JP2568380B2 - コンクリート製品の連続工法 - Google Patents

コンクリート製品の連続工法

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JP2568380B2
JP2568380B2 JP6001272A JP127294A JP2568380B2 JP 2568380 B2 JP2568380 B2 JP 2568380B2 JP 6001272 A JP6001272 A JP 6001272A JP 127294 A JP127294 A JP 127294A JP 2568380 B2 JP2568380 B2 JP 2568380B2
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concrete
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隆明 辻
博喜 吉村
敏 古賀
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Seibu Electric and Machinery Co Ltd
Nisshin Sangyo KK
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Seibu Electric and Machinery Co Ltd
Nisshin Sangyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下水道や農業用潅漑排
水用等に使用されている、ボックスカルバート等の大型
の筒状コンクリート製品を製造するための工法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来は、ボックスカルバート等の筒状の
コンクリート製品を形成するには、コンクリート製品の
外型枠と内型枠をそれぞれ単独に組み立て、更にボルト
等で外型枠と内型枠を一体に組み上げ、外型枠と内型枠
の空間にコンクリートを打設し、バイブレータ等で締め
固めを行いコンクリート打設後蒸気養生し、乾燥後手作
業で型枠を分解離脱して製品を形成していた。これ等は
総て単独に独立したバッチ作業であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の方法では
次のような欠点があった。
【0004】筒状のコンクリート製品を形成するため
に、内側に空洞部を有する型枠を使用せねばならず、該
空洞部を有する内型枠と外型枠から構成される型枠の組
立及び脱枠も容易でなく膨大な労力を要した。本発明者
は既に特願平5-243847でコンクリート製品の型枠装置を
考案しているが、本発明は、このようなコンクリート製
品の型枠装置を応用した筒状コンクリート製品の製造工
法を確立した。
【0005】本発明によれば、型枠の組立、分解に要す
る工数も省力出来、型枠組立、コンクリート打設、加
振、締め込み、蒸気養生、型枠分解、製品取り出しの一
連の製造工程が流れ作業化され、従来より作業効率を大
幅に向上させることが可能である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の工法では、次の
ようなコンクリート製品型枠装置を応用する。
【0007】即ち、機械台に左右に移動可能なL字型外
枠を設け、機械台の内部にあるチェーン駆動装置で駆動
可能とする。外枠が移動して閉じた場合、外枠に内接し
内枠が拡張した場合は内枠に外接する底板を設け、前記
内枠はリフタ板に載り矩形の四辺で四分割されている。
該内枠の中心部には内枠収縮機構が設けてある。外枠と
内枠の空間にコンクリートを打設する時は外枠、内枠、
底板、内枠収縮機構、リフタ板共に筒型型枠として一体
に機械台から分離出来るようになっている。このような
コンクリート製品型枠装置を用いて、製品の工程を次の
ように流れ作業にする。
【0008】先ず機械台の上に外枠、内枠、底板、内枠
収縮機構、リフタ板をセットして筒型型枠を形成する。
外枠と底板をクランプし内枠を拡張した状態で、鉄筋を
型枠内に挿入する。機械台から外枠、底板、内枠、内枠
収縮機構、リフタ板を筒型型枠一体として台車に載せ変
える。前記型枠の載った台車をバッチャープラントまで
移動し、バイブレーティングフィーダでコンクリートを
打設し、バイブレータで振動を与えて打設したコンクリ
ートの締め固めを行う。
【0009】バイブレータでの加振が終わったらバイブ
レータから型枠を下ろし、台車で蒸気乾燥炉に挿入して
蒸気養生する。蒸気養生の終わったコンクリート型枠
は、元の機械台へ戻し、脱枠して製品を製品台車に搭載
して搬出する。以上の作業を流れ作業として行う。
【0010】
【実施例】先ずコンクリート製品の型枠装置を図2、図
3について説明する。図2は側面図で図3は上面図であ
る。
【0011】機械台1の上面には、上面から見てL字型
の二枚の外枠2が車輪3で左右に移動可能なようになっ
ている。駆動は機械台1の内部に張ったチーン4とスプ
ロケット5を介してギヤードモータ6が行う。またチェ
ーン4は左右の外枠2が同時に外開きになるか、内閉じ
になるようにギヤ7を介している。外枠2内部にはロ字
型を4分割した内枠8a、8bが配してある。外枠2と
内枠8が挟むように底部に底板9を機械台1の上に載上
し、外枠2は底板9に外接し、内枠8が拡張した際、底
板9に内接する。又機械台1の上部で内枠8はリフタ板
10に載上してあり、ジャッキ11で内枠8をリフトア
ップさせる。内枠8の中心部には上部に右ねじ、下部に
左ねじを形成したシャフト12が設けてあり、それぞれ
のねじ部にボス13が螺合してあり、該ボス13には、
ロ型内枠の長手方向の内枠8aに短い腕14が、ロ型枠
の短手方向の内枠8bには長い腕15がユニバーサルジ
ョイントを介して取着してある。ねじシャフト12の下
端はクラッチ16を形成しており、ハンドレバ17によ
ってクチッチの着脱が出来、クラッチが接合している
時、ギヤードモータ18で、ねじシャフト12を回転す
る。ねじシヤフト12が右に回転すれば長手方向の内枠
8aに取着してある短い腕14が内側に長手方向の内枠
8aを引き寄せ、続いて短手方向の内枠8bに取着して
ある長い腕15が短手方向の内枠8bを内側に引き寄せ
て、内枠を収縮して打設したコンクリートから脱枠す
る。長手方向の内枠8aと短手方向の内枠8bの移動差
を持たせることは本装置の特徴である。図4に内枠収縮
機構の詳細立面図を図5に平面図を示す。又内枠8は収
縮のためにリフタ板10の上に、車輪19を持ってい
る。コンクリート製品取り出し後は、ジャッキ11によ
って内枠8を底板9から外れるまでリフタ板10ごと持
ち上げ、内枠8と底板9部の清掃が出来るのも本装置の
特徴である。図6に内枠リフトアップ機構部の詳細を示
す。機械台1には操作パネル20が設けてあり、外枠2
の移動、内枠8の収縮、拡張、リフタ板10のリフトア
ップ等は全て操作パネルを介して行うことが出来る。ま
た、外枠2、底板9、内枠8がクランプ出来た状態で、
これら型枠一式は機械台1から取り外し移動することが
出来るようになっている。
【0012】上述のコンクリート製品の型枠装置を使用
した流れ作業工法を説明する。
【0013】図1は工場のレイアウトの一例で蒸気乾燥
炉21の基数、バッチャープラント22或いはバイブレ
ータ23の基数によって、当該コンクリート製品の型枠
装置24の必要台数及び配員も変わる。以下工程順に工
法を述べる。工程順番号は図1の丸付き番号と符号す
る。
【0014】(1) 操作盤20を操作して、コンクリー
ト製品の型枠装置24の外枠2を内側に移動させる。
【0015】(2) 鉄筋25を天井クレーンで吊上げ(1)
の外枠2に挿入する。
【0016】(3) 操作盤20を操作して、4枚の内枠
8を拡張させる。
【0017】(4) 外枠2、底板9を手作業でクランプ
する。
【0018】(5) 組上がった型枠を機械台1から外し
台車26に搭載し型枠をバイブレータ23上に載せる。
【0019】(6) クレーンでホッパバイブレーティン
グフィーダを移動させる。
【0020】(7) バッチャープラント22を駆動して
ホッパにコンクリートを供給する。
【0021】(8) フィーダを駆動して型枠にコンクリ
ートを注入する。
【0022】(9) バイブレータを駆動してコンクリー
トを加振し密着させる。
【0023】(10) 上面コンクリートを、こて仕上げす
る。
【0024】(11) バイブレータから台車のリフトアッ
プ装置で型枠を上げる。
【0025】(12) 蒸気乾燥炉の前まで台車を移動す
る。
【0026】(13) 蒸気乾燥炉内に台車を移動して蒸気
乾燥を行う。
【0027】(14) 蒸気乾燥が終了した後乾燥炉から台
車を搬出する。
【0028】(15) 再び元の機械台1の上に型枠をセッ
トする。
【0029】(16) クラッチハンドル17を手動で操作
し、クラッチ16を連結し、操作盤20を操作して内枠
を収縮させる。
【0030】(17) 外枠2、底枠9のクランプを手動で
解除する。
【0031】(18) 操作盤20を操作して、スプロケッ
ト5とチェーン4を介して、ギヤードモータ6を駆動
し、外枠2を開くように移動させる。
【0032】(19) コンクリート製品をクレーンで取り
出す。
【0033】(20) コンクリート製品を搬出台車に載せ
る。
【0034】(21) 操作盤20を操作してジャッキ11
を駆動し、内枠8をリフト板10からリフトアップす
る。
【0035】(22) 内枠8のリフトアップによって、手
が挿入出来るので内、外枠、底板を清掃する。
【0036】(23) 離型剤として燈油を内、外枠の内側
に刷毛塗りするか吹きつけ塗布する。
【0037】(24) 操作盤20によって内枠8をリフト
ダウンする。
【0038】(25) クラッチハンドル17を操作してク
ラッチを接合し、内枠を拡張させる。
【0039】(1)へ戻る。
【0040】以上で一連の工程を終える。この工程を複
数列流してコンクリート製品の製造効率を上げることが
出来る。
【0041】
【発明の効果】筒状のコンクリート製品を製造するに際
して、従来は外枠、内枠を人手でセットしてコンクリー
トを打設し、蒸気養生後人手で型枠を脱枠していたもの
で、手間が掛かり膨大な工数を要した。しかしコンクリ
ート製品の型枠装置を用いて型枠のセット、コンクリー
ト打設後の脱枠を半自動的にすることによって、1人作
業を可能にした。加えて、セットした型枠を型枠装置か
ら取り外し、他所でコンクリート打設、蒸気養生が出来
るため、一連の流れ作業を組むことが出来、生産効率を
大幅に改善することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンクリート製品工場のレイアウトの一例で、
製造工程順を丸番号で表した図である。
【図2】コンクリート製品の型枠装置の立面図である。
【図3】コンクリート製品の型枠装置の平面図である。
【図4】内枠収縮機構の詳細立面図である。
【図5】内枠収縮機構の詳細平面図である。
【図6】リフト板のリフトアップ機構の詳細立面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・機械台、2・・・外枠、3・・・外枠車輪、4
・・・チェーン、5・・・スプロケット、6・・・ギヤ
ードモータ、7・・・反転ギヤ、8・・・内枠、9・・
・底板、10・・・リフト板、11・・・ジャッキ、1
2・・・ねじシャフト、13・・・ボス、14・・・長
手方向内枠の短い腕、15・・・短手方向内枠の長い
腕、16・・・クラッチ、17・・・クラッチ操作ハン
ドル、18・・・ギヤボックス、18’・・・ギヤード
モータ、19・・・内枠車輪、20・・・操作パネル、
21・・・乾燥炉、22・・・バッチャープラント、2
3・・・バイブレータ、24・・・コンクリート製品の
型枠装置、25・・・鉄筋、26・・・台車、27・・
・バイブレーティングフィーダ、28・・・ホッパ、2
9・・・製品コンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉村 博喜 福岡県粕屋郡古賀町駅東3丁目3番1号 西部電機株式会社内 (72)発明者 古賀 敏 東京都足立区伊興5−21−15

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械台の上に、型枠の底板を備え、該底
    板を移動可能な外枠と内枠で挟持し、前記内枠はリフト
    板に載上されており、上部にリフト可能とする手段を備
    え、前記外枠、内枠、底板、リフト板を一体として機械
    台から取り外し出来るようなコンクリート製品の型枠装
    置を用いて、第一に前記コンクリート製品型枠装置の外
    枠、内枠、底板をセットし、第二に必要な鉄筋を挿入
    し、第三に前記型枠装置の型枠部を機械台から取り外
    し、台車に載上し、第四に台車から型枠をバイブレータ
    の上に載上し、第五にバッチャープラントから供給され
    るコンクリートを前記バイブレータ上の型枠に打設し、
    第六にバイブレータでコンクリートの加振、締固を行
    い、第七に型枠をバイブレータから上げ、コンクリート
    の蒸気養生を行い、第八に台車を蒸気乾燥炉に入れて乾
    燥し、第九に再び打設したコンクリートを外枠、内枠ご
    と型枠装置の機械台に戻し、第十に型枠装置上で、外枠
    を開き内枠を収縮させ、第十一にコンクリート製品をク
    レーンで取り出し、台車に載上して搬出し、第十二に、
    リフト板に載上されている内枠をリフトアップし、型枠
    を清掃して、 コンクリート製品の製造工程の1サイクルを終え、流れ
    作業を形成することを特徴としたコンクリート製品の連
    続工法。
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CN105500518A (zh) * 2016-01-19 2016-04-20 山东中新绿色建筑科技有限公司 一种预制楼梯生产线以及生产方法
CN112454643B (zh) * 2020-12-29 2024-08-02 安能绿色建筑科技有限公司 模块化免拆墙体模板自动化生产系统
CN115890902B (zh) * 2022-11-16 2024-01-12 上海天华建筑设计有限公司 双面模壳墙自动化生产设备及其模壳墙制备方法

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