JP2847010B2 - トランジスタ出力回路 - Google Patents
トランジスタ出力回路Info
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Description
係り、ブラシレスモータの駆動回路等に適用され、通電
用トランジスタをON/OFF制御する制御用トランジスタが
重負荷時に飽和してしまうことを回避させ、異常発振の
発生を防止するための改良に関する。
路には図4に示すような電気回路が採用されており、モ
ータ内で120°の開角で配設されている各電機子コイル
に対してトランジスタQ1i,Q2i,Q3i(i=1,2,3)からなる
3組のトランジスタ出力回路から120°の位相差をもっ
て駆動電流を通電するようになっている。ここに、Q1i
はソース回路側の通電用NPNトランジスタ、Q2iは制御用
PNPトランジスタ、Q3iはシンク回路側の通電用NPNトラ
ンジスタであり、例えば、一つの導通制御信号によって
制御用トランジスタQ21がソース側通電用トランジスタQ
11をONにしている時間帯には、他の導通制御信号で他相
のシンク側通電用トランジスタ(図ではQ33)がONとさ
れて通電回路(図の矢印)が構成される。
回路を示したものであり、ソース回路側の通電用トラン
ジスタQ1は大きな出力電流を得るためにエミッタフォロ
ア方式で通電するようになっており、ソース回路として
動作する場合には、導通制御信号S2によってシンク回路
側の通電用トランジスタQ3がOFFとされた状態で、導通
制御信号S1によって制御用トランジスタQ2がONにされて
通電用トランジスタQ1がONとなり、電圧供給回路から通
電用トランジスタQ1を通じて電機子コイルLへ駆動電流
を供給する。一方、シンク回路として動作する場合に
は、導通制御信号S1によって制御用トランジスタQ2がOF
Fになって通電用トランジスタQ1がOFFとなり、逆に、導
通制御信号S2によってシンク回路側の通電用トランジス
タQ3がONにされて電機子コイルL側からの電流をGNDへ流
す。
おいて、各トランジスタQ1,Q2,Q3での電圧降下が存在し
ないことが理想的であるが、実際にはそれぞれ電圧降下
を生じる。特に、エミッタフォロアになっているソース
回路側の通電用トランジスタQ1では最適設計を行っても
原理的に0.8〜1.4V程度の電圧降下を生じてしまう。
のVbe-Ie特性は図6に示すような電圧-電流関係がある
ために、実用的なエミッタ電流を得るためにはベース-
エミッタ間の電圧Vbe1が約0.7V以上あることが必要であ
り、また、通電用トランジスタQ1のベースはそのベース
電流を供給する制御用トランジスタQ2のコレクタに接続
されているが、所要のベース電流を供給するためには制
御用トランジスタQ2のエミッタ-コレクタ間の電圧Vce2
が約0.1〜0.7V以上あることが必要になる。その結果、
通電用トランジスタQ1のエミッタ電圧は各トランジスタ
Q1,Q2に共通の供給電圧Vcに対して(Vbe1+Vce2)=0.8〜
1.4Vだけ降下し、その電圧降下分だけ負荷(電機子コイ
ルL)への通電効率が低下していることになる。尚、エ
ミッタ接地になっているシンク回路側の通電用トランジ
スタQ3はその電圧降下を0.1〜O.3V程度に収めるように
設計することが可能である。
設計が求められており、最近では電源電圧をより低く設
定する傾向にあるが、そのような場合には前記の電圧降
下が無視できない場合が多く、必然的にモータの駆動効
率を低下させることになる。
て、通電用トランジスタQ1への供給電圧Vcを昇圧して制
御用トランジスタQ2に対する供給電圧Vdとする回路構成
が提案されている。例えば、特願平4-46044号の一実施
例によれば、図7に示すように、2つの出力端から同等
の振幅を有したパルスを180°の位相差で出力させるパ
ルス発生回路11と、その各出力パルスの直流成分を除去
する結合コンデンサC1,C2と、結合コンデンサC1,C2から
得られる各パルスと通電用トランジスタQ1への供給電圧
Vcとを合成するダイオードブリッジ12からなり、そのダ
イオードブリッジ12の出力電圧を平滑用コンデンサC3で
平滑化して安定した昇圧直流電圧Vdを制御用トランジス
タQ2に供給させている。即ち、昇圧回路13で供給電圧を
(Vd-Vc)だけ昇圧して制御用トランジスタQ2のコレクタ
電圧とし、電圧降下を補償することにより通電効率を低
下させないようにしている。
に昇圧回路13で電圧降下を補償した場合においても、モ
ータの起動時や重負荷時においては負荷である電機子コ
イルLに大きな通電電流が供給され、通電用トランジス
タQ1が飽和した状態でそのベース電流が増大する。 そ
して、その時にはベース電流を供給している制御用トラ
ンジスタQ2のエミッタ-コレクタ間に流れる電流が増大
し、昇圧回路13が十分な電流容量を有していないために
昇圧電圧(Vd-Vc)が低下する。
コレクタ間の電圧をそれぞれVce1,Vce2とし、昇圧電圧
(Vd-Vc)との関係を示すと図8のようになり、(Vd-Vc)が
0.3〜1.2Vの範囲にあると両トランジスタQ1,Q2が双方と
も飽和状態になる。そして、実際のモータ駆動状態にお
いては、通常の軽負荷状態で(Vd-Vc)を1.2Vより大きく
設定できても、前記の起動時や重負荷時では(Vd-Vc)が
1.2V以下になることがあり、その状態では通電用トラン
ジスタQ1と共に制御用トランジスタQ2も飽和し、電流増
幅率の低下と位相遅れの増大によって異常発振が発生す
ることがある。従って、過酷な通電状態でも昇圧電圧(V
d-Vc)を常に1.2Vより高く維持させて制御用トランジス
タQ2の飽和を防止する必要がある。
御用トランジスタQ2のエミッタ-コレクタ間の電圧Vce2
の低下を検出して昇圧電圧(Vd-Vc)を常に制御用トラン
ジスタQ2が飽和しない範囲に維持制御するトランジスタ
出力回路を提供し、それによってモータの起動時や重負
荷時等に発生する前記の異常発振を防止することを目的
として創作された。
フォロア方式で負荷に電流を供給する通電用トランジス
タと、自らのベース電圧が制御されることにより前記通
電用トランジスタのベース電圧を制御してその通電動作
のON/OFF制御を行う制御用トランジスタを有し、前記
通電用トランジスタのコレクタ電圧を昇圧して前記制御
用トランジスタに対する供給電圧としたトランジスタ出
力回路において、前記通電用トランジスタのコレクタ電
圧と前記制御用トランジスタに対する供給電圧の差を検
出する電圧差検出回路と、前記電圧差検出回路が検出し
た電圧差が一定以下に低下した場合に前記制御用トラン
ジスタに対するベース電流を小さく制御する電流制御回
路を設けたことを特徴とするトランジスタ出力回路に係
る。
けたトランジスタ出力回路において、制御用トランジス
タのエミッタ-コレクタ間の電圧差を検出する電圧差検
出回路と、前記電圧差検出回路が検出した電圧差が一定
以下に低下した場合に前記制御用トランジスタに対する
ベース電流を小さく制御する電流制御回路を設けたこと
を特徴とするトランジスタ出力回路に係る。
けたトランジスタ出力回路において、通電用トランジス
タのベースへ電流を供給する制御用トランジスタの出力
端子に対して、その出力端子の電圧が一定値以上になっ
た場合に通電状態になるスイッチング用トランジスタと
接地回路側へ一定電流を流す定電流回路を直列接続させ
たことを特徴とするトランジスタ出力回路に係る。
昇圧電圧や制御用トランジスタのエミッタ-コレクタ間
の電圧差を検出し、検出した電圧差に基づいて電流制御
回路が制御用トランジスタのベース電流を小さく制御す
る。従って、重負荷時に大きな通電電流が供給され、通
電用トランジスタが飽和した状態で昇圧電圧が低下する
場合に、通電用トランジスタのベースに対する制御用ト
ランジスタの供給電流が小さく制御される。その結果、
重負荷時においても昇圧電圧と制御用トランジスタのエ
ミッタ-コレクタ間の電圧が維持され、電流増幅率の低
下や位相遅れ発生による回路の異常発振の発生を防止す
ることができる。
ッタ-コレクタ間の電圧を一定に固定制御することによ
り、前記と同様の機能を実現する。重負荷時において
は、通電用トランジスタのエミッタの電圧が上昇する
が、それに伴って制御用トランジスタの出力端子の電圧
も上昇する。この時、通常はOFF状態にあるスイッチン
グトランジスタがON状態になり、定電流回路が一定電流
を接地回路側へ流すため、制御用トランジスタの出力端
子の電圧の上昇が抑制される。従って、昇圧電圧の低下
は避けられないが、制御用トランジスタの飽和が回避さ
れて、回路の異常発振を防止できる。
施例を、図1から図3を用いて詳細に説明する。尚、各
実施例の回路は上記の3相ブラシレスモータの駆動回路
に適用されたものであり、それぞれモータの1相に対応
したトランジスタ出力回路を例にとって説明する。ま
た、各図において、電機子コイルLに対するソース回路
側の通電用トランジスタQ1と制御用トランジスタQ2、及
びシンク回路側の通電用トランジスタQ3からなるモータ
駆動回路部の構成、及び通電用トランジスタQ1のコレク
タに供給されている電圧Vcを昇圧回路1で昇圧してその
昇圧電圧Vdを制御用トランジスタQ2のエミッタに供給し
ている構成は、従来技術における図7の回路と同様であ
る。
路構成が示され、昇圧回路1の昇圧電圧(Vd-Vc)を検出し
て制御用トランジスタQ2のベース電流を制御するもので
あり、2が昇圧電圧(Vd-Vc)の電圧差検出回路に、3が電
流制御回路に相当する。ここで、電圧差検出回路2は、N
PNトランジスタQa1,Qa2,Qa4,Qa5とPNPトランジスタQa3,
Qa6、抵抗R1,R2,R3、及び定電流回路2a,2bからなるミラ
ー回路と、ダイオード回路D1とで構成されており、トラ
ンジスタQa1とQa4のベース電圧を比較し、トランジスタ
Qa1のベース電圧がトランジスタQa4のそれよりも低くな
った場合にトランジスタQa3のコレクタから分岐された
ダイオード回路D1へ分岐電流Ia3を流す機能を有してい
る。
のように説明される。先ず、トランジスタQa4のベース
とコレクタは通電用トランジスタQ1への供給電圧Vcが印
加されているためにトランジスタQa4のベース電圧はVc
である。また、トランジスタQa1のコレクタには昇圧電
圧Vdが印加されており、そのベースには昇圧電圧Vdが抵
抗R1を介して印加されていると共に、定電流回路2a(電
流値:Ia1)を介して接地されていることから、トランジ
スタQa1のベース電圧は(Vd-Ia1×R1)=(Vd-Vref)で与え
られる。そして、Vref=(Vd-Vc)≧1.2VとなるようにR1
とIa1の値を設定しておくと、ミラー回路が電流のバラ
ンスをとってダイオード回路D1には電流が流れない。し
かし、昇圧電圧が(Vd-Vc)<1.2Vになると、トランジス
タQa1のベース電圧が低下し、そのエミッタ電流が小さ
くなることによりトランジスタQa2の通電電流が小さく
なる。この時、定電流回路2bは一定電流Ia2を流してい
るためにトランジスタQa4,Qa5,Qa6側の通電電流が増大
し、トランジスタQa3のコレクタ電流も増大することに
なるが、トランジスタQa2による通電電流が小さくなっ
ているためにダイオード回路D1へ分岐電流Ia3が流れる
ことになる。
Qb1,Qb2,Qb3,Qb4からなる各ミラー回路と、制御用トラ
ンジスタQ2と対応してミラー回路を構成するPNPトラン
ジスタQb5と、抵抗R4とで構成されており、トランジス
タQb3のコレクタに導通制御信号S1の信号線が、トラン
ジスタQb1のコレクタに前記の電圧差検出回路2のダイオ
ード回路D1が接続されている。
電流Isに対応してミラー回路(Qb3,Qb4)及びトランジス
タQb5がトランジスタQ2のベース電流を制御するように
なっているが、ダイオード回路D1から通電電流Ia3があ
ると、ミラー回路(Qb1,Qb2)によって、トランジスタQb2
が導通制御信号S1の電流IsをIa3分だけ分岐して接地回
路側へ流す。
路部と昇圧回路1、電圧差検出回路2、及び電流制御回路
3の構成において、導通制御信号S1がON信号になった場
合には、各ミラー回路(Qb3,Qb4),(Qb5,Q2)を介して制御
用トランジスタQ2がON状態になり、ベース電流Ixが流れ
てON状態になった通電用トランジスタQ1から電機子コイ
ルLへ電流Ioが供給されることになるが、モータの起動
時や重負荷時に電機子コイルLへ通常状態より大きな電
流Ioが流れ、昇圧回路1による昇圧電圧(Vd-Vc)が低下す
る傾向を生じる。
ジスタQa1のベース電圧がトランジスタQa4のベース電圧
より低くなり、前記の動作によってダイオード回路D1へ
分岐電流Ia3を流す。すると、電流制御回路3では、ミラ
ー回路(Qb1,Qb2)によってトランジスタQb2に分岐電流Ia
3が流れ、トランジスタQb3には(Is-Ia3)が流れることに
なるため、各ミラー回路(Qb3,Qb4),(Qb5,Q2)によって制
御用トランジスタQ2のベース電流が小さく抑制され、制
御用トランジスタQ2が通電用トランジスタQ1のベースへ
供給する電流Ixが自動的にIsから(Is-Ia3)に抑制される
ことになる。
圧(Vd-Vc)が1.2Vより低下したことが検出された場合に
は、前記の供給電流Ixの抑制制御によって直ちに昇圧電
圧(Vd-Vc)が1.2V以上に回復せしめられ、制御用トラン
ジスタQ2の飽和することを防止できる。即ち、図8に示
した各トランジスタQ1,Q2のエミッタ-コレクタ間の電圧
Vce1,Vce2と昇圧電圧(Vd-Vc)の関係により、負荷である
モータが起動する際や重負荷状態になった場合にもトラ
ンジスタQ2の飽和を回避させることができ、異常発振の
発生を防止できる。
路構成が示され、制御用トランジスタQ2のエミッタ-コ
レクタ間の電圧Vce2を検出して制御用トランジスタQ2の
ベース電流を制御するものであり、4がVce2の電圧差検
出回路に、5が電流制御回路に相当する。同図から明ら
かなように、電流制御回路5は前記の実施例1と同様の
回路構成を有しているが、この実施例では制御に用いる
検出電圧が制御用トランジスタQ2の電圧Vce2であり、ま
た他の二相の制御用トランジスタのエミッタ-コレクタ
間の電圧も検出できるようにしているため、電圧差検出
回路5の回路構成については相違している。即ち、電圧
差検出回路5は、ミラー回路を構成している点について
は実施例1の場合と同様であるが、制御用トランジスタ
Q2のコレクタ電圧を検出対象としており、またU相の制
御用トランジスタQ2に対応した検出用NPNトランジスタQ
3uだけでなく、V相及びW相の各制御用トランジスタ(図
示せず)のコレクタ電圧を検出するためのNPNトランジス
タQ3v,Q3wも設けられている。尚、トランジスタQ3v,Q3w
のベースは対応した相の制御用トランジスタ(図示せず)
のコレクタへ接続されており、またそのダイオード回路
D1の出力は各相に対応した電流制御回路(図示しないが5
と同様の回路)へ接続されている。
スタQa1のベース電圧は、実施例1の場合と同様に、(Vd
-Vref)で与えられ、検出用トランジスタQ3uのベース電
圧は(Vd-Vce2)で与えられる。そして、この実施例で
は、抵抗R1と定電流回路4aの電流値Ia1を適宜選択する
ことにより、Vref=Ia1×R1を通常動作時における制御用
トランジスタQ2のエミッタ-コレクタ間の電圧Vce2とな
るように設定してある。
Vref)=(Vd-Vce2)が成立している状態では電圧差検出回
路5のミラー回路がバランスをとってダイオード回路D1
に電流を流さないが、モータが重負荷状態になると制御
用トランジスタQ2から通電用トランジスタQ1のベースへ
供給されている電流が増大して昇圧電圧(Vd-Vc)が低下
し、また通電用トランジスタQ1のエミッタ電圧が上昇す
るためにVce2が小さくなり、(Vd-Vref)<(Vd-Vce2)とな
る。即ち、電圧差検出回路5におけるトランジスタQ3uの
ベース電圧がトランジスタQa1のベース電圧より大きく
なり、実施例1の場合と同様に、トランジスタQa3のコ
レクタから分岐されたダイオード回路D1に分岐電流Ia3
が流れることになる。
御回路5では、実施例1の場合と同様にミラー回路(Qb5,
Q2)において制御用トランジスタQ2のベース電流を小さ
く抑制し、制御用トランジスタQ2が通電用トランジスタ
Q1のベースへ供給する電流Ixを自動的にIsから(Is-Ia3)
に抑制する。その結果、昇圧電圧(Vd-Vc)が1.2V以上に
維持され、また通電用トランジスタQ1のエミッタ電圧が
低下するために、制御用トランジスタQ2が飽和状態にな
ることを防止できる。
路構成が示され、前記の各実施例回路と異なり、簡単な
回路で制御用トランジスタQ2のエミッタ-コレクタ間の
電圧Vce2を一定電圧に固定させるものである。この回路
は、NPNトランジスタQb3,Qb4からなるミラー回路とダイ
オード回路D2で導通制御信号S1の信号入力回路6を構成
すると共に、制御用トランジスタQ2のコレクタと接地回
路の間にスイッチング用のPNPトランジスタQ4と定電流
回路7を設けた点に特徴がある。そして、前記のトラン
ジスタQ4は、重負荷時に電機子コイルLへ大きな電流が
流れて制御用トランジスタQ4のコレクタ電圧が上昇した
場合にON状態になる特性のものが使用されており、また
定電流回路7は制御用トランジスタQ2が通電用トランジ
スタQ1のベースへ供給する最大電流Ixmaxの約1/50程度
の定電流Ia4を流す回路になっている。
入力回路6へ入力されると、ミラー回路(Qb3,Qb4)で制御
用トランジスタQ2のベース電圧が制御されて通電用トラ
ンジスタQ1へベース電流が供給され、通電用トランジス
タQ1から電機子コイルLへ駆動電流が供給されるが、モ
ータが通常の負荷状態にある場合には、通電用トランジ
スタQ1のエミッタ電圧があまり上昇せずにトランジスタ
Q3がカットオフ状態になり、制御用トランジスタQ2はそ
のVce2が大きく保たれて飽和しない。一方、モータが重
負荷状態になった場合には、通電用トランジスタQ1のエ
ミッタ電圧が大きく上昇し、それによってトランジスタ
Q4がON状態になるため、制御用トランジスタQ2が通電用
トランジスタQ1のベースへ供給する電流Ixが分岐されて
定電流回路7の定電流分Ia4だけ接地回路側に流れる。そ
の結果、重負荷状態においても制御用トランジスタQ2の
Vce2が一定に保たれ、制御用トランジスタQ2が飽和して
異常発振が発生することを防止できる。
のVce2を固定することになるためにモータの駆動効率の
点では実施例1や2の回路より劣るが、回路規模が小さ
い簡単な回路で制御用トランジスタQ2の飽和を回避させ
ることができるという利点を有している。
の構成を有していることにより、次のような効果を奏す
る。請求項1及び2の発明は、エミッタフォロア方式で
負荷に電流を供給する通電用トランジスタと、自らのベ
ース電圧が制御されることにより前記通電用トランジス
タのベース電圧を制御してその通電動作のオン/オフ制
御を行う制御用トランジスタを有し、通電用トランジス
タのコレクタ電圧を昇圧して制御用トランジスタに対す
る供給電圧としたトランジスタ出力回路において、駆動
対象であるモータ等が重負荷状態になり、制御用トラン
ジスタの通電電流が増大して昇圧電圧が低下した場合に
生じる制御用トランジスタの飽和状態を回避させ、駆動
効率を高く維持しながら電流増幅率の低下や位相遅れに
伴う異常発振の発生を有効に防止する。請求項3の発明
は、前記と同様に昇圧回路を設けたトランジスタ出力回
路において、制御用トランジスタのエミッタ-コレクタ
間の電圧を固定して制御用トランジスタの飽和状態を回
避させ、前記発明と同様の効果を実現する。特に、この
発明は、負荷に対する駆動効率の点では劣るが、極めて
簡単で小規模な回路で構成できるという利点を有してい
る。
る電気回路図である。
路図である。
路図である。
である。
分のトランジスタ出力回路の電気回路図である。
である。
回路図である。
Q2のエミッタ-コレクタ間の電圧(Vce1,Vce2)と昇圧電圧
(Vd-Vc)との関係を示すグラフである。
…定電流回路、3,5…電流制御回路、6…信号入力回路、
11…パルス発生回路、12…ダイオードブリッジ、C1,C2
…コンデンサ、D1,D2…ダイオード回路、D11,D12,D13,D
14…ダイオード、Ia1,Ia2,Ia4…定電流、Ia3…分岐電
流、Io…電機子コイルLへの出力電流、Is…制御信号の
電流、Ix…制御用トランジスタQ2から通電用トランジス
タQ1のベースへ供給される電流、L…電機子コイル、Q1,
Q11,Q12,Q13,Q3,Q31,Q32,Q33…通電用NPNトランジス
タ、Q2,Q21,Q22,Q23…制御用PNPトランジスタ、Q4…ス
イッチング用のPNPトランジスタ、Qa1,Qa2,Qa4,Qa5,Qb
1,Qb2,Qb3,Qb4,Q3u,Q3v,Q3w…ミラー回路を構成するNPN
トランジスタ、Qa3,Qa6,Qb5…ミラー回路を構成するPNP
トランジスタ、R1,R2,R3,R4…抵抗、S1,S2…導通制御信
号、Vbe1…通電用トランジスタQ1のベース-エミッタ間
の電圧、Vc…通電用トランジスタQ1への供給電圧(通電
用トランジスタQ1のコレクタ電圧)、Vce1…通電用トラ
ンジスタQ1のエミッタ-コレクタ間の電圧、Vce2…制御
用トランジスタQ2のエミッタ-コレクタ間の電圧、Vd…
昇圧直流電圧(制御用トランジスタQ2に対する供給電
圧)、Vref…抵抗R1での電圧降下(Ia1×R1)。
Claims (3)
- 【請求項1】 エミッタフォロア方式で負荷に電流を供
給する通電用トランジスタと、自らのベース電圧が制御
されることにより前記通電用トランジスタのベース電圧
を制御してその通電動作のオン/オフ制御を行う制御用
トランジスタを有し、前記通電用トランジスタのコレク
タ電圧を昇圧して前記制御用トランジスタに対する供給
電圧としたトランジスタ出力回路において、前記通電用
トランジスタのコレクタ電圧と前記制御用トランジスタ
に対する供給電圧の差を検出する電圧差検出回路と、前
記電圧差検出回路が検出した電圧差が一定以下に低下し
た場合に前記制御用トランジスタに対するベース電流を
小さく制御する電流制御回路を設けたことを特徴とする
トランジスタ出力回路。 - 【請求項2】 エミッタフォロア方式で負荷に電流を供
給する通電用トランジスタと、自らのベース電圧が制御
されることにより前記通電用トランジスタのベース電圧
を制御してその通電動作のオン/オフ制御を行う制御用
トランジスタを有し、前記通電用トランジスタのコレク
タ電圧を昇圧して前記制御用トランジスタに対する供給
電圧としたトランジスタ出力回路において、前記制御用
トランジスタのエミッタ-コレクタ間の電圧差を検出す
る電圧差検出回路と、前記電圧差検出回路が検出した電
圧差が一定以下に低下した場合に前記制御用トランジス
タに対するベース電流を小さく制御する電流制御回路を
設けたことを特徴とするトランジスタ出力回路。 - 【請求項3】 エミッタフォロア方式で負荷に電流を供
給する通電用トランジスタと、自らのベース電圧が制御
されることにより前記通電用トランジスタのベース電圧
を制御してその通電動作のオン/オフ制御を行う制御用
トランジスタを有し、前記通電用トランジスタのコレク
タ電圧を昇圧して前記制御用トランジスタに対する供給
電圧としたトランジスタ出力回路において、前記通電用
トランジスタのベースへ電流を供給する前記制御用トラ
ンジスタの出力端子に対して、その出力端子の電圧が一
定値以上になった場合に通電状態になるスイッチング用
トランジスタと接地回路側へ一定電流を流す定電流回路
を直列接続させたことを特徴とするトランジスタ出力回
路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5062835A JP2847010B2 (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | トランジスタ出力回路 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP5062835A JP2847010B2 (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | トランジスタ出力回路 |
Publications (2)
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JPH06252666A JPH06252666A (ja) | 1994-09-09 |
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JP (1) | JP2847010B2 (ja) |
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US5841659A (en) * | 1994-05-26 | 1998-11-24 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Production plan generating method and apparatus |
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1993
- 1993-02-26 JP JP5062835A patent/JP2847010B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH06252666A (ja) | 1994-09-09 |
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