JP2517999Y2 - クッション装置 - Google Patents

クッション装置

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JP2517999Y2
JP2517999Y2 JP1989098194U JP9819489U JP2517999Y2 JP 2517999 Y2 JP2517999 Y2 JP 2517999Y2 JP 1989098194 U JP1989098194 U JP 1989098194U JP 9819489 U JP9819489 U JP 9819489U JP 2517999 Y2 JP2517999 Y2 JP 2517999Y2
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JP
Japan
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cushion
cylinder
port
ring
seal ring
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峰夫 棚橋
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、シリンダのストロークエンド部分におけ
る衝撃を緩和するためのクッション装置に関する。
(従来の技術) 第5図に示した従来の装置は、シリンダ1の端部にシ
リンダヘッド2をはめ付けているが、このシリンダヘッ
ド2にはクッションポート23とシリンダポート25とを形
成している。
上記シリンダ1には、ピストン5を摺動自在に組み込
むとともに、このピストン5に、一端をシリンダ1の外
方に突出させたロッド3を連結している。このロッド3
には、上記ピストンに隣接してクッションリング7をは
めている。
このクッションリング7は、その外径を、上記クッシ
ョンポート23の内径よりも少し小さくし、ストロークエ
ンド部分で、クッションリング7がクッションポート23
内に進入したとき、両者の間にすき間24が形成されるよ
うにしている。
また、クッションリング7の内周にもロッド3との間
にすき間11が形成されるようにしている。しかも、この
すき間11は、溝17、19を介してその両側に開放される
が、すき間11内には、それを開閉するシールリング15を
設けている。
上記シールリング15は、ロッド3に形成した環状溝13
内において、軸方向に移動可能にするとともに、その外
周を、クッションリング7の内周に常時接触させてい
る。そして、このシールリング15の内周と環状溝13の底
面との間には、流路14が保たれるようにしている。
したがって、クッションリング7がクッションポート
23に進入して、シリンダヘッド2とピストン5との間に
圧力室4が形成されると、この圧力室4の圧力作用で、
シールリング15が第5図に示す左側位置に押し付けられ
る。この図示のポジションでは、シールリング15によっ
て、すき間11が閉ざされる。しかし、シリンダポート25
から圧力流体を供給すると、その圧力作用で、シールリ
ング15が上記とは反対方向である右側位置に押し付けら
れる。この状態では、シールリングに形成した切欠き溝
21及び上記すき間14を介してシリンダポート25と圧力室
4とが連通することになる。
いま、ピストン5が図面左方向に移動して、クッショ
ンリング7がクッションポート23に進入すると、すき間
11がシールリング15で閉ざされるので、圧力室4内の流
体は、すき間24を経由してシリンダポート25から流出す
る。
このように、すき間24を流体が通過するときの抵抗に
よって、所期のクッション効果がえられる。
また、第5図の状態で、シリンダポート25から圧力流
体を供給すれば、その圧力作用で、シールリング15が移
動してすき間11を開く。したがって、シリンダポート25
からの圧力流体は、すき間11及び24の両方を経由して圧
力室4側に供給されることになる。
(考案が解決しようとする課題) 上記のようにした従来の装置では、クッション作用時
に、クッションリングの外周と内周との圧力バランスが
悪くなるという問題があった。すなわち、クッション作
用時には、すき間24を通過する流体の圧力が、シリンダ
ポート25に向かうにしたがって徐々に低くなっていく。
つまり、その圧力分布は、圧力室4からシリンダポート
25に向かって鋭角なくさび状になる。
これに対して、クッションリングの内側では、シール
リング15を挟んで高圧と低圧とに別れてしまう。
したがって、シールリング15を挟んで低圧となる部分
が、クッションリング7の外周に作用する圧力とバラン
スしなくなる。
このように、圧力バランスが崩れると、クッションリ
ングが変形したりするが、クッションリングが変形した
りすると、それがシリンダヘッド2と接触して磨耗して
しまい、安定したクッション効果が得られなくなるとい
う問題が発生する。
この考案の目的は、クッションリングの外周と内周と
の圧力バランスを保ち、それが変形したりしない装置を
提供することである。
(課題を解決するための手段) この考案は、流体が流入したり流出したりするシリン
ダポートを備えたシリンダと、このシリンダに摺動自在
に組み込まれたピストンと、このピストンに連結すると
ともに、先端をシリンダ外方に突出させたロッドと、上
記シリンダ内であってピストンのストロークエンド部分
に形成したクッションポートと、ピストンロッドに設
け、かつ、ピストンのストロークエンド部分で、上記ク
ッションポートに挿入されるクッションリングと、この
クッションリングとクッションポートとの間に形成され
るすき間と、クッションリングとロッドとの間に設けら
れ、ロッドに形成した環状溝の範囲内で、軸方向に移動
可能に設けたシールリングとを備え、上記シールリング
は、クッションリングがクッションポートに進入するク
ッション作用時に、シリンダポートとシリンダ内の圧力
側との連通を遮断し、クッションリングがクッションポ
ートから抜け出るとき、シリンダポートとシリンダ内の
圧力側とを連通させる構成にしたクッション装置を前提
にする。
上記の装置を前提にしつつ、この考案は、シールリン
グを軸方向に複数設けるとともに、このシールリングに
絞り通路を設け、クッション作用時に、シリンダの圧力
側の流体が、シールリングの絞り通路を経由してシリン
ダポートから流出する構成にした点に特徴を有する。
(作用) この考案は、上記のように構成したので、クッション
リングの内側の圧力分布は、シールリングを通過するご
とに徐々に低くなる、したがって、クッションリングの
外周の圧力分布とかなり近いものとなり、圧力がバラン
スする。
(実施例) 第1〜第2図に示した第1実施例は、クッションリン
グ7の内側に、シールリング105とシールリング107とを
設けるとともに、これら各シールリングに、その外周軸
方向に形成した溝からなる絞り通路111を形成してい
る。また、上記両シールリング105、107のそれぞれに
は、従来と同様の切欠き溝109を形成している。
さらに、すき間11に対応するロッド3には、その軸方
向に間隔をおいて環状溝101及び103を形成し、これら環
状溝に上記シールリング105、107をはめ込んでいる。
このように、シールリング105とシールリング107と
を、環状溝101及び103に組み込むことによって、上記す
き間11を、第1すき間11a、第2すき間11b及び第3すき
間11cに区画するものである。
上記のように区画された各すき間11a〜11cは、両シー
ルリング105、107に形成した絞り通路111を介して連通
することになる。
上記以外の構成は、従来と全く同様である。したがっ
て、共通の構成要素については、同一符号を用いて、そ
の詳細な説明を省略する。
次に、この第1実施例の作用を説明する。
いま、クッションリング7がクッションポート23に進
入すると、圧力室4内の圧力が上昇するので、シールリ
ング105及び107は、図示のように左側に押し寄せられ
る。この状態では、すき間11が原則的には閉じられる
が、上記した絞り通路111を介して第1〜第3すき間11a
〜11cが連通する。そのために、圧力室4内の圧力流体
の一部が、絞り通路111とすき間11を経由して、シリン
ダポート25から流出する。そして、絞り通路111を通過
するごとに圧力降下が生じる。
したがって、圧力室4からシリンダポート25への流れ
の中で、最上流に位置する第1すき間11aの圧力が最も
高く、最下流に位置する第3すき間11cの圧力がもっと
も低くなる。つまり、第1すき間11aから第3すき間11c
に向かうにしたがって、その中の圧力が段階的に低くな
っていく。
この圧力分布は、すき間11内の圧力が徐々に低くなる
という意味で、すき間24側に発生する圧力分布と対応す
ることにより、両者の圧力バランスが保たれることにな
る。なお、このシールリングを多数設ければ設けるほ
ど、第3図に示すように、圧力分布の段階性が滑らかに
なるが、シールリングの数をどの程度にするかは、この
シリンダの用途などから決めるべきものである。
第4図に示した第2実施例は、シールリング105、107
の絞り通路113をスリットで構成したもので、それ以外
は、第1実施例と同様である。
いずれにしても、上記絞り通路は、クッション機能に
影響を与えず、しかも、第1すき間11a〜第3すき間11c
にいたる過程で、圧力降下を発生させるものであれば、
どのような形状であってもよいものである。
(考案の効果) この考案の装置によれば、クッションリングの内側の
圧力分布は、シールリングを通過するごとに徐々に低く
なる。したがって、クッションリングの外周の圧力分布
とかなり低いものとなり、圧力がバランスする。
このようにクッションリングの圧力バランスがよくな
るので、それが変形したりせず、常に、安定したクッシ
ョン効果を期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1実施例の断面図、第2図は第1実施例のシ
ールリングの斜視図、第3図は圧力分布図、第4図は第
2実施例のシールリングの斜視図、第5図は従来のクッ
ション装置の断面図である。 1……シリンダ、3……ロッド、5……ピストン、7…
…クッションリング、23……クッションポート、24……
すき間、25……シリンダポート、101、103……環状溝、
105、107……シールリング、111、113……絞り通路。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体が流入したり流出したりするシリンダ
    ポートを備えたシリンダと、このシリンダに摺動自在に
    組み込まれたピストンと、このピストンに連結するとと
    もに、先端をシリンダ外方に突出させたロッドと、上記
    シリンダ内であってピストンのストロークエンド部分に
    形成したクッションポートと、ロッドに設け、かつ、ピ
    ストンのストロークエンド部分で、上記クッションポー
    トに挿入されるクッションリングと、このクッションリ
    ングとクッションポートとの間に形成されるすき間と、
    クッションリングとロッドとの間に設けられ、ロッドに
    形成した環状溝の範囲内で、軸方向に移動可能に設けた
    シールリングとを備え、上記シールリングは、クッショ
    ンリングがクッションポートに進入するクッション作用
    時に、シリンダポートとシリンダ内の圧力側との連通を
    遮断し、クッションリングがクッションポートから抜け
    出るとき、シリンダポートとシリンダ内の圧力側とを連
    通させる構成にしたクッション装置において、シールリ
    ングを軸方向に複数設けるとともに、このシールリング
    に絞り通路を設け、クッション作用時に、シリンダの圧
    力側の流体が、シールリングの絞り通路を経由してシリ
    ンダポートから流出する構成にしたことを特徴とするク
    ッション装置。
JP1989098194U 1989-08-23 1989-08-23 クッション装置 Expired - Lifetime JP2517999Y2 (ja)

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