JP2568766B2 - 質量流量センサ - Google Patents

質量流量センサ

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JP2568766B2
JP2568766B2 JP3181515A JP18151591A JP2568766B2 JP 2568766 B2 JP2568766 B2 JP 2568766B2 JP 3181515 A JP3181515 A JP 3181515A JP 18151591 A JP18151591 A JP 18151591A JP 2568766 B2 JP2568766 B2 JP 2568766B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体製造プロセス
で用いられるガスやその他の流体の質量流量計測に用い
られる質量流量センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の質量流量センサとしては、例えば
USP3938384号に代表される定電流タイプのセンサ
と、USP4484932 号、特公昭58−16128 号、特開昭62
−132120号に示される定温度タイプのセンサとが知られ
ている。
【0003】上記の定電流タイプのセンサは図8に示さ
れるようにパイプに矢印Xで示される如く流体が流れる
ときに、パイプにおける上流側と下流側とに発熱抵抗体
1 ,R2 が巻回され、定電流源901 から定電流Iが与
えられる。ここで、発熱抵抗体R1 ,R2 に電圧V1
2 が生じるから、この電圧差(V1 −V2 )を図のブ
リッジ回路を介して差動増幅器902 にて取り出し、質量
流量を検出する。つまり、質量流量Qは、流体が流れる
ときに生ずる発熱抵抗体R1 ,R2 における電力変位に
相当するため
【0004】
【数1】 となり、質量流量を直接検出できることが判る。
【0005】これに対し、定温度タイプのセンサは図9
に示されるように、パイプに矢印Xで示される如く流体
が流れるときに、パイプにおける上流側と下流側とに発
熱抵抗体R1a,R1bが巻回され、それぞれトランジスタ
1 ,T2 を介して電流が流される。発熱抵抗体R1a
1bはそれぞれ、抵抗R2a,R3a,R4aとR2b,R3b
4bとブリッジ回路を構成する。各ブリッジ回路の2点
から取り出した電圧からコンパレータ911 ,912 で差を
得て、ブリッジ回路が平衡するようにトランジスタ
1 ,T2 のベース電流を制御する。即ち、発熱抵抗体
1a,R1bの抵抗値が一定となるように制御が行われ
る。この結果、発熱抵抗体R1a,R1bの温度は流体の流
れに無関係に予め定められた温度に維持される。ここ
で、質量流量Qは、流体が流れたときに生ずる発熱抵抗
体R1a,R1bにおける電力変位に相当し、
【0006】
【数2】 となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記2タイプの質量流
量センサのうち、定電流タイプのセンサは、第1に、発
熱抵抗体R1 ,R2 に流れる電流が一定であるため周囲
温度の変化に応じて発熱抵抗体R1 ,R2 の発熱温度が
自動的に変化する。従って、特別に温度補正回路を用い
ることなく広い温度範囲で安定した動作が確保される。
第2に、上記とも関係して回路構成が簡単である特徴を
有する。しかしながら、この定電流タイプのセンサは、
流体の流れに応じた温度へと発熱抵抗体R1 ,R2 が温
度変化するまで時間を要し、応答速度が遅いという問題
点がある。
【0008】上記に対し、定温度タイプのセンサは、発
熱抵抗体R1a,R1bを常に強制的に一定温度に保つ制御
をしているため、応答時間が早く、一般的には、定電流
タイプのものに比べて10倍以上の高速で応答がなされ
る。しかしながら、発熱抵抗体R1a,R1bについて設定
された発熱温度と周囲温度とが近づくと、発熱抵抗体R
1a,R1bに印加される電圧V1 ,V2 が低下し測定が困
難となり、周囲温度が設定温度を越えると使用不可とな
り必ず何らかの補正回路が必要となる。
【0009】即ち、上記(1) 式は、周囲温度及びガス温
度Taが一定であるという条件成立時に成り立つだけで
ある。このため、特開昭62−132120号においては、ガス
温度Taが(1/(V1 +V2))に比例し、感度はガ
ス温度Taの上昇によりまたは上記(1/(V1
2 ))の増大につれて低下するものとし、流量Qを、
【0010】 Q=△V/(V1 +V2 ) …(2) より求めている。しかし、この手法により感度低下を補
ったとしても(2)式が使用できる範囲は定電流タイプの
ものに比して狭いものである。
【0011】そこで、特開平1−150817号公報において
は、原理を図10に示す回路によって感度低下を防止す
る。つまり、発熱抵抗体R1bが含まれ抵抗R5b,R7b
9bを構成要素とするブリッジ回路の発熱抵抗体R1b
周囲温度検出抵抗R3bを直列に接続し、発熱抵抗体R2b
が含まれ抵抗R6b,R8b,R10b を構成要素とするブリ
ッジ回路の発熱抵抗体R2bに周囲温度検出抵抗R4bを直
列に接続する。これによって、周囲温度が上昇したとき
周囲温度検出抵抗R3b,R4bの抵抗値が増加するから、
この増加分に応じて発熱抵抗体R1b,R2bの温度を高く
するように制御を行い、感度低下を防止するものであ
る。ここにおいて、発熱抵抗体R1bの温度は、周囲温度
検出抵抗R3bの温度より抵抗R5bの割合だけ高く設定さ
れている。
【0012】ところが、周囲温度検出抵抗R3bの抵抗値
に対する抵抗R5bの抵抗値の割合は、周囲温度が高くな
るにつれて徐々に小さくなり、これによって周囲温度に
対する発熱抵抗体R1b,R2bの温度差も徐々に小さくな
る。即ち、感度低下は温度上昇とともに生じる程度が抑
制されるだけであり、完全な温度補正を行うことができ
ず、実用となる温度範囲が大きく改善されるものではな
かった。また、周囲温度検出抵抗R3b,R4bとして発熱
抵抗体R1b,R2bと同じ温度係数、同一抵抗値を採用し
たところで、周囲温度検出抵抗R3b,R4bのそれぞれに
は、発熱抵抗体R1b,R2bのそれぞれに流れる電流値と
同じ電流が流れることから、周囲温度検出抵抗R3b,R
4bも発熱する。この場合、周囲温度検出抵抗R3b,R4b
の抵抗値は周囲の放熱バランスで微妙に変化するため、
ブリッジ回路の零点が不安定となる問題点がある。
【0013】本発明は上記の従来の質量流量センサの問
題点を解決せんとしてなされたもので、その目的は、周
囲の放熱バランスに係わりなく的確な計測を行い得る質
量流量センサを提供することである。
【0014】また、発明では上記に加えて応答速度が早
く、周囲温度に係わりなく的確な計測を行い得る質量流
量センサを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る質量流量セ
ンサは、少なくとも1個以上の発熱抵抗体を流体を流れ
るセンサ管の一部に設けて質量流量を検出する質量流量
センサにおいて、前記発熱抵抗体及び温度検出を行う温
度センサ抵抗を含むブリッジ回路と、前記センサ管を収
容する室とともに、前記温度センサ抵抗が収容される室
が設けられたハウジングを備えるとともに、前記ハウジ
ングには、前記温度センサ抵抗が設けられており、 前記
発熱抵抗体は、前記センサ管の上流に設けた第1の発熱
抵抗体と、前記センサ管の下流に設けた第2の発熱抵抗
体とからなり、 前記ブリッジ回路は、前記第1の抵抗体
を含む第1のブリッジ回路と、前記第2の発熱抵抗体を
含む第2のブリッジ回路とからなり、該第1、第2のブ
リッジ回路の各一辺は夫々、前記温度センサ抵抗として
同一基材に構成された等温度係数の測温マッチング抵抗
を含むことを特徴とする。
【0016】 ハウジングには、センサ管が収容される
が設けられ、 この室に1点で取り付けられるととも
に、前記センサ管の発熱抵抗体の上流側及び下流側でセ
ンサ管と接触し、熱伝導路となる熱伝導体が備えられて
いることを特徴とする。
【0017】 ハウジングは、センサ管を収容する室の
下側を構成する下側ケースと、前記室の上側を構成する
上側ケースからなり、 センサ管の端部は、流体の導入あ
るいは導出を行なう穴を設けた筒状連絡部材に結合さ
れ、 前記上側ケース及び下側ケースには、前記筒状連絡
部材を位置決めする位置決め部が設けられていることを
特徴とする
【0018】 発熱抵抗体は、内径がセンサ管の外径と
略等しいセラミックパイプの外周面に白金を蒸着しレー
ザ加工・トリミングを行って螺旋状に白金を剥がして地
のセラミックを露出させて構成したものであることを特
徴とする。
【0019】 発熱抵抗体は、セラミックにより構成さ
れる平板状の基材上に白金を蒸着し、それぞれの抵抗が
等しく、等温度係数となるようにレーザ加工・トリミン
グを行って白金を剥がし、地のセラミックを露出させて
ジグザグパターンの端部にリード線を接続した構成を有
することを特徴とする。
【0020】
【作用】本発明に係る質量流量センサは以上の通りに構
成されるので、ハウジングに、ブリッジ回路において周
囲の放熱バランスの適切な位置に設ける必要のある温度
センサ抵抗を設け適切な質量流量計測を行うことが可能
である。
【0021】特に、ブリッジ回路の温度センサ抵抗が測
温マッチング抵抗であり、これがハウジングの室に収容
されることで温度変化を的確に検出して高精度の計測を
可能とする。
【0022】また、熱伝導体により両端のセンサ管が熱
的に接続され、かつハウジングに1点で放熱されるため
の周囲温度の偏りによる測定誤差を少なくする。
【0023】また、筒状連絡部材が結合されたセンサ管
が、上側ケース及び下側ケースにより簡単に的確に位置
決めされ、取り付けられる。
【実施例】以下、添付図面の図1乃至図7を参照して本
発明に係る質量流量センサを説明する。本発明の一実施
例に係る質量流量センサの分解斜視図を図1に、断面図
を図2に示す。
【0024】流体源から流体の供給先へ到る通路11が形
成されたベース1がハウジングの底部に位置するとな
る。このベース1に下側ケース2が積層され、この下側
ケース2の通孔21A,21Bに、センサ管32と結合された
筒状連絡部材31A,31Bが嵌入される。更に、上記の上
から傘状の熱伝導部材41が結合された上側ケース4が被
せられる。ベース1には通路11に通じる穴12A,12Bが
縦方向に形成され、更に、ねじ穴13が四箇所に形成され
ている。下側ケース2には上記ねじ穴13と合致する貫通
穴22が穿設されるとともに、上面中央部にはセンサ管32
の収容室となる有底円筒孔23が形成されている。有底円
筒穴23は通孔21A,21Bと溝24A, 24Bによりつなが
っている。
【0025】筒状連絡部材31A,31Bは円筒状で、上面
から底面近くまで、すり割り33A,33Bが形成され、す
り割り33A,33Bの底部から筒状連絡部材31の底面中央
部に穴34A,34Bが形成されている。この穴34A,34B
にセンサ管32の端部が嵌入され筒状連絡部材31の底面と
センサ管32の端面とが位置合せられ、センサ管32の端面
周縁において筒状連絡部材31との溶接による結合がなさ
れる。センサ管32の中央部から左右両側には発熱抵抗体
35A,35Bが設けられている。
【0026】発熱抵抗体35A,35Bは図3に示される如
く内径がセンサ管32の外径と略等しいセラミックパイプ
36の外周面に白金(Pt)を蒸着しレーザ加工・トリミ
ングを行って螺旋状に白金を剥がして地のセラミック37
を露出させ、所定の抵抗値を持った発熱抵抗体35を得
る。このようにして形成された発熱抵抗体の両端に金属
性リング38を矢印Yの如く嵌合し、金属性リング38の外
周面に幅が0.5 mm程度の白金(Pt)箔39を巻き抵抗溶
接により固定し、リード線とする。このようにして作ら
れた発熱抵抗体35A,35Bにセンサ管32を通し、所要位
置において接着剤等を用いて固定する。
【0027】円板の周縁部に脚部42が設けられ、中央部
に穴が形成された突部43が設けられた熱伝導部材41は、
上記脚部の直径で結ばれる対向位置に切欠部44A,44B
が形成されるともとに、円盤部の所定位置に発熱抵抗体
35A,35Bのリード線が通るる孔45が形成されている。
上側ケース4の底面図が図4に示されている。その中央
部には下側ケース2の有底円筒穴23と相俟ってセンサ管
32の収容室を形成する穴部46が形成され、また、下側ケ
ース2の通孔21A,21Bに対向する位置には筒状連絡部
材31A,31Bの頭部が嵌入される穴47A,47Bが形成さ
れ、更に四隅にはねじ穴13に対応した穴48が穿設されて
いる。また、穴部46の中央部には熱伝導部材41がねじ止
めされるねじ穴49が形成され、穴部46の外周所定位置に
は発熱抵抗体35A,35Bのリード線が通る孔51が穿設さ
れている。一方、上側ケースの上面は十字状に肉厚に形
成され、その中央部には等温度係数マッチング抵抗52が
収容される有底穴53が形成され、リード線の抜け穴54を
有する蓋54により封入される。
【0028】以上のようなハウジングの構成は、以下の
ようにして組み立てられる。まず、センサ管32に発熱抵
抗体35A,35Bを設け固定し、筒状連絡部材31A,31B
にセンサ管の端部を嵌入して溶接により固着し、図1の
状態とする。上側ケース4の有底穴53に等温度係数マッ
チング抵抗52を入れ、リード線を抜け穴54から外部へ引
き出し蓋55を例えば接着剤で上側ケースに固定する。熱
伝導部材41をその切欠部44A,44Bが上側ケース4の横
側面に直角に向く状態のままねじ61にて上側ケース4に
ねじ止めする。更に、筒状連絡部材31A,31Bの頭部を
すり割り33A,33Bで狭ばめながら穴47A,47Bに嵌入
する。このとき、センサ管32の発熱抵抗体35Aの上流側
端部及び発熱抵抗体35Bの下流側端部が熱伝導部材41の
切欠部44A,44Bで熱伝導部材41に接触する。この接触
部分を、例えば無機接着剤で固定する。このように、セ
ンサ管付の筒状連絡部材31A,31Bが嵌入された上側ケ
ース4を筒状連絡部材31A,31Bの底部が下側ケースの
透孔21A,21Bに入るように位置合せを行って嵌入す
る。穴48, 22,ねじ穴13の位置合せを行って、透孔21
A,21Bがベース1と接する部分にOリング63を介装さ
せて、ねじ62でねじ止めを行って、ハウジングは完成す
る。尚、発熱抵抗体35A,35Bのリード線は穴45,51を
介して外部へ導出しておく。
【0029】図5に本発明の一実施例に係る質量流量セ
ンサの回路構成を示す。この実施例においては、発熱抵
抗体R1 ,R2 をセンサ管32に設け矢印X方向へ流体を
流す、図示せぬ電源から電圧・電流がトランジスタ112
を介して、発熱抵抗体R1 を含む側のブリッジ回路へ与
えられ、同じく電源から電圧・電流がトランジスタ113
を介して発熱抵抗体R2 を含む側のブリッジ回路へ与え
られる。トランジスタ112 から電流は抵抗R3 と抵抗R
7 とに分岐する。本実施例では、抵抗R7 に直列にアー
スとの間に等温度係数の測温マッチング抵抗R5 を接続
する。同様にトランジスタ113 から電流は抵抗R4 と抵
抗R8 とに分岐する。抵抗R8に直列にアースとの間に
等温度係数マッチング抵抗R5 と同特性の等温度係数マ
ッチング抵抗R6 を接続する。抵抗R3 と発熱抵抗体R
1 との接続点及び抵抗R7 と等温度係数マッチング抵抗
5 との接続点とから取り出した電圧をコンパレータ11
4 へ導き、これらの差を得てブリッジ回路が平衡するよ
うにトランジスタ112 のベース電流を制御する。同様
に、抵抗R4 と発熱抵抗体R2 との接続点及び抵抗R8
と等温度係数マッチング抵抗R6 との接続点とから取り
出した電圧をコンパレータ115 へ導き、これらの差を得
てブリッジ回路が平衡するようにトランジスタ112のベ
ース電流を制御する。
【0030】ここで、等温度係数の測温マッチング抵抗
5 ,R6 は、例えば、図6に示されるように構成され
る。即ち、セラミック等により構成される平板状の基材
130上に白金(Pt)を蒸着し、それぞれの抵抗が等し
く、等温度係数となるようにレーザ加工・トリミングを
行って白金を剥し、地のセラミック131 を露出させる。
そして、ジグザグパターンのそれぞれの端部 1321 , 1
322 , 1331, 1332 にリード線を接続する。端部 132
1 , 1322 はマッング抵抗R5 に対応し、端部1331
1332 はマッング抵抗R6 に対応する。なお、斜線が引
かれている部分は予め、マスクをして白金が蒸着されぬ
ようにする。この構成の等温度係数測温マッチング抵抗
は図1の52として示されている。
【0031】上記構成の実施例では、発熱抵抗体R1
2 の温度はマッチング抵抗R5 ,R6 の温度より常に
数十度高くなるように設定されて制御が行われている。
また、ブリッジ回路の各構成要素の符号R1 〜R8 をそ
の抵抗値に通融させたとき、R1 =R2 ,R3 =R4
5 =R6 ,R7 =R8 と構成される。また、例えばR
5 =R6 =5KΩ,R1 =R2 =200 Ω(25°C)で、
1 ,R2 ,R5 ,R6 の温度係数は3600ppm に構成さ
れる。
【0032】今、実施例の質量流量センサにおいて、マ
ッチング抵抗R5 ,R6 が25°Cで発熱抵抗体R1 ,R
2 が60°Cであるとき、R1 ・R7 =R3 ・R5 となっ
てブリッジ回路が平衡状態となっていたとする。次に、
周囲温度が変化してマッチング抵抗R5 ,R6 が45°C
となったとするとブリッジ回路の平衡が崩れ、コンパレ
ータ114 ,115 の出力がブリッジ回路へより大くの電流
を供給するように変化する。この結果、発熱抵抗体
1 ,R2 の温度が80°Cとなったとき、つまり、マッ
チング抵抗R5 ,R6 との温度差が35°Cへ戻ったとき
ブリッジ回路は平衡状態へ戻る。
【0033】発熱抵抗体R2 を含むブリッジ回路でも同
様な動作が行われる。
【0034】上記の場合、ある物質の温度をT1 からT
1 +△Tとするために要するエネルギーと、T2 からT
2 +△Tとするために要するエネルギーとは等しいこと
から、周囲温度変化によってもマッチング抵抗による温
度検出の感度に変化は生じない。しかして、本実施例で
は発熱抵抗体の温度が周囲温度またはガス温度に対し所
定値だけ常に高くなるように制御がなされることになる
ことから、周囲温度に係りなく適切に質量流量の検出を
行い得ることになる。この結果、出力端子を発熱抵抗体
R・R2 の両端に設けるだけで、補正回路は不要とな
る。
【0035】上記の場合、マッチング抵抗52はハウジン
グのほぼ中央部に位置することになり、放熱バランスの
偏りがある場合においても、当ハウジングの平均的温度
を感知して動作を行うため、適切な動作が確保される。
【0036】なお、本実施例では定温タイプの質量流量
センサを改良し、マッチング抵抗を設けたものを示した
が、温度補正に係る素子を設ける場合においては、本発
明が適用される。この場合、素子をセンサ管と同じ室に
設けてもよい。
【0037】また、筒状連絡部材は上記実施例のものに
限らず、図7に示されるように円筒状部材150 であっ
て、底部から穴151 が穿設され該穴151 が上面に到る前
で横側に折れて形成されたものであってもよい。この筒
状連絡部材では、側面の穴口152 において、センサ管32
の端部が例えば真空ニッケルロウ付けされる。このよう
にすると、センサ管32を折り曲げる必要がなく好適であ
る。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、質
量流量センサのブリッジ回路における温度センサ抵抗
を、ハウジングに設けるため、ハウジングの温度変化に
対応して当該センサ抵抗の特性が変化し、発熱抵抗体の
変化を捕えて的確な計測を可能とする。
【0039】また、温度センサ抵抗である等温度係数の
測温マッチング抵抗が第1,第2のブリッジ回路に設け
られ、それぞれのブリッジ回路で同様に温度変化により
平衡が崩れ、これを再平衡させるように働くので各ブリ
ッジ回路のハウジングが良い。
【0040】また、熱伝導体により第1の発熱抵抗体か
ら第2の発熱抵抗体までの間のセンサ管が熱的に接続さ
れ、かつハウジングに1点で放熱されるため周囲温度の
偏りによる測定誤差をなくする。
【0041】更に、センサ管が筒状連絡部材に結合さ
れ、上側ケース、下側ケースの位置決め部に位置決めさ
れて組合せられ極めて簡単に製作を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の組立斜視図。
【図2】本発明の一実施例の断面図。
【図3】本発明の一実施例の要部斜視図。
【図4】本発明の一実施例の要部底面図。
【図5】本発明の一実施例の回路構成図。
【図6】本発明の一実施例の要部斜視図。
【図7】本発明の一実施例の要部斜視図。
【図8】本発明の従来例の構成図。
【図9】本発明の従来例の構成図。
【図10】本発明の従来例の構成図。
【符号の説明】
1 ベース 2 下側ケース 4 上側ケース 11 通路 12A,12B 穴 31A,31B 筒状連
絡部材 32 センサ管 35,35A,35B 発
熱抵抗体 41 熱伝導部材 52 等温度係数マッ
チング抵抗 R1 ,R2 発熱抵抗体 R5 ,R6 等温度
係数マッチング抵抗

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1個以上の発熱抵抗体を流体
    を流れるセンサ管の一部に設けて質量流量を検出する質
    量流量センサにおいて、 前記発熱抵抗体及び温度検出を行う温度センサ抵抗を含
    むブリッジ回路と、 前記センサ管を収容する室とともに、前記温度センサ抵
    抗が収容される室が設けられたハウジングを備えるとと
    もに、 前記ハウジングには、前記温度センサ抵抗が設けられて
    おり、 前記発熱抵抗体は、前記センサ管の上流に設けた第1の
    発熱抵抗体と、前記センサ管の下流に設けた第2の発熱
    抵抗体とからなり、 前記ブリッジ回路は、前記第1の抵抗体を含む第1のブ
    リッジ回路と、前記第2の発熱抵抗体を含む第2のブリ
    ッジ回路とからなり、該第1、第2のブリッジ回路の各
    一辺は夫々、前記温度センサ抵抗として同一基材に構成
    された等温度係数の測温マッチング抵抗を含むことを
    徴とする質量流量センサ。
  2. 【請求項2】 ハウジングには、センサ管が収容される
    が設けられ、 この室に1点で取り付けられるとともに、前記センサ管
    の発熱抵抗体の上流側及び下流側でセンサ管と接触し、
    熱伝導路となる熱伝導体が備えられている ことを特徴と
    する請求項1に記載の質量流量センサ。
  3. 【請求項3】 ハウジングは、センサ管を収容する室の
    下側を構成する下側ケースと、前記室の上側を構成する
    上側ケースからなり、 センサ管の端部は、流体の導入あるいは導出を行なう穴
    を設けた筒状連絡部材に結合され、 前記上側ケース及び下側ケースには、前記筒状連絡部材
    を位置決めする位置決め部が設けられていることを 特徴
    とする請求項1または2に記載の質量流量センサ。
  4. 【請求項4】 発熱抵抗体は、内径がセンサ管の外径と
    略等しいセラミックパイプの外周面に白金を蒸着しレー
    ザ加工・トリミングを行って螺旋状に白金を剥がして地
    のセラミックを露出させて構成したものであることを
    徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の
    質量流量センサ。
  5. 【請求項5】 発熱抵抗体は、セラミックにより構成さ
    れる平板状の基材上に白金を蒸着し、それぞれの抵抗が
    等しく、等温度係数となるようにレーザ加工・トリミン
    グを行って白金を剥がし、地のセラミックを露出させて
    ジグザグパターンの端部にリード線を接続した構成を有
    することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に
    記載の質量流量センサ。
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