JP2566958Y2 - Dcモータの起動電流のリミッタ回路 - Google Patents

Dcモータの起動電流のリミッタ回路

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JP2566958Y2
JP2566958Y2 JP1991109904U JP10990491U JP2566958Y2 JP 2566958 Y2 JP2566958 Y2 JP 2566958Y2 JP 1991109904 U JP1991109904 U JP 1991109904U JP 10990491 U JP10990491 U JP 10990491U JP 2566958 Y2 JP2566958 Y2 JP 2566958Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はDCモータの制御回路の
改良に関する。更に詳述すると、DCモータ起動時の起
動電流を効率良く制御するDCモータの起動電流のリミ
ッタ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】DCモータは通常に電源に繋ぐと流れる
だけ電流が流れてしまう。そこで、DCモータを駆動源
とする機器には回路やその他の制約条件から電流を制御
しなければならない場合、例えば起動時に瞬間的に流れ
る大電流を抑制するためリミッタ回路が装備されてい
る。例えば、図5に示すような回路が従来ある。このリ
ミッタ回路においては、通電素子として電解効果トラン
ジスタ(以下FETと略称する)101が使用され、そ
のソース側がDC電源のVcc側に接続されるとともに、
ドレイン側がモータMと接続されている。そして、ま
た、FET101のゲートには一端が電源Vccに接続さ
れた抵抗R2 と、一端が制御素子であるオペアンプ10
2の出力に接続された抵抗R1 との接続点が接続されて
いる。即ち、FET101のゲートには電源Vccとオペ
アンプ102の出力の差を抵抗R1 及びR2 にて分圧し
て入力するように構成されており、オペアンプ102の
出力電圧を制御することによってDCモータMを制御す
るように設けられている。
【0003】また、他のDCモータのリミッタ回路とし
ては図6に示すフィードバック式の制御回路がある。こ
のリミッタ回路は、DCモータMに流れる電流を抵抗R
3 によって検出し、これでオペアンプ102の非反転入
力端子にフィードバックをかけてオペアンプ102の出
力電圧を制御することにより抵抗R2 とオペアンプ10
2の出力電圧によってFET101のゲート電圧を制御
し、FET101を介してDCモータMを制御する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示す従来のリミッタ回路では、電源Vccと制御素子10
2の出力電圧の差を2本の抵抗R1 ,R2 にて分圧し、
この分圧電圧によってDCモータMの制御を行なう構成
であるため、電源Vccの変動によって通電素子101の
制御電圧が一定ではなくなる。即ち、DCモータMの制
御電流が変化し、安定したDCモータMの制御が不可能
となる。また、図6の従来のリミッタ回路ではDCモー
タMの状態を抵抗R3 で検知して制御素子102にフィ
ードバックをかける構成であるため、多少の電源Vccの
変動には左右されない。しかしながら、フィードバック
動作に若干の時間を要するため、DCモータMの起動
時、瞬間的にDCモータMの制限電流をオーバーする等
の欠点があった。
【0005】本考案は非常に簡単な回路構成でDCモー
タ起動においても電源電圧の変動を受けることのない、
また制限電流をオーバーすることのないDCモータの起
動電流のリミッタ回路を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本考案のDCモータの起動電流のリミッタ回路は、
DCモータの前段に設けられこのDCモータの通電制御
を行なう通電素子と、通電素子を介してDCモータの制
御を行なう制御素子と、制御素子の出力端子と通電素子
の入力端子間に接続された第1の抵抗と、通電素子の入
力端子と電源の+側との間に接続された第2の抵抗と、
通電素子の入力端子と電源の+側との間に第2の抵抗と
並列に接続された定電圧素子とを備えるようにしてい
る。
【0007】
【作用】したがって、通電素子の入力端子(ゲート)と
電源の+側端子(ソース)間の電圧(ソース・ゲート間
電圧)を定電圧素子によって定電圧化できるので、電源
電圧が変動した場合でもDCモータの制御電流(ドレイ
ン電流)が安定する。すなわち、DCモータに流れる最
大電流を制限することができる。また、定電圧素子の定
格電圧を変更することにより制御電流値を変更すること
ができる。特に定電圧素子の定格電圧を制御素子の出力
信号がLになった時の第2の抵抗の両端電圧よりも小さ
い値に設定することができるので、定電圧素子の定電圧
特性をDCモータの起動時にも満たすことができる。さ
らに、DCモータに流れる電流を検出してその検出電流
を制御素子にフィードバックするフィードバック回路を
使用していないため、制御遅れを招くことがなく、通電
素子を高速にて制御することができる。また、通電素子
の入力端子には、電源の+側と制御素子の出力端子との
電圧差を第1の抵抗及び第2の抵抗により分圧して入力
している。このため、モータの速度制御特性の変更を行
なう場合に電流のリミッタ値については、第1の抵抗と
第2の抵抗による分電圧を単に考慮すれば良く定数設定
を容易に行うことができる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の構成を図面を図面に示す実施
例に基づいて詳細に説明する。従来技術と同一部材につ
いては、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0009】図1に本考案にかかるDCモータの起動電
流のリミッタ回路の一実施例を示す。このリミッタ回路
は、制御素子2とこの制御素子2の出力と通電素子1の
入力端子を直列に接続する第1の抵抗R1 と、通電素子
1の電源Vccと通電素子1の入力端子に並列に接続され
第2の抵抗R2 及び定電圧素子3を有している。本実
施例の場合、制御素子2としては例えばオペアンプが使
用され、通電素子1としては例えばFETが使用されて
いる。したがって通電素子1の入力端子がゲートであ
り、電源Vccが接続される端子がソース、DCモータM
と接続される端子がドレインとなっている。また、本実
施例の場合、定電圧素子3としては例えば安価なツェナ
ーダイオードが使用されているが、これに特に限定され
るものではなく、半導体型の定電圧素子等も使用できる
ことは言うまでもない。このツェナーダイオード3の定
格電圧は、制御すべきFET1のドレイン電流時のソー
ス・ゲート間電圧と等しい電圧とする。この電圧は図2
のドレイン電流−ソース・ゲート間電圧のグラフより決
定すれば良い。第1の抵抗R1 及び第2の抵抗2 には
制約があり、オペアンプ1の出力が“L”となった時の
第2の抵抗R2 の両端がツェナー電圧以上でなければな
らない。即ち、ツェナーダイオード3の定電圧特性をD
CモータMの起動時にも満足する分圧電圧が必要とな
る。
【0010】次に、上記実施例をPWM制御回路に適用
した場合について説明する。PWM制御においてはDC
モータMの回転をパルス信号及びパルス幅によって所定
数に制御するしたがって、図3に示すように、周波数
発電器等の回転検出器9がDCモータMに設けられてお
り、DCモータMの回転データを速度検出回路8、位相
検出回路7にフィードバックする。速度検出回路8は予
め所定のDCモータMの回転データが入力されており、
回転検出器9からフィードバックされた回転データと比
較して速度誤差信号を作成する機能を有している。位相
検出回路7はフィードバックされた回転データの位相を
検出する機能を有しており、予め入力されている位相デ
ータとフィードバックされた回転データの位相データを
比較して所定の位相誤差データを送出する。速度検出回
路8からの速度誤差信号及び位相検出回路7からの位相
誤差信号は補償回路6に入力される。この補償回路6は
速度誤差信号及び位相誤差信号を基に位相、ゲインをこ
の制限系に最適化した補償信号を形成する機能を有する
とともに、この補償信号が次段のアンプ4に送出される
構成となっている。アンプ4は所定の増幅率をもって、
補償信号を増幅するとともに、コンパレータ10の反転
入力端子へと送出する。三角波発生回路5は図4に示す
ように、所定の周波数の三角波を発生する機能を有する
とともに、コンパレータ10の非反転入力端子へと送出
される。コンパレータ10では、三角波発生回路5から
の三角波とアンプ4の出力とに基づいて、FET制御用
のパルス信号が形成される。ここで、アンプ4の出力は
DCモータMの回転データをフィードバックして形成さ
れた補償信号であり、コンパレータ10によって形成さ
れたパルス信号はDCモータMを所定の回転数に回転す
るための補正がかけられたパルス信号となっている。な
お、本実施例において制御素子2はコンパレータ10と
周波数発電器9と速度検出回路8と位相検出回路7と補
償回路6と三角波発生回路5及びアンプ4とから構成さ
れている。PWM制御系において、DCモータMに流す
電流をON,OFFする作用は、応答スピードも早く増
幅率も高いことから、電流制限をすることが難しいが、
本実施例のように、起動時にDCモータMの駆動電流と
なるFET1のドレイン電流を定電圧素子3にて安定さ
せる方式とした時には、電源の電圧変動を受けることな
く安定してDCモータMに供給できるため、PWM制御
方式に適用した場合でも、PWMの長所を十分発揮させ
ることができる。
【0011】
【考案の効果】以上の説明より明らかなように、本考案
のDCモータ起動電流のリミッタ回路は、DCモータの
前段に設けられこのDCモータの通電制御を行なう通電
素子と、通電素子を介してDCモータの制御を行なう制
御素子と、制御素子の出力端子と通電素子の入力端子間
に接続された第1の抵抗と、通電素子の入力端子と電源
の+側との間に接続された第2の抵抗と、通電素子の入
力端子と電源の+側との間に第2の抵抗と並列に接続さ
れた定電圧素子とを備えるようにしているので、通電素
子の入力端子(ゲート)と電源の+側端子(ソース)間
の電圧(ソース・ゲート間電圧)を定電圧素子によって
定電圧化でき、例えばDCモータの起動時に電源電圧が
変動した場合でもDCモータの制御電流(ドレイン電
流)を非常に安定させることができる。このため、DC
モータの非常に安定した制御を行うことができる。ま
た、定電圧素子の定格電圧を変更することにより制御電
流値を変更することができる。このため、DCモータに
流れる最大電流を所定の電流より小さく設定して制限す
ることができるので、モータにスパイク状の大電流が流
れることを防止できる。これにより、モータの保護を確
実に行うことができる。特に定電圧素子の定格電圧を制
御素子の出力信号がLになった時の第2の抵抗の両端電
圧よりも小さい値に設定することができるので、定電圧
素子の定電圧特性をDCモータの起動時にも満たすこと
ができる。
【0012】また、本考案のリミッタ回路は、DCモー
タに流れる電流を検出してその検出電流を制御素子にフ
ィードバックするフィードバック回路を使用していない
ため、制御遅れを招くことがなく、通電素子を高速にて
制御することができる。このため、モータの起動時にモ
ータの制限電流を瞬間的にオーバーしてしまうことを防
止できる。
【0013】更には、本考案のリミッタ回路は、回路自
体が非常にシンプルなものであり、非常に安価に製作す
ることができる。また、通電素子の入力端子には、電源
の+側と制御素子の出力端子との電圧差を第1の抵抗及
び第2の抵抗により分圧して入力している。このため、
モータの速度制御特性の変更を行なう場合でも電流のリ
ミッタ値については第1の抵抗と第2の抵抗による分電
圧を単に考慮すれば良く定数設定が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のDCモータの起動電流のリミッタ回路
の一実施例を示す回路図である。
【図2】FETにおけるドレイン電流とソース・ゲート
間電圧との関係を示すグラフである。
【図3】図1の実施例をPWM制御方式に適用した場合
の説明図である。
【図4】図3のPWM制御方式における制御信号を示す
説明図である。
【図5】従来のリミッタ回路の一例を示す回路図であ
る。
【図6】従来のリミッタ回路の他の例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 通電素子 2 制御素子 R1 第1の抵抗 R2 第2の抵抗 3 定電圧素子

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DCモータの前段に設けられこのDCモ
    ータの通電制御を行なう通電素子と、前記通電素子を介
    して前記DCモータの制御を行なう制御素子と、前記制
    御素子の出力端子と前記通電素子の入力端子間に接続さ
    れた第1の抵抗と、前記通電素子の入力端子と電源の+
    側との間に接続された第2の抵抗と、前記通電素子の入
    力端子と前記電源の+側との間に前記第2の抵抗と並列
    に接続された定電圧素子とを備えたことを特徴とするD
    Cモータの起動電流リミッタ回路。
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