JP2568741B2 - 輻射式暖房器 - Google Patents

輻射式暖房器

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JP2568741B2
JP2568741B2 JP2227009A JP22700990A JP2568741B2 JP 2568741 B2 JP2568741 B2 JP 2568741B2 JP 2227009 A JP2227009 A JP 2227009A JP 22700990 A JP22700990 A JP 22700990A JP 2568741 B2 JP2568741 B2 JP 2568741B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は家庭用の輻射式暖房器に関するものである。
従来の技術 従来、この種の輻射式暖房器としては反射形石油スト
ーブが代表的である。このストーブの場合、第4図に示
す如く熱源体となる燃焼筒1の燃焼により発生する熱の
一部は、直接あるいは反射板2により反射されて前面に
輻射熱として取り出され、手あぶり等手軽な暖房として
利用されている。また天板3の透孔4や天板前端部5よ
り上部へ逃げる対流熱のうち天板3より上部に逃げる対
流熱は、なべや、やかんを乗せて湯を沸かしたりするこ
とに利用されている。
しかしながら、上記構成のストーブでは大半が天板3
の透孔4や天板前端部5の前面開口より上部へ逃げる対
流熱で、前面への輻射熱はわずか(全体の約30%)であ
るため、直接暖房に利用される熱の割に、燃料費が高く
つくという効率のわるさがあった。
そこで、出願人は第5図に示すように天板3の前端部
5に輻射体6を縦方向に設け、天板3の前端部5より逃
げる熱で輻射体6を加熱し、その輻射体6から前面へ輻
射熱がとれるようにしたものを考えた。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記構成の輻射体6は第6図から明らか
なように、天板3の裏面にビス止めした集熱用フード7
の両側板8の前端を左右に折曲し、この折曲片9の両端
にビス止め9aしている。したがって、落下衝撃等が加わ
ると輻射体6の重量で両側板8の前端8aの下端側ほど内
側へ倒れてしまい、結果として輻射体6の上端が天板3
の前端部5の下端より下方にずれ落ちて見栄えが悪くな
るという課題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなしたもので、輻射体
が下方にずれ落ちないように取付けることを目的とした
ものである。
課題を解決するための手段 本発明は上記課題を解決するため、輻射体には透孔を
設けるとともに集熱用のフードの天井部前端に形成した
前端部片には、前記透孔に挿通し、かつ天板の内方へ折
曲した端部にのせて輻射体を支持する突片と前記天板の
端部に輻射体を押しつける押圧片とを設けた構成にして
ある。
作用 本発明は上記構成により、落下衝撃等が加わっても輻
射体が下方へずれ落ちることはなく、安定した輻射をす
る。
実施例 以下、本発明の実施例を開放式石油ストーブの場合を
例にとり添付図面にもとづいて説明する。
第1図〜第3図において、11は前面上部を開放にした
本体、13は本体11の前面下部に装着した前板、14は前記
本体11の開放部12と対向する部分に設置した熱源体とな
る燃焼筒で、輻射熱および熱線が前方に放射されるいわ
ゆるガラスチムニで構成されてある。15は燃焼筒14から
の輻射熱を前方に放射させる反射板、16は本体11の上部
に覆着した天板で、複数の透孔16aが形成してある。17
は前記本体11の前記上部の開放部12aに縦方向へ配設し
た波形状の輻射体で、第2図に示す如くステンレス板を
波形に折曲するとともに多数の透孔18を形成して構成し
てあり、その表面には遠赤輻射塗料19が塗布してある。
20は上記輻射体17に燃焼筒14からの燃焼ガスAを案内す
るフードで、天井部20aと側面部20bとからなり、ビス21
によって天板16の前端下面に取り付けてある。また第3
図に示すように、上記輻射体17には透孔22を設けてい
る。一方、フード20は天井部20bの前端を斜め下方へ延
設して前端部片23を形成し、この前端部片23には、前記
透孔22に挿通して天板16の端部24にのって輻射体17を支
持する突片23aと天板16の端部24の端面に輻射体17を押
しつける押圧片23bを突片23bの両側に一体に設けてあ
る。
上記構成において、燃焼筒14から発生した燃焼熱は、
一部は直接前面に輻射熱として取り出され、大半は、燃
焼筒14の上方に対流熱として取り出される。この対流熱
が、矢印Aの如くフード20によって回収され、輻射体17
の方へ導かれる。すると、輻射体17自身の温度が上昇
し、前面へ輻射熱を発生するようになる。このようにし
て天板16上方へ対流熱として失われていた熱を、有効に
前面への輻射熱として再利用することができる。また上
記輻射体17には遠赤輻射塗料19が塗布してあるので遠赤
外線を輻射するようになり、さらに効果的な輻射暖房が
可能になる。さらに上記輻射体17は波形に形成してある
ので、加熱・冷却によって生じる熱膨張収縮を輻射体自
身で吸収できるようになり、熱収縮時に生じるピチピチ
音や、熱膨張時に生じるフード側面部20b(輻射体取付
部)への過大応力を防止することができる。また、落下
衝撃等が加わってもフードの押圧片23bが天板16の端部2
4の端面に輻射体17を押し付けており、さらにフードの
突片23aを、輻射体17の透孔22に挿通して天板16の端部2
4にのせて下向きの動きが規制されているので、輻射体1
7がずれ落ちないようにすることができる。
なお上記輻射体17はハニカム状の排ガス浄化触媒体で
構成してもよく、この場合は燃焼筒14からの燃焼ガスを
浄化するようになり、より衛生的な暖房が可能となる。
これは金属板等の輻射基体に排ガス浄化触媒を塗布した
ものであっても同様の効果が得られる。
また、上記実施例では石油ストーブを例にして説明し
たが、これに限られるものではなく燃焼筒等の熱源体か
らの輻射熱で暖房を行うものであればどのようなもので
あっても同様の効果が得られる。
発明の効果 以上のように本発明の輻射式暖房器によれば落下衝撃
等が加わっても輻射体が下方にずれ落ちることはなくな
り、確実な取付けができて見栄えをよくできるだけでな
く、安定した輻射効果を期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における輻射式暖房器の要部
破断の側面図、第2図は同輻射体とフードの斜視図、第
3図は同輻射体とフードの要部断面図、第4図は第1従
来例における輻射式暖房器の斜視図、第5図は第2従来
例における輻射式暖房器の要部破断の側面図、第6図は
同輻射体部分の斜視図である。 11……本体、12a……開放部、14……燃焼筒、15……反
射板、16……天板、17……輻射体、20……フード、22…
…輻射体の透孔、23……フードの前端部片、23a……突
片、23b……押圧片、24……天板の端部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面上部を開放した本体と、この本体内に
    設けた熱線放射型の熱源体と、この熱源体からの輻射熱
    を前方に放射させる反射板と、前記本体の上部に設けた
    天板と、前記熱源体上方の天板裏面に設けた集熱用のフ
    ードと、このフードで集熱された熱気が流出する前記天
    板の前端部に配置した輻射体とを備え、上記輻射体には
    透孔を設けるとともに前記フードの天井部を延設して形
    成した前端部片には前記透孔に挿通し、かつ天板の内方
    へ折曲した端部にのせて輻射体を支持する突片と、前記
    天板の端部に輻射体を押しつける押圧片とを設けた輻射
    式暖房器。
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