JP2567396Y2 - 灯油タンクの油面及び水溜り検知装置 - Google Patents

灯油タンクの油面及び水溜り検知装置

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JP2567396Y2
JP2567396Y2 JP1992066420U JP6642092U JP2567396Y2 JP 2567396 Y2 JP2567396 Y2 JP 2567396Y2 JP 1992066420 U JP1992066420 U JP 1992066420U JP 6642092 U JP6642092 U JP 6642092U JP 2567396 Y2 JP2567396 Y2 JP 2567396Y2
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政俊 平手
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、石油ストーブ等の灯油
を貯留するタンクの油面及びそのタンクの底に水が溜つ
たのを検知する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、タンクの底に水が溜つたのを検知
するには、正負両極に接続した2つの電極を小間隔を空
けてタンク底部に配置し、水が溜ると両電極間に電流が
流れるのを利用して検知するようにした電極式と、永久
磁石を内蔵したフロートをタンクの底に沈め、水が溜る
と浮き上がつたフロートでリードスイツチを作動させる
ようにしたフロート式とがあつた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、電極式
は溜つた水の性質によつて電気抵抗が変化するため水の
有無を電流値により正確に判別することが困難であり、
また、電極の腐食により感度が経時的に変化する不具合
があつた。これに対し、フロート式はこのような不具合
がないかわりに、永久磁石を内蔵しつつ比重を水より小
さくしなければならないため、小型化が困難であり、ま
た、油面が一定値高に達したことを検することを水溜り
と同時に検知することはできないという欠点があつた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題を解
決するための手段として、透明な材料からなる有底のケ
ース内に収容された制御回路基板にケースの外周面に一
体に形成されたプリズムに向けて発光する発光素子とそ
の発光素子の反射光を受光する受光素子とからなる油面
検知用フオトリフレクタを設け、ケースの下端部外周に
比重が水より小さく灯油より大きい光反射性を有するフ
ロートを昇降自由に嵌合するとともに制御回路基板の下
端にフロートに向けて発光する発光素子とその発光素子
の反射光を受光する受光素子とからなる水面検知用フオ
トリフレクタを設けた構成とした。
【0005】
【作用】本考案は上記構成になり、水が溜つていないと
きにフロートがフオトリフレクタより下方に位置する場
合には、発光素子の光は直進して受光素子は受光信号を
発しないのであるが、水が溜るとフロートが浮き上が
り、フオトリフレクタの正面位置に達すると発光素子か
ら発せられた光はフロートで反射して受光素子が受光信
号を発し、これが水検知信号となる。
【0006】逆に、水が溜つていないときにフロートが
フオトリフレクタの正面に位置する場合には発光素子の
光はフロートで反射して受光素子は受光信号を出し続け
るのであるが、水が溜るとフロートが浮き上がり、フオ
トリフレクタの正面位置から退避するとフロートからの
反射光がなくなり受光素子は不受光信号を発し、これが
水検知信号となる。また、油面が油面検知用フオトリフ
レクタより高い場合にはプリズムの外面に灯油が接触し
ているため発光素子から発せられた光がプリズムで反射
されず、したがって受光素子は受光せず、油面が油面検
知用フオトリフレクタより低くなると、発光素子の光が
プリズムで反射されて受光素子で受光されて、これが油
面検知信号となる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の第1実施例を図1に基づいて
説明する。図示しない灯油が貯留されるタンク1内に
は、透明な合成樹脂材料からなり、内部に制御回路基板
4を固定した上下方向に細長いケース3がタンク1の上
面の開口2を通して収容されており、収容されたケース
3の下端はタンク1の底部近くに位置している。
【0008】ケース3の後述する水溜りの検知を行うの
に影響のない任意の高さにおいては、基板4の一方の面
に、水平方向に光を発する発光素子5aとこの発光素子
5aの発光方向と略平行な方向の光を受光する受光素子
5bとを同じ高さに並べて設けた灯油の油面検知用フオ
トリフレクタ5が固設されているとともに、ケース3の
外周に、断面が直角二等辺三角形をなすプリズム6が油
面検知用フオトリフレクタ5と対応して一体に形成され
ており、これによつて、油面検知手段が構成されてい
る。
【0009】この油面検知手段は、油面が油面検知用フ
オトリフレクタ5よりも高いときには、プリズム6の外
面に灯油が接触しているために発光素子5aから発せら
れた光がプリズム6の斜面で反射せず、図1(B)に示
すように受光素子5bで受光されない状態となり、油面
が下がつて油面検知用フオトリフレクタ5よりも低くな
ると、プリズム6の外面に灯油が接触しないために発光
素子5aからの光がプリズム6の2つの斜面で反射して
図1(C)に示すように受光素子5bで受光され、この
ときに受光素子5bから出力される受光信号によつて油
面が低下したことを検知するようになつている。
【0010】次に、タンク1の底部に水が溜つたことを
検知するための手段について説明する。
【0011】ケース3内の基板4の下端部位置には、水
平方向における一定角度の範囲で扇状に広がるように光
を発する発光素子7aと、この発光素子7aと同じ高さ
に並べて設けられて水平方向に向かつてくる光を受光す
る受光素子7bとを備えた水面検知用フオトリフレクタ
(本考案の構成要素であるフオトリフレクタに相当す
る)7が固設されている。
【0012】また、ケース3の下端部分には、円筒形を
なして内周が光を反射させる反射面8aとなつており、
比重が水よりも小さくて灯油よりも大きい0.9程度の
フロート8が、その下面板8bの中心孔8cをケース3
の下端面に突成した案内杆9に上下動自由に遊嵌させた
状態で設けられている。
【0013】このフロート8は、その下端が案内杆9の
下端の鍔9aに係止して上端が水面検知用フオトリフレ
クタ7よりも下方となる図1(A)に実線で示す位置
と、上端が水面検知用フオトリフレクタ7よりも上方と
なつて内周の反射面8aが水面検知用フオトリフレクタ
7の正面と対応する図1(A)に鎖線で示す位置との間
で上下移動するように案内されている。
【0014】次に、本第1実施例の作用を説明する。タ
ンク1内に水が溜つていない状態または溜つた水の量が
極く少ない状態では、フロート8に作用する浮力はその
全部または大部分がフロート8よりも比重の小さい灯油
から受けるものであるため、フロート8は浮き上がら
ず、図1(A)に実線で示す下方位置にある。
【0015】このときに、フロート8はその上端の高さ
が水面検知用フオトリフレクタ7よりも低くてその正面
を開放させていることから、水面検知用フオトリフレク
タ7の発光素子7aから発せられる光は、図1(B)に
示すように、ケース3を透過してそのまま灯油中を直進
する。このため、受光素子7bでは光が受光されず、受
光素子7bは受光信号を出力しない。
【0016】タンク1内に溜る水の量が多くなつてその
フロート8に対する相対水面高さが一定以上になると、
比重の大きい水から受ける浮力によつてフロート8が浮
き上がり、この浮き上がつたフロート8の内周の反射面
8aが水面検知用フオトリフレクタ7の正面と対応す
る。
【0017】このときに、発光素子7aから発せられる
光は、図1(C)に示すように、ケース3を透過した後
にフロート8の内周の反射面8aで反射し、再びケース
3を透過して受光素子7bに到達する。光を受光した受
光素子7bからは受光信号が水検知信号として出力され
るのであつて、これにより、タンク1内に水が所定量以
上溜つたことが検知される。
【0018】以下、本考案の第2実施例を図2に基づい
て説明する。タンク1内には、前述の第1実施例と同じ
油面検知手段を備えた透明なケース13が収容されてい
る。
【0019】ケース13内の基板14の下端部位置に
は、水平方向における一定角度の範囲で扇状に広がるよ
うに光を発する発光素子17aと、この発光素子17a
と同じ高さに並べて設けられて水平方向に向かつてくる
光を受光する受光素子17bとを備えた水面検知用フオ
トリフレクタ(本考案の構成要素であるフオトリフレク
タに相当する)17が固設されている。
【0020】また、ケース13の下端部分には、円環形
をなして内周が光を反射させる反射面18aとなつてお
り、比重が水よりも小さくて灯油よりも大きい0.9程
度のフロート18が上下動自由に遊嵌されている。
【0021】このフロート18は、ケース13の下端の
鍔13aに係止して内周の反射面18aを水面検知用フ
オトリフレクタ17の正面と対応させる図2(A)に実
線で示す位置と、ケース13の鍔13aから水面検知用
フオトリフレクタ17よりも上方へ浮き上がつた図2
(A)に鎖線で示す位置との間で上下移動するようにな
つている。
【0022】次に、本第2実施例の作用を説明する。タ
ンク1内に水が溜つていない状態または溜つた水の量が
極く少ない状態では、フロート18に作用する浮力はそ
の全部または大部分がフロート18よりも比重の小さい
灯油から受けるものであるため、フロート18は浮き上
がらず、図2(A)に実線で示す下方位置にある。
【0023】このときに、フロート18の内周の反射面
18aが水面検知用フオトリフレクタ17の正面と対応
していることから、発光素子17aから発せられる光
は、図2(C)に示すように、ケース13を透過した後
にフロート18の内周の反射面18aで反射し、再びケ
ース13を透過して受光素子17bに到達する。光を受
光した受光素子17bからは受光信号が出力される。
【0024】タンク1内に溜る水の量が多くなつてその
フロート18に対する相対水面高さが一定以上になる
と、比重の大きい水から受ける浮力によつてフロート1
8が水面検知用フオトリフレクタ17よりも上方まで浮
き上がる。
【0025】このフロート18の上動にともなつて水面
検知用フオトリフレクタ17の正面が開放されることか
ら、水面検知用フオトリフレクタ17の発光素子17a
から発せられる光は、図2(B)に示すように、ケース
13を透過してそのまま灯油中を直進する。このため、
受光素子17bでは光が受光されず、受光素子17bか
らは不受光信号が水検知信号として出力されるのであつ
て、これにより、タンク1内に水が所定量以上溜つたこ
とが検知される。
【0026】
【考案の効果】上記実施例において具体的に説明したよ
うに、本考案装置は、光学的に検知を行うようにしたか
ら、従来の電極式のように検知精度が水質の影響を受け
たり電極の腐食のために感度の経時的な変化を来すとい
うことがなく、長期間にわたつて確実に検知を行うこと
ができる効果がある。
【0027】また、従来のフロート式では内蔵した永久
磁石の分の浮力を得るためにフロートを大きくする必要
があつたのに対し、フロートに永久磁石を内蔵しない本
考案装置においては、フロートに作用させる浮力が小さ
くて済み、フロートを小さくして検知装置全体の小型化
を実現することができる効果がある。さらに、本考案は
水面検知と油面検知の両方のセンサを同一制御回路基板
に配置したため取り付けが容易で高精度の検知を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)第1実施例の縦断面図である。
【図1】(B)第1実施例の水溜りを検知しない状態を
あらわす横断面図である
【図1】(C)第1実施例の水溜りを検知する状態をあ
らわす横断面図である。
【図2】(A)第2実施例の縦断面図である。
【図2】(B)第2実施例の水溜りを検知する状態をあ
らわす横断面図である。
【図2】(C)第2実施例の水溜りを検知しない状態を
あらわす横断面図である。
【符号の説明】
1:タンク 7、17:水面検知用フオトリフレクタ
(フオトリフレクタ) 7a、17a:発光素子 7b、17b:受光素子
8、18:フロート

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な材料からなる有底のケース内に収
    容された制御回路基板にケースの外周面に一体に形成さ
    れたプリズムに向けて発光する発光素子と該発光素子の
    反射光を受光する受光素子とからなる油面検知用フオト
    リフレクタを設け、前記ケースの下端部外周に比重が水
    より小さく灯油より大きい光反射性を有するフロートを
    昇降自由に嵌合するとともに前記制御回路基板の下端に
    前記フロートに向けて発光する発光素子と該発光素子の
    反射光を受光する受光素子とからなる水面検知用フオト
    リフレクタを設けた灯油タンクの油面及び水溜り検知装
    置。
JP1992066420U 1992-08-28 1992-08-28 灯油タンクの油面及び水溜り検知装置 Expired - Lifetime JP2567396Y2 (ja)

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JPS643519A (en) * 1987-06-26 1989-01-09 Nitto Machinery Liquid level indicator

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