JP2568918B2 - 画像記録制御方法 - Google Patents

画像記録制御方法

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JP2568918B2
JP2568918B2 JP1212991A JP21299189A JP2568918B2 JP 2568918 B2 JP2568918 B2 JP 2568918B2 JP 1212991 A JP1212991 A JP 1212991A JP 21299189 A JP21299189 A JP 21299189A JP 2568918 B2 JP2568918 B2 JP 2568918B2
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浩司 内田
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、潜像が形成された記録材料に画像形成溶媒
を塗布し、該記録材料先端部を加熱ドラムの剥離溝の位
置に合わせて密着し、画像形成を行う画像記録制御方法
に関するものであり、更に詳しくは加熱ドラムと記録材
料搬送との同期制御に関するものである。
[従来の技術] 前記画像記録方法においては、記録材料として例えば
熱現像感光材料を使用する。
この熱現像感光材料とそのプロセスは、例えば写真工
学の基礎非銀塩写真編(1982年コロナ社発行)の242頁
〜255頁、1978年4月発行映像情報40頁、ネブレッツ
ハンドブック オブ フォトグラフィー(Neblett's Ha
ndbook of Photography and Reprography)第7版(7th
Ed.)ファン ノストランド ラインホールド カンパ
ニー(Van Nostrand Reinhold Company)の32〜33頁に
記載されている。
そしてこの熱現像感光材料を使用して熱現像で色画像
(カラー画像)を得る方法については、多くの方法が提
案されている。
例えば、加熱により画像状に可動性の色素を放出さ
せ、この可動性の色素を水などの溶媒によって媒染剤を
有する色素固定材料に転写する方法、高沸点有機溶剤に
より色素固定材料に転写する方法、色素固定材料に内蔵
させた親水性熱溶剤により色素固定材料に転写する方
法、可動性の色素が熱拡散性または昇華性であり、支持
体等の色素受容材料に転写する方法が提案されている。
(米国特許第4,463,079号、同第4,474,867号、同第4,47
8,927号、同第4,507,380号、特開昭58−149046号、同58
−149047号、同59−152440号、同59−154445号、同59−
165054号、同59−180548号、同59−168439号、同59−17
4832号、同59−174833号、同59−174834号、同59−1748
35号など) この種の画像記録方法を実施するための具体的方法と
して、例えば、原稿を光学的に読み取って得た画像を熱
現像感光材料に露光して潜像形成し、熱現像感光材料へ
画像形成溶媒(例えば水等)を塗布し、更に受像材料と
重ね合わせて、この二枚を同時に熱現像部の加熱ドラム
に巻回させ、現像と転写とを同時に行う画像記録方法が
提案されている。
ここで上記画像形成溶媒としては、例えば水があり、
この水はいわゆる純水に限らず、広く慣習的に使われる
意味を含んでおり、さらに、純水とメタノール、DMF、
アセトン、ジイソブチルケトンなどの低沸点溶媒との混
合溶媒でもよい。また、画像形成促進剤、カブリ防止
剤、現像停止剤、親水性熱溶剤等を含有させた溶液でも
よい。
そして、上記加熱ドラム表面上で材料の挟持位置を設
定し、加熱ドラム表面上の材料先端部が接触する位置に
溝が形成され、画像形成終了後は加熱ドラムに当接して
いる剥離爪がこの溝に導かれて確実に一番外側の材料を
剥離し、次いでその後に配置されて同じく加熱ドラムに
当接している剥離爪によって内側の材料を剥離し、次の
画像形成に備えるようにしている。
なお、感光材料と受像材料の機能を一種類の記録材料
で果たすこともできる。
[発明が解決しようとする課題] ここで、このような溝を形成すると感光材料や受像材
料などの記録材料は、加熱ドラムの回転に同期して、所
定位置に正確に巻回しなければならない。
このためには材料の搬送誤差を小さくすべきであり、
つまり材料搬送経路において前記加熱ドラムの溝との同
期をとる位置は加熱ドラムへの挟持直前が良い。ところ
がこの時点で記録材料の後端部はいまだ画像形成溶媒塗
布中であり、記録材料を停止させることができないの
で、加熱ドラムの溝を所定位置で停止し、記録材料の搬
送に同期させている。
そして、記録材料への加熱ドラムによる加熱中には該
ドラムを停止させることができないので、上述の同期の
ための加熱ドラムの回転停止は記録材料を加熱ドラムか
ら剥離した後でなければならず、この剥離した時点では
加熱ドラムの溝は所定の停止位置を過ぎているため、余
分の回転によって溝を所定の停止位置まで移動し、この
余分の回転に必要な時間だけ記録材料の搬送開始を遅ら
せなければいけない。従って、連続の画像記録を行う場
合には各材料に余分の時間が必要となり、処理スピード
が遅くなるという問題があった。
本発明の目的は、上記問題の解決するため、加熱ドラ
ムと記録材料との同期制御を正確かつ高速化することに
より、画像形成作業の効率化を図り得るようにした画像
記録制御方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明は上記目的を、潜像が形成された記録材料に画
像形成溶媒を塗布し、該記録材料先端部を加熱ドラムの
剥離溝の位置に合わせてドラムに巻回して加熱画像形成
を行う画像記録制御方法において、記録材料先端部が加
熱ドラムと当接する当接位置から搬送経路内の画像形成
溶媒塗布部下流にある第一の記録材料検出位置(S3)ま
での長さと同じ周長を以て、上記当接位置から加熱ドラ
ム回転円上を逆上る位置で、加熱ドラムの剥離溝を停止
状態とし、第一の記録材料検出位置(S3)での搬送順位
n=1で搬送される記録材料の先端検知によって加熱ド
ラムの連続回転を開始し、搬送順位n=1の記録材料の
先端を剥離溝に合致させて巻き付けて加熱処理し、 上記当接位置から搬送経路内の画像形成溶媒塗布部上
流の第二の記録材料検出位置(S2)までの長さと同じ周
長を以て、該当接位置からの加熱ドラム回転円上を逆上
る第三の記録材料検出位置(S4)へ、搬送順位n=k−
1(k=2,3,・・・)の記録材料先端が巻き付けられた
剥離溝が到達する前に、搬送順位n=kの記録材料を第
二の記録材料検出位置(S2)に到達させるタイミング
で、この搬送順位n=kの記録材料を該第二の記録材料
検出位置(S2)に向け搬送を開始し、 第二の記録材料検出位置(S2)で搬送順位n=kの記
録材料の先端を検知した直後にこの搬送順位n=kの記
録材料を停止させ、 剥離所定位置で搬送順位n=k−1の記録材料を加熱
ドラムより剥離し、 第三の記録材料検出位置(S4)での剥離溝到達の検知
により、第二の記録材料検出位置(S2)で停止中の搬送
順位n=kの記録材料の搬送を開始し、順次記録材料の
加熱処理を行うことにより達成している。
即ち、前記画像記録制御方法によれば、搬送順位n=
1である始めに搬送される記録材料は加熱ドラムへの巻
回まで停止せずに搬送され、同期タイミングを記録材料
と加熱ドラムとの当接位置に近くできるので、前記剥離
溝と正確に同期させ、かつ不要な停止時間をなくすこと
ができる。
また、連続画像記録による処理においては、搬送順位
n=k−1(k=2,3,・・・)の記録材料が加熱ドラム
に巻回され、かつその記録材料先端が当接している剥離
溝が上記第三の記録材料検出位置(S4)に達する前に、
搬送順位n=kの記録材料を画像形成溶媒塗布上流の第
二の記録材料検出位置(S2)に停止させることのできる
タイミングで搬送順位n=kの記録材料の搬送を開始し
て潜像形成を行ない、第三の記録材料検出位置(S4)で
搬送順位n=k−1の記録材料の剥離溝の検知により第
二の記録材料検出位置(S2)で停止中の搬送順位n=k
の記録材料の搬送を開始するので、搬送順位n=k−1
の記録材料の完全な剥離前に搬送順位n=kの記録材料
が加熱ドラムに巻回開始され、加熱ドラムを停止させる
ことなく、かつ余分な回転を不要として、連続画像記録
による処理を行うことができる。
そして、この搬送順位n=kの記録材料の搬送を開始
するタイミングについては、この記録材料が第二の記録
材料検出位置(S2)で停止した直後に剥離溝が第三の記
録材料検出位置(S4)に達するようなタイミングとする
ことで、記録材料の停止時間を少なくし、より画像形成
の高速化を図ることができる。
なお、上記方法に使用する記録材料としては前述のよ
うに熱現像感光材料とその受像材料や、両者の機能を合
わせ持つ記録材料を使用することができる。
[実施態様] 以下、図面を参照して本発明方法を適用した画像形成
装置の一実施態様を説明する。なお、本実施態様は画像
形成溶媒として水を使用し、感光材料に潜像形成してこ
れを受像材料に転写する装置である。
第1図は本発明の方法を適用した画像形成装置の概略
構成図であり、第2図は感光材料の巻回位置を説明する
加熱ドラムの斜視図、第3図は処理動作を説明するため
の波形図である。
実施態様の説明にあたっては、第1図を参照して画像
形成装置10の全体構造を説明し、次いで第2図以下を参
照して装置全体の処理動作(複写動作)をスピードアッ
プするための回路動作を説明する。
画像形成装置10の機台12には感材マガジン14が配置さ
れており、感光材料16がロール状に巻回されて収納され
ている。感光材料16は、支持体上に感光性ハロゲン化
銀、バインダー、色素供与性物質、還元剤を有するもの
である。
感材マガジン14の近傍にはカッタ18が配置されてお
り、感材マガジン14から引き出された感光材料16を所定
長さに切断するようになっている。切断された感光材料
16は、露光部20へ搬送されるようになっている。露光部
20の真上には、露光装置22が設けられている。
露光装置22には、主露光手段としての主露光光源24、
複数の固定ミラー26、主露光光源24とともに移動する第
1の移動ミラー27A、前記第1の移動ミラー27Aとは相対
位置が可変の第2の移動ミラー27B及びレンズユニット2
8が配置されており、更にこれらの部品の上方の機台2
の上部には載置板30が設けられている。
主露光光源24、第1の移動ミラー27A、第2の移動ミ
ラー27Bは、載置板30に沿って移動可能となっており、
主露光光源24から発光された光は直接原稿32へ照射され
るようになっている。
露光部20の下流側(第1図左側)には、分岐部70及び
反転部72が配置されている。
分岐部70には、フラッパ74が回動可能に配置されてい
る。このフラッパ74は、二股に分岐された感光材料16の
搬送経路のうち何れか一方の搬送経路に入り込んだ感光
材料16の搬送経路を変更する役目を有している。なお、
感材マガジン14から引き出された直後の感光材料16は、
第1図上側の搬送経路へと案内される。案内された感光
材料16は、反転部72において反転され、再度露光部20へ
搬送されるようになっている。これにより、感光材料16
の感光面が第1図で上方に向くことになる。
感光材料16への露光時には、主露光光源24と第1の移
動ミラー27Aを移動させながら第2の移動ミラー27Bを所
定の速度で追従移動し、発光された光を原稿32に沿って
照射し、その反射像光をレンズユニット28を用いて露光
部20に位置する感光材料16へ走査露光するようになって
いる。なお、第2の移動ミラー27Bの追従速度により、
感光材料16への記録倍率を変更することができる。本実
施態様の場合、等倍は第2の移動ミラー27Bが主露光光
源24の速度の二分の一である。
露光部20で走査露光された感光材料16は、反転して搬
送され、水塗布部36によって画像形成溶媒としての水が
塗布される。
水塗布部36にはスクイズローラ37が配置されており、
感光材料16に塗布された余分な水を除去するようになっ
ている。
スクイズローラ37の側方には、熱現像転写部38が配置
されている。熱現像転写部38は、加熱ドラム40と無端圧
接ベルト42とによって構成されている。
加熱ドラム40の表面には、テフロンコーティングが施
されている。また加熱ドラム40内にはハロゲンランプ44
が配置されており、これによって外周面は約90℃に加熱
されている。
無端圧着ベルト42は、芳香族ポリアミド繊維(例え
ば、ケプラー或はノーメックス:何れもデュポン社の登
録商標)等の耐熱性の材料にカーボンを含有したシリコ
ンゴムを被覆した構成となっており、導電性を有してい
る。
一方、感材マガジン14の下方には受材マガジン46が配
置されており、受像材料48がロール状に巻回されて収納
されている。受像材料48の画像形成面には媒染剤を含有
する色素固定材料が塗布されている。
この受材マガジン46の近傍にもカッタ50が配置されて
おり、受材マガジン46から引き出された受像材料48を所
定長さに切断するようになっている。切断された受像材
料48は、熱現像転写部38へ転送されるようになってい
る。
無端圧着ベルト42の材料供給方向上流側の加熱ドラム
40の近傍には、貼合わせローラ52が配置されている。貼
合わせローラ52は、搬送された感光材料16と受像材料48
とを重ね合わせて加熱ドラム40の外周へ押圧し、重ね合
わせた状態のままで加熱ドラム40と無端圧着ベルト42と
の間で案内され、加熱ドラム40のほぼ2/3周にわたって
挟持搬送されて熱現像されるようになっている。これに
より、感光材料16は可動性の色素を放出し、同時にこの
色素が受像材料48の色素固定層に転写され、画像が得ら
れるようになっている。
無端圧着ベルト42の材料供給方向下流側の加熱ドラム
40下部には、剥離爪56が配置されている。また、剥離爪
56と無端圧着ベルト42との間には、剥離ローラ58が配置
されている。
剥離爪56は、通常は先端部が加熱ドラム40に当接した
状態となっており、感光材料16が搬送されると感光材料
16の先端部に係合し、感光材料16を受像材料48から分離
して加熱ドラム40の外周から剥し、更に剥離ローラ58
は、加熱ドラム40へ感光材料16を押圧するとともに剥離
爪56によって剥離状態となった感光材料16を巻き掛けて
下方へ屈曲案内するようになっている。分離された感光
材料16は、加熱ドラム40の下方に設けられた廃棄感光材
料収容箱60へ送り出されるようになっている。
一方、剥離爪56上方の加熱ドラム40の近傍には、剥離
ローラ62及び剥離爪64が配置されており、感光材料16が
分離されて加熱ドラムとともに移動する受像材料48を加
熱ドラム40の外周から剥すようになっている。加熱ドラ
ム40の外周から剥離された受像材料48は、トレイ66上に
集積されるようになっている。
ところで、前記のように感光材料16及び受像材料48を
剥離するために、加熱ドラム40の表面一部に第2図
(A)(B)に示すように剥離爪56、64に対応するよう
に複数の剥離溝80が形成されている。そして、剥離に際
しては、第2図(B)に示すように前記剥離溝80に剥離
爪56の先端が滑り込み、感光材料16の先端を加熱ドラム
40から剥離する。このためには、感光材料16を加熱ドラ
ム40に巻掛ける際に、第2図(A)に仮想線で示すよう
な位置に感光材料16の先端部が剥離溝80に掛かるように
位置決めしておく必要がある。
ここで本実施態様では、感光材料16の搬送制御のため
この搬送経路において次の位置検出センサーS1〜S4を設
けている。
位置検出センサーS1は露光部20と水塗布部36とのほぼ
中間地点に配置され、位置検出センサーS2は水塗布部36
の直前位置に配置され、位置検出センサーS3はスクイズ
ローラ37と貼合わせローラ52との間に配置され(第一の
記録材料検出位置)、更に、位置検出センサーS4(第三
の記録材料検出位置である配置)は位置検出センサーS2
(第二の記録材料検出位置である配置)から貼合わせロ
ーラ52までの搬送距離と同じ周長となる貼合わせローラ
52からの加熱ドラム40の周上付近に配置されている。
以下、第3図及び第4図を参照して、A4サイズについ
て連続複写を行う際の前記位置決めと剥離動作とを説明
する。
第3図に示すt1時点で画像記録が開始され、搬送順位
n=1である1枚目に搬送される感光材料16が前記搬送
経路を搬送される。そして、感光材料16の先端はt2時点
で示すようにセンサーS1で検出され、更に搬送を継続
し、その先端はt3時点で示すようにセンサーS2によって
位置検出される。
このt3時点で、それまで回転していた加熱ドラム40
は、剥離溝80から貼合わせローラ52までのドラム周上距
離がセンサーS3から貼合わせローラ52までの搬送距離と
同じ長さとなる位置Xで停止する。
感光材料16はなおも搬送を継続して水塗布部36に搬送
され、その後端がt4時点で示すようにセンサーS1の出力
レベル低下により検知され、このレベル低下に対応して
搬送順位n=k(k=2,3,・・・)である2枚目以降の
感光材料16の画像記録搬送が開始される。
そして感光材料16の搬送は継続し、その先端がt5時点
で示すようにセンサーS3に検知されると、加熱ドラム40
は回転を開始し、感光材料16の搬送速度と同一速度で貼
合わせローラ52に近づく。
一方、受像材料48も感光材料16の搬送タイミングと搬
送速度に合わせて搬送され、貼合わせローラ52に近づ
く。
そして、t6時点において感光材料16の先端が剥離溝80
に同期した状態で加熱ドラム40とローラ52間に挟持さ
れ、この後少しのずれで受像材料48が挟持され、加熱ド
ラム40の回転に伴って加熱による現像及び転写が行われ
る。
t4時点で搬送開始となった搬送順位n=k(k=2,3,
・・・)である2枚目以降の感光材料16はその先端部が
t11時点で示すようにセンサーS1によって検出され、更
に搬送が継続される。そして、この先端部をt12時点で
示すようにセンサーS2で検知した時点で一旦搬送停止す
る。この時点では、加熱ドラム40は回転中であり、現像
・転写をおこないながら搬送順位n=k−1の感光材料
16を加熱ドラム40に巻き込んでいる。
そして、t13時点に示すようにセンサーS4によって搬
送順位n=k−1の感光材料16の先端部が検出される
と、センサーS2位置で停止していた搬送順位n=kの感
光材料16が搬送開始になる。また搬送順位n=k−1の
感光材料16はこの時点付近で加熱ドラム40からの剥離が
開始される。
従って、センサーS2の出力チャートに示したt12時点
とt13時点との間の斜線部が搬送順位n=kの感光材料1
6の待機時間となる。またこの停止の間センサーS1位置
にも搬送順位n=kの感光材料16が存在しているので、
その後端部がセンサーS1を通過する時間も前記待機時間
と同様になり、この待機時間はセンサーS1の出力チャー
トに示したt13時点とt14時点との間の斜線部となる。そ
してこのt14時点のレベル低下に同期して、前記t4時点
と同様に搬送順位n=k+1の感光材料16が搬送開始に
なる。
一方、搬送順位n=kの感光材料16は搬送を継続して
水塗布部36で水塗布され、ローラ52方向に搬送される。
そして、t15時点に示すようにセンサーS3によって検出
される。
このセンサーS3が先端を検出した時、搬送順位n=1
の感光材料16の場合は加熱ドラム40が回転開始になった
のであるが、その後加熱ドラム40を停止せず連続回転し
ている。
そして、この搬送順位n=kの感光材料16の搬送速度
と加熱ドラム40の回転速度は同一で、センサーS2からロ
ーラ52の挟持位置までの距離とセンサーS4からローラ52
の挟持位置までの加熱ドラム周長とは同一距離であるの
で、t16時点において感光材料16の先端が剥離溝80に同
期した状態で加熱ドラム40とローラ52間に挟持され、こ
の後少しのずれで受像材料48が挟持され、加熱ドラム40
の回転に伴って加熱による現像及び転写が行われる。
なお、t17時点の動作は前記t7時点の動作と同様であ
り、搬送順位n=k+1の感光材料16に関するt21からt
27時点の動作は、前記t11からt17の動作と同様である。
このように、複数の記録を継続して行う場合は、加熱
ドラム40の回転を停止することなく剥離溝80と感光材料
16の先端部との位置合わせを行うことができるので、複
写速度を向上させることができる。
なお、センサーS2の出力チャートに示したt12時点とt
13時点との間の斜線部である待機時間を短くするよう
に、搬送順位n=kの感光材料の画像記録搬送開始をよ
り適正タイミングとすることで更に処理速度を上げるこ
とができる。
また、前記センサーとしては、光学的センサー、機械
的センサー、磁気的センサーの何れを適用してもよい。
[発明の効果] 以上に説明したように、本発明に係る前記画像記録制
御方法によれば、始めに搬送される記録材料について
は、この記録材料と剥離溝との同期タイミングを記録材
料と加熱ドラムとの当接位置近くでとるので、正確に同
期させ、かつ不要な停止時間をなくすことができる。
そして連続画像記録による処理においては、搬送順位
n=k−1(k=2,3,・・・)の記録材料先端が当接し
ている剥離溝が上記第三の記録材料検出位置(S4)で検
知されることにより上記第二の記録材料検出位置(S2)
で停止中の搬送順位n=kの記録材料の搬送を開始し、
搬送順位n=k−1の記録材料の完全な剥離前に搬送順
位n=kの記録材料先端を剥離溝に合致させて巻き付け
ることができ、加熱ドラムを停止させることなく、かつ
余分な回転を不要として、連続画像記録による処理を行
うことができる。
従って、本発明によって何れの場合にも加熱ドラムと
記録材料との同期制御を正確かつ高速化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施態様を示す画像形成装置の概略
構成図、 第2図は加熱ドラムと感光材料を示す斜視図、 第3図は回路動作を説明するためのタイムチャートであ
る。 図中の符号 10:画像形成装置、14:感材マガジン 16:感光材料、20:露光部 32:原稿、36:水塗布部 37:スクイズローラ、38:熱現像転写部 40:加熱ドラム、48:受像材料 52:貼合わせローラ、56,64:剥離爪 58,62:剥離ローラ、70:分岐部 72:反転部、60:廃棄感光材料収容箱 66:トレイ、80:剥離溝 S1〜S4……センサー t1〜t27……動作時点

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜像が形成された記録材料に画像形成溶媒
    を塗布し、該記録材料先端部を加熱ドラムの剥離溝の位
    置に合わせてドラムに巻回して加熱画像形成を行う画像
    記録制御方法であって、 記録材料先端部が加熱ドラムと当接する当接位置から搬
    送経路内の前記画像形成溶媒塗布部下流にある第一の記
    録材料検出位置(S3)までの長さと同じ周長を以て、前
    記当接位置から加熱ドラム回転円上を逆上る位置で、前
    記加熱ドラムの剥離溝を停止状態とし、 前記第一の記録材料検出位置(S3)での搬送順位n=1
    で搬送される記録材料の先端検知によって加熱ドラムの
    連続回転を開始し、搬送順位n=1の記録材料の先端を
    剥離溝に合致させて巻き付けて加熱処理し、 前記当接位置から搬送経路内の前記画像形成溶媒塗布部
    上流の第二の記録材料検出位置(S2)までの長さと同じ
    周長を以て、該当接位置からの加熱ドラム回転円上を逆
    上る第三の記録材料検出位置(S4)へ、搬送順位n=k
    −1(k=2,3,・・・)の記録材料先端が巻き付けられ
    た剥離溝が到達する前に、搬送順位n=kの記録材料を
    前記第二の記録材料検出位置(S2)に到達させるタイミ
    ングで、この搬送順位n=kの記録材料を該第二の記録
    材料検出位置(S2)に向け搬送を開始し、 前記第二の記録材料検出位置(S2)で搬送順位n=kの
    記録材料の先端を検知した直後にこの搬送順位n=kの
    記録材料を停止させ、 剥離所定位置で搬送順位n=k−1の記録材料を加熱ド
    ラムより剥離し、 前記第三の記録材料検出位置(S4)での前記剥離溝到達
    の検知により、前記第二の記録材料検出位置(S2)で停
    止中の搬送順位n=kの記録材料の搬送を開始し、順次
    記録材料の加熱処理を行うことを特徴とする画像記録制
    御方法。
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