JP2568591B2 - 片口金蛍光ランプ - Google Patents
片口金蛍光ランプInfo
- Publication number
- JP2568591B2 JP2568591B2 JP27250987A JP27250987A JP2568591B2 JP 2568591 B2 JP2568591 B2 JP 2568591B2 JP 27250987 A JP27250987 A JP 27250987A JP 27250987 A JP27250987 A JP 27250987A JP 2568591 B2 JP2568591 B2 JP 2568591B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- discharge tube
- base
- base piece
- piece
- fluorescent lamp
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Common Detailed Techniques For Electron Tubes Or Discharge Tubes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は片口金蛍光ランプに関するものである。
従来の技術 従来、４本の放電関を相互に連通し、それらのうち２
本の放電管端部に電極を設け、放電管の電極側端部に口
金を取り付けた片口金蛍光ランプ（特開昭62−217526号
公報、特開昭62−217551号公報，特開昭62−217552号公
報など）が知られている。かかる口金は組立上、放電管
を保持するための放電管保持用口金片と、端子ピンが植
設された端子ピン付口金片との２分割構造になってお
り、放電管保持用口金片に端子ピン付口金片が嵌合固定
されている。そして、両口金片はともに同じ材質のも
の、すなわち、耐燃性を向上させるために、臭素系難燃
剤を入れ、かつ耐熱性および機械的強度を向上させるた
めに、ガラス繊維を入れたポリブチレンテレフタレート
（PBT）樹脂が使用されていた。
本の放電管端部に電極を設け、放電管の電極側端部に口
金を取り付けた片口金蛍光ランプ（特開昭62−217526号
公報、特開昭62−217551号公報，特開昭62−217552号公
報など）が知られている。かかる口金は組立上、放電管
を保持するための放電管保持用口金片と、端子ピンが植
設された端子ピン付口金片との２分割構造になってお
り、放電管保持用口金片に端子ピン付口金片が嵌合固定
されている。そして、両口金片はともに同じ材質のも
の、すなわち、耐燃性を向上させるために、臭素系難燃
剤を入れ、かつ耐熱性および機械的強度を向上させるた
めに、ガラス繊維を入れたポリブチレンテレフタレート
（PBT）樹脂が使用されていた。
発明が解決しようとする問題点 ところが、このような片口金蛍光ランプでは、その点
灯環境、例えば密閉状態のような点灯使用状況におい
て、特に電極近傍は100〜130℃に上昇する。そのため、
放電管保持用口金片が黄色に変色し、ついには茶色に変
色するという問題点があった。
灯環境、例えば密閉状態のような点灯使用状況におい
て、特に電極近傍は100〜130℃に上昇する。そのため、
放電管保持用口金片が黄色に変色し、ついには茶色に変
色するという問題点があった。
なお、端子ピン付口金片のランプ点灯中における最高
温度は80℃程度であるため、この口金片には前記した変
色は発生しなかった。
温度は80℃程度であるため、この口金片には前記した変
色は発生しなかった。
本発明は安全性を損なうことなくランプ寿命中口金の
変色を防止した片口金形蛍光ランプを提供するものであ
る。
変色を防止した片口金形蛍光ランプを提供するものであ
る。
問題点を解決するための手段 発明者はこのような点にかんがみて種々検討した結
果、放電管保持用口金片においてはPBT樹脂中に黄色発
生の原因となる難燃剤を添加使用することはかえって不
利益をもたらすことを見い出した。すなわち、端子ピン
付口金片においては発光管リード線と端子ピンとが接続
されているため、何らかの電気的事故（ショート，寿命
末期）により異常電流が流れて発火するおそれがあるの
で、PBT樹脂中に難燃剤を入れたものを使用する必要が
ある。一方、放電管保持用口金片の方はそのようなおそ
れがないため、難燃剤を省略することが可能であること
がわかった。
果、放電管保持用口金片においてはPBT樹脂中に黄色発
生の原因となる難燃剤を添加使用することはかえって不
利益をもたらすことを見い出した。すなわち、端子ピン
付口金片においては発光管リード線と端子ピンとが接続
されているため、何らかの電気的事故（ショート，寿命
末期）により異常電流が流れて発火するおそれがあるの
で、PBT樹脂中に難燃剤を入れたものを使用する必要が
ある。一方、放電管保持用口金片の方はそのようなおそ
れがないため、難燃剤を省略することが可能であること
がわかった。
すなわち、本発明の片口金蛍光ランプは、放電管と、
前記放電管の端部を保持した放電管保持用口金片および
この放電管保持用口金片に固着され前記放電管から導出
されたリード線が接続された端子ピンを有する端子ピン
付口金片からなる口金とを備え、前記放電管保持用口金
片は難燃剤を含有しないガラス繊維入りのポリブチレン
テレフタレート樹脂からなり、前記端子ピン付口金片は
難燃剤を含有するガラス繊維入りポリブチレンテレフタ
レートからなっている。
前記放電管の端部を保持した放電管保持用口金片および
この放電管保持用口金片に固着され前記放電管から導出
されたリード線が接続された端子ピンを有する端子ピン
付口金片からなる口金とを備え、前記放電管保持用口金
片は難燃剤を含有しないガラス繊維入りのポリブチレン
テレフタレート樹脂からなり、前記端子ピン付口金片は
難燃剤を含有するガラス繊維入りポリブチレンテレフタ
レートからなっている。
作用 本発明によると、放電管保持用口金片は難燃剤を含有
しないPBT樹脂からなるので、ランプ寿命中黄色に変色
するのを防止できる。一方、端子ピン付口金片は何らか
の電気的トラブルにより異常電流が流れて発火した場合
でも難燃剤入りのPBT樹脂からなるので、安全性を維持
することができる。
しないPBT樹脂からなるので、ランプ寿命中黄色に変色
するのを防止できる。一方、端子ピン付口金片は何らか
の電気的トラブルにより異常電流が流れて発火した場合
でも難燃剤入りのPBT樹脂からなるので、安全性を維持
することができる。
実施例 以下、本発明の一実施例について図面を用いて説明す
る。
る。
第１図に示すように、本発明実施例の片口金蛍光ラン
プは、断面正方形に互いに近接して平行に配置した４本
の直線状放電管1,2,3,4を備え、第１の放電管１と第２
の放電管２とを連結部５で、第２の放電管２と第３の放
電管３とを連結部６で、第３の放電管３と第４の放電管
４とを連結部７でそれぞれ連結している（第２図参
照）。これによって、放電管1,2,3,4は連結部5,6,7を介
して連通している。放電管1,2,3,4の一端は閉塞され、
他端にはステムが封着されており、それらのステムのう
ち放電管1,4のステムには一対のリード線がそれぞれ植
設され、それぞれのリード線間に電極8,9が保持されて
いる。なお、放電管2,3の他端にはステムを封着するこ
となく、他端を一端と同様に閉塞した構造にしてもよ
い。また、第３図に示すように、放電管1,2,3,4はガラ
ス管の内面に蛍光体被膜10が形成され、内部に水銀およ
び希ガスが封入されている。放電管1,2,3,4の片端には
口金11が固着されている。
プは、断面正方形に互いに近接して平行に配置した４本
の直線状放電管1,2,3,4を備え、第１の放電管１と第２
の放電管２とを連結部５で、第２の放電管２と第３の放
電管３とを連結部６で、第３の放電管３と第４の放電管
４とを連結部７でそれぞれ連結している（第２図参
照）。これによって、放電管1,2,3,4は連結部5,6,7を介
して連通している。放電管1,2,3,4の一端は閉塞され、
他端にはステムが封着されており、それらのステムのう
ち放電管1,4のステムには一対のリード線がそれぞれ植
設され、それぞれのリード線間に電極8,9が保持されて
いる。なお、放電管2,3の他端にはステムを封着するこ
となく、他端を一端と同様に閉塞した構造にしてもよ
い。また、第３図に示すように、放電管1,2,3,4はガラ
ス管の内面に蛍光体被膜10が形成され、内部に水銀およ
び希ガスが封入されている。放電管1,2,3,4の片端には
口金11が固着されている。
口金11は放電管保持用口金片12と端子ピン付口金片13
との２分割構造になっている。放電管保持用口金片12は
難燃剤を含有しないガラス繊維入りのPBT樹脂からな
り、一方端子ピン付口金片13は臭素系難燃剤を含有する
ガラス繊維入りのPBT樹脂からなる。第４図に示すよう
に、放電管保持用口金片12は上面に放電管1,2,3,4の他
端がそれぞれ挿入されるための４個の円形穴14,15,16,1
7が設けられている。放電管保持用口金片12の裏面の各
側面には係合突起（図示せず）が設けられている。一方
第５図に示すように、端子ピン付口金片13の外側面には
４個の係合溝18が設けられており、また底面には筒状の
突出部19が設けられ、この突出部の底面には４本の端子
ピン20が設けられている。係合溝18内に係合突起をそれ
ぞれ嵌合固着することによって放電管保持用口金片12と
端子ピン付口金片13とを一体化している。
との２分割構造になっている。放電管保持用口金片12は
難燃剤を含有しないガラス繊維入りのPBT樹脂からな
り、一方端子ピン付口金片13は臭素系難燃剤を含有する
ガラス繊維入りのPBT樹脂からなる。第４図に示すよう
に、放電管保持用口金片12は上面に放電管1,2,3,4の他
端がそれぞれ挿入されるための４個の円形穴14,15,16,1
7が設けられている。放電管保持用口金片12の裏面の各
側面には係合突起（図示せず）が設けられている。一方
第５図に示すように、端子ピン付口金片13の外側面には
４個の係合溝18が設けられており、また底面には筒状の
突出部19が設けられ、この突出部の底面には４本の端子
ピン20が設けられている。係合溝18内に係合突起をそれ
ぞれ嵌合固着することによって放電管保持用口金片12と
端子ピン付口金片13とを一体化している。
第６図は端子ピン付口金片13の底面図を示している。
放電管1,2,3,4の他端部への口金11の固着構造は次の
ようになっている。すなわち、第３図に示すように、放
電管保持用口金片12の穴14,15,16,17内に放電管1,2,3,4
の端部が挿通され、その挿通された部分と放電管保持用
口金片12とが接着剤21で固着されている。
ようになっている。すなわち、第３図に示すように、放
電管保持用口金片12の穴14,15,16,17内に放電管1,2,3,4
の端部が挿通され、その挿通された部分と放電管保持用
口金片12とが接着剤21で固着されている。
また、第３図に示すように、放電管1,2,3,4から導出
されたリード線22が端子ピン22内に挿通されて、リード
線22の先端が端子ピン20に半田付けまたはかしめにより
接続されている。
されたリード線22が端子ピン22内に挿通されて、リード
線22の先端が端子ピン20に半田付けまたはかしめにより
接続されている。
いま、ピン23を介して電極8,9間に電源電圧を印加す
ると、電極８→放電管１→連結部５→放電管２→連結部
６→放電管３→連結部７→放電管４→電極９という径路
またはその逆方向の径路で一つの放電路が形成されて、
電極8,9間に放電が開始され、蛍光ランプは点灯する。
ると、電極８→放電管１→連結部５→放電管２→連結部
６→放電管３→連結部７→放電管４→電極９という径路
またはその逆方向の径路で一つの放電路が形成されて、
電極8,9間に放電が開始され、蛍光ランプは点灯する。
以上のような構成を有する本発明実施例の片口金蛍光
ランプは、点灯中電極8,9近傍の温度が百数十度に上昇
しても、放電管保持用口金片12には難燃剤を含有しない
PBT樹脂を用いているので、ランプ寿命中を通して黄変
を防止することができる。また、万一口金11内でショー
ト等の事故が発生しても、端子ピン付口金片13には難燃
剤を含有するPBT樹脂を用いているので、火災のおそれ
がない。そして、両口金片にはガラス繊維入りのPBT樹
脂を用いていることから、耐熱性および機械的強度が向
上する。
ランプは、点灯中電極8,9近傍の温度が百数十度に上昇
しても、放電管保持用口金片12には難燃剤を含有しない
PBT樹脂を用いているので、ランプ寿命中を通して黄変
を防止することができる。また、万一口金11内でショー
ト等の事故が発生しても、端子ピン付口金片13には難燃
剤を含有するPBT樹脂を用いているので、火災のおそれ
がない。そして、両口金片にはガラス繊維入りのPBT樹
脂を用いていることから、耐熱性および機械的強度が向
上する。
実験によれば、上記実施例構造の片口金形蛍光ランプ
を100Vで点灯し、口金の黄色の変化を調べたところ、60
00時間まで黄変はほとんど認められなかった。
を100Vで点灯し、口金の黄色の変化を調べたところ、60
00時間まで黄変はほとんど認められなかった。
発明の効果 以上説明したように、本発明は長期の使用においても
口金の黄変を防止することができ、また安全性も確保で
き、さらにコストの低減を図ることができる等の利点を
有する片口金蛍光ランプを提供することができるもので
ある。
口金の黄変を防止することができ、また安全性も確保で
き、さらにコストの低減を図ることができる等の利点を
有する片口金蛍光ランプを提供することができるもので
ある。
第１図は本発明の一実施例である片口金蛍光ランプの斜
視図、第２図は同蛍光ランプにおける放電管の連通状態
を示す図、第３図は同蛍光ランプの一部切欠正面図、第
４図は放電管保持用口金片の平面図、第５図は端子ピン
付口金片の一部を切欠して示す斜視図、第６図は同口金
本体の底面図である。 1,2,3,4……放電管、5,6,7……連結部、8,9……電極、1
0……蛍光体被膜、11……口金、12……放電管保持用口
金片、13……端子ピン付口金片。
視図、第２図は同蛍光ランプにおける放電管の連通状態
を示す図、第３図は同蛍光ランプの一部切欠正面図、第
４図は放電管保持用口金片の平面図、第５図は端子ピン
付口金片の一部を切欠して示す斜視図、第６図は同口金
本体の底面図である。 1,2,3,4……放電管、5,6,7……連結部、8,9……電極、1
0……蛍光体被膜、11……口金、12……放電管保持用口
金片、13……端子ピン付口金片。
Claims (1)
- 【請求項１】放電管と、前記放電管の端部を保持した放
電管保持用口金片およびこの放電管保持用口金片に固着
され前記放電管から導出されたリード線が接続された端
子ピンを有する端子ピン付口金片からなる口金とを備
え、前記放電管保持用口金片は難燃剤を含有しないガラ
ス繊維入りポリブチレンテレフタレート樹脂からなり、
前記端子ピン付口金片は難燃剤を含有するガラス繊維入
りポリブチレンテレフタレート樹脂からなることを特徴
とする片口金蛍光ランプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27250987A JP2568591B2 (ja) | 1987-10-28 | 1987-10-28 | 片口金蛍光ランプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27250987A JP2568591B2 (ja) | 1987-10-28 | 1987-10-28 | 片口金蛍光ランプ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01115026A JPH01115026A (ja) | 1989-05-08 |
| JP2568591B2 true JP2568591B2 (ja) | 1997-01-08 |
Family
ID=17514892
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27250987A Expired - Lifetime JP2568591B2 (ja) | 1987-10-28 | 1987-10-28 | 片口金蛍光ランプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2568591B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3587127B2 (ja) * | 2000-04-24 | 2004-11-10 | 松下電工株式会社 | 放電灯点灯装置 |
| JP3643758B2 (ja) * | 2000-07-07 | 2005-04-27 | 株式会社小糸製作所 | 放電ランプ装置用絶縁プラグ及び放電ランプ装置 |
| JP4410758B2 (ja) * | 2003-09-02 | 2010-02-03 | オスラム・メルコ株式会社 | 蛍光ランプ及び口金 |
| DE102006042178A1 (de) * | 2006-09-08 | 2008-03-27 | Patent-Treuhand-Gesellschaft für elektrische Glühlampen mbH | Lampensockel |
-
1987
- 1987-10-28 JP JP27250987A patent/JP2568591B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01115026A (ja) | 1989-05-08 |
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