JPH08173636A - 軌道走行車両の逆走防止装置 - Google Patents
軌道走行車両の逆走防止装置Info
- Publication number
- JPH08173636A JPH08173636A JP32074394A JP32074394A JPH08173636A JP H08173636 A JPH08173636 A JP H08173636A JP 32074394 A JP32074394 A JP 32074394A JP 32074394 A JP32074394 A JP 32074394A JP H08173636 A JPH08173636 A JP H08173636A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hook
- main
- vehicle
- rack rail
- auxiliary
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Railway Tracks (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】不快な騒音および振動の発生を軽減し、信頼性
の高い軌道走行車両の逆走防止装置を提供する。 【構成】登り勾配軌道1に沿って主ラックレール12と
補助ラックレール14を敷設し、車両3側には、主ラッ
クレールに係止して車両を停止させる主フック23と、
この主フックよりも小形に形成されて上記補助ラックレ
ールに係脱自在に係止する補助フック24を回動自在に
設け、かつ主フックを主ラックレールから離れた位置に
保持する主フック保持手段30および補助フックが所定
量以上回動した場合に上記主フック保持手段を回動させ
て主フックを解放する連繋手段42とを設け、車両が逆
走を始めると補助フックが補助ラックレールに引掛かっ
て所定量以上回動し、これが連繋手段により主フック保
持手段に伝えられて主フックを解放し、主フックが主ラ
ックレールに係止して車両の後進を阻止する。
の高い軌道走行車両の逆走防止装置を提供する。 【構成】登り勾配軌道1に沿って主ラックレール12と
補助ラックレール14を敷設し、車両3側には、主ラッ
クレールに係止して車両を停止させる主フック23と、
この主フックよりも小形に形成されて上記補助ラックレ
ールに係脱自在に係止する補助フック24を回動自在に
設け、かつ主フックを主ラックレールから離れた位置に
保持する主フック保持手段30および補助フックが所定
量以上回動した場合に上記主フック保持手段を回動させ
て主フックを解放する連繋手段42とを設け、車両が逆
走を始めると補助フックが補助ラックレールに引掛かっ
て所定量以上回動し、これが連繋手段により主フック保
持手段に伝えられて主フックを解放し、主フックが主ラ
ックレールに係止して車両の後進を阻止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊園地などに設置され
るコースタ等において、遊戯乗物車両を登り勾配に沿っ
て引き上げる際、万が一車両が逆走しようとした場合に
これを阻止する逆走防止装置に関する。
るコースタ等において、遊戯乗物車両を登り勾配に沿っ
て引き上げる際、万が一車両が逆走しようとした場合に
これを阻止する逆走防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】遊園地やイベント会場などに設置される
各種コースタ等の遊戯乗物施設においては、遊戯乗物車
両を軌道の低所から高所に引上げ、この位置エネルギー
を利用して重力によりこの乗物を軌道に沿って低所に落
下、走行または滑らせる等の遊びを行なわせるものが知
られている。
各種コースタ等の遊戯乗物施設においては、遊戯乗物車
両を軌道の低所から高所に引上げ、この位置エネルギー
を利用して重力によりこの乗物を軌道に沿って低所に落
下、走行または滑らせる等の遊びを行なわせるものが知
られている。
【0003】この種の遊戯乗物車両は、重力により高所
から低所に下り降りるものであるからこれを低所から高
所に引上げる場合は、登り勾配の軌道にモータ等により
走行駆動される無端チェーンを敷設するとともに、車両
側に巻上げフックを設け、この巻上げフックを上記無端
チェーンに引っ掛って車両を引上げる等の引上げ装置が
採用されている。
から低所に下り降りるものであるからこれを低所から高
所に引上げる場合は、登り勾配の軌道にモータ等により
走行駆動される無端チェーンを敷設するとともに、車両
側に巻上げフックを設け、この巻上げフックを上記無端
チェーンに引っ掛って車両を引上げる等の引上げ装置が
採用されている。
【0004】このような車両の引上げ装置においては、
万が一、巻上げフックが外れたり、無端チェーンが切れ
るなど、何等かの原因で遊戯乗物車両が登り勾配を逆向
きに走行し始める場合は危険である。このような不具合
を未然に防止するため、従来からこの種の遊戯乗物車両
には逆走防止装置が取り付けられている。従来の逆走防
止装置は、登り勾配の軌道に沿って、例えばラックレー
ルを敷設するとともに、車両側にはこのラックレールの
引掛歯に係止する逆走防止用フックを回動可能に取り付
け、このフックがラックレールの引掛歯に引っ掛かるこ
とにより車両の後進を阻止するようになっていた。
万が一、巻上げフックが外れたり、無端チェーンが切れ
るなど、何等かの原因で遊戯乗物車両が登り勾配を逆向
きに走行し始める場合は危険である。このような不具合
を未然に防止するため、従来からこの種の遊戯乗物車両
には逆走防止装置が取り付けられている。従来の逆走防
止装置は、登り勾配の軌道に沿って、例えばラックレー
ルを敷設するとともに、車両側にはこのラックレールの
引掛歯に係止する逆走防止用フックを回動可能に取り付
け、このフックがラックレールの引掛歯に引っ掛かるこ
とにより車両の後進を阻止するようになっていた。
【0005】しかしながら、従来の逆走防止装置は、フ
ックがラックレールの引掛歯に当る時に大きな騒音およ
び振動を発生するという問題がある。すなわち、フック
は車両が逆走する場合の車両およびこれに乗っている乗
客の全部の荷重を支えなければならないため、所定の機
械的強度が要求される。このため、所定の強度をもつ金
属により形成されているばかりでなく、所定の剛性を保
つためにかなりの大きさおよび重量をもっている。
ックがラックレールの引掛歯に当る時に大きな騒音およ
び振動を発生するという問題がある。すなわち、フック
は車両が逆走する場合の車両およびこれに乗っている乗
客の全部の荷重を支えなければならないため、所定の機
械的強度が要求される。このため、所定の強度をもつ金
属により形成されているばかりでなく、所定の剛性を保
つためにかなりの大きさおよび重量をもっている。
【0006】よって、このようなフックは、車両が引上
げ装置により登り勾配軌道を正常に引上げられる場合
は、ラックレールの各引掛歯のlつ、1つを乗り越える
ように回動する。1個の引掛歯を越える時にフックは一
方向に回動し、この引掛歯を越えた瞬間に次の引掛歯に
引掛かるように逆回動し、逆走に備えるようになってい
る。このため、フックは各引掛歯のlつ、1つを乗り越
えるたびにカタ、カタと大きな衝撃および衝突音が発生
する。このような衝撃および衝突音は、車両が低所から
高位置に至るまで続き、乗客および観覧客に不快感を与
えるばかりでなく、住宅地などに近接する遊園地では騒
音公害として問題視されている。また、屋内に設置した
軌道走行遊戯施設の場合、このような騒音が音響演出の
妨げとなり、騒音の解消、低減化は大きな課題となって
いる。
げ装置により登り勾配軌道を正常に引上げられる場合
は、ラックレールの各引掛歯のlつ、1つを乗り越える
ように回動する。1個の引掛歯を越える時にフックは一
方向に回動し、この引掛歯を越えた瞬間に次の引掛歯に
引掛かるように逆回動し、逆走に備えるようになってい
る。このため、フックは各引掛歯のlつ、1つを乗り越
えるたびにカタ、カタと大きな衝撃および衝突音が発生
する。このような衝撃および衝突音は、車両が低所から
高位置に至るまで続き、乗客および観覧客に不快感を与
えるばかりでなく、住宅地などに近接する遊園地では騒
音公害として問題視されている。また、屋内に設置した
軌道走行遊戯施設の場合、このような騒音が音響演出の
妨げとなり、騒音の解消、低減化は大きな課題となって
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようなことから従
来、実開昭56−125295号公報および実開昭62
−66694号公報に示されるように、騒音防止対策を
した逆走防止装置が提案されている。前者の場合は、車
輪がレールに摩擦接触して回転するようにし、この車輪
と逆走防止用フックをクラッチで連結してフックがラッ
クレールから持ち上げられており、車輪が逆回転を始め
るとクラッチを通じてフックが回動されてラックレール
の引掛爪に係止するようにしたものであり、後者の場合
は車輪がレールに摩擦接触して回転するようにし、この
車輪と逆走防止用フックを摩擦スリーブで連結し、車輪
が逆回転を始めると摩擦スリーブを通じてフックが回動
されてラックレールの引掛爪に係止するようにしたもの
である。
来、実開昭56−125295号公報および実開昭62
−66694号公報に示されるように、騒音防止対策を
した逆走防止装置が提案されている。前者の場合は、車
輪がレールに摩擦接触して回転するようにし、この車輪
と逆走防止用フックをクラッチで連結してフックがラッ
クレールから持ち上げられており、車輪が逆回転を始め
るとクラッチを通じてフックが回動されてラックレール
の引掛爪に係止するようにしたものであり、後者の場合
は車輪がレールに摩擦接触して回転するようにし、この
車輪と逆走防止用フックを摩擦スリーブで連結し、車輪
が逆回転を始めると摩擦スリーブを通じてフックが回動
されてラックレールの引掛爪に係止するようにしたもの
である。
【0008】しかしながら、このような従来の逆走防止
装置は、車輪が摩耗したり、雨や油成分などのために車
輪とレールがスリップする心配があり、この場合はフッ
クが落下してラックレールに当り、車両が進行すると衝
撃および衝突音が発生する。また、後者の場合は、車輪
とレールがスリップするばかりでなく、特に摩擦スリー
ブが摩耗したり、摩擦熱を出して劣化するなどの心配が
あり、フックをラックレールから離しておくという信頼
性に欠けるという問題がある。
装置は、車輪が摩耗したり、雨や油成分などのために車
輪とレールがスリップする心配があり、この場合はフッ
クが落下してラックレールに当り、車両が進行すると衝
撃および衝突音が発生する。また、後者の場合は、車輪
とレールがスリップするばかりでなく、特に摩擦スリー
ブが摩耗したり、摩擦熱を出して劣化するなどの心配が
あり、フックをラックレールから離しておくという信頼
性に欠けるという問題がある。
【0009】本発明は上記の事情にもとづきなされたも
ので、その目的とするところは、正常時には、重量およ
び形状の大きな逆走防止用フックがラックレールに衝突
するのを防止して不快な騒音および振動が発生するのを
軽減することができ、逆走し始めるとこれを確実に阻止
することができる軌道走行車両の逆走防止装置を提供し
ようとするものである。
ので、その目的とするところは、正常時には、重量およ
び形状の大きな逆走防止用フックがラックレールに衝突
するのを防止して不快な騒音および振動が発生するのを
軽減することができ、逆走し始めるとこれを確実に阻止
することができる軌道走行車両の逆走防止装置を提供し
ようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、一対
のレールにより形成され、少なくとも登り勾配に設けら
れた走行軌道と、この軌道に沿って走行する遊戯乗物車
両と、上記軌道の登り勾配に設けられ上記遊戯乗物車両
を引上げる引上げ装置と、上記登り勾配に設けられ、所
定のピッチを有する多数の引掛部を備えて上記車両の逆
走を防止する主ラックレールと、この主ラックレールに
並設され、所定のピッチを有する多数の係止部を備えた
補助ラックレールと、上記遊戯乗物車両に回動自在に取
り付けられ、一方向に回動された場合に上記主ラックレ
ールの引掛部に係止して車両を停止させる主フックと、
上記遊戯乗物車両に回動可能に取着され、上記主フック
をラックレールの引掛部から離れた位置に保持する主フ
ック保持手段と、上記主フックよりも小形に形成されて
上記遊戯乗物車両に回動自在に取着され、上記補助ラッ
クレールの係止部に係脱自在に係止する補助フックと、
上記補助フックと上記主フック保持手段との間に設けら
れ、補助フックが所定回動量以上に回動した場合にこの
動きを主フック保持手段に伝えてこの主フック保持手段
を回動させ、これにより主フックを解放してこの主フッ
クを主ラックレールの引掛部に係止させる連繋手段と、
を具備したことを特徴とする軌道走行車両の逆走防止装
置である。
のレールにより形成され、少なくとも登り勾配に設けら
れた走行軌道と、この軌道に沿って走行する遊戯乗物車
両と、上記軌道の登り勾配に設けられ上記遊戯乗物車両
を引上げる引上げ装置と、上記登り勾配に設けられ、所
定のピッチを有する多数の引掛部を備えて上記車両の逆
走を防止する主ラックレールと、この主ラックレールに
並設され、所定のピッチを有する多数の係止部を備えた
補助ラックレールと、上記遊戯乗物車両に回動自在に取
り付けられ、一方向に回動された場合に上記主ラックレ
ールの引掛部に係止して車両を停止させる主フックと、
上記遊戯乗物車両に回動可能に取着され、上記主フック
をラックレールの引掛部から離れた位置に保持する主フ
ック保持手段と、上記主フックよりも小形に形成されて
上記遊戯乗物車両に回動自在に取着され、上記補助ラッ
クレールの係止部に係脱自在に係止する補助フックと、
上記補助フックと上記主フック保持手段との間に設けら
れ、補助フックが所定回動量以上に回動した場合にこの
動きを主フック保持手段に伝えてこの主フック保持手段
を回動させ、これにより主フックを解放してこの主フッ
クを主ラックレールの引掛部に係止させる連繋手段と、
を具備したことを特徴とする軌道走行車両の逆走防止装
置である。
【0011】
【作用】本発明によれば、万が一車両が逆走を始めそう
になると、補助フックが補助ラックレールの係止部に引
掛かって所定量以上回動し、これに連動して連繋手段に
より主フック保持手段が回動され、これにより主フック
保持手段が主フックを解放するから主フックが主ラック
レールの引掛部に係止する。したがってこの主フックが
車両の後進を阻止する。
になると、補助フックが補助ラックレールの係止部に引
掛かって所定量以上回動し、これに連動して連繋手段に
より主フック保持手段が回動され、これにより主フック
保持手段が主フックを解放するから主フックが主ラック
レールの引掛部に係止する。したがってこの主フックが
車両の後進を阻止する。
【0012】そして、車両が正常に前進している場合
は、主フックは主ラックレールから離されており、補助
フックのみが係止部に当り、この補助フックの衝突によ
り衝撃および衝突音を生じるが、補助フックは主フック
に比べて遥かに小形に構成することができ、機械的強度
も主フックほどに大きく要求されないから、軽量にする
ことができ、よって衝突時の衝撃や音を軽減することが
できる。
は、主フックは主ラックレールから離されており、補助
フックのみが係止部に当り、この補助フックの衝突によ
り衝撃および衝突音を生じるが、補助フックは主フック
に比べて遥かに小形に構成することができ、機械的強度
も主フックほどに大きく要求されないから、軽量にする
ことができ、よって衝突時の衝撃や音を軽減することが
できる。
【0013】
【実施例】以下本発明について、図面に示す一実施例に
もとづき説明する。図5は、登り勾配の軌道を走行する
遊戯乗物車両を示すもので、1は走行軌道である。この
図では登り勾配の部分だけを示し、図示を省略するが登
り勾配の頂上部からは下り勾配が始まり、ループ軌道や
ひねり軌道、その他水路などを経てプラットホームに戻
るように連続する無端軌道をなしている。
もとづき説明する。図5は、登り勾配の軌道を走行する
遊戯乗物車両を示すもので、1は走行軌道である。この
図では登り勾配の部分だけを示し、図示を省略するが登
り勾配の頂上部からは下り勾配が始まり、ループ軌道や
ひねり軌道、その他水路などを経てプラットホームに戻
るように連続する無端軌道をなしている。
【0014】なお、走行軌道は無端軌道に限らず、出発
方向と帰り方向が同一方向の軌道であってもよい。この
ような走行軌道1は相互に平行をなす左右一対の走行レ
ール2、2により形成されており、これら走行レール
2、2は、例えばパイプにより形成されている。
方向と帰り方向が同一方向の軌道であってもよい。この
ような走行軌道1は相互に平行をなす左右一対の走行レ
ール2、2により形成されており、これら走行レール
2、2は、例えばパイプにより形成されている。
【0015】3は上記軌道1に沿って走行する遊戯乗物
車両(以下車両と称する)であり、この車両3は、車体
4の上に前後2列の座席5、5を備えている。なお、座
席5、5に座った乗客は安全を確保するため、図示しな
い身体保持具で身体を拘束されるようになっている。
車両(以下車両と称する)であり、この車両3は、車体
4の上に前後2列の座席5、5を備えている。なお、座
席5、5に座った乗客は安全を確保するため、図示しな
い身体保持具で身体を拘束されるようになっている。
【0016】各車両3には、前後左右の4隅に車輪群が
設けられている。これら車輪群は走行レール2、2のそ
れぞれ上面および下面に沿って転接する上、下走行輪
6、7と、走行レール2、2の側面に沿って転接するサ
イド輪8を有している。したがって車両3は、これら
上、下走行輪6、7およびサイド輪8が走行レール2、
2を包囲して転接するので、脱輪することなく軌道1に
沿って自走することが可能となっている。
設けられている。これら車輪群は走行レール2、2のそ
れぞれ上面および下面に沿って転接する上、下走行輪
6、7と、走行レール2、2の側面に沿って転接するサ
イド輪8を有している。したがって車両3は、これら
上、下走行輪6、7およびサイド輪8が走行レール2、
2を包囲して転接するので、脱輪することなく軌道1に
沿って自走することが可能となっている。
【0017】上記軌道1の登り勾配(上昇軌道)には、
車両3を低所から頂上まで引上げる引上げ装置が設けら
れている。引上げ装置は、登り勾配に沿って敷設された
無端状の引上げチェーン11と、この引上げチェーン1
1に係止する車両3側に設けられた図示を省略した公知
の引上げ用フックとで構成されている。引上げ用フック
は引上げチェーン11のコマに引っ掛かることによりこ
のチェーン11に係止し、これにより車両3は引上げチ
ェーン11により登り勾配に沿って引上げられる。
車両3を低所から頂上まで引上げる引上げ装置が設けら
れている。引上げ装置は、登り勾配に沿って敷設された
無端状の引上げチェーン11と、この引上げチェーン1
1に係止する車両3側に設けられた図示を省略した公知
の引上げ用フックとで構成されている。引上げ用フック
は引上げチェーン11のコマに引っ掛かることによりこ
のチェーン11に係止し、これにより車両3は引上げチ
ェーン11により登り勾配に沿って引上げられる。
【0018】上記軌道1の登り勾配には、車両5の逆走
を阻止する逆走防止装置が設けられている。この逆走防
止装置について説明すると、図5から明らかなように、
上記登り勾配には左右の走行レール2、2間に位置し
て、主ラックレール12および補助ラックレール14が
平行して設置されている。
を阻止する逆走防止装置が設けられている。この逆走防
止装置について説明すると、図5から明らかなように、
上記登り勾配には左右の走行レール2、2間に位置し
て、主ラックレール12および補助ラックレール14が
平行して設置されている。
【0019】主ラックレール12は、登り勾配に沿って
所定のピッチを有する多数の引掛部、すなわち鋸歯型の
引掛歯121…を備えている。補助ラックレール14
は、登り勾配に沿って所定のピッチを有する多数の係止
部、すなわち係止ピン141…を備えている。なお、こ
れら係止ピン141…の外面には、衝撃および音を吸収
するためにゴムや弾性樹脂などからなる緩衝パッド14
5…が設けられている。
所定のピッチを有する多数の引掛部、すなわち鋸歯型の
引掛歯121…を備えている。補助ラックレール14
は、登り勾配に沿って所定のピッチを有する多数の係止
部、すなわち係止ピン141…を備えている。なお、こ
れら係止ピン141…の外面には、衝撃および音を吸収
するためにゴムや弾性樹脂などからなる緩衝パッド14
5…が設けられている。
【0020】主ラックレール12側引掛歯121…のピ
ッチと、補助ラックレール14側係止ピン141…のピ
ッチは同等であってもよいが、補助ラックレール14側
係止ピン141…のピッチの方が小さいのが望ましい。
ッチと、補助ラックレール14側係止ピン141…のピ
ッチは同等であってもよいが、補助ラックレール14側
係止ピン141…のピッチの方が小さいのが望ましい。
【0021】車両3の底部には図1ないし図4に示すよ
うに、取付け基体20が設けられており、この取付け基
体20には一対のブラケット21、21が垂下されてい
る。これらブラケット21、21間には支軸22が掛け
渡されている。この支軸22には、主フック23および
補助フック24がそれぞれ車両3の進行方向に沿う前後
に回動自在に取り付けられている。
うに、取付け基体20が設けられており、この取付け基
体20には一対のブラケット21、21が垂下されてい
る。これらブラケット21、21間には支軸22が掛け
渡されている。この支軸22には、主フック23および
補助フック24がそれぞれ車両3の進行方向に沿う前後
に回動自在に取り付けられている。
【0022】主フック23は、乗客を含めた車両の荷重
を支えるに充分な強度を有するように、金属により形成
されており、上記支軸22に引っ掛けた第1の捩りばね
25により、後端が下向きに回動するように、つまり図
1において反時計回りに回動するように付勢されてい
る。この主フック23が図1の反時計回りに回動する
と、下端は主ラックレール12に落下し、鋸歯型引掛歯
121に引っ掛かるようになっている。このとき主フッ
ク23の上端面は、取付け基台20の下面に設けた衝止
板26に衝突して停止する。このため車両3は逆走する
のが阻止される。
を支えるに充分な強度を有するように、金属により形成
されており、上記支軸22に引っ掛けた第1の捩りばね
25により、後端が下向きに回動するように、つまり図
1において反時計回りに回動するように付勢されてい
る。この主フック23が図1の反時計回りに回動する
と、下端は主ラックレール12に落下し、鋸歯型引掛歯
121に引っ掛かるようになっている。このとき主フッ
ク23の上端面は、取付け基台20の下面に設けた衝止
板26に衝突して停止する。このため車両3は逆走する
のが阻止される。
【0023】補助フック24は、上記主フック23より
も小形、薄肉、軽量に形成されており、実質的に主フッ
ク23より半分以下の重量であってよい。この補助フッ
ク24は、上記支軸22に引っ掛けた第2の捩りばね2
7により、下端が後ろ向きに回動するように、つまり図
1において時計回りに回動するように付勢されている。
この補助フック24は、補助ラックレール14の係止ピ
ン141…を1つずつ乗り越えるようになっており、乗
り越えるたびに係止ピン141…に乗り上げる範囲で回
動するようになっている。車両3が逆走を始めると、こ
の補助フック24が、補助ラックレール14の最も近い
ところの係止ピン141に引っ掛かって第2の捩りばね
27に抗して、図1の反時計回りに回動する。
も小形、薄肉、軽量に形成されており、実質的に主フッ
ク23より半分以下の重量であってよい。この補助フッ
ク24は、上記支軸22に引っ掛けた第2の捩りばね2
7により、下端が後ろ向きに回動するように、つまり図
1において時計回りに回動するように付勢されている。
この補助フック24は、補助ラックレール14の係止ピ
ン141…を1つずつ乗り越えるようになっており、乗
り越えるたびに係止ピン141…に乗り上げる範囲で回
動するようになっている。車両3が逆走を始めると、こ
の補助フック24が、補助ラックレール14の最も近い
ところの係止ピン141に引っ掛かって第2の捩りばね
27に抗して、図1の反時計回りに回動する。
【0024】上記主フック23の後方には、主フック保
持機構30が設けられている。主フック保持機構30に
ついて説明すると、前記取付け基台20の後端には、後
方に伸びる一対の他のブラケット31、31が設けられ
ており、これら他のブラケット31、31には支持ピン
32が掛け渡されているとともに、ストッパ板33が掛
け渡されている。上記支持ピン32には一対の保持アー
ム34、34が回動自在に取り付けられており、これら
保持アーム34、34の下端には、相互に向かい合う面
に保持ローラ35、35が回動自在に取付けられてい
る。これら保持ローラ35、35は、上記主フック23
が時計方向に回動された場合にこの主フック23の後端
に形成した凹部に係合してこの主フック23の後端を抱
きかかえて主ラックレール12から離し、浮かせた位置
に保持するようになっている。そして、保持アーム3
4、34が時計回りに回動されると、下端に設けた保持
ローラ35、35が主フック23の後端から外れ、この
ため主フック23は自重および第1の捩りばね25の回
動力を受けて反時計回りに回動し、後端が主ラックレー
ル12に係止するようになっている。
持機構30が設けられている。主フック保持機構30に
ついて説明すると、前記取付け基台20の後端には、後
方に伸びる一対の他のブラケット31、31が設けられ
ており、これら他のブラケット31、31には支持ピン
32が掛け渡されているとともに、ストッパ板33が掛
け渡されている。上記支持ピン32には一対の保持アー
ム34、34が回動自在に取り付けられており、これら
保持アーム34、34の下端には、相互に向かい合う面
に保持ローラ35、35が回動自在に取付けられてい
る。これら保持ローラ35、35は、上記主フック23
が時計方向に回動された場合にこの主フック23の後端
に形成した凹部に係合してこの主フック23の後端を抱
きかかえて主ラックレール12から離し、浮かせた位置
に保持するようになっている。そして、保持アーム3
4、34が時計回りに回動されると、下端に設けた保持
ローラ35、35が主フック23の後端から外れ、この
ため主フック23は自重および第1の捩りばね25の回
動力を受けて反時計回りに回動し、後端が主ラックレー
ル12に係止するようになっている。
【0025】上記保持アーム34、34の上端には連結
レバー36、36が連結されており、これら連結レバー
36、36は1個の引張りばね37によって上向きに引
かれている、このため、保持アーム34、34は常に図
1の反時計回りに回動付勢されており、これにより保持
ローラ35、35が上記主フック23の後端に係合し、
この主フック23を主ラックレール12から離すように
浮かしている。
レバー36、36が連結されており、これら連結レバー
36、36は1個の引張りばね37によって上向きに引
かれている、このため、保持アーム34、34は常に図
1の反時計回りに回動付勢されており、これにより保持
ローラ35、35が上記主フック23の後端に係合し、
この主フック23を主ラックレール12から離すように
浮かしている。
【0026】上記保持アーム34、34と、前述した補
助フック24との間には連繋機構が設けられている。連
繋機構は以下の通り形成されている。上記補助フック2
4には支軸22を中心とする円弧形のガイド溝40が形
成されており、このガイド溝40は車両3の前後にも伸
びている。このガイド溝40にはスライドピン41が摺
動自在に貫通されている。このスライドピン41と上記
保持アーム34、34との間には、リンクレバー42が
掛け渡されている。この場合、ガイド溝40の長さは、
補助フック24が補助ラックレール14の係止ピン14
1…を乗り越えるときに回動する角度より大きな角度範
囲に亘って形成されており、車両3が前進する場合には
スライドピン41がガイド溝40の前端に当らないよう
になっている。
助フック24との間には連繋機構が設けられている。連
繋機構は以下の通り形成されている。上記補助フック2
4には支軸22を中心とする円弧形のガイド溝40が形
成されており、このガイド溝40は車両3の前後にも伸
びている。このガイド溝40にはスライドピン41が摺
動自在に貫通されている。このスライドピン41と上記
保持アーム34、34との間には、リンクレバー42が
掛け渡されている。この場合、ガイド溝40の長さは、
補助フック24が補助ラックレール14の係止ピン14
1…を乗り越えるときに回動する角度より大きな角度範
囲に亘って形成されており、車両3が前進する場合には
スライドピン41がガイド溝40の前端に当らないよう
になっている。
【0027】このような構成の実施例について、作用を
説明する。車両3が登り勾配に達すると、車両3の底部
に設けた引上げ用フックが引上げチェーン11に引っ掛
かり、よって車両3は引上げチェーン11により引上げ
られ、登り勾配を上昇する。
説明する。車両3が登り勾配に達すると、車両3の底部
に設けた引上げ用フックが引上げチェーン11に引っ掛
かり、よって車両3は引上げチェーン11により引上げ
られ、登り勾配を上昇する。
【0028】このような上昇過程で、車両3が矢印Aで
示すように、正常に前進している場合は、逆走防止装置
は図1ないし図4に示す状態を保つ。すなわち、主フッ
ク保持機構30の保持アーム34、34下端に設けた保
持ローラ35、35が主フック23の後端に係合してこ
の主フック23の後端を持ち上げ、主ラックレール12
から離れた位置に保持している。このため主フック23
は主ラックレール12の引掛歯121…に当らず、よっ
て衝撃や衝突音は発生しない。
示すように、正常に前進している場合は、逆走防止装置
は図1ないし図4に示す状態を保つ。すなわち、主フッ
ク保持機構30の保持アーム34、34下端に設けた保
持ローラ35、35が主フック23の後端に係合してこ
の主フック23の後端を持ち上げ、主ラックレール12
から離れた位置に保持している。このため主フック23
は主ラックレール12の引掛歯121…に当らず、よっ
て衝撃や衝突音は発生しない。
【0029】このとき、補助フック24は、その下端が
補助ラックレール14の係止ピン141…を1つずつ乗
り越える。補助フック24が係止ピン141…を1つず
つ乗り越えるたびに往復回動し、1つの係止ピン141
を乗り越えると、後続する次ぎの係止ピン141…に当
る。このとき衝撃および衝突音が発生するが、補助フッ
ク24は主フック23に比べて小形、軽量であるから衝
撃や衝突音は小さくてすむ。しかも、この衝撃および衝
突音は、係止ピン141…の外面に被覆したゴムや弾性
樹脂などからなる緩衝パッド145…が吸収するから、
衝撃および音の発生を抑えることができる。
補助ラックレール14の係止ピン141…を1つずつ乗
り越える。補助フック24が係止ピン141…を1つず
つ乗り越えるたびに往復回動し、1つの係止ピン141
を乗り越えると、後続する次ぎの係止ピン141…に当
る。このとき衝撃および衝突音が発生するが、補助フッ
ク24は主フック23に比べて小形、軽量であるから衝
撃や衝突音は小さくてすむ。しかも、この衝撃および衝
突音は、係止ピン141…の外面に被覆したゴムや弾性
樹脂などからなる緩衝パッド145…が吸収するから、
衝撃および音の発生を抑えることができる。
【0030】そして、このときの補助フック24の回動
量は係止ピン141…を1つずつ乗り越えるだけの回動
角であり、この回動角はガイド溝40とスライドピン4
1との遊び範囲内に設定されているので、リンクレバー
42を後に押すことはない。よって、保持アーム34、
34の保持ローラ35、35は主フック23の後端を持
ち上げた状態を保っている。
量は係止ピン141…を1つずつ乗り越えるだけの回動
角であり、この回動角はガイド溝40とスライドピン4
1との遊び範囲内に設定されているので、リンクレバー
42を後に押すことはない。よって、保持アーム34、
34の保持ローラ35、35は主フック23の後端を持
ち上げた状態を保っている。
【0031】一方、登り勾配を上昇中に、何等かの原因
で車両3が後進を始めた場合は、逆走防止装置が作動す
る。すなわち、車両3が逆走し始めると、補助フック2
4が後方の一番近い係止ピン141に引っ掛って図1の
反時計回り(矢印B方向)に回動する。この回動量が、
前進中の回動角範囲を越えて同方向に回動されると、ガ
イド溝40の前端がスライドピン41に当り、このスラ
イドピン41を介してリンクレバー42を後方(矢印C
方向)に押す。よって、保持アーム34、34が時計回
り(矢印D方向)に回動され、保持ローラ35、35が
主フック23の後端から外れる。
で車両3が後進を始めた場合は、逆走防止装置が作動す
る。すなわち、車両3が逆走し始めると、補助フック2
4が後方の一番近い係止ピン141に引っ掛って図1の
反時計回り(矢印B方向)に回動する。この回動量が、
前進中の回動角範囲を越えて同方向に回動されると、ガ
イド溝40の前端がスライドピン41に当り、このスラ
イドピン41を介してリンクレバー42を後方(矢印C
方向)に押す。よって、保持アーム34、34が時計回
り(矢印D方向)に回動され、保持ローラ35、35が
主フック23の後端から外れる。
【0032】したがって、主フック23は自重および第
1の捩りばね25の付勢力を受けて矢印Eに示す通り、
後端が下向きに回動する。ゆえに、主フック23の下端
は主ラックレール12に落下し、鋸歯型引掛歯121に
引っ掛かる。この結果、車両3の逆走が阻止されるよう
になる。
1の捩りばね25の付勢力を受けて矢印Eに示す通り、
後端が下向きに回動する。ゆえに、主フック23の下端
は主ラックレール12に落下し、鋸歯型引掛歯121に
引っ掛かる。この結果、車両3の逆走が阻止されるよう
になる。
【0033】このような実施例においては、車両3が正
常に上昇している場合に、主フック23は主ラックレー
ル12から離れているから引掛歯121を乗り越える音
および衝撃が発生しない。一方、補助フック24におい
ては、補助ラックレール14の係止ピン141…を1個
づつ乗り越えるたびに衝突音および衝撃を発生するが、
補助フック24は主フック23に比べて小形、軽量であ
るからその衝撃や衝突音が小さくてすむ。しかも、この
衝撃および衝突音は、係止ピン141…の外面に被覆し
たゴムや弾性樹脂などからなる緩衝パッド145…が吸
収するから、衝撃および音の発生を抑えることができ
る。
常に上昇している場合に、主フック23は主ラックレー
ル12から離れているから引掛歯121を乗り越える音
および衝撃が発生しない。一方、補助フック24におい
ては、補助ラックレール14の係止ピン141…を1個
づつ乗り越えるたびに衝突音および衝撃を発生するが、
補助フック24は主フック23に比べて小形、軽量であ
るからその衝撃や衝突音が小さくてすむ。しかも、この
衝撃および衝突音は、係止ピン141…の外面に被覆し
たゴムや弾性樹脂などからなる緩衝パッド145…が吸
収するから、衝撃および音の発生を抑えることができ
る。
【0034】このため、車両が登り勾配を上昇する時の
騒音および振動を大幅に低減することができる。よっ
て、乗客や観覧客に不快感を与えることがなくなり、ま
た住宅地などに近接する遊園地では騒音公害を防止する
ことができる。また、屋内に設置した軌道走行遊戯施設
の場合、騒音が少ないから音響演出を妨げることがなく
なる。
騒音および振動を大幅に低減することができる。よっ
て、乗客や観覧客に不快感を与えることがなくなり、ま
た住宅地などに近接する遊園地では騒音公害を防止する
ことができる。また、屋内に設置した軌道走行遊戯施設
の場合、騒音が少ないから音響演出を妨げることがなく
なる。
【0035】しかも、上記実施例の逆走防止装置は、補
助フック24の逆回動運動を連繋機構としてのリンクレ
バー42を通じて主フック保持機構30の保持アーム3
4、34に伝え、この保持アーム34、34を時計回り
(矢印D方向)に回動させて保持ローラ35、35を主
フック23から外す構造となっているから、単純な運動
の伝達機構であり、よって構造がシンプルであって作動
が確実になる。このため、故障が少なく、信頼性が高く
なる。
助フック24の逆回動運動を連繋機構としてのリンクレ
バー42を通じて主フック保持機構30の保持アーム3
4、34に伝え、この保持アーム34、34を時計回り
(矢印D方向)に回動させて保持ローラ35、35を主
フック23から外す構造となっているから、単純な運動
の伝達機構であり、よって構造がシンプルであって作動
が確実になる。このため、故障が少なく、信頼性が高く
なる。
【0036】なお、逆走防止装置が作動してこれを解除
する場合は、車両3を前進させると補助フック24が補
助ラックレール14の係止ピン141を乗り越えて時計
回り方向(矢印Bと反対方向)へ回動し、リンクレバー
42を後に押すのを解除する。このため保持アーム3
4、34がばね37の力を受けて反時計回り方向(矢印
Dと反対方向)に回動する。そして、主フック23の後
端が主ラックレール12の引掛歯121を乗り越えよう
として持ち上げられたときに、上記保持アーム34、3
4の保持ローラ35、35が主フック23の後端の凹部
に進入して主フック23の後端を持ち上げ、この状態を
維持する。これにより逆走防止装置の解除が自動的に行
われる。
する場合は、車両3を前進させると補助フック24が補
助ラックレール14の係止ピン141を乗り越えて時計
回り方向(矢印Bと反対方向)へ回動し、リンクレバー
42を後に押すのを解除する。このため保持アーム3
4、34がばね37の力を受けて反時計回り方向(矢印
Dと反対方向)に回動する。そして、主フック23の後
端が主ラックレール12の引掛歯121を乗り越えよう
として持ち上げられたときに、上記保持アーム34、3
4の保持ローラ35、35が主フック23の後端の凹部
に進入して主フック23の後端を持ち上げ、この状態を
維持する。これにより逆走防止装置の解除が自動的に行
われる。
【0037】本発明は、上記実施例に制約されるもので
はなく、要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能
である。また、複数の車両を連結して運転する場合は、
それぞれの車両に上記逆走防止装置を設置し、これら車
両間の逆走防止装置の距離を主ラックレールのピッチの
正数倍にする、または主ラックレールのピッチの正数倍
とは異なるピッチに設定することにより、逆走し始めて
逆走防止装置が作動するまでの時間および逆走距離を短
くするようにしておくことが望ましい。
はなく、要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能
である。また、複数の車両を連結して運転する場合は、
それぞれの車両に上記逆走防止装置を設置し、これら車
両間の逆走防止装置の距離を主ラックレールのピッチの
正数倍にする、または主ラックレールのピッチの正数倍
とは異なるピッチに設定することにより、逆走し始めて
逆走防止装置が作動するまでの時間および逆走距離を短
くするようにしておくことが望ましい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、車
両が正常に前進している場合は、主フックが主ラックレ
ールから離されており、補助フックのみが係止部に当
り、この補助フックの衝突により衝撃および衝突音を生
じるが、補助フックは主フックに比べて遥かに小形に構
成することができ、機械的強度も主フックほどに大きく
要求されないから、軽量にすることができ、よって衝突
時の衝撃や音を軽減することができる。
両が正常に前進している場合は、主フックが主ラックレ
ールから離されており、補助フックのみが係止部に当
り、この補助フックの衝突により衝撃および衝突音を生
じるが、補助フックは主フックに比べて遥かに小形に構
成することができ、機械的強度も主フックほどに大きく
要求されないから、軽量にすることができ、よって衝突
時の衝撃や音を軽減することができる。
【0039】このため、車両が登り勾配を上昇する時の
騒音および振動を大幅に低減することができる。よっ
て、乗客や観覧客に不快感を与えることがなくなり、ま
た住宅地などに近接する遊園地では騒音公害を防止する
ことができる。また、屋内に設置した軌道走行遊戯施設
の場合、騒音が少ないから音響演出を妨げることがなく
なる。
騒音および振動を大幅に低減することができる。よっ
て、乗客や観覧客に不快感を与えることがなくなり、ま
た住宅地などに近接する遊園地では騒音公害を防止する
ことができる。また、屋内に設置した軌道走行遊戯施設
の場合、騒音が少ないから音響演出を妨げることがなく
なる。
【0040】しかも、本発明の構造は、回動運動や直線
運動などのような単純な運動の伝達機構であり、構造が
シンプルであって作動が確実になり、故障が少なく、信
頼性が高くなるなどの利点がある。
運動などのような単純な運動の伝達機構であり、構造が
シンプルであって作動が確実になり、故障が少なく、信
頼性が高くなるなどの利点がある。
【図1】本発明の一実施例を示す逆走防止装置の側面
図。
図。
【図2】同逆走防止装置の後方から見た図。
【図3】図1の III−111 の断面図。
【図4】同逆走防止装置の斜視図。
【図5】登り勾配の軌道を走行する遊戯乗物車両を示す
斜視図。
斜視図。
1…軌道 2,2…走行レー
ル、 3…軌道走行車両 5…座席 6、7、8…車輪 11…引上げチェ
ーン 12…主ラックレール 121…引掛歯 14…補助ラックレール 141…係止ピン 145…緩衝パッド 22…支軸 23…主フック 24…補助フック 30…主フック保持機構 34…保持アーム 35…保持ローラ 40…ガイド溝 41…スライドピ
ン 42…リンクレバー。
ル、 3…軌道走行車両 5…座席 6、7、8…車輪 11…引上げチェ
ーン 12…主ラックレール 121…引掛歯 14…補助ラックレール 141…係止ピン 145…緩衝パッド 22…支軸 23…主フック 24…補助フック 30…主フック保持機構 34…保持アーム 35…保持ローラ 40…ガイド溝 41…スライドピ
ン 42…リンクレバー。
Claims (1)
- 【請求項1】 一対のレールにより形成され、少なくと
も登り勾配に設けられた走行軌道と、 この軌道に沿って走行する遊戯乗物車両と、 上記軌道の登り勾配に設けられ上記遊戯乗物車両を引上
げる引上げ装置と、 上記登り勾配に設けられ、所定のピッチを有する多数の
引掛部を備えて上記車両の逆走を防止する主ラックレー
ルと、 この主ラックレールに並設され、所定のピッチを有する
多数の係止部を備えた補助ラックレールと、 上記遊戯乗物車両に回動自在に取り付けられ、一方向に
回動された場合に上記主ラックレールの引掛部に係止し
て車両を停止させる主フックと、 上記遊戯乗物車両に回動可能に取着され、上記主フック
をラックレールの引掛部から離れた位置に保持する主フ
ック保持手段と、 上記主フックよりも小形に形成されて上記遊戯乗物車両
に回動自在に取着され、上記補助ラックレールの係止部
に係脱自在に係止する補助フックと、 上記補助フックと上記主フック保持手段との間に設けら
れ、補助フックが所定回動量以上に回動した場合にこの
動きを主フック保持手段に伝えてこの主フック保持手段
を回動させ、これにより主フックを解放してこの主フッ
クを主ラックレールの引掛部に係止させる連繋手段と、 を具備したことを特徴とする軌道走行車両の逆走防止装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32074394A JPH08173636A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 軌道走行車両の逆走防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32074394A JPH08173636A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 軌道走行車両の逆走防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08173636A true JPH08173636A (ja) | 1996-07-09 |
Family
ID=18124801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32074394A Pending JPH08173636A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 軌道走行車両の逆走防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08173636A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160097752A (ko) * | 2015-02-10 | 2016-08-18 | 장충석 | 철판 절단물 적재 및 이송장치 |
CN107456762A (zh) * | 2017-09-25 | 2017-12-12 | 中山市金马科技娱乐设备股份有限公司 | 一种用于游乐设备的保险机构 |
CN108149529A (zh) * | 2018-01-23 | 2018-06-12 | 中铁二院工程集团有限责任公司 | 一种用于齿轨交通系统的不停车三段式轮轨-齿轨过渡装置 |
-
1994
- 1994-12-22 JP JP32074394A patent/JPH08173636A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160097752A (ko) * | 2015-02-10 | 2016-08-18 | 장충석 | 철판 절단물 적재 및 이송장치 |
CN107456762A (zh) * | 2017-09-25 | 2017-12-12 | 中山市金马科技娱乐设备股份有限公司 | 一种用于游乐设备的保险机构 |
CN108149529A (zh) * | 2018-01-23 | 2018-06-12 | 中铁二院工程集团有限责任公司 | 一种用于齿轨交通系统的不停车三段式轮轨-齿轨过渡装置 |
CN108149529B (zh) * | 2018-01-23 | 2023-07-28 | 中铁二院工程集团有限责任公司 | 一种用于齿轨交通系统的不停车三段式轮轨-齿轨过渡装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0600300B1 (en) | Amusement track ride system | |
JP2004505738A5 (ja) | ||
US5325790A (en) | Rollback-preventing apparatus for a rail vehicle | |
US4548136A (en) | Track-traveling four-wheel vehicle | |
CN115162066A (zh) | 一种齿轮入齿过渡装置 | |
US5738017A (en) | Rail vehicle reverse movement prevention assembly | |
KR20220157977A (ko) | 케이블 카 안정장치를 구비한 삭도 | |
JPH08173636A (ja) | 軌道走行車両の逆走防止装置 | |
KR20220092982A (ko) | 물체를 운송하기 위한 운송 차량이 있는 케이블웨이 | |
JP2567181B2 (ja) | 軌道走行乗物の逆走防止装置 | |
KR101027464B1 (ko) | 레일바이크의 휠 구동 구조 | |
KR200382360Y1 (ko) | 모노레일 바이크 | |
DE2330950A1 (de) | Verfahren und vorrichtung fuer motorverkehrsmittel z.b. auto und dgl. und fuer eisenbahn und flugzeuge zu verwenden ist, um einen schnellen arbeitseinsatz, hilfeleistung und mehr schutz fuer den menschen und um gefahren und unfaelle auch bei menschlichen versagen zu verhindern | |
KR200406370Y1 (ko) | 모노레일 바이크 | |
JPH04136285U (ja) | 軌道走行車両の逆走防止装置 | |
JP4874019B2 (ja) | 軌条式運搬車 | |
CN215663622U (zh) | 一种可控制车速的滑行车 | |
JPS58164443A (ja) | シ−ト回転装置 | |
JPH0219180Y2 (ja) | ||
JPH06292768A (ja) | 遊戯用乗物の乗客保持装置 | |
JP3096945B2 (ja) | マンコンベア装置 | |
CA1221392A (en) | Track-traveling four-wheel vehicle | |
JPS6319382B2 (ja) | ||
JPH0113001Y2 (ja) | ||
JP2731989B2 (ja) | 索道の傾斜移送装置 |