JP2567181B2 - 軌道走行乗物の逆走防止装置 - Google Patents

軌道走行乗物の逆走防止装置

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JP2567181B2
JP2567181B2 JP4065706A JP6570692A JP2567181B2 JP 2567181 B2 JP2567181 B2 JP 2567181B2 JP 4065706 A JP4065706 A JP 4065706A JP 6570692 A JP6570692 A JP 6570692A JP 2567181 B2 JP2567181 B2 JP 2567181B2
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ORIENTARU RANDO KK
UORUTO DEIZUNII CO ZA
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    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63GMERRY-GO-ROUNDS; SWINGS; ROCKING-HORSES; CHUTES; SWITCHBACKS; SIMILAR DEVICES FOR PUBLIC AMUSEMENT
    • A63G7/00Up-and-down hill tracks; Switchbacks
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G43/00Control devices, e.g. for safety, warning or fault-correcting
    • B65G43/06Control devices, e.g. for safety, warning or fault-correcting interrupting the drive in case of driving element breakage; Braking or stopping loose load-carriers

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  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊園地などに設置され
るコースタ等において、遊戯乗物を登り勾配に沿って引
き上げる際、万が一乗物が逆走しようとした場合にこれ
を確実に阻止する逆走防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】遊園地やイベント会場などに設置される
各種コ−スタ等の遊戯乗物施設においては、自動車、列
車、船、飛行機等を模した遊戯乗物を軌道の低所から高
所に引上げ、この位置エネルギーを利用して重力により
この乗物を軌道に沿って低所に落下、走行または滑らせ
る等の遊びを行なわせるものが知られている。
【0003】この種の遊戯乗物は、重力により高所から
低所へと下るものであるから逆にこれを低所から高所に
引上げる場合は、格別な引上げ装置が必要である。この
種の登り勾配の乗物引上げ装置としては、登り勾配の軌
道に引上げチェ−ンやワイヤ等を敷設するとともに乗物
側にフックを設け、このフックを上記引上げチェ−ンや
ワイヤ等に引っ掛けて乗物を引上げるようにしたもの
や、乗物に突設した挾持板を一対のタイヤで挾み、これ
らタイヤの回転により乗物を上昇移動させるようにした
ものが知られている。特に、最近において、コースタが
室内に設置されることが多くなり、このような場合は騒
音を低減する必要があるので、引上げ装置として騒音の
少ない上記タイヤ挾持方式が採用されることが多い。
【0004】しかしながら、上記引上げチェ−ンやワイ
ヤ等による引っ掛け式、およびタイヤ挾持方式のいづれ
の場合でも、万が一、フックが外れたり、チェ−ンやワ
イヤが切れたり、タイヤが破損したり、スリップする等
のように、何等かの原因で引上げ力が外れた場合、遊戯
乗物は登り勾配を逆向きに走行し始めることになり、き
わめて危険である。
【0005】このような不具合を未然に防止するため、
従来より例えば実開昭56−125295号にも示され
るように、逆走防止装置が設けられている。従来の逆走
防止装置は、登り勾配の軌道に沿って例えばラックレ−
ルを敷設するとともに、乗物側にはこのラックレ−ルの
固定歯に係止可能な回動爪を回動可能に取り付け、この
回動爪がラックレ−ルの固定歯に引っ掛かることにより
乗物の後進を阻止するようになっていた。つまり、回動
爪は乗物が引上げ装置により登り勾配軌道を正常に引上
げられる場合は、ラックレ−ルの固定歯をlつ、1つ乗
り越えるように回動する。1個の固定歯を越える時に回
動爪は一方向に回動し、この歯を越えた瞬間にその歯に
引掛かるように逆回動し、万一の逆走に備えるようにな
っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
逆走防止装置は、乗物に回動爪を回動自在に取付けた構
造であるため、乗物に支持軸、軸受などの支持機構が必
要となる。しかも、最近ではより強烈なスリルが求めら
れることから乗物の速度が早くなり、かつ動きが激しく
なり、乗物に振動や衝撃も増大しつつある。それ故に安
全対策としての上記回動爪は機械的強度を大きくして高
い信頼性が求められるようになり、剛性を高くすべく肉
厚化する等のような大型化が余儀無くされている。この
ような大型の回動爪を乗物に取付けるには支持軸、軸受
などの支持機構を大型化しなければならず、乗物の重量
が増加するとともに、乗物の底部に大きなスペースが必
要となる。
【0007】しかも、乗物側に大きな回動爪を設けた場
合、登り勾配中では回動爪が回動する度に振動音を発
し、また登り勾配以外の軌道途中でも、乗物が宙返り、
捩じれ走行、水面への飛び込み等をした場合に回動爪に
不所望な重力や激しい衝撃が与えられて回動したり振動
を生じるため、振動音や衝突音を発したり、早期に摩耗
や破損を生じる心配がある。
【0008】本発明は上記の事情にもとづきなされたも
ので、その目的とするところは、乗物側に設けられる爪
を固定式にし、この固定爪の占めるスペースを小とし、
乗物の重量を小さくすることができ、さらに不快な振動
や騒音を発生することがなく、安全に対する信頼性が高
くなる軌道走行乗物の逆走防止装置を提供しようとする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、軌道に沿って
走行する乗物と、上記軌道の登り勾配に設けられ上記乗
物を引上げる引上げ装置と、上記乗物に固定された固定
爪と、上記軌道の登り勾配に上記固定爪の通過経路に沿
って所定の間隔を存して設置され、上記固定爪が登り移
動する場合にこの固定爪に押されて回動することにより
この固定爪の通過を許すとともに上記固定爪が通過した
場合に回動復帰して上記固定爪の後戻りを阻止する回動
爪と、を具備したことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明によれば、登り勾配で万が一乗物が後へ
下がり始めると、固定爪が回動爪に引掛かり、この回動
爪が固定爪の後戻りを阻止するから、乗物の逆走を阻止
することができる。この場合、乗物側に設けた固定爪は
回動しない固着構造とし、逆に軌道側の爪を回動式にし
たから、乗物側の固定爪を大きくしても支持軸や軸受が
不要であり、格別なスペースが不要であるとともに車両
側の重量負担が少なくてすみ、よって逆に固定爪を大き
くして機械的強度を増すこともできる。また、登り勾配
の軌道側に設けた回動爪が回動するから、登り勾配以外
では回動部材が存在せず、登り勾配以外の領域でも不快
な振動や騒音を発する心配はなくなる。
【0011】
【実施例】以下本発明について、図面に示す一実施例に
もとづき説明する。
【0012】図10は遊戯乗物を走行案内する軌道1の
全体構造を概略的に示す側面図であり、この軌道1は後
で説明する左右一対のレール2、2により構成され、登
り勾配、下り勾配および詳図しないがループ軌道やひね
り軌道、その他、場合によって水路などを経た無端軌道
をなしている。この軌道1に沿って遊戯乗物、例えば車
両形態を有する乗物(以下車両という)3が走行するよ
うになっている。車両3は、周知の構造であってよいか
ら詳しい説明を省略するが、座席または立席などのよう
な乗客の乗る部分を備えており、かつこの乗る部分に乗
った乗客は安全を確保するため、図示しないベルト等の
ような身体保持具で身体を拘束されるようになってい
る。なお、軌道1の地面に近い部分にはプラットホーム
4が設けられている。上記レール2、2は図7に示すよ
うに、フレーム5に支持されている。フレーム5は、図
10に示す通り、多数の構築柱6…により支持されてい
る。
【0013】上記フレーム5の左右にはそれぞれ軌道1
に沿って、図7に示すように支柱7、7が立設されてお
り、これら支柱7、7の上端部に上記レール2、2が固
定されている。
【0014】上記左右一対の走行レール2、2は、図7
に示すように、例えばパイプにより形成されている。そ
して、上記車両3には、例えば前後左右の4隅に車輪が
設けられている。これら車輪は図7に示す通り、走行レ
ール2、2のそれぞれ上面および下面に沿って転接する
上、下走行輪8a、8bおよび走行レール2、2の側面
に沿って転接するサイド輪8cを有している。したがっ
て車両3は、これら上、下走行輪8a、8bおよびサイ
ド輪8cが走行レール2、2を包囲した状態で転接する
ので、脱輪することなく軌道1に沿って自走することが
可能となっている。
【0015】上記軌道1の登り勾配には、車両3を低所
から頂上まで引上げる引上げ装置10が設けられてい
る。この引上げ装置10について説明すると、図7ない
し図9に示す通り、車両3の底部には略中央に位置して
挾持プレート11が固定されている。挾持プレート11
は車両2の前後方向に伸びており、登り勾配に設置され
た左右に対をなすタイヤ12a…、12b…に挾持され
て押し進められるようになっている。すなわち、登り勾
配には、左右一対のタイヤ12a、12bが、登り方向
に間隔を存して多数組配置されており、これら各タイヤ
12a、12bは、それぞれ油圧モータ13a、13b
により回転駆動されるようになっている。この場合、こ
れら左右のタイヤ12a、12b間に上記挾持プレート
11を挾み、これらタイヤ12a、12bが相互に反対
方向に回転して挾持プレート11を押し進めるものであ
る。なお、油圧モータ13a、13bは油圧パイプ14
…を通じて作動油が供給されるようになっており、この
作動油は図10に示した油圧ポンプ15から供給される
ようになっている。
【0016】したがって、プラットホーム4を出た車両
3が軌道1の登り勾配に達すると、車両の挾持プレート
11が左右のタイヤ12a、12b間に進入し、これら
タイヤ12a、12bの回転により挾持プレート11が
押し出されるので車両3は登り勾配を引上げられる。
【0017】上記登り勾配には逆走防止装置20が設置
されている。逆走防止装置20について説明すると、車
両3の底部には左右に位置して固定爪21、21が固着
されている。固定爪21、21は溶接などで車両3に固
定してもよく、また補助固定材22…を用いて車両3に
固定してもよく、要するに車両3に対して移動不能に取
り付けられている。
【0018】このような固定爪21、21に対応して軌
道1の登り勾配には、左右に位置してガイド溝23、2
3が形成されている。これらガイド溝23、23は、そ
れぞれ左右に離間対向して設けられた案内プレート24
…によって形成されており、これら案内プレート24…
は軌道1の登り勾配に沿って伸びており、これらの間に
形成した上記ガイド溝23、23内を上記車両側の固定
爪21、21が通過するようになっている。なお、各案
内プレート24…は、ブラケット25…により前記フレ
ーム5や構築柱6…および支柱7、7等に支持されてい
る。
【0019】左右に離間したガイド溝23、23は左右
対称であるから、一方のみを説明するが、一対の案内プ
レート24、24間には、登り勾配に沿って多数の回動
爪26…が等間隔を存して取着されている。これら回動
爪26…は、それぞれ一対の案内プレート24、24間
に掛け渡された支持軸27…に回動自在に支持されてい
る。支持軸27には、図6に示すように、合成樹脂製の
ブッシュ28a、28bがブッシュ受け29a、29b
を介して支持されており、上記回動爪26はブッシュ2
8a、28bにより回動自在に支持されている。
【0020】この支持軸27には回動復帰部材としての
ダブルトーションばね30が巻回されている。ダブルト
ーションばね30は一対のコイル部を有し、これらの間
は中央部30aで相互に連結されており、この中央部3
0aが回動爪26の前面側に当接しており、このため回
動爪26は、図1および図2においてそれぞれ反時計方
向へ付勢されている。上記ダブルトーションばね30の
両端部30bは、引掛け軸31に係止されている。な
お、引掛け軸31には、図4に示すように、スペーサ3
2およびゴム製のカラー33が設けられている。
【0021】上記回動爪26は、上記ばね30により反
時計回り方向に回動付勢されているが、支持軸27の上
方に設けたストッパに衝突して停止するようになってい
る。すなわち、左右に位置する案内プレート24、24
には、図5にも示すように、それぞれストッパピン3
5、35が取着されており、これらストッパピン35、
35の内側端部はガイド溝23内に伸びている。これら
ストッパピン35、35の内側端部には、天然ゴム、合
成ゴム、または合成樹脂等のような弾性材料からなる緩
衝材36、36が被着されている。これに対し、上記回
動爪26には左右に位置してこれらストッパピン35、
35の先端部が接離自在に当接する凹陥状の衝突面3
7、37が形成されている。上記ダブルトーションばね
30の付勢力を受けて回動爪26が反時計回りにされた
場合、上記凹陥状の衝突面37、37がストッパピン3
5、35の先端部に当たり、これにより回動爪26は停
止されるようになっている。なお、この時の衝突による
衝撃および音は緩衝材36、36により吸収されるよう
になっている。
【0022】このような回動爪26…は、先端部が前記
車両3側に設けた固定爪21の移動経路に臨んで設けら
れており、前記引上げ装置10によって車両3が登り勾
配を上昇する際に、固定爪21も一体に上昇移動し、こ
の移動により回動爪26…は背面から固定爪21により
押されるため、図2に示すように、支持軸27を中心と
し、かつばね30の力に抗して時計回りに回動されるよ
うになっている。そして、この回動により固定爪21が
通り過ぎると、ばね30の力により反時計回りに復帰
し、ストッパピン35、35に当たって停止するように
なっている。
【0023】このような回動爪21には、上記車両側の
固定爪21が当接する背面に、天然ゴム、合成ゴム、ま
たは合成樹脂等のような弾性材料からなる緩衝材38が
接着されており、これによりに固定爪21が当たった場
合の音および衝撃を吸収するようになっている。
【0024】このような構成による実施例の作用を説明
する。車両3が軌道1のプラットホーム4を出て登り勾
配に達すると、車両の底面中央部に突出した挾持プレー
ト11が左右のタイヤ12a、12b間に進入し、同時
に車両の底部左右に突設した固定爪21、21が逆走防
止装置20のガイド溝23、23内に進入する。上記挾
持プレート11は、タイヤ12a、12bの回転により
押し出され、したがって車両3は軌道1の登り勾配を引
き上げられる。
【0025】この過程で、車両3に設けた固定爪21、
21がそれぞれガイド溝23、23内に設置した回動爪
26…、26…を乗り越える。つまり、車両3の前進に
より固定爪21も一体に前進し、この移動により固定爪
21が回動爪26…の先端の背面を押す。このため、回
動爪26…は図2に示すように、支持軸27を中心とし
かつトーションばね30に抗して時計回りに回動され、
よって固定爪21は回動爪26…の上を通過する。固定
爪21が通り過ぎると、回動爪26…はばね30の付勢
力を受けて反時計回りに回動復帰し、ストッパピン3
5、35に当たって停止する。
【0026】引上げ装置10が正常に作動している場合
は、上記固定爪21は次々の回動爪26…を押し倒しつ
つこれを乗り越えて前進する。そして、例えばタイヤが
破損したり、スリップを生じたり、油圧系の故障等のよ
うに、何等かの原因で万が一、車両3が登り勾配を逆向
きに下がろうとした場合、車両3側に突設した固定爪2
1は図1に示すように、回動爪26の前面に当たる。こ
のため回動爪26は反時計回りに回ろうとするが、スト
ッパピン35、35に当接しているため回動が阻止さ
れ、よって固定爪21は回動爪26に当たった状態で停
止される。すなわち、車両3は、固定爪21が回動爪2
6の前面に当たって停止されることにより逆走を阻止さ
れる。したがって、安全が保たれることになる。
【0027】そして、上記実施例の逆走防止装置20の
場合、車両3側に設けた爪は固定爪21となっているの
で、車両側に格別な支持軸や軸受などの支持機構が不要
であり、車両側に格別なスペースを必要としない。この
ため、固定爪21を肉厚にする等のような大型化が可能
となり、よって機械的強度を増大させることができる。
この結果、最近のように、より強烈なスリルが求められ
ることから乗物の速度が早くなり、かつ動きが激しくな
り、乗物に大きな振動や衝撃が加えられる傾向にある場
合に、その安全対策として、上記固定爪21の機械的強
度を大きくすることができるので高い信頼性が得られ
る。
【0028】しかも、この固定爪21は文字通り固定式
であるから、車両3が登り勾配以外の軌道を走行する場
合に回動したり揺れる等の心配がなく、よって登り勾配
以外の領域で振動や衝撃およびこれに伴う騒音の発生を
防止することができる。
【0029】また、上記実施例では、回動爪21の背面
に、天然ゴム、合成ゴム、または合成樹脂等のような弾
性材料からなる緩衝材38を接着してあるから、固定爪
21が当たった場合に音および衝撃を吸収することがで
き、騒音の低減に有効であるとともに、衝撃や振動によ
る摩耗を軽減することができ、寿命が長くなる。
【0030】さらに、ストッパピン35、35の端部に
は、天然ゴム、合成ゴム、または合成樹脂等のような弾
性材料からなる緩衝材36、36を被着したので、回動
爪26がダブルトーションばね30の付勢力を受けて回
動復帰して凹陥状の衝突面37、37が当接した場合
に、その衝突による衝撃および音をこれら緩衝材36、
36により吸収し、よって騒音および損傷を防止するこ
とができる。
【0031】特に騒音の点については、本実施例の引上
げ装置10がタイヤ12a、12bを用いた構造である
のでこの引上げ装置10がもともと騒音が少なく、これ
に加えて上記逆走防止装置20の騒音が少なくなるか
ら、室内設置型のコースタ等に適用した場合に有利であ
る。
【0032】また、本実施例の逆走防止装置20は、左
右の固定爪21、21をそれぞれ左右のガイド溝23、
23に設置した回動爪26、26で阻止するから、例え
一方の列の固定爪21またはガイド溝23内で各機能を
失っても、他方の列が働いて逆走を防止することがで
き、安全性が高い。
【0033】同様に、回動爪26の回動を付勢するばね
はダブルトーションばね30を用い、その中央部31a
を回動爪26に引っ掛けてあるから、一方のコイル部が
損傷して他方のコイル部が働いて回動爪26を回動付勢
し、したがってこの点でも安全性が確保されている。な
お、本発明は上記実施例に制約されるものではない。す
なわち、上記実施例の場合は、固定爪を左右にそれぞれ
1個づつ配置したが、本発明はこれに限らず、左右いづ
れか一方のみを設けてもよい。
【0034】また、固定爪21を各列1個づつ設けた場
合は、万が一車両3が逆走を始めた時、この逆走の最大
距離は、回動爪26…の前後方向のピッチpに相当する
分となり、回動爪26…の前後方向ピッチpを大きく設
置した場合は逆走距離が長くなり、固定爪21が通り過
ぎた回動爪26…に衝突して停止する時の衝撃が大きく
なる。これを防止するには回動爪26…の前後方向ピッ
チpを小さく設定する必要があるが、このようにすると
所定距離の登り勾配の全体に亘って設ける回動爪26…
の設置数が多くなる。そこで、図11に示すような他の
実施例が有効である。つまり、この実施例は、車両3側
に固定される固定爪を、乗物の進行方向に沿って複数
個、例えば2個201、202設置してある。この場
合、前後に位置する固定爪201、202の取り付けピ
ッチLは、軌道側に設けた回動爪26…のピッチpに対
して、p/2、3P/2、5P/2…などのような寸法
関係、つまり、L=p(n+1/2) 但し、nは0を含む整数 の関係を有するように設けてある。本実施例の場合は、
前後に離間して設置された2個の固定爪201、202
の離間距離Lは1.5pの関係に規制してある。
【0035】このような構造にした場合は、一方の固定
爪201が或る回動爪26を乗り越えた時点では、他方
の固定爪202が既に他の回動爪26を越えてピッチp
の半分の位置まで移動しているから、上記一方の固定爪
201が万が一回動爪26から外れて車両3が逆走する
ようなことがあっても、他方の固定爪202がピッチp
の半分の位置まで後退した時にその後方の回動爪26に
係止して逆走が停止される。つまり、逆走距離は回動爪
26…のピッチpの半分ですみ、したがって逆走距離が
短くなるから衝撃も少なくなる。そして、いづれかの一
方の固定爪201または202が万が一破損しても他方
の固定爪202または201により逆走を防止すること
がでる。
【0036】また、例えば車両3側に固定される固定爪
を、乗物の進行方向に沿って3個設置する場合、これら
固定爪の取り付けピッチLを回動爪26…のピッチpに
対して、L=p(n+m/3) 但し、nは0を含む整数 mは1または2の整数 の関係を有するように設ければ、上記と同様に逆走距離
を短くすることができ、逆走時の衝撃を小さくすること
ができる。
【0037】逆に、固定爪201、202をピッチLに
設定した場合は、回動爪26…のピッチをL以上にする
こともでき、この場合は登り勾配に設置する回動爪26
…の数を減らすこともできる。また、本発明は、車両3
を登り勾配で引き上げる引上げ装置がタイヤ挾持方式に
限らず、チェ−ンやワイヤなどによる巻き上げ方式であ
ってもよい。さらに、逆走防止装置は、左右一対の固定
爪21、21および一対の列のガイド溝23、23を備
えることに限らず、いづれか一列にしてもよい。
【0038】そしてまた、回動爪26…の復帰復帰力は
ダブルトーションばね30の付勢力に限らず、他のばね
等を用いてもよく、また重心位置を適宜選択することに
より重力を利用して回動爪が自動的に復帰するように構
成してもよい。
【0039】また、乗物は舟形にしてもよく、このよう
な舟形乗物は高所から滑り下りて来て水路に着水するよ
うにすることができ、この場合、固定爪は水しぶきを激
しく飛ばさないように断面が流線形、またはこれに類す
る形状にするとよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、乗
物が正常に上昇前進している場合は、乗物側に固定した
固定爪が軌道側に設けた回動爪を順次押し倒しつつ乗り
越えることができ、万が一乗物が後へ下がり始めると、
固定爪が回動爪に引掛かって後戻りを阻止するから、乗
物の逆走を阻止することができる。この場合、乗物側に
設けた固定爪は回動しない固着構造とし、逆に軌道側の
爪を回動式にしたから、乗物側の固定爪を大きくしても
乗物側に支持軸や軸受が不要であり、乗物側の重量負担
が少なくてすみ、大きなスペースもとらないから固定爪
を大きくして機械的強度を増すことができる。したがっ
て安全に対する信頼性が高くなる。また、登り勾配の軌
道側に設けた回動爪が回動するものであるから、登り勾
配以外の領域で不快な振動や騒音を発する心配はなくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す逆走防止装置の側面
図。
【図2】同逆走防止装置の異なる作動状態を示す側面
図。
【図3】同逆走防止装置の軌道側の構成を示す平面図。
【図4】図3におけるIV−IV線の断面図。
【図5】図3におけるV−V線の断面図。
【図6】図3におけるVI−VI線の断面図。
【図7】図8におけるVII−VII線の断面図。
【図8】登り勾配を示す側面図。
【図9】引上げ装置の平面図。
【図10】軌道全体を示す側面図。
【図11】本発明の他の実施例を示す逆走防止装置の側
面図。
【符号の説明】
1…軌道、2,2…走行レ−ル、3…軌道走行車両、1
0…引上げ装置、11…挾持プレート、12a、12b
…タイヤ、20…逆走防止装置、21…固定爪、23、
23…ガイド溝、24…案内プレート、26…回動爪、
27…支持軸、30…ダブルトーションばね、35…ス
トッパピン、36、38…緩衝材。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも登り勾配を有する軌道に沿っ
    て走行する乗物と、 上記軌道の登り勾配に設けられ上記乗物を引上げる引上
    げ装置と、 上記乗物に固定された固定爪と、 上記軌道の登り勾配に上記固定爪の通過経路に沿って所
    定の等ピッチをなして設置され、上記固定爪が登り移動
    する場合にこの固定爪に押されて回動することによりこ
    の固定爪の通過を許すとともに上記固定爪が通過した場
    合に回動復帰して上記固定爪の後戻りを阻止する回動爪
    と、 を具備したことを特徴とする軌道走行乗物の逆走防止装
    置。
  2. 【請求項2】 上記乗物に固定された固定爪は乗物の進
    行方向に沿って複数個設けてあり、これら複数個の固定
    爪の取り付けピッチは回動爪の取り付けピッチと異なる
    ピッチとしたことを特徴とする請求項1に記載の軌道走
    行乗物の逆走防止装置。
  3. 【請求項3】 上記回動爪には、上記固定爪が当接する
    面に緩衝材を取着したことを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の軌道走行乗物の逆走防止装置。
  4. 【請求項4】 上記回動爪はダブルトーション形ばねに
    より回動復帰され、このダブルトーション形ばねは一対
    のコイル部が上記回動爪を回動自在に支持する支持軸に
    巻装されているとともにこれらの間の中央部または両端
    部が回動爪に係止されて回動爪を付勢していることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の軌道走行乗物
    の逆走防止装置。
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