JP2568245Y2 - 枝打機の副遊動輪支持装置 - Google Patents

枝打機の副遊動輪支持装置

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JP2568245Y2
JP2568245Y2 JP1719092U JP1719092U JP2568245Y2 JP 2568245 Y2 JP2568245 Y2 JP 2568245Y2 JP 1719092 U JP1719092 U JP 1719092U JP 1719092 U JP1719092 U JP 1719092U JP 2568245 Y2 JP2568245 Y2 JP 2568245Y2
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川 達 雄 早
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セイレイ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、エンジンとそのエンジ
ンにより回転駆動されるチェンソー及び上下二段の駆動
輪群を具備した本体フレームと、本体フレームの一端部
に開閉可能に取付けて前記駆動輪群に対向位置する上下
二段の遊動輪群を設けた支持フレームと、本体フレーム
に一方のバネ端を取付け支持フレームに設けたスプリン
グガイドによりガイド延伸させて他方のバネ端を本体フ
レームの他部位に掛止可能としたスプリングとを備え、
本体フレームと支持フレームとで幹を取り囲み、その取
り囲み状態をスプリングにより弾性保持した体勢で駆動
輪群及び遊動輪群が幹の外周に接当して駆動輪群の回転
駆動により機体が螺旋状に昇降走行し、上昇走行時にチ
ェンソーによって幹の周囲の枝を切断するようにした枝
打機に係り、より具体的には、枝打ち対象木の幹径の異
なりに対応するために設ける副遊動輪の支持装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】上述のように構成される枝打機は、例え
ば、実公昭63−1810号公報や実開昭59−136
949号公報など数多くの刊行物によって広く知られて
いるところである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の枝打機において
は、駆動輪群に対向位置する遊動輪が、所定径の木の幹
に略対応するように対設されているため、一定径の幹、
特に小径木に対しては適応できるものであるが、大径木
の幹に対しては、駆動輪と遊動輪の間隔が広く空き、幹
に対する車輪の配置構成が不安定となり、又、スプリン
グによる駆動輪及び遊動輪の幹に対する圧接力が大きく
なり過ぎ、幹の表皮に傷を付け、一台の枝打機より小径
木から大径木にまで対応することができないとか、大径
木に対応させた場合、その下降時に遊動輪が幹の瘤或い
は曲がり部に接当すると、駆動輪が前方にあって前駆動
となり、駆動輪と遊動輪との間に広い空間が存在するこ
とにより、遊動輪が、前記した瘤或いは曲がり部を乗り
越えることができず、幹に対して機体が傾いた状態、所
謂脱輪現象が生じ、下降が不可能となる問題点があっ
た。
【0004】本考案は、小径木から大径木にまで対応す
ることができ、大径木に対応させた場合、幹に対する機
体の安定が増し、脱輪現象の生じない枝打機を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案においては、エンジン(20)とエンジン
(20)によって回転駆動されるチェンソー(21)な
らびに上下二段の駆動輪(2)群を具備した本体フレー
ム(3)(3)と、本体フレーム(3)(3)の一端部
に開閉可能に取付けて前記駆動輪(2)群に対向位置す
る上下二段の主遊動輪(9)群を設けた支持フレーム
(7)(7)と、本体フレーム(3)(3)に一方のバ
ネ端を取付け支持フレーム(7)(7)に設けたスプリ
ングガイド(8)(8)によりガイド延伸させて他方の
バネ端を本体フレーム(3)(3)の他部位に掛止可能
としたスプリング(15)(15)とを備え、本体フレ
ーム(3)(3)と支持フレーム(7)(7)とで幹
(1)を取り囲み、その取り囲み状態をスプリング(1
5)(15)により弾性保持した体勢で駆動輪(2)群
及び主遊動輪(9)群が幹(1)の外周に接当して駆動
輪(2)群の回転駆動により機体が螺旋状に昇降走行
し、上昇走行の際にチェンソー(21)により幹(1)
の周囲の枝を切断するようにした枝打機において、支持
フレーム(7)(7)の遊端部寄り部位に回動自在に取
付けたリンク(11)(11)の延出端部に、支持フレ
ーム(7)(7)に設けられた主遊動輪(9)群とは別
個の副遊動輪(12)(12)を取付けるとともに、支
持フレーム(7)(7)に設けたスプリングガイド
(8)(8)の遊端部側を延長するように位置する副ス
プリングガイド(14)(14)を前記リンク(11)
(11)に回動可能に取付けて、幹(1)の径が設定値
以上の大径木である場合には、前記スプリング(15)
(15)が副スプリングガイド(14)(14)に外方
から押圧力を付与して副遊動輪(12)(12)を幹
(1)の外周に圧接させ、幹(1)の径が設定値以下の
小径木である場合には、スプリング(15)(15)が
副スプリングガイド(14)(14)に押圧力を付与し
ないで副遊動輪(12)(12)が幹(1)の外周に圧
接されないようにしたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】上記のように構成された枝打機においては、小
径木の枝打ち作業時には、副遊動輪(12)(12)が
幹(1)に圧接されず、上下二段の駆動輪(2)(2)
群とこれらの駆動輪群に対応する上下二段の主遊動輪
(9)(9)群とが幹(1)の外周に圧接され、駆動輪
(2)(2)群の正転駆動により上昇し、上昇途中に木
の枝をチェンソー(21)により切断する。また、木の
幹(1)が大径の場合には、駆動輪(2)(2)群と主
遊動輪(9)(9)群とが幹(1)の外周に圧接される
と同時に、副遊動輪(12)(12)も幹(1)に圧接
され、上昇側前方の駆動輪(2)(2)群と上昇側後方
の主遊動輪(9)(9)群との間の広い空間に上述した
副遊動輪(12)(12)が位置することとなって、幹
(1)の周りに略等分された状態で駆動輪(2)
(2)、主遊動輪(9)(9)、副遊動輪(12)(1
2)が位置し幹(1)に対する機体の抱持安定力が向上
すると共に、幹(1)に対する締め付け力が各駆動輪
(2)(2)、主遊動輪(9)(9)、副遊動輪(1
2)(12)に分散される。
【0007】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1〜図3において、木の幹(1)の外周に接当する上
下二段の駆動輪(2)(2)群を、本体フレーム(3)
(3)側に配置するとともに、本体フレーム(3)
(3)を連結する縦フレーム(3a)の支点(4)
(4)から回動自在なリンク(5)(5)を配設し、こ
のリンク(5)(5)の端部における支点(6)(6)
には、逆T字状の支持フレーム(7)(7)を回動自在
に装着し、その両端部をスプリングガイド(8)(8)
に固着し、支持フレーム(7)(7)の両端部には主遊
動輪(9)(9)を軸支する。
【0008】一方、支持フレーム(7)(7)の一側部
に設けた支点(10)(10)には、リンク(11)
(11)を回動自在に装着し、このリンク(11)(1
1)の端部には、副遊動輪(12)(12)を軸支し、
副遊動輪(12)(12)の軸支部には、前記したスプ
リングガイド(8)(8)の延長部に位置する副スプリ
ングガイド(14)(14)を回動自在に装着する。
【0009】そして、本体フレーム(3)(3)におけ
る縦フレーム(3a)の支点(4)(4)の後方に、そ
の一端部を固着したスプリング(15)(15)を、ス
プリングガイド(8)(8)に対しては常時接当するよ
うに巻き回し、副スプリングガイド(14)(14)に
対しては幹(1)の径が小さいときに接当せず、幹
(1)の径が大きいときに接当するように巻き回し、ス
プリング(15)(15)の他端部には把手(16)
(16)付の係止体(17)(17)が連結されて、本
体フレーム(3)(3)から延出したアーム(18)
(18)の端部に設けた係止部(19)(19)に係止
して掛止される。
【0010】なお、駆動輪(2)(2)群を支持する本
体フレーム(3)(3)にはエンジン(20)が装着さ
れており、このエンジン(20)の動力により駆動輪
(2)(2)群が回転駆動されると共に、左右の駆動輪
(2)(2)の間において上方に立設されたチェンソー
(21)が駆動されるように構成されている。
【0011】従って、図2に示すように、幹(1)が小
径の場合は、スプリング(15)(15)の係止体(1
7)(17)を係止部(19)(19)に掛止すると、
駆動輪(2)(2)群と主遊動輪(9)(9)群は、ス
プリングガイド(8)(8)に作用するスプリング(1
5)(15)のバネ力と、そのバネ力により支点(6)
(6)を中心として回動する支持フレーム(7)(7)
によって幹(1)の外周に圧接され、副遊動輪(12)
(12)は、副スプリングガイド(14)(14)に前
記スプリング(15)(15)のバネ力が作用しない故
に幹(1)の外周に圧接されない状態となり、前記駆動
輪(2)(2)群の正転駆動により主遊動輪(9)
(9)群と協同して機体が幹(1)の周りを螺旋状に回
転しながら上昇走行し、チェンソー(21)により木の
周囲の枝を切断する。なお、機体降下の場合は、前記駆
動輪(2)(2)群が逆転駆動され、機体は前述とは逆
方向に螺旋状に回転して降下走行する。
【0012】また、図1に示すように、幹(1)が大径
の場合は、スプリング(15)(15)の係止体(1
7)(17)を係止部(19)(19)に係止すると、
前記と同様に、駆動輪(2)(2)群と主遊動輪(9)
(9)群は、スプリングガイド(8)(8)に作用する
スプリング(15)(15)のバネ力と、そのバネ力に
より支点(6)(6)を中心として回動する支持フレー
ム(7)(7)によって幹(1)の外周に圧接され、副
遊動輪(12)(12)も、副スプリングガイド(1
4)(14)にスプリング(15)(15)のバネ力が
作用することによって幹(1)の外周に圧接されること
となり、前記駆動輪(2)(2)群の正転駆動により主
遊動輪(9)(9)群及び副遊動輪(12)(12)と
協同して機体が幹(1)の周りを螺旋状に回転しながら
上昇走行してチェンソー(21)により木の周囲の枝を
切断する。
【0013】尚、図4に示すものは、幹(1)の外周に
圧接される上下二段の駆動輪(2)(2)群に対応して
上下二段の主遊動輪(9)(9)群を配設するととも
に、主遊動輪(9)(9)の中間に上下二個の駆動輪
(2a)(2a)を配置し、エンジン(20)の動力を
伝動経路(22)(23)(24)を介して駆動輪
(2)(2)群及び駆動輪(2a)(2a)に伝動する
ようにしたもので、駆動輪(2a)(2a)を駆動輪
(2)(2)の反対側に配置したことにより、枝打機の
上昇時のスリップが少なくなり強力な上昇力が得られ、
従って、幹(1)が大径の場合においても適応すること
ができる。
【0014】
【考案の効果】本考案は、以上に説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
つまり、駆動輪(2)(2)群に対応配設する主遊動輪
(9)(9)群とは別個の副遊動輪(12)(12)を
設けたことにより、幹(1)が大径の場合にはその幹
(1)を駆動輪(2)(2)及び主遊動輪(9)(9)
と副遊動輪(12)(12)により抱持することとな
り、幹(1)に対して機体が安定した状態で保持されて
駆動力が増加し、上昇時のスリップを防止することがで
きる。また、下降時に主遊動輪(9)(9)或いは副遊
動輪(12)(12)が幹(1)外周の瘤或いは曲がり
部に接当した場合においても、副遊動輪(12)(1
2)の存在により、駆動輪(2)(2)と主遊動輪
(9)(9)との間に大きな空間が存在せず、駆動輪
(2)(2)が幹(1)より外れ、機体が幹(1)に対
して傾く、所謂脱輪現象も防止することができる。更
に、幹(1)が大径の場合、その外周への圧接力が駆動
輪(2)(2)と主遊動輪(9)(9)と副遊動輪(1
2)(12)とに分散されることになり、幹(1)の表
皮に傷を付けることが防止されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案要部の平面図である。
【図2】本考案要部の平面図である。
【図3】本考案を実施した枝打機の側面図である。
【図4】他の実施例の平面図である。
【符号の説明】
1 幹 2 駆動輪 3 本体フレーム 7 支持フレーム 8 スプリングガイド 9 主遊動輪 11 リンク 12 副遊動輪 14 副スプリングガイド 15 スプリング 20 エンジン 21 チェンソー

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(20)とエンジン(20)に
    よって回転駆動されるチェンソー(21)並びに上下二
    段の駆動輪(2)群を具備した本体フレーム(3)
    (3)と、本体フレーム(3)(3)の一端部に開閉可
    能に取付けて前記駆動輪(2)群に対向位置する上下二
    段の主遊動輪(9)群を設けた支持フレーム(7)
    (7)と、本体フレーム(3)(3)に一方のバネ端を
    取付け支持フレーム(7)(7)に設けたスプリングガ
    イド(8)(8)によりガイド延伸させて他方のバネ端
    を本体フレーム(3)(3)の他部位に掛止可能とした
    スプリング(15)(15)とを備え、本体フレーム
    (3)(3)と支持フレーム(7)(7)とで幹(1)
    を取り囲み、その取り囲み状態をスプリング(15)
    (15)により弾性保持した体勢で駆動輪(2)群及び
    主遊動輪(9)群が幹(1)の外周に接当して駆動輪
    (2)群の回転駆動により機体が螺旋状に昇降走行し、
    上昇走行の際にチェンソー(21)によって幹(1)の
    周囲の枝を切断するようにした枝打機において、前記支
    持フレーム(7)(7)の遊端部寄り部位に回動自在に
    取付けたリンク(11)(11)の延出端部に、支持フ
    レーム(7)(7)に設けられた主遊動輪(9)群とは
    別個の副遊動輪(12)(12)を取付けるとともに、
    支持フレーム(7)(7)に設けたスプリングガイド
    (8)(8)の遊端部側を延長するように位置する副ス
    プリングガイド(14)(14)を前記リンク(11)
    (11)に回動可能に取付けて、幹(1)の径が設定値
    以上の大径木である場合には、前記スプリング(15)
    (15)が副スプリングガイド(14)(14)に外方
    から押圧力を付与して副遊動輪(12)(12)を幹
    (1)の外周に圧接させ、幹(1)の径が設定値以下の
    小径木である場合には、スプリング(15)(15)が
    副スプリングガイド(14)(14)に押圧力を付与し
    ないで副遊動輪(12)(12)が幹(1)の外周に圧
    接されないようにしてあることを特徴とする枝打機の副
    遊動輪支持装置。
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