JPH11153466A - 流量センサー - Google Patents
流量センサーInfo
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- JPH11153466A JPH11153466A JP9321034A JP32103497A JPH11153466A JP H11153466 A JPH11153466 A JP H11153466A JP 9321034 A JP9321034 A JP 9321034A JP 32103497 A JP32103497 A JP 32103497A JP H11153466 A JPH11153466 A JP H11153466A
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Abstract
を阻止して測定精度を向上させ、比較的高い粘度の粘性
流体あるいは微小流量であっても配管内を流れる流体の
流量を正確に測定できる、組立容易な流量センサーを提
供する。 【解決手段】 発熱機能と感温機能とを有する流量検知
部12と、流量検知部12からの熱が被検知流体に伝達
され吸熱されるように形成された被検知流体の管路4と
を備え、流量検知部12において発熱に基づき被検知流
体による吸熱の影響を受けた感温が実行され、この感温
の結果に基づき管路4内の被検知流体の流量を検知す
る。管路4の形成されたケーシング2には管路4に隣接
して素子ユニット保持部50,60が形成されており、
素子ユニット保持部51には流量検知部12を含む流量
検知ユニット51が保持され、素子ユニット保持部61
には流体温度検知部22を含む流体温度検知ユニット6
1が保持されている。
Description
に属するものであり、特に、配管内を流れる流体の流量
を検知するための流量センサーに関する。本発明の流量
センサーは特に幅広い温度環境条件下において流体の流
量を正確に測定するのに好適であり、また、製造上の組
立容易性を企図したものである。
各種流体特に液体の流量(あるいは流速)を測定する流
量センサー(あるいは流速センサー)としては、種々の
形式のものが使用されているが、低価格化が容易である
という理由で、いわゆる熱式(特に傍熱型)の流量セン
サーが利用されている。
に薄膜技術を利用して薄膜発熱体と薄膜感温体とを絶縁
層を介して積層し、基板を配管に取付けたものが使用さ
れている。発熱体に通電することにより感温体を加熱
し、該感温体の電気的特性例えば電気抵抗の値を変化さ
せる。この電気抵抗値の変化(感温体の温度上昇に基づ
く)は、配管内を流れる流体の流量(流速)に応じて変
化する。これは、発熱体の発熱量のうちの一部が基板を
経て流体中へと伝達され、この流体中へ拡散する熱量は
流体の流量(流速)に応じて変化し、これに応じて感温
体へと供給される熱量が変化して、該感温体の電気抵抗
値が変化するからである。この感温体の電気抵抗値の変
化は、流体の温度によっても異なり、このため、上記感
温体の電気抵抗値の変化を測定する電気回路中に温度補
償用の感温素子を組み込んでおき、流体の温度による流
量測定値の変化をできるだけ少なくすることも行われて
いる。
センサーに関しては、例えば、特開平8−146026
号公報に記載がある。
に取り付けられる金属製の管路を有しており、該金属製
管路内を流体が通過するようになっている。そして、こ
の金属製管路が外気に露出している。金属製管路は熱伝
導性が高いため、外気温が変化するとその影響が直ちに
管路内の流体(特に管路壁と接する部分)に伝達され、
熱式流量センサーの流量測定の精度の低下をもたらす可
能性がある。特に、流量が微少である場合には測定精度
に与える影響が大きくなる。このような問題は、管路内
を流れる流体の温度と外気温との差が大きい場合に顕著
となる。
い粘性流体である場合には、配管内の流体の流れと直交
する断面における流速分布が顕著となる(断面内の中央
部と外周部とで流速が大きく異なる)。従来の管壁に単
に基板またはそれに接続されたケーシング部分を露出さ
せたものの場合には、上記流速分布が、流量測定の精度
に大きな影響を与える。これは、流量検知に際して、配
管の断面中央部分を流れる流体の流速が考慮されず、配
管の管壁近傍における流体の流速のみが考慮されるから
である。このように、従来の流量センサーでは、比較的
高い粘度を持つ粘性流体の場合には、正確な流量測定が
困難であるという問題点があった。尚、常温において粘
度が低い流体であっても、温度が低下するにつれて粘度
が上昇するので、以上のような流体の粘性に関連する問
題が発生する。特に、単位時間あたりの流量が多い場合
より流量が比較的少ない場合には上記問題点が一層顕著
である。
境は、地理的条件及び屋内外の別などにより極めて広い
範囲であり、更に、これらに季節的条件及び昼夜の別な
どが加わり、温度環境の変化も極めて大きく、このよう
な幅広い環境温度条件下において正確に流量を検知する
流量センサーが望まれている。
件による測定精度への悪影響を阻止することで、測定精
度の向上した熱式流量センサーを提供することにある。
の製造上における組立を容易ならしめることにある。
粘性流体であっても、配管内を流れる該流体の流量を正
確に測定できる流量センサーを提供することにある。
であっても、配管内を流れる該流体の流量を正確に測定
できる流量センサーを提供することにある。
如き目的を達成するものとして、発熱機能と感温機能と
を有する流量検知部と、該流量検知部からの熱が被検知
流体に伝達され吸熱されるように形成された該被検知流
体のための管路とを備えており、前記流量検知部におい
て発熱に基づき前記被検知流体による吸熱の影響を受け
た感温が実行され、該感温の結果に基づき前記管路内の
被検知流体の流量を検知する流量センサーであって、前
記管路の形成されたケーシングには前記管路に隣接して
少なくとも1つの素子ユニット保持部が形成されてお
り、該素子ユニット保持部のうちの1つには前記流量検
知部を含む流量検知ユニットが保持されていることを特
徴とする流量センサー、が提供される。
グは合成樹脂からなる。
ユニットは、前記流量検知部と、該流量検知部に付設さ
れた第1の熱伝達用部材と、前記流量検知部に電気的に
接続された第1の電極端子と、合成樹脂製の第1の基体
部とを含んでおり、該第1の基体部が前記1つの素子ユ
ニット保持部により保持されており、該第1の基体部か
ら前記第1の熱伝達用部材が前記管路内へと延出してお
り、該第1の基体部から前記第1の電極端子が前記管路
と反対の外側へと延出している。
伝達用部材は前記管路の断面の少なくとも中央部の近傍
に至るように延びている。
体部は、弾力性を有する内側部分と該内側部分の外側に
配置された外側部分とからなる。
体部の中心部には空洞が形成されている。
伝達用部材は平板状であり、該第1の熱伝達用部材の前
記第1の基体部内の部分の片面に前記流量検知部が接合
されている。
体部と前記ケーシングとの間には前記管路に対するシー
ル部材が介在している。
グには、前記素子ユニット保持部の外側に素子収容部が
形成されており、該素子収容部には配線基板が配置され
ており、該配線基板と前記流量検知ユニットの第1の電
極端子とが電気的に接続されている。
部は蓋により覆われている。
部は、第1の基板上に薄膜発熱体と該薄膜発熱体の発熱
の影響を受けるように配置された流量検知用薄膜感温体
とを形成してなる。
伝達用部材は前記第1の基板に接合されている。
体と前記流量検知用薄膜感温体とは前記第1の基板の第
1面上にて第1の絶縁層を介して積層されている。
伝達用部材は前記第1の基板の第2面に接合されてい
る。
伝達用部材の前記管路の方向の寸法は、前記管路の断面
内における前記第1の熱伝達用部材の延在方向と直交す
る方向の寸法より大きい。
ット保持部のうちの他の1つには、前記流量検知の際の
流体温度補償を行うための流体温度検知部を含む流体温
度検知ユニットが保持されている。
検知ユニットは、前記流体温度検知部と、該流体温度検
知部に付設された第2の熱伝達用部材と、前記流体温度
検知部に電気的に接続された第2の電極端子と、合成樹
脂製の第2の基体部とを含んでおり、該第2の基体部が
前記他の1つの素子ユニット保持部により保持されてお
り、該第2の基体部から前記第2の熱伝達用部材が前記
管路内へと延びており、該第2の基体部から前記第2の
電極端子が管路と反対の側へと延出している。
伝達用部材は前記管路の断面の少なくとも中央部の近傍
に至るように延びている。
体部は、弾力性を有する内側部分と該内側部分の外側に
配置された硬質の外側部分とからなる。
体部の中心部には空洞が形成されている。
伝達用部材は平板状であり、該第2の熱伝達用部材の前
記第2の基体部内の部分の片面に前記流体温度検知部が
接合されている。
体部と前記ケーシングとの間には前記管路に対するシー
ル部材が介在している。
と前記流体温度検知ユニットの第2の電極端子とが電気
的に接続されている。
検知部は、第2の基板上に流体温度検知用薄膜感温体を
形成してなる。
伝達用部材は前記第2の基板に接合されている。
検知用薄膜感温体は前記第2の基板の第1面上にて第2
の絶縁層を介して積層されている。
伝達用部材は前記第2の基板の第2面に接合されてい
る。
伝達用部材の前記管路の方向の寸法は、前記管路の断面
内における前記第2の熱伝達用部材の延在方向と直交す
る方向の寸法より大きい。
能とを有する流量検知部と、該流量検知部からの熱が被
検知流体に伝達され吸熱されるように形成された該被検
知流体のための管路とを備えており、前記流量検知部に
おいて発熱に基づき前記被検知流体による吸熱の影響を
受けた感温が実行され、該感温の結果に基づき前記管路
内の被検知流体の流量を検知する流量センサーであっ
て、前記ケーシングは合成樹脂からなることを特徴とす
る流量センサー、が提供される。
能とを有する流量検知部において発熱に基づき被検知流
体による吸熱の影響を受けた感温が実行され、該感温の
結果に基づき被検知流体の流量を検知する流量センサー
に用いられる流量検知ユニットであって、前記流量検知
部と、該流量検知部に付設された第1の熱伝達用部材
と、前記流量検知部に電気的に接続された第1の電極端
子と、合成樹脂製の第1の基体部とを含んでおり、該第
1の基体部から前記第1の熱伝達用部材と前記第1の電
極端子とが互いに反対側へと延出していることを特徴と
する流量検知ユニット、が提供され、発熱機能と感温機
能とを有する流量検知部において発熱に基づき被検知流
体による吸熱の影響を受けた感温が実行され、該感温の
結果に基づき被検知流体の流量を検知する流量センサー
にて前記流量検知の際の流体温度補償を行うために用い
られる流体温度検知ユニットであって、流体温度検知部
と、該流体温度検知部に付設された第2の熱伝達用部材
と、前記流体温度検知部に電気的に接続された第2の電
極端子と、合成樹脂製の第2の基体部とを含んでおり、
該第2の基体部から前記第2の熱伝達用部材と前記第2
の電極端子が互いに反対側へと延出していることを特徴
とする流体温度検知ユニット、が提供される。
面を参照しながら説明する。
形態を示す一部切欠側面図であり、図2はその断面図で
ある。
部であり、該ケーシング本体部を貫通して管路4が形成
されている。該管路4はケーシング本体部2の両端まで
延びている。該ケーシング本体部2の両端において、外
部配管と接続するための接続部(例えばオネジ)6a,
6bが形成されている。ケーシング本体部2は合成樹脂
製たとえば塩化ビニル樹脂製である。このケーシング本
体部2には、管路4の上方にて素子収容部5が形成され
ており、該素子収容部5にはケーシング蓋体部8がネジ
等により固定されている。該ケーシング蓋体部8と上記
ケーシング本体部2とによりケーシングが構成されてい
る。
子収容部5の内側(即ち管路4側)に、管路4に隣接し
て2つの素子ユニット保持部50,60が形成されてい
る。これら素子ユニット保持部50,60はいずれも管
路4の径方向を中心とする円筒状内面を有する。第1の
素子ユニット保持部50により流量検知ユニット51が
保持されており、第2の素子ユニット保持部60により
流体温度検知ユニット61が保持されている。
と、該流量検知部12に熱伝導性良好な接合材16によ
り接合された熱伝達用部材としてのフィンプレート14
と、電極端子52と、流量検知部12の電極を対応する
電極端子52と電気的に接続するボンディングワイヤ2
8と、合成樹脂製の基体部53とを有する。該基体部5
3は異なる2つの部分すなわち内側部分53−1と外側
部分53−2とからなる。内側部分53−1は、弾力性
を有しており、例えばフッ素ゴム等からなり、ケーシン
グ本体部2及び流量検知ユニット51を構成する各部材
の熱膨張率差に基づき温度変化により発生する応力を吸
収して変形することができる。また、外側部分53−2
は、硬質で耐薬品性や耐油性が大きく、例えばポリフェ
ニレンサルファイド(PPS)やポリブチレンテレフタ
レート(PBT)等からなる。基体部53は素子ユニッ
ト保持部50の内周面に対応した円筒形状外周面を有す
る。基体部53から、フィンプレート14の一部が管路
4内へと延出しており、電極端子52の一部が管路4と
反対の側(外側)へと延出している。すなわち、流量検
知部12と、接合材16とフィンプレート14の一部
と、電極端子52の一部とが基体部53により封止され
ている。
に、基板12−1の上面(第1面)上に絶縁層12−2
を形成し、その上に薄膜発熱体12−3を形成し、その
上に該薄膜発熱体のための1対の電極層12−4,12
−5を形成し、その上に絶縁層12−6を形成し、その
上に流量検知用薄膜感温体12−7を形成し、その上に
絶縁層12−8を形成したチップ状のものからなる。基
板12−1としては例えば厚さ0.5mm程度で大きさ
2〜3mm角程度のシリコンやアルミナなどからなるも
のを用いることができ(アルミナなどの絶縁基板を用い
る場合には、絶縁層12−2を省略することができ
る)、薄膜発熱体12−3としては膜厚1μm程度で所
望形状にパターニングしたサーメットからなるものを用
いることができ、電極層12−4,12−5としては膜
厚0.5μm程度のニッケルからなるもの又はこれに膜
厚0.1μm程度の金を積層したものを用いることがで
き、絶縁層12−2,12−6,12−8としては膜厚
1μm程度のSiO2 からなるものを用いることがで
き、薄膜感温体12−7としては膜厚0.5〜1μm程
度で所望形状例えば蛇行形状にパターニングした白金や
ニッケルなどの温度係数が大きく安定な金属抵抗膜を用
いることができる(あるいは酸化マンガン系のNTCサ
ーミスターからなるものを用いることもできる)。この
ように、薄膜発熱体12−3と薄膜感温体12−7とが
薄膜絶縁層12−6を介して極く近接して配置されてい
ることにより、薄膜感温体12−7は薄膜発熱体12−
3の発熱の影響を直ちに受けることになる。
2の一方の面すなわち基板12−1の第2面に、熱伝達
用部材としての平板状フィンプレート14が熱伝導性良
好な接合材16により接合されている。フィンプレート
14としては例えば銅、ジュラルミン、銅−タングステ
ン合金からなる平板状のものを用いることができ、接合
材16としては例えば銀ペーストを用いることができ
る。尚、ケーシング本体部2には、上記流量検知部12
が配置されている位置において、フィンプレート14が
通過する開口が形成されている。
部53の外周面と素子ユニット保持部50の内周面との
間には、管路4に対するシール部材としてのO−リング
54が介在している。
部12に接合されており、下部分が管路4内へと延びて
いる。該フィンプレート14は、ほぼ円形の断面を持つ
管路4内において、その断面内の中央を通って上部から
下部へと該管路4を横切って延在している。但し、管路
4は必ずしも断面が円形である必要はなく、適宜の断面
形状が可能である。管路4内において、上記フィンプレ
ート14の管路方向の寸法L1 は該フィンプレート14
の厚さL2 より十分大きい。このため、フィンプレート
14は、管路4内における流体の流通に大きな影響を与
えることなしに、流量検知部12と流体との間の熱伝達
を良好に行うことが可能である。
ト保持部50から管路4に沿って隔てられた位置におい
て、素子ユニット保持部60が配置されている。素子ユ
ニット保持部60により流体温度検知ユニット61が保
持されている。
知部22と、該流体温度検知部22に熱伝導性良好な接
合材により接合された熱伝達用部材としてのフィンプレ
ート14’と、電極端子62と、流体温度検知部22の
電極を対応する電極端子62と電気的に接続するボンデ
ィングワイヤ29と、合成樹脂製の基体部63とを有す
る。該基体部63は異なる2つの部分すなわち内側部分
63−1と外側部分63−2とからなる。内側部分63
−1は、弾力性を有しており、例えばフッ素ゴム等から
なり、ケーシング本体部2及び流体温度検知ユニット6
1を構成する各部材の熱膨張率差に基づき温度変化によ
り発生する応力を吸収して変形することができる。ま
た、外側部分63−2は、硬質で耐薬品性や耐油性が大
きく、例えばポリフェニレンサルファイド(PPS)や
ポリブチレンテレフタレート(PBT)等からなる。基
体部63は素子ユニット保持部60の内周面に対応した
円筒形状外周面を有する。基体部63から、フィンプレ
ート14’の一部が管路4内へと延出しており、電極端
子62の一部が管路4と反対の側(外側)へと延出して
いる。すなわち、流体温度検知部22と、フィンプレー
ト14’の一部と、電極端子62の一部とが基体部63
により封止されている。
同様な基板上に、同様な薄膜感温体(流体温度補償用薄
膜感温体)を形成したチップ状のものからなる。即ち、
温度検知部22は、図3における薄膜発熱体12−3、
1対の電極層12−4,12−5及び絶縁層12−6を
除去したものと同様にして構成することができる。ま
た、温度検知部22には、流量検知部12と同様にし
て、接合材によりフィンプレート14’が接合されてい
る。
流体流通方向に関して流量検知ユニット51の上流側に
配置するのが好ましい。
には、配線基板26が固定配置されている。該配線基板
26の電極のうちのいくつかは、上記流量検知ユニット
51の電極端子52とワイヤボンディング等により電気
的に接続されており(図示省略)、同様に上記流体温度
検知ユニット61の電極端子62とワイヤボンディング
等により電気的に接続されている(図示省略)。配線基
板26の電極のうちの他のいくつかは外部リード線30
と接続されていて、該外部リード線30はケーシング外
へと延びている。
成図である。図示されているように、直流電源40の電
圧が、薄膜発熱体12−3とブリッジ回路42とに印加
される。ブリッジ回路42中の差動増幅器44の出力と
して、流量を示す出力が得られる。即ち、流量検知部1
2において、薄膜発熱体12−3の発熱に基づき、フィ
ンプレート14を介して被検知流体による吸熱の影響を
受けて、薄膜感温体12−7による感温が実行され、該
感温の結果に基づき、更に温度検知部22でフィンプレ
ート14’を介して検知される被検知流体温度の補償を
行って、管路4内の被検知流体の流量が検知される。
ット51の変形例を示す断面図である。この変形例で
は、基体部53の中心部(内側部分53−1の中心部)
には空洞55が形成されており、該空洞55内に流量検
知部12が位置している。この空洞55の断熱効果によ
り、流量検知部12に対する周囲環境からの熱的影響を
低減することができる。基体部53には、空洞55と上
記素子収容部5とを連通させる通気孔56を形成してお
くことができる。流体温度検知ユニット61も同様に空
洞及び通気孔を有するものとすることができる。
保持部50への流量検知ユニット51の取り付けの変形
例を示す断面図である。図1〜2においては、素子ユニ
ット保持部50の内周面と流量検知ユニット51の外周
面との双方にO−リング収容溝が形成されているが、本
図6の例では素子ユニット保持部50の内周面のみにO
−リング収容溝57を形成している。流量検知ユニット
51の外周面のみにO−リング収容溝を形成することも
可能である。素子ユニット保持部60への流体温度検知
ユニット61の取り付けについても、同様にすることが
できる。
体部2を熱伝導性の低い合成樹脂から構成しているの
で、周囲環境温度条件が変化しても、その影響が直ちに
管路4内の被検知流体に及んで流量測定に悪影響を与え
るようなことはない。
知ユニット51を素子ユニット保持部50により保持
し、流体温度検知部22を含んでいる流体温度検知ユニ
ット61を素子ユニット保持部60により保持するの
で、製造上における組立が容易である。
ているので、被検知流体が比較的高い粘度の粘性流体で
あっても、更に管路4の断面内の径方向流量分布がどの
ようなものであろうとも、該流量分布を十分に反映した
正確な流量検知が可能である。
も、あるいは幅広い環境温度条件下において、配管内を
流れる流体の流量を正確に測定することが可能である。
ト14,14’が管路断面の中央部を通って上部から下
部へと横切っているが、該フィンプレート14,14’
は管路断面の上部から中央部の近傍にまで延びているも
のとすることができる。これによって、管路4の断面内
の径方向流量分布がどのようなものであろうとも、該流
量分布を良好に反映した正確な流量検知が可能である。
サーによれば、流量検知部を含む素子をユニット化して
いるので、製造上における組立が容易である。また、本
発明の流量センサーによれば、外気温の変動による悪影
響を受けにくい正確な流量測定が可能である。また、本
発明の流量センサーによれば、比較的高い粘度の粘性流
体であっても、配管内を流れる該流体の流量を正確に測
定することができる。更に、本発明によれば、比較的少
ない流量であっても、配管内を流れる該流体の流量を正
確に測定することができる。
一部切欠側面図である。
断面図である。
検知部の分解斜視図である。
センサーの回路構成図である。
の変形例を示す断面図である。
部への流量検知ユニットの取り付けの変形例を示す断面
図である。
Claims (31)
- 【請求項1】 発熱機能と感温機能とを有する流量検知
部と、該流量検知部からの熱が被検知流体に伝達され吸
熱されるように形成された該被検知流体のための管路と
を備えており、前記流量検知部において発熱に基づき前
記被検知流体による吸熱の影響を受けた感温が実行さ
れ、該感温の結果に基づき前記管路内の被検知流体の流
量を検知する流量センサーであって、 前記管路の形成されたケーシングには前記管路に隣接し
て少なくとも1つの素子ユニット保持部が形成されてお
り、該素子ユニット保持部のうちの1つには前記流量検
知部を含む流量検知ユニットが保持されていることを特
徴とする流量センサー。 - 【請求項2】 前記ケーシングは合成樹脂からなること
を特徴とする、請求項1に記載の流量センサー。 - 【請求項3】 前記流量検知ユニットは、前記流量検知
部と、該流量検知部に付設された第1の熱伝達用部材
と、前記流量検知部に電気的に接続された第1の電極端
子と、合成樹脂製の第1の基体部とを含んでおり、該第
1の基体部が前記1つの素子ユニット保持部により保持
されており、該第1の基体部から前記第1の熱伝達用部
材が前記管路内へと延出しており、該第1の基体部から
前記第1の電極端子が前記管路と反対の外側へと延出し
ていることを特徴とする、請求項1〜2のいずれかに記
載の流量センサー。 - 【請求項4】 前記第1の熱伝達用部材は前記管路の断
面の少なくとも中央部の近傍に至るように延びているこ
とを特徴とする、請求項3に記載の流量センサー。 - 【請求項5】 前記第1の基体部は、弾力性を有する内
側部分と該内側部分の外側に配置された外側部分とから
なることを特徴とする、請求項3〜4のいずれかに記載
の流量センサー。 - 【請求項6】 前記第1の基体部の中心部には空洞が形
成されていることを特徴とする、請求項3〜5のいずれ
かに記載の流量センサー。 - 【請求項7】 前記第1の熱伝達用部材は平板状であ
り、該第1の熱伝達用部材の前記第1の基体部内の部分
の片面に前記流量検知部が接合されていることを特徴と
する、請求項3〜6のいずれかに記載の流量センサー。 - 【請求項8】 前記第1の基体部と前記ケーシングとの
間には前記管路に対するシール部材が介在していること
を特徴とする、請求項3〜7のいずれかに記載の流量セ
ンサー。 - 【請求項9】 前記ケーシングには、前記素子ユニット
保持部の外側に素子収容部が形成されており、該素子収
容部には配線基板が配置されており、該配線基板と前記
流量検知ユニットの第1の電極端子とが電気的に接続さ
れていることを特徴とする、請求項3〜8のいずれかに
記載の流量センサー。 - 【請求項10】 前記素子収容部は蓋により覆われてい
ることを特徴とする、請求項9に記載の流量センサー。 - 【請求項11】 前記流量検知部は、第1の基板上に薄
膜発熱体と該薄膜発熱体の発熱の影響を受けるように配
置された流量検知用薄膜感温体とを形成してなることを
特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の流量セ
ンサー。 - 【請求項12】 前記第1の熱伝達用部材は前記第1の
基板に接合されていることを特徴とする、請求項11に
記載の流量センサー。 - 【請求項13】 前記薄膜発熱体と前記流量検知用薄膜
感温体とは前記第1の基板の第1面上にて第1の絶縁層
を介して積層されていることを特徴とする、請求項11
に記載の流量センサー。 - 【請求項14】 前記第1の熱伝達用部材は前記第1の
基板の第2面に接合されていることを特徴とする、請求
項13に記載の流量センサー。 - 【請求項15】 前記第1の熱伝達用部材の前記管路の
方向の寸法は、前記管路の断面内における前記第1の熱
伝達用部材の延在方向と直交する方向の寸法より大きい
ことを特徴とする、請求項3〜14のいずれかに記載の
流量センサー。 - 【請求項16】 前記素子ユニット保持部のうちの他の
1つには、前記流量検知の際の流体温度補償を行うため
の流体温度検知部を含む流体温度検知ユニットが保持さ
れていることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか
に記載の流量センサー。 - 【請求項17】 前記流体温度検知ユニットは、前記流
体温度検知部と、該流体温度検知部に付設された第2の
熱伝達用部材と、前記流体温度検知部に電気的に接続さ
れた第2の電極端子と、合成樹脂製の第2の基体部とを
含んでおり、該第2の基体部が前記他の1つの素子ユニ
ット保持部により保持されており、該第2の基体部から
前記第2の熱伝達用部材が前記管路内へと延びており、
該第2の基体部から前記第2の電極端子が管路と反対の
側へと延出していることを特徴とする、請求項16に記
載の流量センサー。 - 【請求項18】 前記第2の熱伝達用部材は前記管路の
断面の少なくとも中央部の近傍に至るように延びている
ことを特徴とする、請求項17に記載の流量センサー。 - 【請求項19】 前記第2の基体部は、弾力性を有する
内側部分と該内側部分の外側に配置された硬質の外側部
分とからなることを特徴とする、請求項17〜18のい
ずれかに記載の流量センサー。 - 【請求項20】 前記第2の基体部の中心部には空洞が
形成されていることを特徴とする、請求項17〜19の
いずれかに記載の流量センサー。 - 【請求項21】 前記第2の熱伝達用部材は平板状であ
り、該第2の熱伝達用部材の前記第2の基体部内の部分
の片面に前記流体温度検知部が接合されていることを特
徴とする、請求項17〜20のいずれかに記載の流量セ
ンサー。 - 【請求項22】 前記第2の基体部と前記ケーシングと
の間には前記管路に対するシール部材が介在しているこ
とを特徴とする、請求項17〜21のいずれかに記載の
流量センサー。 - 【請求項23】 前記配線基板と前記流体温度検知ユニ
ットの第2の電極端子とが電気的に接続されていること
を特徴とする、請求項17〜22のいずれかに記載の流
量センサー。 - 【請求項24】 前記流体温度検知部は、第2の基板上
に流体温度検知用薄膜感温体を形成してなることを特徴
とする、請求項17〜23のいずれかに記載の流量セン
サー。 - 【請求項25】 前記第2の熱伝達用部材は前記第2の
基板に接合されていることを特徴とする、請求項24に
記載の流量センサー。 - 【請求項26】 前記流体温度検知用薄膜感温体は前記
第2の基板の第1面上にて第2の絶縁層を介して積層さ
れていることを特徴とする、請求項24に記載の流量セ
ンサー。 - 【請求項27】 前記第2の熱伝達用部材は前記第2の
基板の第2面に接合されていることを特徴とする、請求
項26に記載の流量センサー。 - 【請求項28】 前記第2の熱伝達用部材の前記管路の
方向の寸法は、前記管路の断面内における前記第2の熱
伝達用部材の延在方向と直交する方向の寸法より大きい
ことを特徴とする、請求項17〜27のいずれかに記載
の流量センサー。 - 【請求項29】 発熱機能と感温機能とを有する流量検
知部と、該流量検知部からの熱が被検知流体に伝達され
吸熱されるように形成された該被検知流体のための管路
とを備えており、前記流量検知部において発熱に基づき
前記被検知流体による吸熱の影響を受けた感温が実行さ
れ、該感温の結果に基づき前記管路内の被検知流体の流
量を検知する流量センサーであって、 前記ケーシングは合成樹脂からなることを特徴とする流
量センサー。 - 【請求項30】 発熱機能と感温機能とを有する流量検
知部において発熱に基づき被検知流体による吸熱の影響
を受けた感温が実行され、該感温の結果に基づき被検知
流体の流量を検知する流量センサーに用いられる流量検
知ユニットであって、 前記流量検知部と、該流量検知部に付設された第1の熱
伝達用部材と、前記流量検知部に電気的に接続された第
1の電極端子と、合成樹脂製の第1の基体部とを含んで
おり、該第1の基体部から前記第1の熱伝達用部材と前
記第1の電極端子とが互いに反対側へと延出しているこ
とを特徴とする流量検知ユニット。 - 【請求項31】 発熱機能と感温機能とを有する流量検
知部において発熱に基づき被検知流体による吸熱の影響
を受けた感温が実行され、該感温の結果に基づき被検知
流体の流量を検知する流量センサーにて前記流量検知の
際の流体温度補償を行うために用いられる流体温度検知
ユニットであって、 流体温度検知部と、該流体温度検知部に付設された第2
の熱伝達用部材と、前記流体温度検知部に電気的に接続
された第2の電極端子と、合成樹脂製の第2の基体部と
を含んでおり、該第2の基体部から前記第2の熱伝達用
部材と前記第2の電極端子が互いに反対側へと延出して
いることを特徴とする流体温度検知ユニット。
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1997
- 1997-11-21 JP JP32103497A patent/JP4080581B2/ja not_active Expired - Fee Related
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