面を中心線平均粗さ(Ra)
が0.4μm以上、十点平均粗さ(Rz)が6μm以上
で、粗さ曲線の中心線から上方0.5μmの線と交差す
る山の数を5個/1.0mm以上に表面粗面化したアル
ミニウム又はアルミニウム合金の粗面化面に化成皮膜を
設け、さらにこの化成皮膜上に有機樹脂皮膜を設けたこ
とを特徴とするコンデンサケース用樹脂被覆アルミニウ
ム材、(2)前記化成皮膜が少なくとも水溶性樹脂を含
有するクロム含有液である有機・無機系反応型化成処理
剤により形成された化成皮膜であることを特徴とする
(1)項記載のコンデンサケース用樹脂被覆アルミニウ
ム材、(3)(1)項記載の有機樹脂皮膜が熱硬化性高
分子ポリエステル樹脂皮膜、又はナイロン系樹脂皮膜で
あることを特徴とする(1)又は(2)項記載のコンデ
ンサケース用樹脂被覆アルミニウム材、(4)(1)項
記載の有機樹脂皮膜の皮膜厚さが5μm以上25μm以
下であることを特徴とする(1)、(2)又は(3)項
記載のコンデンサケース用樹脂被覆アルミニウム材、
(5)(1)〜(4)のいずれか1項に記載のコンデン
サケース用樹脂被覆アルミニウム材を用いたコンデンサ
ケース、及び(6)(1)〜(4)のいずれか1項に記
載のコンデンサケース用樹脂被覆アルミニウム材を用い
たコンデンサケースを使用したコンデンサを提供するも
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のコンデンサケース用樹脂
被覆アルミニウム材(本明細書においてアルミニウム材
又はアルミニウム合金材をいう。)は、表面粗面化した
アルミニウム材の上に化成皮膜を施し、この化成皮膜上
に塗装焼付によって有機樹脂皮膜を設けてなる。図4に
この粗面化アルミニウム材の表面拡大図を示す。
【0010】本発明に係る樹脂被覆アルミニウム材にお
いて、図4に示すアルミニウム板の表面粗度、つまり中
心線平均粗さ(Ra)を0.4μm以上、十点平均粗さ
(Rz)6μm以上及び粗さ曲線の中心線より0.5μ
m上方の線と交差する山の数(突起の数)5個/1.0
mm以上に粗面化することによって絞り加工後の密着性
を向上させることができる。Raが0.4μm未満の場
合粗面化によるアンカー効果が小さく密着性が低下す
る。また、Rzが6μm未満の場合も粗面化によるアン
カー効果が小さく密着性が不足する。粗さ曲線の中心線
から上側0.5μmの線と交差する山の数が5個/1.
0mm未満の場合、同様に密着性が不十分となる。この
表面粗さ達成方法としては、圧延ロール表面にパターン
をもうけて圧延により転写する方法、素材表面をブラス
ト処理により粗面化する方法、電気化学的にエッチング
する方法等いずれでも良い。
【0011】有機樹脂皮膜としては、エポキシ系、ウレ
タン系、ナイロン系、ポリエステル系のいずれの樹脂を
使用しても良く、制限するものではないが、熱硬化性高
分子ポリエステル系樹脂、ナイロン系樹脂を用いること
によって成形性及び密着性がさらに向上する。また、よ
り好ましくは有機樹脂皮膜の未硬化時の有機樹脂の数平
均分子量Mnが10000以上200000以下であ
る。数平均分子量Mnが10000未満の場合は、塗膜
の伸びが低下し、そのため密着性が低下する。また、数
平均分子量Mnが200000を越える場合は樹脂を溶
剤で希釈し塗料化すると塗料粘度が著しく高くなって塗
装表面外観が悪化することがある。
【0012】上記のように有機樹脂皮膜の形成は前記の
樹脂を上記のように常法により塗料化して適用するのが
好ましく、例えばメラミン又はイソシアネート等の架橋
剤とブレンドし、さらに芳香族炭化水素系溶剤、アルコ
ール系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、ケトン
系溶剤、などを主溶剤及び/又は希釈剤として塗料化し
て、かつ塗料粘度などのコーティング特性を調整し、ロ
ールコーター、ブレードコータ、スプレー装置などによ
り塗装する。塗装方法は、コイルでの連続処理が好まし
い。この塗料には装飾性を向上させるために、着色剤を
添加して、素地を生かしたカラークリヤー塗装や素地を
隠蔽したカラー塗装にすることもできる。塗装後は必要
により常法により焼付処理を行うのが好ましい。
【0013】有機樹脂皮膜の厚さについては、もちろん
粗面化表面を完全に被覆できれば特に制限はないが膜厚
を5μm以上、25μm以下に調整することによってか
しめ成形性をさらに向上させることができる。膜厚が5
μm未満の場合はかしめ工程で塗膜の剥離や破断が発生
することがある。膜厚が25μmを超える場合はケース
成形時塗膜のかじりが発生し、かしめ工程で塗膜の破
断、剥離が発生することがある。なお、成形時に部分的
に塗膜がむしりとられることを塗膜のかじりと言う。
【0014】本発明においては、有機樹脂皮膜の形成前
に、アルミニウム板を化成処理して、粗面化面に化成皮
膜を設けることが必要である。この化成皮膜としては、
水溶性樹脂を含有するクロム含有液が通常用いられる。
水溶性樹脂としては、ポリアクリル酸、ポリビニルアル
コール、セルロースのヒドロキシエーテルやエチレン無
水マレイン酸やポリビニルピロリジンおよびポリビニル
メチルエーテルなどがあげられる。該化成皮膜の中でも
少なくともCr 6+イオン及び/又はCr3+イオン、
水溶性樹脂、弗化物及び/又は錯弗化物を含有するクロ
ム酸塩溶液である有機・無機系反応型化成処理剤により
形成された複合化成皮膜であることによってさらに密着
性が向上する。水溶性樹脂としては、水溶性アクリル樹
脂が好ましい。通常のアルミニウムの表面処理である化
成皮膜としてはリン酸クロム酸塩皮膜が使用されるが、
この場合無機系皮膜であるため絞り加工時皮膜にクラッ
クが入りこの部分において塗膜密着性が低下する。これ
に対して、有機・無機複合化成皮膜の場合絞り加工での
皮膜への応力が緩和されかつ有機成分を含み有機樹脂皮
膜との密着性にも優れる。又、化成皮膜量としてはクロ
ム付着量で5〜50mg/mが好ましい。付着量5m
g未満の場合、十分な密着性は発現されず、50mgを
越える場合は、皮膜が厚すぎて皮膜にクラックが入り逆
に密着性が低下することがある。
【0015】
【実施例】次に本発明を実施例に基づいてさらに詳細に
説明する。 実施例1 表3に示す表面を粗面化したアルミニウム合金板(材
質:JIS A1100、板厚:0.4mm)に市販の
アルミニウム用脱脂剤にて脱脂処理を行い、水洗後、市
販の処理液にて表1の下地処理を行い、その上に表2に
示すような合成樹脂塗料をロールコーターで表3に示す
条件で塗装し、PMT(最高到達板温度)230℃にて
焼付した。こうして図5に模式的に示すコンデンサケー
ス用樹脂被覆アルミニウム材を製造した。図中31は有
機樹脂皮膜、32は化成皮膜、33は粗面化部、34は
アルミニウム合金板である。得られた樹脂被覆アルミニ
ウム材を絞り比2.4で絞り加工し、径が5mm、高さ
が11mmのケース、絞り比2.2で絞り加工し、径
が5mm、高さ7mmのケースとした。これらのケー
スについて、加工直後の密着性、パークレン(商品名、
パークロロエチレンと界面活性剤とからなるクリーニン
グ剤)脱脂後の密着性、さらに脱脂後沸騰水煮沸1時間
後の密着性について評価した。 ◎:良好、○:塗膜後退軽微、△:塗膜後退大、×:塗
膜剥離 また、加工直後については、塗膜かじりの有無について
も評価した。塗膜かじりが発生した場合のみかじり有と
した。
【0016】実施例2 実施例1で成形したケースを用い、図1のコンデンサを
作製した。得られたコンデンサについて、かしめ部分で
の樹脂被覆層のピンホールや破断、または剥離の発生に
ついて目視で評価した。 各試料とも20個 うち 発生数0:◎ 発生数1〜5:○ 発生数6〜1
0:△ 発生数11〜:×
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
【0021】表3、表4に示される結果から明らかなよ
うに、比較例であるNo.22〜No.28は、ケース
成形直後の密着性、脱脂後の密着性、煮沸後の密着性の
いずれかが劣り、かつコンデンサとしてのかしめ部分の
塗膜のピンホール・破断、剥離も多く発生し、コンデン
サケース用樹脂被覆アルミニウム材としては不適当であ
る。No.22は、アルミニウム板の表面粗度Raが小
さいため煮沸後の密着性が劣る。No.23は、アルミ
ニウム板の表面粗度Rzが小さいため煮沸後の密着性が
劣る。No.24及びNo.25は、アルミニウム板の
表面粗度Ra、Rzが小さすぎ、かつ山数も少ないため
脱脂後及び煮沸後の密着性が劣る。No.26は、アル
ミニウム板の表面粗度Ra、Rzが小さすぎるため煮沸
後の密着性が劣る。No.27は、アルミニウム板の表
面粗度Rzが高すぎ、山数が少なすぎるため煮沸後の密
着性が劣る。No.28は、下地処理をしていないため
成形直後の密着性、脱脂後の密着性、煮沸後の密着性が
劣る。これに対し、本発明例No.1〜No.21はい
ずれも成形直後、脱脂後、煮沸後の密着性及びかしめ成
形性に優れコンデンサケース用樹脂被覆アルミニウム材
及びそれを用いたコンデンサケース、そのコンデンサケ
ースを用いたコンデンサとして好適である。
【0022】
【発明の効果】本発明のコンデンサケース用樹脂被覆ア
ルミニウム材は、深絞り加工後の密着性に優れコンデン
サケース、そのコンデンサケースを用いたコンデンサ用
に好適である。特に本発明のコンデンサケースは、樹脂
層とアルミニウムとの密着性が高く、封止のためのかし
め加工(横溝加工、カーリング加工)をした場合でも、
樹脂層が剥離することがない。また本発明のコンデンサ
ケースは熱硬化性樹脂を塗装し被覆するため、ラミネー
ト材のような高湿度雰囲気での密着性低下がなく、かつ
加工後の密着性を向上させるための後加熱処理が不要で
あり生産性も優れる。したがって本発明のコンデンサは
絶縁性に優れ、電解コンデンサなどに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンデンサケースを適用するコンデン
サの一例を示す断面図である。
【図2】本発明のコンデンサに用いられるコンデンサ素
子の展開図を示す。
【図3】従来のコンデンサの加工状態の一例を示す断面
図であり、(A)、(B)は、それぞれ、加工前、加工
後を示す。
【図4】本発明のコンデンサケース用樹脂被覆アルミニ
ウム材に用いられるアルミニウム板の表面状態の説明図
である。
【図5】実施例1で製造した本発明のコンデンサケース
用樹脂被覆アルミニウム材を模式的に示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 コンデンサ素子 6 陽極リード線 7 陰極リード線 9 封口体 10 コンデンサケース 10a 加工先端部 11 横溝 31 有機樹脂皮膜 32 化成皮膜 33 粗面化部 34 アルミニウム合金板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 難波江 元広 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 佐藤 雅敏 東京都青梅市東青梅1丁目167番地の1 日本ケミコン株式会社内 (72)発明者 佐藤 大助 東京都青梅市東青梅1丁目167番地の1 日本ケミコン株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AB10A AB31A AK01B AK41B AK48B AK51 AK53 AK69A BA02 DA01 DD07A EJ68A EJ69A GB41 JB07 JB13B JG04 JK06 JL01 YY00A YY00B 4K026 AA09 AA22 BA06 BB09 CA19 CA20 CA28 CA39 DA02 DA03 DA06 EA02 EA09 EB08 EB11 4K044 AA06 AB02 AB10 BA15 BA21 BB03 BC05 CA04 CA07 CA16 CA53 CA62

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一面を中心線平均粗さ(R
    a)が0.4μm以上、十点平均粗さ(Rz)が6μm
    以上で、粗さ曲線の中心線から上方0.5μmの線と交
    差する山の数を5個/1.0mm以上に表面粗面化した
    アルミニウム又はアルミニウム合金の粗面化面に化成皮
    膜を設け、さらにこの化成皮膜上に有機樹脂皮膜を設け
    たことを特徴とするコンデンサケース用樹脂被覆アルミ
    ニウム材。
  2. 【請求項2】 前記化成皮膜が少なくとも水溶性樹脂を
    含有するクロム含有液である有機・無機系反応型化成処
    理剤により形成された化成皮膜であることを特徴とする
    請求項1記載のコンデンサケース用樹脂被覆アルミニウ
    ム材。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の有機樹脂皮膜が熱硬化性
    高分子ポリエステル樹脂皮膜、又はナイロン系樹脂皮膜
    であることを特徴とする請求項1又は2記載のコンデン
    サケース用樹脂被覆アルミニウム材。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の有機樹脂皮膜の皮膜厚さ
    が5μm以上25μm以下であることを特徴とする請求
    項1、2又は3記載のコンデンサケース用樹脂被覆アル
    ミニウム材。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のコ
    ンデンサケース用樹脂被覆アルミニウム材を用いたコン
    デンサケース。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のコ
    ンデンサケース用樹脂被覆アルミニウム材を用いたコン
    デンサケースを使用したコンデンサ。
JP18088099A 1999-06-25 1999-06-25 コンデンサケース用樹脂被覆アルミニウム材及びそれを用いたコンデンサケース、そのコンデンサケースを用いたコンデンサ Pending JP2001011658A (ja)

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