JP2568436B2 - 挽肉等の可撓性物の搬送装置 - Google Patents

挽肉等の可撓性物の搬送装置

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JP2568436B2 JP1110636A JP11063689A JP2568436B2 JP 2568436 B2 JP2568436 B2 JP 2568436B2 JP 1110636 A JP1110636 A JP 1110636A JP 11063689 A JP11063689 A JP 11063689A JP 2568436 B2 JP2568436 B2 JP 2568436B2
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強 宮崎
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株式会社 フードサプライジャスコ
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 挽肉、豆腐その他の可撓性物の搬送装置に関するもの
である。
[従来の技術] 最近、挽肉をスーパーマーケット等で店頭販売する場
合には、挽肉機で引いた挽肉を適度な大きさに切断し、
この切断した挽肉を合成樹脂等で形成したトレイに収納
して販売している。
挽肉をトレイに収納する方法としては、人手によって
収納していたが、このやり方であると、衛生上の観点か
ら好ましくなく、人件費も高くつき、さらに作業能率も
あまりよくないという問題があった。
そこで、従来より機械的に挽肉をトレイに収納する装
置が発明されている(実開昭60−34370号)。
この装置は、所定の大きさに切断された挽肉を搬送す
るコンベアの終端部の下方に、挽肉を収納するトレイを
配して、コンベア終端部から挽肉をトレイの中に落す装
置である。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記の装置であると、コンベア終端部
から挽肉をトレイの中に落す際に、挽肉がトレイの上に
水平に載置できなかったり、挽肉が落ちたショックでト
レイの中にバラけてしまい、商品価値が失われてしまう
という問題があった。
[発明の目的] 本発明は、うまく挽肉等の可撓性物をトレイ等の受け
体等の上に載置できる挽肉等の可撓性物の搬送装置を提
供するものである。
[課題を解決するための手段] 本発明の請求項1の挽肉等の可撓性物の搬送装置は、
連続して供給される長尺状の挽肉等の可撓性物を搬送す
る定速コンベアと、前記定速コンベアの終端部に、前記
長尺状の可撓性物を所定の長さ毎に切断するカッタと、
前記定速コンベアの終端部から連続して設けられ、この
定速コンベアより搬送速度が早い変速コンベアと、前記
変速コンベアの終端部の下方において設けられた水平方
向に突出及び没入自在な受取り板と、前記受取り板の下
方に設けられたトレイ等の受け体を連続して搬送する搬
送コンベアとよりなり、前記カッタにより所定の長さに
切断された前記可撓性物を定速コンベアから前記変速コ
ンベアに移して、前記可撓性物間の間隔をあけ、前記変
速コンベア終端部から落下する前記可撓性物を、前記受
取り板を突出させながらこの受取り板で一旦受けた後、
この受取り板だけを没入させることにより、前記可撓性
物を前記受け体に落下させて水平に載置するようにした
ものである。
[作 用] 本発明の挽肉等の可撓性物の搬送装置について説明す
る。
長尺状の挽肉等の可撓性物が、定速コンベアによって
運ばれてくる。この長尺状の可撓性物は、カッタによっ
て所定の長さに切断される。この可撓性物は定速コンベ
アから変速コンベアに移され、変速コンベア上を搬送さ
れる。この場合に、変速コンベアの搬送速度が、定速コ
ンベアよりも早いため、搬送される可撓性物の間隔が、
定速コンベアにおける間隔よりも大きくなる。
この可撓性物が、変速コンベア終端部から落下して、
突出した受取り板に一旦受取られた後、受取り板だけが
没入することによって、可撓性物が受け体に水平状態を
保持しつつ落下する。これにより、受け体に水平状態で
載置される。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
(10)は、第1図の正面図に示すように、公知の挽肉
機(40)から連続して供給される挽肉(M)を一定の大
きさに切断してトレイ(T)に載置する挽肉(M)の搬
送装置である。
(12)は、定速度で動く定速コンベアであって、始端
部に挽肉機(40)が設けられている。
(14)は、速度を一時的に変化させることができる変
速コンベアであって、この速度の変化はクラッチ(16)
によって行なう。この変速コンベア(14)の始端部は、
定速コンベア(12)の終端部に隣接して設けられ、挽肉
(M)が定速コンベア(12)から変速コンベア(14)へ
連続して流れるようになっている。また、この変速コン
ベア(14)は、始端部から終端部に向って下方へ傾斜し
て設けられている。
(18)は、挽肉(M)をトレイ(T)に載置できる大
きさに切断する切断装置である。この切断装置(18)
は、カッタ(20)とこのカッタ(20)を上下動させるエ
アシリンダ(22)とよりなり、定速コンベア(12)の終
端部近傍の上方に設けられ、このカッタ(20)が下方に
移動する際に挽肉(M)を切断する。
(24)は、トレイ(T)を連続的に搬送する搬送コン
ベアである。この搬送コンベア(24)は、変速コンベア
(14)の下方に設けられており、変速コンベア(14)の
終端部の下方にトレイ(T)が停止するようになってい
る。
(28)は、変速コンベア(14)の終端部と搬送コンベ
ア(24)との間に設けられた受取り装置である。この受
取り装置(28)は、エアシリンダ(30)によって水平方
向に受取り板(32)を変速コンベア(14)の終端部の下
方から、突出したり引込まれたりするものである。この
受取り板(32)の幅、及び、変速コンベア(14)の終端
部の下方から突出する長さは、切断された挽肉(M)が
載置できる大きさに設定されている。
(34)は、押え板であって、変速コンベア(14)の終
端部に垂直に設けられている。この押え板(34)は、受
取り板(32)が挽肉(M)を載置した状態で没入する場
合に挽肉(M)が受取り板(32)と共に移動して変速コ
ンベア(14)に巻込まれないようにするためのものであ
る。
(26)は、モータであって、定速コンベア(12)、変
速コンベア(14)及び搬送コンベア(24)の動力源であ
る。変速コンベア(14)のみはクラッチ(16)を介して
モータ(26)に接続され、その速度を調整できる。
(36)は、制御装置である。この制御装置(36)は、
第2図のブロック図に示すように定速コンベア(12)、
変速コンベア(14)のクラッチ(16)、搬送コンベア
(24)、受取り装置(28)及び切断装置(18)に接続さ
れている。この制御装置(36)は、カッタ(20)の上下
動のタイミングに合わせて定速コンベア(12)及び搬送
コンベア(24)の速度、変速コンベア(14)のクラッチ
(16)、受取り装置(28)を制御するものである。
以下、上記構成の搬送装置(10)の作動状態を第3図
から第6図に基づいて説明する。
定速コンベア(12)と変速コンベア(14)とは同じ速
度で回転して挽肉(M)を搬送している。
挽肉機(40)から連続して供給される挽肉(M)が、
定速コンベア(12)上を流れる。
連続して供給される挽肉(M)がカッタ(20)の下方
に至った時に、カッタ(20)によって挽肉(M)は、ト
レイ(T)に載置できる大きさに切断される(第3図参
照)。
カッタ(20)によって所定の大きさに切断された挽肉
(M)は、定速コンベア(12)から変速コンベア(14)
に移動する。
挽肉(M)が変速コンベア(14)に移動すると、クラ
ッチ(16)によって変速コンベア(14)の速度を一時的
に定速コンベア(12)の速度より早くし、次に切断され
る挽肉(M)との間に所定の間隔が開くようにする。こ
の変速コンベア(14)の速度を早くするタイミングは、
カッタ(20)が切断動作を行なう際に信号を制御装置
(36)に出力して、制御装置(36)はその信号が入力す
ると、クラッチ(16)に変速コンベア(14)の速度を一
定時間だけ早くするように、すなわち間欠運動させるよ
うに指令する(第4図参照)。
変速コンベア(14)の速度が元の速度に戻ると、変速
コンベア(14)と定速コンベア(12)とが同じ速度で回
転して挽肉(M)を搬送する。この場合に、搬送される
挽肉(M)と挽肉(M)の間隔は、上記した変速コンベ
ア(14)の間欠運動による変速コンベア(14)と定速コ
ンベア(12)との速度の差によって決定される。
挽肉(M)が変速コンベア(14)の終端部に来ると、
再び変速コンベア(14)の速度が一時的に早くなり、こ
の終端部から挽肉(M)が放出される(第4図参照)。
この変速コンベア(14)の速度が一時的に早くするタイ
ミングは、前記挽肉(M)が定速コンベア(12)から変
速コンベア(14)に移動するタイミングと合致させる。
このタイミングは制御装置(36)によってあらかじめ設
定しておく。
挽肉(M)が放出されるタイミングに合わせて受取り
板(32)を変速コンベア(14)の下から水平方向に突出
させる。この場合に、第4図に示すように、挽肉(M)
の放出される速度に合わせて受取り板(32)を水平方向
に突出させるのが好適である。そして、受取り板(32)
に挽肉(M)が完全に水平状態に載置される。この場合
に、挽肉(M)と受取り板(32)とが突出するため、挽
肉(M)の進行方向に対する運動が相殺されて、垂直方
向のみの運動だけとなって、挽肉(M)がバラけたりす
ることがない。
受取り板(32)に挽肉(M)が完全に水平状態に載置
されて静止した後(第5図参照)、受取り板(32)のみ
が水平方向に変速コンベア(14)の下に没入する。この
場合、挽肉(M)が受取り板(32)と共に移動して変速
コンベア(14)に巻込まれないように押え板(34)によ
って押さえられ、挽肉(M)は水平状態を保持したまま
落下して、トレイ(T)に収納される。
以上のように、挽肉(M)が水平状態を保持したまま
トレイ(T)に載置されるため、挽肉(M)が安定よく
収納されてトレイ(T)の上に水平に載置できなかった
り、挽肉(M)が落ちたショックでトレイ(T)の中に
バラけてしうようなことはなく、商品価値の高いものが
得られる。
なお、上記実施例では、挽肉の搬送装置について説明
したが、これに限らず、壊れたり崩れ易い豆腐等の可撓
性物の搬送装置としても好適である。
[発明の効果] 本発明の請求項1の挽肉等の可撓性物の搬送装置であ
ると、定速コンベアによって運ばれた連続して供給され
る長尺状の可撓性物は、カッタによって切断された後、
変速コンベアによってその間隔をあけられ、受取り板に
よって水平状態を保持されつつ、受板に載置される。こ
の場合に、可撓性物は垂直方向のみの落下運動となっ
て、受取り板に受取られる場合に可撓性物が崩れたり壊
れたりすることがない。また、連続して供給される可撓
性物であっても、受け体にそれぞれ載置することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の搬送装置の一実施例を示す正面図、 第2図は、第1図に示す搬送装置のブロック図、 第3図から第6図は、第1図に示す搬送装置の一部拡大
正面図であって、 第3図は、挽肉を切断する状態を示し、 第4図は、挽肉を変速コンベアから放出した状態を示
し、 第5図は、挽肉を受取り板に載置した状態を示し、 第6図は、挽肉がトレイに収納された状態を示すもので
ある。 符号の説明 10……搬送装置 12……定速コンベア 14……変速コンベア 28……受取り装置 32……受取り板 M……挽肉 T……トレイ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続して供給される長尺状の挽肉等の可撓
    性物を搬送する定速コンベアと、 前記定速コンベアの終端部に、前記長尺状の可撓性物を
    所定の長さ毎に切断するカッタと、 前記定速コンベアの終端部から連続して設けられ、この
    定速コンベアより搬送速度が早い変速コンベアと、 前記変速コンベアの終端部の下方において設けられた水
    平方向に突出及び没入自在な受取り板と、 前記受取り板の下方に設けられたトレイ等の受け体を連
    続して搬送する搬送コンベアとよりなり、 前記カッタにより所定の長さに切断された前記可撓性物
    を定速コンベアから前記変速コンベアに移して、前記可
    撓性物間の間隔をあけ、 前記変速コンベア終端部から落下する前記可撓性物を、
    前記受取り板を突出させながらこの受取り板で一旦受け
    た後、この受取り板だけを没入させることにより、前記
    可撓性物を前記受け体に落下させて水平に載置するよう
    にした ことを特徴とする挽肉等の可撓性物の搬送装置。
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