JP2569166Y2 - 電池パック - Google Patents

電池パック

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JP2569166Y2
JP2569166Y2 JP1991002223U JP222391U JP2569166Y2 JP 2569166 Y2 JP2569166 Y2 JP 2569166Y2 JP 1991002223 U JP1991002223 U JP 1991002223U JP 222391 U JP222391 U JP 222391U JP 2569166 Y2 JP2569166 Y2 JP 2569166Y2
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battery
cylindrical case
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batteries
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昭良 坂井
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Sanyo Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、樹脂製の筒状ケースの
開口部に蓋体を超音波溶着により接合してなる電池ケー
ス内に、複数の電池が導電性連結板または保護素子によ
って電気的に接続された電池群を収納してなる電池パッ
クに関するものである。
【0002】
【従来の技術】樹脂製の筒状ケースに電池を収納し、前
記ケースの開口部に蓋体を超音波溶着により接合して構
成した電池パックとしては、実開昭61−42059号
公報に示されるように、複数の電池をPTC素子にて電
気的に接続した電池群を有底筒状ケースに挿入し、この
ケースの開口端に蓋体を超音波溶着によって接合して構
成したもの、及び、実開平1−127166号公報に示
されるように、上下端が開口した筒状ケースに複数の電
池を挿入し、一方の開口部において前記電池間をPTC
素子によって電気的に接続した後、他方の開口部におい
て電池の端子面に外部接続端子を接続し、前記開口部に
夫々に蓋体を超音波溶着によって接合して構成したもの
がある。そして、前記超音波溶着は、一般に20〜40
kHzで約20μmの振幅の振動エネルギーを、数kgの加圧
力を負荷させて筒状ケースの開口部と蓋体との接合面に
付与し、摩擦熱により前記接合面を溶融させて行われ
る。
【0003】ところが、この種電池パックでは、しばし
ば電池間を接続するPTC素子などの保護素子や導電性
連結板と電池の間の接合部に接合はずれが生じているこ
とがあった。
【0004】これは、従来の電池パックでは、樹脂製の
筒状ケースの電池収納部に電池を容易に挿入できるよう
に、第5図に示すように、筒状ケース16の電池収納部の
内径φAを電池17の外径φBより0.1mm以上大きく設
定していることに起因すると考えられる。このような寸
法状態において、電池を収納した樹脂製筒状ケースの開
口部に蓋体を超音波溶着により接合すると、超音波エネ
ルギーの分散あるいは偏在により、超音波振動がケース
を介して電池に伝わり、電池を回動させる力が加わる。
このため、電池にスポット溶接などにより接合された保
護素子や導電性連結板の接合部に、電池の回動トルク力
が加わり接続強度が低下し、更には、振動や衝撃によっ
て接続部が破断するという問題がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記問題を
解決するものであり、組立性を損なうことなしに、超音
波溶着時の振動エネルギーにより電池が回動しようとす
る力を抑制し、電池と保護素子または導電性連結板の接
合部の接続強度が低下することを抑制しようとするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の電池パックは、
複数の電池を導電性連結板または保護素子を介して電気
的に接続してなる電池群と、この電池群を収納する電池
収納部を有する樹脂製の筒状ケースと、この筒状ケース
の開口部に超音波溶着により接合した蓋体を備え、前記
筒状ケースの内径を従来に比較して小さくするか、ある
いは、前記電池収納部の内周面には平面的な肉付けある
いはリブを設け、前記肉付けあるいはリブの先端を結ぶ
円の内接径φAと前記電池の外径φBとの関係を、
【数2】 φB−0.05mm≦φA≦φB+0.05mm にすることを特徴とするものである。
【0007】
【数2】 φB−0.05mm≦φA≦φB+0.05mm
【0008】にすることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】前記の手段により、電池収納部の肉付けあるい
はリブの先端を結ぶ円の内接径φAと電池の外径φBの
寸法差を、φA≦φB+0.05mmと小さくすると、
超音波溶着時に超音波振動が加わっても、回動に対する
抵抗が大きくなり、電池の回動が抑制される。
【0010】また、前記電池収納部の肉付けあるいはリ
ブの先端を結ぶ円の内接径φAを電池の外径φBより小
さくし過ぎると、筒状ケース内への電池の挿入が難しく
なることによる組立性の低下、及びケースが電池を圧迫
する力が増大することによる電池封口部の耐漏液性の低
下の危惧が生じるが、φB−0.05mm≦φAにする
ことにより、前記性能の低下が生じることもない。
【0011】
【実施例】本考案の実施例を図面に基づき以下に説明す
る。
【0012】第1図乃至第4図は何れも本考案の電池パ
ックに係り、第1図は上面図、第2図は蓋体4を取り外
した状態における上面図、第3図(a)及び(b)は第1図
のX−X断面図及びY−Y断面図、第4図(a)は本考案
の一実施例の電池パックにおける第1図のZ−Z断面
図、第4図(b)は本考案の他の実施例の電池パックにお
ける第1図のZ−Z断面図である。
【0013】これらの図面において、1は上下両端が開
口したABS樹脂やポリカーボネートなどの熱可塑性樹
脂からなる筒状ケースであり、上下の開口部の内側には
段部が形成されている。そして、上下の開口部は前記段
部2、3に蓋体4、5を夫々超音波溶着によって接合し
て閉塞される。
【0014】この筒状ケース1の中央部には、仕切壁6
が設けられ、電池7、7を収納する空間がこの仕切壁6
を隔てて形成されており、その内周面には第4図(a)に
示すような平面的な肉付け8、あるいは、第4図(b)に
示すようなリブ9が数個所設けられている。そして、こ
のケース1の内周面により規定される内径より小さな
接径φAが、前記肉付け8またはリブ9の先端を結ぶ円
として形成される。また、この筒状ケース1の内面の下
方開口部の近傍には、上方開口部から電池7、7を挿入
した際に、電池7、7をケース1内に保持するリブ10、
10が設けられている。
【0015】電池7、7の上面には、スポット溶接によ
り外部接続用端子金具11、11が接続されており、この外
部接続用端子金具11、11を外部に露出させるために、筒
状ケース1の上方開口部側に切欠き12、12が形成される
と共に、上部の蓋体4に切欠き13、13が形成されてい
る。一方、電池7、7の下面には、PTC素子からなる
保護素子14をスポット溶接によって接続され、電池を直
列接続している。
【0016】表1は、前記電池パックにおける電池収納
部の肉付けあるいはリブの先端を結ぶ円の内接径φAと
電池の外径φBとの関係が、超音波溶着時の電池の回動
と、電池に接続した各接続部品の接続部に与える影響を
示したものである。
【0017】この表において、電池の回動角度は、前記
筒状ケースに電池を各接続部品を接続しない状態で収納
し、上部の蓋体のみを超音波溶着した場合の電池の回転
角度を示し、各接続部品の接続強度は、前記外部接続用
端子金具として0.2mmのニッケル板を、前記保護素子
としてリード部分が0.75mmのニッケル板を用いたP
TC素子を用いて前記パック電池を作製した後、上下の
蓋体を切断し取り外して測定した。また、超音波溶着の
条件は、20kHzで約20μmの振幅にて、約5kgの加圧
圧力を0.3秒印加するものである。
【0018】尚、接続強度の測定は、10.0kgがMA
Xのデジタルテンションゲージを用い、接触面に対して
垂直方向に引っ張って測定したものであり、接続強度が
10.0kg以上のものは「10.0+」として示す。 サ
ンプル数は20個である。
【0019】
【表1】
【0020】表1より、筒状ケースの電池収納部の肉付
けあるいはリブの先端を結ぶ円の内接径φAが電池の外
径φBより0.1mm大きい電池パックは、電池の回動が
極端に大きく、各接続部品の接続強度が大きく低下して
いることがわかる。特に、高さ1mから樫の木への落下
試験では、20個中1個がPTC素子の接続はずれが生
じた。これに対して、φA≦φB+0.05mmφAの電
池パックは電池の回動角度が小さいか全くなく、接続強
度の低下のない優れた性能を示していることがわかる。
また、電池収納部の肉付けあるいはリブの先端を結ぶ円
の内接径φAが電池の外径φBより0.1mm小さい電池
パックでは、筒状ケースへの電池の装着がきつく組立性
において問題があるが、他の電池パックにおいては組立
性に支障をきたすものはなかった。
【0021】したがって、各接続部品の電池への接続強
度の低下を抑制し、組立性を良好に保つためには、φB
−0.05mm≦φA≦φB+0.05mmとすることが必
要であることがわかる。
【0022】
【考案の効果】本考案の電池パックは、筒状ケースの
池収納部の肉付けあるいはリブの先端を結ぶ円の内接径
φAと前記電池の外径φBとの関係を、φB−0.05
mm≦φA≦φB+0.05mmとしたものであるから、超
音波溶着によるケースへの蓋体の接合の際に、電池に回
動させようとする力が加わることを抑制でき、電池に接
続した各接続部品の接続強度の低下を防止することがで
き、電池パックの組立性を低下させることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の電池パックの上面図である。
【図2】本考案の電池パックの蓋体を取り外した状態に
おける上面図である。
【図3】(a)は第1図のX−X断面図であり、(b)は第
1図のY−Y断面図である。
【図4】(a)は本考案の一実施例の電池パックにおける
第1図のZ−Z断面図であり、(b)は本考案の他の実施
例の電池パックにおける第1図のZ−Z断面図である。
【図5】従来の電池パックの横断面図である。
【符号の説明】
1 筒状ケース 4 蓋体 7 電池 14 保護素子

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電池を導電性連結板または保護素
    子を介して電気的に接続してなる電池群と、この電池群
    を収納する電池収納部を有する樹脂製の筒状ケースと、
    この筒状ケースの開口部に超音波溶着により接合した蓋
    体を備え、前記電池収納部の内周面には平面的な肉付け
    あるいはリブを設け、前記肉付けあるいはリブの先端を
    結ぶ円の内接径φAと前記電池の外径φBとの関係が、 【数1】 φB−0.05mm≦φA≦φB+0.05mm であることを特徴とする電池パック。
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