JP2567022B2 - 緑色フィルター - Google Patents

緑色フィルター

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JP2567022B2
JP2567022B2 JP5942788A JP5942788A JP2567022B2 JP 2567022 B2 JP2567022 B2 JP 2567022B2 JP 5942788 A JP5942788 A JP 5942788A JP 5942788 A JP5942788 A JP 5942788A JP 2567022 B2 JP2567022 B2 JP 2567022B2
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尚登 伊藤
堅 榎本
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、液晶テレビなどの表示素子あるいは撮像管
に用いる緑色フィルターに関する。
〔従来の技術及び問題点〕
従来、緑色フィルター用の色素としては、アントラキ
ノン系(特開昭61-246258)。ナフトキノン系(特願昭6
0-110290)、トリフェニルメタン系(池森:「特殊機能
色素」CMC刊111頁)などが知られている。
しかし、前記アントラキノン系及びナフトキノン系緑
色色素は、500〜600nmの光の透過が充分でなく、又、耐
日光堅牢度も充分ではなかった。
又、トリフェニルメタン系は、その分子がイオン化し
ているため、ゼラチンあるいはカゼインを用いたフィル
ターを着色するには適しており、ゼラチン系フィルター
には利用されていたが、フィルター自身の耐湿性、耐熱
性の悪さのため使用限界があると共に、色素自身の耐光
性、耐熱性、耐湿性の悪さにより一般表示素子には使用
できなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、前述の様に、従来のフィルター及びフィル
ター色素が有していた欠点である、耐光性、耐熱性の悪
さを改良することを目的とするものである。
〔発明の構成〕
本発明は、下記一般式(I) 〔式(I)中、Rは炭素数1〜20のアルキル基、炭素数
1〜20の置換又は無置換アルコキシ基、炭素数1〜20の
ヒドロキシアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシアル
キル基を表わし、Metは2個の水素原子、金属又は金属
酸化物を表わす。〕 で示されるフタロシアニン又はその異性体からなる色素
を含有することを特徴とする緑色フィルターに関する。
式(I)中、Rで表わされる炭素数1〜20アルキル基
としては、直鎖、分枝、又は環状のアルキル基ならばい
ずれでもよい。炭素数1〜20の置換又は無置換のアルコ
キシ基の例としては、分枝又は直鎖のメトキシ基、エト
キシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペントキシ基、ヘ
キシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ
基、セチルオキシ基、ドデシルオキシ基、シクロヘキシ
ルオキシ基、メトキシメトキシ基、メトキシエトキシ
基、メトキシプロポキシ基、メトキシブトキシ基、エト
キシエトキシ基、エトキシエトキシエトキシ基、エトキ
シエトキシエトキシエトキシ基、メトキシエトキシエト
キシエトキシ基、ブトキシエトキシ基、セチルオキシエ
トキシ基、メトキシプロポキシ基、メトキシプロポキシ
プロポキシ基、エトキシプロポキシプロポキシプロポキ
シ基、ヒドロキシエトキシ基、ヒドロキシエトキシエト
キシ基、ヒドロキシエトキシエトキシエトキシ基、ヒド
ロキシプロポキシプロポキシプロポキシ基、ヒドロキシ
ブトキシ基、ヒドロキシヘキシルオキシ基、p−ブチル
フェノキシ基などが挙げられる。
炭素数1〜20のヒドロキシアルキル基の例としてはヒ
ドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプ
ロピル基、ヒドロキシブチル基、ヒドロキシオクチル基
などが挙げられる。
炭素数1〜20のアルコキシアルキル基の例としては、
エトキシメチル基、ブトキシメチル基、ヘイシルオキシ
メチル基、メトキシエトキシエトキシメチル基、セチル
オキシメチル基、ブトキシエトキシエトキシメチル基な
どが挙げられる。
Metで表わされる金属としては、Zn、Mg、Si、Sn、R
h、Pt、Pd、Mo、Mn、Pb、Cu、Ni、Co、Feなどが挙げら
れるほか、AlCl、InCl、FeCl、TiCl2、SnCl2、SiCl2、G
eCl2などの金属酸化物や水酸化物もふくまれる。特によ
り高い耐久性及び安価なことよりCu、Ni、Co、Feが好ま
しい。又、金属酸化物としては、TiO、VO、MnOなどが挙
げられる。
本発明のフィルターを作製する方法としては、一般式
(I)で示される色素と、熱可塑性樹脂、例えばポリス
チレン、ポリメチルメタアクリレート、ポリカーボネー
ト、ポリエステルなどを混合し射出成型、延伸などの方
法により作製するか、色素を単独又はバインダーと共に
溶剤に溶解し、基板上にキャスト、スピンコートなどし
て成膜化するか、あるいは蒸着により基板上に成膜化す
る方法、あるいは樹脂モノマーないしは樹脂中間体、ワ
ニスと共に色素を混合した後、重合、加工する方法など
がある。
一般式(I)で示される色素の合成方法としては、下
式一般式(II) 〔式(II)中、Rは式(I)のRと同一の基を意味す
る。〕 で表わされるフタロニトリル誘導体と下式(III) Met−X2 (III) 〔式(III)中、Metは式(I)のMetと同一であり、X
はハロゲン原子、酢酸陰イオン、酸素などの1価又は2
価の配位子を意味する。〕 で示される金属化合物をアルコール、アルキルアミン尿
素、ハロゲン化炭化水素、キノリンなどの溶媒中、加熱
する方法がある。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を詳しく説明する。
実施例1 ポリスチレン100部にテトラ−(n−ブチル)フタロ
シアニンオキシバナジウム1部を加え、射出成型するこ
とにより、フィルターを製作した。このフィルターは、
耐久性、透過特性が良好であった。
テトラ−(n−ブチル)フタロシアニンオキシバナジウ
ムは以下のように合成した。
4−n−ブチルフタロニトリル184部、三塩化バナジ
ル25部をクロルナフタレン1000部中、200℃にて3時間
反応した。反応液をメタノール10000部に排出し、目的
化合物100部を得た。
実施例2 かきまぜ機および窒素導入管を備えた容器に4,4′−
ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニルル36.8gとN,N
−ジメチルホルムアミド202gを装入し、室温で窒素雰囲
気下に4,4′−(p−フェニレンジオキシ)ジフタル酸
二無水物39.8gを分割して加え、室温にて20時間攪拌し
た。かくして得られたポリアミド酸溶液にテトラ−(ヒ
ドロキシエトキシエトキシエトキシ)フタロシアニン銅
3.0gを加え、混合した後ガラス上にキャストした。
180℃で5時間加熱処理した。この様にして得られた
緑色フィルターは、良好な吸収特性を有すると共に耐熱
性、耐湿性に優れていた。
テトラ−(ヒドロキシエトキシエトキシエトキシ)フ
タロシアニンは以下の様にして合成した。
4−ヒドロキシエトキシエトキシエトキシフタロニト
リル276部、酢酸銅45部、ジアザビシクロウンデセン10
部とN,N−ジメチルアミノエタノール1000部を還流下反
応しカラムにより精製し、目的化合物100部を得た。
実施例3 1,4−ビス(α,α−ジメチルイソシアネートメチ
ル)ベンゼン122部、1,3,5−トリス(3−メルカプトプ
ロピル)イソシアヌレート117部、及びテトラ−(エト
キシエトキシ)フタロシアニンバナジルオキシド10部、
ジブチルスズジラウレート0.3部とを混合し、均一液と
した。この液をフッ素系外部離型剤で表面処理したガラ
スモールドと塩ビ製ガスケットよりなる鋳型の中に注入
した。
ついで70℃で4時間、80℃で2時間、90℃で2時間、
100℃で2時間、120℃で2時間加熱を行なったのち冷却
して離型した。得られたフィルターは、良好な吸収特性
を有し、かつ耐光性、耐湿性に優れていた。
実施例4 ポリメチルメタアクリレート100部、テトラ−(ブト
キシメチレン)フタロシアニンバナジウム3部をクロロ
ホルム500部に溶解し、ガラス基板上にキャストし、乾
燥した。この様にして作製したフィルターは良好な耐久
性、フィルター特性を有していた。
実施例5〜22 下記一般式のMetおよびRが第1表のようなフタロシ
アニン及び異性体の色素を、それぞれ第1表に示す樹脂
と混合し、実施例5〜19は、実施例1と同様に成形し、
実施例20〜22は、実施例4と同様にしてフィルターを作
製した。これらのフィルターは良好な耐久性、フィルタ
ー特性を有していた。
比較例1 公知の色素を用い、実施例1と同様の方法によりフィル
ターを作製した。
比較例2 公知の色素でゼラチンを着色してフィルターを作製し
た。
第2表および第1〜3図に実施例1〜2及び比較例1
〜2のフィルターの特性を示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1の色素を用いたフィルターの透過スペ
クトル、第2図は実施例2の色素及び比較例1の色素を
用いたフィルターの透過スペクトルで、実線は実施例2
のフィルター、破線は比較例1のフィルターの透過スペ
クトルである。第3図は比較例2のゼラチンフィルター
の透過スペクトルを示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I) 〔式(I)中、Rは炭素数1〜20のアルキル基、炭素数
    1〜20の置換又は無置換アルコキシ基、炭素数1〜20の
    ヒドロキシアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシアル
    キル基を表わし、Metは2個の水素原子、金属又は金属
    酸化物を表わす。〕 で示されるフタロシアニン又はその異性体からなる色素
    を含有することを特徴とする緑色フィルター。
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