JP2567218Y2 - シリンダ装置 - Google Patents

シリンダ装置

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JP2567218Y2
JP2567218Y2 JP1991028391U JP2839191U JP2567218Y2 JP 2567218 Y2 JP2567218 Y2 JP 2567218Y2 JP 1991028391 U JP1991028391 U JP 1991028391U JP 2839191 U JP2839191 U JP 2839191U JP 2567218 Y2 JP2567218 Y2 JP 2567218Y2
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JP
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piston
port
cylinder
hydraulic oil
cushion
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行博 ▲高▼田
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KYB Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シリンダ装置に係り、
特に、クッション機構の構成を改良したものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシリンダ装置としては、例えば、
図5ないし図7に示すようなものがある。これは米国特
許第3626812号に示されているものである。ま
ず、シリンダ101があり、このシリンダ101内に
は、ピストンロッド103が図中左右方向に移動可能に
収容されている。このピストンロッド103にはピスト
ン105が形成されている。ピストン105には軸方向
に4箇所にわたって環状溝107、109、111、1
13が形成されており、これら環状溝107、109、
111、113内には、リング115、117、11
9、121が装着されている。
【0003】上記ピストン105の図中左端には、図7
に示すようにスリット123が形成されている。又、環
状溝107の図中右側にはスリット125が形成されて
いるとともに、環状溝113の図中左側にもスリット1
27が形成されている。又、リング115であるが、こ
れは図6に示すように、合い口(端部と端部が隙間を存
して対抗している部分)129を備えている。
【0004】上記構成において、図示しないポートから
の作動油の供給により、ピストン105の図中右側に圧
力が作用すると、ピストン105及びピストンロッド1
03が図中左側に移動する。その際、ピストン105の
図中左側の油室A内の作動油はポートCを介して流出し
ていく。そして、ピストン105が移動してリング11
5がポートCの位置を通過した後は、ポートCを介して
の作動油の流出が規制される。つまり、リング115の
合い口129を介してのみ許容される状態となる。それ
によって発生する抵抗により所望のクッション機能が発
揮される。
【0005】一方、上記状態から逆にポートCより作動
油が供給された場合には、図7に示すように、その圧力
によって、リング115が環状溝107の図中左側側面
に押し付けられる。それによって、図に示すように、流
路が確保され、作動油がスリット125、環状溝10
7、スリット123を介して油室A内に供給される。よ
って、ピストン105の図中左側に圧力が作用し、ピス
トン105及びピストンロッド103が図中右側に移動
していく。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。まず、クッション特性、特
に、絞り初期のクッション特性がポートCの大きさによ
って一義的に決定されてしまい、負荷変動に対して容易
に対応できないという問題があった。又、クッション機
能は、リング115が環状溝107の図中右側側面に密
着され、合い口129を介してのみ作動油の流通が許容
されることにより発揮されることになるが、その際、リ
ング115の全周をシールしなければならず、リング1
15が変形している場合には、そのシール性能が損なわ
れて、クッション機能を損なうおそれがあった。さら
に、クッション機能が発揮されているときに、戻り流路
を確保するために、ピストン105にスリット123を
設けなければならず、又、そのスリット123によって
リング115が変形し易いという問題があった。又、リ
ング115が長期使用による摩耗によって変形し、その
合い口129の間隔が変化してしまい、クッション機能
が損なわれるおそれがあった。
【0007】本考案はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、負荷変動に対するクッ
ション性能の変更を容易にし、かつ、長期にわたって安
定したクッション機能を発揮できるシリンダ装置を提供
することにある。
【0008】上記目的を達成するべく本願考案によるシ
リンダ装置は、シリンダと、このシリンダの側面両端に
設けたポートと、上記シリンダ内に移動可能に配置され
たピストンロッドと、上記ピストンロッドに一体に又は
別体に設けられたピストンと、上記ピストンの少なくと
も一端側に形成され端部に向かって徐々に縮径されたテ
ーパ部と、上記ピストンの外周に設けられ上記シリンダ
との間をシールするシール部材と、一端を上記テーパ部
とシール部材との間に開口させ、他端をピストンの端面
に開口させた流路と、上記流路に設けられピストンの一
端側に向かう流通のみを許容する逆止弁手段とを備え、
上記ピストンの一端側がストロークエンドに達する過程
で、上記テーパ部によって上記一方のポートを徐々に塞
ぎ、上記ピストンの一端側がストロークエンドに達した
ときに、上記一方のポートと上記流路とが連通する構成
にしたことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】まず、シリンダの他方のポートから作動油が供
給されると、その圧力がピストンの他端側端部に作用
し、ピストンとピストンロッドはピストンの一端側に移
動していく。その際、ピストンの一端側に収容されてい
る作動油は一方のポートを介して流出していく。そし
て、ピストンが上記一方のポートを通過し始めると、テ
ーパ部を介してのみ作動油の流出が可能となり、その絞
り効果によってクッション機能が発揮されていく。逆
に、一方のポートより作動油が供給されると、流路の逆
止弁が開放されるので、流路を介して作動油がピストン
の一端側に供給される。それによって、ピストンとピス
トンロッドは、上記とは逆方向に移動していく。かかる
作用において、負荷変動に対応する場合には、ピストン
のテーパ部の大きさを適宜変更する。
【0010】
【実施例】以下、図1ないし図4を参照して本考案の一
実施例を説明する。まず、シリンダ1があり、このシリ
ンダ1には、ポート3、5が形成されている。シリンダ
1内には、ピストンロッド7が図中左右方向に移動可能
に収容されており、このピストンロッド7にはピストン
9がナット11によって固定されている。又、シリンダ
1の図中左端には、端栓13が取付けられている。
【0011】上記ピストン9は、図に示すように、その
両端部が徐々に縮径されていて、テーパ部15、17が
形成されている。又、ピストン9の軸方向略中央には、
環状溝19が形成されていて、この環状溝19内にはシ
ール部材21が装着されている。上記テーパ部15とシ
ール部材21との間の位置には、溝23が形成されてお
り、この溝23は流路25を介して、ポート27に連通
されている。上記ポート27内にはチェック弁29が装
着されており、溝23からポート27に向かう作動油の
流通のみを許容する構成になっている。同様に、上記テ
ーパ部17とシール部材21との間の位置にも、溝31
が形成されており、この溝31は流路33を介して、ポ
ート35に連通されている。上記ポート35内にはチェ
ック弁37が装着されており、溝31からポート35に
向かう作動油の流通のみを許容する構成になっている。
【0012】以上の構成を基にその作用を説明する。ま
ず、ポート3を介してピストン9の図中右側の油室Bに
作動油が供給されて、その圧力がピストン9の図中右側
に作用したとする。その場合には、チェック弁37によ
ってポート35が閉塞されるので、圧力はピストン9の
図中右側に作用する。よって、ピストン9及びピストン
ロッド7は、図中左側に移動していく。その際、ピスト
ン9の図中左側の油室A内の作動油はポート5を介して
流出していく。
【0013】そして、やがて図2に示すような状態とな
る。つまり、ピストン9の図中左側端部がポート5を通
過し、油室A内の作動油はテーパ部15を介してポート
5側に流出していく。この時点で油室Aからの作動油の
流出は徐々に絞られていくので、クッション機能が発揮
され始める。そして、さらに、図3に示すような状態と
なり、テーパ部15を介して僅かの作動油がポート5側
に流出していき、絞り効果は最大となって所望のクッシ
ョン機能が発揮される。その際、チェック弁29により
ポート27は閉塞されるので、そこを介しての作動油の
流出はない。そして、ピストン9の移動は端栓13によ
って停止される。
【0014】次に、上記状態において、ポート5より作
動油が供給されたとする。その作動油の供給によって、
図4に示すように、チェック弁29がポート27より離
脱し、ポート27が開放される。よって、作動油は、溝
23、流路25、ポート27を介して、油室A内に流入
するとともに、テーパ部15を介しても僅かに流入す
る。したがって、ピストン9の図中左側に圧力が作用
し、ピストン9及びピストンロッド7は図中右方向に移
動し始める。
【0015】なお、上記の説明は、油室A側においてク
ッション効果を発揮する場合についてであるが、油室B
側においても全く同様にしてクッション効果を発揮させ
ることができることと当然である。
【0016】以上本実施例によると次のような効果を奏
することができる。まず、負荷変動に対して容易に対応
することができる。つまり、ピストン9のテーパ部15
の大きさ(例えば、テーパの角度)を適宜変更すること
により、ポート3の大きさが同じであっても、初期のク
ッション特性を容易に調整することができるからであ
る。特に、ピストン9はピストンロッド7に対して着脱
できるので、予めテーパ部15の大きさが異なる複数個
のピストン9を用意しておけば、その中から適宜選択し
て取付ければよい。
【0017】又、従来のリングのようにその摩耗、変形
によってクッション性能が悪戯に変動するようなことは
ないので、長期にわたって安定したクッション性能を提
供することができる。又、従来は高い精度で加工された
特殊なリングを必要としたが、本実施例の場合には、一
般に使用されているシール部材21、チェック弁29を
使用すれば足りるので、コストも低減される。
【0018】尚、本考案は前記一実施例に限定されな
い。流路25のルート等については、図示するものに限
定されない。前記一実施例ではピストン9の両側に同様
のクッション機構を設けたが、要はクッション機能を発
揮させたい側に設けておけば足りる。
【0019】
【考案の効果】以上詳述したように本考案によるシリン
ダ装置によると、ピストンのテーパ部の作用によって絞
り効果ひいてはクッション機能を発揮させるようにして
いるので、そのテーパ部の大きさを適宜変更することに
より、負荷変動に対して容易に対応することができる。
又、従来のように、長期使用による変形等が懸念される
特殊なリングを使用する構成ではないので、所望のクッ
ション機能を長期にわたって安定して提供することがで
きるとともに、コストの低減を図ることができる。
お、ピストンがストロークエンドに達したときに、油室
に連通する流路と圧油を供給するポートとを連通する構
成にしているので、ポートからの圧油がスムーズに油室
に供給される。したがって、ピストンを復帰作動すると
きに、その応答性をよくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すシリンダ装置の断面図
である。
【図2】本考案の一実施例を示すシリンダ装置の一部断
面図である。
【図3】本考案の一実施例を示すシリンダ装置の一部断
面図である。
【図4】本考案の一実施例を示すシリンダ装置の一部断
面図である。
【図5】従来のシリンダ装置の一部断面図である。
【図6】図5のVI−VI断面図である。
【図7】図5のVII部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 3 ポート 5 ポート 7 ピストンロッド 9 ピストン 15 テーパ部 23 溝 25 流路 27 ポート 29 チェック弁(逆止弁)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダと、このシリンダの側面両端に
    設けたポートと、上記シリンダ内に移動可能に配置され
    たピストンロッドと、上記ピストンロッドに一体に又は
    別体に設けられたピストンと、上記ピストンの少なくと
    も一端側に形成され端部に向かって徐々に縮径されたテ
    ーパ部と、上記ピストンの外周に設けられ上記シリンダ
    との間をシールするシール部材と、一端を上記テーパ部
    とシール部材との間に開口させ、他端をピストンの端面
    に開口させた流路と、上記流路に設けられピストンの一
    端側に向かう流通のみを許容する逆止弁手段とを備え、
    上記ピストンの一端側がストロークエンドに達する過程
    で、上記テーパ部によって上記一方のポートを徐々に塞
    ぎ、上記ピストンの一端側がストロークエンドに達した
    ときに、上記一方のポートと上記流路とが連通する構成
    にしたことを特徴とするシリンダ装置。
JP1991028391U 1991-03-29 1991-03-29 シリンダ装置 Expired - Lifetime JP2567218Y2 (ja)

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JPH0665604U JPH0665604U (ja) 1994-09-16
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3626812A (en) 1970-07-09 1971-12-14 Bucyrus Erie Co Cylinder-cushioning arrangement

Family Cites Families (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4922938U (ja) * 1972-05-19 1974-02-26
JPS5844505U (ja) * 1981-09-21 1983-03-25 カヤバ工業株式会社 油圧シリンダストロ−ク端の紋り装置

Patent Citations (1)

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US3626812A (en) 1970-07-09 1971-12-14 Bucyrus Erie Co Cylinder-cushioning arrangement

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JPH0665604U (ja) 1994-09-16

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