JP2569642B2 - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JP2569642B2 JP62308560A JP30856087A JP2569642B2 JP 2569642 B2 JP2569642 B2 JP 2569642B2 JP 62308560 A JP62308560 A JP 62308560A JP 30856087 A JP30856087 A JP 30856087A JP 2569642 B2 JP2569642 B2 JP 2569642B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、毒性が少なく、作業性および耐候性のすぐ
れた、イソシアヌレート環を有するポリイソシアネート
を含む塗料、接着剤、成型材料等の産業分野において極
めて有用な樹脂組成物に関する。
[従来の技術] 耐摩耗性等の機械的性質および耐薬品性等のすぐれた
ポリウレタン樹脂の硬化剤にあって無黄変型ジイソシア
ネートとして知られるアルキレンジイソシアネート、シ
クロアルキレンジイソシアネートおよび難黄変型ジイソ
シアネートとして知られるアラルキレンジイソシアネー
トより誘導されるポリイソシアネートは、耐候性、耐久
性が良好で、特に上記ポリイソシアネートにあってイソ
シアヌレート環を有するポリイソシアネートは、イソシ
アヌレート環の化学的な安定性が高いため、従来のビュ
ーレット型ないしアダクト型ポリイソシアネートに比較
してとりわけ耐候性、耐久性のすぐれた硬化剤であるこ
とが知られている。
[発明が解決しようとする問題点] 以上の如く、アルキレンジイソシアネート、シクロア
ルキレンジイソシアネート等より誘導されるイソシアヌ
レート型のポリイソシアネートは極めてすぐれた性質を
有しているので、一層巾広い産業上の用途に利用してい
くことが望まれているが、かかるイソシアヌレート型ポ
リイソシアネートはイソシアヌレート環の極性が高いた
め、毒性が強く、溶解力の強い極性溶剤である酢酸エチ
ル、トルエン、キシレン等の有機溶剤に溶解して使用す
ることが必要であり、作業環境、公害、性能等の面にお
いて実用上大きな支障をきたしていた。
すなわち、更に具体的な用途、例えば塗料について言
及するならば、従来の2液型ウレタン塗料に用いられる
ポリイソシアネートは、極性の高い溶剤を用いざるを得
ないため、現場の塗装作業では常に強い臭気公害を受け
ると共に、補修塗装等における旧塗膜のリフティング発
生の危険性が常にあり、このため実用上大きな支障をき
たしていた。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、上記のアルキレンジイソシアネート等
から誘導されるイソシアヌレート環を有するポリイソシ
アネートに対して毒性が強く、溶解力の高い極性溶剤を
用いざるを得ない従来技術の問題点を克服すべく鋭意研
究の結果、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、炭素数2〜8のアルキレン、シ
クロアルキレンおよびアラルキレンジイソシアネートか
ら選ばれるジイソシアネート化合物と、数平均分子量50
0〜4,000の水素添加された飽和ポリブタジエンジオール
を少なくとも50重量%以上含むジオール類とをイソシア
ヌレート化触媒の存在下に反応せしめて得られるイソシ
アヌレート環を有するポリイソシアネートおよび非極性
有機溶剤を含んでなることを特徴とする樹脂組成物であ
る。
本発明の樹脂組成物は以下に記載する炭素数2〜8の
アルキレンジイソシアネート、シクロアルキレンジイソ
シアネート等を適宜選択することにより、種々の物性を
有する組成物が得られるものであるが、数平均分子量50
0〜4,000の水素添加された飽和ポリブタジエンジオール
が可撓性に富んでいるため、柔軟性に富む樹脂組成物が
容易に得られる点も本発明の特徴の一つである。
本発明の構成要素の一つとして使用する炭素数2〜8
のアルキレンジイソシアネートの例としては、1,4−テ
トラメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレン
ジイソシアネート等、およびそれらの混合物が挙げられ
る。
また、炭素数2〜8のシクロアルキレンジイソシアネ
ートの例としては、1,3−または1,4−ジイソシアネート
シクロヘキサン、1,3−または1,4−ビス(イソシアネー
トメチル)−シクロヘキサン等、およびそれらの混合物
が挙げられる。
また、炭素数2〜8のアラルキレンジイソシアネート
の例としては、1,3−または1,4−キシリレンジイソシア
ネート等、およびそれらの混合物が挙げられる。
なお、炭素数が9以上のジイソシアネート化合物の使
用は、それより誘導されるイソシアヌレート環を有する
ポリイソシアネートのイソシアネート含有率をいたずら
に低下せしめるため、樹脂設計上、好ましくなく、また
実用面における経済上の不利益をまぬがれない。
もっとも、本発明の規定するジイソシアネートに対し
て炭素数9以上のアルキレン、シクロアルキレンおよび
アラルキレンジイソシアネートを併用する場合であれ
ば、本発明のジイソシアネートに含めてよいが、上述の
理由からその併用割合は40%以下、更に好ましくは20%
以下にとどめることが望ましい。
併用し得る炭素数9以上のジイソシアネート化合物の
例としては、2,2,4−または2,4,4−トリメチルヘキサメ
チレンジイソシアネート、イソプロピリデン−ビス(4
−シクロヘキシルイソシアネート)あるいは3−イソシ
アネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイ
ソシアネート等を挙げることができる。
本発明の構成要素の一つとして使用するジオールは数
平均分子量が500〜4,000、好ましくは800〜3,000の水素
添加された飽和ポリブタジエンジオールを少なくとも50
重量%以上含むジオール類である。
水素添加された飽和ポリブタジエンジオールは通常、
良く知られたアニオンリビング重合反応技術によって得
られるポリブタジエンジオールを水素添加することによ
り製造されるものである。
水素添加された飽和ポリブタジエンジオールは、例え
ば、NISSO−PBG1の商品名で日本曹達株式会社、あるい
はポリテールの商品名で三菱化成工業株式会社より販売
されており、市販品として容易に入手できるものであ
る。
なお、特に望むならば本発明の水素添加された飽和ポ
リブタジエンジオールに加えて、1,2−ヒドロキシステ
アリルアルコール等の長鎖ジオール等を併用してもよい
が、所望の柔軟性を有する塗膜を得るためには、これら
の他のジオール類の使用量は50重量%未満とすべきであ
る。
また、ある種の1価アルコール、例えばステアリルア
ルコール等の長鎖アルコールを使用することは、本発明
のイソシアヌレート環を有するポリイソシアネートの官
能度を低下せしめ、ポリウレタン樹脂の性能を損わしめ
るため、好ましくない。
逆に、官能度の高い3価以上のアルコールの使用も、
ポリイソシアネートの官能度を高めすぎ、粘度上昇、更
には非極性有機溶剤に対する溶解性を著しく低下させる
ため、好ましくない。
しかしながら、本発明のジオールに対して少量のモノ
アルコール、トリオール等の混入ないし併用は、本発明
のポリイソシアネートの特性が著しく損われない程度で
あれば、許容できる。
本発明のイソシアヌレート環を有するポリイソシアネ
ートを製造する際において、ジオール類はジイソシアネ
ートの合計仕込量に対して1〜40重量%の範囲、更に好
ましくは2〜30重量%を用いるのがよい。
本発明において使用し得るイソシアヌレート化触媒
は、電子密度が低く、陽イオン性の強い原子(団)を含
む化合物が適し、その例としては、例えば、N,N,N−ト
リメチル−N−2−ヒドロキシプロピルアンモニウム−
p−t−ブチルベンゾエート[I]、ナトリウムエチラ
ート、ナトリウムプロピラート等を挙げることができ、
特に、式[I]; の触媒は精製が容易であるため、ポリイソシアネートの
製造に適している。
なお、通常、触媒は有機溶媒による希釈溶液として、
ジイソシアネート化合物に対して10〜1000ppmの範囲、
好ましくは20〜500ppmの量を用いるのがよい。
本発明のイソシアヌレート環を有するポリイソシアネ
ートを得るに際して実施するイソシアヌレート化反応
は、通常、30〜120℃、好ましくは40〜100℃の温度範囲
で行うのがよく、その際の反応の転化率は、通常本発明
のジイソシアネート化合物およびジオールの合計仕込量
に対して20〜70重量%、好ましくは30〜65重量%の範囲
で実施するのがよい。70%以上の転化率では、生成する
ポリイソシアネートの分子量が高くなり過ぎ、溶解性が
低下するため好ましくない。
反応を終了した反応混合物を、リン酸、モノクロル酢
酸、ドデシルベンゼンスルホン酸等の化合物で含有触媒
を失効させた後、分子蒸溜等の方法に付して未反応のジ
イソシアネート化合物を除去することにより、ポリイソ
シアネートを得ることができる。
本発明の非極性有機溶剤は、アリファティックまたは
(および)ナフテン系炭化水素系有機溶剤を含むアニリ
ン点10〜70℃、好ましくは12〜65℃の範囲にある低毒性
で溶解力の弱い非極性の有機溶剤が挙げられる。
かかる非極性有機溶剤の代表的な例としては、ハウス
(シェル化学社製、アニリン点15℃)、スワゾール310
(丸善石油社製、アニリン点16℃)、エッソナフサNo.6
(エクソン化学社製、アニリン点43℃)、ロウス(シェ
ル化学社製、アリニン点44℃)、エッソナフサNo.5(エ
クソン化学社製、アニリン点55℃、ペガゾール3040(モ
ービル石油社製、アニリン点55℃)などの石油炭化水素
系有機溶剤があり、その他、メチルシクロヘキサン(ア
ニリン点40℃)、エチルシクロヘキサン(アニリン点44
℃)なども挙げることができる。
本発明の樹脂組成物は、既述の方法によって得られる
イソシアヌレート環を有するポリイソシアネートと非極
性有機溶剤とを構成成分として混合することによって調
製される。
本発明の樹脂組成物は、上記のポリイソシアネートと
非極性有機溶剤とを単に混合して、例えばポリイソシア
ネートと非極性有機溶剤とを10〜90/90〜10の範囲の任
意の割合に混合して得られる樹脂組成物を、そのままの
形態で、例えばポリウレタン樹脂の硬化剤として単独に
商品化し、ポリウレタン樹脂の主剤であるポリオールと
の組合せの形で実用に供することができる。
また、本発明の樹脂組成物は、上記のポリイソシアネ
ートおよび非極性有機溶剤のみを構成成分とするのみな
らず、ポリウレタン樹脂の主剤ポリオール(溶液)、更
には充填剤、添加剤等を構成成分として含む組成物をも
包含するものである。
上記のポリウレタン樹脂の主剤ポリオールは、1分子
中に2個以上の水酸基を有するポリオールであって、例
えばアルキドポリオール、アクリルポリオール、アクリ
ル化アルキドポリオール、ポリエステルポリオールある
いはポリブタジエンオリゴマーなどであって、非極性有
機溶剤に対して溶解性あるいは、ある程度の親和性ある
いは分散性を有するポリオールである。
非極性有機溶剤に溶解せしめるのに適したポリオール
の形態としては、油長40%以上を有するアルキドポリオ
ールあるいはp−t−ブチル安息香酸など非極性有機溶
剤に対して親和性の高い原料を含むアルキドポリオー
ル;イソブチルメタアクリレート、2−エチルヘキシル
メタアクリレートなど非極性有機溶剤に対して親和性の
高い原料を含むアクリルポリオール、好ましくはアルキ
ド成分を10%以上含むアクリルポリオールが挙げられ
る。
なお、本発明は、上記のポリイソシアネートと非極性
有機溶剤とからなる組成物をそのまま実用に供する場合
を包含することは当然であるが、該組成物に極性有機溶
剤を加えた形で実用に供する組成物をも包含するもので
ある。
更に、特殊なケースとして、本発明のポリイソシアネ
ートを極性溶剤に溶解し、ポリオールを非極性溶剤に溶
解したものを調製しておき、実用に供する直前に混合使
用する場合等の樹脂組成物も、本発明の樹脂組成物に包
含されるものである。
その際、本発明の樹脂組成物に含まれる極性有機溶剤
の含有量は、全有機溶剤の35%以下、更に望ましくは20
%以下にとどめることが本発明の効果をできる限り損わ
しめないために必要である。
上述の極性有機溶剤は、例えば酢酸エチル、酢酸ブチ
ル等のエステル系溶剤、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン等のケトン系溶剤、ブチルセロソルブア
セテート等のエーテル系溶剤、キシレン等の低分子量の
芳香族系溶剤等を含む、通常、極性有機溶剤と呼ばれて
いる有機溶剤である。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の樹脂組成物は臭気が弱
く、低毒性の非極性溶剤が用いられているので、この樹
脂組成物を実用に供した場合には、従来の毒性の強い極
性溶剤を用いる場合に比較して著しく作業環境が改善さ
れ、低公害化されると共に、性能面についても著しい改
善が可能となる。
即ち、例えば極性溶剤に侵され易い塗膜を形成済みの
材料に塗り重ねる場合、あるいは補修する際、本発明の
樹脂組成物よりなる塗料では、極性溶剤を含む塗料を塗
布した際にみられるリフティング(ちぢみ)を発生せ
ず、平滑で商品価値の高い良好な塗膜を与える。
また、本発明においてはジオールとして特定の水素添
加された飽和ポリブタジエンジオールを主成分として用
いているため、得られる塗膜は柔軟性に富み、亀裂の生
じにくいものであるため極めて有用な樹脂組成物であ
る。
実施例1 撹拌器、窒素ガス導入管、空冷管および温度計を備え
た5のガラス製四ツ口フラスコに、窒素ガス雰囲気下
に、ヘキサメチレンジイソシアネート(バイエル社製
品、商品名デスモジュールH)3,500gおよび水素添加さ
れた飽和ポリブタジエンジオールとしてNISSO−PBのG1
−1000(日本曹達社製品、水酸基価62.8、ヨウ素価8.
3、数平均分子量1,400)260gを仕込んだ。
次に、フラスコに油浴を付し、撹拌しながら55℃の温
度に昇温した後、イソシアヌレート化触媒としてN,N,N
−トリメチル−N−2−ヒドロキシプロピルアンモニウ
ム−p−t−ブチルベンゾエート[I]の20%ブチルセ
ロソルブ溶液3.5gを分割して加え、引き続き60℃の温度
で4時間反応せしめた後、モノクロル酢酸の7%キシロ
ール溶液3.5gを加えてイソシアヌレート化触媒を失効さ
せた。
反応混合物を室温に冷却した後、その1000gを分子蒸
溜にかけ蒸溜残渣としてイソシアヌレート環を有する水
飴状のポリイソシアネート394.6g(転化率39.5%)と、
留出分としてヘキサメチレンジイソシアネート604.4g
(回収率60.5%)を得た。
得られたイソシアヌレート環を有するポリイソシアネ
ートを、非極性溶剤であるハウス(シェル化学社製、石
油系炭化水素溶剤、アニリン点15℃)で75%濃度に希釈
し、透明なポリイソシアネート溶液(本発明の目的樹脂
組成物)524.0gを得た。
かくして得られたポリイソシアネート溶液は不揮発分
72.5%、カードナー色数1以下、イソシアネート含有率
13.5%であり、希釈溶剤のハウスに対する希釈率は1000
%以上であり、サフラワー油変性中油アルキド樹脂のベ
ッコゾールJ−557(大日本インキ化学工業社製品の商
品名、カタログ記載の規格性状値;不揮発分=50±1
%、溶剤=スワゾール310、フタル酸含有量=30%、油
=サフラワー油、油長51%、粘度=V〜X、色数=7以
下、酸価=8以下、水酸基価の実測値=60)に対してNC
O/OH=1となるよう当量配合調性した樹脂ワニスをガラ
ス板に塗布したところ、柔軟性に富む良好な硬化塗膜が
得られた。
また、t−ブチルメタアクリレートを主体とする不揮
発分50.5%、ガードナー色数1以下、ガードナー粘度Z
3、酸価3.5、水酸基価30のアクリルポリオール(1)に
対してNCO/OH=1.0になるよう当量配合調製した樹脂ワ
ニスをガラス板に塗布したところ、上記と同様に良好な
硬化塗膜が得られた。
比較例1 実施例1と同じ反応装置を用い、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート3,500gを仕込み、撹拌下、55℃に昇温し、
実施例1と同じ触媒液4.4gを用いて実施例1と同様にイ
ソシアヌレート化反応を行い、触媒失効済みの反応混合
物を得た。
得られた反応混合物のうちの1,000gを分子蒸溜にかけ
ることにより、蒸溜残渣としてイソシアヌレート環を有
するポリイソシアネート359.6g(転化率36.0%)と、留
出物としてヘキサメチレンジイソシアネート639.4g(6
4.0%)を得た。
かくして得られたポリイソシアネートは、非極性溶剤
であるハウス(実施例1の希釈溶剤)で75%濃度に希釈
することを試みたが、ハウスに対する溶解性が全くな
く、希釈液を調製することができなかった。
比較例2 実施例1と同じ反応装置を用い、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート3,500gおよび1,3−ブタンジオール225gを
用い、実施例1と同じ触媒液1.7gを用いて実施例1と同
様にイソシアヌレート化反応を行い触媒失効済みの反応
混合物を得た。
得られた反応混合物のうちの1,000gを分子蒸溜にか
け、蒸溜残渣としてイソシアヌレート環を有するポリイ
ソシアネート541.5g(転化率54.2%)と、留出物として
ヘキサメチレンジイソシアネート457.5g(回収率45.8
%)を得た。
かくして得られたポリイソシアネートは非極性溶剤で
あるハウスに対する溶解性が全くなく、ハウスによる希
釈液を調製することはできなかった。
実施例2 ジイソシアネート化合物としてヘキサメチレンジイソ
シアネート3,500gの代りにヘキサメチレンジイソシアネ
ート2,100g、1,3−ビス(イソシアネートメチル)−シ
クロヘキサン(武田薬品社製品、商品名タケネート60
0)1,400gを用い、実施例1と同じイソシアヌレート化
触媒液4.0gを用いる以外は実施例1と全く同様にイソシ
アヌレート化反応を行い、触媒失効済みの反応混合物を
得た。得られた反応混合物のうち、1,000gを分子蒸溜に
かけ、蒸溜残渣としてイソシアヌレート環を有するポリ
イソシアネート419.5g(転化率42.0%)と、留出物とし
てヘキサメチレンジイソシアネート579.4g(回収率58.0
%)を得た。
次いで、得られたポリイソシアネートを非極性溶剤で
あるハウスで75%濃度に希釈し、透明なポリイソシアネ
ート溶液(本発明の目的樹脂組成物)560.0gを得た。
かくして得られたポリイソシアネート溶液は不揮発分
74.8%、ガードナー色数1以下、イソシアネート含有率
12.6%であり、ハウスに対する希釈率は1,000%以上で
あった。
また、サフラワー油変性中油アルキド樹脂のベッコゾ
ールJ−557および実施例1で用いたアクリルポリオー
ル(1)に対してNCO/OH=1.0になるように当量配合調
製したワニスをガラス板に塗布したところ、いずれも柔
軟性に富む良好な硬化塗膜が得られた。
比較例3 飽和ポリブタジエンジオールであるNISSO−PBのG1−1
000を用いない以外は実施例2と同じ原料配合組成でイ
ソシアヌレート化反応を行い、得られた触媒失効済みの
反応混合物のうちの1,000gを分子蒸溜にかけ、435.6g
(転化率43.6%)のイソシアヌレート環を有するポリイ
ソシアネートを得た。
このポリイソシアネートは、非極性溶剤であるハウス
に全く溶解性を示さなかった。
実施例3 NISSO−PBのG1−1000 260gの代りにNISSO−PBのG1−
2000(日本曹達社製品、水酸基価47.2、ヨウ素価11.7、
数平均分子量2,000)600gを用いる以外は実施例2と同
じ原料配合組成でイソシアヌレート化反応を行い、得ら
れた触媒失効済みの反応混合物の1,000gを分子蒸溜にか
け、409.2gのポリイソシアネート(転化率41.0%)を得
た。
次いで得られたポリイソシアネートは非極性溶剤であ
るロウス(シェル化学社製品、アニリン点44℃)で75%
濃度に希釈してポリイソシアネート溶液(本発明の目的
樹脂組成物)548gを得た。
かくして得られたポリイソシアネート溶液は不揮発分
74.7%、ガードナー色数1以下、イソシアネート含有率
9.2%であり、ロウスに対する希釈率は1,000%以上であ
り、サフラワー油変性中油アルキド樹脂のベッコゾール
J−557に対してNCO/OH=1.0になるように当量配合調製
したところ、良好な硬化塗膜が得られた。
また、t−ブチルメタアクリレートを主体とし、アク
リル化率が70%で、不揮発分50.1%、ガードナー色数
1、ガードナー粘度Z1、酸価3.8、水酸基価45のアクリ
ル化アルキドポリオールに対してNCO/OH=1.0になるよ
う当量配合調製した樹脂ワニスをガラス板に塗布したと
ころ、柔軟性に富む良好な硬化塗膜が得られた。この樹
脂ワニスは、アルキド樹脂塗料が塗られた旧塗膜の上に
そのまま塗り重ねてもリフティング現象を発生せしめ
ず、平滑で良好な外観を有する塗膜を与えた。
実施例4 ジイソシアネート化合物としてヘキサメチレンジイソ
シアネート3,300g、キシリレンジイソシアネート200g
(武田薬品社製、商品名タケネート500)を用いる以外
は、実施例2と全く同じ条件でイソシアヌレート化反応
を行い、触媒失効済みの反応混合物を得た。
得られた反応混合物のうちの1,000gを分子蒸溜にか
け、蒸溜残渣としてイソシアヌレート環を有するポリイ
ソシアネート369.7g(転化率37.0%)を得た。
次いで得られたポリイソシアネートを非極性溶剤であ
るハウスで75%濃度に希釈し、ポリイソシアネート溶液
(本発明の目的樹脂組成物)491.5gを得た。
かくして得られた透明なポリイソシアネート溶液は不
揮発分75.2%、ガードナー色数1以下、イソシアネート
含有率13.1%であり、ハウスに対する希釈率は1,000%
以上であった。
また、サフラワー油変性中油アルキド樹脂のベッコゾ
ールJ−557に対してNCO/OH=1.0になるように当量配合
調製したワニスをガラス板に塗布したところ、いずれも
柔軟性に富む良好な硬化塗膜を与えた。
比較例4 飽和ポリブタジエンジオールであるNISSO−PBのG1−1
000を用いない以外は、実施例4と同じ原料配合組成で
イソシアヌレート化反応を行い、得られた触媒失効済み
の反応混合物のうちの1,000gを分子蒸溜にかけ、349.5g
(転化率35.0%)のイソシアヌレート環を有するポリイ
ソシアネートを得た。
このポリイソシアネートは、非極性溶剤であるハウス
に全く溶解性を示さなかった。
実施例5 ジイソシアネート化合物として1,3−ビス−(イソシ
アネートメチル)−シクロヘキサン(武田薬品社製品、
タケネート600)の代りにイソホロンジイソシアネート
(ヒュールス社製品)1,400gを用いる以外は実施例2と
同じ原料配合組成でイソシアヌレート化反応を行い、得
られた触媒失効済みの反応混合物の1,000gを分子蒸溜に
かけ、394.5gのポリイソシアネート(転化率39.5%)を
得た。
次いで得られたポリイソシアネートは非極性溶剤であ
るハウスで75%濃度に希釈し、透明なポリイソシアネー
ト溶液(本発明の目的樹脂組成物)526gを得た。
かくして得られたポリイソシアネート溶液は不揮発分
75.0%、ガードナー色数1以下、イソシアネート含有率
12.0%であり、ハウスに対する希釈率は1,000%以上で
あった。
また、サフラワー油変性中油アルキド樹脂のベッコゾ
ールJ−557および実施例1で用いたアクリルポリオー
ル(1)に対してNCO/OH=1.0になるように当量配合に
調製したワニスをガラス板に塗布したところ、いずれも
柔軟性に富む良好な塗膜が得られた。
比較例5 飽和ポリブタジエンジオールであるNISSO−PBのG1−1
000を用いない以外は、実施例5と同じ原料配合組成で
イソシアヌレート化反応を行い、得られた触媒失効済み
の反応混合物のうちの1,000gを分子蒸溜にかけ、347.0g
(転化率34.7%)のイソシアヌレート環を有するポリイ
ソシアネートを得た。このポリイソシアネートは非極性
溶剤であるハウスに全く溶解性を示さなかった。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素数2〜8のアルキレン、シクロアルキ
    レンおよびアラルキレンジイソシアネートから選ばれる
    ジイソシアネート化合物と、数平均分子量500〜4,000の
    水素添加された飽和ポリブタジエンジオールを少なくと
    も50重量%以上含むジオール類とをイソシアヌレート化
    触媒の存在下に反応せしめて得られるイソシアヌレート
    環を有するポリイソシアネートおよび非極性有機溶剤を
    含んでなることを特徴とする樹脂組成物。
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