JP2569162B2

JP2569162B2 - 書類フィーダ

Info

Publication number: JP2569162B2
Application number: JP1004580A
Authority: JP
Inventors: ロイワトソンピーター
Original assignee: ゼロックスコーポレーション
Priority date: 1988-01-13
Filing date: 1989-01-11
Publication date: 1997-01-08
Anticipated expiration: 2012-01-08
Also published as: CA1327820C; US4921240A; GB8800720D0; DE68903223T2; EP0324545B1; JPH01214551A; EP0324545A1; DE68903223D1

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、複写機のプラテン上の映像位置へ及びこれ
から遠くへ書類シートを搬送するための書類フィーダに
関する。

〔従来の技術〕

複写機のための原画書類シート給送の技術は、特に、
より低価格、より小形、及びより軽量の書類取扱い装置
を目指して、従来から盛んに研究されている。

書類フィーダは一般に自動式または半自動式である。
即ち、書類シートは、シートを積み重ね揃えたスタック
から１枚ずつフィーダによって自動的に取り出され、そ
して複写機のプラテン上の整合映像位置へ順次搬送され
てコピーされる。次いで、この書類シートはプラテンか
ら取り出されて他の場所に再度積み重ねられる。所謂再
循環式書類フィーダにおいては、シートは原画スタック
の最上部へ戻される。半自動式給送においては、原画書
類を一度に一枚ずつフィーダに入れるために操作員が必
要である。しかし、書類フィーダ自体が、次いで、この
書類を個々に映像位置へ搬送し、その後、これら書類を
再積重ね用トレイへ排出する。

従来の一つの型の書類フィーダは、ホワイト・バッキ
ング部材とプラテンとの間で移動する複数の間隔ベルト
を具備する真空ベルト式搬送装置を用いている。ベルト
にはその長さに沿って穴のアレイが設けられており、ベ
ルトの後ろからこれら穴を通って部分真空が適用されて
書類シートをベルトに対して保持し、これにより、この
書類はベルトの移動で搬送される。この従来のベルト
は、書類の搬送を助けるために、比較的高い摩擦係数を
有している。

〔発明が解決しようとする課題」しかし、前記従来の型の真空ベルト式搬送装置は、
「ショー・スルー」及び「ショー・アラウンド」として
知られているコピー欠陥を置こし易い。ショー・スルー
とは、光学装置がコピー最中の書類を通して見るとき
に、暗い区域がコピーの上に印刷されるという現象であ
る。これは、特に、透明な、または極めて薄い、または
その他半透明な書類に付随する問題である。ショー・ア
ラウンドという現象は、コピー最中の書類が映像区域と
正確に一致していないときに起きる現象であり、コピー
最中の書類の区域の外側のベルト式搬送装置の区域が露
光されるのである。これは、例えば、書類が整合外れに
なっている場合に、または、縮小コピーをつくっている
ときに原画書類の大きさがこの時選択された縮小率と正
確に合っていない場合に生ずる。ショー・スルー及びシ
ョー・アラウンドはいずれも、ベルトの縁及び穴の縁に
おけるシャドー効果の結果生ずるものであり、また、ベ
ルトはバッキング部材と接触してその上に乗っているの
で、汚染物及び破片が積もり易く、そしてベルトの縁に
おいてバッキング部材の面を損傷する場合もあり、その
ために更に印刷欠陥問題が生ずる。

ヨーロッパ特許出願公開第0 220 036号及び第0 220 0
37号（米国特許出願第788 299号および第788 376号にそ
れぞれ対応）においては、ベルト内の穴を全く不要にす
る多ベルト真空式書類フィーダが提案されている。この
書類フィーダにおいては、ベルトの移動方向と平行方向
及び横断方向に延びるバッキング面内の相互連通溝のア
レイを介して真空源から部分真空が適用される。即ち、
この部分真空がベルト間隙間内に広がってこのベルト間
隙間の区域において書類に適用され、これにより、書類
はベルトに対して保持されてベルトの移動で搬送され
る。

この構成は、ベルト内の穴に付随するショー・スルー
及びショー・アラウンドが避けられるという利点があ
る。しかし、ベルト相互間に交差溝が存在しているの
で、ショー・スルー及びショー・アラウンドの問題は完
全には除去されない。薄い原画をコピーするときに、ベ
ルト間領域におけるバッキング部材の面の細部が透き通
り、コピー上に欠陥として現れる可能性がある。また、
ベルトが横断溝の上に張り出すというシャドー効果の問
題が残っており、汚染物及び破片が集まり、ベルトがバ
ッキング面に対して直接のしかかっている該ベルトの縁
においてバッキング面内に粉となって入り込み易い。

本発明は前記従来の欠点をほぼ完全に除去するように
改良した書類フィーダを提供することを目的とするもの
である。

〔課題を解決するための手段〕

書類シートを複写機のプラテン上の映像位置に及びこ
れから遠くへ搬送するための本発明にかかる書類フィー
ダは真空ベルト式搬送装置を含んでおり、前記書類フィ
ーダは、ホワイトバッキング面と前記プラテンとの間で
移動する複数の間隔ベルトを備え、前記バッキング面の
大部分は基準面内に横たわっており、更に、書類シート
を前記ベルトに対して保持して前記書類を前記ベルトの
移動で搬送するため、部分真空をベルト間隙間に適用す
るための真空源を備えており、前記基準面から前記プラ
テンへ向かって延びる突起が前記バッキング部材上に前
記ベルトの下に相互間隔をおいて設けられており、前記
ベルトを前記基準面に対して間隔をおいた関係で保持す
るために前記突起に対して前記ベルトが乗っており、前
記突起相互間の隙間が前記ベルトの下から前記ベルト間
隙間までの開口部を提供することを特徴とする。

一実施例においては、突起を、ベルトの移動方向に延
びる互いに平行な列として設け、各ベルトを、かかる突
起の列のそれぞれの対の上に乗らせる。ベルトに対する
最適な支持を提供するため、好ましくは、突起の列をベ
ルトの縁に隣接させて分散配置する。

他の実施例においては、ベルトと平行に延びるバッキ
ング部材内に溝を設ける。この溝は、前記ベルトの下の
空気の流れを容易にし、これにより、前記溝に沿って真
空値を一様にすることを助ける。

〔作用〕

本発明の書類フィーダにおいては、従来の多ベルト真
空式書類搬送装置に付随するショー・スルー及びショー
・アラウンドの問題を著しく減少させることができる。
詳細に説明すると、突起相互間の隙間が、ベルトの下か
らベルト間隙間までの開口部を提供し、これにより、ベ
ルトの下の空間がベルト間隙間に気力的に接続され、交
差溝の必要がなくなる。このようにして、１つまたは複
数のベルトの下に適用された真空は前記ベルト間隙間の
各々内に延び、書類シートをベルトに対して保持すると
いう効果を持つ。この構成はベルト間隙間内の横断溝に
対する必要性を全く不要にするから、バッキング部材
は、ベルト間隙間において、少なくとも映像区域内にお
いて、ほぼ完全に平坦となる。これにより、前記従来の
真空ベルト式搬送装置における交差溝に付随する印刷欠
陥の問題が完全に除去される。

また、本発明においては、ベルトは、突起により、バ
ッキング面の大部分の上に間隔を明けている。従って、
汚染物及び破片がベルトの縁に集まるという傾向がな
い。また、ベルトはバッキング面の大部分と接触してこ
れを擦るということがないので、汚染物または破片が存
在しておってもバッキング面を損傷するという可能性が
少なく、これはショー・スルー及びショー・アラウンド
を減らす効果がある。

バッキング部材内の１つまたは複数の穴を通じて真空
源から部分真空が適用される。ベルトが透明または半透
明である場合には、穴を映像位置の区域の外側に配置す
るのが好ましく、このようにすれば穴が露光されること
がなく、ショー・スルー及びショー・アラウンドを減ら
すのに役立つ。

また、前述したように、ベルト自体は、ショー・スル
ー及びショー・アラウンドを減らすために、その全長に
わたって穴ないしである。しかし、本発明は、ベルトが
穴を有している真空ベルト式搬送装置においても適用さ
れる。

以下、本発明をその実施例について図面を参照して詳
細に説明する。

〔実施例〕

第１図及び第２図について説明すると、図示の書類フ
ィーダの真空ベルト式搬送装置12は、複写機のプラテン
14の映像ステーションの上で書類シートを順々に搬送す
る。このプラテンの搬送装置12は、各書類シート17をプ
ラテン14上の整合位置18に整合させるようになってい
る。整合は整合装置20によって行なわれる。この整合装
置は、前掲のヨーロッパ特許出願に詳細に説明されてい
るように、各書類シートの全縁に対して、これを損傷す
ることなしに、係合し、停止させ、及び曲がりを直すた
めに、複数の整合フィンガー22を有している。

真空ベルト式搬送装置12は、プラテン14の上に密に横
たわるホワイトバッキングまたは映像面26を有する真空
プリナムまたはマニホルド24を有している。プリズムバ
ッキング面26の上には、幅約28mmの８つの移動式搬送ベ
ルト30が密に乗っている。ベルト30は、幅約13mmの隙間
だけ互いに間隔をあけている。ベルト30は、後で詳細に
説明するように、バッキング面26上に間隔をおいて設け
られている突起56により、該バッキング面の大部分から
間隔をあけて保持されている。ベルト30の各々は、白
い、実質的に不透明な、低摩擦の、非エラストマ質の、
プラスチック製ベルトの幅小の無端ループである。前記
ベルトは、好ましくは、厚さが0.5mmよりも遥かに薄
い。約0.2mmの厚さが効果的且つ望ましいものであると
認められた。前記ベルトは、好ましくは、用紙に対して
約0.2の摩擦係数を有す。

ベルト30、ベルト相互間の隙間32、及びその下に横た
わっている真空プリナムの面26は、好ましくは、大部分
の標準サイズの書類が全プラテン面積の一部分しか占め
ないように十分に大きい。これにより、極めて多種のサ
イズの書類の搬送が可能となり、更にまた、書類の極め
て多種の縮小映像が可能となる。この場合には、書類の
外側のプラテンの大きな面積も使用に供給される。

本実施例においては、どのベルト30も穴があいていな
い。書類に対する従来の真空ベルト式搬送装置と異な
り、真空はどのベルトを通しても適用されない。本実施
例においては、後で詳細に説明するように、真空は、ベ
ルト相互間の隙間32から搬送装置内の書類に適用され
る。この真空は、書類シートをベルト30に対して十分な
力で保持し、これにより、かかる真空保持された書類に
対する移動式ベルト30の移動の低摩擦係合が適切な搬送
力を提供する。即ち、用紙シートとベルトとの間に十分
な正常な力が働いており、ベルトの摩擦係数が低くと
も、十分な前方搬送力があって書類を信頼性をもって搬
送し、プラテンの上流の書類の最初の係合点からのずれ
を最小限にする。次いで、この書類をプラテンを横切っ
てその下流縁へ、即ち整合位置18へ向かって移動させて
該位置に来させ、次いで、整合及びコピーを行なった
後、この書類をプラテンから排出させるのである。前記
適用される真空は、ベルト30及びその上の書類シートを
プラテン14との実質的係合から保持または持ち上げるこ
とを助け、これにより、書類またはベルトとプラテンと
の間の送りに対する摩擦的抵抗及び静電気発生を減少さ
せる。要すれば、書類、ベルト、及び／又はプラテンに
対して従来のブラシもしくはピン形コロノードまたは他
の静電気放電手段を設けてもよい。

プラテン搬送装置12は、前掲のヨーロッパ特許出願公
開第0 220 036号及び第0 220 037号に詳細に記載されて
いるように、映像区域の外側に薄いパッドまたは間隔脚
を有し、これにより、プリナム映像面26を、従ってまた
その下に乗っているベルト30をプラテン14の上面から若
干間隔をあかせるようにしてもよい。このようにすれ
ば、書類に湾曲または皺があっても、複写機の許容光学
被写界深度内に書類の全ての部分を保持することができ
る。

好ましくは、搬送装置12全体は、面26及び突起56を含
む真空プリナム24全体を形成する単一の一体的構造の白
いプラスチック成形体を基礎とし、且つ、その端部に
は、ベルト及び後述の他の構成部材を駆動及び支持する
ローラのための取付け部材が形成される。

第１図及び第２図に示すように、各ベルトループの両
端部は、プラテン区域の外側で、プラテン搬送装置12の
両端部にあるローラの上に掛かっている。全てのローラ
は、その一端部が、共通被動ローラ34上の同じ相対位置
に共通に保持されている。しかし、各ベルトの反対の端
部は、第２図に示すように、個別回転ローラ40上に独立
に支持されている。これらローラ40の各々は、それ自体
の円柱軸中心に自由に回転可能である。各ローラ40はヨ
ーク42の延長アーム間に回転可能に取り付けられてい
る。各ヨーク42は中央取付け軸43を有してこれを外方へ
弾発し、ローラ40に加えられる外向き力によって各ベル
ト30に独立に張力を与える。この取付軸43は、それ自体
が、それ自体の軸中心に回転可能であり、この軸はロー
ラ40の回転軸と垂直な軸である。このようになっている
ので、各ローラ40、従ってまたその上のベルトは、面26
の平面に対して、従ってまたベルト30の法平面に対し
て、どちらの方向へも若干傾斜することができる。これ
により、各ベルト30の望ましい自己トラッキングまたは
整合が得られる。また、ローラが間に取り付けられてい
るヨーク42の延長アームは、ベルトの横方向移動を制限
する縁フランジを提供し、ベルトがローラ40のどちらか
の端部からも逸出することを防止する。

次にプラテン搬送装置12のための真空装置について説
明すると、真空源は、例えば前掲のヨーロッパ特許出願
に記載されているように、普通のものではあるが極めて
低圧のファン、ブロワ、またはポンプ（図示せず）によ
って提供される。好ましくは、この真空源を真空プリナ
ム24の一方の側（後端部）に空力的に接続する。極めて
低い、例えば水柱8mmまたはそれ以下の部分真空を適用
する。書類搬送のためにこの真空を作動的に連通させる
には、これを書類とバッキング面26との間に適用するこ
とが必要である。本発明においては、プラテン14の上に
横たわっているマニホルド面、即ち映像面にはどこにも
真空穴を設けることなしに、前記真空の適用を行なう。
映像面26における唯一の穴は、プラテン14を覆っている
面26の区域の外側において搬送装置12の両縁（入力及び
出力）に沿って配置された真空穴52だけである。これら
の真空穴は、プリナムバッキング面26内のそれぞれの細
長い真空溝54の両端部に配置されている。溝54は、第３
図に示すように、底が平らなＶ字形であり、ベルト30の
下部フライトの直ぐ下に延びている。ベルトの縁は、前
述したように、真空溝54の両縁において突起56上に乗っ
ている。溝54に対する真空穴52の構成及び横断面がこの
ようになっているので、ベルトを、不透明とせずに透明
または半透明としてもよく、そしてしかもショー・スル
ー及びショー・アラウンドを最小限にすることができ
る。

溝54は、深さが約3mmであり、幅は、最も広い点で約2
1mmであって底部では約3mmに狭くなっている。溝の側壁
は、水平面に対して例えば32゜（ふ角）傾斜している。
溝54（後述する最外の溝を外く）には、各側面に、バッ
キング面26と一体に形成された隆起または突起56の列が
それぞれ配置されている。これらの隆起または突起は、
バッキング面26と平行な平面における横断面がほぼ矩形
であり、バッキング面26の一般水準の上に約0.5mm突出
している。横方向では、隆起または突起56は、ベルトの
移動と平行な方向における長さが4mm、横断方向におけ
る長さが2.5mmである。相隣る隆起は2mmの間隔をあけて
おり、6mmのピッチとなっている。各列には70個の隆起
がある。但し、第１図においては、図を明瞭にするため
に、隆起の個数をこれよりも少なくしてある。ベルト30
は、各溝54に付属する隆起56の列の対の上に乗り、ベル
トの縁は隆起56の外側縁とほぼ整合している。但し、整
合の代わりに、ベルトは隆起から若干、例えば1.5mm張
り出しておってもよい。溝54は比較的浅いが、比較的低
い抵抗で必要な空気の流れを導くのに十分な横断面積を
有しており、これにより、溝の全長に沿ってほぼ一様な
真空を加えるようになっている。隆起56相互間の隙間57
が、ベルト30の下からベルト間隙間32までの比較的広い
（2mm）開口部を提供し、これにより、溝54内で得られ
る部分真空が、溝54の全長にわたって、即ちプラテンの
ほぼ全面積にわたって、ベルト間隙間32内に広がるよう
になる。

最外部の２つの溝54について説明すると、個別隆起56
の列は内側の縁のみに設けられており、そして、隆起56
と同じ0.5mmの高さの連続うね58が溝54の全長にわたっ
て設けられ、これにより、最外部のベルト30の外側縁が
うね58に対して空力的封止をなし、一様な低い圧力を搬
送装置の縁に対しても保持するようになっている。

バッキング面26は、ベルト相互間の領域、即ちベルト
間隙間においてほぼ完全に平坦である。前記ベルト間隙
間において溝を省くということは、前述したようにショ
ー・スルー及びショー・アラウンドを低減させるのに極
めて効果がある。

以上から解るように、バッキング面26の主要な平坦部
は基準面内にある。即ち基準面を形成している。そし
て、突起56はこの基準面からプラテン14へ向かって延
び、ベルトを前記基準面に対して間隔をあけた関係に保
持する。従って、バッキング面内に、ベルトの下に溝を
設けるということは重要なことではない。即ち、バッキ
ング面が隆起56を除いた場所では完全に平坦であるなら
ば、隆起の高さ及び所要の真空度に応じてベルトの下の
空間が適切な導管を提供するからである。

ここに開示した書類フィーダは、前述したように、適
当する任意の複写機とともに、半自動式、全自動式、及
び／又は再循環式書類フィーダのいずれにも用いること
ができる。この本発明書類フィーダは比較的低い費用で
構成し及び作動させることができる。この本発明フィー
ダは比較的軽量であり、従って、複写機プラテンの上に
簡単に枢設し、書類を手動で交互に整合及びコピーする
ためにプラテンから持ち上げることができる。この本発
明フィーダは、書類を損傷から保護しながら確実且つ正
確に整合させることができる。この本発明フィーダはま
たショー・スルー及びショー・アラウンドというコピー
の欠陥を最小限にする。

以上の説明から当業者には明らかなように、本発明の
範囲内で種々の変形を行なうことが可能である。例え
ば、突起の寸法、その間隔、及びその形状を前記実施例
のものから変化させてもよい。更に詳細には、溝に隣接
する隆起の内面（即ち、或る溝に付属する１対の隆起列
の相対向する面）を、この溝の内面と同じ方向に傾斜さ
せてもよく、そしてこの傾斜面を前記溝内へ延長しても
よい。この形状は、溝とベルト間隙間との間の空気抵抗
を低くし、そしてまた、ベルトがその正しい位置から横
に移動してもこれを隆起の頂部へ戻してその上に乗らせ
る、という空力的及び機械的の利点がある。

また、真空穴については、これを各溝54の両端部に設
けるという必要はない。例えば、真空穴52を一つ置きの
溝にのみ、及び／又はその一端部にのみ設けてもよく、
または他の適当する形状であってもよい。前述したよう
に、搬送ベルトが不透明である場合には、真空穴は、そ
の上に横たわるベルトで隠されているから、プラテンの
映像区域内に配置されても、露光されることがない。

前述の実施例においては穴ないしベルトを用いている
が（この場合にはショー・スルー及びショー・アラウン
ドが最小限になる）、部分真空の効果をベルト自体の区
域まで広がらせたい場合には、穴あきベルトについて本
発明を用いることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかる書類フィーダのための真空ベル
ト式搬送装置を下から見た一部切除平面図、第２図は第
１図のII−II′線に沿う断面図、第３図は第１図のIII
−III′線に沿う拡大断面図である。 14……プラテン、 18……整合位置、 26……ホワイトバッキング面、 30……搬送ベルト、 32……ベルト間隙間、 56……突起、 57……突起間の隙間。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】真空ベルト搬送装置を有し、書類シートを
プラテン上の像形成位置に給送し該位置から送り出すよ
うに搬送する書類フィーダであって、前記プラテンとホ
ワイトバッキング面部材との間を移動する、相互に離隔
した複数の無孔ベルトと、前記ベルトに書類シートを保
持するように前記ベルトとベルトの間のベルト間領域に
ベルトの背面側から部分真空を供給する真空源とを備
え、書類シートがベルトの移動によって搬送される書類
フィーダにおいて、前記ホワイトバッキング面部材は、前記像形成位置の、
少なくとも前記ベルト間領域において全体的に平坦な平
面であり、多数の、相互に隔置した突起が、前記バッキング面部材
から前記プラテンに向けて延びるように設けられ、該突
起は、前記バッキング面部材上に間隔をおいて、前記ベ
ルト間領域に前記バッキング面部材の平面のレベルより
上であるが前記ベルトより下のレベルであるように突出
し、該突起には前記ベルトが前記バッキング部材から離
隔した状態に保持されるように載せられており、前記突
起と突起の間の空間が、前記ベルト間領域に、前記部分
真空を供給するように、ベルトの背面側から該ベルト間
領域に通じる開口を提供しており、前記突起は、前記ベ
ルトの移動方向に延びて、相互に平行な複数の列を成す
ように形成されており、各ベルトは、一対の突起列上に
載せられていることを特徴とする書類フィーダ。
【請求項２】請求項１に記載の書類フィーダにおいて、
前記突起列は、前記ベルトの縁部に隣接した位置にある
ことを特徴とする書類フィーダ。
【請求項３】請求項１に記載の書類フィーダにおいて、
前記バッキング面部材には、前記ベルトと平行に延びる
溝が形成されており、各ベルトが、各溝をおおっている
ことを特徴とする書類フィーダ。
【請求項４】請求項１に記載の書類フィーダにおいて、
前記突起の寸法は、前記ベルトの移動方向においては、
前記突起間の空間の寸法より大きいことを特徴とする書
類フィーダ。