JP2567557Y2 - 遠心分離機用試料容器の保護カバー - Google Patents

遠心分離機用試料容器の保護カバー

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JP2567557Y2
JP2567557Y2 JP1992000990U JP99092U JP2567557Y2 JP 2567557 Y2 JP2567557 Y2 JP 2567557Y2 JP 1992000990 U JP1992000990 U JP 1992000990U JP 99092 U JP99092 U JP 99092U JP 2567557 Y2 JP2567557 Y2 JP 2567557Y2
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JP
Japan
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sample container
protective cover
centrifuge
container holder
holder
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JP1992000990U
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誠 毛木
正明 岡野
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日本石油株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、遠心分離機用の試料容
器(回転容器)を保護するためのカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】遠心分離機用の試料容器(回転容器)
は、一般に透明ガラスで形成されている(透明プラスチ
ックで形成されている場合もある。)。このため、この
試料容器を用いて遠心分離試験を行う際には、先ず、試
料容器内に所定量の試薬を入れた後、試料容器の外周に
ティシュペーパーを巻いておくとともに、筒状の試料容
器用ホルダーの下部にもティシュペーパーを挿入してお
く。そして、ティシュペーパーが巻かれた試料容器を前
記試料容器用ホルダー内に挿入した後、さらに試料容器
用ホルダー内にティシュペーパーを詰める。こののち、
遠心分離機を起動し、試料容器が破損していないことを
確認しつつ、前記遠心分離機の回転テーブル(ロータ)
の回転数を、規定回転数に達するまで徐々に上げてい
く。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来技術では、遠
心分離試験を行う毎に、試料容器の外周にティシュペー
パーを巻くとともに、試料容器用ホルダー内にもティシ
ュペーパーを挿入するという作業を要するため、手間が
かかるという問題点がある。
【0004】また、単にティシュペーパーのクッション
性を利用して試料容器を保護するものなので、特にティ
シュペーパーの巻き具合が雑で不均一な場合には、遠心
分離試験の際、試料容器が、それに働く遠心力によって
試料容器用ホルダーの内壁に強く衝突して押し付けら
れ、これに起因して試料容器が衝撃力によって破損し、
さらには試料容器内の試薬類が飛散して、手等に付着
し、危険であるという問題点もある。
【0005】本考案は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、遠心分離試験の際の手間が軽減されるととも
に、試料容器の破損を防止できる、遠心分離機用試料容
器の保護カバーを提供することを目的とする。
【0006】さらに、上記従来技術では、試料容器は、
その軸方向の振動によってその底部が試料容器用ホルダ
ーの底部に衝突し、試料容器の底部が損失する場合もあ
る。
【0007】本考案は、上記目的に加えて、試料容器の
底部の損失をも確実に防止できる、遠心分離機用試料容
器の保護カバーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案の、遠心分離機の試料容器用ホルダーに保持
される試料容器を保護するための保護カバーは、試料容
器に着脱自在に外嵌される内径及び試料容器用ホルダー
内に嵌挿される外径を有する2つの半円形の上方側部と
円筒状の有底下方部との組合せから成り、有底下方部の
底部にクッション部材を設け、該クッション部材および
底部に小孔を形成して成ることを特徴とするものであ
る。
【0009】また、保護カバーが試料容器に外嵌された
状態で前記試料容器の底面と前記保護カバーの底部との
間にクッション部材が介在されている。
【0010】さらに、保護カバーの底部に小孔が形成さ
れているものや、保護カバーの材質をテフロンとしても
よい。
【0011】
【作用】上記のとおり構成された請求項1の記載の考案
では、遠心分離試験を行う際には、先ず、試料容器内に
所定量の試薬を入れた後、保護カバーを試料容器に外嵌
し、さらに、この保護カバーを試料容器とともに試料容
器用ホルダー内に嵌挿する。こののち、遠心分離機を起
動し、試料容器が破損していないことを確認しつつ、前
記遠心分離機の回転テーブル(ロータ)の回転数を、規
定回転数に達するまで徐々に上げる。この際、試料容器
は確実に固定され、それに働く遠心力によって保護カバ
ーを介して試料容器用ホルダーの内壁に押され、衝撃力
が作用しないので、試料容器は破損しない。
【0012】また、本考案では、試料容器の軸方向の振
動がクッション部材によって吸収されるので、試料容器
の底部が破損しない。
【0013】
【実施例】次に、本考案の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0014】(第1実施例) 図1は本考案の遠心分離機用試料容器の保護カバーの第
1実施例の組立前の正面図、図2は第1実施例に係る試
料容器の正面図、図3は図1に示した保護カバーが図2
に示した試料容器に外嵌された状態を示す、大部分を断
面にした正面図である。
【0015】先ず、本実施例に係る試料容器について説
明する。図2に示すように、この試料容器11は、下方
より順次大径部11a,小径部11b,口部としてのテ
ーパー部11cとなった、2段円柱状の透明ガラス製の
バブコップびんと呼ばれるものであり、前記小径部11
bには目盛り11dが施されている。
【0016】次に、図1および図3を参照し、本実施例
の遠心分離機用試料容器の保護カバーについて説明す
る。
【0017】この保護カバー1は、2つの上方側部1
a,1bと略円筒状の下方部1cとからなる3分割構造
となっており、これらは一体成形後切断分割されたもの
であり、いずれもテフロンで形成されている。
【0018】下方部1cは、試料容器の大径部11aが
嵌挿される穴7を有し、さらに底部には小孔8が形成さ
れている。また、下方部1c内には後述する、小孔10
を有するクッション部材としての円板状のコルク部材9
が遊嵌されている。
【0019】2つの上方側部1a,1bは同一形状とな
っているので、1つの上方側部1aについてのみ説明す
る。
【0020】上方側部1aは、大径部3aと、後述する
半円板状の2つの鍔5a,6aを有する小径部2aとか
ら構成される。また、上方側部1aには、試料容器11
の大径部11aの上部および小径部11bの略半分の外
形状とほぼ合致する溝4aが形成されている。上述した
下方部1c、大径部3aおよび2つの鍔5a,6aの外
径は後述する試料容器用ホルダーの内径よりも若干小さ
くなっている。
【0021】図3に示したように、試料容器11の大径
部11aに、その下方より保護カバー1の下方部1cを
外嵌し、そして、2つの上方側部1a,1bを試料容器
11の大径部11aの上部および小径部11bにそれら
の側方より外嵌すると、2つの上方側部1a,1bの円
周方向における両端面の間に、切断代としての微小な間
隙12(一方の間隙は不図示)が形成される。
【0022】次に、本実施例の保護カバーを用いて、一
例として酸分解試験の遠心分離を行う際の過程を説明す
る。図4は遠心分離機の回転部の概略斜視図であり、図
5は図4に示した、試料容器が装着されたアルミ製の試
料容器用ホルダーの縦断面図である。
【0023】先ず、図2に示した試料容器11内に、試
料としての鉱油(不図示)を所定量だけ入れた後、さら
に試料容器11内に濃硫酸(不図示)を所定量だけ入
れ、この試料容器11をよく振り室温で5分間放置す
る。こののち、蒸留水(不図示)を、目盛5.0に達す
るまで試料容器11内に入れ、テーパー部11cにガラ
ス栓としての密封部材13を装着した後、試料容器11
を一時逆さにし、元にもどす。この逆さにする操作を1
0回繰返す。
【0024】図3に示したように、2つの上方側部1
a,1bおよび下方部1cから成る保護カバー1を試料
容器11に外嵌して装着し、この組立体を、図4および
図5に示すように、取付部14aを介して回転テーブル
15に回動自在に支持された試料容器用ホルダー14内
に嵌挿する。すると、各鍔5a,5b,6a,6bは試
料容器用ホルダー14の内壁によって中心へ押され、2
つの上方側部1a,1bの間隙12は小さくなる。回転
テーブル15は、そのロータ取付孔15aに図示しない
モータの出力軸が連結されていることにより、このモー
タの駆動力により矢印X方向に回転されるものである。
【0025】こののち、前記モータを起動し、試料容器
11が破損していないことを確認しつつ、回転テーブル
15の回転数を規定回転数1500rpmまで徐々に上
げ、回転テーブル15を約20分間規定回転数で回転さ
せ、遠心分離を行う。この際、試料容器11は確実に固
定されており、それに働く遠心力によって保護カバー1
を介して試料容器用ホルダー14の内壁に押され、衝撃
力が作用しないので、試料容器11は破損しない。ま
た、試料容器11の軸方向の振動がコルク部材9によっ
て吸収されるので、試料容器11の底部の破損をも確実
に防止できる。
【0026】遠心分離後、保護カバー1の2つの上方側
部1a,1bとともに試料容器11を、試料容器用ホル
ダー14内から引き抜く。そして、試料容器用ホルダー
14を逆さまにし、保護カバー1の下方部1cを試料容
器用ホルダー14より取出す。このとき、前記下方部1
cには小孔8が形成されているので、前記取出しを容易
に行なえる。
【0027】本実施例において、下方部1c,大径部3
aおよび各鍔5a,5b,6a,6bの外径を試料容器
用ホルダーの内径と等しく設定してもよい。
【0028】(第2実施例) 図6に示すように、本実施例の遠心分離機用試料容器の
保護カバー1Xは、試料容器11Xとしての試験管に適
用するものであって、試料容器11Xが嵌挿される穴1
Yを有し、鍔を有しない円筒形状となっている。この保
護カバー1Xは、その外径が試料容器用ホルダー14X
の内径よりも若干小さくなっており、その外周面が試料
容器用ホルダー14Xの内面に一様に摺接しつつ試料容
器用ホルダー14X内に嵌挿される。その他の構成は第
1実施例のものとほぼ同一なので、その説明は省略す
る。
【0029】本実施例において、保護カバーの外径を試
料容器用ホルダーの内径と等しく設定してもよい。
【0030】上述した各実施例において、保護カバー
を、テフロンの他、塩化ビニルやゴム等で形成してもよ
く、また、クッション部材として、ゴムや厚い布等を用
いてもよい。
【0031】
【考案の効果】本考案は、以上説明したとおり構成され
ているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0032】本考案は、試料容器に着脱自在に外嵌され
る内径及び試料容器用ホルダー内に嵌挿される外径を有
する2つの半円形の上方側部と円筒状の有底下方部との
組合せから成るので、保護カバーを試料容器に単に外嵌
するだけで良いので、手間が軽減されるとともに、試料
容器を破損せず、さらに試薬類等による人体への危険を
も防止できる。
【0033】本考案は、また試料容器の軸方向の振動が
クッション部材によって吸収されるので、試料容器の底
部の破損をも確実に防止できる。
【0034】本考案は、さらに保護カバーを試料容器用
ホルダーから容易に取り脱すことができる。
【0035】また、本考案は、保護カバーを加工容易性
やクッション性を共に備えたテフロンで形成することに
より、変形の試料容器に外嵌することで、容易に試料容
器を保持し、保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の遠心分離機用試料容器の保護カバーの
第1実施例の組立前の正面図である。
【図2】第1実施例に係る試料容器の正面図である。
【図3】図1に示した保護カバーが図2に示した試料容
器に外嵌された状態を示す、大部分を断面にした正面図
である。
【図4】図3に示した保護カバーを有する試料容器が、
遠心分離機の試料容器用ホルダーに装着された状態を示
す、遠心分離機の回転部の概略斜視図である。
【図5】図4に示した試料容器用ホルダーの縦断面図で
ある。
【図6】本考案の遠心分離機用試料容器の保護カバーの
第2実施例に係る図5と同様な図である。
【符号の説明】
1.1X 保護カバー 1a,1b 上方側部 1c 下方部 1Y 穴 2a,2b 小径部 3a,3b 大径部 4a,4b 溝 5a,5b,6a,6b 鍔 7 穴 8,8X,10,10X 小孔 9,9X コルク部材 11,11X 試料容器(回転容器) 11a 大径部 11b 小径部 11c テーパー部 11d 目盛り 12 間隙 13,13X 密封部材 14,14X 試料容器用ホルダー 14a,14aX 取付部 15 回転テーブル(ロータ) 15a ロータ取付孔

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠心分離機の試料容器用ホルダーに保持
    される試料容器を保護するためのカバーであって、前記
    試料容器に着脱自在に外嵌される内径及び前記試料容器
    用ホルダー内に嵌挿される外径を有する2つの半円形の
    上方側部と円筒状の有底下方部との組合せから成り、有
    底下方部の底部にクッション部材を設け、該クッション
    部材および底部に小孔を形成して成ることを特徴とする
    遠心分離器用試料容器の保護カバー。
  2. 【請求項2】 保護カバーの材質がテフロンであること
    を特徴とする請求項1に記載の遠心分離器用試料容器の
    保護カバー。
JP1992000990U 1992-01-14 1992-01-14 遠心分離機用試料容器の保護カバー Expired - Lifetime JP2567557Y2 (ja)

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JPH0560542U JPH0560542U (ja) 1993-08-10
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