JP2570064B2 - Pc鋼より線把持装置 - Google Patents

Pc鋼より線把持装置

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JP2570064B2
JP2570064B2 JP4191927A JP19192792A JP2570064B2 JP 2570064 B2 JP2570064 B2 JP 2570064B2 JP 4191927 A JP4191927 A JP 4191927A JP 19192792 A JP19192792 A JP 19192792A JP 2570064 B2 JP2570064 B2 JP 2570064B2
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雅臣 横山
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Kajima Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は斜張橋等の建造に使用
されるPC鋼より線の把持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】斜張橋の建造時には、外套管吊り下げ用
仮設ストランドのように、PC鋼より線を仮設的に使用
する場合、従来、くさびを打ち込んで定着する方法が一
般に用いられている。しかしながら、この方法では、く
さびにある一定以上の荷重が常時作用する状態ではとく
に問題はないが、仮設ストランドが風に煽られたりする
と、その撤去時に一時的にくさびが緩む方向に力が加わ
ることがあり、くさびによるPC鋼より線把持力が低下
して仮設ストランドが滑落するおそれがある。仮設スト
ランドが万一落下した場合、重大事故につながるおそれ
があり、このようなくさびによるPC鋼より線把持力の
低下を回避し、PC鋼より線の任意の位置で確実に把持
できるとともに、衝撃や引っ掛かりが生じても把持力が
低下しない把持装置を開発することが極めて重要な技術
課題であった。また、PC鋼より線は一般のワイヤーロ
ープとは材質およびより方が異なり、ワイヤーロープ用
の把持装置ではPC鋼より線の滑落防止には効果がな
く、PC鋼より線に対する把持装置とするには、材質、
より方等も勘案する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、仮設スト
ランドが風に煽られたり、衝撃や引っ掛かり等が生じて
も、PC鋼より線の把持力が低下することがなく、任意
の位置で確実にPC鋼より線を把持することができる改
良された把持装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、PC鋼より
線把持具本体を半割り構造体から構成し、各半割り構造
体の内側中央部に、PC鋼より線の引張方向に向かって
小径となる円弧部を設けるとともに、両半割り構造体の
側方平坦部が当接したときに形成される円弧の最小径を
PC鋼より線の外径より大きくし、前記円弧部とPC鋼
より線との間に挿入され前記両半割り構造体内のPC鋼
より線引張方向の中央部に完全に収納されるくさび体お
よびこのくさび体のPC鋼より線引張方向と反対側への
移動を阻止し両半割り構造体の外形より突出しない外形
を有するくさび体押さえ具を備え、両半割り構造体を、
前記円弧内でPC鋼より線をくさび定着しつつ相互に締
結可能としたことを特徴とするPC鋼より線把持装置か
らなる。
【0005】以下、図面を参照して、この発明を具体的
に説明する。
【0006】図1〜3は、この発明の基本的なPC鋼よ
り線把持装置(以下、単に「第1把持装置」という。)
の一例を示している。ここで、図1は部分的に破断した
側面図、図2は部分的に破断した正面図、図3は半割り
構造体の円弧部とPC鋼より線との関係を示す断面図で
ある。
【0007】まず図1および図2を参照すると、第1把
持装置は、把持具本体が半割り構造体1、1’から構成
されている。各半割り構造体1、1’は、適当数のボル
ト2およびナット3により締結可能である。各半割り構
造体1、1’の内側中央部には、円弧部4、4’が設け
られている。各円弧部4、4’は、各半割り構造体1、
1’の側方平坦部5、5’が当接したときに形成される
円弧の内径がPC鋼より線の外径より小さい。したがっ
て、図3に示すように、PC鋼より線(二点鎖線)が該
円弧内に挿通されたときは、各半割り構造体1、1’の
側方平坦部5と5’との間に隙間6が形成される。第1
把持装置をこのように構成することにより、PC鋼より
線を前記円弧内に挿通して、両半割り構造体1、1’を
ボルト2およびナット3で相互に締結することにより、
各円弧部4、4’がPC鋼より線を周囲から強固に締め
付けることができ、確実に定着させることができる。各
半割り構造体1、1’には、支圧板を用いる場合でも用
いない場合でも使用可能なように、支持金物7、7’を
設けておくことが好ましい。また、各円弧部4、4’に
は、締め付け力および摩擦力を大きくするために、硬質
ゴム等の硬質で適度の弾性を有する材料を張り付けるこ
ともできる。
【0008】次に図4〜図6は、この発明のPC鋼より
線把持装置(以下、単に「第2把持装置」という。)の
一例を示している。ここで、図4は側断面図、図5は縦
断面図、図6はくさび体の押さえ具を装着した正面図で
ある。
【0009】まず図4および図5を参照すると、第2把
持装置は、把持具本体が半割り構造体11、11’から
構成されている。各半割り構造体11、11’は、適当
数のボルト12により締結可能である。各半割り構造体
11、11’の内側中央部には、PC鋼より線の引張方
向(矢印A)に向かって小径となる円弧部14、14’
が設けられている。円弧部14および14’から形成さ
れる円弧の最小径は、各半割り構造体11、11’の側
方平坦部15、15’が当接したときにPC鋼より線の
外径より大きくなるようにされており、PC鋼より線の
挿通時にも側方平坦部15、15’同士が密着締結され
る。第2把持装置は、さらにくさび体16およびその押
さえ具16’を備えている。くさび体16は、特殊鋼あ
るいは硬質ゴム等の硬質で適度の弾性を有する材料から
なり、第2把持装置の円弧とPC鋼より線との間隙に打
ち込まれて、PC鋼より線をくさび作用により強固に定
着させることができるものである。このようなくさび体
16としては、基本的には従来のPC鋼より線把持装置
に使用されている形状および材料のものが使用できる。
また、くさび体押さえ具16’は、くさび体16の外方
で把持具本体に取り付けられるものであり、くさび体1
6が緩む方向の力が作用しても、くさび体16が所定位
置から移動してPC鋼より線の定着力を弱めることのな
いように、くさび体16を押さえ付ける作用を有する。
くさび体押さえ具16’は、図5および図6に示すよう
に、外径が把持具本体の外径と同等またはそれ以下とさ
れ、適当数のボルト18で取り付けられる。またくさび
体押さえ具16’は、必ずしも全面をカバーする必要は
なく、くさび体16を有効に押さえることができれば、
図6に示すように、一部を切り欠いてもよい。また、第
2把持装置の把持具本体をなす半割り構造体11、1
1’にも、支圧板を用いる場合でも用いない場合でも使
用可能なように、支持金物17、17’を設けておくこ
とが好ましい。このように、第2把持装置はPC鋼より
線のくさび定着部が把持本体内に内蔵されているため、
外的な衝撃が作用しても、安定した定着作用を示すもの
である。
【0010】この発明においては、第1把持装置および
第2把持装置の主要な構成部材(半割り構造体、支持金
物、くさび体押さえ具等)には、例えばS40C、S4
5C、S50C等の炭素鋼が使用される。
【0011】この発明のくさび体およびくさび体押さえ
具を備えた把持装置は、下記する効果を奏する。
【0012】 くさび体押さえ具を備えているので、
従来の把持装置のくさび体が緩む方向に力が作用して
も、くさび体の定着力が低下することがない。
【0013】 くさび体が両半割り構造体内に完全に
収納され、くさび体押さえ具が両半割り構造体から突出
することがなく、くさび体およびくさび体押さえ具に対
する引っ掛かりや外的な衝撃の作用を防止することがで
き、安定した定着作用が得られる。
【0014】 PC鋼より線の任意の位置に設置する
ことができるため、把持位置を適切に選定することがで
きる。
【0015】 全体を小型化できるとともに、引っ掛
かり部の少ない外形とすることができるため、取扱が容
易で、作業上の煩わしさも少ない。
【0016】 したがって、この発明のPC鋼より線
把持装置を使用することにより、仮設ストランドの撤去
作業が容易且つ適切に行なうことができ、また仮設スト
ランドが落下するおそれがなく、作業を安心して且つ信
頼をもって行なうことができるため、作業能率を著しく
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本的な把持装置の部分破断側面図
である。
【図2】この発明の基本的な把持装置の部分破断正面図
である。
【図3】この発明の基本的な把持装置における半割り構
造体の円弧部とPC鋼より線との関係を示す断面図であ
る。
【図4】この発明に係る把持装置の側断面図である。
【図5】この発明に係る把持装置の縦断面図である。
【図6】この発明に係る把持装置におけるくさび体押さ
え具を装着した正面図である。
【符号の説明】
1 半割り構造体 1’ 半割り構造体 2 ボルト 3 ナット 4 円弧部 4’ 円弧部 5 側方平坦部 5’ 側方平坦部 6 隙間 7 支持金物 7’ 支持金物 11 半割り構造体 11’ 半割り構造体 12 ボルト 14 円弧部 14’ 円弧部 15 側方平坦部 15’ 側方平坦部 16 くさび体 16’ くさび体押さえ具 17 支持金物 17’ 支持金物 18 ボルト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PC鋼より線把持具本体を半割り構造体
    から構成し、各半割り構造体の内側中央部に、PC鋼よ
    り線の引張方向に向かって小径となる円弧部を設けると
    ともに、両半割り構造体の側方平坦部が当接したときに
    形成される円弧の最小径をPC鋼より線の外径より大き
    くし、前記円弧とPC鋼より線との間に挿入され前記
    両半割り構造体内のPC鋼より線引張方向の中央部に完
    全に収納されるくさび体およびこのくさび体のPC鋼よ
    り線引張方向と反対側への移動を阻止し両半割り構造体
    の外形より突出しない外形を有するくさび体押さえ具を
    備え、両半割り構造体を、前記円弧内でPC鋼より線を
    くさび定着しつつ相互に締結可能としたことを特徴とす
    るPC鋼より線把持装置。
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JPS5736661U (ja) * 1980-08-12 1982-02-26
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