JP2567197Y2 - 製氷機の白濁防止機構 - Google Patents

製氷機の白濁防止機構

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JP2567197Y2
JP2567197Y2 JP5965192U JP5965192U JP2567197Y2 JP 2567197 Y2 JP2567197 Y2 JP 2567197Y2 JP 5965192 U JP5965192 U JP 5965192U JP 5965192 U JP5965192 U JP 5965192U JP 2567197 Y2 JP2567197 Y2 JP 2567197Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、製氷機の白濁防止機
構に関し、更に詳しくは、水皿に内部画成した製氷室中
の製氷水に、製氷基板の下面に多数突設した製氷突起を
浸漬させ、製氷運転の進行に伴い前記製氷突起の周囲に
逆ドーム状の氷塊を形成させるようにした製氷機におい
て、得られた氷塊が白濁することなく、透明で商品値価
の高い氷塊を製造し得るようにした白濁防止機構に関す
るものである。
【0002】
【従来技術】角氷等の氷塊を連続的に多数製造する自動
製氷機では、その製氷方式として多数の型式が提案さ
れ、用途に応じて適宜の方式が採用されている。例え
ば、多数の仕切り板を縦横に配設して下方に開口する
多数の製氷小室を画成し、その下方に配設した水皿から
各対応の製氷小室に製氷水を噴射供給して、冷凍系に接
続する蒸発管で冷却されている各製氷小室に角氷を形成
するクローズドセル式の製氷機や、前記水皿は使用せ
ず、これらの製氷小室中に下方から製氷水を散布するこ
とにより、各小室中に角氷を形成するオープンセル型の
製氷機や、直立配置した製氷板の一側面に、その上方
から製氷水を流下させることにより、該製氷板面にかま
ぼこ状の氷塊を多数形成する水流下式の製氷機等が知ら
れている。
【0003】前述の3型式に係る製氷機は、何れも製氷
水を所要量貯留するための製氷水タンクを備え、該タン
ク中の製氷水をポンプで圧送して製氷ユニットの前記製
氷小室または直立製氷板に供給し、氷結するに至らなか
った製氷水は前記タンク中に回収した後に、再び製氷ユ
ニットに向け送り出す強制循環機構を採用している。従
ってこれらの製氷機では、製氷水タンクや製氷水を循環
させるポンプ等の付帯設備が必要となり、構成が複雑化
すると共に製造コストも高騰し、また大型化する一因と
もなっていた。これに対して、水皿中に製氷水を所要レ
ベルで貯留し、蒸発管を配設した製氷基板の下面に突設
垂下した製氷突起を、該製氷水中に浸漬させることによ
り、該製氷突起の周りに氷塊を形成させるようにした簡
易型の製氷機が既に提案されている。この製氷機では、
製氷運転中に製氷水を水皿と製氷水タンクとの間でポン
プ循環させる機構を必要としないために、構造的に簡略
化されて製造コストを抑制し得ると共に、小型化を図っ
た製氷機を製造し得る利点を有している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このように、冷却保持
した多数の製氷突起を水皿中の製氷水に浸漬させるだけ
で、該突起の周りに氷塊を形成し得るようにした製氷機
では、当然のことながら、その製氷運転中に製氷水は全
く循環することがなく、いわゆる「静止状態」に保持され
ている。このために、製氷突起の周りに次第に形成され
る氷塊は、その製氷水中に溶け込んでいる空気の影響に
より白濁して不透明となってしまう。得られた氷塊が白
濁していること自体は、氷本来の冷却等の用途に関して
は一般に問題はない。しかし、この白濁した氷が喫茶店
やレストラン等での飲食に供される場合には、透明で清
澄な氷に比べると明らかに見栄えに劣り、全体として商
品値価が低下するという欠点がある。
【0005】前記問題に対処するものとして、本件出願
人の提案に係る考案「製氷機の白濁防止機構」が存在す
る。この考案は、水皿の内部に画成した製氷室中に揺動
板を揺動自在に備え、該揺動板を揺動手段との係合作用
下に、製氷運転中に揺動させて製氷室中の製氷水を運動
させるよう構成したものである。これにより、製氷部の
周りに形成される氷塊の白濁を防止することができる。
【0006】前記製氷機では、製氷突起に完全な氷塊が
形成されて製氷運転から除氷運転に切換わると、水皿が
傾動して氷塊を露出するよう構成されている。この場合
において、前記揺動板と揺動手段とが係合したままの状
態で除氷運転に切換わると、水皿と共に傾動する揺動板
の傾動が妨げられることとなり、除氷運転に支障を来た
すおそれがある。そこで、製氷運転が完了した際に作動
するタイマにより、揺動手段を揺動板から離間した位置
で停止させることが考えられる。しかしこの場合は、部
品点数が増えてコストの上昇を招くと共に、例えば停電
復帰時に正確な運転制御を行ない得なくなる不都合を生
ずる。
【0007】また製氷機では、前記製氷突起での製氷完
了の検知手段として、製氷開始から終了までに要する時
間をタイマで計測する手段が採用されている。しかるに
タイマにより製氷運転を制御する方法では、実際には周
囲温度(外気温)の変化によって希望する大きさの氷塊の
生成に要する時間が大きく変化するにも拘らず、タイマ
に予め設定した時間での製氷運転がなされるため、充分
な氷塊が生成される前に除氷運転に移行したり、希望す
る大きさの氷塊の生成後にも製氷運転が継続し、隣り合
う氷塊が結合して変形氷が生成される欠点がある。この
ため周囲温度の変化に対応してタイマの設定時間を調節
する必要があり、保守管理が煩雑となる欠点が指摘され
る。
【0008】
【考案の目的】本考案は、蒸発管により冷却される製氷
突起を、水皿中の製氷室に貯留した製氷水に浸漬して、
当該製氷突起の周りに氷塊を形成するようにした製氷機
に内在している前記欠点に鑑み、これを好適に解決する
べく提案されたものであって、氷塊の白濁を有効に防止
すると共に、揺動板の円滑な傾動を達成し、併せて外気
温の変化に影響されることなく確実に製氷完了を検出し
得る白濁防止機構を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため本考案は、圧縮機や凝縮器等を備
える冷凍系に接続する蒸発管と、この蒸発管が上面に配
設されると共に、下面に多数の製氷部を所定間隔で突設
垂下させた製氷基板と、傾動自在で常には水平に配置さ
れ、内部に画成した製氷室中の製氷水に前記製氷部が浸
漬される水皿と、前記製氷部の周りに製氷水が氷結して
所要の氷塊が形成されると、前記水皿を斜め下方に傾動
させるよう構成した製氷機において、前記水皿における
製氷室の内部に収納配置され、該製氷室の底面に対し接
離自在に揺動可能な揺動板と、前記製氷機の本体側に配
設された揺動用モータにより回転駆動される揺動手段
と、前記揺動手段に設けられ、揺動用モータの回転によ
り前記揺動板との係合・離脱を反復して、製氷運転中に
該揺動板を製氷室の内部で揺動させる係合部材と、前記
揺動手段に設けられ、周方向の所要位置に切欠部を形成
した制御部と、前記制御部の回動軌跡に臨ませた検知手
段とを備え、前記制御部の切欠部は、前記係合部材が揺
動板から離間する位置に臨んだ際に、前記検知手段と対
応する位置に臨むよう設定され、前記揺動用モータによ
り回転駆動される揺動手段の係合部材と係合した揺動板
が、前記製氷部の周りに形成された氷塊に当接して上動
が規制された際に、前記制御部で検知手段を作動させ、
これにより得られる製氷完了信号により回転を継続する
制御部の切欠部が検知手段に到来すると、該検知手段の
作動を解除し、このとき前記揺動用モータを停止するこ
とにより、前記係合部材を揺動板から離間する位置で停
止させるよう構成したことを特徴とする。
【0010】また前述した課題を克服し、所期の目的を
達成するため本願の別の考案は、圧縮機や凝縮器等を備
える冷凍系に接続する蒸発管と、この蒸発管が上面に配
設されると共に、下面に多数の製氷部を所定間隔で突設
垂下させた製氷基板と、傾動自在で常には水平に配置さ
れ、内部に画成した製氷室中の製氷水に前記製氷部が浸
漬される水皿と、前記製氷部の周りに製氷水が氷結して
所要の氷塊が形成されると、前記水皿を斜め下方に傾動
させるよう構成した製氷機において、前記水皿における
製氷室の内部に収納配置され、該製氷室の底面に対し接
離自在に揺動可能な揺動板と、前記製氷機の本体側に回
動可能に枢支され、揺動用モータが配設される取付治具
と、前記取付治具と一体的に回動可能に配設され、前記
揺動用モータにより回転駆動される揺動手段と、前記揺
動手段に設けられ、揺動用モータの回転により前記揺動
板との係合・離脱を反復して、製氷運転中に該揺動板を
製氷室の内部で揺動させる係合部材と、前記揺動手段に
設けられ、周方向の所要位置に切欠部を形成した制御部
と、前記制御部の回動軌跡に臨ませた検知手段とを備
え、前記制御部の切欠部は、前記係合部材が揺動板から
離間する位置に臨んだ際に、前記検知手段と対応する位
置に臨むよう設定され、前記揺動用モータにより回転駆
動される揺動手段の係合部材が揺動板に係合した際に、
前記製氷部の周りに形成された氷塊に該揺動板が当接し
て揺動手段に反力が加わると、該揺動手段が前記取付治
具と一体的に所要方向へ回動されて、前記制御部で検知
手段を作動させることにより製氷完了を検出すると共
に、回転を継続する制御部の切欠部が検知手段に到来す
ると、該検知手段の作動を解除し、このとき前記揺動用
モータを停止することにより、前記係合部材を揺動板か
ら離間する位置で停止させるよう構成したことを特徴と
する。
【0011】
【実施例】次に、本考案に係る製氷機の白濁防止機構に
つき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら
以下説明する。なお説明の便宜上、「前後」,「左右」と
は、製氷機を正面から視た状態において指称するものと
する。
【0012】(製氷機の概略構成について) 図2および図8は、実施例に係る白濁防止機構が採用さ
れる製氷機の全体的な構成を概略的に示す断面図および
斜視図である。製氷機本体を構成する筐体10の内部
は、圧縮機CMや凝縮器11等の冷凍機械が収納される
下部機械室12と、その上方に位置し断熱材で囲われる
と共に、内部に貯氷室83を画成した箱状の貯氷庫14
と、この貯氷庫14の内部上方に配設される製氷ユニッ
ト15とから基本的に構成されている。製氷ユニット1
5は、図3および図4に関して後述する如く、製氷水を
所定レベルで貯留する水皿16と、この製氷水中に浸漬
される製氷突起17を備えた製氷基板18とを備え、該
水皿16は除氷運転に切換わると所定角度傾動して、該
水皿16中の製氷水を排水受部19および排水管20を
介して外部へ排出すると共に、氷塊21を前記貯氷室8
3へ放出し得るようになっている。なお、貯氷庫14に
は後述する氷塊放出装置13が配設され、該装置13に
より貯氷室83に貯留される氷塊21を外部に放出する
よう構成してある。
【0013】(筐体の外部構造について) 前記筐体10は、図8に示す如く、前述した各部材を囲
繞するメインフレーム22と、該フレーム22の前面に
配設される前面パネル23とから構成され、全体として
横幅寸法が極めて短かいスリムな形状を呈している。前
面パネル23は、合成樹脂により図示形状に形成された
ものであって、その高さ方向の略中間位置に、貯氷庫1
4に形成した氷塊21の放出口14aと対応する開口2
3aが下方に向けて開設されている(図2参照)。この開
口23aの下方には、容器状の載置台24が着脱自在に
装着され、氷塊21を取出す際に該載置台24にコップ
等の受容器を載置するようになっている。この載置台2
4の上面には多数のスリット24aが形成され、放出口
14aから落下する水滴を集水して周囲を汚すのを防止
するよう構成される。また開口23aの上方に延在する
正面パネル23には、電源ランプLと氷塊放出用の第1
スイッチSW1の押しボタン25が配設され、該押しボ
タン25を押してスイッチSW1をON作動させている
間、前記氷塊放出装置13が作動して貯氷室83に貯留
されている氷塊21を、放出口14aおよび開口23a
を介して放出するよう設定されている。
【0014】前記筐体10の底面には、前記下部機械室
12に連通する開口(図示せず)が開設され、該開口は筐
体10に着脱自在に装着されるフィルター部材26によ
り被覆されるようになっている。このフィルター部材2
6は、前記凝縮器11の空冷のために機械室12に導入
される外気中の塵埃を捕集して、凝縮器11の目詰りに
よる冷却能力の低下を防止するべく機能する。なおフィ
ルター部材26は、筐体10の前面側から簡単に装着お
よび取外し可能に構成される。
【0015】(カバー体について) 図2に示す如く、前記貯氷庫14の前面にカバー体27
が着脱自在に配設され、このカバー体27の前面側に、
前記製氷ユニット15における水皿16の傾動用のアク
チュエータモータAM,揺動板28(後述)の揺動用のモ
ータRMおよび氷塊放出装置13の放出用モータGMが
纏めて配設されている。カバー体27に配設されている
各モータAM,RM,GMおよびそれに付帯する部材は、
前記前面パネル23を取外すことにより、簡単にメンテ
ナンスを行ない得る。また自動製氷機の組立てに際して
は、予めカバー体27に各モータAM,RM,GMを配設
した状態で、該カバー体27を貯氷庫14の前面に取付
けることができるので、組立てに要する時間の短縮を図
り得る利点がある。
【0016】(製氷ユニットについて) 図4は、製氷ユニット15の詳細を縦断面で示すもので
あって、前記水皿16は図3に示す形状を有すると共
に、その内部に画成した製氷室29中に所定レベルで製
氷水を貯留し得るようになっている。すなわち製氷室2
9は、水皿16における矩形状底面16aと、その四方
に直立する壁面16b,16c,16d,16eとにより
画成され、図3において右側に位置する直立壁16eの
外側に、長手方向に沿って複数の軸支持部30が整列し
て一体成形されている。軸支持部30は、前記製氷基板
18を貯氷庫14の上方に懸吊支持するブラケット32
に設けた通孔32aに回動自在に挿通されて、水皿16
を該軸支持部30を中心として短手方向(製氷機の幅方
向)に回動可能に構成されている(図6参照)。なお、製
氷基板18の適宜位置には、製氷水の給水管49が着脱
自在に配設され、後述するタイミングで給水弁WVが開
放されて製氷室29に所定量の製氷水を供給するように
なっている(図22参照)。
【0017】また、前面側に位置する軸支持部30に角
孔30aが穿設され、これに後述する旋回支軸33の軸
端に突設した角軸33aが嵌挿されている。この旋回支
軸33は、前記カバー体27に回動自在に枢支されてお
り、該カバー体27に配設したアクチュエータモータA
Mの回転に伴い、前記水皿16は軸支持部30を中心と
して、図17〜図20に示す如く、斜め下方への傾動お
よび斜め上方への復帰をなし得るようになっている。こ
のように、水皿16を製氷機の幅方向に傾動させるよう
構成したことにより、前述した如く、製氷機の横幅寸法
を短かくすることができるものである。
【0018】(水皿の傾動機構について) 前記カバー体27における水皿16の軸支持部30と対
応する位置に、前面側に突出する円筒状の軸受部34が
突設され、該軸受部34に穿設した通孔34aに前記旋
回支軸33が回動自在に挿通されて、その軸端に突設し
た角軸33aを軸支持部30の角孔30aに嵌挿してい
る。また旋回支軸33の前面側の端部には、半径方向に
延出するレバー片33bが一体形成されると共に、該レ
バー片33bの前面側に係合突起33cが突設されてい
る。図1および図3に示す如く、カバー体27にブラケ
ット35を介して配設したアクチュエータモータAMに
おけるブラケット35の前面側に延出する回転軸に、周
方向の一部が切欠かれた所要直径の円板からなるカム板
36が一体的に回転するよう配設されている。このカム
板36の前面に、連杆37の一端が偏心的に枢支され、
該連杆37の他端に穿設した長孔37aに、前記旋回支
軸33に形成したレバー片33bの係合突起33cが摺
動自在に嵌挿されている。従って、アクチュエータモー
タAMを回転することにより、カム板36および連杆3
7を介して旋回支軸33が所要角度で往復回動し、これ
により水皿16が傾動される。
【0019】なお前記係合突起33cの前端部には、連
杆37の長孔37aに挿通可能な楕円状の規制部33d
が、突起33cに対して半径方向に延出するよう配設さ
れ、係合突起33cを長孔37aに挿通した状態で、該
係合突起33cから連杆37が容易に外れないよう構成
してある。また、連杆37に対してレバー片33bを長
孔37a分だけ移動可能とすることにより、後述する水
皿16の傾斜停止時におけるレバー片33bと連杆37
との位置の誤差を許容するようになっている。更に、レ
バー片33bの裏面側に、前記揺動用モータRMが配設
される取付治具38を所定方向に付勢するねじりばね3
9(何れも後述)の一端が係合する係合片33eが突設さ
れている。
【0020】(冷凍系について) 図12は、製氷機に使用される冷凍系の概略構成を示
す。圧縮機CMで圧縮された気化冷媒は、吐出管40を
経て前記凝縮器11で液化され、ドライヤ41で脱湿さ
れた後にキャピラリー42で減圧される。そして蒸発管
31に流入して一挙に膨張し、製氷基板18と熱交換を
行なって各製氷突起17を氷点下にまで冷却させる。こ
の蒸発管31で蒸発した気化冷媒と未蒸発の液化冷媒と
は、気液混相状態でアキュムレータ43に流入して気液
分離がなされ、気相冷媒は吸入管44を経て圧縮機CM
に帰還し、また液相冷媒は該アキュムレータ43に貯留
される。更に、圧縮機CMの吐出管40から分岐したホ
ットガス管45は、ホットガス弁HVを経て前記蒸発管
31の入口側に接続されている。このホットガス弁HV
は除氷運転時に開放して、圧縮機CMから吐出される高
温冷媒(以下「ホットガス」という)を、前記ホットガス管
45を介して蒸発管31にバイパスさせ、各製氷突起1
7を加温することにより各氷塊21を自重で落下させ
る。また蒸発管31から流出したホットガスは、前記ア
キュムレータ43に滞留している液相冷媒を加熱して蒸
発させ、気相冷媒として吸入管44から圧縮機CMに再
び帰還させる。なお、図中の符号FMは、凝縮器11用
のファンモータを示す。
【0021】(水皿の排水構造について) 図4および図11に示す如く、前記水皿16には、該水
皿16の傾動時に製氷室29中の製氷水を外部へ放出す
る水排出部が形成されている。すなわち水皿16の後側
に位置する直立壁16cにおける傾動下端側の近傍に、
後側に向けて凹設される補助室46が画成され、該補助
室46の外側(後側)に所定長さの排水管47が連通接続
されている。この排水管47の下方には、前記排出水を
受けて外部へ排出する排水受部19が貯氷庫14の後面
側に形成されている。前記補助室46と製氷室29と
は、直立壁16cよりも低い堰止板48により画成され
るようになっている。従って、水皿16に供給された製
氷水は、堰止板48の上端面からオーバーフローして前
記排水管47を介して排水受部19に排出可能となって
いる。換言すれば堰止板48によって、製氷室29に貯
留される製氷水は所定レベルに保持されるものである。
また後述の除氷運転に切換わると、図11に示すよう
に、水皿16は斜め下方に傾動して製氷水を排水管47
を介して排出する。そして該水皿16が傾動停止した位
置で、製氷水の一部は堰止板48によりそのまま残留し
(図18参照)、この残留水は次の製氷運転に向け製氷水
給水管49から補給される水と混合して、全体として製
氷水の温度低下を促進し得るものである。
【0022】なお前記排水管47は、水皿16が斜め下
方に傾動した際に排水受部19の貯氷室側の端縁部に当
接し、該水皿16を傾動状態で保持するストッパとして
も機能する。またこのとき、前記傾動機構における連杆
37の長孔37aに対して旋回支軸33の係合突起33
cが移動可能となっているので、水皿16の傾動停止位
置とアクチュエータモータAMの回転停止位置とにズレ
があっても、傾動機構に負荷が加わるのを防止し得る。
【0023】前記貯氷庫14の内部上方には、複数のブ
ラケット32を介して製氷基板18が水平に配設固定さ
れ、この製氷基板18の上面に、機械室12中に収納し
た冷凍系から導出した蒸発管31が蛇行配置されてい
る。また製氷基板18の下面に、多数の製氷突起17が
所要間隔で垂下するように突設され、製氷運転に際しこ
の製氷突起17は、前記水皿16に貯留した製氷水に浸
漬されるようになっている。そして冷凍系の運転によ
り、蒸発管31において冷媒との熱交換がなされ、製氷
突起17は0℃以下に冷却保持される結果として、この
製氷突起17の周囲に、図15に示す如く、次第に氷塊
21が形成されることになる。なお製氷基板18には複
数の通孔18aが穿設され、熱交換効率の向上を図ると
共に軽量化を達成するよう構成してある。
【0024】(カム制御機構について) 図5に示す如く、前記アクチュエータモータAMに配設
されるカム板36の前記ブラケット35を指向する裏面
に、第1カム部50と第2カム部51とが半径方向に偏
位して形成されている。またブラケット35には、前記
第1カム部50および第2カム部51と夫々対応的に、
第2スイッチSW2および第4スイッチSW4が配設さ
れ、アクチュエータモータAMの回転に伴い所要タイミ
ングでカム作動を与えて、該モータAMによる水皿1
6の傾動停止および復帰停止、ホットガス弁HVの開
放、製氷水を補給する給水弁WVの開放および閉成を
夫々制御するようになっている。すなわち第1カム部5
0および第2カム部51は、軸方向に突出する所要半径
の弧状突起で構成される。そして第2スイッチSW2
ら延出するレバー片52が、第1カム部50に当接する
と共に、該第1カム部50から所要タイミングで離間す
るようになっている。この第2スイッチSW2のレバー
片52が前記カム部50に当接すると、該スイッチのO
N作動がなされる。第2スイッチSW2は、図13の制
御回路に示す如くリレーX2およびアクチュエータモー
タAMに接続し、後述の如くアクチュエータモータAM
による水皿16の傾動停止と復帰停止を制御すると共
に、前記ホットガス弁HVの開放を制御する(後述)。な
お、第1カム部50と第2スイッチSW2とのカム動作
のタイミングを、図22のタイミングチャートに示す。
【0025】また第4スイッチSW4から延出するレバ
ー片53が、第2カム部51に当接すると共に、所要タ
イミングで離間するようになっている。そして第4スイ
ッチSW4のレバー片53が前記カム部51に当接する
と、該スイッチのON作動がなされる。この第4スイッ
チSW4は、図13に示す如く給水弁WVに接続し、該
給水弁WVの開放を制御する(後述)。第2カム部51と
第4スイッチSW4とのカム動作のタイミングを、図2
2のタイミングチャートに示す。
【0026】(揺動板および揺動機構について) 前記水皿16における製氷室29の内部には、矩形状に
形成した底板54aにおける水皿16の傾動下端側(左
側)となる直立壁16dと対向する側を除く3辺に、垂
直な立上り部54b,54c,54dを夫々形成した揺動
板54が揺動自在に配置され、揺動用モータRMの回転
により上下に揺動駆動されるようになっている。この揺
動板54における底板54aおよび右側の立上り部54
bには、その表面に円形や四角形状を呈する多数の通孔
55が所要間隔で穿設されている。該揺動板54の周囲
寸法は、製氷室29における底面16aの内部寸法より
若干小さ目に設定され、前記立上り部54bの上部長手
方向両側に形成した突部56,56が、水皿16にピン
57,57を介して回動自在に枢支される。そして水皿
16に揺動板54を枢支した状態で、揺動板54は図4
に示す如く、製氷室29の底面に密着的に載置される。
なお通孔55の穿設位置は、前記隣設する製氷突起1
7,17の間に臨むよう設定されている。
【0027】図1に示すように、揺動板54における前
側に位置する立上り部54cに逆L字形の係合片58が
一体形成され、その上部水平部58aは製氷室29の直
立壁16bを越えて外方に延出している。また前記カバ
ー体27の上部水平部58aと対応する位置に、上下方
向に延在する長孔27aが形成され、該長孔27aに、
前記揺動用モータRMにより回転駆動される揺動部材5
9が摺動自在に挿通されている。この揺動部材59は、
図9および図10に示す如く、円盤状本体59dと、該
本体59bにおけるカバー体27の裏側(水皿16を指
向する側)を指向する面に偏心的に突設された揺動突起
59aと、本体59dの反対側の面において同軸的に配
設された円柱状のカム部59bとから基本的に構成さ
れ、該カム部59bの軸端に揺動用モータRMが連結さ
れている。そしてこの揺動部材59は、円盤状本体59
dにおけるカム部59bが突設される面をカバー体27
の裏面側に当接させた位置において、前記揺動突起59
aが、揺動板54の上部水平部58aに下方から係合・
離脱可能な位置に臨み得るよう設定されている。従って
揺動部材59を反時計方向に回転させれば、前記揺動突
起59aは、図14に示す如く上部水平部58aと係合
した状態で回転し、揺動板54を製氷室29の底面から
所要距離だけ上昇させると共に、揺動突起59aが上部
水平部58aから外れると、該揺動板54は自重で製氷
室29の底面に落下する。すなわち製氷運転中に揺動用
モータRMを回転させれば、前記ピン57,57を中心
として揺動板54は製氷室29の内部で上下の揺動を反
復し、これにより製氷水を常に動かすことができる。な
お揺動板54には通孔55が穿設されているので、製氷
水はこの通孔55を介して上下に流通し、更に活発な動
きが得られる。
【0028】更に前記揺動板54は、後述の除氷運転に
際し、水皿16の傾動に伴い一体的に傾動するが、該揺
動板54における右側の立上り部54bに、前記製氷基
板18より上方に延出する直立片60が形成してある。
そして揺動板54が水皿16と共に傾動する途中で、前
記直立片60を前記製氷基板18に係合させることによ
り、該揺動板54は水皿16から分離されて、その傾動
姿勢を一定に保持される(図18参照)。
【0029】(揺動用モータRMの取付構造について) 図1および図5に示す如く、前記カバー体27に突設し
た軸受部34に、平板状を呈する取付治具38の一端が
回動自在に支持され、この取付治具38の枢支部から離
間する端部近傍の前面側に前記揺動用モータRMが配設
される。そして前記通孔27aから前面側に突出する揺
動部材59のカム部59bに、モータRMが連結されて
いる。また、枢支部と揺動用モータRMとの間に臨む取
付治具38の前面側に突片38aが形成され、該突片3
8aの下端に、軸受部34に介装したねじりばね39の
一方の端部39aが係合されている。この突片38aに
近接して前記レバー片33bに形成した係合片33eが
臨んでおり、この係合片33eの上端に、ねじりばね3
9の他方の端部39bが係合されている。係合片33e
の上端は、前記水皿16が水平姿勢に支持されている状
態では、図14に示す如く、取付治具38における突片
38aの上端よりも上方に延出している。従って、この
ときには取付治具38は、ねじりばね39の弾力作用下
に軸受部34を支点として常に時計方向に回動付勢され
ることとなる。そして、揺動用モータRMに所要の外力
が加わると、その取付治具38が軸受部34を支点とし
て所要の角度だけ回動し得るようになっている。
【0030】すなわち、ねじりばね39は、製氷運転時
に水皿16が水平姿勢を保持している間は、前記揺動部
材59の揺動突起59aが揺動板54の係合片58に係
合可能な作動位置に保持するべく機能する。また、製氷
運転から除氷運転に切換わって水皿16が傾動すると、
前記レバー片33bにおける係合片33eの上端は、取
付治具38における突片38aの上端よりも下方に移動
し、このときにはねじりばね39の端部39bは突片3
8aの上端に係合するに至る(図21参照)。従って、水
皿16の傾動時には、ねじりばね39は取付治具38に
対して付勢力を作用させないようになっている。
【0031】なお、取付治具38の枢支部から離間する
端部に上下方向に延在する長孔38bが穿設され、該長
孔38bにカバー体27に対応的に突設した規制ピン6
1が摺動自在に挿通されている。該規制ピン61は、取
付治具38の回動範囲を規制するべく機能し、前記ねじ
りばね39の弾力付勢下に、常には長孔38bの下端が
規制ピン61に当接して揺動部材59を作動位置に臨ま
せるようになっている(図14参照)。
【0032】(製氷および除氷完了検知用のスイッチS
5,Th1について) 前記カバー体27には、例えばマイクロスイッチ等の製
氷完了検知用の第5スイッチSW5がブラケット70を
介して配設され、そのレバー片62を前記揺動部材59
におけるカム部59bの下降軌跡に臨ませて、取付治具
38(揺動用モータRM)の回動に伴いカム部59bに当
接して、該スイッチの切換え可能となっている。すなわ
ち図15に関して後述する如く、製氷運転が進行して、
製氷突起17の周りに氷塊21が成長すると、前記揺動
板54はその上動時に該氷塊21と接触するに至り、前
記係合片58および揺動突起59aを介して揺動用モー
タRMに下方側への反力を与えることになる。このため
揺動用モータRMが配設される取付治具38は、前記軸
受部34を支点として反時計方向に回動し、その回動過
程でカム部59bが第5スイッチSW5のレバー片62
を押圧することにより、該スイッチSW5の接点を「a」
側から「b」側に切換えて製氷ユニット15での製氷完了
を検知し得るものである。なお前記ブラケット70は、
カバー体27に対して上下方向に位置調節可能に配設さ
れ、該ブラケット70を上下調節することによって第5
スイッチSW5のレバー片62の位置を調節可能に構成
される。これにより、製氷突起17に形成される氷塊2
1の寸法を可変させることができるものである。
【0033】ここで、第5スイッチSW5が接点「b」側
に切換えられると同時に揺動用モータRMを停止させる
と、前記揺動板54の係合片58に当接する揺動突起5
9aが揺動板54の傾動の妨げとなる。そこで実施例で
は、前記揺動部材59のカム部59bに、揺動用モータ
RMが回動した状態で第5スイッチSW5の接点を「a」
側に切換え可能な切欠部59cを形成し、該切欠部59
cにより揺動突起59aを係合片58の傾動軌跡から離
間させる制御を行なうよう構成している(図21(c)参
照)。またこの切欠部59cは、前記揺動突起59aが
係合片58の上部水平部58aから離間した位置に臨ん
だときに、第5スイッチSW5のレバー片62と対応す
る位置に臨むような位置関係をもってカム部59bに形
成されている。すなわち、揺動用モータRMの回動に
より製氷完了検知スイッチSW5が接点「b」側に切換え
られた後も該モータRMを回転させ、切欠部59cが
スイッチSW5のレバー片62に対応する位置に到来し
た際に該スイッチSW5の接点を「a」側に切換えたとき
に、当該揺動用モータRMを停止するよう設定してい
る。これにより揺動突起59aは、揺動板54における
係合片58の傾動軌跡から離間することとなり、揺動板
54の傾動を妨げることはなくなる。また製氷完了検知
用の第5スイッチSW5を、揺動部材59における揺動
突起59aの位置決め用のスイッチとして兼用するよう
構成することにより、部品点数を少なくしてコストを低
く抑えることができるものである。
【0034】図4に示すように、前記製氷ユニット15
における製氷基板18の上面には、除氷完了を検知する
ためのサーモスイッチTh1が配設されている。このサ
ーモスイッチTh1は、製氷運転により製氷基板18が
所定温度まで低下した際に接点「b」に切換えられ、また
除氷運転により氷塊21が製氷突起17から落下した際
の急激な温度上昇を検出して、その接点を「b」から「a」
に切換えるよう設定される。そしてこのときに、後述の
如くホットガス弁HVを閉成すると共に、アクチュエー
タモータAMを回転させるようになっている。
【0035】(氷塊放出装置および貯氷完了検知スイッ
チについて) 前記カバー体27の前面下部に、氷塊放出用のモータG
Mが配設され、該モータGMにより回転駆動される氷塊
搬出用のスクリュー63が、貯氷室83内に延出するよ
う配設されている。このスクリュー63の突出端部は、
図2に示す如く、貯氷庫14の対応位置に凹設した凹部
64に回動自在に嵌挿されて定位置で回転するよう設定
してある。放出用モータGMは、前面パネル23に配設
した前記押しボタン25を押して第1スイッチSW1
ON作動させている間のみ回転し、スクリュー63によ
り貯氷室83に貯留されている氷塊21を前記放出口1
4aまで搬送するようになっている。
【0036】前記カバー体27の裏面には、図2に示す
如く、スクリュー63の配設位置に対応すると共に、放
出口14aの形成位置より貯氷室側に臨む規制板65が
回動自在に垂設されている。この規制板65は、前記ス
クリュー63により搬送される氷塊21により押圧され
て放出口14aを開放して氷塊21の放出を許容すると
共に、氷塊放出装置13が停止した際には初期の位置に
戻って放出口14aを閉成し、この放出口14aを介し
て外気が貯氷室83内へ入り込むのを防止するべく機能
する。また規制板65に近接して分離板68がカバー体
27に配設され、該分離板68は、貯氷室83に貯留さ
れる氷塊21が放出口14aから放出されるのを防止す
ると共に、スクリュー63により搬送される氷塊21の
一部を貯氷室83に戻して放出口14aが詰まるのを防
止するべく機能する。なお貯氷庫14における前記凹部
64の形成位置に近接する底部に排出管69が配設さ
れ、氷塊21からの融解水を庫外に排出するよう構成さ
れている。
【0037】前記水皿16の下面に検知板66が回動自
在に枢支され、該検知板66は、図7に示すように、常
には水皿16の底面に対してその開放端部側が下方に離
間している状態に保持されている。また水皿16の前面
に貯氷完了検知用の第3スイッチSW3が配設され、こ
のスイッチSW3のレバー片67は、前記検知板66の
前面側の端部に形成した突片66aにより常には押圧さ
れた状態になっている。そして、水皿16が傾動する過
程で検知板66が氷塊21に当接することにより水皿1
6に対して時計方向に回動した際に、前記突片66aが
レバー片67から離間して該スイッチSW3をON作動
して、貯氷完了を検出するよう設定してある。なお、検
知板66の突片66aを、氷塊21の非検出時に第3ス
イッチSW3のレバー片67に当接させるよう設定する
ことにより、該検知板66が何等かの原因により水皿1
6から脱落した際に自動製氷機を停止させて、貯氷完了
の検出が不能の状態で氷塊21が製造されるのを防止し
得る。また検知板66の開放端部は櫛歯状に形成され、
該検知板66が氷塊21に当接した際に加わる負荷の軽
減を図っている。
【0038】(電気制御回路例について) 図13は、実施例に係る自動製氷機の電気制御回路を示
す。図において、電源供給ラインRと接続点Dとの間
に、ヒューズFが介挿され、この接続点DとラインTと
の間に電源ランプLが接続されている。同じく接続点D
とラインTとの間に、氷塊放出用の第1スイッチSW
1と放出用モータGM、アクチュエータモータAM用
の第2スイッチSW2と貯氷完了検知用の第3スイッチ
SW3およびリレーX1が夫々直列に介挿されている。ま
た、第2スイッチSW2と貯氷完了検知スイッチSW3
の間の接続点Eと接続点Kとの間に、リレーX1の常閉
接点X1-b1が介挿され、この接続点KとラインTとの
間に、リレーX2、製氷水供給用の第4スイッチS
4と給水弁WV、リレーX3の常開接点X3-a1とア
クチュエータモータAMが夫々直列に介挿されている。
【0039】また、ヒューズFと直列に接続したリレー
1の常閉接点X1-b2と、前記リレーX3の常開接点X3
-a1とアクチュエータモータAMとの間の接続点Nとの
間に、リレーX2の常閉接点X2-b1とリレーX3の常閉
接点X3-bが直列に介挿されている。リレーX2の常開
接点X2-aと直列に接続される除氷完了検知用の前記サ
ーモスイッチTh1の接点a側に凝縮器11用のファン
モータFMが接続され、接点b側にホットガス供給用の
ホットガス弁HVが接続されている。更に、リレーX1
の常閉接点X1-b2とラインTとの間に、リレーX3
常開接点X3-a2と前記揺動用モータRMおよびリレー
2の常閉接点X2-b2、RリレーSRと前記圧縮機C
Mが夫々直列に介挿されている。そして、リレーX3
常開接点X3-a2と揺動用モータRMとの間の接続点P
に製氷完了検知用の第5スイッチSW5が接続され、該
スイッチSW5の接点a側に保護サーモTh2とリレーX
3が直列に接続されると共に、接点b側は前記接続点D
に接続されている。なお、前記ファンモータFMとリレ
ーX3とは並列となっている。
【0040】
【実施例の作用】次に、実施例に係る自動製氷機の作用
につき、図22に示すタイミングチャートを参照しなが
ら説明する。 (初期動作について) 図示しない自動製氷機の電源スイッチをONすると、前
記電源ランプLが点灯すると共に、圧縮機CMが始動し
て蒸発管31に冷媒が供給される。またリレーX1,X2,
3の各常閉接点X1-b2,X2-b1,X3-bを介してアク
チュエータモータAMが回転され、水平姿勢に保持され
ている水皿16は斜め下方へ傾動し始める。モータAM
の回転により第4スイッチS4がOFF作動した後に、
第2スイッチS2がON作動され、リレーX2が付勢され
てこれと協働する常開接点X2-aが閉成し、サーモスイ
ッチTh1を介してリレーX3が付勢される。これによ
り、該リレーX3と協働する常開接点X3-a1を介してア
クチュエータモータAMは回転を継続し、水皿16は傾
動を停止することなく水平姿勢に向けて復帰する。なお
リレーX3は、これと協働する常開接点X3-a2により自
己保持される。
【0041】水皿16が所要位置まで復帰すると、前記
第4スイッチS4がON作動して給水弁WVが開放さ
れ、前記製氷水給水管49を介して水皿16中の製氷室
29に製氷水が供給される。なお水皿16は、水平姿勢
を越えて直立壁16d側が直立壁16eより高くなる位
置まで時計方向に傾動した後、再び反時計方向に傾動し
て水平姿勢で停止するよう設定されているので、製氷室
29には予め設定された量だけ製氷水が確実に貯留され
る。また多少多目に供給された製氷室29中の製氷水
は、先に述べた如く堰止板48をオーバーフローして、
補助室46および排水受部19を介して外部へ放出され
る。
【0042】アクチュエータモータAMの回転に伴い、
第2スイッチSW2がOFF作動されることにより、該
モータAMが回転を停止し、水皿16は水平姿勢となっ
た状態で停止される。またリレーX2と協働とする常閉
接点がX2-b2が閉成されることにより、前記揺動用モ
ータRMは回転を開始する。更に、第2スイッチSW2
がOFF作動されることにより、給水弁WVが閉成して
製氷水の供給が停止される。但し、第4スイッチSW4
はON作動されれた状態を保持している。
【0043】(製氷運転について) 電源投入により付勢されている圧縮機CMにより、冷凍
系の冷媒循環パイプから冷媒が前記蒸発管31に供給さ
れ、その熱交換作用により製氷基板18に突設した製氷
突起17の冷却が開始される。この製氷突起17は製氷
水に浸漬されているために、該突起17の周囲から結氷
が開始され、次第に成長して逆ドーム状の氷塊21が形
成される。そしてこの製氷運転の間、前記揺動用モータ
RMは回転を継続している。従って該モータRMにより
回転される揺動部材59の揺動突起59aが、前記立上
り部54cに設けた係合片58と係合して、揺動板54
を図14に示す如く上方に持ち上げる。前記揺動突起5
9aが係合片58から離脱すると、揺動板54は、自重
で落下して製氷室29の底面16aに当接するに至る。
このように、揺動板54は製氷運転の期間中、製氷室2
9における製氷水の中で揺動を反復し、これにより該製
氷水を常に動かすこととなる。しかも揺動板54には通
孔55が穿設されているので、該揺動板54の揺動に伴
ない製氷水は該通孔55を通過し、これが噴流現象を伴
なって製氷水の動きを更に活発なものとする。このよう
に製氷水が常に動的状態に保たれることにより、製氷突
起17に形成される氷塊21の白濁が防止され、透明で
清澄な氷塊21が得られる。
【0044】(除氷運転について) 図15に示す如く、製氷突起17に完全な氷塊21が逆
ドーム状に形成されると、前記揺動板54はその上動時
に該氷塊21と接触することとなり、遂には前記係合片
58および揺動突起59aを介して揺動用モータRMに
下方側への反力を与えるに至る。従って揺動用モータR
Mが配設される取付治具38は、前記軸受部34を支点
として反時計方向の回動を開始して、揺動部材59のカ
ム部59bで製氷完了検知用の第5スイッチSW5のレ
バー片62を押圧してその接点を「a」側から「b」側に切
換え、これにより製氷ユニット15での製氷完了を検出
する。すると図13に示すリレーX3の自己保持が解除
されて滅勢され、これと協働する常閉接点X3-bが閉成
して、アクチュエータモータAMの回転を開始する。こ
のため前記カム板36が反時計方向に回転し、これに偏
心連結した連杆37と係合する旋回支軸33のレバー片
33bが反時計方向に傾動されることにより、前記水皿
16は斜め下方へ傾動し始める(図17参照)。この傾動
により製氷室29中の製氷水は、前記堰止板48を介し
て補助室46にオーバーフローし、この補助室46から
排水管47を介して排水受部19へ放出される。なお水
皿16が傾動する過程において、前記アクチュエータモ
ータAMにより回転されるカム板36の第2カム部51
により第4スイッチSW4はOFF作動される(図22参
照)。
【0045】ここで前記揺動用モータRMは、製氷完了
検知用の第5スイッチSW5のレバー片62が揺動部材
59のカム部59bにより押圧されて接点「b」側に切換
わっても、その回転は継続される。これにより、前記揺
動部材59に設けた揺動突起59aが上部水平部58a
から離間し、取付治具38はねじりばね39の弾力作用
により時計方向に回動し、第5スイッチSW5の接点は
「b」側から「a」側に切換えられ、揺動用モータRMは一
旦停止する。しかるに、前記旋回支軸33の反時計方向
への回動に伴い、レバー片33bにおける係合片33e
の上端が取付治具38における突片38aの上端より下
方に移動し、前記ねじりばね39の端部39bは該突片
38aの上端に係合されることにより、取付治具38に
はばね力は作用しなくなる(図21(b)参照)。すると、
該取付治具38は自重により軸受部34を支点として反
時計方向の回動を開始し、前記カム部59bで第5スイ
ッチSW5の接点を再び「a」側から「b」側に切換え、揺
動用モータRMを回転させる。そしてカム部59aに形
成した切欠部59cがレバー片62と対応する位置に到
来した際に、該レバー片62の押圧が解除されてスイッ
チSW5の接点が「b」側から「a」側に切換わることによ
り、揺動用モータRMは回転を停止する(図21(c)参
照)。これにより、揺動部材59に設けた揺動突起59
aは、前記揺動板54における係合片58の傾動軌跡か
ら離間した位置で停止し、該揺動板54の傾動が妨げら
れるのは防止される。
【0046】なお、製氷運転中に仮に停電が発生した場
合であっても、再通電時の水皿傾動により前記取付治具
38が反時計方向に回動して第5スイッチSW5の接点
が「b」側になると揺動用モータRMが回転し、揺動部材
59は前記切欠部59cがレバー片62と対応する位置
に到来するまで回転される。すなわち、停電等があった
場合であっても、前記揺動突起59aを、前記係合片5
8の傾動軌跡から離間する位置に確実に位置決めするこ
とができる。
【0047】そして前記カム板36に設けた前記第1カ
ム部50が第2スイッチSW2のレバー片52に到来す
ると、該スイッチSW2はON作動してリレーX2を付勢
し、これと協働する常閉接点X2-b1を開放させると共
に、常開接点X2-aを閉成する。このとき、前記除氷完
了検知用のサーモスイッチTh1は製氷突起17に氷塊
21が生成されることにより接点「b」側に接続されてい
る。従って、前記リレーX3は付勢されず、アクチュエ
ータモータAMは回転を停止し、水皿16は図18に示
す所要の傾動角度に達した位置で傾動を停止する。この
とき製氷室29の内部には、製氷水の一部が前記堰止板
48により堰止められて残留するが、この残留水は先の
製氷運転に伴い充分冷却されているので、次の製氷運転
に向けて補給される新たな製氷水と混合して、製氷水全
体の温度を低下させることができる。また水皿16の傾
動により、製氷突起17の周りに形成された氷塊21
は、該突起17に付着した状態で露出する。更に水皿1
6が傾動停止する過程で、前記揺動板54の直立片60
が前記製氷基板18に当接するので、その後に傾動を停
止した水皿16における製氷室29の底面16aより
も、該揺動板54は斜め上方に位置することになる。こ
の揺動板54は、氷塊21が落下した際に、これを貯氷
室83へ案内するための滑落用シュートとして機能す
る。
【0048】前記アクチュエータモータAMの停止と同
時に、前記ホットガス弁HVが開放し、図22のタイミ
ングチャートに示すように、冷媒に代えてホットガスを
前記蒸発管31へ供給する。これにより製氷基板18を
介して製氷突起17は急速に加温されるに至る。このた
め製氷突起17と氷塊21との結合が解除され、当該氷
塊21は自重により落下する。そして、前記直立片60
により所要の傾斜姿勢に保持されている揺動板54の上
面を滑落し、その下方に位置する前記貯氷室83中へ案
内放出される。
【0049】この氷塊21の落下により、製氷基板18
におけるマイナスの温度負荷が解除され、該基板18は
前記蒸発管31でのホットガスの流通により一挙に温度
上昇を来す。この温度上昇を前記サーモスイッチTh1
が検出し、直ちに接点「a」側に切換わることにより、リ
レーX3が付勢されて、これと協働する常開接点X3-a1
が閉成することによりアクチュエータモータAMの回転
が再開される。また前記ホットガス弁HVが閉成し、前
記蒸発管31への冷媒供給が再開される。
【0050】モータAMの回転再開によりカム板36,
連杆37,レバー片33bの作用下に、旋回支軸33が
時計方向に回動し、水皿16も同様に時計方向に回転し
て水平姿勢への復帰を開始する。また該モータAMの回
転再開に伴い、カム板36の第2カム部51が、図19
に示す如く、第4スイッチSW4のレバー片53に到来
し、該スイッチをON作動させる。これにより給水弁W
Vを開放し、製氷室29へ製氷水を補給する。
【0051】そして、カム板36の第1カム部50が、
第2スイッチSW2のレバー片52から離脱すると、該
スイッチSW2がOFF作動し、給水弁WVを閉成して
製氷水の供給を停止すると共に、アクチュエータモータ
AMが停止する。これはリレーX3が自己保持されて、
該リレーX3の常閉接点X3-bを開放しているからであ
る。これにより、水皿16は水平姿勢となった状態で停
止される。
【0052】なお実施例では、水皿16を水平姿勢に復
帰するに際し、図20に示す如く、一旦水平姿勢を越え
て傾斜開放端(直立壁16d側)が高くなる位置まで時計
方向に傾動させた後、反時計方向に傾動して水平姿勢で
停止するよう設定してある。すなわち、水皿16に設け
た堰止板48が高いレベルに位置している状態で、製氷
室29に該堰止板48からオーバーフローさせる量だけ
製氷水を供給すれば、該水皿16が水平姿勢に復帰した
ときには製氷室29に必要量の製氷水が確実に供給され
るものである。これにより、製氷水の不足に起因する問
題の発生を未然に防止し得る。
【0053】また前記旋回支軸33の時計方向への回動
に伴い、レバー片33bにおける係合片33eの上端
は、取付治具38における突片38aの上端より上方に
移動し、前記ねじりばね39の端部39bは該係合片3
3eの上端に係合される(図21(a)参照)。これにより
取付治具38は、ねじりばね39の弾力付勢下に旋回支
軸33を支点として時計方向に回動し、前記揺動部材5
9をその揺動突起59aが揺動板54の係合片58に係
合可能な作動位置に臨ませる。従って、第2スイッチS
2がOFF作動してリレーX2が滅勢されると、これと
協働する常閉接点X2-b2が閉成して前記揺動用モータ
RMを回転させ、製氷運転中における揺動板44の上下
揺動を再開する。
【0054】前述した製氷運転−除氷運転が反復して貯
氷室83に所定量の氷塊21が貯留された状態で、製氷
運転が完了して水皿16が傾動すると、その傾動過程に
おいて前記検知板66が氷塊群に当接して傾動が阻止さ
れ、これに対して傾動を継続する水皿16に対して回動
して貯氷完了検知用の第3スイッチSW3をON作動さ
せる。このときには、図13に示す第2スイッチSW2
がON作動しているので、リレーX1が付勢されること
により、これと協働する常閉接点X1-b1,X1-b2が開
放し、アクチュエータモータAMの回転が停止すると共
に、圧縮機CMへの通電も停止される。
【0055】なお図示の実施例では、逆テーパ状の製氷
突起17を、製氷基板18に対し所定間隔で多数垂下さ
せた構成が採用されている。しかし前記製氷突起は、い
わゆる製氷部として機能する中核的な被冷却部材であれ
ば、丸棒状の部材やピン状の部材など種々のものを好適
に使用し得るものである。
【0056】
【考案の効果】以上説明した如く、本考案に係る製氷機
の白濁防止機構によれば、水皿中に貯留した製氷水に、
蒸発管で冷却された製氷突起を浸漬させ、当該製氷突起
の周囲に氷塊を形成するようにした製氷機において、そ
の製氷運転中に亘り、前記製氷水を揺動板の揺動作用に
より積極的に常に運動させるようにしたものである。従
って、得られる氷塊は白濁することがなく、透明で清澄
な商品価値の高い氷塊が製造される利点がある。また、
製氷突起に所要の氷塊が形成されて製氷が完了した際に
は、揺動板と係合する揺動手段の係合部材を、該揺動板
から離間する位置まで移動して停止するようにしたの
で、水皿と共に傾動する揺動板の傾動が妨げられる事態
を未然に防止することができる。
【0057】更に、係合部材の位置決め制御を行なう検
知手段を、製氷完了検知用の検知手段として兼用させる
よう構成したので、部品点数を少なくしてコストを低く
抑える利点がある。また検知手段は、製氷突起に成長し
た氷塊に直接当接可能な揺動板を介して作動されるの
で、高い精度で製氷完了を確実に検出し得る。従って、
外気温等の諸条件に影響されることなく、常に一定の寸
法および品質の氷塊を製造することができる。また、従
来のように外気温の変動に対応してタイマの設定時間を
調節する必要がなく、保守管理が簡単になる効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例に係る白濁防止機構の要部分解斜視図
である。
【図2】 実施例に係る白濁防止機構が採用される製氷
機の概略縦断面図である。
【図3】 実施例に係る白濁防止機構が採用される製氷
ユニットを、一部分解した状態で示す概略斜視図であ
る。
【図4】 図3に示す製氷ユニットの要部断面図であ
る。
【図5】 水皿の傾動機構および揺動板の揺動機構を一
部切欠いた状態で示す要部正面図である。
【図6】 製氷ユニットを筐体に配設した状態で示す概
略斜視図である。
【図7】 製氷ユニットの一部切欠き正面図である。
【図8】 製氷機の外観斜視図である。
【図9】 揺動機構における揺動部材を揺動突起側から
視た状態を示す斜視図である。
【図10】 揺動機構における揺動部材をカム部側から
視た状態を示す斜視図である。
【図11】 製氷ユニットにおいて、水皿が傾動した状
態を示す一部切欠き側面図である。
【図12】 製氷機に採用される冷凍系の概略図であ
る。
【図13】 製氷機の制御回路図である。
【図14】 製氷運転中において、揺動板が揺動してい
る状態の製氷ユニットおよび対応の揺動機構を示す説明
図である。
【図15】 製氷が完了した状態の製氷ユニットおよび
対応の揺動機構を示す説明図である。
【図16】 製氷が完了した状態の製氷ユニットおよび
揺動板における係合片の傾動軌跡から揺動部材の揺動突
起が退避した状態での対応の揺動機構を示す説明図であ
る。
【図17】 製氷が完了した状態の製氷ユニットおよび
対応の揺動機構,傾動機構を示す説明図である。
【図18】 水皿が傾動を停止した状態の製氷ユニット
と、対応する傾動機構のカム板と第2および第4スイッ
チの位置関係を併せて示す説明図である。
【図19】 水皿が復帰を開始した状態の製氷ユニット
と、対応する傾動機構のカム板と第2および第4スイッ
チの位置関係を併せて示す説明図である。
【図20】 水皿が水平姿勢を越えて傾動した状態の製
氷ユニットと、対応する傾動機構のカム板と第2および
第4スイッチの位置関係を併せて示す説明図である。
【図21】 揺動板の揺動機構を、製氷完了を検出して
揺動板における係合片の傾動軌跡から揺動部材の揺動突
起が退避する過程を示す動作説明図である。
【図22】 製氷機における制御のタイミングチャート
図である。
【符号の説明】
11…凝縮器,16…水皿,17…製氷突起,18…製
氷基板 21…氷塊,29…製氷室,31…蒸発管,38…取付
治具 54…揺動板,59…揺動部材,59a…揺動突起,5
9b…カム部 59c…切欠部,59d…円盤状本体,CM…圧縮機 RM…揺動用モータ,SW5…第5スイッチ

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(CM)や凝縮器(11)等を備える冷凍
    系に接続する蒸発管(31)と、この蒸発管(31)が上面に配
    設されると共に、下面に多数の製氷部(17)を所定間隔で
    突設垂下させた製氷基板(18)と、傾動自在で常には水平
    に配置され、内部に画成した製氷室(29)中の製氷水に前
    記製氷部(17)が浸漬される水皿(16)と、前記製氷部(17)
    の周りに製氷水が氷結して所要の氷塊(21)が形成される
    と、前記水皿(16)を斜め下方に傾動させるよう構成した
    製氷機において、 前記水皿(16)における製氷室(29)の内部に収納配置さ
    れ、該製氷室(29)の底面に対し接離自在に揺動可能な揺
    動板(54)と、 前記製氷機の本体側に配設された揺動用モータ(RM)によ
    り回転駆動される揺動手段(59)と、 前記揺動手段(59)に設けられ、揺動用モータ(RM)の回転
    により前記揺動板(54)との係合・離脱を反復して、製氷
    運転中に該揺動板(54)を製氷室(29)の内部で揺動させる
    係合部材(59a)と、 前記揺動手段(59)に設けられ、周方向の所要位置に切欠
    部(59c)を形成した制御部(59b)と、 前記制御部(59b)の回動軌跡に臨ませた検知手段(SW5)と
    を備え、 前記制御部(59b)の切欠部(59c)は、前記係合部材(59a)
    が揺動板(54)から離間する位置に臨んだ際に、前記検知
    手段(SW5)と対応する位置に臨むよう設定され、 前記揺動用モータ(RM)により回転駆動される揺動手段(5
    9)の係合部材(59a)と係合した揺動板(54)が、前記製氷
    部(17)の周りに形成された氷塊(21)に当接して上動が規
    制された際に、前記制御部(59b)で検知手段(SW5)を作動
    させ、これにより得られる製氷完了信号により回転を継
    続する制御部(59b)の切欠部(59c)が検知手段(SW5)に到
    来すると、該検知手段(SW5)の作動を解除し、このとき
    前記揺動用モータ(RM)を停止することにより、前記係合
    部材(59a)を揺動板(54)から離間する位置で停止させる
    よう構成したことを特徴とする製氷機の白濁防止機構。
  2. 【請求項2】 圧縮機(CM)や凝縮器(11)等を備える冷凍
    系に接続する蒸発管(31)と、この蒸発管(31)が上面に配
    設されると共に、下面に多数の製氷部(17)を所定間隔で
    突設垂下させた製氷基板(18)と、傾動自在で常には水平
    に配置され、内部に画成した製氷室(29)中の製氷水に前
    記製氷部(17)が浸漬される水皿(16)と、前記製氷部(17)
    の周りに製氷水が氷結して所要の氷塊(21)が形成される
    と、前記水皿(16)を斜め下方に傾動させるよう構成した
    製氷機において、 前記水皿(16)における製氷室(29)の内部に収納配置さ
    れ、該製氷室(29)の底面に対し接離自在に揺動可能な揺
    動板(54)と、 前記製氷機の本体側に回動可能に枢支され、揺動用モー
    タ(RM)が配設される取付治具(38)と、 前記取付治具(38)と一体的に回動可能に配設され、前記
    揺動用モータ(RM)により回転駆動される揺動手段(59)
    と、 前記揺動手段(59)に設けられ、揺動用モータ(RM)の回転
    により前記揺動板(54)との係合・離脱を反復して、製氷
    運転中に該揺動板(54)を製氷室(29)の内部で揺動させる
    係合部材(59a)と、 前記揺動手段(59)に設けられ、周方向の所要位置に切欠
    部(59c)を形成した制御部(59b)と、 前記制御部(59b)の回動軌跡に臨ませた検知手段(SW5)と
    を備え、 前記制御部(59b)の切欠部(59c)は、前記係合部材(59a)
    が揺動板(54)から離間する位置に臨んだ際に、前記検知
    手段(SW5)と対応する位置に臨むよう設定され、 前記揺動用モータ(RM)により回転駆動される揺動手段(5
    9)の係合部材(59a)が揺動板(54)に係合した際に、前記
    製氷部(17)の周りに形成された氷塊(21)に該揺動板(54)
    が当接して揺動手段(59)に反力が加わると、該揺動手段
    (59)が前記取付治具(38)と一体的に所要方向へ回動され
    て、前記制御部(59b)で検知手段(SW5)を作動させること
    により製氷完了を検出すると共に、 回転を継続する制御部(59b)の切欠部(59c)が検知手段(S
    W5)に到来すると、該検知手段(SW5)の作動を解除し、こ
    のとき前記揺動用モータ(RM)を停止することにより、前
    記係合部材(59a)を揺動板(54)から離間する位置で停止
    させるよう構成したことを特徴とする製氷機の白濁防止
    機構。
  3. 【請求項3】 前記揺動手段(59)は、円盤状本体(59d)
    の一方の面に前記係合部材(59a)が偏心的に突設される
    と共に、他面側に前記制御部(59b)が同軸的に突設さ
    れ、この制御部(59b)が前記揺動用モータ(RM)に連結さ
    れる請求項1または2記載の製氷機の白濁防止機構。
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