JP2568421Y2 - リザーバキャップ - Google Patents

リザーバキャップ

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JP2568421Y2
JP2568421Y2 JP532892U JP532892U JP2568421Y2 JP 2568421 Y2 JP2568421 Y2 JP 2568421Y2 JP 532892 U JP532892 U JP 532892U JP 532892 U JP532892 U JP 532892U JP 2568421 Y2 JP2568421 Y2 JP 2568421Y2
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cap
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inner peripheral
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知司 佐藤
悦生 矢黒
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トキコ株式会社
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  • Closures For Containers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ラジェータ液、パワー
ステアリングオイル、クラッチ液又はブレーキ液等を収
容するリザーバタンクに用いられるリザーバキャップに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のリザーバキャップとして図3に示
すもの(従来例1という。)や図4に示すもの(従来例
2という。)がある。従来例1のリザーバキャップ1
は、キャップ本体2とインナキャップ3とから構成され
ており、リザーバタンク4の上部に設けた筒状部4aに嵌
合して用いられる。インナキャップ3を構成するインナ
キャップ本体部5には、略円板形状のバッフル6がこの
インナキャップ本体部5に対向するように設けられてお
り、液面が変動したり、あるいは液のハネ上げ等が生じ
た際にも、液が容易には外部に漏出しないようにしてい
る。
【0003】キャップ本体2には円筒壁7が垂設されて
おり、キャップ本体2とインナキャップ3との間に形成
されるキャップ内部8に液が入っても円筒壁7が液を下
側に滴下するように案内し、インナキャップ本体部5
の、バッフル6の裏側に位置する部分に形成した連通孔
9からリザーバタンク4に戻すようにしている。これに
より前記キャップ内部8に入った液がキャップ本体2の
内面部を伝わって漏出しないようにしている。また、イ
ンナキャップ3には通気孔10が形成されていると共に、
通気孔10とキャップ内部8との間には、迷路状の通気路
11が設けられていて、液が通気孔10から漏出するのを防
止している。
【0004】従来例2のリザーバキャップは、インナキ
ャップ3に代るインナキャップ12に、キャップ本体2
側に突出する中空筒体13を立設し、その上方に頂点を
下に向けた円錐形の閉塞板部14を設け、その頂点に連
通孔15を穿設している。このリザーバキャップでは、
連通孔15を上部に位置させて設けており、液が連通孔
15を通してキャップ内部8に容易には入り難いように
している。また、インナキャップ12の外周壁16に
は、前記従来例1の通気孔10に代わるスリット17を
形成しており、従来例1のものに比してある程度液を通
気路11に留めるようにして漏出までの時間をかせぐよ
うにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、従来例1の
リザーバキャップ1では、インナキャップ3がバッフル
6を備えたものとなっている。このため、リザーバタン
ク4の開口部(口元部)4bにバッフル6を位置させる
ためのスペースが必要となり、このスペースを備えるこ
とにより、大きな形状のものを強いられたり等して車載
性が劣ったものになるという問題があった。また、バッ
フル6を設けることにより、キャップ内部8とリザーバ
タンク4の内部とを連通する連通孔9を、バッフル6の
裏側に設ける必要があるが、型抜き方向の制約上、その
連通孔9はインナキャップ本体部5の下方位置で、かつ
インナキャップ本体部5の中心からずれた位置に設ける
必要があり、リザーバタンク4を、そのキャップ口を傾
斜させて車載して用いる場合等には、液が連通孔9から
キャップ内部8へ入りやすく、これによって外部に漏れ
やすくなる。
【0006】また、従来例2のリザーバキャップでは、
前記従来例1のリザーバキャップ1に比して、キャップ
内部8に液が入り込まない限界レベルは高くなるもの
の、液が一旦キャップ内部8の、中空筒体13外部側に入
り込んでしまうとその液が当該部に留まったままになる
という問題があった。
【0007】本考案は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、液がキャップ内部に容易には入り込まず、かつ仮
令液がキャップ内部に入り込んだとしても確実にリザー
バタンク側に戻せるリザーバキャップを提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するために、キャップ本体と該キャップ本体の内側に
設けられたインナキャップとからなるリザーバキャップ
において、インナキャップに、キャップ本体と反対方向
に膨出する円錐状の突出部を設け、その頂部に連通孔を
設け、前記突出部の表側及び裏側に、前記連通孔を囲む
ように第1、第2の筒体をそれぞれ立設し、該第2の筒
体は、その外側に前記突出部の少なくとも周縁側の斜面
部が位置するように配置され、かつ該第2の筒体の、前
記突出部との当接部分に前記第2の筒体の内外を連通す
孔を形成したことを特徴とする。
【0009】
【作用】このような構成とすれば、何らかの原因によっ
てリザーバタンク内の液が動揺してハネ上がった場合、
連通孔を囲むように設けた第1の筒体がハネ上がった液
を抑える。仮令液が連通孔を通って第2の筒体の内側に
入っても、円錐状の突出部がその液を下方に案内し、液
を連通孔からタンク側に戻す。さらに液が第2の筒体を
越えた場合には、その液は孔を通って連通孔に達するこ
ととなる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例のリザーバキャップ
を図1及び図2に基づいて説明する。なお、図3及び図
4に示す部材と同一の部材は同一の符号で示し、その説
明は省略する。
【0011】図において、リザーバキャップ20は、キャ
ップ本体21とこの下側に溶着されたインナキャップ22と
から概略構成されている。キャップ本体21は、高さが低
い、有底の円筒形状を成しており、その底部には、円筒
状の第1、第2の内周壁23,24が同心状に下側に向けて
立設されている。第1の内周壁23は、第2の内周壁24に
比して高い高さで、かつ大径になっている。この第1の
内周壁23と外周壁25との間には、リング状の凸部26が形
成されている。
【0012】インナキャップ22は、概略、高さが低い円
筒状の外周側筒状部27に、一部が外周側筒状部27から突
出した底部28を備えた構造になっている。前記外周側筒
状部27が前記キャップ本体21の凸部26に接合されて、外
周側筒状部27と前記凸部26とが固着されている。底部28
の、外周側筒状部27より内側部分には、第1の上側内周
筒部29が上側に延びて形成されており、この第1の上側
内周筒部29は、キャップ本体21の第1の内周壁23と凸部
26との間に位置されるようになっている。第1の上側内
周筒部29と外周側筒状部27との間の底部28には通気孔30
が形成されている。
【0013】また、底部28には第1の上側内周筒部29と
同径の下側内周筒部31が第1の上側内周筒部29に対して
下側に延びて形成されている。下側内周筒部31には、リ
ング状の溝部32を形成したシール部材支持部33が形成さ
れている。溝部32にシール部材34を挿入させた状態で下
側内周筒部31が筒状部4aに嵌挿されることにより、本リ
ザーバキャップ20は、リザーバタンク4の開口部4bをシ
ールした状態でリザーバタンク4に嵌合されることにな
る。
【0014】シール部材支持部33に連接して上側に延び
る第2の上側内周筒部35が設けられている。この第2の
上側内周筒部35は、キャップ本体21の、第1、第2の内
周壁23,24の間に位置するようになっている。
【0015】第2の上側内周筒部35の内側には、キャ
ップ本体21と反対方向に膨出する円錐状の突出部36
が設けられている。その頂部36aには、キャップ内部
8とリザーバタンク4の内部側とを連通する連通孔39
が形成されている。突出部36の表側及び裏側には、連
通孔39を囲むように第1、第2の筒体37,38がそ
れぞれ立設されている。第2の筒体38は、その径が第
1の筒体37の径よりも大きく設定されている。この場
合、第2の筒体38は、図1に示すようにその外側に前
記突出部36の周縁側の斜面部(符号省略)が位置する
ように配置されている。
【0016】前記第2の筒体38には、突出部36との当接
部分に達するスリット(孔)40が形成されている。スリ
ット40は、リザーバタンク4が車載された状態で最下部
に位置するようにして形成されている。なお、リザーバ
キャップ20は回転されることにより、上述したようにス
リット40の位置を最下部になるようにすることが難しい
場合があるが、この場合には、スリット40を複数設ける
ようにすればよい。
【0017】以上のように構成されたリザーバキャップ
20では、何らかの原因によって、リザーバタンク4が傾
斜したり振動したりするとリザーバタンク4内の液が動
揺してハネ上がる場合があるが、連通孔39を囲むように
第1の筒体37を設けていてハネ上がった液が容易に衝突
することとなるので、液はキャップ内部8に容易には入
り込まなくなる。仮令液が連通孔39を通って第2の筒体
38の内側に入っても、円錐状の突出部36がその液を下方
に案内し、液を連通孔39からリザーバタンク4側に戻す
ことになる。さらに液が第2の筒体38を越えた場合に
は、第2の内周壁24に付着したり、あるいは第2の上側
内周筒部35に付着したりすることになるが、第2の内周
壁24に付着した液は第2の内周壁24を伝わって滴下して
突出部36の裏面に達し、また第2の上側内周筒部35に付
着した液はスリット40を通って突出部36の裏面に達し、
以下、上述したのと同様にして突出部36に案内されて連
通孔39を通ってリザーバタンク4に戻される。このよう
にして液が仮令キャップ内部8に入り込んだとしてもそ
の液を確実にリザーバタンク4に戻すことになる。
【0018】なお、第2の筒体38の径を第1の筒体37の
径よりも大きく設定しており、連通孔39とスリット40と
の間の距離が長くなり、かつ第2の筒体38の内部容積が
大きくなるので、液が第2の筒体38を越えるようなこと
が容易には生じなくなる。
【0019】さらにこのリザーバキャップ20によれば、
液漏出に対してその限界が高くなっており、リザーバタ
ンク4の最高液面に近づけて設置するようにでき、この
ように設置することにより、リザーバキャップ20とリザ
ーバタンク4との組立体をコンパクトなものにして車載
性の向上を図ることができる。
【0020】本実施例では、キャップ内部8から通気孔
30までの間に第2の内周壁24、第2の上側内周筒部35、
第1の内周壁23及び第1の上側内周筒部29等が交互に挿
入されるようにして迷路状の通気路41を構成しており、
液が通気路41に入り込んだとしてもこの液を確実に抑え
て液が通気孔30から外部に漏出するのを防止することに
なる。第1の内周壁23および第1の上側内周筒部29を設
けており、図4に示す通気路11に比してより複雑な迷路
状の通気路41が構成されているので、従来例2のものに
比して液の漏出をより適切に防止できることになる。
【0021】本実施例では、第2の筒体38の径を第1の
筒体37の径よりも大きく設定しているが、第2の筒体38
及び第1の筒体37を同径になるように設定してもよい。
【0022】本実施例では、底部28に通気孔30を形
成した場合を例にしたが、この通気孔30に代えて、外
周壁25に、図4に示すスリット17と同様のスリット
を設けるようにしてもよい。
【0023】本実施例では、孔としてスリット40を示し
たが、第2の筒体38の、突出部36との当接部分にのみ設
けた小孔(外部に開口する)であってもよい。
【0024】また、従来例1のものに比してバッフルの
設置を省略して液の漏出を確実に防止できるので、従来
例1で必要とされたバッフルの省略を図れてインナキャ
ップ成形用の型の構造を簡易なものにでき、さらにバッ
フル設置スペースが不要となってリザーバタンクのコン
パクト化を図れる。リザーバタンクの開口部にフィルタ
ーを設ける場合があるが、従来例1のものではバッフル
を設けることによりその分設計自由度が小さなものにな
るが、本実施例のものでは、バッフルを設けなくて済む
こととなり、その分だけフィルター設置に対して設計自
由度が大きなものになる。
【0025】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように構成され
たリザーバキャップであるから、リザーバタンク内の液
が動揺してハネ上がった場合、第1の筒体がその液を抑
えるので、液がキャップ内部に容易には入り込まなくな
る。仮令液が連通孔を通って第2の筒体の内側に入って
も、突出部がその液を下方に案内して連通孔からリザー
バタンク側に戻す。さらに液が第2の筒体を越えた場合
には、その液は孔を通って連通孔に達することとなるの
で、液が仮令キャップ内部に入り込んだとしてもその液
を確実にリザーバタンクに戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のリザーバキャップを示す断
面図である。
【図2】図1のインナキャップの中央部を示す平面図で
ある。
【図3】従来のリザーバキャップの一例を示す断面図で
ある。
【図4】従来のリザーバキャップの他の例を示す断面図
である。
【符号の説明】
20 リザーバキャップ 21 キャップ本体 22 インナキャップ 36 突出部 36a 頂部 37 第1の筒体 38 第2の筒体 39 連通孔 40 スリット

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャップ本体と該キャップ本体の内側に
    設けられたインナキャップとからなるリザーバキャップ
    において、インナキャップに、キャップ本体と反対方向
    に膨出する円錐状の突出部を設け、その頂部に連通孔を
    設け、前記突出部の表側及び裏側に、前記連通孔を囲む
    ように第1、第2の筒体をそれぞれ立設し、該第2の筒
    体は、その外側に前記突出部の少なくとも周縁側の斜面
    部が位置するように配置され、かつ該第2の筒体の、前
    記突出部との当接部分に前記第2の筒体の内外を連通す
    孔を形成したことを特徴とするリザーバキャップ。
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