JP2568013Y2 - 車両のブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

車両のブレーキ液圧制御装置

Info

Publication number
JP2568013Y2
JP2568013Y2 JP322192U JP322192U JP2568013Y2 JP 2568013 Y2 JP2568013 Y2 JP 2568013Y2 JP 322192 U JP322192 U JP 322192U JP 322192 U JP322192 U JP 322192U JP 2568013 Y2 JP2568013 Y2 JP 2568013Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
passage
solenoid valve
brake fluid
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP322192U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0562378U (ja
Inventor
幸雄 須藤
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ユニシアジェックス filed Critical 株式会社ユニシアジェックス
Priority to JP322192U priority Critical patent/JP2568013Y2/ja
Publication of JPH0562378U publication Critical patent/JPH0562378U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2568013Y2 publication Critical patent/JP2568013Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両のブレーキ液圧制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両の制動中の車輪のロック
を防止するため、あるいは発進時の駆動輪のスリップを
防止するために、車両のブレーキ液圧を制御する装置が
提案されている。例えば特開昭63−34274号公報
には、マスターシリンダとホィールシリンダとを連通す
る通路の途中に設けられ、常時はこの通路を開き、車輪
のロック防止あるいはスリップ防止のために閉じる増圧
用電磁弁と、ホィールシリンダとリザーバとを連通する
通路の途中に設けられ、常時はこの通路を閉じ、ブレー
キ液圧減圧のために開く減圧用電磁弁と、これら増減圧
用電磁弁を開閉制御する制御回路とを備え、車輪のロッ
クあるいはスリップを防止するようにした車両のブレー
キ液圧制御装置が示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
ブレーキ液圧制御装置にあっては、増圧用電磁弁及び減
圧用電磁弁が制御回路からの制御信号により駆動回路を
介して電磁コイルへの通電による磁力及び内部に有する
圧縮スプリングのばね力により可動子を軸方向へ摺動さ
せ、該可動子の先端に有する弁体によって前記通路を開
閉するようになっている。
【0004】然し乍ら、可動子を前述のように磁力やば
ね力によって瞬時に摺動させるようになっているため、
弁体による通路の開閉動作が急速に行なわれる。この結
果、該通路内のブレーキ液圧は、その流通が急激に遮断
あるいは開放されるため、大きなサージ圧が発生し易く
なり、これにより所謂ウォータハンマリング現象等が発
生して配管等を加振し、比較的大きな異音を発生する惧
れがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本考案は、マスタ
ーシリンダとホィールシリンダとを連通する通路の途中
に設けられ、常時はこの通路を開き、車輪のロック防止
あるいはスリップ防止のために閉じる増圧用電磁弁と、
ホィールシリンダとリザーバとを連通する通路の途中に
設けられ、常時はこの通路を閉じ、ブレーキ液圧減圧の
ために開く減圧用電磁弁と、これら増減圧用制御弁を開
閉制御する制御回路とを備えた車両のブレーキ液圧制御
装置において、前記増圧用電磁弁あるいは減圧用電磁弁
の少なくともいずれか一方は、電磁コイルの内周に設け
られた電磁コアと、該電磁コアの吸引力により軸方向へ
移動して、前記通路を弁体を介して開閉する可動子と、
該可動子の外周に常時連繋して、外面が前記電磁コアの
内周面に接触可能に径方向へ移動自在な摩擦部材とを備
えたことを特徴としている。
【0006】
【作用】前記構成の本考案によれば、電磁コイルに通電
されて電磁コアが励磁されると、摩擦部材が電磁コアに
吸引されて、可動子の外周から径方向に移動して外面が
電磁コアの内周面に密着する。したがって、同時に可動
子が電磁コアの励磁に伴い一方軸方向へ移動しようとす
ると、該可動子に連繋された摩擦部材の外面と電磁コア
の内周面との摺動摩擦抵抗が作用して可動子の移動速度
を緩慢にする。依って、弁体による通路の開閉速度がゆ
るやかになり、大きなサージ圧の発生を抑制できる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳
述する。
【0008】図3は本考案に係るブレーキ液圧制御装置
をアンチロックブレーキシステム(ABS)に適用した
一実施例を示す全体構成図である。
【0009】図中1はリザーバを備えたマスターシリン
ダであり、ブレーキペダル2の踏み込み量に応じて液圧
を発生する。3はマスターシリンダ1に主通路4を介し
て接続された駆動後輪用のホィールシリンダ、5は主通
路4の途中に設けられた常開型の増圧用電磁弁、6はホ
ィールシリンダ3と後述のリザーバタンク10を連通す
る減圧用通路7に設けられた常閉型の減圧用電磁弁であ
って、前記増圧用電磁弁5は、後輪ロック時に閉作動し
て、ホィールシリンダ3へのブレーキ液の流入を規制す
るようになっている。一方、減圧用電磁弁6は、後輪ロ
ック時に開作動してホィールシリンダ3内のブレーキ液
圧を減圧制御するようになっている。
【0010】図中8はマスターシリンダ1とホィールシ
リンダ3とを連通するバイパス通路であって、ブレーキ
ペダル2の踏み込みを解除した際に、ホィールシリンダ
3内のブレーキ液をマスターシリンダ1に戻す通路であ
る。9は該バイパス路8に設けられてホィールシリンダ
3内のブレーキ液をマスターシリンダ1側にのみその流
入を許容するチェックバルブである。
【0011】図中10は、減圧用通路7の下流側に設け
られて、ホィールシリンダ3から排出されたブレーキ液
を貯留するリザーバタンク、11は該リザーバタンク1
0と主通路4とを連通する供給通路12に設けられて、
リザーバタンク10内のブレーキ液をダンパー13を介
して主通路4に戻すポンプ装置である。このポンプ装置
11は、プランジャポンプ11aとベアリング11b及
びモータ11cとから構成され、プランジャポンプ11
aの前後には、ブレーキ液をダンパー13側にのみ流入
させるインレットバルブ14とアウトレットバルブ15
が設けられている。
【0012】そして、前記増圧用電磁弁5は図1及び図
2に示すように構成され、16は一端開口がエンドキャ
ップ17で閉塞された略円筒状のバルブケーシング、1
8は該バルブケーシング16の前端部にフィルター19
を介して圧入固定されたバルブシート、20はバルブシ
ート18の内部に形成されて、前記主通路4と連通する
オリフィスであって、前記バルブケーシング16の内部
中央には、電磁コイル21と、該電磁コイル21の内周
に有する電磁コア22と、該電磁コア22の後端部に有
し、エンドキャップ17の軸方向孔17a内を左右軸方
向に摺動自在に設けられた可動子23とを備えている。
【0013】前記電磁コア22は、前記バルブケーシン
グ16の固定孔16a内にOリング24を介して圧入固
定された円筒状のコア本体25と、該コア本体25の外
周に有する円筒状の保持溝25aと電磁コイル21のリ
テーナ21aとの間に圧入固定された4つの補助コア部
26とから構成されている。前記コア本体25は、中央
軸方向に比較的大径な挿通孔25bが形成されている一
方、補助コア部26は、薄肉な円筒状を呈し、その各一
端部26aが可動子23の外端付近まで延設されてい
る。
【0014】前記可動子23は、略円筒状を呈し、中央
軸方向に貫通した固定用孔に駆動ロッド27の一端部2
7aがかしめ固定されていると共に、外周面に前後端が
環状突部28a,28bで画成された4つの嵌合溝28
が形成されている。前記駆動ロッド27は、前記コア本
体25の挿通孔25bを貫通した他端部がベアリング2
9で支持されていると共に、その先端に前記オリフィス
20を開閉するボール状の弁体30が設けられている。
また、嵌合溝28は、図2にも示すように周方向の等間
隔位置(90°位置)に形成され、夫々が可動子23の
外周面に沿って円弧状に形成されており、この各嵌合溝
28内に磁性体からなる摩擦部材31〜34が嵌合され
ている。
【0015】即ち、この各摩擦部材31〜34は、夫々
嵌合溝28と相似形の湾曲形状を呈し、その軸方向の長
さ及び巾方向の長さが嵌合溝28の軸方向長さ及び巾方
向長さよりも若干小さく設定されていると共に、肉厚寸
法は嵌合溝28の深さよりも若干大きく設定されてい
る。したがって、各嵌合溝28に対して径方向つまり補
助コア部26側へ拡径状に移動自在に保持されていると
共に、最大移動時にも内端部が嵌合溝28内に嵌合保持
されるようになっている。
【0016】また、前記可動子31は、該可動子31の
前端面とベアリング29との間に弾装された圧縮スプリ
ング35のばね力によって図中右方向に付勢されて、弁
体30によりオリフィス20を開成する位置に保持され
ている。更に、この可動子31は、図3に示すようにコ
ントローラ36からの制御信号に基づき駆動回路37を
介して電磁コイル21への通電に基づき電磁コア22が
励磁されて、図中左方向に移動して弁体30によりオリ
フィス20を閉成するようになっている。前記コントロ
ーラ36は、内蔵されたマイクロコンピュータが図外の
スロットル全閉スイッチ,車輪速度センサ及びブレーキ
作動スイッチで検出された情報信号を制御プログラムに
従って入力及び演算し、通常ブレーキ時,後輪ロック時
に増圧用駆動回路37に開閉作動用の制御信号(ON,
OFF信号)を出力するようになっている。
【0017】尚、図2中38はエンドキャップ17の挿
通孔17a外端部に設けられた環状ストッパ、39は駆
動ロッド27の一端部27aを支持するベアリング、4
0はワッシャである。
【0018】以下、本実施例の作用について説明する。
【0019】即ち、後輪のロック防止のために、ABS
が作動して電磁コイル21に通電され、電磁コア22の
コア本体25及び補助コア部26に励磁されると、ま
ず、各摩擦部材31〜34が補助コア部26に吸引され
て嵌合溝28の底面から離間して各外面31a〜34a
が補助コア部26の内周面26bに密着する。したがっ
て、同時に可動子23が、コア本体25の吸引力で圧縮
スプリング35のばね力に抗して左方向に移動し、弁体
30によりオリフィス20を閉成する。
【0020】ここで、可動子23は、左方向へ移動しよ
うとすると、嵌合溝28内に嵌合状態にある摩擦部材3
1〜34と補助コア部26との密着による摺動摩擦抵抗
が作用して、急激な左方向への移動速度が抑制される。
依って、弁体30によるオリフィス20に閉速度が緩慢
になり、主通路4内における大きなサージ圧の発生が十
分に防止される。
【0021】一方、ABS制御が解除された場合など
に、電磁コイル21への通電が遮断されて、電磁コア2
2が消磁されると、可動子23に対するコア本体25の
吸引及び摩擦部材31〜34に対する補助コア部26の
吸引が夫々解除される。したがって、可動子23は、圧
縮スプリング35のばね力で図中右方向に移動し、弁体
30がオリフィス20を開成するが、ここで、各摩擦部
材31〜34は外面31a〜34aが補助コア部26の
内周面26bに今まだ密着状態にあるため、両者31〜
34、26間に摺動摩擦抵抗が発生する。したがって、
可動子23は、この右方向への急激な移動に抑制され
て、弁体30によるオリフィス20の開速度も緩慢にな
り、主通路4内での大きなサージ圧の発生が防止でき
る。
【0022】また、装置全体の構造が簡単であるから、
製造作業能率の低下やコストの高騰などが防止できる。
【0023】本考案は、前記実施例の構成に限定される
ものではなく、例えば嵌合溝に変えて単に可動子23の
外周面前後端に摩擦部材31〜34の軸方向の移動規制
用の突起を設けることも可能である。また、本考案を減
圧用電磁弁等に適用できることは勿論である。
【0024】
【考案の効果】以上の説明で明らかなように、本考案に
よれば、可動子の軸方向の移動時に、摩擦部材の外面が
電磁コアの内周面に密着して摺動摩擦抵抗を発生させる
ため、可動子の急激な移動が抑制され、弁体による通路
の開閉速度を緩慢にすることが可能となる。この結果、
通路内での大きなサージ圧の発生が防止され、ウォータ
ハンマリング現象等による配管振動を効果的に防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す要部断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】本実施例の全体構成図
【符号の説明】
1…マスターシリンダ、3…ホィールシリンダ、4…主
通路、5…増圧用電磁弁、6…減圧用電磁弁、7…減圧
用通路、20…オリフィス、21…電磁コイル、22…
電磁コア、23…可動子、25…コア本体、26…補助
コア部、26b…内周面、28…嵌合溝、30…弁体、
31〜34…摩擦部材、31a〜34a…外周面。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスターシリンダとホィールシリンダと
    を連通する通路の途中に設けられ、常時はこの通路を開
    き、車輪のロック防止あるいはスリップ防止のために閉
    じる増圧用電磁弁と、ホィールシリンダとリザーバとを
    連通する通路の途中に設けられ、常時はこの通路を閉
    じ、ブレーキ液圧減圧のために開く減圧用電磁弁と、こ
    れら増減圧用制御弁を開閉制御する制御回路とを備えた
    車両のブレーキ液圧制御装置において、前記増圧用電磁
    弁あるいは減圧用電磁弁の少なくともいずれか一方は、
    電磁コイルの内周に設けられた電磁コアと、該電磁コア
    の吸引力により軸方向へ移動して、前記通路を弁体を介
    して開閉する可動子と、該可動子の外周に常時連繋し
    て、外面が前記電磁コアの内周面に接触可能に径方向へ
    移動自在な摩擦部材とを備えたことを特徴とする車両の
    ブレーキ液圧制御装置。
JP322192U 1992-01-31 1992-01-31 車両のブレーキ液圧制御装置 Expired - Lifetime JP2568013Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP322192U JP2568013Y2 (ja) 1992-01-31 1992-01-31 車両のブレーキ液圧制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP322192U JP2568013Y2 (ja) 1992-01-31 1992-01-31 車両のブレーキ液圧制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0562378U JPH0562378U (ja) 1993-08-20
JP2568013Y2 true JP2568013Y2 (ja) 1998-04-08

Family

ID=11551386

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP322192U Expired - Lifetime JP2568013Y2 (ja) 1992-01-31 1992-01-31 車両のブレーキ液圧制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2568013Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0562378U (ja) 1993-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4595941B2 (ja) 車輌の制動力制御装置
US5879060A (en) Electrically controllable valve, especially for installation in a hydraulic brake system of a vehicle
JP2012112529A (ja) 差圧制御弁
JPH10338116A (ja) 電磁弁
JPH10500923A (ja) 特に走行動作制御のための自動制動式およびまたはスリップコントロール式の自動車油圧ブレーキ装置用の圧力制限機能を有する電磁弁
JPH0958432A (ja) 電磁弁、特に自動車のためのスリップコントロール機能を備えたハイドロリック式のブレーキ装置に用いられる電磁弁
JPH09507661A (ja) トラクションスリップコントロールのための電子圧力リリーフシステム
JP2568013Y2 (ja) 車両のブレーキ液圧制御装置
JP3752199B2 (ja) 常閉型電磁弁
US6450586B1 (en) Brake control apparatus capable of preventing wheels from locking without increasing a braking time and a braking distance
JP2001114085A (ja) ブレーキシステム用液圧制御装置
JPS6271749A (ja) 圧力制御装置
JP4210515B2 (ja) 車両用アンチロックブレーキ制御装置
JP2001225731A (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JPH08121635A (ja) 電磁弁
JP2900542B2 (ja) 車両用ブレーキ圧力制御装置
JP3069991B2 (ja) 車両のブレーキ液圧制御装置
JPH04283156A (ja) 脈圧緩衝装置
JP2616191B2 (ja) 還流式アンチロック型ブレーキシステム
JPH1076929A (ja) アンチスキッド制御装置
JP2009248834A (ja) ブレーキ制御装置
JPS63130458A (ja) 車両用ブレ−キ装置
JPH06156238A (ja) 流体回路用圧力調整装置
JP2004196236A (ja) 車両用アンチロックブレーキ制御装置
JPH08150911A (ja) 車両のアンチロックブレ−キ装置