JP2569343Y2 - 目地カバー装置 - Google Patents
目地カバー装置Info
- Publication number
- JP2569343Y2 JP2569343Y2 JP1470291U JP1470291U JP2569343Y2 JP 2569343 Y2 JP2569343 Y2 JP 2569343Y2 JP 1470291 U JP1470291 U JP 1470291U JP 1470291 U JP1470291 U JP 1470291U JP 2569343 Y2 JP2569343 Y2 JP 2569343Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- joint
- side wall
- ceiling
- cover plate
- attachment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Building Environments (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、互いに直交する天井と
側壁間に形成される目地を覆う目地カバー装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術】この種の目地カバー装置としては、天井
と側壁とに目地カバー板を直接固定する単純構成になる
ものであるが、かかる構成によると、天井または側壁を
その取り付けに際して損傷させたり、また天井または側
壁の材質が保持力の弱いものである場合には、目地カバ
ー板の剥離脱落を生じることがある。また、天井もしく
は側壁の変形によって、目地カバー板に歪を生じ、さら
にまた地震等が発生すると後発的に歪を生じたり、剥離
が生じることがある。 【0003】上述の問題点を解消すべく、図4に示すよ
うに、側壁xに固定された固定体aの端部に発条bの一
端を係止し、その他端を該固定体aに回動腕dにより回
動自在に嵌合された支持体eに係止し、さらに該支持体
eにカバー板cを被着することにより、カバー板cの一
端を天井yの下面の側壁に当接し、側壁x、天井y間の
目地sを覆うようにした目地カバー装置が提案されてい
る。 【0004】ところで、上述の構成からなる目地カバー
装置においては、側壁にのみ固定体aを配置し、該固定
体aに付装された発条bのみによる圧接力によってカバ
ー板cを固定しているため、該カバー板cの幅を大きく
した場合に、発条bの付勢力が不足し、非固定側の天井
yに対してカバー板cの端縁が圧接せず、隙間を生じる
ことがある。また、カバー板cは片持支持されるもので
あり、このためガタツキを生じ易かった。尚、この場合
に、前記発条bを強力な圧接力をもつものとすると、施
工自体が困難になってしまうという問題がある。 【0005】さらには、前記支持体eは回動腕dを連成
した複雑な構成となっており、アルミダイキャストによ
り製作する必要があり、このため、目地の幅に対応した
支持体eを簡易に用意することができず、その施工条件
に対応した最適な変形性能を持つ目地カバー装置を随意
に提供しうることができなかった。 【0006】本考案の目的は、上述の問題点に鑑みてな
されたものであって、カバー板を側壁xと、天井yに安
定に保持でき、しかも施工条件に対応した最適な変形性
能を持つ目地カバー装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本考案は、天井の裏面
と、該天井と目地を介して隣接する側壁とに差し渡され
る吊持杆によって吊持されるとともに、発条の上端を係
止するばね掛片を備えた付装体と、 該付装体に目地に
沿った方向へ移動可能に支持され、かつ前記発条 の下端
が係止されて付装体側へ上方付勢され、さらには両側か
ら支持翼を目地に沿って突成してなるホルダーと、上方
が開口した断面C形の鞘状型材からなり、前記ホルダー
の支持翼に目地と直交する方向への摺動可能に外嵌して
支持され、目地に差し渡されてなる支持杆と、前記支持
杆の側壁側端部に嵌着される連結片と、側壁に固定さ
れ、前記連結片と回動継手を介して回動可能に連結され
る固定体と、内面を前記支持杆に被着して支持され、そ
の一端を天井下面に、他端を側壁に当接して目地を覆う
カバー板とによって構成されたものである。 【0008】 【作用】天井と側壁に差し渡された吊持杆に吊持された
付装体に発条の付勢力を介してホルダーが連結され、該
ホルダーの下端に突成された支持翼に支持板を外嵌して
いるから、カバー板は前記発条の付勢力によって、天井
の表面と側壁に圧接される。また、前記ホルダーと支持
板は摺動可能な連結であり、天井と側壁の隣接方向への
変形移動に対応して、前記支持翼が支持板内を摺動する
ものである。 【0009】カバー板を支持する支持杆は、その断面を
内面の一部を開口した鞘状とし、該支持杆の直交する側
壁において、回動継手によって回動自在に連結されると
ともに、天井と、側壁とに差し渡される吊持杆によって
吊持された付装体にホルダーを介して摺動自在に連結さ
れている。 【0010】このためカバー板は、両持支持され、回動
継手を中心として発条の付勢力により、天井に圧接され
て目地を覆う。そして、側壁と、天井相互が隣接方向へ
相対移動した場合には、前記ホルダーの外端に突成され
た支持翼が前記支持杆の内部を摺動することによりカバ
ー板が追従する。また側壁と、天井相互が目地に沿って
相対移動した場合には、回動継手を中心としてカバー板
が傾動して、その移動に追従することとなる。 【0011】 【実施例】本考案の一実施例を図1〜3を用いて説明す
る。本考案の目地カバー装置は側壁xと、該側壁xに直
交する天井y間に生じた目地sに適用するものであり、
該側壁xと天井yに差し渡された吊持杆1によって吊持
された付装体10と、該付装体10によって支持された
ホルダー20と、該ホルダー20の下端に突成された支
持翼25に外嵌されて支持されて天井yと側壁xに差し
渡される支持杆30と、該支持板30に嵌着された連結
片41と、側壁xに固定されて連結片41を回動可能に
支持する固定体40と、さらに該支持杆30に被着して
支持されて目地sを覆うカバー板50とにより構成され
ている。 【0012】前記吊持杆1は、その断面が下面を開放し
たコ字状をした長尺状板材からなり、天井yの裏面に差
し渡した介装バー2の上面に載置されるとともに、前記
側壁x側の端部に固着したL形足片3を固定体40の上
端に形成した係止突縁40aと側壁x間の溝内に乗載し
て目地sに差し渡されている。また、吊持杆1の前記目
地sのほぼ中央位置には、透孔4が設けられている。 【0013】前記付装体10は、短鞘状の嵌合片10a
と、該嵌合片10aに嵌入されて支持される主体片10
bとから構成された略L形状をしている。そして前記嵌
合片10aの中央部に形成した透孔12に、下方から螺
子杆11を挿通し、さらに前記吊持杆1のほぼ中央に設
けられた透孔4に遊挿してナット6を螺合して、透孔4
の周りで係止して付装体10全体を螺子杆11の螺子頭
で吊持している。これにより前記ナット6の螺合調整に
より付装体10の高さ調整を可能としている。前記嵌合
片10aは、その断面を下方で一部開口したC字状と
し、そのC字状の内部には主体片10bの上端に設けら
れた食込突片14が嵌入されることによって連結されて
いる。主体片10bの前記食込突片14の下方には、ば
ね掛片15が突成され、そのほぼ中央部には透孔15
a,15aが設けられている。また、前記ばね掛片15
の下方には幅方向の摺動溝16が設けられている。 【0014】前記ホルダー20は、図2,3に示すよう
に、その中心部に上下方向の長尺状溝孔21を備えると
ともに、該溝孔21を形成する溝枠22の中心部の両側
面からは円孔23a,23aを備えた係止片23が対称
状に突成している。前記円孔23a,23aには、その
一端が前記ばね掛片15,15に係止された発条24,
24の他端が係止されている。また、前記溝孔21には
案内螺子26が挿入され、その先端部は前記付装体10
の摺動溝16に予め嵌合されたナット27に螺合固定さ
れている。前記案内螺子26の螺子頭26aの直径は前
記溝孔21の幅よりも大であるため、前記ホルダー20
の左右方向への移動を阻止している。前記ナット27は
摺動溝16に対して摺動可能となっており、このため、
ホルダー20は付装体10に対して前後方向への移動が
可能となる。このとき、発条24,24は上下方向へ変
形することとなる。この構成によりホルダー20は、吊
持杆1に対して前後、上下方向への移動可能に支持され
ることになる。この構成により、前記ホルダー20は、
付装体10に対して前後、左右方向への移動可能に支持
されることになる。また、前記溝枠22の下端には、そ
の両側面に対称状に支持翼25,25が突成されてい
る。 【0015】前記支持杆30は、上面が開口した鞘状型
材からなり、長尺状型材を適宜寸法に切り出して形成さ
れる。この支持杆30は前記ホルダー20の外端に突成
された支持翼25,25に摺動可能に外嵌されて、目地
sのほぼ中央位置で支持され、これにより前記発条2
4,24の付勢作用により、図1中左端を天井yの下面
に当接している。 【0016】一方、側壁xには固定体40がそのほぼ中
央部で螺子43により固定されている。この固定体40
の一端にはほぼ円形の凹部42aが連成されている。 【0017】さらに支持杆30の一端には連結片41が
嵌着される。この連結片41は中央部で屈曲した板片よ
りなり、その先端には嵌入片41bが突成され、この嵌
入片41bが前記支持杆30の他端部に外嵌されて該連
結片41は支持杆30に固定される。また連結片41の
他端には前記凹部42aに内嵌するほぼ円形の凸部42
bが設けられている。そしてこの凹部42aと凸部42
bとにより回動継手42を構成している。この回動継手
42は種々のヒンジ構造のものが適用される。そしてこ
れにより、支持杆30は固定体40に対して回動継手4
2を中心に回動可能となる。また凸部42bは凹部42
aに対して幅方向への摺動が可能となっている。 【0018】上述の構成によって支持される支持杆30
は、目地sに沿ってほぼ等間隔に配置され、複数の支持
杆30には下方からカバー板50が被着される。そして
前記カバー板50の両端部は、夫々側壁xと天井yに当
接することとなる。 【0019】本実施例の目地カバー装置は、その支持杆
30が側壁xに回動可能に連結されるとともに、目地s
では吊持杆1側に吊持されるホルダー20の外端に突成
された支持翼25,25に摺動可能に外嵌して支持さ
れ、発条24,24の付勢力により、一端部を天井y下
面に圧接される。このように支持杆30を二点支持とし
た構成からすれば従来の構成に比べ安定した装着が可能
となり、発条24,24の付勢力が支持杆30の端部に
作用し、このため天井yとカバー板50との間に隙間を
生じない。また、目地sの幅が大となる場合において
は、付装体10の位置を天井y方向へ移動させることに
よって、カバー板50の天井yの表面への圧接力を増加
させることができる。さらには前記付装体10の上方へ
突成した螺子杆11に螺合したナット6の位置を調整す
ることによって、前記カバー板50の天井y下面への圧
接力を調節することが可能となる。 【0020】かかる目地カバー装置の追従性能にあって
は、上述したように、ホルダー20と支持杆30は摺動
可能に嵌合されているから、側壁xと天井yとが隣接方
向に相対移動した場合に、ホルダー20は、前記支持杆
30に対して摺動し、カバー板50を変形させることな
くその相対移動を可能にする。また、側壁xと天井yと
が目地sに沿って相対移動した場合には、前記案内螺子
26の先端が螺合しているナット27がホルダー20の
摺動溝16内で摺動し、かつ回動継手42位置で凸部4
2bが凹部42aに対して幅方向へ摺動し、その相対移
動に追従することとなる。さらにまた、側壁xと天井y
とが上下方向へ相対移動した場合には、連結片41が回
動可能に固定体40に枢支されているから、支持杆30
は側壁xに対する角度を自在に対応させ得るとともに、
ホルダー20は溝孔21に案内螺子16が挿通して支持
されているものであり、該案内螺子16に対して傾斜可
能であり、このため、カバー板50の傾斜が可能となっ
て、その上下方向への移動を許容することとなる。 【0021】而して、上記実施例の目地カバー装置によ
りカバー板50は、側壁xと天井yとの左右、上下及び
前後方向に相対移動しても、これに変形することなく追
従しながら、目地を覆うこととなる。 【0022】 【考案の効果】本考案は、上述のように、側壁xと天井
yと間の目地sに差し渡される支持杆の断面を鞘状と
し、該支持杆を目地内で吊持杆に発条によって支持した
ホルダーの下端に突成された支持翼に摺動可能に外嵌し
て摺動可能に支持し、かつ回動継手により天井yに対し
て支持杆の他端部を回動可能に支持し、この構成からな
る複数の支持杆にカバー板を被着して目地を覆うように
した構成であるから、従来の一点支持ではなく二点支持
となり、カバー板が大きくなった場合でもガタツキを生
じることなく安定的に目地を覆うことができ、天井yと
カバー板の先端部の間に隙間が生じることを防止するこ
とができる。 【0023】また、本考案の支持杆は、内面が開口した
鞘状型材からなり、該支持杆の長さは型材の切り出し加
工により随意に選定できるから、種々の施工条件に対応
でき、取り付けコストを低減できるとともに、目地の幅
に適合した最適な取り付け施工が可能となる等の優れた
効果がある。
側壁間に形成される目地を覆う目地カバー装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術】この種の目地カバー装置としては、天井
と側壁とに目地カバー板を直接固定する単純構成になる
ものであるが、かかる構成によると、天井または側壁を
その取り付けに際して損傷させたり、また天井または側
壁の材質が保持力の弱いものである場合には、目地カバ
ー板の剥離脱落を生じることがある。また、天井もしく
は側壁の変形によって、目地カバー板に歪を生じ、さら
にまた地震等が発生すると後発的に歪を生じたり、剥離
が生じることがある。 【0003】上述の問題点を解消すべく、図4に示すよ
うに、側壁xに固定された固定体aの端部に発条bの一
端を係止し、その他端を該固定体aに回動腕dにより回
動自在に嵌合された支持体eに係止し、さらに該支持体
eにカバー板cを被着することにより、カバー板cの一
端を天井yの下面の側壁に当接し、側壁x、天井y間の
目地sを覆うようにした目地カバー装置が提案されてい
る。 【0004】ところで、上述の構成からなる目地カバー
装置においては、側壁にのみ固定体aを配置し、該固定
体aに付装された発条bのみによる圧接力によってカバ
ー板cを固定しているため、該カバー板cの幅を大きく
した場合に、発条bの付勢力が不足し、非固定側の天井
yに対してカバー板cの端縁が圧接せず、隙間を生じる
ことがある。また、カバー板cは片持支持されるもので
あり、このためガタツキを生じ易かった。尚、この場合
に、前記発条bを強力な圧接力をもつものとすると、施
工自体が困難になってしまうという問題がある。 【0005】さらには、前記支持体eは回動腕dを連成
した複雑な構成となっており、アルミダイキャストによ
り製作する必要があり、このため、目地の幅に対応した
支持体eを簡易に用意することができず、その施工条件
に対応した最適な変形性能を持つ目地カバー装置を随意
に提供しうることができなかった。 【0006】本考案の目的は、上述の問題点に鑑みてな
されたものであって、カバー板を側壁xと、天井yに安
定に保持でき、しかも施工条件に対応した最適な変形性
能を持つ目地カバー装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本考案は、天井の裏面
と、該天井と目地を介して隣接する側壁とに差し渡され
る吊持杆によって吊持されるとともに、発条の上端を係
止するばね掛片を備えた付装体と、 該付装体に目地に
沿った方向へ移動可能に支持され、かつ前記発条 の下端
が係止されて付装体側へ上方付勢され、さらには両側か
ら支持翼を目地に沿って突成してなるホルダーと、上方
が開口した断面C形の鞘状型材からなり、前記ホルダー
の支持翼に目地と直交する方向への摺動可能に外嵌して
支持され、目地に差し渡されてなる支持杆と、前記支持
杆の側壁側端部に嵌着される連結片と、側壁に固定さ
れ、前記連結片と回動継手を介して回動可能に連結され
る固定体と、内面を前記支持杆に被着して支持され、そ
の一端を天井下面に、他端を側壁に当接して目地を覆う
カバー板とによって構成されたものである。 【0008】 【作用】天井と側壁に差し渡された吊持杆に吊持された
付装体に発条の付勢力を介してホルダーが連結され、該
ホルダーの下端に突成された支持翼に支持板を外嵌して
いるから、カバー板は前記発条の付勢力によって、天井
の表面と側壁に圧接される。また、前記ホルダーと支持
板は摺動可能な連結であり、天井と側壁の隣接方向への
変形移動に対応して、前記支持翼が支持板内を摺動する
ものである。 【0009】カバー板を支持する支持杆は、その断面を
内面の一部を開口した鞘状とし、該支持杆の直交する側
壁において、回動継手によって回動自在に連結されると
ともに、天井と、側壁とに差し渡される吊持杆によって
吊持された付装体にホルダーを介して摺動自在に連結さ
れている。 【0010】このためカバー板は、両持支持され、回動
継手を中心として発条の付勢力により、天井に圧接され
て目地を覆う。そして、側壁と、天井相互が隣接方向へ
相対移動した場合には、前記ホルダーの外端に突成され
た支持翼が前記支持杆の内部を摺動することによりカバ
ー板が追従する。また側壁と、天井相互が目地に沿って
相対移動した場合には、回動継手を中心としてカバー板
が傾動して、その移動に追従することとなる。 【0011】 【実施例】本考案の一実施例を図1〜3を用いて説明す
る。本考案の目地カバー装置は側壁xと、該側壁xに直
交する天井y間に生じた目地sに適用するものであり、
該側壁xと天井yに差し渡された吊持杆1によって吊持
された付装体10と、該付装体10によって支持された
ホルダー20と、該ホルダー20の下端に突成された支
持翼25に外嵌されて支持されて天井yと側壁xに差し
渡される支持杆30と、該支持板30に嵌着された連結
片41と、側壁xに固定されて連結片41を回動可能に
支持する固定体40と、さらに該支持杆30に被着して
支持されて目地sを覆うカバー板50とにより構成され
ている。 【0012】前記吊持杆1は、その断面が下面を開放し
たコ字状をした長尺状板材からなり、天井yの裏面に差
し渡した介装バー2の上面に載置されるとともに、前記
側壁x側の端部に固着したL形足片3を固定体40の上
端に形成した係止突縁40aと側壁x間の溝内に乗載し
て目地sに差し渡されている。また、吊持杆1の前記目
地sのほぼ中央位置には、透孔4が設けられている。 【0013】前記付装体10は、短鞘状の嵌合片10a
と、該嵌合片10aに嵌入されて支持される主体片10
bとから構成された略L形状をしている。そして前記嵌
合片10aの中央部に形成した透孔12に、下方から螺
子杆11を挿通し、さらに前記吊持杆1のほぼ中央に設
けられた透孔4に遊挿してナット6を螺合して、透孔4
の周りで係止して付装体10全体を螺子杆11の螺子頭
で吊持している。これにより前記ナット6の螺合調整に
より付装体10の高さ調整を可能としている。前記嵌合
片10aは、その断面を下方で一部開口したC字状と
し、そのC字状の内部には主体片10bの上端に設けら
れた食込突片14が嵌入されることによって連結されて
いる。主体片10bの前記食込突片14の下方には、ば
ね掛片15が突成され、そのほぼ中央部には透孔15
a,15aが設けられている。また、前記ばね掛片15
の下方には幅方向の摺動溝16が設けられている。 【0014】前記ホルダー20は、図2,3に示すよう
に、その中心部に上下方向の長尺状溝孔21を備えると
ともに、該溝孔21を形成する溝枠22の中心部の両側
面からは円孔23a,23aを備えた係止片23が対称
状に突成している。前記円孔23a,23aには、その
一端が前記ばね掛片15,15に係止された発条24,
24の他端が係止されている。また、前記溝孔21には
案内螺子26が挿入され、その先端部は前記付装体10
の摺動溝16に予め嵌合されたナット27に螺合固定さ
れている。前記案内螺子26の螺子頭26aの直径は前
記溝孔21の幅よりも大であるため、前記ホルダー20
の左右方向への移動を阻止している。前記ナット27は
摺動溝16に対して摺動可能となっており、このため、
ホルダー20は付装体10に対して前後方向への移動が
可能となる。このとき、発条24,24は上下方向へ変
形することとなる。この構成によりホルダー20は、吊
持杆1に対して前後、上下方向への移動可能に支持され
ることになる。この構成により、前記ホルダー20は、
付装体10に対して前後、左右方向への移動可能に支持
されることになる。また、前記溝枠22の下端には、そ
の両側面に対称状に支持翼25,25が突成されてい
る。 【0015】前記支持杆30は、上面が開口した鞘状型
材からなり、長尺状型材を適宜寸法に切り出して形成さ
れる。この支持杆30は前記ホルダー20の外端に突成
された支持翼25,25に摺動可能に外嵌されて、目地
sのほぼ中央位置で支持され、これにより前記発条2
4,24の付勢作用により、図1中左端を天井yの下面
に当接している。 【0016】一方、側壁xには固定体40がそのほぼ中
央部で螺子43により固定されている。この固定体40
の一端にはほぼ円形の凹部42aが連成されている。 【0017】さらに支持杆30の一端には連結片41が
嵌着される。この連結片41は中央部で屈曲した板片よ
りなり、その先端には嵌入片41bが突成され、この嵌
入片41bが前記支持杆30の他端部に外嵌されて該連
結片41は支持杆30に固定される。また連結片41の
他端には前記凹部42aに内嵌するほぼ円形の凸部42
bが設けられている。そしてこの凹部42aと凸部42
bとにより回動継手42を構成している。この回動継手
42は種々のヒンジ構造のものが適用される。そしてこ
れにより、支持杆30は固定体40に対して回動継手4
2を中心に回動可能となる。また凸部42bは凹部42
aに対して幅方向への摺動が可能となっている。 【0018】上述の構成によって支持される支持杆30
は、目地sに沿ってほぼ等間隔に配置され、複数の支持
杆30には下方からカバー板50が被着される。そして
前記カバー板50の両端部は、夫々側壁xと天井yに当
接することとなる。 【0019】本実施例の目地カバー装置は、その支持杆
30が側壁xに回動可能に連結されるとともに、目地s
では吊持杆1側に吊持されるホルダー20の外端に突成
された支持翼25,25に摺動可能に外嵌して支持さ
れ、発条24,24の付勢力により、一端部を天井y下
面に圧接される。このように支持杆30を二点支持とし
た構成からすれば従来の構成に比べ安定した装着が可能
となり、発条24,24の付勢力が支持杆30の端部に
作用し、このため天井yとカバー板50との間に隙間を
生じない。また、目地sの幅が大となる場合において
は、付装体10の位置を天井y方向へ移動させることに
よって、カバー板50の天井yの表面への圧接力を増加
させることができる。さらには前記付装体10の上方へ
突成した螺子杆11に螺合したナット6の位置を調整す
ることによって、前記カバー板50の天井y下面への圧
接力を調節することが可能となる。 【0020】かかる目地カバー装置の追従性能にあって
は、上述したように、ホルダー20と支持杆30は摺動
可能に嵌合されているから、側壁xと天井yとが隣接方
向に相対移動した場合に、ホルダー20は、前記支持杆
30に対して摺動し、カバー板50を変形させることな
くその相対移動を可能にする。また、側壁xと天井yと
が目地sに沿って相対移動した場合には、前記案内螺子
26の先端が螺合しているナット27がホルダー20の
摺動溝16内で摺動し、かつ回動継手42位置で凸部4
2bが凹部42aに対して幅方向へ摺動し、その相対移
動に追従することとなる。さらにまた、側壁xと天井y
とが上下方向へ相対移動した場合には、連結片41が回
動可能に固定体40に枢支されているから、支持杆30
は側壁xに対する角度を自在に対応させ得るとともに、
ホルダー20は溝孔21に案内螺子16が挿通して支持
されているものであり、該案内螺子16に対して傾斜可
能であり、このため、カバー板50の傾斜が可能となっ
て、その上下方向への移動を許容することとなる。 【0021】而して、上記実施例の目地カバー装置によ
りカバー板50は、側壁xと天井yとの左右、上下及び
前後方向に相対移動しても、これに変形することなく追
従しながら、目地を覆うこととなる。 【0022】 【考案の効果】本考案は、上述のように、側壁xと天井
yと間の目地sに差し渡される支持杆の断面を鞘状と
し、該支持杆を目地内で吊持杆に発条によって支持した
ホルダーの下端に突成された支持翼に摺動可能に外嵌し
て摺動可能に支持し、かつ回動継手により天井yに対し
て支持杆の他端部を回動可能に支持し、この構成からな
る複数の支持杆にカバー板を被着して目地を覆うように
した構成であるから、従来の一点支持ではなく二点支持
となり、カバー板が大きくなった場合でもガタツキを生
じることなく安定的に目地を覆うことができ、天井yと
カバー板の先端部の間に隙間が生じることを防止するこ
とができる。 【0023】また、本考案の支持杆は、内面が開口した
鞘状型材からなり、該支持杆の長さは型材の切り出し加
工により随意に選定できるから、種々の施工条件に対応
でき、取り付けコストを低減できるとともに、目地の幅
に適合した最適な取り付け施工が可能となる等の優れた
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の目地カバー装置の装着状態を示す横断
面図である。 【図2】付装体10と、ホルダー20等を示す斜視図で
ある。 【図3】同上の正面図である。 【図4】従来の目地カバー装置の装着状態を示す横断面
図である。 【符合の説明】 1 吊持杆 10 付装体 15 ばね掛片 16 嵌合溝 20 ホルダー 24 発条 25 支持翼 26 案内螺子 30 支持杆 40 連結部 50 カバー板 s 目地 x 側壁 y 天井
面図である。 【図2】付装体10と、ホルダー20等を示す斜視図で
ある。 【図3】同上の正面図である。 【図4】従来の目地カバー装置の装着状態を示す横断面
図である。 【符合の説明】 1 吊持杆 10 付装体 15 ばね掛片 16 嵌合溝 20 ホルダー 24 発条 25 支持翼 26 案内螺子 30 支持杆 40 連結部 50 カバー板 s 目地 x 側壁 y 天井
Claims (1)
- (57)【実用新案登録請求の範囲】 天井の裏面と、該天井と目地を介して隣接する側壁とに
差し渡される吊持杆によって吊持されるとともに、発条
の上端を係止するばね掛片を備えた付装体と、 該付装体に目地に沿った方向へ移動可能に支持され、か
つ前記発条の下端が係止されて付装体側へ上方付勢さ
れ、さらには両側から支持翼を目地に沿って突成してな
るホルダーと、上方が開口した断面C形の鞘状型材からなり、前記ホル
ダーの支持翼に目地と直交する方向への摺動可能に外嵌
して支持され、 目地に差し渡されてなる支持杆と、 前記支持杆の側壁側端部に嵌着される連結片と、 側壁に固定され、前記連結片と回動継手を介して回動可
能に連結される固定体と、 内面を前記支持杆に被着して支持され、その一端を天井
下面に、他端を側壁に当接して目地を覆うカバー板とに
よって構成されたことを特徴とする目地カバー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1470291U JP2569343Y2 (ja) | 1991-02-20 | 1991-02-20 | 目地カバー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1470291U JP2569343Y2 (ja) | 1991-02-20 | 1991-02-20 | 目地カバー装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04105310U JPH04105310U (ja) | 1992-09-10 |
JP2569343Y2 true JP2569343Y2 (ja) | 1998-04-22 |
Family
ID=31902132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1470291U Expired - Fee Related JP2569343Y2 (ja) | 1991-02-20 | 1991-02-20 | 目地カバー装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2569343Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-02-20 JP JP1470291U patent/JP2569343Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04105310U (ja) | 1992-09-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6079683A (en) | Angle adjustable support for a sun-shade device | |
KR950004815B1 (ko) | 분리형 백미러조립체 | |
US4776061A (en) | Articulated furniture hinge pivotally connected to a base | |
JP3145102U (ja) | 壁据付支持体 | |
JP2569343Y2 (ja) | 目地カバー装置 | |
US3996642A (en) | Adjustable degree door holder | |
US4407039A (en) | Dust mop handle attachment device | |
JP3076734B2 (ja) | 開き窓等の開放保持装置 | |
JP4050968B2 (ja) | 椅子の肘掛け装置 | |
JP2552121Y2 (ja) | 目地カバー装置 | |
JPH061667U (ja) | 調整蝶番 | |
JP2552120Y2 (ja) | 目地カバー装置 | |
JP2543479Y2 (ja) | 補助鏡取付装置 | |
JPH0629414Y2 (ja) | ヒンジ | |
JP3753871B2 (ja) | カメラハウジング | |
JP3415798B2 (ja) | 日射遮蔽装置のヘッドボックス固定装置 | |
JP3300678B2 (ja) | 車両用荷物支持装置 | |
JPH0443566Y2 (ja) | ||
JP2581304Y2 (ja) | 天井用目地カバー装置 | |
JP2606706Y2 (ja) | ピボット受金具 | |
JPH0732849Y2 (ja) | 召合せ部材取付け用ヒンジ | |
JPH0217108Y2 (ja) | ||
JPH034594Y2 (ja) | ||
JP2749212B2 (ja) | 間仕切りパネル | |
JPH0224342Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |