JPH0612830Y2 - 連続遠心分離機用ロータ - Google Patents
連続遠心分離機用ロータInfo
- Publication number
- JPH0612830Y2 JPH0612830Y2 JP16063288U JP16063288U JPH0612830Y2 JP H0612830 Y2 JPH0612830 Y2 JP H0612830Y2 JP 16063288 U JP16063288 U JP 16063288U JP 16063288 U JP16063288 U JP 16063288U JP H0612830 Y2 JPH0612830 Y2 JP H0612830Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- core
- liquid
- rotor body
- cover
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Centrifugal Separators (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は、被分離液体を密度差や沈降係数の差を利用し
て分離する、遠心分離機のロータに関するものである。
て分離する、遠心分離機のロータに関するものである。
〔考案の背景〕 第３図、第４図に従来ロータの縦断面図、横断面図を示
す。又、第５図に遠心分離機の駆動系全体概略構造図を
示す。第３図乃至第５図において、ロータは上下を上部
シャフト１６及下部シャフト１７に接続され、上部シャ
フト１６に連結されている駆動部により回転される。上
部シャフト１６及下部シャフト１７の一端にともに試料
を出し入れする固定シール２４が接触している。第３図
の従来ロータにおいて、コア６の上下端部には環状空洞
部１４に通ずる試料流通路が設けられており、遠心分離
時には一方が試料導入路、もう一方が分離後の上清を排
出する流路となる。ロータの材質としては、一般にロー
タボディ１、カバ２は比強度の高い金属、例えばチタン
合金、ステンレス鋼、アルミニウム合金などが用いら
れ、コア６は軽量なプラスチックやアルミニウム合金等
が用いられている。
す。又、第５図に遠心分離機の駆動系全体概略構造図を
示す。第３図乃至第５図において、ロータは上下を上部
シャフト１６及下部シャフト１７に接続され、上部シャ
フト１６に連結されている駆動部により回転される。上
部シャフト１６及下部シャフト１７の一端にともに試料
を出し入れする固定シール２４が接触している。第３図
の従来ロータにおいて、コア６の上下端部には環状空洞
部１４に通ずる試料流通路が設けられており、遠心分離
時には一方が試料導入路、もう一方が分離後の上清を排
出する流路となる。ロータの材質としては、一般にロー
タボディ１、カバ２は比強度の高い金属、例えばチタン
合金、ステンレス鋼、アルミニウム合金などが用いら
れ、コア６は軽量なプラスチックやアルミニウム合金等
が用いられている。
このような従来形ロータ及遠心機において、分離方法と
して、ロータ回転前に被分離試料をロータ内に注入し、
高速回転時は液を流さないで分離する方法があり、一般
にバッチ分離法とよばれており、密度や大きさが接近し
た粒子、あるいは沈降係数が接近していて、連続注入し
て分離する方法では分離しにくい試料に適用されてい
る。具体的にはＢ型肝炎ウィルスの分離、百日咳ワクチ
ンの精製などに用いられている。
して、ロータ回転前に被分離試料をロータ内に注入し、
高速回転時は液を流さないで分離する方法があり、一般
にバッチ分離法とよばれており、密度や大きさが接近し
た粒子、あるいは沈降係数が接近していて、連続注入し
て分離する方法では分離しにくい試料に適用されてい
る。具体的にはＢ型肝炎ウィルスの分離、百日咳ワクチ
ンの精製などに用いられている。
さて、このようなバッチ分離法を、従来形ロータを使用
して行う場合、次のような問題がある。ロータ回転前に
試料注入し、ロータ内を満たして回転すると、ロータ自
身に加わる遠心力およびロータ内の試料に加わる遠心力
によって、ロータは大きな荷重を受け、径方向に伸びを
生じ、伸びた分だけロータの内容積が大きくなり、ロー
タ内に空洞を生ずる。この現象によってロータ内のコア
６の外表面周りは空気層となり、コア６の径および比重
に相当する遠心力が加わり変形したり、破損することが
発生する。コア６は通常液を流して回転している状態で
は、コア６自身に働く遠心力と外表面に接した液体によ
る浮力を受けており、プラスチックで製作されたコア６
の場合には、浮力の方が大となり遠心力を打ち消してコ
アを圧縮するよう圧縮応力状態となり、コアは破損しな
い。しかし、バッチ分離の場合は、前記したように高速
回転時のロータの伸びにより、コア外表面部に空気層が
生じ、前記の浮力を受けられず遠心力によって破損の可
能性が生ずる。空気層の量は、回転数、ロータの形状、
寸法、材質によって異なるが、例えば、内径１３２mm、
長さ７６０mmのチタン合金製ロータで３５，０００rpm
回転したとき、約１５０cm3であった。
して行う場合、次のような問題がある。ロータ回転前に
試料注入し、ロータ内を満たして回転すると、ロータ自
身に加わる遠心力およびロータ内の試料に加わる遠心力
によって、ロータは大きな荷重を受け、径方向に伸びを
生じ、伸びた分だけロータの内容積が大きくなり、ロー
タ内に空洞を生ずる。この現象によってロータ内のコア
６の外表面周りは空気層となり、コア６の径および比重
に相当する遠心力が加わり変形したり、破損することが
発生する。コア６は通常液を流して回転している状態で
は、コア６自身に働く遠心力と外表面に接した液体によ
る浮力を受けており、プラスチックで製作されたコア６
の場合には、浮力の方が大となり遠心力を打ち消してコ
アを圧縮するよう圧縮応力状態となり、コアは破損しな
い。しかし、バッチ分離の場合は、前記したように高速
回転時のロータの伸びにより、コア外表面部に空気層が
生じ、前記の浮力を受けられず遠心力によって破損の可
能性が生ずる。空気層の量は、回転数、ロータの形状、
寸法、材質によって異なるが、例えば、内径１３２mm、
長さ７６０mmのチタン合金製ロータで３５，０００rpm
回転したとき、約１５０cm3であった。
本考案の目的は、上記した従来技術の欠点をなくし、こ
の種の遠心機の損傷を防止し、併せて取扱い性を容易に
することである。
の種の遠心機の損傷を防止し、併せて取扱い性を容易に
することである。
本考案は、コア端部に設けた液溜め部の液が、ロータの
回転時の伸びによる容積増や回転中の蒸発による試料減
少を自動的に補うように工夫したものである。
回転時の伸びによる容積増や回転中の蒸発による試料減
少を自動的に補うように工夫したものである。
第１図、第２図は本考案になる連続遠心機用ロータの縦
断面図および横断面図である。円筒状のロータボディ１
は、両端にカバ２が締結されており、前記カバ２には中
心部に試料が通過する液流通穴３、シャフトに連結する
ためのシャフトガイド４、ネジ部５が設けられている。
コア６はロータ内に着脱可能に設置されており、下端に
は試料導入溝７を有し、外周部には羽根状のセクタ８を
有し、上端部には別部品のインナーコア９が着脱可能に
挿入されている。コア６とインナーコア９との組合せに
より液溜め部１０が設けられ、前記液溜め部１０は、イ
ンナーコア９のセクタＢ１１により等分されており、液
流通穴Ｂ２１と液流通穴Ｃ１３によって、それぞれロー
タ内環状空洞１４とカバ２の液流通穴３に通じている。
このような構成において、試料は通常下側の液流通穴３
より注入され、試料導入溝７を通って環状空洞１４に入
る。環状空洞１４が満されると、試料は液流通穴１２を
経て液溜め部１０に入り、液溜め部１０が満杯になると
液流通穴１３を経て、上部カバ２の液流通穴３から上方
へ抜ける。このような状態で回転すると、高速になると
ともにロータボディ１、カバ２が伸び、内容積が増え
る。この増分を液溜め部１０内液体が液流通穴１２を経
て環状空洞部に供給される働きをする。
断面図および横断面図である。円筒状のロータボディ１
は、両端にカバ２が締結されており、前記カバ２には中
心部に試料が通過する液流通穴３、シャフトに連結する
ためのシャフトガイド４、ネジ部５が設けられている。
コア６はロータ内に着脱可能に設置されており、下端に
は試料導入溝７を有し、外周部には羽根状のセクタ８を
有し、上端部には別部品のインナーコア９が着脱可能に
挿入されている。コア６とインナーコア９との組合せに
より液溜め部１０が設けられ、前記液溜め部１０は、イ
ンナーコア９のセクタＢ１１により等分されており、液
流通穴Ｂ２１と液流通穴Ｃ１３によって、それぞれロー
タ内環状空洞１４とカバ２の液流通穴３に通じている。
このような構成において、試料は通常下側の液流通穴３
より注入され、試料導入溝７を通って環状空洞１４に入
る。環状空洞１４が満されると、試料は液流通穴１２を
経て液溜め部１０に入り、液溜め部１０が満杯になると
液流通穴１３を経て、上部カバ２の液流通穴３から上方
へ抜ける。このような状態で回転すると、高速になると
ともにロータボディ１、カバ２が伸び、内容積が増え
る。この増分を液溜め部１０内液体が液流通穴１２を経
て環状空洞部に供給される働きをする。
本考案によれば、コアの端部中央部に液溜め部を設け、
ロータ内の容積の増加や回転中の試料の蒸発によるコア
外表面への空洞形成を、液溜め部からの液で自動的に補
給して空洞形成を防止したので、回転中のコアの破損を
防止することができ、また、操作上も容易に使用でき
る。
ロータ内の容積の増加や回転中の試料の蒸発によるコア
外表面への空洞形成を、液溜め部からの液で自動的に補
給して空洞形成を防止したので、回転中のコアの破損を
防止することができ、また、操作上も容易に使用でき
る。
第１図は本考案になる連続遠心機用ロータの一実施例を
示す縦断面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線断面図であ
る。第３図従来のロータの例を示す縦断面図、第４図は
第３図のＢ−Ｂ線断面図である。第５図は、遠心分離機
の駆動径全体構造断面図である。 図において、１はロータボディ、２はカバ、３は液流通
穴、６はコア、８はセクタ、１０は液溜め部、１１はセ
クタ、１２は液流通穴、１３は液流通穴、１４は環状空
洞である。
示す縦断面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線断面図であ
る。第３図従来のロータの例を示す縦断面図、第４図は
第３図のＢ−Ｂ線断面図である。第５図は、遠心分離機
の駆動径全体構造断面図である。 図において、１はロータボディ、２はカバ、３は液流通
穴、６はコア、８はセクタ、１０は液溜め部、１１はセ
クタ、１２は液流通穴、１３は液流通穴、１４は環状空
洞である。
Claims (1)
- 【請求項１】円筒状のロータボディと、該ロータボディ
の端部に取付けられ中心部に液流通穴を有し外周部の前
記ロータボディとの結合部に液密封機構を有するカバ
と、前記ロータボディと前記カバにより形成された内部
空間に環状空洞部を形成せしめ、該環状空洞部を円周方
向に等分に分割するセクタを有し前記ロータボディと前
記カバから着脱可能なコアから成る連続遠心分離機用ロ
ータにおいて、前記コアの端部中央に液溜め部を設けた
ことを特徴とする連続遠心分離機用ロータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16063288U JPH0612830Y2 (ja) | 1988-12-09 | 1988-12-09 | 連続遠心分離機用ロータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16063288U JPH0612830Y2 (ja) | 1988-12-09 | 1988-12-09 | 連続遠心分離機用ロータ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0283045U JPH0283045U (ja) | 1990-06-27 |
| JPH0612830Y2 true JPH0612830Y2 (ja) | 1994-04-06 |
Family
ID=31442868
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16063288U Expired - Lifetime JPH0612830Y2 (ja) | 1988-12-09 | 1988-12-09 | 連続遠心分離機用ロータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0612830Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10101318B2 (en) | 2015-01-30 | 2018-10-16 | Fujifilm Corporation | Measurement apparatus |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4514536B2 (ja) * | 2004-07-15 | 2010-07-28 | エイブル株式会社 | 遠心分離機 |
| JP6107165B2 (ja) * | 2013-01-24 | 2017-04-05 | 日立工機株式会社 | 遠心機用ロータおよび遠心機 |
-
1988
- 1988-12-09 JP JP16063288U patent/JPH0612830Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10101318B2 (en) | 2015-01-30 | 2018-10-16 | Fujifilm Corporation | Measurement apparatus |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0283045U (ja) | 1990-06-27 |
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