JP2567628B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明はファクシミリ装置に関する。

（ロ）従来の技術 最近、ファクシミリ装置に於いてA5判或いはA6判の原
稿の送受信を行なうものが開発され（例えば雑誌日経コ
ミュニケーションズ1987年８月10日号P14〜17参照）、
伝票或いはメモの送受信に使用されているが、記録紙の
幅が狭い為A4判の原稿データを受信した場合には、受信
データを所定間隔で間引く等の方法により、第５図に示
すようにA5判の記録紙に入るように縮小して印字を行な
っているので、印字された文字が小さく判読し難いとい
う問題が有った。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 本発明は上述の問題点を解決すべくなされたもので、
部分的ではあるけれども送信原稿と原寸で印字を行なう
ファクシミリ装置を提供するものである。

（ニ）問題点を解決するための手段 本発明は受信データを記憶するメモリ手段と、メモリ
手段に記憶されているデータの内どの範囲のデータを読
み出すかを指示する手段と、指示手段の指示に基づきメ
モリ手段よりデータを読み出し、記録部でロール紙に印
字を行なうよう制御する制御手段で構成したものであ
る。

（ホ）作用 本発明は上述の如く構成したので、ロール紙の長尺方
向へは原寸で、幅方向には指示手段で指示された範囲に
限定されるものの原寸で印字が行なわれることにより、
記録紙幅よりも大きい原稿を受信した場合でも原寸で記
録される為、受信記録の判読が容易となる。

（ヘ）実施例 以下本発明の実施例を図面に基づき説明する。

第１図は本発明のファクシミリ装置の構成を示すブロ
ック図であり、（１）はファクシミリ装置全体を制御す
る制御回路で、マイクロプロセッサで構成されており、
処理プログラムが記憶されたプログラムメモリ（２）の
プログラムに従って各部を制御している。又制御回路
（１）では読み取った送信原稿データの信号処理及び受
信した信号の処理も併せて行なっている。（３）は送信
原稿を光学的に読み取り、読み取った白黒データを電気
信号に変換して制御回路（１）に供給する読取部で、原
稿移送機構、照明機構及びイメージセンサ等で構成され
ており、最大A5判サイズの原稿の読取りが可能に構成さ
れている。

（４）は受信信号に基づき制御回路（１）の制御の下
にサーマルヘッド等の記録ヘッドを駆動し印字を行なう
記録部で、記録紙及び記録紙移送機構と記録ヘッドで構
成されており、A5判のロール紙が装着され最大A5判の受
信記録が行なわれる。（５）は読取部（３）で読み取っ
た原稿データ或いは制御回路（１）で信号処理されたデ
ータ等が記憶されるデータメモリ。（６）は原寸受信モ
ード時に受信データを記憶する受信データメモリで、複
数枚の原稿データを記憶できる容量を備えている。そし
てデータメモリ（５）及び受信データメモリ（６）への
データの書込み及び読み出しが制御回路（１）により制
御されている。（７）は制御回路（１）に各種の指示を
与えるキーボードで、送信キー（7a）、受信キー（7
b）、コピーキー（7c）、原寸モードキー（7d）及び出
力範囲切換スイッチ（7e）等で構成されており、キー信
号を取り込んだ制御回路（１）は、キー信号に応じてプ
ログラムメモリ（２）のプログラムに従い制御する。
（８）はキーボード（７）のキー操作に伴なう動作モー
ド等を表示する表示器である。（９）は制御回路（１）
で信号処理されたデータを電話回線（Ｌ）に送出可能に
変調し、又電話回線（Ｌ）より送られてきた信号を復調
して制御回路（１）に供給するよう作用するモデム回路
である。（10）は電話回線（Ｌ）に電話機（11）とモデ
ム回路（９）を切換えて接続する回線切換回路で、リレ
ー回路で構成され制御回路（１）により切換制御され
る。（12）は着信のベル信号を検出し着信検出信号を制
御回路（１）に供給する着信検出回路である。

次に斯る構成よりなる本発明の動作につき、第２図、
第３図のフローチャートに基づき説明する。

先ずスタンバイ状態に於いて、回線（Ｌ）より着信が
有り着信検出回路（12）がベル信号を検出し着信検出信
号を制御回路（１）に供給すると、ステップ（S201）で
着信を検出した制御回路（１）は、ステップ（S202）に
進み回線切換回路（10）を制御し、回線（Ｌ）を電話機
（11）からモデム回路（９）へ切換えて回線接続を行な
う。そしてステップ（S203）で所定の制御信号の授受を
行なった後、ステップ（S204）で画像データの受信を開
始し、受信データが記録可能なA5判より大きいか否かの
判定をステップ（S205）で行なう。この判定でA5判かそ
れより狭い幅の原稿データであると判断すると、ステッ
プ（S212）に進み記録部（４）を制御し受信したデータ
に基づき印字を行ない、受信終了をステップ（S213）で
検出すると、ステップ（S211）で回線を切断してスタン
バイ状態に復帰する。

しかしながらステップ（S205）でA5判より広い幅の原
稿データであると判定すると、ステップ（S206）に進み
キーボード（７）の原寸モードキー（7d）が操作されて
いるか否かを検出し、操作されていなければ、ステップ
（S214）へ進み所定の縮小処理を行なった後、記録部
（４）を制御し受信記録を行なう。したがって例えばA4
判の原稿データが縮小処理されA5判の記録紙に印字され
る。

ところが原寸モードキー（7d）が操作されていること
をステップ（S206）で検出した場合には、ステップ（S2
07）に進み表示器（８）にメモリ受信していることを表
示した後、ステップ（S208）で受信データメモリ（６）
にデータを順次記憶させると共に、ステップ（S209）で
受信したデータの縮小処理を行ない記録部（４）を制御
し記録紙に印字を行なう。この結果受信データメモリ
（６）に受信データが送信原稿と原寸で記憶される一
方、記録紙に縮小して受信記録される。

そこで受信側の人が受信記録を見た際、縮小されてい
て見難い場合には、表示器（８）でメモリ受信されてい
ることを確認した後、キーボード（７）の原寸モードキ
ー（7d）とコピーキー（7c）を同時に操作する。両キー
の操作をステップ（S301）で検出した制御回路（１）
は、ステップ（S302）（S303）に進み出力範囲切換スイ
ッチ（7e）の状態をチェックする。今スイッチ（7e）が
左位置に切換えられているとすると、制御回路（１）は
ステップ（S304）に進み受信データメモリ（６）に記憶
されているデータからA5判の記録紙幅に対応したデータ
の読み出しを行ない、記録部（４）で記録紙に印字を行
なう。この結果、受信データメモリ（６）にA4判の原稿
データが記憶されているとすると、記録紙はロール紙で
あり長尺方向はフリーの為第４図（ａ）に示すようにA4
判の長さで、A5判の幅で印字される。これにより横方向
は制限さているものの縦方向は全て送信原稿と同一に印
字され、見易い受信記録が得られる。同様にして出力範
囲切換スイッチ（7e）が中央或いは右位置に切換えられ
ている場合には、第４図（ｂ）及び第４図（ｃ）に示す
ように、受信データメモリ（６）よりA5判の幅に対応し
たデータが読み出され印字が行なわれる。したがって縮
小された受信記録を見て、原寸で見たい個所を出力範囲
切換スイッチ（7e）で適宜選択することにより、受信記
録を容易に判読することができる。

次に送信を行なう場合には、A5判迄の大きさの原稿を
読取部（４）にセットした後、電話機（11）で通信先の
ファクシミリ装置にダイヤルし、応答を確認したところ
でキーボード（７）の送信キー（7a）を操作すると、送
信キー信号を検出した制御回路（１）は、読取部（３）
を制御しセットされている原稿データの読み取りを行な
い、符号化等の信号処理を行なった後、モデム回路
（９）で変調し、回線切換回路（10）を介して電話回線
（Ｌ）へ送出する。

又コピーキー（7c）が操作された場合には、読取部
（３）で読み取った原稿データを記録部（４）へ供給す
ることにより、原稿のコピーを取ることが可能である。

（ト）発明の効果 上述の如く本発明のファクシミリ装置は、受信した原
稿データを記憶するメモリ手段を設け、記録紙幅より広
い原稿の受信の際には、メモリ手段より記録紙幅に対応
したデータを適宜選択して読み出し、記録紙に印写する
よう構成したので、従来のように縮小記録に伴ない受信
記録が判読し難いということがなくなり、実用的効果大
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のファクシミリ装置の構成を示すブロッ
ク図、第２図、第３図は第１図の動作状態を示すフロー
チャート、第４図は本発明の記録状態を示す模式図、第
５図は従来の記録状態を示す模式図である。 （１）……制御回路、（３）……読取部、（４）……記
録部、（６）……受信データメモリ、（７）……キーボ
ード、（7d）……原寸モードキ、（7e）……出力範囲切
換スイッチ、（８）……表示器。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】受信記録紙幅より広い原稿データを受信可
   能なファクシミリ装置に於いて、受信した原稿データを
   記憶するメモリ手段と、該メモリ手段に記憶されている
   データの内どの範囲のデータを読み出すかを指示する手
   段と、読み出されたデータに基づきロール状記録紙に印
   字を行なう記録手段と、前記指示手段の指示に基づき前
   記メモリ手段より記録紙幅に対応したデータを読み出
   し、前記記録手段で印字を行なうよう制御する制御手段
   で構成したことを特徴とするファクシミリ装置。